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2007-01-31

[]歴史群像でこんな本がでるなんて…

機動戦士ガンダム一年戦争全史 上―U.C.0079-0080 (1)

機動戦士ガンダム一年戦争全史って…

ノンフィクションの歴史関係ムックを出している歴史群像がばりばりフィクションの機動戦士ガンダムの一年戦争のムックを出すとは…

複数のライターの執筆によるいつもの歴史群像別冊のような構成で、キャラ本ではなく一年戦争の戦史本という趣き。

衝動買いしそうになりましたが、未購入。

2007-01-28

トーフ親子

[]トーフ親子

f:id:D_Amon:20070128123313j:image

カミさんのキャラ弁。今回はトーフ親子。

シンプルなキャラだなと思いました。

TO-FU OYAKO SPECIAL DVD TO-FU DX

2007-01-23

2007-01-21

[]技術格差に対する合理的行動

no title

メッセージ

また、報告書は中国が全地球測位システム(GPS)衛星も標的にしていると指摘し、「50基の衛星に対して攻撃を仕掛けられた場合、米軍だけでなく米国の市民経済にも壊滅的な悪影響を及ぼすことになる」と予測した。

報告書は、中国が電波妨害や地上局の破壊などあらゆる手段を用いる恐れがあるとした上で、「中国当局は、米国にはどの国が攻撃してきたか実証する能力がないと踏んでいる」との見方を示している。

GPS衛星が破壊されたら日本も民間や自衛隊が悪影響を受けることは確実。自衛隊もGPS誘導爆弾のようなGPSに依存する装備を導入しているわけですし。

解せないのは「中国当局は、米国にはどの国が攻撃してきたか実証する能力がないと踏んでいる」の部分。電波妨害や地上局の破壊は地上でもできる宇宙技術の無力化なわけですが、電波の発信源の探知は基本的な技術ですし、地上局の破壊にしてもどこから攻撃してきたか分かりそうなもの。正規戦ではなく潜入破壊工作のようなものを想定しているのかもしれませんが。*1

あるいは、その報告書では中国をそう見ているということかもしれませんけどね。

人工衛星破壊によって宇宙技術に依存するハイテク兵器を無力化することは、宇宙技術において大きく立ち遅れている中国にとって、アメリカとの技術的な軍事力差を縮める有効な手段。戦争や軍拡競争は人類の愚かな所業ですが、それを支配するルールにおいては合理的な行動と思います。倫理的にはアウトですが。

*1:他には「国籍不明」の衛星による電波妨害とか

2007-01-20

新世紀エヴァンゲリオンの第3使徒サキ

[]新世紀エヴァンゲリオンの第3使徒サキエル

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カミさんのキャラ弁。今回は新世紀エヴァンゲリオンの第3使徒サキエル。

コメントは…特にありません。

カミさん曰く、前回のリベンジだそうです。

新世紀エヴァンゲリオン 使徒型ビーズクッション

2007-01-19

[]軍拡反対というかマッチョうざい

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20070119/eve_____kok_____000.shtml

メッセージ

同誌によると、弾道ミサイルは今月十一日午後五時二十八分(米東部時間)ごろ、中国四川省の西昌宇宙センター、またはその付近から発射され、地上五百三十マイル(約八百五十キロ)地点の軌道にあった気象衛星を破壊したとみられる。この衛星は一九九九年に打ち上げられたものという。CNNテレビは、今回の実験前、中国が計三回の失敗を繰り返していたと伝えた。

米空軍のミサイル監視衛星は、弾道ミサイルの発射を感知し、破壊に前後して気象衛星の動きも監視していたもようだ。同誌の情報源は、衛星の軌道が乱れ、破片が散らばる様子を米空軍のレーダーが観測したと証言している。詳細は二十二日発売の同誌で伝える。

同誌は、実験について「中国の軍事力が大きな進展を遂げたことを意味する」と指摘。今回の実験により、米国ロシアイスラエル欧州諸国などが運用している映像偵察衛星の監視活動に対して、中国軍が脅威となりうることが実証されたと分析している。

no title

メッセージ

同誌によると、ミサイルは米東部時間の今月11日夕方、四川省西昌市にある宇宙センター付近から発射された。搭載された弾頭は、標的に体当たりして衝撃を与える「運動エネルギー撃破飛しょう体」で、高度約850キロにあった中国の古い気象衛星に命中、破壊したとみられる。発生した多数の破片は今後、長年にわたって軌道上を漂い、他の衛星を傷つける恐れがある。

実験の成功が事実ならば、中国が米国の偵察衛星などを攻撃する技術力を示したことになる。中国は、米国の偵察衛星に対して地上からレーザーを照射する実験も、過去に複数回行っていたことが昨秋、軍事専門紙で報じられていた。

404 Not Found

技術的には特別なことは無し。難度としては弾道ミサイル防衛より遥かに容易。

この手の技術は、

1.レーダー等の観測手段による標的の捕捉

2.観測手段からのデータで軌道要素を計算

3.軌道要素から標的の未来位置を予測

4.標的の未来位置に向けて迎撃体を発射

5.迎撃体を直撃させる等の物理エネルギーで標的を破壊

といった過程から成り立っています。

弾道ミサイル迎撃は何時撃ってくるか分からない標的を発見し、限られた時間で迎撃しなければなりません。対して中国が実施した衛星破壊は在ることが分かっている標的に対してたっぷり時間をかけて観測と計算をした上で迎撃すればいいわけです。技術的難度は後者の方が遥かに容易なのは明らか。

目新しいところは、これが事実なら中国のロケット技術は低軌道において予定通りの時間に予定通りの位置に到達できる精度を実現する域に達しているといったところぐらい。(米露にしてみれば二昔は前の技術レベル)

問題は、これで今まで散々SF等で予測されてきた悪夢が現実のものになるかもしれないということ。

例えば、GPS衛星の破壊による精密誘導兵器の無力化とか、破壊された衛星の破片による宇宙への道の切断とか。破壊された衛星は大量の宇宙のゴミ(スペースデブリ)となり地球周辺を覆い、宇宙に上がろうとするものに高い相対速度で衝突して破壊する弾丸になるかもしれないわけですから。

