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2011-03-08

[]「地獄への道は損得勘定で舗装されている」とか「地獄への道は合理性で舗装されている」とか言われない件

はてなブックマーク - 未ブックマークエントリーに見られるような人々の反応を見て思ったことなんですけどね。

満州事変から太平洋戦争にかけてマスコミが軍の意向に沿う報道をして国民を煽り、それにより儲けてもいたということは確かに批判されるべきことだと思います。マスコミのそういう姿勢が「地獄への道」となったことは否定できないというものでしょう。

で、マスコミが何故そうしたかといえば道義性や真実性より損得勘定による合理的判断を優先したから、ということも、まあ、受け入れてもらえるのではないかなと思います。

にもかかわらずですよ?「地獄への道は損得勘定で舗装されている」とか「地獄への道は合理性で舗装されている」とか言う人が見当たらないのは何故なんだぜという話です。ねえ、そこの「地獄への道は善意で舗装されている」とか言うのが好きな人。

無論、これは損得勘定や合理性を否定するために言っているわけではありません。その手の言葉により善意が不当に貶められていると思うから言っているわけです。

善意が裏目に出ることもままある一方で、善意に救われる人も多いというのにこの仕打ち。ひどいのではないですかという話で。

なんというか、「合理的に考えろ」という言葉が道義を否定するための脅しとして使われ、それが「地獄への道」となることの方がよっぽど世の中にはありふれていると思うんですよね。

いやいや、損得勘定や合理性は大事ですよ。大事ですが、それを道義より優先するのはいかがなものかというだけの話で。

道義に背かず善く生きよう、なんて書くと説教くさいですが、まあ、そんな話です。これがなかなか難しいことで、そうありたいと思っていても私にはなかなかできやしない(おい)。しかしまあ、道義なき世界、善意なき世界の方が地獄というものでしょう。実際の話。


後、この件に関しては以下のことも確認しておきたいと思います。

  1. そういうマスコミの報道の背景にはそういう報道を望む軍の意向があったわけで、軍が「主犯」であることに変わりは無いこと。
  2. その上で、マスコミには軍に加担して扇動した罪が、国民には容易に扇動されてしまった罪があるわけですが、それらに対する反省も昔からなされていることであること。*1

この件、「軍だけが悪かったわけではない」ということに反論する人は少ないと思うのですが、「軍だけが悪かったかのように言い続けられてきた」というような「捏造された記憶」による被害妄想的な認識は問題だと思うんですよね。

なんというか、高校生くらいまでの教育で近現代史をみっちり学習することなんて殆ど無いし、日教組の組織率も低いのに、「日教組に自虐史観による洗脳教育を受けた」と言ってしまうような「ネットで真実に目覚めた人」が山といる問題と現象的に通底しているように思えて。

*1:無論、それに反するような「国民は騙されただけの被害者」的な「受け入れられやすい言葉」もあったわけですが。

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