ブログトップ 記事一覧 ログイン 無料ブログ開設

Chikirinの日記 RSSフィード

2018-01-28 皇位継承に男女平等を持ち込むのは変でしょ

前回のエントリ の続きとして、「下記の本を読んで私=ちきりんが考えたこと」を書いておきます。

今日のテーマは「皇位継承に男女平等論を持ち込むのは論理破綻では?」って話。

知られざる皇室外交 (角川新書)
西川 恵
KADOKAWA (2016-10-10)
売り上げランキング: 191,225


→ キンドル版

→ 楽天ブックス


まずは質問から。

皇室の話はいったん忘れ、一般論として考えてみてください。

みなさんは、性別による差別、出自(血統)による差別、人種による差別、外見による差別、などのうち、「性差別だけは許せないが、他は許せる」とか「人種差別は問題ないが、性差別は問題だ」とか思います?


思いませんよね。

性別だろうと血統だろうと人種だろうと、生まれながらにして決まってる(or 自分の努力では変えられない)条件によって権利を制限するのは差別だからダメ! でしょ。

だとすると、「性別による差別はよくないが、出自による差別は問題が無い」って考えは論理が破綻してますよね?

「差別はいかん」というなら、男女差別だけでなく、生まれによる差別も、見かけによる差別もダメなはずなんです。


★★★


ここで話を皇室に戻します。

「女性に皇位継承権がないのはおかしい」と言う人は、「皇位継承に差別があってはならない。平等に継承できるべきだ!」と考えてるんですよね?

だとしたら「血統により皇位継承権に差があるのもダメ」とも考えてますよね?

だって「男性なら天皇になれるけど、女性だと天皇になれない」が差別だというなら、

「天皇の長男として生まれたら自動的に天皇になれるけど、一般人の子として生まれたらどんなに努力しても天皇にはなれない」のも、出自(血統)による差別だもの。


天皇だとわかりにくいというなら他の職業で考えてみてください。

「町長の子供に産まれないと町長になれない」とか「医者の子供に産まれないと医者にはなれない」って言われたら明らかに差別でしょ? 

「女子しか医者になれない」とか「男子しか町長になれない」と同様、とんでもない差別ですよね?

でも天皇は天皇の子に生まれないとなれないんですよ。

だからたとえ女性が天皇になれるように法律が変わったとしても、そもそもの「生まれによる差別」は厳然として残ります。「男女平等の皇位継承」を唱える人は、この点についてどう考えているんでしょう?


もしかして「男子が天皇になれて女子がなれないのは問題だが、天皇の子しか天皇になれなくてもなんら問題はない」って思ってるの?

それ、「男子が医者になれて女子がなれないのは問題だが、医者の子しか医者になれなくてもなんら問題はない」ってのと同じですよ。

あきらかに変でしょ。


★★★


一方、もし性別だけでなく「皇位継承の際、血による差別もあってはならない」というなら、「次の天皇」を選ぶ際にはなんらか「民主的で差別のない」方法で選ぶ必要がでてきます。

たとえば国民の中から希望者が立候補して選挙で決めるとか、

もしくは希望者がセンター試験を受けて、合格者を宮内庁が面接して決めるとか・・・


でもね。ちょっと考えてみてください。

そうやって「民主的に、一切の差別なく選ばれた天皇」を国民の象徴とみなせます? そういう天皇とその家族を公費で維持することにみんな、賛成するの??