こういう悪夢が実現すると、軍事的には兵器体系が衛星測距による精密誘導等の宇宙技術に依存する度合いが高い国ほど失うものが大きくなります。アメリカは失うものが大きく中国は失うものが小さく、相対的に中国はアメリカとの差を縮めることができます。

衛星破壊ミサイルは中国にとって弾道ミサイル防衛より遥かに低い技術的難度で遥かに大きい効果をもたらすことができる兵器というわけです。

個人的感想というか散漫な悪態

事実であれば対抗策を含め軍拡競争にさらなる資金が使われるようになることは必至でうんざりですね。

不毛な競争に使う金があるなら、まず貧困に苦しむ国民を救え。中国に限らず、米露もその他の国も。

どうせ軍拡競争の結果の財政赤字の負担に耐えかねるようになったら、条約結んで関連兵器配備禁止と相互軍縮するんだろうし、不毛な競争と意地の張り合いに国民を巻き込むな。うざい。

この手の軍拡競争の何が嫌かといえば、力で相手を屈服できるというようなマッチョな臭いがプンプンするところ。力で相手を屈服できるとは限らないというのに。というか普通に頭があれば力に対抗する力が生まれるだけということが分かりそうなものなのに。そういうマッチョな臭いに比べたら、不快さでは軍需産業ポジショントークの方がまだまし。

自国の軍拡とその軍拡の結果の強い国を待望する人々は国籍を問わず暑苦しくて鬱陶しく感じます。

力で他者を威圧することに無頓着な単純な力の信奉者。それでいて他者からの威圧には極度に敏感。軍事力に己を仮託して自己陶酔か。おめでてーな。でも、本人は(頭脳的な意味で)スマートなつもり。ば〜〜〜〜っかじゃねえの?!byハルパゴス。

宇宙環境は大国の私有財産ではなく人類全体*1の共有財産。軍事力を信奉するマッチョどもめ、宇宙を汚すな。とかなんとか。

マッチョな熱血漫画はギャグとして読めるのに、現実の(肉体ではなく精神が)マッチョな人々はとてつもなく不快に感じる不思議。

追記

この報道に関連して嫌中な人達が条件反射で大喜びしているようなので補足。

中国は愚かなのではなく実利的に行動しているだけでしょう。

GPS衛星や偵察衛星の破壊と大量のデブリによる宇宙環境使用不能*2は、仮に米中で戦争になった場合、中国に利します。宇宙技術への依存度の関係でアメリカの方が遥かに失うものが大きいですから。

例えば、偵察衛星により作成された地図とGPSによる位置測定に依存する精密誘導兵器は宇宙環境使用不能によりその能力を失うわけで、このような宇宙技術に依存するハイテク兵器は宇宙環境使用不能によりその圧倒的戦闘能力を失うわけです。こうなれば中国にしてみればアメリカとの技術的な軍事力格差を縮めることができるわけで相対的に中国に利することになります。*3

米中が実際に戦争することは無いと思いますが、この手の技術を所持していることを表明することは牽制になりますし、アメリカは中国に対して外交を有利に進めるために軍事的圧力をかけるというようなこともやり難くなります。

また、これを契機にこの種の宇宙空間の軍事利用を制限するような条約が締結されるようなことになっても、それは相対的に中国に利することになります。*4

どちらにせよ、中国にもデメリットがありますが軍事的先進国の方がデメリットが大きい結果になるわけで、肉を斬らせて骨を断つというかなんというか。

中国は先のことを考えていないのではなく、先のことを考えた上で宇宙技術における軍事的格差という現実に対して実利的な対応をしただけということでしょう。

何にせよ傍迷惑な話ではあります。

*1:「人類全体」でも人間中心で傲慢な言い方だと思いますが

*2:デブリの衛星やデブリに対する衝突によるデブリの連鎖発生=ケスラーシンドロームの結果、低軌道が使用不能になるため

*3:影響を受けるのは宇宙技術に依存するハイテク兵器で、宇宙技術に依存しないハイテク兵器は影響を受けません。例えば光学誘導とか慣性誘導とか。

*4:例えば、弾道ミサイル防衛もSM-3のようなミッドコース段階での迎撃は技術的には衛星破壊ミサイルと同種なわけです。

2007-01-17

[][]長期拘束はそれ自体が洗脳手段となる

洗脳の科学」P47-52より。

洗脳を行なう場合、コミュニストたちは、なんとか生き延びていくには足りるが、人の脳が効果的に機能するには不十分な量の食べ物しか与えない。実際、この戦略は全市民に対して使われることさえよくある。理由は簡単明瞭だ。腹を空かしている人々は、騒ぎを起こさない。腹を空かしている人々は、抑圧に対して無批判な反応をする。これはソビエト人が発見したことだが、飢えによって人は死ぬまで自発的に働こうとするものなのだ。さらに重要なのは、飢えることで、あらゆる道徳観念が破壊され、人は自分の仲間とも憎むべき弱肉強食の競争へと駆り立てられてしまう。飢えが現実を非現実的なものに変えてしまい「いけにえ」はさらに暗示にかかりやすくなるのである。

長期間に及ぶ疲労というものも、コミュニストが使う洗脳の一要素である。疲労による効果はまったく猛烈なものとなる場合がある。かっきり一時間でいいから、まったく動かずに壁に向かって立つというのを一度やってみればその効果がよく分かるだろう。洗脳を受けつつある「いけにえ」は、丸一日中おそらく昼も夜もなくフラフラになって倒れるまで、こんなことをやらされているといっても過言ではない。あるいはまた、両腕を目の前か真上にめいっぱい伸ばした状態で丸一昼夜ひざまずいている、といったことも試しにやってみるといい。実際には、たぶん次の日もたった一時間の睡眠しか与えられずにこれが続くのである。

