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2007-03-31

[][]白燐弾ガセビア「黄燐を主剤とした焼夷弾はない」

「黄燐を主剤とした焼夷弾はない」

ガセ

黄燐は焼夷剤の一種として使われている素材であり焼夷弾の主剤として使われることもあることから、「黄燐を主剤とした焼夷弾はない」というのはガセ

D

この動画は焼夷弾による空襲への対処に関する1942年のアニメ。焼夷弾の種類と特性と対処法に関する基本的な解説があり、黄燐焼夷弾(白燐弾)もその中に含まれています。

2007-03-06

[][]白燐弾ガセビア「白燐弾の対人使用は国際法違反ではない」

「白燐弾の対人使用は国際法違反ではない」

ガセ

白燐弾の対人使用は戦時国際法違反という解釈が一般的であり、「白燐弾の対人使用は国際法違反ではない」というのはガセ

国際法の解釈が人によりある程度変わるのは仕方がないとはいうものの、少なくとも「白燐弾の対人使用は国際法違反ではない」というのは現代では一般的な解釈ではないので、そういう解釈を吹聴するときは、その前に「独自な解釈では」とか「オラ解釈では」とかを付けた方がいいのではなんて思います。

牧師はジュネーヴ条約を引用して、わが国は正義の軍隊であって、神を助けて大義を実現せねばならないと論じた。だがこんな道徳論では、現実的な兵士たちにはたいして効き目はない。ジュネーヴ条約は却下され、過激な意見が飛び出した。「ジュネーヴ条約では、黄燐焼夷弾を軍に向けて発砲してはならないと定めているから、敵の装備に当たったと主張すればいい」と教官に教わったが、と若き砲兵は言う−「条約を出し抜く方法をこっちが考えつくぐらいだから、敵だって考えついてるはずですよ」。また別の兵士も口を開いて、「ロシア捕虜になったら殺されるかもしれない。敵に同じ薬を盛ってなにがいけないんです」。牧師の「正義」や「神を助ける」ということばに対して、冷たい雨に濡れた兵士たちの考えは「正義は銃身から生まれる」、「歴史は勝者がつくる」のほうへ傾いていた。

<ジュネーヴ条約と黄燐焼夷弾>の話は、私もフォート・ベニングで聞いている。士官候補生学校での大砲の射角に関する講義でも、歩兵将校基本コースでも、レンジャー養成校でも、そして歩兵迫撃砲小隊将校コースでも聞かされた。捕虜の扱いについて述べたレンジャー養成校の教官は、自分の考えをはっきり伝えていたものだ。いわく、襲撃や待ち伏せの際には捕虜をとるものではないと。私の見るところ、レンジャー大隊出身の優秀な若い兵士たちは、大半がこのレンジャー養成校ばりの考えかたを身につけてくる。

戦争における「人殺し」の心理学より引用。

引用文が示すように、米軍は兵士に「白燐弾の対人使用は相手が軍人であろうとジュネーブ条約違反になること」を教えこんでいます。*1

The Russian parliament condemned today as 'absolutely unacceptable' the use last year by US forces in Iraq of toxic white phosphorus bombs, which it said was prohibited under international law.

'Deputies of the Duma consider the use, under cover of the noble aims of the fight against terrorism, of any type of weapon banned by international conventions, particularly phosphorus bombs, as absolutely unacceptable,' a statement adopted unanimously in the lower house read.

ロシア議会は本日「絶対に容認できない」として、昨年の米軍によるイラクでの毒性の白燐弾の国際法の下で禁止されている使用を非難しました。

「Duma(ロシア下院議会)代表は、テロとの戦いの崇高な目的の下であろうと、国際協定により禁止されたいかなるタイプの兵器、特に燐爆弾(白燐弾)の使用は絶対に容認できないものとみなします」という声明は下院で満場一致で採択されました。

no title

というForbesの記事を読む限り、ロシアもイラクにおける米軍の白燐弾使用を国際法違反と非難。

White phosphorus is covered by Protocol III of the 1980 Convention on Conventional Weapons, which prohibits its use as an incendiary weapon against civilian populations or in air attacks against enemy forces in civilian areas.

