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Chikirinの日記 RSSフィード

2015-12-20 年齢差 10歳で出会わせよう!

「少子化を防ぐため、女性が働きやすくなる環境を整えよう」という話を聞くと、いつもアタマが“???”になります。

なんで女性が働きやすくなったら、子どもが増えるんですかね?


あたしはアタマの構造がシンプルなので、

「働きやすくしたら、働く人が増えるだけなんじゃないの?」

と思ってしまいます。


子どもを産んでほしいなら、働きやすくするんじゃなくて(もっと直接的に)子どもを産みやすくしたほうがいいのでは?


どうやったら、子どもを産みやすくなるのかって?

ずばり、「子どもを産みたい人が結婚しやすい社会」を作ればいいんです。

日本では、未婚で子どもを生む人はほとんどいないんで、結婚しないと話が始まりません。


とはいえ、50歳の女性が結婚しやすい環境を整えても意味はありません。

30代後半の女性が結婚しやすい環境を整えるのも・・・・まあ悪くはないですけど、できれば、「 30歳になる前の女性= 20代の女性が結婚しやすくする」のが、一番効果的です。


女性は「早く結婚すると、一生に産む子どもの数が多い」んですよね。

この傾向は 1970年代から今まで、全く変わっていません。

ほら↓

「結婚年齢別、生涯に産む子どもの数」は昔も今も、右肩下がりでしょ。

てか 2010年でさえ 28歳までに結婚した人は、ほぼみんな 2人以上の子どもを産んでるんです。

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資料出典


当たり前っちゃ当たり前。

若いほうが妊娠もしやすいし、ふたり、三人産もうと思えば、早めに結婚し、早めに産むほうがラクに決まってます。

だから出生率を高めたいなら、「女性が働きやすい環境を整える」のではなく、

「女性が若くして(できれば 20代で)結婚できる環境を整える」ほうが効果的です。


以上で結論は終わりなので、次は具体策ですが、


じゃー、どうしたら 20代女性の結婚が増えるか?


女性が一番「結婚したい」と思うのは、29歳と 34歳です。

特に最近は晩婚化からくる不妊問題が取りざたされることも多く、「 30歳になる前に結婚したい」と考えてる女子はかなり多い。


この年齢(= 29歳)になれば、既に就職してから 5年は働いてるんで、産休育休をとって働き続けるなり、いったん辞めて子育て後の復帰を目指すなり、「自分はこうしたい」という考えと「それが今の環境で可能か」という目処もついてます。

「最終的にはぜったい子どもが欲しい」と考えてる女性であれば、29歳の段階で「結婚する気、子どもを産む気」は、十分に高まってるんです。


んが、問題は男性です。

29歳の女性がつきあってるのが 29歳の男性だという場合、男性側も同様に「結婚する気、父親になる気が十分に備わっているか」というと、そういう男性は女性に比べてかなり少ない。


男性は「子どもを養う経済力」に自信のない間は結婚に躊躇するし、

加えて子どもに関しても、「生まれてみたらすごくかわいかった。子どもがいるとこんなに幸せなんだ」と理解する人は多いんですけど、

子どもが生まれる前にそれが想像できる(そう感じられる)人は多くないんです。

男性は、「子どもが実際に生まれてから、自分が父親に向いていたと気が付く」のであって、

「子どもが生まれる前から、自分は母親になってこそ幸せになれると確信している女性」とは大きく違う。


このため 29歳女子が同世代の男子とつきあっていると、男性側が決断できないがために結婚できない、という状況に陥りがちで、

30歳や 35歳を目前にした女性が、煮え切らない態度の同年代彼氏に「結婚を決断させる」ため多大な苦労をする一方、男性側はその判断をなんとか先延ばししようと涙ぐましい努力を・・・となり、まったくもって不毛です。


じゃあ、男性はどのタイミングで、29歳女子と同じくらいの気持ちになるかというと、あたしの仮説(てか勘)では、39歳です。

つまり男女の間には、10年のタイムラグがある。


30代後半になれば男性も、

・経済力も上がってきている

・精神的にも、そろそろ家庭を持ちたいという意欲や、家庭を持ってもやっていけるという自信(覚悟)が高まり、

29歳女子と同様に「 40歳までには結婚したい」という気持ちが強くなっています。


ちなみに「 30代後半の男性なんて、みんな既婚なんじゃないの?」と聞かれたのでデータを見てみたら、5年前の国勢調査で 35歳から 39歳の男性の未婚率は 37%でした。

今年の国勢調査の結果は来年発表なんで、どーなってるかわかりませんが、とりあえず 30代後半でも、男性の 3人にひとりは未婚だってことです。


★★★


なので子どもを増やしたいなら、30代目前の未婚女性と 40歳目前の未婚男性に限定した出会いの場を、ガンガン増やすべき。

たとえば、丸の内やら新宿やらのターミナル駅で、「 30代目前の未婚女性と 40歳目前の未婚男性しか入学できない MBAコース」とか作っちゃえばいいんです。

地方なら、それに該当する人しか参加できない「地方再生の勉強会」とか開催する。


もっと直接的に合コンでも結婚紹介所が主催する出会いパーティでもいいんですが、できれば「みんなで何かを作り上げていく機会」を作ったほうが効率がいい。

「何かを作り上げていく体験」を共同で行うと「この人と家庭を作り上げていくと、どんな感じになるのかな」ってのがわかりやすいのでね。


あと、20代( 29歳まで)に結婚した女性には 100万円、30代( 39歳まで)に結婚した男性にも 100万円、報奨金をあげればいい。

これなら、夫婦で 200万円もらえるから、相当のインセンティブになります。

女性側が 20代で結婚してくれたら、生涯で産む子どもの数は確実に多くなるんだから、それくらいの社会コストはすぐに取り戻せる。


大事なのは結婚意欲が高まるタイミングの男女差を理解した上で出会いの場を作り、時間を区切って結婚するインセンティブを与えることです。

子どもを増やしたいなら「女性が働きやすい社会にする」より、「女性が 20代のうちに結婚しやすい社会にする」ほうが圧倒的に効果的、

てか、なんでこんな自明のことがわからないのかな?


20代女子が「結婚したい」という気持ちが高まるタイミングで(= 29歳になった時に)、

同じように結婚意欲が高まってる男性ときっちり出会える環境を作ってあげましょう。



それ以外の年齢で結婚したい人はどうすればいいんだって?


んー

これを読んで、自分で研究してください。

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こんな本が婚活に役立つのかって?

役立ちますよ。このブログを読んだらわかると思う。

「婚活に行き詰まっている人は、ちきりんの「マーケット感覚を身につけよう」を読むべし!」


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そんじゃーね!


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