疲労と不眠というのは、一体のものとして行なわれている。まったく寝ないでも、数日間なら生きていられるだろう。だが、よく知られているように、長期間寝ないでいると、妄想を起こしたり精神に異変をきたすような、異常な状態に陥ってしまう。最も明晰な精神状態というのは、眠らせないで無理矢理起こしておくなどというようなこととは対極にある状態でこそ実現できるものなのだ。こういった「筋書き」に加え、トイレに行くときでさえ「いけにえ」は絶えず見張りに監視しつづけられるのだから、ついには自分を逮捕した人間の要求にはどんなことでも従ってしまうようになる、というのも容易にうなずける。

この種の拷問には一定の手順があるもので、無計画なやり方では決して目的は達せられない。無力な被害者には自分の環境をどうすることもできないので、彼は自分を捕えた者のなすがままになる。尋問者は、事実上眠っていられないような情況をつくりだす。早晩、「いけにえ」はうたた寝をし始めるはずだが、うたた寝している時も、眠りは落ち着きのない不満足なもので、鈍く、朦朧とした状態であることが多い。そんな時に、看守はいつとなく起こしにきたり、あるいは一時間かそこらだけ眠らせておいたりするのである。

この拷問が最悪の形態をとった場合、身体中の細胞が眠りを求めて絶叫するような、死んだのかと思えるような眠りに就かせるというようなことをする。そしていったん完全なまどろみに落としておいてから、荒々しく叩き起こして、またひとくさり尋問に連れ戻すのである。金切り声を出せるほど休養十分の尋問者のチームに、交替で責め立てられる。嘲笑されたり、バカ呼ばわりされたりする。あるいは「善玉役」と「悪玉役」に別れてアプローチをかけてくるというやり方も使われる。こういった扱いを受けた末に「いけにえ」が急死することがあるのはよく知られていることだが、そういう場合、担当している一〇人〜一六人の尋問チームは、任務を完遂しなかったという理由で降格されたりする。

緊張を強いるというのも、ひとつの「武器」になる。自分がいつまでぶち込まれどういう運命になるのか、被告人は当然知りたがるものだ。だが、尋問者はそのことに触れようとはしない。彼らは(被告人がひょっとしてやらかしてしまったのかも知れぬ)罪状についてきえも教えないのが普通だ。起訴された場合でも、罪名が曖昧なことがしばしばである。なぜ拘留され、何を求められているのか知らされないこと自体、被告人が自分で自分の恐怖と疑いを育ててしまうというひとつの拷問となる。「いけにえ」は郵便物を受け取ることが許されない。面会人に会うことも、新聞を読むことも許可されないのだ。被告人は、完全な孤立状態に置かれる。自分を尋問しにくる人間を除いては、誰にも会えないのである。

時には真夜中に引ったてられて拘留されることもある。それから小さな独房に入れられ、ひとり打ち捨てておかれる。何を非難されるでもなく、また家族や塀の外で起っていることについては何の情報も与えられないまま、長期に渡って完全な孤立状態に置かれるのだ。同時に、家族もまた被について何も知らされることはない。

これは、被告人の家族も同時に罰せられるということだ。家族の望みは、被告人が自白をするということだけになる。親友でさえ、あえて彼の行方を尋ねようとはしない。さもないと、自分まで逮捕されかねないからだ。彼の親戚はどうかというと、ついには彼のことを訊くのに疲れ果ててしまったり、そうでなければ「これ以上質問しない方が、よほど身のためだぞ」とKGBから耳打ちされたりすることもあるのだ。

ロシア人は、尋問を始めるまで、数週間、時には数ヶ月間、「いけにえ」を孤立させておくのが普通だ。しかし哀れな「悪人」が、自分が拘束されている理由を知るまでには、それからさらに数ケ月かかるかもしれないのである。

共産中国北朝鮮では、それよりもはるかに遠回りな−−辛抱強いやり方が採られている。拘留理由について糸口すら教えずに、時には数年間もひとりぼっちで座らせておくのだ。

「いけにえ」の精神状態は「混乱」などという生やさしいものではなくなってくる。来る日も来る日も、真っ暗闇か煌々と明かりが点きっぱなしの独房の中に座って、自分がひょっとしてやった可能性のある大へまのひとつひとつをよくよく考えてみるのだ。共産主義法律下で罪と見なされる恐れのある思いつくかぎりの行動を、いちいち思い浮かべてみる。どんなことを言ったのだろうか?誰に向かって?いつのことだろう?一週間前だろうか、それとも半年前か?あるいは、六年前だったか?しかし、これは何かの間違いじゃないのか?いや、間違いなんてありえないはずだ。党が間違いを冒すなどということはない……そう聞いてはいるけど……。

数日が、数週間に延び、数週間が数ケ月に延びる。閉じ込められる期間が長引けば長引くほど、被告人は不安定になってくる。彼の魂は叫び続ける。二、三週間かそこらで、どうにかして当局全員を満足させるような自白をしてしまおうと、下心に考えるようになるのである。「いけにえ」はめいめいが紙を配られ、自分が犯した「罪」を知る手がかかりになる自己批判というものを書かされる。尋問者が、自分の書いた自己批判文をほめてくれれば、彼らが欲しがっている自白が、その中のどの部分なのかも示されるはずだとは分かっているのだが、それがどこなのかが分からない。そこで被は、一枚また一枚と自己批判を書き直していくのだ。自己批判文を書き直すたびに哀れな「いけにえ」は、「おまえは”誠実”になっていない」とか「おまえは、まだまだ”包み隠しなく”書いてない」とか「もう一回やり直せ」とかいう言葉を投げつけられることになる。このやり方は巧妙な役割を果たしている。というのも、もし彼が、こまごまとしたことをひとつひとつ覚えていなくて、ほんの小さな点でも矛盾したことを書くと、自分で自分の首を締めることになるからだ。これが、コミュニストの使うもうひとつの極悪非道のテクニックなのである。つまり「いけにえ」自身に事件をでっちあげさせ、まさに自分自身が検察官になり、自分自身に有罪の宣告をするようにもっていくということだ。

