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Chikirinの日記 RSSフィード

2013-12-30 目指せ アゲブロ

今年もいろんな方に、お面で写真を撮っていただきました。


将棋棋士 森内俊之竜王名人

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・第71期 名人戦 三連覇

・第26期 10期ぶりに竜王復位

おめでとうございます!!



プロ格闘ゲーマー 梅原大吾氏

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・Dream Hack 2013 Winter ストリートファイターIV 優勝

・著書『勝ち続ける意志力』、2013年 アマゾン新書キンドル部門売上 第一位

おめでとうございます!!



将棋ソフト ponanza 開発者 山本一成氏

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・電王戦タグマッチ 全勝優勝 (佐藤慎一四段 & ポナンザ組)

・第1回 将棋電王トーナメント 優勝

おめでとうございます!!



来年はぜひ、堀江貴文氏のロケット打ち上げの成功をもって、

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(堀江さんとの写真:平岩紗希)


“アゲブロ” コンプリート!を目指したいと思います。

(アゲブロ=運気を上げるブログの略)



あっ、もちろん、

ネット企業の経営者やスタッフの皆様も、

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東大やら東工大やらの先生も、

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あたしとお面写真を撮ったからには、きっといいことが!!


あるはず!


(と信じて頑張ってください。)



本エントリをもって、2013年のブログ更新は終わりです。今年も「Chikirinの日記」をご愛読いただきありがとうございました。

来年が今年より、ほんの少しでもよい一年になりますよう。そしてさらに多くの人が、新たな一歩を踏み出せますよう。私も気持ちを新たにし(?)これまで以上に煽り続ける所存です。


< 9年間のブログ運営の舞台裏を初公開>

「Chikirinの日記」の育て方
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<未来の働き方に関するソーシャルブックリーディングの記録>

 すごくたくさんなので、お正月休みにぜひどうぞ

ツイートまとめ その1

ツイートまとめ その2

ツイートまとめ その3

ツイートまとめ その4

ツイートまとめ その5

ツイートまとめ その6


そんじゃーねー!

2013-12-28 “いい会社に入る”より、働き方の自由度を手に入れよう!

東京電力が、震災時に50歳以上だった管理職を全員(500人ほども!)、来年の4月から福島に転勤させ、復興関連業務(除染や賠償関係の仕事)を担当させる予定と報道されました。

50代って子供の教育も終わってないし、介護は始まるしで、福島に転勤できる人は多くないんじゃないかな。これを機に退職する人もいるんじゃないでしょうか。

3割の給与削減が行われた今でも 1000万円前後の年収と言われる 50代社員だから、「それこそが目的では?」と考える人もいるかもしれませんね。


ニュースでは、

経験豊富なベテラン社員に現場をリードしてもらい、復興を加速するのが狙い

という前向きな解釈もある一方で、

福島復興に全力で取り組む姿勢を示すとともに、管理職の若返りを進める。

柔軟な発想ができる若手社員を管理職に登用して士気を高める。

という、「それが目的ってことね・・」みたいな報道もあります。震災以降、新卒の新入社員は入ってないのだと思うので、放っておくとドンドン組織が高齢化しますしね・・。


てか、2年前にあたしはこんなエントリを書いてました・・→ 「東電の新しい組織図を考えてあげた!


★★★


以下、このニュースへの感想から始まった呟きをまとめておきます。


















↑ホントそうだよ。


↑昔はこういう場合、「夫のみ単身赴任」が多かったけど、今は「家を売却して家族で転居」の人も多そうですね。


そもそも「一生クビにならない」みたいなことを目標にするのって、どうなのかって思うよね。「自分の人生をおくること、楽しむこと」が目標のはずなのに。


つまりはこういうことですよ・・↓

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・関連過去エントリ 職場と家庭における分業と非分業

・データえっせい 「正社員の離職理由」 ← このページのグラフおもしろい

・内閣府 平成24年度版 高齢化白書 概略の目次

仕事と家庭の両立なんて、やめたらどう?


そんじゃーね

2013-12-26 自立しよう。そして自由に!

堀江貴文さんとの対談から考えたことの続きです。

堀江さんと私の両方をフォローしてくれてたり、両方の本やブログを読んでくれてる人ならご存じのとおり、私たちの意見は多くの部分でよく似ています。


たとえば、『ゼロ』には

大学受験の時も起業の時も、僕は「自分の頭で考える」という習慣を大切にしてきた。

と書いてあります。「そうそう、あたし、それだけで一冊、本を書きました」みたいな感じ。


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そして、それら共通の考えの中でも、特に重要なのが「自立すべし」というメッセージです。


堀江さんは 『ゼロ』の中で、社会の中で自立するためには、まずは親から自立することが必要だと説きます。

精神的に親から自立して、物理的、そして経済的にも自立すること。この一歩を踏み出したとき、人はようやく「自分の頭」で考えられるようになる。


これ、よくわかります。心の底で「イザというときには、親が助けてくれるだろう」と思っている人は、結局は「イザというときには、会社が助けてくれるだろう」、「イザというときには、国が助けてくれるだろう」って考えます。

「何かの時には誰かが助けてくれる」という発想から逃れられない。助けてくれるのが、ママから会社に変わるだけ。


大きな決断をするときに「こんなコトをしたら、親はなんて思うだろう?」と不安になる人は、同じように大きな判断をするとき、「こんなことしたら、みんなにどう思われるだろう?」、「こんなことしたら、世間はどう思うだろう?」と不安に思う。

親から自立できていなかったら、会社からも世間からも自立できない。一人の人間として立っていけないんです。


さらに小見出しにもなっている「孤独に向き合う強さを持とう」というのも、「確かにこれも超大事」って思いました。

孤独だから、寂しいからといって、他者やアルコールに救いを求めていたら、一生誰かに依存し続けることになる。この孤独は、僕が自分の責任で引き受けなければならないものなのだ。


(中略)


いま、なかなか一歩を踏み出せずにいる人は、孤独や寂しさへの耐性が足りないのではないだろうか。少しでも寂しくなったら、すぐに誰かを頼る。孤独を感じたら、誰かに泣きつく。いつまでたっても自立することはできず、自分の頭で決断を下すこともできない。


友達は大事だ。家族も大事だ。でも、ひとりで孤独を受け止める強さをもってこそ、真の自立を果たすことができるのである。


『ゼロ』を読めばわかるように、堀江さんは決して最初から強い人ではありません。私だって、何年もかけて自分の弱さを克服してきました。

ちきりんはプロフィール欄に「人生のテーマは自由であること」と書いているけれど、自由であるためには、何よりも自分が強くならなくちゃいけない。自立していない人に、自由な人生なんて手に入りはしないんです。


自由に生きたいから、強くなりたい。

自由に生きたいから、自立したい。


ずうっと、そう思ってきました。


僕の結論はこうだ。

自由と責任は、必ずセットになっている。

責任を自分で背負うからこそ、自由でいられるのだ。


ほんとそのとおり。


そして、それは堀江さんや私だけじゃない。世の中で、圧倒的に自由に生きているよねと思える人がいたら、その人たちはみな例外なく、その自由を手に入れ、維持するために、自分の弱さや孤独と戦い続けてきたはずなんです。

