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Chikirinの日記 RSSフィード

2016-11-17 トランプ氏はノーベル平和賞を目指せ!

トランプ氏が大統領になってショックを受けている人も多いようですが、私としては「結構いいこともあるんじゃないの?」って思ってます。

そもそも選挙前から「トランプ勝ちそうよね」とか呟いてたし。。。

( 9月 27日のツイート)


よく知られてるように、アメリカの民主党はオバマ氏もクリントン氏も「大きめの政府」を志向しています。

医療保険は国で整備すべきだと思ってるし、治安を守るのは個人ではなく警察組織なのだから、銃は規制すべきだと思ってる。

格差解消のため富裕層や大企業に増税し、貧困層の奨学金を増やすべきだと思ってるし、

世界中で人権を守るため、アメリカ様が出張っていくべきだと考えてる。

とくにクリントン氏は社会主義者のバーニー氏との約束もあるので、自由貿易にも賛成できない。


でもトランプ氏を代表とする共和党はそうじゃない。公的な医療保険にも銃規制にも大反対で、世界の警察になる気なんてまったくない。

法人税も大幅に下げようとしてるし、個人だって成功したければアメリカンドリームを自分で勝ち取ればいいと考えてる。


今回アメリカ人がトランプ氏を大統領に選んだのは、「アメリカはヨーロッパや日本のような、福祉型・社会主義風味の資本主義は目指さない」という意思表示なんだよね。

彼らはこれからも(サンデルさんがなんと言おうと、ピケティさんがどんな本を書こうと、)「バリバリの資本主義」の国のまま進んで行くと表明した。


で、あたしは「それはそれでいーんじゃないの」って思ってる。

世界すべての先進国が欧州型・日本型の資本主義を目指し始める必要はなく、ひとつくらい極端に自由主義的な国があってもいい。

だってそれこそがアメリカが特別な理由であり、ここまで経済的に強い理由なのだから。

ここんとこ「トランプ氏の経済政策に期待」と言って株価が上がったりしてるのは、同じように考えてる人が多いからでは?


★★★


もうひとつは一部の人が主張してるように、日本が国防や外交に関してアメリカから独立する機会・・・とまでは言わないけど、それについて考えるきっかけにはなりそうなこと。

日本は戦後ずっと「アメリカに守ってもらう」のが当然だと思ってた。

だからこれまでは尖閣諸島周辺に中国の船が大挙してやってきても、「アメリカだって尖閣は日本の領土だと認めてる! だから中国が無茶をしたら米軍が動くぞ!」的な脅しが効きました。米軍が実際に動くかどうかは別として。


でも、トランプ氏になったらそれは通用しない。

尖閣や竹島になにかあれば、自衛隊が戦って守るか、もしくは(戦いが嫌いな日本としては)島を諦めるか。そのどっちかしかない。

「自衛隊に戦死者がでることは絶対にあってはならない」と考えてる左翼系野党のみなさんが、「島なんて中国に取られても無問題」と考えてるのか、もしくは島を占領された後に「ニーハオ! 話合いで解決しましょう!」と呼びかけるつもりなのかは知らないけど、

わたしたち国民もそれを支持するのか、もしくは自衛隊が戦って島を防衛することを望むのか。

トランプ氏の大統領の選出を機に、平和ボケと言われる日本も少しは防衛について考えるようになるんだとしたら、それはそれで悪く無い。


米軍基地の負担金だって、増やさなければ出て行くって言ってるんだから、沖縄としては米軍基地を減らせる大チャンスじゃん。

ちなみに私は今年の夏、沖縄の与那国島に遊びにいきました。下記の地図でマークしてある島です。

この島は台湾まで 110キロ、尖閣諸島まで 150キロと近いのに対して、沖縄本島まででさえ 520キロ、鹿児島までは 1000キロも離れています。

地図で見るとわかるように、本州どころか沖縄でさえ中国本土より遠い。


そんな与那国島には、今や人口が 1700人しかいません。

しかも、すぐ近くの尖閣諸島の周りには中国の船がうようよ現れてる。

休暇で訪れるにはすばらしい離島だけれど、あそこにずっと住むなら、私としてはせめて沖縄本島に大きめの軍隊がいてくれないと、ちょっと怖い気がします。(もちろん与那国島への自衛隊配備という話もあります)