「おれは何をしでかしたのか?おれは、国家に対してどんな罪を犯したのか?」なんでもいいから筋の通った返事が聞きたくて、哀れな男は自問するのである。しかし「おまえのやったことは、おまえが知っているだろう!」と言われる。「我々に聞くんじゃない!自分の罪を自白すればいいんだ。さあ吐け!」

男は自分の狭い独房に連れ戻され、もう一度考えることを「許される」。彼も他人の冤罪事件の話は当然耳にしたことがある。そこでこう思う。「おれは奴らにハメられているのだろうか?しかし、どのみち同じことだ。奴らはおれを現実に捕えているのだし、有罪の方がまだましだ!」

緊張させ続けるというやり方にはさまざまな形態が考えられるが、ロシアのコミュニストはそれをすべて用いる。これらの形態というのは、フラストレーションや運命の不確実性といったものから、絶望や逃れがたい運命といった内容のものまでさまざまである。「おまえは、まったくのひとりぼっちだ」と囚人は、繰り返し繰り返し言われる。ついに虜はそれを信じ始めるようになる。こうして、彼は、行動修正という領域の専門家によってどんな形にでも造り替えることのできるパテの塊と化すのである。

引用文は共産圏全体主義国家で行われた冤罪自白などの洗脳手法に関するものです。

飢え、睡眠不足を含む疲労、緊張、長期拘束は原始的な洗脳で用いられる手法です。科学的により洗練された洗脳ではコミットメントと一貫性、好意、権威といった「影響力の武器」や精神力を弱める薬物が用いられます。しかし、それらの存在は原始的な洗脳に用いられる手法の有効性を否定するものではありません。

これらの手法は冤罪事件における日本の警察の尋問手法にもかなり共通する手法です。警察の場合は、これに叱り役と宥め役といった権威や好意などの「影響力の武器」を加えた、より洗練された手法が用いられるわけですが。

引用文が示すように長期拘束は冤罪に対する抵抗力を弱め、犠牲者から望みどおりの回答を引き出す手段になります。

長期拘束は冤罪を生み出すシステムの強化手段となるわけです。

追記(2007/01/20)

はてなダイアリーへのコメントです。

引用に共産圏の国を貶める意図はありません。こういうことは洗脳の手法として様々な国で行われていることです。

こういうことは特定の経済システム固有の特徴ではありません。日本でも資本主義の下で同じことが行われています。全体主義化が進めばそれはさらに露骨になるでしょう。

釈然としない思いをさせてしまい申しわけありません。

2007-01-16

「まっすぐにいこう」の「はなこ」

[]「まっすぐにいこう」の「はなこ」

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カミさんのキャラ弁。こんかいは「まっすぐにいこう」の「はなこ」

デフォルメ時には確かにこういう顔をしていたなと思います。

まっすぐにいこう。 (8)

[]バナー賛同します

植草さんのバナー賛同が56で止まっています。なんとか100まで持っていきたい。簡単なはり方のご紹介です。: 雑談日記(徒然なるままに、。)

賛同するのは長期拘束が冤罪の自白のために使われる可能性を危惧するからです。

真実を明らかにするためではなく「捕まえた人間は有罪」という前提で動く日本の警察や検察の体質は有名です。長期拘束はそうした捕まえた人間を有罪にするための「自白」を無理やり引き出すための手段になりえます。

冤罪を生み出すシステムの強化手段となる不当な長期拘束に反対し、その意思表示としてバナーを貼ります。

2007-01-12

「どんぐりくん」の「みそ」と「せんせ

[]「どんぐりくん」の「みそ」と「せんせい」

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カミさんのキャラ弁。今回は「どんぐりくん」の「みそ」と「せんせい」

「みそ」の中にはかつおぶしが、「せんせい」の中には梅干が入っているそうです。

どんぐりくん 3 (3)

2007-01-10

[]「英霊たちの多大な犠牲」

歴史群像2006年10月号P154-155より引用。

見捨てられた戦場

絶対国防圏−。

それは昭和十八年(一九四三)九月に大本営が策定した”帝国戦争目的達成上、絶対確保を要する圏域”のことである。

簡単に言ってしまえば、少し戦闘地域を拡大しすぎたので、ここらで手堅い戦線だけでもしっかりと確保しておこう、ということだ。

海軍陸軍それぞれに思惑があり、手仕舞いする地域については微妙な駆け引きを生むが、結局は九月三十日の御前会議において、この策定をもとにした新しい戦争指導方針が決定された。

絶対国防圏、といえば聞こえはいい。だが、確保する部分を縮小するということは、その外側は諦めるということである。死守すべき線の外側で戦っていた兵士たちは、文字どおり見捨てられた存在となる。

置き去りにされた兵士たち−。

元海軍陸戦隊、福山孝之もその一人であった。

「ひどい話だな、と思います。もう食料は送れないから自分たちで勝手に食べていきなさい、弾薬も送れないが、なんとかして死ぬまで戦いなさい、ということですよね。

およそ三〇万人の兵士が、見捨てられたことになります。たとえば東部ニューギニアには約一二万人の兵士がいましたが、終戦時に生きていたのはわずか八〇〇〇人です。一一万人は置き去りにされたまま死んでいったのです。

私のいたブーゲンビル島の場合でも、六万七五〇〇人いた兵士のうち、終戦時まで生存していたのは二万四五〇〇人。つまり四万三〇〇〇人が死んだわけです。しかし、その中で敵と戦って戦死したのは、およそ九〇〇〇人くらいです。あとの三万四〇〇〇人は非常に残念なことに餓死、もしくは病死でした……」

