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2010-03-16

博アクアリウムとアニメ版れでぃ×ばと!の類似性

最近アクアリウム+博で検索してくれる人が増えてきたので何か書きたかった。ということでやや強引ながらも思いついたことを書いておく。

以前アクアリウムがアニメ的ということを指摘したのだけれど、今放送しているアニメでとても似ている画面作りの作品がれでぃ×ばと!である。両者は画作りのコンセプトが非常に似ているので以下にまとめておく。

  • 対比

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見開きの1コマ目を横に並べたもの。右のページと左のページは別のグループなのだけれど、同じ試験の話題で反応は異なるがネーム(のレイアウト)が反転していることがわかる。ちなみに2本目と4本目は異なるグループの反応にもかかわらずオチが共通のものに収束する。もちろんレイアウトも全て反転している。

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主人公への想いをそれぞれ確認する。シャワーで立って上を向きながら体は左向き、風呂で座って下を向きながら体は右向きと全てが逆。以降も交互にシーンが変わるのだけれどレイアウトは反転している。

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アクアリウムは性質の異なる2つのグループが存在していて、グループ内で核となる人同士がアクアリウムを通じて交流する。ただ単に交流のシチュエーションを描くのではなく、例えば新学期早々クラスに馴染める女の子となかなか馴染めない女の子というように両者の差に大部分のページを割いたうえで、短い邂逅に意味をもたせる。

れでぃ×ばと!は主人公の男に二人の女の子というベタな配置だが、女の子の性格や境遇、外見といった様々なものが全て逆の方向で構成されていて考え方も異なる。主人公を中心に起こる事件に対して、例えばコスプレ同人誌をつくるという場合にもマネージャー(編集?)とコスプレ要因という風に全く異なるアプローチをする。様々な点で異なるベクトルの二人だが、主人公に対しては同じ方向を向いている。

  • 高さ

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実は↑の3本目の4コマ目。男友達がテスト前の半ドンで喜んでいる時にメインの女の子はシカトして階段を降りる。このネタは女の子が2〜4コマをたっぷり使って階段を降りるのだけれど、成績はこのグループでは一番悪い。というようにこの位置関係がそのまま力関係を示している。

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デートは勝ち組。尾行は負け組。

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上手下手のレイアウトがどちらも多い。アクアリウムだと一方はアクアリウムのプロ、もう一方は素人。素人の女の子が使われていない一階の教室で水槽の管理をしているのだけれど、プロの女の子が高い所の教室から灯りがついていることに気づいてアドバイスしに行く辺り狙っている。れでぃ×ばと!は基本的に女の子が強気でかつお金持ちで、男主人公がメイド学校という立場から常に下なのだけれど、坂道での告白前・告白後で立ち位置の入れ替えを行っている。あと階段を使ったシチュエーションが意識的に使われている。

  • 主観カメラ

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2〜4コマ。全体→女の子主観カメラ→男の子主観カメラ

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全体→男の子主観カメラ→女の子主観カメラ

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とにかく決めシーンの主観カメラが非常に多い。感情の乗ったシーンにパースを付ける絵はとても難しいと思うがお構いなしに入れてくる。

  • アングル

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極端なアオリ

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こういう意味不明なパンツが死ぬほど嫌い、生理的に。そういえば7話でパンツでなくズボンという一周するまではストライクウィッチーズも無理だった。

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いや、ちょっと暴走したのでブレイクスルー。

子供目線やカバンといった対象物からの低いアングルや会話相手の視点のアングル、俯瞰ととにかくカメラ位置が変わる。カメラが変わることで只の絵に主語が生まれる。(↑の絵はあまり関係ないけれど)

  • 異化効果

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3話ぐらいかけて溜めたシーン。リボンや影、イメージ背景にいつもはトーンだがここでは横線でタッチを変えることで特異性を強めている。

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告白の照れを隠すような、今までになく強い夕陽の光。

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アニメではよくある手法であるし作品内で頻出する技法ではないけれど、4コマ漫画のアクアリウムの特異性として挙げた。

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後半駆け足になったけれど両作品の類似点を挙げていった。異なるメディアのはずなのだけれどやってることは非常に似ている。キャラクターの設定を理論的に配置した画作りは見ていて、読んでいてとても楽しい。まるでパズルをすらすら解くような感覚。作品を受容・評価する際(評論ではない)にとって、わかるというのはとても重要な要素なのでこれはとても大きなアドバンテージ

つっこんですみませんつっこんですみません 2011/02/25 21:16 両作品が類似しているのではなくて、両作品が「しっかりとした演出理論に基づいて制作されている」ってことですよね?
上記のようなコンセプトやレイアウト(どちらかというとカメラワークですよね)って、色んな映画でも見られると思います。

DaisukDaisuk 2011/02/26 17:59 つっこんでもらって全然かまいません。反応があればとても嬉しいです。
おっしゃるとおり、両作品は【しっかりした演出理論に基づいた画面設計】ということで結びつけました。上記のような絵作りは様々な作品で見られますね。
類似性とまで言ったひとつの理由が、恐ろしく徹底されているという点でしょうか。時期的に「アクアリウム」を宣伝したかったというのが本音ですが。(単行本発売がまだ未確定だったので)

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