ちりふ座旗揚げ公演

楽しかったです!

  • 「傾城恋飛脚」
    • 太夫:竹本駒之助
    • 三味線:鶴澤津賀花
    • 人形:ちりふ座
    • 感想:先日文楽劇場で観てきたばかりなので、それを自分の中で下地にして観ることができてよかったと思っています。もちろん他にお仕事を持ちながら空いた時間に稽古をされているアマ劇団をプロでも最高峰の人たちと比べるつもりはありません。どんな風に人形に命を吹き込むのだろう、どれだけ師匠方のワザを学んでいるのだろう、というワクワクドキドキ感に高揚しながら観ていました。実際に「あ、上手い!」「ここの手の動きはプロに負けてない」「首の使い方が繊細」という具合に見ていて拍手したくなるところがたくさんありました。そういう細かい動きは皆さんお上手ですが、それよりもはっとしたのは人形にこめられた「気」です。特に忠兵衛の出の美しさには正直驚きました。なんと美しい男だろう、って思いました。これって練習で得たものではなくて、持って生まれたものだと思います。孫右衛門は優しく暖かかったし、梅川はちょっと控え目だけど細やかでした。最初は緊張気味でしたが、駒之助さんの素晴らしい語りに乗って魂のこもった人形さんたちだったと思います。またたくさん泣いてしまいました^^;(勘緑さんの特別出演もあったみたいですね〜)
  • 「吉屋チルー物語」
    • 脚本:佐原一哉
    • 演出・人形振付:吉田勘緑
    • 出演:古謝美佐子・吉田勘緑・佐原一哉
    • 感想:この「吉屋チルー物語」の前に古謝さんのソロが何曲かあって、三線が大好きで毎年のように沖縄に行く友人に聴かせたいなぁ、と思いながら聴いていました。私も大好きでついつい手足が動いてしまい、お隣の方にご迷惑だったかもしれません。「吉屋チルー物語」は涙涙の物語で、最初から最後までうぎゅ〜ってなりながら観ていました。古謝さんの心のこもった語りは小手先の技巧を感じさせず、余計に胸に迫ります。これ、もっともっと色々なところで上演してほしいです。物語の最後に古謝さんが歌われた歌は夏川りみさんのアルバムに入っている大好きな歌だったので、帰ってから慌ててCDを探してみましたが、古謝さん作詞・佐原さん作曲でした!「童神〜ヤマトグチ〜」という歌です。

というわけで2度もヨレヨレに…(苦笑)。でも最後は定番(?)の三番叟が沖縄のリズムに乗ってすごーい盛り上がりで終わりました。あっと言う間に時がたち、やっぱり来てよかったーと満たされた気分で名鉄に乗りました。出演者の皆さん、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました!&お疲れ様でした!

知立の山車文楽の芸能を遺していくために清十郎師匠が指導にいらしたのが始まりだそうです。清十郎師匠大好きの私にとっては特別な土地ですが、是非皆さんも一度足をお運びください。名古屋駅から名鉄で約30分(快速)、知立の駅との間は100円の臨時送迎バスが出ます。


しまった!「鷺娘」について書くのを忘れました。主遣いは清之助さんですが、左が勘弥さんで足が紋秀さん、早変わりの介錯は勘次郎さんのようです。んーと、キーボードとの共演だった以外は特記することはありませんが、清之助さんらしい透きとおって清楚な鷺娘でしたね。「恋飛脚」と「鷺娘」の間に勘緑さんからお話があって襲名の話もありました。来年は知立でもお祝公演があるみたいでーす。

  • 太夫:竹本駒之助・竹本佳之助
  • 三味線:鶴澤津賀花・鶴澤美寿々
  • キーボード:佐原一哉

こんなとこに行ってきました

DancingDoll2008-02-03

今日の昼、知立に行くまでの時間をつぶすのに街を歩くつもりでしたがあいにく雨でしたので、地下鉄路線図で「あ、ここ!」って決めて『豊国神社』に行ってきました。この敷地の中に「秀吉清正記念館」⇒というのがあるのです。マスコットの写真を撮るのを忘れましたが「ヒデキヨくん」という可愛いおサルさんです。4月の演目「日吉丸」にぴったり。


豊国神社の手水所の瓢箪・妙行寺の清正公の像・清正公生誕の地の碑