死者の八割近くが餓死か病死。

これが、絶対国防圏の外側に置き去りにされた兵士たちの真実である。

あと少しの食料さえあれば生き延びるはずの命が、次々と失われていった。わずかな薬さえあれば助かる命が、はかなく消えていった。

これはもう、上層部の判断ミスや作戦の失敗とは呼べない。端的に言って大量殺人そのものである。

昨日、Apemanさんとこを巡回してたんです。Apemanさんとこ。

そしたら日本人が「虐殺」なんてするはずない、だって? - Apeman’s diaryのコメント欄になんか香ばしい人がめちゃくちゃ涌いていたんです。

で、「世界でもっとも自由な発言が許されている社会は英霊たちの多大な犠牲の上に成立しているのです」なんて発言していたのですよ。

もうね、アホかと。馬鹿かと。

あのな、お前は「英霊たちの多大な犠牲」が実際にどういうものだったのか知っているのかよ。ボケが。

得意げな顔をして何が「英霊たちの多大な犠牲」だ。

「英霊たちの多大な犠牲」と言ってみたいだけちゃうんかと問いたい、問い詰めたい、皇紀は2600年ですかそうですか、なら2600年問い詰めたい。

いいか、お前らが戦争責任追及の逃げ口上に用いる英霊はな、大部分は日本人に殺されたのだ。多くの英霊が戦地に見捨てられ飢えや病気で死んでいったのだ。日本人の日本人に対する大量殺人だったのだ。

「英霊たちの多大な犠牲」は感情に訴えかける言葉である一方、日本の不合理ぶりを端的に示す危険を伴う、諸刃の剣

素人にはお薦め出来ない。

まあ、お前はきちんと資料を示して反論できるようになってから出直してきなさいってこった。


というような吉野家テンプレ的文章はさておき。

引用文が示すように数多くの英霊が戦争指導者の無計画のために死にました。まさに日本人の日本人に対する大量殺人。

こういうことを知っていれば「英霊たちの多大な犠牲」を過去を美化したり戦争責任追及を誤魔化したりするために使うなどということはできないと思うのです。真っ当な倫理観があれば。

まあ、ああいう人々にとっての「正しい歴史」には、そういう過去の事実は記載されていないのかもしれません。そして、「正しい歴史」に反することは、例え日本人が残した記録であろうと事実として認めることはできないと。

2007-01-09

[]寝た子をおこすな論法

某所*1でこんなコメントをしました。

社会心理学を利用した技術は販売手法や政治宣伝などに既に当たり前に使われているので、自衛のために自らも身につけたほうが良いという話なのに、「騙す方に利用されかねない」という理由でこういう本を書いたり宣伝したりすること自体を批判したり揶揄したりする人がいたりするのはどういうものだろうと思います。

まあ、自衛のための知識を広めようとする人に対してのありふれた反応ではあるわけですが。

「犯罪の手口を公開すると模倣犯があらわれる」とかなんとか。で、そういう人は既にそういう犯罪がありふれているために模倣犯があらわれるリスクより自衛のための知識を広めるメリットの方が大きいことを無視するわけです。

世の中には自衛のための知識の流布を批判したり揶揄したりする人がいます。自衛のための知識は自衛を必要とする望ましくない対象に関する情報や対象の用いる方法を含んでいるわけで、そういう知識の流布自体が模倣を生みかねないからです。

ある種の犯罪から身を守る方法は当然のことながらその犯罪の手口を含んでいるわけで、その知識を得た人間が模倣犯にならないとは限りません。そういう意味では自衛のための知識の流布には模倣犯があらわれるリスクがあります。自衛のための知識の流布にはそれにより守られる人がいるメリットと望ましくない事象の模倣がなされるデメリットがあるわけです。

ゆえにこういう自衛のための知識の流布の実施はメリットとデメリットを比較した上で判断されるべきことです。そして、メリットの方がデメリットより大きいのであれば自衛のための知識の流布はなされるべきです。

メリットの方がデメリットより大きいのにデメリットのみを問題にして自衛のための知識の流布を批判したり揶揄したりすることは、むしろ、知識の獲得により防げた筈のことを防げなくする問題行為です。

例えば性教育バッシング。未成年の性病や望まない妊娠を防ぐためには性に関する知識が必要として性教育を行なうこと自体が、かえって未成年の性行動を助長しかねないと批判されたりします。しかし、そういう批判は未成年が触れうるメディアにいい加減なものを含めて様々な性情報が溢れており、性教育を行なわないことが性行動の抑止にあまり役立たないということや、性教育により性行動のリスクを知ることが性行動を抑止することがあるということを無視あるいは軽視しています。

私はこういう「自衛のための知識の流布自体が望ましくない事象の模倣を生むため、自衛のための知識を流布してはいけない」という論法を「寝た子をおこすな論法」と呼んではどうかと思います。

[][]徴兵より志願兵の方が強い?

徴兵制なり、政府が国民を志願せざるを得ない状況に追い込むことはありえない。

ただ単純に、徴兵より志願兵の方が強いから。

至上命題が戦争で勝つことである限り、徴兵制はまずありえない。

徴兵制を巡っての話題でこのような俗説を目にすることがある。

結論から言えばこの俗説は誤りだ。

イスラエルは徴兵制だが精強で知られる。徴兵制だからといって士気が問題になることは殆ど無い。軍事に対する国民の意識が徴兵制でも高い士気を維持するからだ。

米軍海兵隊は精強で知られるがその強さに徴兵制とか志願制とかは関係ない。米軍海兵隊が精強な理由はその非人間的な訓練にある。その訓練における人格破壊プログラムと兵士としての人格形成プログラムが海兵隊員を精強な兵士とする。一般社会のモラルと戦場のモラルは異なる。訓練において兵士は人道的である限り人間扱いされず人間の尊厳を砕かれ、兵士として適応することで賞賛される。軍隊という基本的に脱出できない閉鎖的な環境で虐めぬくことによりそれまでの人格を破壊し、新たに兵士としての人格を植え付けることによって精強な兵士が誕生する。その訓練の厳しさは映画フルメタルジャケットの前半どころではない。

訓練プログラムでは徴兵制に対する嫌悪でさえ「奴らのせいで俺は徴兵されて苦しまなくてはならないのだ」というような敵意に変換される。

徴兵より志願兵が強いという幻想は、おそらく志願者の士気という人間の精神力に対する過剰な期待によるものと思われる。計算された訓練プログラムにより容易に人間の精神が作り変えられてしまうという現実のもとではそういう幻想は成り立たない。人間の精神は脆くて弱い。その弱さを認識して自衛していない限り、高度な人格改造に対抗することは殆ど不可能だ。

