自転車マンガFile007 シャカリキ!
自転車を主題にしたマンガやスポーツ自転車が登場するマンガを
雑多に紹介しようと勝手に行う企画。
File007は自転車マンガの金字塔『シャカリキ!』
- 作者: 曽田正人
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/06/01
- メディア: 文庫
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内容は…
坂の町に暮らしているにも関わらず、自転車を愛してやまない
少年・野々村輝が、ロードレーサーや仲間たちに出会い、
ロードレースやツール・ド・沖縄などに出場するなかで
一流のヒルクライマーになるまでを描いた作品。
自転車ブームでもなく、ロードレースがそんなに見られてもいなかった時代に
この作品が出版され、人気を博したのは本当に素晴らしいことだ。
現在、かのランス・アームストロング選手と同じチームで活躍する別府史之選手は
『シャカリキ!』を読んで海外ロードレーサーになりたいと思ったとも語っている。
多くの自転車少年・少女に夢と希望を与えたのではないだろうか。
本来、自転車のレースは多対多というか、チーム対チームの戦いになる。
しかし『シャカリキ!』で描かれるのは、1対1のマラソンレースのような展開。
実際とは異なるのだけれど、ロードレースなんか見たことも
聞いたこともない子どもたちにとっては、それがわかりやすかった。
憧れたし、本場の自転車レースを見たいとも思っただろう。
このマンガがあったからこそ、今の自転車ブームを含め
恵まれた状況があるような気さえする。
『シャカリキ!』が素晴らしいのは、とにかくアツクて泣けるところ。
何度読んでも必ず泣ける! スポコン好きなら、
感動ストーリーが読みたい人なら必読の書。
自転車乗りとしても
読むと非常にテンションが上がり
「俺もやってやるぜ!」と山や峠を攻めたくなる。
すべての「坂バカ」のバイブルかもしれない。
2008年には実写映画化もされている。
怖くてまだ見たことがないけど……一度見てみたいかもしれない。
(山科)