ブログトップ 記事一覧 ログイン 無料ブログ開設

Chikirinの日記 RSSフィード

2018-05-30 時代の記録として:本日の日経新聞

きょう日経新聞を読んでいたら、今後の日本の姿がリアルに浮かび上がるニュースが“てんこ盛り”だったので、ずっと後に見返したらおもしろいかなと思い、記録としてまとめておきます。


まずは一面トップ記事から。

外国人、単純労働に門戸  建設や農業 2025年に 50万人超

いよいよですね。

建設、農業、宿泊、介護、造船業の 5分野で、日本語があまりできなくても外国人労働者を受け入れ始めると。

日本で働く外国人は既に 128万人を超えているのにまだ全然足りないわけだから、

今は 5分野とか言ってるけど、そういう制限も、また、言語の要求レベルもどんどん引き下げられていくに決まってる。

最終的には西欧先進国と同レベル(日本では 2%以下ですが、西欧では労働者の 1割が外国人)になっていくってことでしょう。

<関連エントリ>

移民、難民、外国人労働者の違いを知ってますか?


自動運転、新車の 3割 2030年までの普及目標

道路交通法を見直し、緊急時だけ人間が操作する「レベル 3」相当の自動運転車を

2030年までに国内新車販売の 3割以上とする目標を政府が掲げたという記事。

なににつけ慎重な日本としてはけっこう大胆な目標ですが、これも人口減少、高齢化に伴い「やらざるをえない」状況なのでしょう。

「自動車なんて人間が運転するもんじゃない」と言われる時代ももうすぐですね。


「定年ない社会を」 高齢者の定義見直し提言

高齢者医療・介護 3割負担対象拡大 収入要件、見直し検討

現役で活躍、最低 70才まで

最初の記事は岸田文雄氏と小泉進次郎氏がリーダーを務める「人生 100年時代戦略本部」がまとめた提言で、

年金受給開始年齢の柔軟化(=年金がもらえる年齢の引き上げ)

被用者保険の適用拡大(=パートの主婦も非正規バイトもみんな年金、保険を払え)

年齢ではなく経済力に応じた負担(=高齢者でも資産、収入のある人は負担増を)

多世代交流コミュニティなど(=高齢者に保育園児の世話をしてもらおう?)

などを検討するというニュース

(↑ 括弧内はちきりんが補足した文章です)


2番目の記事は文字通り、収入の多い高齢者の医療費や介護費の自己負担を増やすという話。年間 500万円程度の年収がある高齢者に関しては、自己負担は 1割ではなく 3割でいいだろうと。

最後の記事は年金改革分野の大御所、清家篤氏の提言。「最低でも 70歳まで」と書いてあるので、実際には 80歳とかまで働けってことかな。

それにしても、さすが政府&経団連の広報誌、日経新聞。同じトピックの話を 1日で 3本入れて来たのには驚きます。この件はよほど強調したいのでしょう。

というわけで皆さん、一生働いてくださいね。


<関連エントリ>

生活保護以外は全部廃止すべきでは?

裕福な高齢者の介護費用の負担を増やすべし

年金受給開始年齢はまだまだ引き上げられる


「完全雇用」埋もれた人材 もっと働きたいパート 177万人

こちらも主婦にパート時間を延ばしてもらい、自分で年金や健康保険を払ってもらおうという話。

働き手に加え年金制度の担い手も増やせるので、政府としては一石二鳥


金融×AI 中核業務でも 相場予測や保険審査

銀行に溢れる膨大な事務作業はもちろん、高度な判断業務さえ AI に置き換えられていく。というか、AI のほうが「人間より優秀」だという内容。

「銀行がなくなる」なんて、5年前でさえ想像もできなかったけど、今や「確実になくなるよね」って感じになってきた。

必要な社員(人間)の数はおそらく 10分の 1以下に減るんじゃないかな。

就活市場で長年、主要プレーヤーだった業界が丸ごとなくなるかもしれないなんて、ホントすごいことです。


サイアム商銀 デジタル化急速

タイの銀行が急速にデジタル化、ネット(モバイル)化を進めているという話。

日本は業界+監督官庁一丸となって抵抗してるんで、中国の便利なフィンテック・インフラがなかなか入ってこないのですが、

中国から世界最先端のスマホ金融がどんどん入ってくるアジアの国々では、金融改革がまったなしで進んでいます。

ある意味、日本より危機的な状況であり、だからこそ日本より早く対応が進むんだろうな。


5G 前哨戦、動画で火花

ネットフリックス 日本で苦戦 シェア伸び悩み 7%

日本で苦戦してるネットフリックスがあちこちと提携するなど攻勢を強めてるって記事なんだけど、勝ってるのは Hulu や dTV など他の動画サービスだと書いてあって、

結局のところ一連の記事が意味するところは「地上波テレビの終わり」という話。

動画と言えば映画だった時代が、動画といえばテレビだった時代になり、いよいよ動画と言えばネットで送られてくる時代になるわけですね。


以上、それぞれのニュースはずっと前から言われてる話ばかりだし、これといって珍しい話でもないのだけど、久しぶりに新聞丸ごとをまとめて読んだら、

「今や新聞でさえこんなニュースばっかりなんだな」と驚きました。

今日抜けてたのは、下記の話くらいかな

→ 終末期医療について


「ネット上の誰か」が言ってるんじゃなく、天下の新聞様がここまで書いてるのに、未だにまだまだ世の中変わらないという前提で子育てしたり就活したり人生設計してる人って、いったいなんなんだろうなと思います。


f:id:Chikirin:20150810175729j:image:medium

そんじゃーね


http://d.hatena.ne.jp/Chikirin+personal/  http://d.hatena.ne.jp/Chikirin+shop/