徴兵より志願兵の方が強いということはない。徴兵制による士気の問題は国民意識次第でどうにでもなるし、そもそも兵士が人を殺せるようになるには軍隊での人格改造の方が重要だ。

面倒なのでですます調になおさない。

*12007-01-07のことです。社会心理学の古典「影響力の武器」の紹介記事

2007-01-08

機動戦士ガンダムのズゴック

[]機動戦士ガンダムズゴック

f:id:D_Amon:20070108134111j:image

カミさんのキャラ弁。今回は機動戦士ガンダムのズゴック。

工エエェェ(´д`)ェェエエ工工

青が毒々しく見えますが原材料海藻の天然着色料です。

MG 1/100 ズゴック MSM-07

2007-01-07

[][]徴兵制の条件

徴兵制に関して考えさせられる記事があったので以下に引用します。

戦うだけが軍隊ではないようだ - 非国民通信より。

徴兵では軍事力の強化に貢献しないと言われているにもかかわらず、世界には徴兵制を維持している国も少なくありません。軍隊好きの連中は好んで北朝鮮の脅威を煽りますが、しかるに北朝鮮軍を構成しているのは軍隊好きに言わせれば戦力にならないはずの徴兵された兵士達です。北朝鮮はどうして今でも徴兵制なのでしょうか。

北朝鮮でも中国でも韓国でも徴兵された兵士に戦力を期待しているわけではなく、あくまで規範意識だの公に尽くす精神だの指導者への忠誠心だのを養うための訓練として徴兵が維持されているような気がします。農家の役に立ちそうもない都会の貧弱な若者に徴農制を提案しているのと発想は同じです。そしてこういう発想は、日本にもあるわけです。

ニートひきこもりの若者には生活に規範意識を持たせることが最も大切。軍事訓練が最適だ」安倍や麻生や中川がこういうことを言い出したところで、今更驚く気もしませんね。

|| Not Found ||より。

ハイテク兵器と徴兵制の間に関連性があるかも確認してみましたが、密接なものを見いだすのは困難でした。これが本当なら、それぞれの軍が持つハイテク兵器の質や量と徴兵制の間に密接な関係があるはずですが、世界の軍隊が所持するハイテク兵器と徴兵制度の間には顕著な関連性はみられません。ハイテク兵器を持っていても徴兵制の軍隊があるし、ローテク兵器でも志願制の国があるのです。カナダオーストラリアはその好例で、ハイテク兵器を装備する前からずっと志願制を維持してきました。

一部、ヨーロッパ諸国が徴兵制から志願制への切り替えを検討していることに、「ハイテク兵器が増えたため」という説明がつけられることがあります。しかし、これもヨーロッパ地域での大規模な戦争が考えにくくなったためという、より大きな別の要因を無視しています。特に、冷戦の終了とEUの結成は、安全保障をEUで一本化するチャンスを生み、大規模な兵力を不要にしました。ハイテク兵器は副次的な理由でしかないと考えられます。

徴兵制が選択される理由は、第一に脅威が目の前にあって、大量の兵士を動員する必要が生じる可能性があることだと考えた方が合理的です。アジアでいえば、韓国がハイテク軍ながらも徴兵制を敷いています。これは北朝鮮という脅威が目の前にあり、軍の経験者を大勢持っていた方が安心だからです。

徴兵制が採用される主要な理由は、軍隊の外にあります。かつて日本では、男は軍隊に行って一人前とみなされた時代がありました。教育の一環として徴兵を考える国もあります。イスラム国では、地域の危機に際して男子が武器を持って戦うことを義務としていますから、徴兵制を避ける理由はありません。逆に、志願制の方が好ましいと考える国もあります。歴史的にも徴兵制に対する評価や解釈は何度も変化してきました。こうした社会的な環境が徴兵制の採用に大きな影響を与えるのです。そして、財政上の問題が大きく関係します。大軍を抱える必要がないのに徴兵制を維持しようという国は少ないでしょう。つまり、徴兵制が選ばれる理由は、第一に「大きな脅威」が目の前にあり「大軍が必要とされている」こと、第二に「経済的、社会的な理由」だと言って差し支えがないと考えられます。

これらの記事は「大量の兵員獲得手段としての徴兵」、「教育手段としての徴兵」、「慣習(通過儀礼など)としての徴兵」を指摘しています。

「大量の兵員獲得手段としての徴兵」に関しては私も省人数化を進める軍隊、されど占領には歩兵の頭数が必要 - 模型とかキャラ弁とか歴史とかで触れましたが、後の二つに関しては文化的先進国においては概ね除外されるものとして思考の外にありました。しかしながら、今の日本を見るとこれらも論外とは言えないようになってきているのかもしれません。

「大量の兵員獲得手段としての徴兵」にしても、将来的に日本が大規模な占領軍(もしくは治安維持軍)を組織しなければならないようになればありえるかもしれません。

自衛隊が専守防衛であればそういう事態はありえませんが、防衛省では国際平和協力活動は本来任務です。日本が「国際平和に協力する」ために大規模な占領軍(治安維持軍)を組織しなければならなくなるということは、もはやありえない話ではないのです。

ハイテク兵器はその自動化や戦闘能力から軍隊に必要な兵員数を下げる効果が期待できますが、現時点では占領における歩兵の能力を代替しうるものではありません。ゆえに占領には未だに歩兵の頭数が必要となります。また、徴兵制は低報酬で兵員を確保する手段ともなります。防衛省が人員に割く予算を下げつつ、低練度でも大量の兵員を確保する必要性にかられた場合、徴兵制は魅力的な選択肢に見えるようになるかもしれません。*1

「教育手段としての徴兵」に関しては、「どこそこの国の若者は礼儀正しい。礼儀正しいのは徴兵制で鍛えているからだ」*2といった軍隊を更生施設と勘違いしているかのような発言を行なう人々には受けがいいでしょう。昨今では保守反動政治家がそういうことを口走らないとも限りません。徴農の例もありますしね。