わかるでしょ。

「民主的な、差別のない方法で天皇を選ぶ」なんてことをしたら、誰もそんなものの価値を認めなくなる。つまり天皇制度自体が意義を失っちゃうんです。

「男女差別反対! 天皇は差別なく選ばれるべきだ!」という主張は、突き詰めると「天皇制は廃止すべき」にまでつながりかねないリスキーな考えなんです。


★★★


日本に限らず天皇の選ばれ方(皇位の継承方法)で大事なのは、差別がないことでも民主的であることでもありません。

私たちが「あの人が天皇陛下だ。日本の象徴だ」と無意識にも認めているのは、「過去からの選ばれ方に一貫性があるから=過去から続くルールに則って選ばれた人だから」です。

かみ砕いて言えば、「天皇の息子だから正統な天皇なのだ」ってこと。その前の天皇陛下についても、「そのもうひとつ前の天皇の息子だったから」正統な天皇だったと思えてるんです。

さらには「どこまで突き詰めてさかのぼっても、この人の父系先祖は天皇だった」という点に、今の天皇の正統性があるんです。

もし「時代に合わせて天皇の選び方もどんどん変えていきましょう!」みたいなことを気軽に始めたら、いつかどこかで「あれっ? ところでなんであの人が天皇なんだっけ? なんであの人にあんな特権を与えないといけないの?」って話になってしまう。

つまり、存在自体の正統性が失われてしまう。


ちなみにこの「みんな」は自国民だけでなく、海外の人達も同じです。

日本の天皇が世界で「日本の皇室だ。天皇陛下だ。象徴だ」と認められているのは、天皇が「民主的なプロセスに則り、一切の差別なく選ばれているから」ではなく、

「天皇になるのは誰であるべきかという継承されてきたルールに則って選ばれた人だから」です。

しかも日本はこのルールがめっちゃ昔まで遡れるため、他国の王室・皇室と比較しても高く評価されているんです。なのに一度ルールを変えてしまうと、その価値は一気に失墜してしまう。


★★★


あと、「イギリスでは女性でも君主(女王)になれるから男女平等で、日本はなれないから男女差別」みたいな意見もどうかと思います。 (注:ちなみに日本では歴史上、男系でない天皇はいませんが、女性天皇は存在してます)

イギリスだって出自、血統により皇位継承権者は厳しく制限されており、労働者階級に生まれた子はもちろん、元貴族だって関係ない血筋の子が女王になったり国王になったりはできません。日本とは単に長男か第一子かが違うだけです。

それに「第一子でないと親のタイトルを引き継げない」というのも差別ですよね。

現在の一般社会なら「第一子だけが親を継いで社長となる権利を持つ」って話にはならないでしょ。次男のほうが適性があるなら、そっちが継げばいい。

でも王位の継承はそうなってはいません。当然のように第一子に引き継がれる。昔の貴族達がそうやって爵位を引き継いできたように、英王室も昔のルールを残してる。

たとえ現代の一般社会であれば、明らかに平等ではない引き継ぎ方であっても、そこにこそ「王室や皇室の正統性」の源があるわけだから。


というわけで本日のメッセージは、

そもそも皇位や王位は「血」によって承継されるものなのだから、法の下の平等とかいいだしたら制度が成立しなくなるわけで、だから一般人の人権や平等論とは切り離して考えないとダメなのよ!

ってことです。

「医者の子じゃなければ医者になれない」は差別だけど、「天皇の子じゃなければ天皇になれない」は差別じゃないんです。それを差別だと言い出したら、天皇制は成立しない。

そして同じように「男子しか医者になれない」は差別ですが、「男子しか天皇になれない」は差別ではありません。

皇室には一般社会における「差別」の概念は適用できない。

そもそも「歴史をどこまで遡っても、変わらずずっと特定の差別を維持してきたことによって正統性が確保されてる制度」なんだから。

「差別はダメあるよ!」とか言い出したら制度自体がなくなっちゃいます。


それと!

