ゲームって残酷

バイト先のレジ前に、ゲームがあるのですよ。
ゲーム機横の鍵穴付きディスプレイケースから景品を選んで、
その景品番号と同じ番号の鍵をクレーンゲームで取るというもの。
クレーンの縦横の移動は時間制限内であれば何回でもOK、
ただしクレーンを下げることが出来るのは1回のみ。


それで、昨日、僕がレジに入っていたとき、
小さな女の子がそのゲームをプレイしようとしてたのです。
小さな財布からなんとか100円玉を探し出して。


しかし、その子が操作を誤ったのか、
もしくは体の一部がボタンにぶつかってしまったのか、
クレーンが初期位置からいきなりキャッチの態勢に入ったのです。
そして、鍵を落とす穴に引っかかって、終わり。ゲームは終了。


もう泣きそうだった、僕は。そして後で泣いた。
ゲームをする前に、景品をじーっ、と見つめて、
その景品番号と鍵の番号を一生懸命照らし合わせ、
決心したかのようにうなずき、
あのくらいの子供にとっては大金の100円玉を取り出し、
プレイした結果が…。その女の子は黙ってその場を去りました。
そんな場面を見てた僕、その日は仕事に身が入りませんでした。


他にもこんな話が。よくある話ですが。
子供「お父さーん、コレとって〜」
お父さん「わかったわかった、とってやるから」
そして数秒後、「残念だったねぇ」というお父さん。


景品を持っていくお父さんを見たときはちょっと嬉しいです。
子供も100円ではとても手に入らないような景品を手にニコニコ。


僕も後者のようなお父さんになれるといいなあ。
子供にクレーンゲームで「取って」とせがまれた時、
一回では無理でも、何回かプレイの後でも取れるように。
最近は全然プレイしてないので多分腕がなまってます。
昔はフィギュアなんかを取りまくってたんだけどなあ。
とある日はアキラ、ジャッキー、パイ、サラなど全種を。
とある日はアスカ、レイ、マヤ、を各3体ずつゲット、
クレーンゲームの中は空。出費は1000ともう1プレイ分。


懐かしいなあ。