Live imaging
ここ数年の課題だった in vivo dual color imaging の系が確立した。
GFP + mCherry の組み合わせにより、十分な光量が胚発生時においても得られることが判明。蛍光分子の発色団が成熟して蛍光発色可能な状態になるまでの時間と発生の速度が問題だったが、mCherry はこの難題を克服してくれた。
Live imaging によって得られる情報は、固定サンプルによって得られるものよりも次元が一つ大きくなる。二色の imaging によってさらに情報量が拡大した。
ダイナミックに変化するものを見るのは本質的に面白い。だが、live imaging しなければ今、解析しようとしている問題には対処できないのかどうか、この点は明確にする必要がある。スナップショットだけでも十分な場合は多い。この点をきちんと見分ける意識が必要だと感じる。ただ、imaging しているのでは本質的に固定標本と差がないかもしれない。
BMB2007
第30回日本分子生物学会年会・第80回日本生化学会大会 合同大会の演題登録開始が間近。2007年7月10日(火)〜7月24日(火)17:00。
Actin の状態をモニタして転写と共役させる機構 - MAL and SRF
Nuclear actin regulates dynamic subcellular localization and activity of the SRF cofactor MAL.
Cancer Reseach UKのRichard Treismanのグループ。FRETによりactinとMALの結合を動的にモニターしている。
Evidence for tension-based regulation of Drosophila MAL and SRF during invasive cell migration.
TTL (Temasek)に移る Pernille Rorth のEMBL時の仕事。Vivo における MAL の役割を再考察する上で、Richard Treisman のグループの仕事は興味深い。