だってそれをしないと、自由なんて手に入らないから。だって誰ひとりとして、生まれた時からそんなに強い人はいないから。


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『ゼロ』には堀江さんからのたくさんのメッセージが詰まってます。その中でも、「自立しよう、そして自由に生きよう!」というメッセージには、私も心から共感します。



自立して、自由に生きるか、

自立せず、自分を縛ってくれるものに依存し、不自由を是として生きるか、

(自分を守ってくれるものに依存してる人に加え、自分を縛ってくれるものに依存してる人もたくさんいます)


物理的、経済的、そして精神的に自立できるかどうかが、全く違うふたつの人生への、分かれ道となるのです。


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そんじゃーね。


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2013-12-24 それでも僕は、伝えたい

新刊 『ゼロ』 が絶好調 ( 30万部!)の堀江貴文さんと対談をさせていただきました。堀江さんとお会いするのはこれが初めてです。

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(写真:平岩紗希)


私は 3年前、初著である『ゆるく考えよう』に、堀江さんの推薦文を頂いています。当時の“ちきりん”は書店では無名の存在でした。

今も覚えているのですが、発売日に某大型書店のスタッフの方が「今日入った“きちりん”とかいう人の本がよく売れてるんだけど、これは誰?」と呟かれ、他の方から「その人、たぶん“ちきりん”だと思います」と応答されるくらい「誰それ?」状態だったんです。

だから堀江さんには本当に感謝していたのですが、ずっと直接お礼が言えていなかったので、今回ようやくその機会が得られてほっとしました。


こちらが堀江さんの新刊 『ゼロ』 ↓

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これを読んで私が感じたのは、「ひえー、堀江さん、ここまで歩みよるんだー!」という新鮮な驚きでした。


★★★

本書では、九州の小さな町で生まれ育った時の家庭環境から、東京に出てきても女の子と気の利いた会話のひとつもできなかった大学時代、そして、逮捕や拘留という過酷な状況下でどれほど寂しくつらい思いをしたかという、これまでの半生が素直に語られています。


・・・なんで、堀江さんは今さら(そしてわざわざ)こんなことを語ろうとするのか?


それは、

・自分だって、生まれた時から恵まれた条件の中で育ってきたわけではない。

・パソコンだって、親から買ってもらったわけではなく、自分で早朝から新聞配達をして苦労して手に入れたのだ。

・もともと寂しがりやで、一人で号泣したり、不安で眠れなくなる夜もたくさんあった。


みたいな、「苦労と努力と弱さと恵まれなさを見せなければ、伝わらないコトがある」と思われたからですよね。てか、より正確にいえば、そういうモノを見せなければ伝わらない人、最初にそういう話をしないと聞く耳を持たない人、が世の中にはいるんです。


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(写真:平岩紗希)


普通の人は、誰かスゴイことをやってる人を見た時、

「この人は、自分より圧倒的に恵まれた条件に生まれたから、こんなスゴイことができるのだ」とか、

「この人はなんの苦労もせずして、こんな結果を手に入れていてズルい」とか、

「この人はずっと幸せな家庭に生まれ育ち、今まで、なんの悩みも問題もなかったに違いない」

などとは、考えません。


誰だってすべてに恵まれたりしてるわけがないし、それなりの結果を出している人で苦労や努力をしてない人なんていないんです。そんなことは本人がわざわざ言わなくても、わかります。


ところが・・・、そういうことを言わないとわからない人もいるんです。彼らは何を聞いても、

「アイツは強者だから、ああいうことが言えるのだ」

「あいつはもともと恵まれているから、そんなことができたのだ」

「なんの苦労もしてないのに偉そうに!」

と考えてしまう。そして、その人からのメッセージを受け止めようとしない。まったく聞こうとしないんです。


こういう人に会った時、あたしならどうするか?


「そんじゃーね!」で終わりです。

だって、しゃーないやん。そんなことまで説明しないとわからない人とか、面倒すぎる。


ところが堀江さんは違いました。「今までは伝える努力をしていなかったから伝わらなかった。一度、必死で伝える努力をしてみたい。それをせずして、伝わらないって諦めたくはない」と考えたんです。

だから今回の本では、自分の生い立ちや境遇を振り返りながら(おそらく元々の自分の趣味ではない)“恵まれなさや、弱さや大変さ”を敢えて前面に出してきてる。


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(写真:平岩紗希)


『ゼロ』を読んで、「ここまでして伝えたいんだ」って、ちょっと感動しました。フェースブックにまとめられてる 今回のプロモーション活動の様子を見てもわかるけど、尋常じゃない走り回り方なんだよね。

この一生懸命さがあるから、いろんな人が集まるし、ついてくるんでしょう。ここまで努力できるってホントにスゴイ。



な・の・に・


先日来、話題になっている朝日新聞の編集委員 鈴木繁氏が書いた『ゼロ』についての感想がコレ。。

若者に新聞を読んでもらうことはもはや諦めざるを得ず、とにもかくにも高齢者が喜ぶ記事を書かねばならない、という今の新聞が置かれている立場はわかります。

わかるけど、ねえ・・。これが、2013年という時点において、朝日新聞の編集委員の書く文章なのだということを、みんなよーく覚えておこうね。


あたしだったら、「ほらね。言ってもわからない人はいるんですよ。面倒だから、そんな人に伝える努力なんてしたくない。関わりたくないでござる」って思っちゃう。


でも、堀江さんは違うんです。

彼は、「それでも僕は伝える努力をしたい」と思ってる。「伝わらない人たちにも、なんとか伝えたい」って。


堀江さんに限るわけではありませんが、私は、そういう人をこそ応援したい。人を皮肉って後ろから笑ってる人じゃなくて、一番前に立って、リスクをとって頑張る人。自分をさらけだして、100%の力でぶつかっていく人をね。

残念ながら私自身にはここまでの努力はできないけれど、それでも、自分にできないことをやってる人を、応援したり尊敬することはできる。

必死で頑張っている人を、貶めたり嗤ったり、足を引っ張ったりするようなコトだけはしたくない。


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そんじゃーね。


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→ このエントリの続きは、こちらでご覧いただけます。



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2013-12-21 誰に評価されたい? 上司? 会社? それとも市場?

2ヶ月ほど前、「日本では、製造部門を除き、生産性という概念があまりに欠如してるよね」っていうエントリを書いたら、「生産性なんて上げても給与が上がるわけじゃないから意味がない」みたいな反応があってびっくりしました。

メーカーの製造部門だって同じ給与システムですよね。それでもみんな必死で生産性を上げようとしてるじゃん。

なのになぜ、工場以外で働く人は「給与があがらないなら生産性なんて上げたくありません」みたいな話になるんでしょ? 工場の人は給与のために働いてるわけじゃないけど、それ以外の部門の人は・・・給与が上がらないことは一切やりたくないの??


