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Chikirinの日記 RSSフィード

2013-07-05 PR)分析結果の視覚効果について

昨日、発表した「未来の働き方に関するアンケート 002」の結果ですが、ちょっと別の見方をしてみましょう。

最初の質問の結果について、私は下記のように記載しました。

Q1)今の仕事が好きですか? 楽しいですか?


f:id:Chikirin:20130704022432j:image:w400


この結果、どうですか?


「今の仕事が大好きだし楽しい!」という人が 12.5%いて、「楽しくもないし、好きでもない」という人は「かなり不満」な人との合計でも21.8%・・・私の第一印象では、全体としてかなりポジティブなのかな、と思いました。


また、「楽しいけど、不満もある」のほうが、「大きな不満はないけど、楽しいわけでもない」的な回答より倍以上も多い点にも注目です。ひとことでいえば「今の仕事は楽しい」と言える人が、全体の 6割近いというのは素晴らしいですね。



実は私は、全く同じデータを使って、次のような図と説明を書くことも可能でした。

Q1)今の仕事が好きですか? 楽しいですか?


   .f:id:Chikirin:20130704193031j:image:w330



この結果、どうですか?


「今の仕事が大好きだし楽しい!」という人は 12.5%しかいなくて、「大きな不満はない」という人と合わせても3割くらいにしかなりません。


大半の人は、「好きだし楽しいけど、それなりに不満がある」と答えているし、もっとネガティブで、「楽しくもないし好きでもない」人や、大きな不満があるという人も 2割を超えるのです。


やっぱり「楽しくて大好き」なんてことを仕事にできてる人は、1割ほどしか存在しないんですね。社会は厳しいっ!


・・・というように、まったく異なる結論に導くことも可能だったんです。


さて皆さん、ここで改めて、ふたつの円グラフを比べてみてください。使用データはもちろん同じです。違いは円グラフの作り方で、

「好きだし楽しいけど、不満もそれなりにある」と

「好きとも楽しいとも言えないけど、大きな不満はない 」

の順番と色を反対にしただけです。


それだけでもずいぶん印象が変わるもんですよね。・・・という話をすると「情報は容易に操作できる」とか、「意図的にデータを加工する技法」的に捉える人がいるのですが、今回の話はそれとはちょっと違います。

これは情報操作の話ではなく、「分析と思考の違い」の話なんです。


そもそも私はなぜ、最初の図とコメントを採用したのでしょう? 

それは私が「不満の有無」よりも、「今の仕事が楽しい&好きだと言えるか否か」の方が、よほど重要だと考えているからです。そして、その私の判断も含めて、みんなに伝えたいと思ったからです。


不満なんて、どんな会社でも(ほじくりだせば)誰にだって、どんな仕事にだって、あります。でも「楽しい! 好きだ!」と言えれば、そんなことは気にならなくなるんです。

私はこれまで一貫して「楽しい、好きだ、と思える仕事をしよう!」とみんなを煽っており、実際にそうすることがとても大切だと思っています。反対に、「少しでも不満が少ない職場を選ぶべき」などと考えたことは一度もありません。


だから、

「好きとも楽しいとも言えないけど、大きな不満はない 」という“プラスもないけどマイナスもないです”みたいな回答より、

「好きだし楽しいけど、不満もそれなりにある」のほうが、(円グラフの)二番目に載せるべきだ回答だし、ピンクにすべき項目だ、と判断したわけです。

好きで楽しいといえるなら、不満は解決する術を考えればいいし、それが少ない場所に職場を変えてもいい。不満の多寡よりも、「好きだし楽しいと言えるかどうか」のほうがよほど重要だというのが、(単純な分析結果を超えた)“私の判断”だったのです。


もちろん反対に、「仕事に関しては、楽しいか好きかよりも、不満が少ないことの方が大事だ」と考える人もいるでしょう。プラスの大きさより、マイナスの小ささに注目する人です。そういう人は私とは反対に、二番目に示した円グラフを採用するはずです。

つまり、表現者の価値観によって、同じデータ、同じ分析結果でも、まったく異なる見せ方がありえるのです。さらに踏み込んで言えば、どのような(自分の)判断を伝えたいのかによって、伝達方法も変えるべきだということなのです。


★★★


これが、以前に書いた「思考と分析の大きな違い」です。分析は事実の加工なので、恣意的にいじることはできません。でも、思考は「他人と同じではない、そもそも主観的なモノ」です。

と言われても違いがよくわからない・・・という方は、下記の過去エントリをお読みください。

 → 「思考と分析」、その微妙かつ決定的な違い


また、こういった思考の方法論に加え、上記のようなデータの視覚化とその効果、自分独自の分析の基軸を明確化することの重要性については、下記の本に丁寧に説明してありますので、関心のある方には、ぜひお読みいただければと思います。



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