「慣習としての徴兵」に関しては、日本には幕末から明治への短期間で民衆の意識が「戦争は武士の仕事」から「国民の義務」に変わった実績があるわけです。

徴兵制導入の予兆としては、「徴兵は若者を鍛えなおすのに良い方法」なんて報道が積極的になされるようになったら黄(キケン)信号、日本が国際貢献の名の下に大規模な治安維持軍を派遣するようになったら赤(アカン)信号といったところでしょうか。

日本で徴兵制なんて本当なら笑い飛ばせる話の筈なのですがね…

昨今の「日本が終わった」と感じさせられるような報道の連続を見ると、もう笑い話ではないのかもしれないと思わされます。

まあ、「美しい国」では志願制のまま「経済徴兵制」(日刊ベリタ : 記事 : 影山あさ子「戦争する国・アメリカ」(1) 格差社会が生み出す戦争する若者たちより)に移行する可能性のほうが遥かに高いでしょうが。

[]こんな風になるのかなあ…

自民党選挙対策としてホワイトカラー・エグゼンプションを撤回して労働者の反発を減らす。

自民党、選挙前に安倍首相退陣と麻生首相就任の連続技でB層を魅了。

自公、選挙でまた過半数を獲得。

自民党、あらためてホワイトカラー・エグゼンプションを提出。労働基準法「改正」強行。

なんてことになったりするのかなあ…

選挙時期と国民の反応を見て一度引っ込めたものを機会を改めて再提出し強行採決という連携を自民党はやりますし、国民もそれに引っかかっても学習しないようですから。

労働環境改悪は自民党を与党から落とさないとどうにもならないというのに…

*1少子化云々は抜きに、必要性の問題として。大日本帝国は国内労働人口を無視して徴兵したわけですし。

*2:1980年代の新聞の投書欄でしばしばそのような投稿が見られました。どこそこの国にはドイツとか韓国とかが入ります。

2007-01-05

[]アメリカの「味方」をしたらカミさんに非国民と言われた件

年末のある日、NHK-BS1でやっていたドキュメンタリー太平洋戦争に従軍した日系米兵が日本との戦闘においては民間人であろうと撃つように指示されていたことを話していました。

カミさんがそれを見て御立腹。「民間人も撃つなんて非道い。鬼畜生だ」と言いました。

それに対して私はこういうようなことを言いました。「民間人を撃つというのは確かに非道いけど、仕方ない面もあると思うよ。当時の日本は民間人にも肉弾攻撃を強いていたのだから。相手が民間人でも武装して襲撃してきたら撃つしかないでしょ」

カミさんは納得せず、それから話が広がること数分。

東京大空襲とか広島長崎への原爆投下とか民間人を大量殺戮したアメリカは鬼畜だ」というようなカミさんの言葉に対して私はこういうような言葉を返しました。

「確かにそれらは戦争犯罪だと思うけど、日本がもっと早く降伏していればそうして亡くなった人々は死なずに済んだんだ。マリアナが陥落した時点で本土が爆撃されることも、もう勝ち目が無いことも明らかだったわけで、ある意味、それらの人々は勝ち目も無いのに降伏を先延ばしにした当時の日本の指導者達の犠牲者でもあるんだ。敗戦の先延ばしといい、民間人への戦闘行為への参加の強制といい、当時の日本政府の国民に対する虐待といってもいいものだ」

そうしたらカミさんに罵られました。「ええい、鬼畜米英の味方をするのか。この非国民め」と。

私としては別にアメリカの味方をしたつもりは無く、こういう物事は簡単に白黒つけられるものではなく、どちらかが一方的に悪いというわけではないということを伝えたかったのですが「失敗」した模様。*1

まあ、カミさんが怒るのも分かります。「民間人であろうと撃つ」という部分だけを取り出せば、確かに非道いですから。そういう非道がなされるに至る事情を知らなければ怒るのは当然というものです。

そして、当然であるがゆえに心配。カミさんに限らず心配。

非道な部分のみを取り出した宣伝がなされれば、背景事情に関する知識が欠如している人が容易に扇動されてしまうであろうことも当然ですから。

自称中道な人にも基本的知識が欠如しているがゆえに宗教右翼の宣伝に騙され、非道に対する義憤に駆られ正義感に基づいて行動しているだけの人もいるでしょうしね。

[]民間人への戦闘参加や自決の強制は自国民への虐待と思う件

沖縄―日米最後の戦闘」は日米双方の資料に基づく米国陸軍省による沖縄戦の記録。アメリカから見た沖縄戦が淡々と記されています。沖縄戦という太平洋戦争の一部の戦闘記録ですし、翻訳に難がある部分もあるので、太平洋戦争全体の流れや当時使われた兵器に関する知識を持つ人でないと読解の敷居が高い部分があります。普通の人はバカ弾(ロケット特攻機桜花米軍側の呼称)と書かれているだけではそれがどういう兵器か分からないでしょうし。

しかしながら、沖縄戦での特攻機による被害、爆弾を抱えて肉弾攻撃をしかけばらばらに吹き飛ぶ日本兵、民間人の自決、民間人の戦闘参加といった日本では描写が避けられたり情緒的になりがちな部分も淡々と描写されており、そういう面ではお勧めの本です。(戦果や用語等に一部翻訳ミスがありますが)

以下、P177-178より引用。

掃討戦でのめぼしい抵抗といえば四月二十二日の夜から翌朝にかけてのそれだった。兵隊や民間人、それに婦人もまじった一群が、小銃や手榴弾をもち、爆薬箱をかかえて城山の洞窟陣地から、第三〇六連隊の散兵線に突入してきたが、米軍は一兵の損失もなく相手を殲滅した。

凄愴をきわめた伊江島の六日間の戦闘で、米軍は四千七百六名の日本軍を殺し、百四十九名を捕虜にした。戦死した多くは民間人だった。彼らは戦闘中、ぜんぜん兵隊と見分けがつかなかったからだ。しかも戦いすんで、死体を点検してはじめて、民間人であったことがわかったのである。軍服を着せられ、日本軍の兵器をもった民間人はおよそ千五百と推定された。おそらく戦死した米兵から取ったものだろうか、中には、米軍の軍服を着たまま死んでいる民間人もいた。