加えて、「生産性を上げても上司に評価されるわけでもないし」みたいな反応まであって、マージびっくり。そんなことが働く動機になってる人がいるなんて、カルチャーショック。

あたしなら、生産性の概念も理解しないあほな上司に評価されたいなんて全く思わない。そんなの無視してどんどん自分の生産性を上げていきたい。


「自分だけ生産性を上げたりしたら、自分だけ仕事が増えるからイヤだ」って人までいてさらに驚いされたんだけど、それの何が問題?

生産性を上げて仕事が増えたなら、さらに高く生産性を上げればいいだけじゃん。


「そんなことしたら、損だ」って?


いったい、あなたにとっての「得」って何??


あたしなら少々仕事が集中しても、それを利用して、どんどん自分の生産性を上げていきたい。そしたら上司や組織が評価してくれなくても、市場が評価してくれるもん。

実際そうやってきたからこそ、こうやって組織を離れても困らないわけで。

あたしが高めたいのは、アホな上司の評価でも、ひとつの組織内での評価でもありません。市場における自分の評価だから。


「生産性なんて上げて、仕事が早く終わったら残業代が減ってしまう。うちの会社では、仕事が遅いほうが収入が増えるからトク」っていう人、本当にそんなに残業代が大事? 

あたしには「市場に評価される自分」になるほうが、よっぽど大事なんだけど、あなたにとっては、「そんなことより残業代が大事!」なの? ほんとに? 

「オレには家族がいるから、家族のために残業代が大事なんだ」って? それ本気? 家族のためにこそ、市場で通用する人を目指すべきでは??


これから働く人はよーく覚えておきなよね。上司が評価してくれるかどうかなんて、全く気にする必要はないです。(その上司が、あなたの尊敬できる人でもないのなら余計に。)

「うちの会社には生産性が高い人を評価する仕組みがないから」なんて、不貞腐れてると大損しますよ。

上司の評価やら、組織の仕組みやら、どーでもいいんです。大事なのは、市場での評価です。


自分だけ生産性が高くなり、自分だけどんどん仕事が増えても、ブー垂れる必要は全くありません。

狭い組織を離れ、広い市場に出たら、それくらいの仕事は、あなたの半分の時間で仕上げる人がいくらでもいるんです。しかも、ずっと高いレベルでね。


今いる組織の中だけで考え、「周りの人が自分よりトロいから、自分だけ早く走っても意味がない」などと言ってたら、あなたも遠からず、彼らと同じ「トロい会社員」になってしまいます。

そして組織の外に出た時、市場ではまったく通用しない人になっちゃってるんです。

てかね、あなたの周りのトロい人たちも皆そうやって、トロい人になってしまったんです。「周りがトロいからオレも全力で走る必要ないよね」って言ってる人が、20年かけて熟成され、真性のトロい人になるんです。


だから周りの人など気にせずに、どんどん自分の生産性を高めましょう。自分だけに仕事が集中しても気にせず、周りの人の倍の量の仕事でさえ、彼らより早く仕上げられるようになりましょう。

そうやって初めて、いつ組織の外に出ても市場で評価される人になれるんです。てか、今、外にでて活躍できてる人はみんな、そうやって自分を鍛えてきたんだよ。わかってる?


意識しておくべきは、「上司が評価してくれるかどうか」ではなく、「市場が評価してくれるかどうか」です。


私たちは、自分が目指したものしか得られません。

市場から評価されたかったあたしは、市場から評価されるようになりました。上司には嫌われていたけどね。

もしあなたが上司に評価されたいと思って働いているなら、あなたはきっと、上司からの評価を得ることができるでしょう。

みんな、自分の欲しいものが手に入るんです。


何に評価されたいのか。誰に評価されたいのか。よーく考えて働きましょう。


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そんじゃーね


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2013-12-17 「おもしろいか?」&「わかりやすいか?」

2週間ほど前、「伝えたいメッセージを文章にする、ということ」というエントリを書き、もし自分が、

・いつもは行かない初めてのスーパーに入ったら、

・価格が驚くほど高く、周りの客の服装もいつものスーパーより、かなりハイソな感じだった。そして、

・「オーガニック納豆をください」と店員に話しかける “6歳ぐらいの女の子”を目撃した

としたら、読者にたいして「何を伝えたい」と思うか、それぞれで考え、ブログを書いてみましょう!と、提案しました。

参加してくださった方のブログは、下記にまとめてありますが、予想以上に多くの方にご応募をいただき、大変嬉しく思っています。

★★★

さて、応募ブログは 60個近くにもなるので、全部読むのは難しいでしょう。わたしのお勧めは、リストの中からランダムに 5つほど選んで読んでみる、ということです。

そして、それらを、

A) 読みやすいか

B) おもしろいか

という2つの視点で評価してみてください。(絶賛する場合を除き、他の方のブログを特定して評価を公表するのはマナー違反なので気を付けてね!)

★★★

ブログ文章のクオリティは、このふたつによって決まります。そして、「読みやすいか?」どうかは文章力に依存し、「おもしろいか?」どうかは、自分が伝えようと選んだメッセージによって決まります。

普通はみんなバラバラのトピックでブログを書くので、ブログのおもしろさは、

1)材料のおもしろさ

2)メッセージのおもしろさ

3)文章力による読みやすさ

によって決まるのですが、今回は材料を統一したので、メッセージと文章力の違いだけによって、下記のように 60個近くの異なるエントリが生成されたというわけです。


「文章力を鍛えるには、たくさん読むことが大事」と言う人がいます。確かにそれは役立つでしょう。でもね、それって「浴びるように英語を聞いていたら、そのうち話せるようになる」と同じで、もしも今、2歳だというなら、そういう方法もアリなんです。

だけど大人になったら、英語を勉強するにも、書く力を鍛えるにも「聞くだけ」「読むだけ」では、上達に時間がかかりすぎます。むしろ今回のように、超具体的に「書く練習」と「その振り返り」を試してみた方が役に立つんじゃないかな。


ご自身も参加された方は、ピックアップして読んだブログ 5つを上記の 2基準で評価し、どこを改善すれば自分のエントリも「さらに読みやすく、おもしろい文章になるのか」、まずは優先順位をつけてみればいいと思います。

たとえば私も今回、イチ参加者としてやってみましたが、その結果、「あたしの文章は相変わらず読みやすいけど、これじゃあメッセージを捻りすぎてて面白さが伝わらないよね → 何がおもしろいのか、よくわからないよね → ぶっちゃけ、おもろくないよね!」と再認識できました。

メッセージを捻りすぎておもしろくなくしてしまうのは、私がよくやる失敗であり、その課題がキレイに浮かび上がったというわけです。(この点はマジで気をつけたい・・)


今回は特別なプロジェクトの形をとっていますが、「他の誰かのエントリと全く同じ材料で、自分も書いてみる」という練習自体は簡単にできるはず。

全く同じネタで文章を書くと、

「おもしろいか?」

「わかりやすいか?」

を直接的に比較でき、自分の文章をどう変えていけばいいか、クリアにわかるのが大きなメリットです。


そんじゃーね!



