2011-11-07
■[kuwata]ステレオ太陽族
桑田佳祐作品を、非常にゆっくりとしたペースでレビューしている。
今回は、サザンオールスターズの4枚目のオリジナルアルバム『ステレオ太陽族』。
- アーティスト: サザンオールスターズ
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2008/12/03
- メディア: CD
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前作『タイニイ・バブルス』はフォークロックの香りが強い、と書いた。
対して、この『ステレオ太陽族』からは、南部ロック(サザンロック)の香りが
強く感じられる。
もっとも、サザンロックからの影響は1作目『熱い胸さわぎ』から存在するのだが。
それでも、本作のアーシー(土臭さ)な要素はただごとではない。
冒頭の「Hello My Love」は普通のミディアムテンポのナンバであるように思われるが、
ほんのりとジャジーなアレンジが施されている。
その他、「夜風のオン・ザ・ビーチ」や「Let's Take a Chance」の
普段より粘っこいヴォーカル。
「我らパープー仲間」や「ラッパとおじさん」の激しいリフ。
「Big Star Blues」はもう音作りからして、ブラックミュージック。
やはり、桑田佳祐の音楽的ルーツにジャズやブラックミュージックがある、という
ことなのだろう。
一方で、「My Foreplay Music」といったエロソング(Foreplayとは前戯のこと)や
「素顔で踊らせて」「栞のテーマ」のような美しいバラードが含まれている。
「我らパープー仲間」なんかは、出鱈目ロックの面白さをたたえている。
この多面性こそが、サザンオールスターズの魅力だ。
そして、アルバムの纏まり方も向上している。
「10ナンバーズ・からっと」までは、曲の寄せ集めという印象が強かったが、
前作辺りからアルバム自体のコンセプトが誕生した。
「Big Star Blues」がサザンオールスターズ史上最低の売上を記録したシングルに
なってしまったが、本作のクォリティは非常に高いものだと思う。
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