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Clif’s Twisted Axe このページをアンテナに追加

2011-07-16

[]透明人間の納屋

透明人間の納屋 (ミステリーランド)

透明人間の納屋 (ミステリーランド)

「ぼく」が小学生の頃、真鍋さんという印刷業を営む男性が隣に住んでいた。

真鍋さんになついた「ぼく」は、博学な真鍋さんからあらゆる知識を

学んでいった。

そんな頃、「ぼく」が住むF市で辛島真由美という女性が蒸発するという

事件が発生した。

彼女は真鍋さんと知り合いであり、また「ぼく」の母親と対立関係にあった。

「ぼく」は真鍋さんが常々から言っていた「透明人間の薬」を使って

彼女を消したのではないか、と想像するが……。


島田荘司という作家は、「見せ方の妙」というものをもっているな、ということを

つくづく感じさせられる。

本作のテーマは「○○○○○○の悲劇」ということになるのだろうが、

それを別アングルから描くことによって、最終的にはサプライズにまでもっていくことが

できるのだから。


トリックにしてもそう。

本作のトリックは、ちょっと無理が過ぎるというものではあるが、

メインである女性消失事件に寄与していればそれでいいのである。

こういうトリックの使い方を、最近の島荘はよく行っている。


ただ、本作が「講談社ミステリーランド」という、子供を読者として想定した

叢書に向いているかどうか、というと疑問。

前述の「○○○○○○の悲劇」なんかは、子供からするとポカーンではないだろうか。

今、書きたいことを書いてしまう、という島荘の欠点が出てしまったかたちだ。


個人的には、奇想とまではいかなくても、トリッキーな作品を期待していただけに、残念。

シゲシゲ 2011/07/17 10:00 やぁクリフさんお久しぶりです。
毎回楽しく拝読させていただいております。
島田氏の「異邦の騎士」を先日古本屋で立ち読みしwこの作家の読ませる力の凄さを改めて実感しました(読ませる力はクリフさんにもありますが)。御手洗シリーズはやっぱり人物が立っているので楽しいです。

私事ですが仕事で本当に苦しかったので、ブログをボーッと見て癒されておりました。ありがとうございます。お上を相手にする仕事でかなり絞られましたがなんとかなりそうです。そういった中、職場の同級生がアルコール依存症になっている事が発覚し、現場の上司がもう無理と判断したので、職責上次に(配置換えや休職)動かなければいけないのですが、個人的に何度か彼の家に行き説得中です。本人にその自覚がないので難しいのですが頑張ります!
今日から東京へ一週間出張というか勉強で行ってきます。試験も受けなければならないので、めちゃくちゃ気が重いですが、ぼちぼちやってきます。

クリフさんもボチボチと同年代の有志としてこれからもおよろしくお願いします(笑)

最近本当に自分が情けなく、五木寛之の大河の一滴を後輩に手渡され、人生について考えているフリをするシゲより感謝をこめて。

ClifClif 2011/07/17 18:42 いつもいつも励ましのコメントをありがとうございます。

社会で働く、って本当に大変なことだなと感じます。
働くこと自体がしんどいのに、常に自分の都合通りに物事が進むとは限りませんからね。
シゲさんは中間管理職とお見受けしますが、会社が抱える問題がモロに被さってくる、という感じで、気苦労が絶えないのではないでしょうか。

私のブログを読んで下さって、それが少しでも「癒し」に寄与したのならば、こんなに嬉しいことはありません。
毎日更新できるかどうかは分かりませんが、少しでも頻度を上げたいと思います。

というわけで、今後とも、よろしくお願いいたします。

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