新しくコンテンツ化。ネタがたまってるので。
でも面白くは無いです。これは現実ですから。


お客様から、クレームの電話を受けました。
「きゅうす」と「茶漉し」を買われたお客様から、
この2つの「サイズが合わない」とのこと。
そりゃあ、サイズ違いを買った貴女が悪いんでしょうよ、
まったくだるいなあ、こういう何かにつけて店のせいにする、
注意力のまるでないクレーマーは。
と思ったのですが、そのお客様の話を聴いていると、
どうもこちら(店側)が悪いらしい。


そのきゅうす専用の茶漉しを別に取り扱っているのですが、
それが今、品切れしているらしく、お客様が代用品を買われたそうな。
買う前に、近くのスタッフにこれでサイズが合うかを尋ねたところ、
「多分、大丈夫なんじゃないですかね?」と曖昧なことを言われ、
いざ買ってみて合わせてみると…。これがことの流れ。
これはいい加減な対応をしたこっちが悪いなあ、
ということで電話相手に本当に申し訳ない気持ちでへこへこしていたのですが、
お客様はどんどん興奮してらっしゃる、次第に怒りをこめた声を上げ始め、
終いには「あなたも悪い!!」と身に覚えの無いことまで言われました。
「なにその言い方?!あなたおかしいわよ!!」とまで…。
喋る暇も頂けず一方的に罵詈雑言浴びせられた結論が、僕はおかしいそうです。
確かに僕はこの日記や友人との会話では、日本語おかしいですよ。
ただそれは意図しているもので、仕事中はちゃんとした対応をします。
この電話での自分の発言を振り返ってみても、おかしなところはない。
「はい」「もうしわけございません」くらいしか言ってないしねぇ。
気に障ることがあったのかなあ、それだけで相手をおかしいというなんて。
ラストは「もういい!」という叫びと共に聞こえた受話器を叩きつける音。
…とてもまともな神経をしているとは思えない。
確かにこの件ではこちらが悪い。しかし返品・交換の提案をする前に、
態度が気に食わない、見たいな理由で妙なレッテルを貼られてしまいました。
そもそもこれはとばっちりというか、八つ当たりのあら捜しじゃないですか。
しかもそのあら捜しの結果がかなり苦しい「あなたおかしい」。
ああ、思い出しただけで胃がギチギチ痛んでました…。
謂れの無いことで責め立てられて、こんなことを言われるなんて。
電話受けてるときもすっごく痛かったです、いろんなところが。
どうしてこんなにも簡単に人を傷つけることが出来るのでしょうか。
基本的に、クレームはいいんです、こちらの過失は責めていいのです。
ただし、そこ以外のところは決して、責めてはならないのです。
例えば、店員が粗相をして、お客様とのいざこざが起きたとして、
「あなたは態度が悪い、この店は教育がなっていない」とは言っても、
「それでいてぶっさいくな顔。見てるだけで不愉快になる」とは、
絶対に言ってはならないのです。それは最早クレームではなく、
言葉の暴力です。身体的、人間的な面を責めてはならないのです。


こういう人って、痛みを知らないのかなあ。
僕は相手が傷つくことを言わないようにしています。
言いそうになっても、もし自分が言われたときのことを考え、
その痛みを思うと、言葉が喉から先に上がってこないのです。
さらに後で「何故、あの時あんな酷いことを考えたのだろう」と自己嫌悪。
万が一に、相手にその傷つける言葉を言ってしまったとき、
酷いことを言ってしまったことと、人を傷つけたその痛みで、
自身の心を痛めてしまいます。そう、自分がの心が痛むので、
人を傷つけないようにしているのです。
結局、自分のため。


これが痛みを知っていれば、少し優しくなれるということです。
本当に優しい人は、もっと別の視点から優しくなれるのでしょうが。


昔、人を殴ったことが、あります。そのときのこぶしの痛み、
人を殴って傷つけてしまったという罪悪感、
そして相手の身体、そして心に与えた痛みを想像し、
その痛みを想い泣きじゃくったことがあります。
人を殴るということがどういうことかを、知ってしまったのです。
あの時ほど罪の意識におぼれたことはありません。
痛みを与えるということが、どれほど自分を痛めることか。
自分が大事な人は人も大事にしないとね。


最近思うのは、痛みを知らない人は勝ち組なのでは…?ということ。
道路にゴミをポイ捨てして心が痛まないなんて、羨ましすぎる。
そんな光景を目の当たりにする度、こっちは痛いってのに…。


追記。
「店員の教育がなってない!」とも言われましたが、これは反論の余地無し。
誰も仕事を教えてくれないような職場、当然接客指導なんてあるはずもなく。
まず店長がほとんどいないしね…。それ以外のスタッフは皆平等の立場だし。
「担当を呼んで」なんて言われても、そんなものが存在しないから、
個々で対応していくしかないのです。嫌な電話に当たったなあ…。