白燐は、民間人に対する焼夷兵器の使用や住宅地域の敵軍に対しての空襲における焼夷兵器の使用を禁じた通常兵器に対する1980年の会合の議定書IIIに含まれる。

BBC NEWS | Middle East | Q&A: White phosphorus

国際法の一例、外務省: 特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)の議定書III。アメリカは議定書IIIを批准していませんが、白燐が焼夷兵器に含まれると解釈されていることの一例として紹介。

関連情報へのリンク

燐兵器

チェルシー・ブラウン氏と益岡賢氏による白燐弾と国際法に関する説明。

(a)1907年の、陸戦の法規慣例に関する条約(ハーグ陸戦条約)およびその条約付属書、および(b)1977年のジュネーブ諸条約第一追加議定書のもとで、ファルージャにおける白燐兵器の使用は不法であると論ずることができる。

no title

masterlow氏による白燐弾報道に関するまとめ。

*1:黄燐焼夷弾はWhite Phosphorus bombつまり白燐弾の訳語の一つ

2007-03-04

[][]白燐弾ガセビア「黄燐爆弾なんて兵器は存在しない」

「黄燐(白燐)爆弾なんて兵器は存在しない」

ガセ

White Phosphorus bombは実在の兵器であり黄燐(白燐)爆弾はWhite Phosphorus bombの訳語としてそれなりに使われる言葉であることから「黄燐(白燐)爆弾なんて兵器は存在しない」というのはガセ

80日間を戦い抜いたドイツ軍降下猟兵。その顔には侵攻戦のすべてが刻みつけられている。艦砲の猛砲撃、仮借のないヤーボ、ロケット砲と黄燐爆弾をかかえた戦闘機、そして戦いと苦しみもむだであったというあきらめ。

彼らは来た―ノルマンディー上陸作戦の写真解説ページより引用。

「彼らは来た」は第二次世界大戦欧州戦に関するドキュメンタリー。「ロケット砲と黄燐爆弾をかかえた戦闘機」はおそらく「仮借のないヤーボ」に係る言葉。当時の連合軍は戦闘機にロケット弾や爆弾を搭載して戦闘爆撃機(ヤーボ)として運用し対地攻撃に用いていましたから。

別に黄燐(白燐)爆弾が存在するということを知らなくてもいいのですが*1、その程度の知識で知ったような口ぶりで他人に「説教」するのは迷惑以外の何ものでもないのでやめてほしいものと思います。人として。

他にも

白リンは「照明弾」としてしか利用できず、「兵士の動きを隠す」ことなどできません。兵士の動きを隠す煙幕だったら「スモークディスチャージャー」といった種類の兵器が別にあります。正直白リン弾で「兵士の動きが隠せる」といっている時点でこのサイトが「白リン弾」の意味なんてまったくわかっていないことがわかります。

世論は間違うことがある----どんなふうに? : A Tree at ease

というように、白燐弾の意味なんてまったくわかっていないで白燐弾に関して語ってしまったりとか、安い宣伝に騙されて扇動されてしまうような天然な人はある意味凄いなあと思いました。

*1:軍事オタクを自称する人間が知らないのは恥ずかしいことかもしれないとは思いますが

2007-03-02

[][]白燐弾ガセビア「白燐弾は焼夷兵器ではない」

「白燐弾は焼夷兵器ではない」

ガセ

白燐弾は煙幕兼焼夷兵器*1であり、焼夷兵器としても用いられる。ゆえに「白燐弾は焼夷兵器ではない」というのはガセ

白燐弾を焼夷効果を付随効果と解釈することで煙幕弾に分類し「煙幕弾として配備できる焼夷弾」として使用している国もあるかもしれないが、そんなことは関係無しに、現場の兵士は白燐弾を焼夷兵器としても使えることを知っているし、実際に焼夷兵器として使用することもある。例えば以下の記事のように。

白リン弾を使用して焼き払おうとしましたが、失敗でした。ディーゼル油でも試してみましたが、これも失敗。マリファナの木は現在、たくさんの水分を蓄えています。焼き払おうとする我々の作戦は失敗に終わりました」

http://megalodon.jp/?url=http://www.excite.co.jp/News/odd/00081160789467.html&date=20061015143722:title=カナダ軍に思わぬ強敵が現れる……それはマリファナ

白燐弾の対物焼夷効果はナパーム弾に劣るわけで、このような状況の場合、それこそ「ナパーム弾を使った方がいい」わけだが白燐弾を使用したことにも注目。使いたいときに使いたい兵器が使えるとは限らないのに、それが分からない人も世の中にはいるらしいので。*2

関連情報

no title

白燐(WP)の効果に関する説明(英語)。

White phosphorus munitions - Wikipedia

Wikipedia英語版での白燐兵器に関する説明。現時点では焼夷兵器として用いられることがあることも対人攻撃目的で用いられることがあることも記載される形になっている。

*1:他に信号や照明など様々な用途に用いられる多用途兵器

*2:威力は兵器の能力の一部に過ぎず、兵器はその特性によって使い分けられることが分からない人もいるらしい。単純な威力をもって何々の方が威力が大きいので何々を使う方が自然とか主張している人とか

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