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Chikirinの日記 RSSフィード

2015-01-06 問題の名称をわかりやすく変更しよう!

世の中で「問題だ! 問題だ!」と言われてても、何が問題なのかぜんぜん分からないコトが多いんだよね。

たとえば、

東京一極集中が問題だ!

って、何が問題なの?


東京が過密になって家賃が上がるとか、通勤電車がさらに混むことを心配してくれてるのかな?

もしそうなら、「東京の住環境や通勤環境が劣悪な問題」と呼ぶべきだよね。そうすれば、「もっと東京のインフラ整備に投資しよう!」って話になるじゃん。

関連過去エントリ→ 「東京は 24時間化&高層化を目指そう!


それとは別の問題として、「若い人が東京に集まるから、子供を産む世代が地方にいなくなってるのが問題」って人もいるんだけど、

それって東京の問題じゃなくて、そういう若い夫婦を呼び込むことが出来ない地方側の問題でしょ。

だったらこの場合も、問題の名称を「地方に魅力のある仕事がない問題」に変えたほうがいい。「東京一極集中」なんて言う僻みっぽい名称を使ってても、なにも解決しない。


★★★


限界集落が問題だ!

ってのも、何が問題なのかな。


そもそも困ってるのは、

・限界集落に住んでる人なの? それとも、

・限界集落に住んでない人=限界集落の維持費を税金で負担してる人なの?


前者=限界集落に住んでてほんとに困ってる人は・・・既に近くの地方都市に転居してんじゃないの? 

てか限界集落どころか、今はそこそこの規模の地方都市に住む高齢者でさえ、郊外の一戸建てを売却して便利な駅近マンションに引っ越すケースが増えてる。

「不便な生活は耐えられない!」って思った人の多くは、自分で問題を解決してるんです。


にもかかわらず今もずっと限界集落に住み続けてる人は、「たとえ不便でも、死ぬまでココに住み続けたい!」っていう強い意志があるんじゃない? 都会の人からみれば不便な生活でも、本人は毎日好きな野菜作りとかして、楽しく暮らしてそうじゃん。


「いやいやそーじゃありません。限界集落に住んでる人は、実はみな近くの町の便利な地域に引っ越したいんです。だけど貯金もなく、農地や家を売っても近隣都市に転居するための資金が手に入らないのです」、というのなら問題は、

「限界集落から近隣地方都市に引っ越したい人が多いのに、農地と家を売ってもお金が足りない問題」って呼ぶべき。

そしたら、自治体が何にお金を出すべきか明確になり、「限界集落から近隣都市に転居するなら、農地と家の買い取りに補助金を出しますよ」っていう政策につながる。


それに、どっちかというとこの問題は、限界集落に住んでる人の問題というより、住んでない人の(負担の)問題なんだよね。

つまり、「たいした人数が住んでるわけじゃないのに、集落のインフラ維持に莫大な経費がかかる」という問題なわけ。だからこちらもより正確に、

「限界集落は維持費が高すぎて、限界集落に住んでない人の税金が高すぎて大変な問題」って呼べばいい。

こう呼べば、「何にいくらかかってるのか調べよう」→「こういう工夫をしたら、もっと費用を減らせるのでは?」っていう建設的な議論につながるでしょ。


「限界集落が問題だー!」みたいな不正確な名称で騒いでても、その騒いでる本人が限界集落に引っ越すわけでもないし、なんの解決にもならない。

むしろ問題が不明瞭なために、「限界集落に若者を移住させよう」みたいな意味不明な政策につながってしまうリスクも大きい。

こんなことやってたら、そのうち政府は「奨学金が返せない場合、限界集落に 10年住んだら、返済義務を免除する」とか言い出しかねないよ。

昔、医者とかでそういうの(金がないから奨学金もらって医学部にいった苦学生は、一定期間は無医村で働け、的なの)やってたじゃん。


★★★


地方の自治体の多くが消滅するのが問題だ!

コレも何が問題なのかよくわかんない。


自治体が消滅して困る人なんて、

・町長さん、村長さん、市長さん

・町議会議員、村議会議員、市会議員

・その区域選出の国会議員

くらいしか思いつきません。

困るのが政治家ばっかりだから、この問題はよく政治課題になるんだよ。


どうせ日本の人口はどんどん減っていくんだから、自治体だってどんどん減るのが当たり前。人口が半分になるのに、自治体が全く減らないとかありえないでしょ。

そんなことしたら、市長(村長や町長)と市議会議員(村議会議員と町議会議員)の数が、人口比で今の倍になるんだよ。そんなこと、だれが望んでるの? みんな今の倍の税金を「市長と市議会の維持」に使いたいの??



少子化が問題だ!

WHY ?

年金財政が持たなくなるから? だったら「少子化問題」ではなく、「年金がもたなくなる問題」って呼ぶべきだし、少子化対策ではなく、年金制度の改革に取り組むべき。

ってか、年金制度をやめればいーじゃん。

過去エントリ→ 「年金なんて廃止しちゃえば?



というわけで、問題って、もうちょっと本質がよくわかるような名称で呼んだほうがいいと思うんだよね。たとえばこんな感じで・・・↓


「東京への一極集中問題」

   ↓

「地方に住みたい若者が少ない問題」

  or

「地方に住みたい若者はわんさかいるが、彼らは地方の仕事をしたくない問題」

もしくは、

「東京への一極集中問題」

   ↓

「東京の高層化が進んでなくて、都市部の家賃が高止まりな問題」

  or

「在宅勤務が進んでなくて、通勤ラッシュが解消されない問題」


「限界集落問題」

   ↓

「限界集落の維持費が高くて、税金が足りない問題」

「地方消滅問題」

   ↓

「地方の町長や町議会議員が失職する問題」


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 そんじゃーねー!


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