ここで書いたのは「下記の本に書いてあること」ではなく、「下記の本を読んで、私が考えたこと」だってのもお忘れなく。

ここまで書いてきたことは下記の著者の考えではないし、私は専門家でもないので「絶対に正しい」などと言う気もありません。

ここは「私が考えたこと」を記録する日記ブログなんです。だから自由に「あたしはこう考えた!」を記録していきたい。

そして、それを読んだ人には「なるほどそうか」ではなく「オレも私もこの件について自分のアタマで考えてみたい!」と思って欲しい。


★★★


私は読んだ本についてエントリを書くとき、できるだけ「本から得た知識」をコピペ(=引用)するのではなく、その本を読んで自分が自分のアタマで考えたこと、すなわち「自分の思考の結果」を書くようにしています。

私にとっての「いい本」とは、読んだことで「多くの知識が得られた本」ではなく、「自分のアタマでいろいろ考えたくなる本」だからね。

そういう意味で下記はホントにいい本だったと思います。みなさんもぜひ読んでみて、自分なりの意見を考えてみてくださいな。

だって天皇制度がどうあるべきかは、本来、主権者である私たちが「確固たる意見や意思」を持って決めていくべきことなんだから。


f:id:Chikirin:20150810175729j:image:medium

そんじゃーね!


知られざる皇室外交 (角川新書)
西川 恵
KADOKAWA (2016-10-10)
売り上げランキング: 191,225


→ キンドル版

→ 楽天ブックス


http://d.hatena.ne.jp/Chikirin+personal/  http://d.hatena.ne.jp/Chikirin+shop/  https://twitter.com/insideChikirin/

2018-01-25 日本人としての MUST READ (必読書)

来年の 4月末には現天皇が退位され、翌日には新天皇が即位されます。また今秋には秋篠宮眞子様もご結婚され、皇籍を離脱されます。

おそらく来年以降はふたたび「皇室存続の危機」が取りざたされ、女系天皇ありやなしやの議論が再興するのではないでしょうか。

だからこそこのタイミングで

日本国民全員が!

とまでは言いませんが、少なくとも皇室のあり方について関心のある方、なんらか意見を持ちたいという方にぜひ読んでおいてほしい本があります。

それがコレ。ほんとに MUST READ な一冊です。

知られざる皇室外交 (角川新書)
西川 恵
KADOKAWA (2016-10-10)
売り上げランキング: 191,225


→ キンドル版

→ 楽天ブックス


話を少し戻しましょう。

2005年、今から 13年前、小泉純一郎首相は若い皇位継承者が少ないことを理由に、愛子様にも皇位継承権を認めるべきではないかという議論を持ち出しました。

当時、国民の多くは「女系天皇と女性天皇の根本的な違い」さえ理解していなかったので、

主に人権問題(雅子様にこれ以上、男児出産のプレッシャーをかけるべきではない云々)や男女平等的な観点から、「愛子様が天皇になられても問題ないのでは?」といった気運が高まってしまいました。

当時の小泉首相の支持率は極めて高く、あのままでは本当に法律が改正され、女系天皇が認められてしまいそうな勢いだったのです。


けれど

この議論はあるニュース速報によって瞬時に消滅します。

言わずとしれたそのニュースとは、小泉首相も思わず声を出すほど驚愕した「紀子様ご懐妊」の一報です。


出産時には 40歳、直前のご出産から12年も過ぎてからのご懐妊が、「女系・女性天皇議論」と無関係だと思った人はさすがにいないでしょう。

紀子様の「覚悟のご懐妊」は、直接のお言葉はさすがに(当然)なかったけれど、秋篠宮家からの(もしくは皇室・皇族からの)国民に対する明確な

「女系・女性天皇はありえません」

という意思表示に見えました。


このニュースを目にした時、私は初めて理解したんです。

皇族の方々は、天皇制度のあり方については明確なご意志をお持ちだし、今でも必要だと思われれば躊躇せずそれを明らかにされるんだなと。


★★★


ご存じのように現在の憲法下では、私たち国民が主権者であり、天皇は象徴です。

天皇には政治権限はなく、皇室のあり方を定めた皇室典範の改正も、天皇や皇族の意思ではなく、主権者である国民の代表である国会議員が決めるべきことです。

だから極端なことを言えば、国民は「天皇制廃止」を決めることもできるし、もちろん、女系・女性天皇を誕生させることもできます。

そして実際、小泉政権は「愛子様が天皇になっても問題ないはず」と言い始めました。


もちろん当時から歴史・皇室の専門家の間では「女系天皇なんてありえない」という慎重論が大勢でした。でも一部の人達は彼らを「アタマの古い保守的な学者」とみなし、

「現代的でグローバルスタンダードな人権意識に敏感な私たちは当然、愛子様や眞子様、佳子様など女性皇族の皇位継承にも大賛成よ!」的な意見をブイブイ吹聴していたんです。