★★元ネタとちきりんのエントリ★★

元ネタとなったJazzy-Tさんのエントリ 

ちきりんが書いてみたエントリ


★★参加ブログ(応募順)★★

01) http://rakkokun.hateblo.jp/entry/2013/12/04/194727

02) http://novem-jp.hatenablog.com/entry/2013/12/04/231147

03) http://ameblo.jp/aiko107/entry-11718085867.html

04) http://pghypanda.hatenablog.com/entry/2013/12/05/171533

05) http://fukunotane.hatenablog.com/entry/2013/12/05/214836

06) http://k1oz.hatenablog.com/entry/2013/12/05/202735

07) http://kitakayu.hatenablog.com/entry/2013/12/06/000426

08) http://mushinohon.hatenablog.com/entry/2013/12/06/234753

09) http://kcszk.com/blog/archives/5250

10) http://damelyman.com/?p=11

11) http://blog.livedoor.jp/captainko/archives/1572543.html

12) http://moksokg.hatenadiary.jp/entry/2013/12/08/080845

13) http://snowymoon.hateblo.jp/entry/2013/12/08/124801

14) http://yaplog.jp/7winwin/

15) http://polkaru.blogspot.jp/2013/12/blog-post.html

16) http://pukokko.jugem.jp/?eid=852

17) http://book-sk.blog.so-net.ne.jp/2013-12-08

18) http://book-sk.blog.so-net.ne.jp/2013-12-08-1

19) http://ichiryuublog.blog110.fc2.com/blog-entry-1582.html

20) http://koyorokobi.blog11.fc2.com/blog-entry-1065.html

21) http://www.tjsg-kokoro.com/2013/12/09/shakainoyume/

22) http://isopiii.com/2013/12/07/kakusa-syakai/

23) http://ameblo.jp/kuro-diary/entry-11726471264.html

24) http://kenko-shachiku-life.hatenablog.jp/entry/2013/12/09/231703

25) http://d.hatena.ne.jp/yukutaku/20131212/1386819172

26) http://miriald.at.webry.info/201312/article_1.html

27) http://ichiei.hatenablog.com/entry/2013/12/12/152500

28) http://drskscience.blogspot.jp/2013/12/blog-post_12.html

29) http://watoku55.hatenablog.com/entry/2013/12/12/210419

30) http://toshitsu.hatenablog.com/entry/2013/12/11/154716

31) http://hama-1987.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-2918.html

32) http://koyamauchi.com/?p=595

33) http://webstation-plus.com/money_judge.html

34) http://shiinaworld.blogspot.jp/2013/12/visible-difference-in-market.html

35) http://underbirdlinen.hatenablog.com/entry/2013/12/08/220726

36) http://ameblo.jp/yoimirai/entry-11728238207.html

37) http://seilon.hatenadiary.com/entry/2013/12/13/111009

38) http://hy-media.jp/?p=1057

39) http://houta.hatenablog.com/entry/2013/12/13/121312

40) http://atopy-adviser.hateblo.jp/entry/2013/12/13/220957

41) http://tomomatsukawa.blogspot.jp/2013/12/chikirin-experiment.html

42) http://kusogakaba.blog13.fc2.com/blog-entry-332.html

43)http://luckfactory.blog.fc2.com/blog-entry-174.html

44) http://nogutyo.hatenablog.com/entry/2013/12/14/150901

45) http://zakki-ni.com/diary/post-1617/

46) http://rlee1984.hatenablog.com/entry/2013/12/14/170031

47) http://rlee1984.hatenablog.com/entry/2013/12/14/225253

48) http://jumper-nobita.hatenablog.com/entry/2013/12/14/172804

49) http://www.bokumiti.com/archives/240

50) http://kdr0408.blog130.fc2.com/blog-entry-11.html

51) http://umekokko.hatenablog.com/entry/2013/12/14/002112

52) http://blog.livedoor.jp/freesia_2000/archives/52259570.html

53) http://between-a-point-and-point.blogspot.jp/2013/12/blog-post_14.html

54) http://www.monochrome-photo.info/?p=20363

55)http://rlee1984.hatenablog.com/entry/2013/12/15/000421

56) http://life89mom.net/2013/12/15/910

57) http://tokotonyorimichi.blogspot.com/b/post-preview?token=YBM6-EIBAAA.WINomURQ5oSkJDLuLWxKeQ.R_-kQmPRwxQCBPLO6oK4jw&postId=8932974416857766419&type=POST&m=1

58) http://qtrick.com/?p=907


・応募は締め切りました。たくさんの方に参加していただけて、感激です。ありがとうございました!

・こういう形で自分のブログのアクセスが増えたとしたら、その意味については、下記に書いたことを参考にしていただければと思います。

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2013-12-16 6歳の女の子がオーガニック納豆を買ってるのを見たら

今日、友達んちで鍋パーティをすることになり、その子の家の近くにある、いわゆる“高級スーパーマーケット”に行きました。成城石井とか明治屋ストアとか、関西だと阪急オアシスとか、そういうとこね。


特徴としては、

・高級住宅地や都心の高層億ションの多いエリアにあって、

・全体に値段が高め、そして、

・生鮮品には“国産”“手作り”“有機”が多く、高級ペットフードや外国製シリアルなどは、驚くほど種類が多い、そういうスーパーです。

いつもは普通のスーパーにしか行かないので、そんな高級スーパーに行くことはめったにないのだけど、今日はそこで小さな女の子が「オーガニック納豆ください!」って言ってる場面に遭遇し、「ふへー!」と思ったのでこのエントリを書くことにしました。


そのかわいい声を聞いて振り返って見てみたところ、まだ小学校 1年生くらいの女の子でしたね。6歳とか 7歳かな。こんな小さいのに一人でお使いに来てるだけでも偉いと思ったけど、きっとすぐ近くの高層マンションにでも住んでるんでしょう。

そんでもって「この年齢でオーガニック納豆かあ」というのは、いろいろ考えるところがありました。

大人になった時、「子供の頃、好きだったもの」について話したら、他のみんなはハンバーグだのスパゲティだのカレーだの言ってる中で彼女は、「んー、あたしは納豆とか好きだったよ」とか言って、「へー、○○ちゃんて見かけによらず庶民的だねー」とか言われちゃうのかもしれないな、とかね。

ハンバーグが何より大好物な少年は、まさか「オーガニック納豆」喰ってる 6歳の女の子がいるとは、想像もしてなさそうだもん。


まっ、子どもの世界なんて所詮そんなもんで、「自分と違う生活をしてる人がいる」ってことには中々気づけない。この子が、「日本人 1億人のうち、んなもん食ってるのは千人にひとりもいない。自分の生きてきた世界ってどんだけ狭かったんだろう」って気がつく日はいつごろ来るのか。どうやって来るのか。ってか、来るのか来ないのか。

とかいろいろ考えた。


そして思ったのだわ。

この女の子も、オーガニック納豆なんて見たこともない“パンピー”(一般ピープル)の子供も、どっちも極々狭い世界に生きている。

大人になるってことは、そんな自分の住んでる世界とは全く異なる広大な別の世界があるって気が付くことなわけだけど、

「この子とパンピーの子と、どっちが早くそれに気が付くんだろうね」って。


あたしが「オーガニック納豆なんて買ってる 6歳の女の子がいるんだ!」と気が付いた、今のこの年まで、

もしもこの子が「んなもん食ってる人はほとんどいない」と気が付かないのだとしたら、

それはそれでかなりヤバい。

そんな気がした。


そんじゃーね


★★★


上記は、下記に基づく課題エントリとして書いたフィクションです。

・仮題設定:「伝えたいメッセージを文章にする、ということ」

・解説と参加エントリ一覧:「おもしろいか?」&「わかりやすいか?」

2013-12-15 家計簿売り場に見るもうひとつの世界

最近は、本はもっぱらネットで買うとか、もしくは、電子書籍しか買わないから、あまりリアルな本屋に行かなくなってしまった、という人もいるのかな?

