蛯原さんの便り

 寒かった北京にも半袖の季節がやってきました。寒くも暑くもなく、過ごしやすい日々です。
 学校の休みを利用して、万博でにぎわっている上海に行ってきました。当初、行く予定はなかったのですが、格安の航空券を見つけたので行くことができました。こちらの航空券は毎日値段が変動するので、旅行の予定があるときは注意してチェックしておくことが大切です。合計で3日間万博に行ったのですが、それでも時間が足りないほど広く、充実していました。日本館も長い行列ができており、最長5時間の待ち時間でした。並ぶことを考えると少し気分が落ちましたが、それほど日本に関心を持っている人が多いということで非常に嬉しく感じました。
 上海の街並みは日本に似ている所が多く、日本にいるような錯覚に陥ることもありました。スーパーなどにも日本のものが充実しており、おそらく上海だったら日本同様の生活を送ることができるのではないかと思います。ですが北京より少々物価が高いので、留学生活は北京の方が快適に過ごせると私は感じました。
 今月は特別、クラスメイトと一緒に過ごす時間が多かった月でした。7月で帰国する学生がほとんどなので、みんな思い出づくりに半ば必死です。国が違えば当然、育ってきた環境、文化が違います。それがゆえに衝突することもありますが、みんな理解しようという心を持つ人ばかりなので自分の意見を述べ、互いを理解し楽しく過ごしています。
全く違う国同士の人が、中国語でつながるということ。もしも北京に来なければこんな素敵な体験はできなかったと考えると、本当に留学してよかったと感じました。北京での生活も残りわずかとなりましたが、1日1日を大切に過ごしていきたいと思います。