2014.6〜2016.1までで読んだおすすめ漫画まとめ

  • 山田譲『昔話のできるまで』

龍になんでも願いを叶えてくれるといわれるも、特に思いつかないっていうの。未来や過去ではなく、今なのだろうなと。
まぁ私は小学生に戻って女子とイチャイチャしたいけどね。あぁ青春。

戦って、倒れそうになって、でも踏ん張って、自分を鼓舞する武技言語を唱えて、一撃必殺の見開きを繰り出す。何度も24年間も繰り返してきたこと。
線画からCGに、読みづらくなって、でも最終巻ではキャラの線が力強くて、また読めるように

  • 三島芳治『レストー夫人』

レストー夫人 (ヤングジャンプコミックス)

レストー夫人 (ヤングジャンプコミックス)

デフォルメされたキャラと、淡白な描写と、抽象度の高いセリフが絵本的。
雑誌で短編1話として読んだときの異質さもよいけど、作者でまとめたときの浸る感じもたいへんよい。短編集は最高です。

独特な視点や時系列の混濁が最終巻の独白で結ばれるというのが死と再生っぽくてほんとずっと涙が止まらないしみんなこの後も色いろあるんだろうけれど幸せになってほしい。
とりあえず、40歳娘持ちの男性が打ち明けることで気が楽になるのが死ぬほどわかる。

オノマトペ(擬声語)が面白い漫画家といえば?で思い浮かぶ方のセリフ無し漫画。ただただ読むだけで幸せだった

【いた。】という文字の強調、少女に敷かれた赤い花がいまはただ哀しい。

いつもの谷川史子短編集。マリッジブルーなエピソードが2本立てで心が折れそうになるも、そのあとの明るい青さに救われた。
「途中の棲家」は一人暮らしと身近なテーマなので涙腺に来た。
あと「ほしのゆくえ」は白黒の濃淡が青に見えて巧いなーと。

津田雅美の描く気の強い女性ほんとにかっこいい。独りがぜんぜん平気って感じ。
なのだけど2人の会話、掛け合いになると生き生きとするんだよなぁ。そこに性的なものがあんまり感じないのだけど、男も女も色っぽいから自然とそうなるっていう。

日常(10) 特装版 (カドカワコミックス・エース)

日常(10) 特装版 (カドカワコミックス・エース)

【テンション】の描線が抜群で、これ以上笑える漫画は見つからないってぐらい笑わせてもらった。
単行本付属の手描きアンケートハガキや、結構当たる手作り感溢れるピンバッジと大切にされていたことが伺える。読み終えることができてこちらも幸せでした。