私は毎年この時期に書店に行くと、「たまにはリアルな書店にも行かないと、世の中の現実が見えなくなるよね」と再認識します。

というのも、12月になると書店の入り口すぐの平台にずらーっと並べられる本があるからです。

ひとつが年賀状の作り方に関する本で、もうひとつが家計簿です。

f:id:Chikirin:20131214120150j:image:w640


上記は文教堂の実用書売上ベストテン(12月)ですが、なんとふたつも家計簿が入っています。

特に 2の商品は表紙デザインのパターンが何十年も変わってないロングセラー商品で、かつベストセラー家計簿です。ポケモンには負けてるけど、モンハンにもドラクエにも勝ってるんだからスゴイことでしょ。

しかもね。これらは、毎日使ったお金の額を鉛筆とかボールペンで紙の上に記録していくノートタイプの家計簿で、月末には縦横に(おそらく電卓を使って)“今月の食費合計”とか、“今月の雑費合計”をイチイチ計算するわけです。


まじ?


それって、今時どうですか?



って思うけど、そういう形で家計簿をつけている人は、今でもたくさんいるんです。

下記の新著でも書きましたが、あたしが「ネットの中の人にならない」「ネット専用ワードを使わない」といった方針を貫いてる背景には、こういう市場の存在があるんだよね。

「Chikirinの日記」の育て方
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ちなみに下記はアマゾンで売られてる家計簿。こちらはかわいいものが多い。やや若い人向けなんでしょう。

それにしてもアマゾンでポチって本を買うような人が、紙に数字を手書きし、月ごとに縦横の集計をする。んで、縦横の合計が合わない場合は、もう一回、計算しなおしてみる・・・なんて、なんだか信じがたい気もしますよね。

もちろん年賀状市場と同じく、毎年縮小しているのだとは思うけど、それでも書店での売られ方や上記のランキングを見る限り、まだまだ相当多くの人に支持されている市場なんだとわかります。

クツワ ミッフィー 家計簿 イエロー MF059YE
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本日のメッセージは、「自分の周りにあるものだけが、世の中だと思わないほうがいいよね」ってことでした。


そういえば昨日、最近はじめての本を出した友人に会ったんだけど、彼が言ってました。「本を出してわかったことは、僕の知り合いでのなかでさえ、アマゾンで本を買ったことのない人が三分の一はいるってことです」って。

そういうもんなのよ。

★★★


さて、お知らせです。ちきりんの初著『ゆるく考えよう』が電子書籍(600円)になりました。私の本の中では唯一、電子化されてなかった本です。合わせて文庫本(700円)も発売されています。

ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法 (文庫ぎんが堂)
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それと、こちらの本はキンドル本があと 2週間ほどの間、セールで 450円(半額)になっています。きれいな写真も多く、今なら格安なので、よろしければ是非どうぞ。(私の若い頃の写真も載ってます!)

社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!
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そんじゃーね

2013-12-13 極論があぶり出す「俺の選択」

先日、紹介した『俺のイタリアン 俺のフレンチ』という本(特に電子書籍)の売れ行きがスゴくて、ちょっとびっくりしています。学びの多い本だったので多くの方に読んでもらえてとても嬉しいのですが、それにしても予想以上の反響です↓

f:id:Chikirin:20131214035305j:image:w320

 (ブログで紹介した翌日)


なのですが、私自身が「俺のイタリアン」なり「俺のフレンチ」というレストランに行きたいか、と言われると・・・「別に」って感じでもあります。

ビジネスへの関心はあるので、マーケティング調査として行くのはアリですが、純粋に客として外食するレストランを選ぶとき、こういう店を選びたいかと問われたら、答えは明らかに「いいえ」です。


なぜなら、

1)今の私は、同じ料理を 3倍の値段でゆっくり食べられる店に行くという選択肢(経済力)を持っています。


2)その一方、立って夕食を楽しむために必要な体力が不足しています。

  (正確には“体力”じゃないので、詳しくは後述します)


3)加えて(たぶんコレが本質的な理由なんだろうと思いますが、)私はたいしてグルメじゃありません。


堀江貴文さんが以前に「店員のサービスとか雰囲気とかどうでもいいから、とにかく旨いものを出すレストランが知りたい」とおっしゃっていて、確かに、そういうニーズってあるんだろうなと思いました。

本当に美味しいものが好きな人は、どんな環境だろうとおいしいものが食べたい、味わいたい、体験したいんだと思います。南極まで行けば、この世のものとは思えない美味なモノが食べられると聞けば、実際に行っちゃう人だっているわけです。

梅宮辰夫さんも「採りたての魚が旨い!」と聞くと、(その日にその魚が釣れる保証もないのに!)夜中の 3時に漁に出る漁船に同乗してまで食べに行こうとしてましたが、そんなにまでして食べたいモノなんて、私にはひとつもありません。(寒いじゃん!)

「味も大事だけど、食事のおいしさの大半は一緒に食べてる人との会話の愉しさで決まる」とか思っている人は、本質的にグルメ(美食家)では無いんです。


2番目の“体力”に関していえば、レストランだけでなく、私はどこであれ混んでる場所がとても苦手です。クラッシックやオペラなど整然と着席して聴けるものを除くコンサートや、バーゲンやルミナリエ的イベント(期間限定で何十万人が集まるイルミネーションイベント)にも、行くことができません。

スポーツもしていて、それなりに体力のあった 20代の頃でさえ、クリスマスのディズニーランドに行きたいとは思えなかったので、たぶん問題は“体力”ではなく、“混雑”とか“ワサワサして落ち着かない雰囲気”とか“行列”なんだと思います。

さらに正確に言えば、「苦手だから行かない」というより、「そういう場所に行くと気分が悪くなってしまうから行けない」という感じです。


もし下記のような 3つのお店があったら、皆さんはどの順に行きたいですか?