でも紀子様のご懐妊報道以降、この話は完全に封印され、今でも(若い皇位継承者がほとんどいないという)問題はまったく解決されていないにも拘わらず、一切の議論が行われなくなりました。

おそらくもはや、政治家や官僚がこの話題を政治日程に載せることは不可能なんじゃないでしょうか。

「天皇や皇族の方々の意向への忖度」は、戦前と同じくらい強く日本国民の間に残っているのです。


★★★


その 10年後。2016年の 7月、NHKが「天皇陛下が生前退位の意思を示された」とスクープしました。

あまりにもキレイなスクープだったので、スクープっていうより、「皆様の NHK は、実は天皇家の広報部門だったのね」ってことがよくわかるニュースでもありました。


とはいえ天皇の意向通りに皇室典範を改正しては「主権は国民にあるの? それとも天皇家にあるの?」という憲法違反問題が出てきてしまうので、

政府はものすごく慎重な手続きを踏みました。

でも

結論は最初から見えています。

私たち日本人とその政府には、「陛下の意向」を忖度する以外の選択肢がありません。


★★★


今回も高齢の陛下のお体やご負担を気遣うだけなら、実は特別な制度改正をする必要はまったくありませんでした。

憲法や皇室典範(=法律)には、摂政という制度が決められていて、

「天皇が,精神・身体の重患か重大な事故により,国事行為をみずからすることができないときは,皇室会議の議により,摂政を置く」って書いてあるんです。


なのにテレビの前で陛下は明確に法律で定められたその制度ではなく、譲位をしたいと意思表示をされました。

そして政府は「ご意向」通り粛々と「摂政ではなく譲位」を決めていきます。

激しい安倍政権批判を続け、9条を巡る憲法違反には驚くほど敏感な野党のお歴々も、まったく議論をふっかけません。

この件に関しては野党もまた、「忖度」の塊なのです。


★★★


付け加えれば、最初に NHK が使った「生前退位」という言葉にたいして、美智子皇后陛下は次のようにコメントされました。

「『生前退位』という大きな活字を見た時の衝撃は大きなものでした」

「歴史の書物の中でもこうした表現に接したことがなかったので、一瞬驚きと共に痛みを覚えたのかもしれません」

たしかに「生前」に「退位する」って「崩御される前に」+「退位する」って意味ですからね。

一般人になら「生前贈与」=「死ぬ前に」+「贈与する」とか言うのはよくても、「生前○○」などという死を想定させる言葉は、陛下に向けて使うものではないのでしょう。


で、その後メディアは一斉に「生前退位」ではなく、「退位」「譲位」という言葉を使い始めました。

あの慈悲深く奥ゆかしく慎重で思慮深い皇后が「衝撃」を受けられ「痛みを覚え」られた言葉(表現)を使い続けられるメディアなんて、日本には存在しないんです。

戦前に天皇のお気持ちを忖度しないメディアなんて存在し得なかったように。


★★★


このように、ここ十数年の皇室に関する動きを見ている限り、「少なくとも皇室制度に関しては、主権をもっているのは国民ではなく天皇家であり皇室の方々なんだな」というのは、明らかに思えるのです。

だとすればそれは、厳密には憲法違反です。


でもね。

それが問題かというと・・・そうも思えません。

私は杓子定規な憲法学者でもないので、「それでいーんじゃないの」と思ってるんです。(ちなみに自衛隊も違憲だと思うけど、それでいーんじゃないのと思ってます)


だってよく考えてみてください。

そもそもなぜ皇室の方々は(憲法違反になる可能性をよくご存じのはずなのに=戦前の歴史的な反省事項を踏まえて制定された現憲法の趣旨を踏み越えてまで)これだけ明確にそのご意志を示されるのでしょう?


