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Chikirinの日記 RSSフィード

2012-09-08 汚部屋廃人にならないために

ちきりんは過去5年くらい「断捨離」をしています。これは「何度も脱原発を決めているドイツ」とか、「何度も禁煙を決意しているオレ」みたいな状態で、決意だけして結果が伴なわない典型的にアホな状態なのですが、とはいえ何年もやっていると学びもあります。

そこで今日は、「どうしてもモノが捨てられない」、「なぜかどんどんモノが増えてしまう」方へ、“万年だんしゃらー”ちきりんからのアドバイスです。


1.客観的に自分の部屋の状態を知る

これが何より大事です。やり方もとても簡単です。部屋の真ん中に立ち、360度少しずつ見回しながら、デジカメで部屋を全方向に撮影します。それをパソコンに表示して見るだけです。

部屋が複数ある場合は、各部屋で写真を撮りましょう。床から壁の上まで全部、撮影して下さい。そして写真を見る際には、スマホの小さな画面ではなく、必ずパソコンの大きな画面で見て下さい。

これだけで、すごいインパクトがあります。自分の部屋がいかに汚いか、いかに多くのモノで溢れているか、それを客観的に見ることで、「キレイにしたい!」というモチベーションが急上昇します。

なんなら最もヒドイ場所の写真をデスクトップに貼っておくか、印刷して目につく所においておきましょう。勇気があるならブログに貼ってもよいでしょう。これほど、「やばい。片付けよう」という気持ちを起させてくれる方法は、他にはありません。



2.収納場所を減らす

モノが家に溢れてきて耐えられなくなると、多くの人が「収納場所を増やす」という暴挙にでます。これは最悪の対処方法です。

こじゃれた収納グッズを買ってきてクローゼットの中を整理し、きちんと収納しようという人も多いのですが、これも結局は「収納できる容量を増やす」という方向です。

時には外部にトランクルームを借りたり、実家に不要なものを送ることで(外付けHDD的に)収納場所を増やす人もいます。

しかしこれらの、「収納場所を増やす」というやり方は、「モノを減らす」という目的のために全く意味がないどころか、むしろ、モノを増やしてしまいます。

よく覚えておきましょう。「収納場所を増やすとモノは増える」んです。これでは逆効果でしょ? モノを減らすためには、収納場所を減らす必要があるのです。


ちきりんは昔、本箱を3本持っていましたが、今はひとつしかありません。てか、今はタワーシェルフ(↓)を一本持っているだけす。(アマゾンページに使い方例の写真があります)



(→同じタイプで「木目調タワーシェルフ」もあるよ)


「本箱」を処分したら、本が貯まらなくなりました。洋服を掛けるハンガーバーもひとつ処分しました。「モノを減らしたければ、収納場所を減らす」、これが大原則です。



3.身を切るほど捨てるのがツライものを、ひとつでいいから捨てる

カバンでも靴でも服でもガジェットでも食器でもいいですが、

・高かった

・思い入れがある

・しかし使ってない

・もう多分、使わない

・しかし捨てられない

という条件に当てはまるものをひとつ、なんでもいいので、清水の舞台から飛び降りる覚悟で、捨てましょう。


これをやると、大きな心理的変化が起こります。それは「要らないものを買わなくなる」という変化です。

捨てるのが余りにつらいため、「あんな思いはもう二度としたくない」という気持ちになり、モノを買うことにすごく慎重になれるのです。

とにかくまずは、あの「捨てる辛さ」を味わいましょう。身を切るような、悲しい、情けない、ツライ、あの「捨てる!」という感覚を味えば、モノが増えるスピードは劇的に遅くなります。

反対から言えば、「捨てないと、いつまでも買い続けてしまう」ということでもあります。捨てる辛さを知っておかないから、エンドレスで買い続けてしまうのです。


なお、捨てる時には「ついつい自分が買ってしまいがちなもの」を捨てるのが効果的です。靴を買いがちな人は高かった(けど、もう履かない)靴を、ついついカバンを買いがちな人は、高かったのに既に時代遅れになってしまったカバンを捨てましょう。

そうすれば新しいモノを買いそうになった時に、より効果的に「使わないものを買うと、捨てる時にとてもツライ」ことを思い出せます。

この効果は大きいです・・・



4.モノを捨てるのは、モノを買うことより何倍も困難な仕事だということを理解する

「そりゃあ死ぬ前には荷物を整理するけど、今はまだいいでしょ」と思っている人も多いでしょう。しかし、「モノを捨てる」のは大変な仕事であり、かつ、年齢が高くなればなるほど、それを実行するのは難しくなります。

ちきりんは、「これってダイエットと同じだ!」と思っています。若い頃はちょっとくらい食べ過ぎて贅肉がついても、それを落とすのは難しくありません。でも30代、40代になると、いったんついたお肉を落とすのは並大抵の努力ではできなくなります。

自宅にごちゃごちゃに溢れるものも同じです。あなたが20代なら、それらを気にする必要はありません。30代前半でも、どこかで一念発起すれば片付けられるでしょう。

しかし、40代前後になってその状態を放置することは、深刻な問題を引き起こします。


こちらをご覧ください。 “汚部屋”でグーグルの画像検索を行った結果です。

「ひどい!」と思うでしょ?

「こんなのあり得ない!」って思いますよね?


では皆さん、最初のアドバイスで書いたように、自分の部屋の写真を360度撮影して、それをパソコンの大画面で見てみてください。そして、上記の汚部屋画像と比べてみて下さい。


アタマの中に、

「目くそ鼻くそを笑う」とか、

「五十歩百歩」

という言葉が浮かんできませんか?


多くの人が既に気がついているとおり、モノを増やすのは簡単ですが、モノを減らすのは体力的にも精神的にも大変なんです。2時間くらい汗だくでモノを捨てる作業に取り組んでも、全体からみればほとんどモノは減っていません。それくらい時間のかかる仕事なんです。

「いつかやろう」と思っていたら一生できないのだと理解しましょう。「いつか」と思っていたら、あなたの部屋も「いつか、汚部屋」です。


★★★


若い頃はモノが少ないです。賃貸に住み、数年ごとに引っ越す人はモノが増えません。定期的に彼女や彼氏、その他のお客様を呼ぶ人も、家は汚くなりにくいです。その反対に、モノが増えやすい人の条件も明確です。

・持ち家を買った

・5年以上、引っ越しをしない

・自分と家族以外は誰も立ち入らない

・35才以上である


そういう人はこれを機に、(ちきりんと共に)断捨離を始めましょう!


(この表紙にあるように、断捨離って『ただ捨てるにあらず』なんだよね。まさに『夢中になれる断捨離』です)


そんじゃーね