A) 超高級料理が、立食で、格安で食べられるお店

B) 超高級料理が、ゆっくりと座って食べられて、値段も高いお店

C) ごく普通の料理が、座って食べられる、普通の価格のお店

今の私なら、B>C>A です。もし経済力がなければ Bは選択肢になりえないので、その場合は、C>Aです。

でも世の中には、たとえお金があっても Bより Aの店を好む人はいるし、Aと Cの比較なら迷わず Aを選ぶという人もたくさんいます。「俺の・・・」店がターゲットにしているのは、そういう人たちなんですよね。私じゃなくて。


たまに「俺のフレンチ」とかに行って「混み過ぎ」とか「落ち着かない」と怒ってる人がいますが、「そんな無茶なコト言うなよ!」と思います。

あの店が「一流料理人+高級食材」という料理を安く提供できるのは、家賃などの固定費を極限まで有効活用し、食材の大量発注と廃棄率ゼロによる食材コストの最低減化を実現しているからです。

つまり、毎日毎日、普通では考えられないほどの客数が確保できることを前提として成り立っている収益モデルなのです。


高級レストランでは、客は最大一回転しかしません。実際には、毎日満席になる店さえ少ないので、回転率は 1を下回るのが普通です。でも、「俺の店」では 3回転が普通であり日常です。そうやって時間的に(店の家賃を)有効活用しているわけです。

また、テーブルとテーブルの間を大きくとり、隣の客とぶつからないのはもちろん、会話のプライバシーさえ確保しようとするのが高級店です。でも「俺の店」では、隣の客が触れそうなくらい近くに立っています。そうやってスペース的に(店の家賃を)有効活用してるわけです。


だからこそ“食材費 60%”なんていう(客から見れば)異常に格安な価格設定ができるのであって、それを「狭い」だの「落ち着かない店だ」の言うのは、無茶ってもんです。それって、この家賃の高い東京で「オレはスペースを占有することに金を払いたくない」と言ってるのと同じでしょ。

反対に私は、喜んでそのスペースに料金を払う客です。上に書いたA,B,Cの優先順位でもわかるように、レストランでの食事に関しては食べ物の高級さや美味しさより、「ゆったりと食べられるかどうか」が重要だとさえ考えています。(繰り返しますが、こういう客は美食家とは呼ばれません)


★★★


自分が外食をした時、会計で払う価格は、いったい何に対して支払われているのか。そして、自分はいったい何にいくらまで払う気があるのか。それは、人に依って大きく異なります。

たとえばミシュランが星を付けた店ばかりを訪れる客は、その“星”に対価を払っているのです。でも本人たちは「俺は美食家だから、美味しさに金を払ってる」と思い込んでいます。このように、自分が何にお金を払っているのか、きちんと意識できていない人はたくさんいるわけです。


ところが「俺の・・・」のように極端なコトをする店が登場すると、それぞれの人にとって、自分が外食に求めているものとは何なのか、がいきなり明確になります。

これって、何かに関して極論をぶち上げると、それを聞いた個々の人の考えや選択が明確になるのと同じメカニズムですよね。


というわけで今日の結論

→ 極論万歳!


そんじゃーね


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2013-12-08 俺のイタリアン 俺のフレンチ

今年の4月に発売された本なのですが、とてもおもしろく、いろいろ考えさせられ、しかも、読んでて涙が出てきてしまいました。

ビジネス本を読んで涙が出たなんて久しぶりです。私は涙腺が弱いので、映画とか小説の場合は、感動して涙が止まらなくなることはよくあるんですが、ビジネス本で泣くのはさすがに珍しいです。


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著者の坂本孝氏は、「ブックオフの創業者」として有名ですが、生涯で13の企業を立ち上げている連続起業家でもあります。13の事業のうち、成功したのは、

・中古ピアノの販売

・ブックオフ

・俺のイタリアン、俺のフレンチなどの飲食業チェーン

の 3つとのこと。


精米や精麦を手掛ける老舗企業の家に生まれ、何不自由なく育った氏は、苦境に陥って銀行管理下に入った家業の再建に携わるなど、若くから事業家としての経験を積みます。その後は独立して次々と事業を起こし、上述したように“大半は失敗”しつつも、ブックオフで大ブレーク。

京セラ創業者の稲盛和夫氏に心酔しており、稲盛塾の塾生でもありますが、最後はさまざまな問題を起こし(様々な問題に巻き込まれ、なのか、週刊誌にハメられて、なのかは不明)ブックオフの経営から身を引きます。この時、坂本氏の年齢は67才。


ブックオフの創業者なんだから、別にもう働く必要はなかったでしょう。悠々自適の老後もありうるその時、彼が選んだ道は、まったく経験のない飲食業での新たな起業でした。その時の年齢は 69歳。70歳目前です。

現在、氏が携わる「俺の株式会社」は、「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」などの飲食店チェーンを経営しています。

それらの店のコンセプトは、“ミシュラン星付き級の料理人が腕をふるい、高級店の 3分の 1の価格でおいしい料理を提供すること。フード原価率 60%超えでも、顧客を 1日 3回転以上させることで繁盛店の利益を実現すること”(俺の株式会社ウエブサイトより)とされており、極めてユニークなビジネスモデルです。

飲食店の原価率は通常 3割と言われています。1万円のコース料理の原価は 3000円です。しかし、俺のフレンチなら 5000円で同じ材料を使った料理が食べられます(原価率は 5000円の 6割で 3000円)。しかも材料だけではありません。料理人も超一流店のシェフなのです。


こう書くと、「高級料理を低価格で販売するために、社員や仕入先の人たちは安月給でこき使われているのでは?」と思われそうですが、そうではありません。

彼らの店は立ち飲み(立ち食べ?)で、かつ、常に客の途切れない行列店にすることで固定費負担を最小化し、そんな低価格(&高原価率)でも、料理人にはこれまで以上の年収を確保しようとしています。

というか、「その分野で一流と言われる料理人の年収が 600万円程度だなんておかしいだろう? 1000万円の年収の料理人が輩出できるレストランを経営するのが、経営者としての務めではないのか?」という気持ちが坂本氏にはあるんです。


コレすばらしいですよね。日本の料理人って、グローバルに見れば驚くほど高いレベルの仕事をしてるのに、あれで年収 600万円ではかわいそうすぎると私も思います。そういう人たちに高い給与が払えないのは経営者がアホだから、というのは、今、多くの“モノづくり”の企業で起こっていることとまったく同じでしょう。

同様に坂本氏は、店で生演奏を聴かせるミュージシャンに関しても、「一流音大を出ても、飲食店のライブで生計を立てるしかなく、しかも年収は 300万円未満」みたいな人がたくさんいると知り、客が一日 3回転する自分の店でライブチャージ数百円でライブをしてもらうことで、彼らの職場を確保し、収入増に役立ててもらおうと考えます。

・客には一流の音楽を数百円のライブチャージで楽しんでもらい、

・ミュージシャンにも稼げる職場を提供する

というのは、

・一流の材料を一流の料理人が調理した料理を客に格安で楽しんでもらい、

・一流シェフにも今まで以上に稼げる職場を提供する、

のと同じ目標です。


もちろん「俺の株式会社」もガンガン儲けながらね。


世の中には「立って一流料理を 5000円で食べるより、2万円払ってもいいからゆったり座って長々とおしゃべりしながら食事をしたい」人も多いでしょう。

でも「 2万円なんてとても払えないけど、そういう料理を食べたい!」人もいるわけで、両方の選択肢が提供されることには、大きな意義があります。


そして何よりも、「なぜ、ミシュランの星が付いた店で働いていた有名シェフや、銀座に店を構えていた一流料理人が、次々と「俺の株式会社」に転職するのか」という点こそが、この本が伝えるもっとも重要な点です。

彼らが「給料が高くなりそうだから」だけで、格下の店に転職するなんてありえません。それくらいは誰でもわかりますよね。


では、なぜ彼らは「俺のフレンチ」で調理してみたいと思うのでしょう?