答えは簡単です。

国民があまりにも天皇制度について無知だからです。

そんな無知な人達に「民主的な」手続きでぐちゃぐちゃにされてしまっては取り返しがつかないくらい大事なものを守らねばならないお立場にあることを、深く自覚されているからです。


「愛子様が天皇になることの何が問題なの? 時代は男女平等よ!」とか、

「眞子様にはご結婚されても皇族のままでいていただけば? お子様に男児が生まれたら皇位継承者が増えて万々歳じゃない?」

「天皇陛下、あんなご高齢であんなお忙しいのはホントにおかわいそう。当然、退位を認めるべきよ!」

みたいな、情緒的で(歴史をまったく踏まえていない)浅薄な理由で天皇制度が変更されてしまうなんてありえない。


そう思うから、私もまたこの件については、天皇制度についてもっともよく理解されている方々(つまりは天皇であり皇族の皆様)の御意志を汲んで制度設計したほうがいーんじゃないの?って思うんです。

たとえそれが憲法違反であろうと。

たとえそれが民主的でなかろうと。


私たちはそれほど天皇制度や皇室制度について何もわかっていません。

少なくとも下記の本を読めば、私たちがいかに大事なことを理解できていないかよくわかります。

素晴らしい本なので内容は次のエントリで紹介しますが(しかもたった 800円!)、この本は、来年以降に再燃しかねない女系・女性天皇を含めた皇位継承問題になんらか意見をもちたいと思ってる日本人にとっては、MUST READ な一冊です。

(次のエントリを待たず)先に読んでおきたいと思われる方は、ぜひこのタイミングで入手しておいてください。そうすれば、次のエントリの内容もより深く理解していただけると思います。


知られざる皇室外交 (角川新書)
西川 恵
KADOKAWA (2016-10-10)
売り上げランキング: 191,225


→ キンドル版

→ 楽天ブックス


この件ほんとに大事なので、マジで少しは勉強しましょう。


f:id:Chikirin:20150810175729j:image:medium

そんじゃーね!


http://d.hatena.ne.jp/Chikirin+personal/  http://d.hatena.ne.jp/Chikirin+shop/

2018-01-08 勝間和代さん宅 新春訪問

昨日は経済評論家、勝間和代さんのご自宅を訪問し、お食事やら新春対談やら(?)楽しんできました。

が、もともとの訪問目的は「モノが少なく生産性の高い生活」について学ぶこと。

勝間さんは 2年ほど前、自宅に溢れる大量のモノを処分し、今もそのすっきり自宅を維持。

下記のような本も出されており、論理的で生産性の高い家事を実践されています。

勝間式 超ロジカル家事
勝間和代
アチーブメント出版
売り上げランキング: 3,113


そこでまずはお部屋やクロゼットを見せてもらったところ、リビングスペース始め、玄関や台所も一般よりかなり大きいのですが、モノは少なく超すっきり。

特に、洋服、カバン、靴など、女性宅で増えがちなモノはかなりの規律を持って抑えていらっしゃる感じ。


でも・・・一方で iPad はキッチンだけでも 2個(もちろんリビングには別に設置 + 車の中にも別の iPad が!)と、

「どんだけ iPad あんのよ?」状態。

てか、勝間さんのワークスペースってこんなんなんだよ!