これを民間人への戦闘参加の強制と呼ぶのには異論もあると思います。軍服を着ていた人もいたわけで、その時点では「志願」や「徴兵」により即席軍人になっていたと解釈する人もいるでしょうし、「任意」だったかもしれないわけですし。

ただ、私はこういう事例も「拒否する」という選択肢が社会的には殆ど無かった以上、強制と解釈すべきと思います。

当時の日本は国民に対し特攻などの自殺攻撃を含む様々な自己犠牲を強いました。

日本軍による自殺攻撃が「軍人による正規の軍事行動であり自爆テロとは違う」と言われるとき、民間人に対する自殺攻撃の強制は忘れられています。

イスラムの自爆テロは死後の世界における幸福を求めてのもので、崇高な自己犠牲である特攻とは違う」と言われるとき、日本では死んで靖国に行くことを至上の価値とし戦死することを尊ぶような教育が行なわれたことは忘れられています。

自殺攻撃による自己犠牲が美化されるとき、自殺攻撃による自己犠牲を強制する人々の醜悪さは忘れられています。

当時の日本の指導者達が率先して自己犠牲精神を発揮し「日本人戦犯を裁く権利を日本が得ること」に拘らずにさっさと降伏していれば多くの人々が死なずに済んだかもしれないというのに。

これは現代にも通じることですが、他人に愛国心とか公共心とか公徳心などの名の下に自己犠牲を厭わず行動することを求める人々にこそ、まず自己犠牲の模範を示してほしいものです。特に権力に従順で自己犠牲を厭わない人間を育成するためであるかのような教育方針を掲げる人々に。

愛国心それ自体は美しくとも、支配の道具としての愛国心のなんと醜悪なことか。

罰当たりな不謹慎

かつて爆弾を抱えて戦車の下に飛び込む訓練をさせられた少年の話を知ったときに思いついた不謹慎な言葉。

「日本は国民に爆弾を抱えて戦車の下に飛び込むように訓練した。一方、ソ連は犬を使った」*2

ソ連の地雷犬も非道いと思いますが、日本の「人間爆弾」の非道さはその比ではありません。

女子供を含む民間人にも肉弾攻撃を課し、そのための訓練もした大日本帝国は、自らは犠牲にならずにそういう自己犠牲により守られるであろう立場にある人々にとってはさぞかし「美しい国」だったでしょうね。

[]南京事件否定論者は本当に少なくなったのか?

ネット上で南京事件(南京大虐殺)否定論を展開する人々は本当に少なくなったのでしょうか?

簡単な確認作業としてはてなダイアリーキーワードの南京事件から『「南京事件」を含む日記』を見てみました。

「南京事件」を含むブログ

ざっと見た感じでは言及しているIDの7割程度が南京事件否定論者のような…。

はてなサヨク」なんて言葉を見かけるくらいサヨクが多いらしい「はてな」でこれですか。というより、「はてな」がサヨクの巣窟なんていう方が妄想でしょう。

分かったことは南京事件に関して言及する人には未だに否定論者が多いということです。南京事件に言及していないサイレントマジョリティを含めれば少ないのかもしれませんけどね。

*1:カミさんも分かってはいるのでしょう。単に「言い負かされる」のが嫌なだけで

*2独ソ戦においてソ連は戦車の下にもぐりこむように訓練した犬に爆弾を背負わせてドイツ戦車を攻撃させようとしました。地雷犬もしくは爆弾犬と呼ばれます

2007-01-02

キエフとミンスク

[]ソ連曰く「空母ではなく対潜巡洋艦

f:id:D_Amon:20070102181549j:image

あけましておめでとうございます。*1

画像は上から我が家のネコ様(普通の猫より小柄)、アオシマ1/700キエフ、アオシマ1/700ミンスクです。ネコ様は目の前にわけの分からないものを置かれてややご機嫌斜め。

キエフにしろミンスクにしろトランペッター*2から出来の良いキットが出ているため、アオシマ製品は価格以外のメリットが無い状態だったりしますが、はてなブックマーク - 自衛隊の変質の方が問題な気がする - 非行型愚夫の雑記のTez氏のブクマコメントを受けてネタとして紹介。

キエフ級はソ連が対潜巡洋艦(あるいは航空巡洋艦)と称していた艦船。しかしながらパッケージのイラストを見れば分かるように形状はまんま空母です。大きさも全長274メートルと帝国海軍大和級正規空母に匹敵するかなりの巨艦。

確かに空母らしからぬ巨大な艦上構造物、重武装な対潜・対艦・対空装備を備えていますし搭載機も対潜ヘリコプターや垂直離着陸機なわけで「対潜巡洋艦」と称するのも不思議ではないですが*3、その外観からソ連がこの艦を空母と呼ばないことはある種の人々の物笑いの種でした。

「ソ連の航空巡洋艦」はある種の人々にとってネタとなる共通の話題だったわけです。*4

私もその手のバカ話を解する方だったりするわけで、この手の話はヘイトスピーチにならない範囲で同類同士の親睦を深めるのに役立つのであれば大いに結構と思います。

問題はといえば、16DDH(と18DDH)のような排水量が他国の軽空母に匹敵する空母型艦船をヘリコプター搭載護衛艦(英語ではヘリコプター搭載駆逐艦になる)と呼ぶことで日本もそういうネタを提供しているのではないかということ。

あの排水量と艦形で駆逐艦というのは相当な違和感。日本には日本の都合があるわけですが、現実にそぐわない馬鹿げた言葉遊びをしていることには変わりありません。

*1:おいおい

*2中国の模型メーカー。中国はミンスクを購入して観光名所にしていたので、キエフ級の考証は正確で当然な状態。

*3:雑誌「世界の艦船」の連載でもやっぱり空母ではなく航空巡洋艦とされていました。

*4:「まあ、空母だとボスポラス海峡を通過できませんから」とかなんとか

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