WiiのOperaに載っているFlash Playerは「WII 7,0,77,0」

ゲーム機をはじめとする組み込み機器にwebブラウザが載るとき、Flash Playerを搭載するか否かというのは大きな問題である。

だが、開発者にとっては「どのバージョンが載るのか?」という方がより大きい問題である。なぜなら、Flash Playerの最近のバージョンはバージョンの違いで出来ることの差が大きく、どのバージョンに合わせて開発するか、最初の設計段階から考慮していなくてはいけない。

Adobe Flash Player のバージョンテスト」のページで現在インストールされているFlash Playerのバージョンを調べることが出来る。

Wiiに「お試し版」として提供されはじめたOpera(おそらく9)のFlash Playerをこのページで調べると「WII 7,0,77,0」と表示される。プラットホーム名が「WII」なのはまあ予想通り、組み込み向けなのでversion 7というのも予想通りであるが、奇妙なのは「7,0,77,0」のマイナーバージョンである。

先ほどのページによると、7系列の最新は「7,0,68,0」だが、実はこの情報は古く、セキュリティアップデートが入っている。
Adobe - Security Advisories : Update available for HTTP header injection vulnerabilities in Adobe Flash Player

だがそれでも最新の系列は「7,0,69,0」であり、WiiOperaに載っているFlash Playerのバージョンと一致しない。Flash Player7ベースであるFlashLite 2系列のバージョンは「7,1,**,*」なのでそれとも異なる。

つまり、このFlash PlayerはWii専用になんらかの手が加えられている、ということになりそうだ。ASnativeを使えばもうすこし差がわかるかもしれない。

追記:正式版は「WII 7,0,70,0」

2007年4月12日にWiiインターネントチャンネルの正式版が出たので調べてみたところ、なんと奇妙なことに「WII 7,0,70,0」と表示された。バージョンが戻っているのは一体…。きわめて不可解である。

なお、PC版よりも少しだけ新しいバージョンであるのは変わりない。