Hatena::ブログ(Diary)

Clif’s Twisted Axe このページをアンテナに追加

2011-11-07

[]ステレオ太陽族

桑田佳祐作品を、非常にゆっくりとしたペースでレビューしている。

今回は、サザンオールスターズの4枚目のオリジナルアルバム『ステレオ太陽族』。

ステレオ太陽族(リマスタリング盤)

ステレオ太陽族(リマスタリング盤)

前作『タイニイ・バブルス』はフォークロックの香りが強い、と書いた。

対して、この『ステレオ太陽族』からは、南部ロック(サザンロック)の香りが

強く感じられる。

もっとも、サザンロックからの影響は1作目『熱い胸さわぎ』から存在するのだが。


それでも、本作のアーシー(土臭さ)な要素はただごとではない。

冒頭の「Hello My Love」は普通のミディアムテンポのナンバであるように思われるが、

ほんのりとジャジーなアレンジが施されている。

その他、「夜風のオン・ザ・ビーチ」や「Let's Take a Chance」の

普段より粘っこいヴォーカル。

「我らパープー仲間」や「ラッパとおじさん」の激しいリフ。

「Big Star Blues」はもう音作りからして、ブラックミュージック。


やはり、桑田佳祐の音楽的ルーツにジャズやブラックミュージックがある、という

ことなのだろう。


一方で、「My Foreplay Music」といったエロソング(Foreplayとは前戯のこと)や

「素顔で踊らせて」「栞のテーマ」のような美しいバラードが含まれている。

「我らパープー仲間」なんかは、出鱈目ロックの面白さをたたえている。

この多面性こそが、サザンオールスターズの魅力だ。


そして、アルバムの纏まり方も向上している。

10ナンバーズ・からっと」までは、曲の寄せ集めという印象が強かったが、

前作辺りからアルバム自体のコンセプトが誕生した。


「Big Star Blues」がサザンオールスターズ史上最低の売上を記録したシングルに

なってしまったが、本作のクォリティは非常に高いものだと思う。

投稿したコメントは管理者が承認するまで公開されません。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証