★★★


そして三番目。いちばん期待してるのは、トランプ氏が大統領になることで、シリアの内戦が終わるかもしれないこと。

そもそも IS がシリアとイラクで勢力を拡大できたのは、両国の政権が弱体化したからです。

シリアではアサド大統領が親ロシア的で人権を無視してるということで、アメリカが政権転覆を謀り、反アサドグループを軍事的に支援してきました。

これにより国全体で内戦が起こり、そこに IS が付け込んだわけです。

なのにその後も内戦が終わらないのは、アメリカもロシアも相手に主導権を渡したくないため、内戦部隊への武器や資金の提供を止めないからです。

このためアサド政権も反体制派もこの内戦に忙しく、IS 退治に集中できない。


イラクも同じ。フセイン元大統領が反米的で人権を無視してるからと、ブッシュ元大統領が(イラクに大量の化学兵器があるといちゃもんを付け)フセインを殺し、無政府状態にしてしまいました。

その結果、こちらも IS など過激派が勢力を伸ばせる余地ができてしまった。


ちなみにサウジアラビアは選挙も行われない王族一家の世襲国家で、北朝鮮並みに非民主的な国だし、女性の人権なんて完全無視してるけど、

こちらは親米政権なのでアメリカは攻めていきません。なので内戦も起こらず、過激派が付け込む余地もない。

つまりアメリカが攻めていくかどうかは、表向きは「人権のため」だけど、本音では親米政権を作るためです。親ロシア派のアサド氏を引きずり下ろしたいのもそれが理由。


トランプ氏は「世界の警察になることを止める」といってるので、彼が「シリアなんてアサド大統領が治めればいい」と考えて反政府勢力への支援をストップすれば、武器と資金が尽きた段階で内戦は終了し、IS の撲滅だって今よりよほど簡単になる。

そしてあたしとしては、「そっちのほうが断然いいじゃん」と思ってる。

「だめだめ! アサド大統領は人権を無視してるから許すべきではない!」と考えてる人は、サウジの王室もぶっつぶすべきだと思ってるわけ?

そんなことしたらマジで世界が大混乱するよ。


というわけで、もしトランプ氏がアサド政権を認めてプーチン氏と手を握り、ロシアやシリアと一緒に IS を撲滅してシリア難民の問題まで解決したら・・・


ノーベル平和賞だって夢じゃない!


「マイノリティを差別し排除する人にノーベル平和賞なんてありえない」って?


でもさ、彼は移民の女性と結婚してるんだよ? 

移民を心から忌み嫌ってバカにしてたら、結婚なんてする? アングロサクソン系の白人美女だって選び放題の彼の立場で、わざわざ移民の女性と結婚してるってことは、

「個人としてすばらしければ、移民だからって何の問題もない」というのが本音なのでは?

メキシコとの間に壁を作るとか言ってるけど、彼の次の奥さんが 20代のメキシコ移民(もちろんダイナマイトボディの)セクシー美人だったとしても、あたしはまったく驚かない。


イスラムの人や白人以外を排除してる?

彼は不動産王として、たくさんのラグジュアリーホテルやレジデンスを保有しています。

それらの高級施設ではアラブの石油王や、白人以外の大リーガーなど有名アスリートは差別され、部屋を借りられなかったり、買えなかったりしてるのかな?

むしろ人種や宗教に拘わらず、不動産オーナーと顧客としてフェアに関係を築いてきたのでは?


彼はビジネスで大資産を築き、大統領選に勝って最高権力者にもなりました。

日本でも多くの成功者が最後は勲章を強く欲するように、

彼もまた人生の最終盤に欲しくなるのは「世界最高の名誉」なのではないでしょうか。


それってまさにノーベル賞じゃん!?

がんばれトランプ。目指せノーベル平和賞!


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そんじゃーねー


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