「ディトレーダー?」って感じです。


グーグルホームもリビングやキッチンなどに合計 3つもあり、加えて荒れ草アレクサ (Alexa) もあります。

普通の人はモバイル端末を持ち歩くけど、彼女はモバイル端末を持ち歩かず、代わりに(自分が行く可能性のある)あらゆる部屋や台所、車の中に固定配置し、自分がどこに動いてもモバイル端末が身近にあるっていう環境を作るんだよね。

つまりモバイルする(動く)のは人間側であって、端末は固定配置でモバイルしないんです。

下記のように、台所にももちろん iPad

f:id:Chikirin:20180108125418j:image:w500

驚愕!! 勝間家 iPad 設置状況


ただしグーグルホームは「オッケーグーグル。ちきりんについて教えて!」と言うと、突然テレビで七輪に関する動画を映し出すなど、今のところ実用に耐える機械ではありません。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

Google GOOGLE HOME
価格:12380円(税込、送料無料) (2018/1/8時点)


 ↓

f:id:Chikirin:20180108125429j:image:w500


その後は勝間流・超生産性の高い夕食の準備(料理)を見学。とても美味しく頂いたのですが、3品の調理(作業?)にかかった時間はたった 15分ほど。


なんせ台所、こんなんなんだよ!

f:id:Chikirin:20180108125412j:image:w500

四角いのは電子黒板なんだって。これもほんとに 3つもいるの??


計量カップが並んでる様子は理科の実験室みたいだし、醤油の量を「OK Googole、800グラムの 3.75%は?」と聞いて計算させるなど、調理自体も理科の実験みたいですごく未来的でした。

f:id:Chikirin:20180108125415j:image:w500


赤いのはシャープのホットクックという自動調理器なんだけど、なんと全部で 3つ保有。だから同時に 3つのお総菜を“ほっとく調理”できる・・・


勝間さんが忘れがちな注意書きがテプラで(?)貼り付けてあるの、ちょっと微笑ましい。

f:id:Chikirin:20180108125413j:image:w500


IHコンロは使っていないので物置場状態。で、キッチンスケールもふたつ。

ひとつは重いモノ専用、もうひとつは調味料など細かい単位で計れるよう設定されたモノ。同じ商品ですが設定を変えるのが面倒なのでふたつ所有とのこと。


f:id:Chikirin:20180108125428j:image:w500


ヘルシオオーブンも 2個!


f:id:Chikirin:20180108125425j:image:w360

シャープ ウォーターオーブン ヘルシオ(HEALSIO) 30L 2段調理 レッド AX-XP200-R
シャープ(SHARP) (2015-07-24)
売り上げランキング: 92,528


事前に必要になる「包丁で材料を切る」という作業もできるだけ自動化するため、「切る」専用のマシンがずらり。

f:id:Chikirin:20180108125416j:image:w350


こちらはジャガイモやリンゴなど丸いモノの皮を剥くマシン

f:id:Chikirin:20180108125414j:image:w500


台所なのにパソコンコーナー並のたこ足配線!

f:id:Chikirin:20180108125424j:image:w500


「切るのが面倒ならカット野菜を買えば?」と聞いたら、「カット野菜は美味しくない。調理直前に切らないとダメ」とのこと。

このあたり、勝間さんの価値観が非常に良く表れていると思いました。彼女が目指しているのは「とにかく時短」でも「手抜き」でもなく、「おいしいものを、もっとも合理的に手に入れる方法」なんだよね。


ちなみに包丁は穴あき包丁。

f:id:Chikirin:20180108125426j:image:w500


「切った後の材料が包丁にくっつかないので剥がす手間がなく穴のない包丁より生産性が高い。昔の包丁に穴が空いてなかったのは技術的に不可能だったからでは?」とのこと。

たしかにそうかも。

あたしも次回から穴あき包丁買おう・・


ちなみに彼女は野菜や果物を洗わない。

パプリカも洗わないので種が残りますが、細かいことは気にしない。

f:id:Chikirin:20180108125423j:image:w500


曰く「残ってる農薬の量などたいしたことない。砂糖のほうが体に悪い。野菜は洗って食べるけど砂糖入りの料理やお菓子も食べるというスタイルより、野菜を洗わず、砂糖を食べないというスタイルの方が健康的」と。