本の中にはシェフたちの経歴が書いてありますが、本当に錚々たる店で腕を振るっていた料理人ばかりなんですよ。

それが 3歩も歩けば壁にぶつかるほど狭い厨房の店に転職し、自分の腕を振るおうと決めるのです。

なんで!?


その理由がわかったとき、私は涙が止まらなくなったんです。



・・・ここから先は本を読んでください。


人はなんのために働くのか。

何に対して喜びを感じるのか。

経営者とは何を実現しなければならないのか。


他業態にも応用できるビジネスモデル上のヒントや、飲食店チェーンの在り方、世界展開などに関する考察に加え、「働くって何なんだっけ?」という本質的な問いについてのエッセンスが凝縮されています。

長い本でも難しい本でもなく、むしろ口語体でスゴく読みやすいにも関わらず、驚くほど多くの学びが得られました。最近読んだビジネス書では最も感動した本のひとつです。


そんじゃーね


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追記)店舗販売をされている書店様へ

下記をプリントしてPOPとしてご利用いただいても(私は)問題ありません。ご自由にお使いください。

f:id:Chikirin:20131208214352j:image:w350

このPOPをご使用の売り場写真をメールかツイッターでお送りいただけましたら、ブログにて店名等を含めてご紹介させていただきます。連絡先はこちらをご覧ください。


あっ! → 丸の内の某書店さんかな?

2013-12-04 伝えたいメッセージを文章にする、ということ

ブログ運営の裏側をセキララに公開した新刊 『「Chikirinの日記」の育て方』、さっそく多くの方に読んで頂けていて、ほんとーに嬉しいです。ありがとうございます!


「Chikirinの日記」の育て方
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売り上げランキング: 28


寄せられた感想の一部をご紹介すると・・

ブログをどういう方向に発展させるのか、とにかく示唆に富み、個人的に非常に役に立った。 もしブロガーとして生きていこうとか、ブログを仕事に役立てようと思っているなら本書は絶対に必読。 ブロガーとして、いったい何が大切なことなのか、深く考えさせられる本だ。


全文:“一龍”さんの読書メーターでの感想

例えるなら漫画や映画の「裏設定集」を読んでいるような面白さ。普段「日記」を読んでいて気になっていた小さなことにも、思わず「なるほど!」と唸るような理由や方針、工夫が隠れている。


ちきりんさんの運営方針はかなり徹底して大局を見据えたものになっています。「価値あるメディア」を作るために何を取り入れ、何を捨てるのか。一時のPV上昇やアフィリの収入に左右されず、ぶれることなく運営していくために必要なことをかなり厳しく精査している印象でした。

   (中略)

目の前にある誘惑に勢いで飛び込むのではなく、いつもChikirinの日記の「どうあるべきか」「どういうものにしたいのか」に照らして判断している。その徹底ぶりから、ちきりんさんはブログ運営に半端じゃなく高いプライドを持ってされてるなと感じました。


「ゆーすとの日記」 ブログ運営の大局観より

他にも多くの方がすばらしい書評を書いてくださっており、見つけて読むたびに感動しています。


この本、ちきりんブログの読者にとっては、「お気に入りブログの舞台裏がわかる本」ですが、「自分もブログを書いている!」という方にとっては、それなりに(ノウハウ本ではないとはいえ)参考にしてもらえることもあるようで、

中にはなんと、私の本を参考にしてエントリの書き方を変えてみたら、突然 PVが10倍になった!という体験談までありました。

f:id:Jazzy-T:20131127114032j:plain

昨日こんなエントリーを書きました。

いつもは行かないスーパーで見た格差 http://ow.ly/rdAp3

ネタとしては正直「しょうもない」と思いつつ書いたのですが、自分が本当に経験した自分にしか書けないことを、この本で学んだエッセンスに基づいて、文体や改行なども含めて書いてみた結果・・・PVが通常の約10倍になりました・・・(汗)


ソース:書評「Chikirinの日記」の育て方・・今までは公共の場で吉野家の牛丼の味を語ってたようなもんだ。。


「すごいっ!」と思って、そのエントリを読んでみたら・・・確かにおもしろいし、私が本の中で紹介した「伝えたいメッセージを決めてから、それを伝えるためにアレコレ工夫をしてブログを書く」という方法が使われていることもよくわかりました。

そして、「このネタって、“伝えたいメッセージ”を明確にしてからブログを書くという練習にピッタリの題材じゃない?」って思ったんです。


読んでいただけるとわかりますが、

・Jazzy-Tさんが、いつもは行かない初めてのスーパーマーケットに入ったところ

・価格が驚くほど高く、周りの客の服装もいつものスーパーより、かなりハイソな感じだと気が付く

・加えて、「オーガニック納豆をください」と店員に話しかける “6歳ぐらいの女の子”を目撃する

というお話です。Jazzy-Tさんは、「その時に受けた衝撃から自分のアタマで感じたメッセージを読者に伝えよう」と意識をしてエントリを書かれたところ、それが、いつもの10倍のPVを達成したというわけです。


このエピソードが、「伝えたいメッセージを起点としてブログを書く」練習の題材として、すごくおもしろいと思った私は、ひとつの実験を思い立ちました。

それは、私たちがそれぞれ Jazzy-Tさんとまったく同じ体験をしたとして、それぞれに自分が「伝えたい!」と感じたメッセージを起点にして、ブログを書いてみるという試みです。

同じ体験をしても「伝えたい」メッセージは人によって異なるし、さらに言えば、伝えたいと思ったメッセージが同じだという人の間でも、それを伝えるために選ぶ文章構成や語彙はそれぞれ異なるはずです。


ブログサービス会社はよく、ブロガーに書くきっかけを与えるために「○○について書いてみましょう!」といった呼びかけをしていますが、それらのテーマはクリスマスなど季節のイベントや、好きな食べ物についてなど、メッセージ性のほとんどないトピックばかりです。

でもココは“社会派ブログ”ですからね。こういったテーマがまさにぴったりかなと思いました。

また、「単に同じテーマでエントリを書く」だけではなく、新刊でも説明した「最初に伝えたいメッセージを明確にしてから文章化を始める」という方式にも、ぜひチャレンジしてみてほしいです。

それによって、いつもとはちょっとばかり趣の異なる“ピリリ”としたエントリが出来上がるんじゃないかなと思うので。


というわけで、もし自分が、

・いつもは行かない初めてのスーパーに入ったら、

・価格が驚くほど高く、周りの客の服装もいつものスーパーより、かなりハイソな感じだった。そして、

・「オーガニック納豆をください」と店員に話しかける “6歳ぐらいの女の子”を目撃した

としたら、その経験から、ブログの読者にたいして「何を伝えたい」と思うか、ぜひ考えてみてください。

そして実際にブログを書かれたら、私(@InsideCHIKIRIN)と元ネタ提供者である @Jazzy_T81 さんまで、ツイッターでお知らせください。


もちろん私も書いてみます! 

