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Chikirinの日記 RSSフィード

2014-06-07 ネットインフラ整備のおかげです

今年の1月から先月末(5月末)までにちきりんが得た収入を、支払い元の企業タイプ別に集計したところ、こんな感じになりました。



凄いことになってますよね。。。

このグラフが意味しているのは、「某ネット通販企業が存在しなかったら、あたしの収入は半分しかなかった」ってことです。もしくは、「某ネット通販企業の出現のおかげで、収入が倍になった!」とも言えます。10年前どころか 5年前でさえ、こんなことは想像もできなかったでしょう。

★★★


私の収入は、その大半が「書くこと」に対する対価です。上記のうち、講演料だけは「話すこと」への対価ですが、それ以外はすべて「書くこと」から得ています。


「書くこと」から得られる対価は二種類で、

1)ひとつが、広告やアフィリエイトなど「書くことで間接的に得られる収入」、

2)もうひとつが「文章を売ること」、すなわち、コンテンツ対価として、書くことから直接的に得られる収入です。


1)に関しては、ネット上で個人が書いた文章に広告をつけるという仕組みが登場して、初めて可能になりました。昔から新聞や雑誌はこの仕組みで収入の多くを得ていましたが、それが(ネット上なら)個人でもできるようになった。

上記のグラフでは、ピンク部分の一部と、オレンジの部分がこれにあたります。


2)に関しては、個人でも出版社を通して本や記事を書くことで、「コンテンツを売る」ことが(今まででも)可能でした。円グラフでもわかるように、私の直近の収入でも出版社経由で受け取る額は、二番目の大きさです。

2年前までは、この部分が「書くことで収入を得る人」にとって、ほとんど唯一の収入源でした。しかし、「自分で直接、自分のコンテンツを売る」という仕組みができて、いきなり私の収入も倍になったのです。


(それに大きく貢献したのが、昨年書いたこの本↓です)

「Chikirinの日記」の育て方

「Chikirinの日記」の育て方


昔、先進国になりたいと考える国は、みんな「インフラ整備」に大きな投資をしました。港湾に空港に鉄道に高速道路を作り、ダムと火力発電所を作って電気を引きました。それらのインフラが、様々な企業や産業を育てるからです。

ネット上で様々なサービスを提供してくれる会社は、それらのインフラ系の企業と全く同じ役割を果たしています。しかも今回は、個人もその恩恵を直接的に得ることができます。


そもそも“ちきりん”というビジネスが可能になったのは、ブログというウエブサービスができたからで、これも「自分の文章にたいして、市場の評価と認知を得るための、新しいインフラサービス」でした。

次に、ネット広告やアフィリエイトという仕組みができ、書くことから間接的に収入を得ることができるようになり、今や、コンテンツ販売という(書くことから直接的に個人が収入を得る)ためのインフラまで整備されました。


私は使っていませんが、書くことの対価として得られる収入は、メルマガ経由が最も多いという人もいるでしょう。また、動画コンテンツを中心に提供しているなら、「ネット通販企業」ではなく「検索企業」からの収入が最も大きくなるはずです。

今は私の場合、話すことの対価は講演料として受け取っていますが、新たなインフラサービスがでてくれば、この部分についても将来は、ネット経由での収入が大きくなるかもしれません。


5ヶ月間だけの集計とは言え、ネットインフラ経由での収入(=ピンク&オレンジの部分の合計)が全体の半分を超えた、というのがちょっと感慨深かったので(記録の意味もかねて)エントリにしてみました。

この円グラフ、2年後、5年後、そして 10年後には、どんなふうになっているのでしょう?

何年かあとに読み返すのが、とても楽しみです。


そんじゃーね



<関連過去エントリ>

経済成長に必要なインフラが変わることの意味

KDP キンドルダイレクトパブリッシング体験記