こういった「普通はそうするものでしょ」的な慣習もロジックで一蹴できるところが彼女のすごいところ。

なのでもちろんお米も無洗米。

こちらは炊飯器のお釜ですが、ご飯と豆を入れ、水を入れ、あとはグーグルホームに醤油の量を音声で計算させてスイッチを押すだけ。

f:id:Chikirin:20180108125419j:image:w500


キッチン専用のグーグルホームは、タイマー兼電卓として使われてましたね。

「そんだけの機能のためにグーグルホームを(リビングに置く分とは別に)買うの!?」

という驚きはあるものの、キッチンでの作業中は手が離せないコトも多く、音声で教えてもらえるのは確かに便利です。


ちなみに、キッチンの引き出しはここまでスカスカ!

f:id:Chikirin:20180108125420j:image:w500


シンク下の戸棚を開けると・・・

f:id:Chikirin:20180108125411j:image:w500


なんとステンレスボウルが重ねられずに並んでる!!!

f:id:Chikirin:20180108125410j:image:w500


こんなキッチン初めて見た。


でも一方、「コンロも鍋もほとんど使わない!」と言いつつ、物置部屋には捨てられないお鍋がずらりと並んでたりもする。


f:id:Chikirin:20180108125417j:image:w500


「なんでこれ捨てないの?」と聞くと、

「だっていいメーカーのだから」とか「たまには使うこともあるし」と

典型的な「捨てられない人のセリフ」が出てきて、ちょっと安心。

勝間和代さんもまだ AI ではなく、生身の人間なのですよ。


★★★


その後、パーソナルなぶっちゃけトークをゲリラ配信するなど、新年からとても楽しい時間を過ごすことができました。

それとね。なにかについて悩んでる時は、こういう極端な=尖った人の話を聞くのがやっぱ正解だなって再確認しました。

なぜなら、まず間違えてはいけないのは「方向性」だから。

「あっちに行くとこういう良いことがあるけど、こういう点は気をつける必要がある。もうひとつの選択肢の場合はこういう利点があるけど、こういう問題も・・・」

みたいな人の話を聞いてると、結局どっちに進むべきか方向性さえ定まらず動けない。

彼女のように「絶対にこっちへ進むべき!」と言い切る人の話のほうがよぽど役に立つんだよね。


もちろん聞いた話をぜんぶ取り入れる必要はありません。

私自身、ものすごーく参考になったけど、すべてに同じコトができるわけじゃない。

だけど方向性が明確な尖った話を聞いた時、「あんなこと普通の人にはできるはずない!」的なネガティブな反応しかできない人と、

「あそこまではできないけど、こういう点はすごく勉強になった!」と考える人って、学びの量が全然違うのよ。

「できない理由を探したくなる病」にかかってしまうと、進歩も変化も成長もできなくなっちゃうから。


それと勝間さんは最近、はてなに移動され新たなブログを始められてます。

→ 勝間和代が徹底的にマニアックな話をアップするブログ

ガジェットについて時代遅れがちな私にはマニアック過ぎるところもあるのですが、読んでると彼女が今まさに書きたいコトをそのまま書いてるのがよくわかる。

多くの人にとっては「どうでもいいこと」かもしれない。でも、自分にとっては今、これが一番の関心事で、なんとしても言いたいことなのだ!

ブログってそういうコトを書くところなんだよね。


どうやったら多くの人が読んでくれるかとか、どうやったら PV が増えるかとか。

そんなこと気にする必要はありません。結局は「とにかく書きたいコトを書く!」ブログしか続かないし、残らない。そんなブログの原点についても、再確認できたかも。


勝間さん、いろいろほんとーにありがとうございました。


f:id:Chikirin:20150810175729j:image:medium

そんじゃーね!


http://d.hatena.ne.jp/Chikirin+personal/  http://d.hatena.ne.jp/Chikirin+shop/