2011-12-26
ディスカバリ・サービスのデザインについて:Cute.Catalog (1)
Cute.Catalogの公開にあたり、ディスカバリ・サービスがどのような考えのもとにデザインされているのか、何回かに分けて説明していきたいと思います。
ではまずは、Cute.Catalogの発想の原点から説明いたします。
利用者志向で発想しています。
いままでのOPACの発展型ではなく、オープンソースのeXtensible Catalogをベースに、下記の課題を解決できる検索インタフェースをつくるにあたって、GoogleやAmazonなど、広く一般に親しまれ、利用者により好まれている検索サービスから発想を得ています。
従来のOPACを多くの利用者はどう使っていたでしょうか?
- 図書館員の想定どおりに使ってくれない。いろんな機能があるのに・・・
- 使い方や見方を図書館員が教えなければならない・・・
- 紙の資料の入手に必要なのは、「所在」と「請求記号」。でも長い資料IDやISBNをわざわざメモっている人がいる・・・
- 「請求記号」等の呼び方が専門用語でなじみにくいものでした。
- 入手に必ずしも必要でない図書IDやISBNなどが平板に表示されていて、必要な情報がどれかわかりにくかったようです。
必要な資料を「発見」し、「入手」するまでの情報を段階的に提供します。
FRBRでモデル化されている"利用者タスク"の4段階(発見・識別・選択・入手)を考えて、それぞれの段階で必要な情報を優先的に、豊富に提供できるようにしています。
- 発見
- 表紙画像を表示し、検索結果は書架でブラウジングする感覚で一覧できます。
- 一覧表示は関連度順(まだまだ改良の余地はありますが・・・)に表示されます。
- 識別
- 選択
- 入手
参考
- leva. 「利用者中心視点からOPACのあり方を考える」という話をしました. Liner Note. 2009.3.10. http://note.openvista.jp/2009/opac-study-meeting/
- Morville Peter, Callender Jeffery, 浅野紀予. 検索と発見のためのデザイン : エクスペリエンスの未来へ. オライリー・ジャパン; オーム社 (発売), 2010, x, 196pp. http://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BB04095779
- 池田和弘, 衛藤俊介, 永井智子.利用者志向目録--その手法とアメリカに見る先駆的な取り組み (2005年度〔私立大学図書館協会〕東地区研究部研究分科会報告大会). 私立大学図書館協会会報. 2006, p. 133-137. http://www.jaspul.org/e-kenkyu/cataloging/2004-2005/genko051221.html
【天野】
*1:返却予定日をiマーク内に表示していましたが、「利用状況」欄に常時表示されるように変更しました。2011.12.27