「ちきりんの文章を見る前に書きたい!」という方は、10日後の14日までにお書きください。私が書いたエントリは15日以降に公開し、それまでにこの実験に参加し、同じテーマで書いてくださった方のエントリをここでご紹介します。(ちきりんブログから、あなたのブログにリンクが貼られるチャンスです!)

なお、この実験を行うにあたって@Jazzy_T81さんにご相談したところ、快くご賛同をいただきました。ありがとうございます。

みなさんも、ちょっくらやってみてください。

2013/12/16 追記)応募は終了しました。ありがとうございました! 寄せられたエントリについては、こちらをご覧ください。


そんじゃーねー!


「Chikirinの日記」の育て方
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2013-12-02 入社試験有料化の次に来る危険なワナ

12月1日の就職活動解禁日に、ニコニコ生放送などを運営するドワンゴ(グループ)が、新卒の入社試験に受験料を課すとしたことが話題となり、(ほぼ同内容を提案していた)私の一年前のエントリもあらためて注目を集めました。

→ ドワンゴ採用ページ 受験料の 2525円は「ニコニコ円」ってことですね。


→ 昨年のあたしの提案=「就活市場を一発で適正化できるミラクル解決法




今回のドワンゴの新方針にはもちろん賛成だし、その結果を踏まえて、来年からは追随する企業が少しでも増えたらいいなと思います。


★★★


私の感覚では、こういう「受験料をとって、応募者を本気の人だけに絞るべき企業」=「現時点で、あまりにも多くの”憧れだけ応募者”、“とりあえず応募者”を集めてしまっている企業」は、ざっくり 1000社以内です。

(参考数字:東証上場&新興市場での株式公開企業数は約 3400社)

この1000社の中には、P&Gなど外資系の人気企業や、ドワンゴなど若者に人気のネットサービス企業も含まれますが、最も多いのは、日本の大企業の人気企業です。

たとえば、JTBやANA、三菱商事や三井物産、電通やソニー、パナソニック、ホンダや花王、サントリー、メディアや大手金融など、さらには地方の名門企業を含む、いわゆる“就職人気企業ランキング・トップ500社”です。


特に、最近の業績が良いわけでもない企業にとっては、大量の応募者のためにパンフレットや説明会場や入社試験を用意するコストは相当な負担になっていると思います。

でも、こういった企業の多くは、自分のアタマであまり考えない社風を持っているので、ドワンゴみたいに「自社だけでもやってみる」ということは怖くてできません。

その一方、「皆がやるならうちもやる」のは大の得意なので、来年あたりから“足並みを揃え”みんなでやってみたらいいんじゃないでしょうか?


だいたい経団連的な企業というのは、

・みんなもやっている

・きれいな建前が揃ってる

ことなら実行に移せるという特徴があります。


なので、経団連の事務局あたりが(あたしのエントリでも参考にしていただいて)素案を作り、

・学生が中小企業にも目を向けてくれるきっかけをつくる

・就職活動で疲弊してしまう学生を減らす

・学歴スクリーニングに頼らない採用を目指す

などの目的で、

・来年からみんなで一緒に(←ココ大事です)、プレエントリーには料金を課す、ということにすれば、いーんじゃないかなと思います。


おっと、話が逸れましたが、今日の本題はこのことじゃありません。


実は、今回の件への反応の中に、とても気になる意見があったので、それについて書いておきます。それは、「大学入試市場とちがって、就職活動市場には、自分ならどこを受ければいいという目安になる指標がないから、ちきりんの提案は実現が難しい」といった意見です。


これ、簡単にいえば、

「大学受験市場には偏差値が存在するため、『自分はどの程度の大学を受けるべきか』明確だけれど、

就職活動市場においては、偏差値が存在しないので、『自分はどの程度の企業を受ければいいのか』わからない。

だから、受験料を有料化しても、みんな(どこを受けていいかわからず)右往左往するだけになる」

という意見だと思われます。



これはねー、超のつく危険思想ですよ。

これって別の言い方でいうと、

「自分のアタマで考えても、どこの企業を受けるべきかわかりません。でも、誰かが指標を作ってくれて、『お前の実力ならこの大学を受けろ(この企業を受けろ)』と言ってくれたら、どこを受けるべきかわかります」ってことでしょ。


自分で思考して行動することを完全に放棄し、“お上”的な誰かの指示によって、自分がどうすべきか、決めてもらえればラクでいい、というのは・・・マジでヤバいと思ったほうがいい考え方です。

こんなの推し進めれば、

「自分の性格と容姿と年収であれば、誰に交際を申し込めばいいのか指標が欲しい」とか、

「自分の実力とうちの会社の商品であれば、どこの企業に営業をかければ、買ってもらえる可能性が高いのか、合否判定してほしい」とか、

そういう話につながっちゃいます。それは変でしょ!? そんなことしてたら自分の人生じゃ失くなっちゃいますよ。


本来は大学だって「偏差値的にここが妥当だから」という理由で選ぶものではなく、どこで何を学びたいか、どんな学生生活を送りたいかによって決めるべきことなんです。

なのに誰も自分で考えないから偏差値やら合否判定システムやらに、みんなが判断を丸投げ(依存)してしまってる。それは決していいことではないんです。

そんなものを就職活動市場に持ち込もうなんて、本末転倒もいいとこだということを、よーく覚えておきましょう。


世の中の学生さんの中には「学校界のシステムが正しく、社会のほうが正しくないのだ」と思っている人さえいるのかもしれませんが、それは完全に誤解です。

正しいのは社会の方であり、「学校界が、社会の現実とかけ離れた原理原則的なルールで動いている子供な世界」であるだけです。

そこんとこ間違えないよーに!


★★★


さて、あたしが何故こんなエントリを書いているか、わかります? 


それはね、もしも人気企業の多くがドワンゴを追随し、「新卒プレエントリー有料制」を採用し始めたら、次に起こることは、

新卒採用市場の支配者であらせられるリクルート社様あたりが公式に(今はネットの裏情報でしかない)

「業界別・地域別 就活偏差値」の発表を始め、

「就活模擬試験や就活合否判定」を売り始め、

・各大学のキャリアセンターがその情報を大枚はたいて購入する、

みたいは滑稽な状況が始まるんだろうなと思ったからです。


今は「誰でもどこでも受けられる」から、こういうのにお金を払う価値があまり無いのですが、貴重なお金をどこの会社の入社試験料に充てるか、皆が真剣に考える必要がでてきたら、有料でもこういう情報を買おうという人が増え、ビジネスとして成り立ち始めます。

なので、たとえそんなものが出てきても「待ってました!」「大歓迎!」みたいにならないよう、先にこのエントリを書いておきたいと考えたのです。


大事なことは、『自分のアタマで考えよう』!ってことなんです。

「このデータさえ見ていただければ、わざわざ自分のアタマを使って苦労して考えなくても、スグに正しい答えが得られますよ!」という甘美な誘惑にホイホイついていくのは本当に危険なのだということを、しっかり覚えておきましょう。


そんじゃーね


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