2007ベストなんとか
皆様お久しぶりです。お元気でお過ごしでしょうか。師走で色々忙しく、多分学生のうちでは最後となる映画を撮ったりしていて充実しているといえば充実しているというか要するに忙殺されていたのと、このブログは色々と面倒ごとも起こしたこともあったので放置していました。気がつけばアンテナ登録者数も40名近くということで、申し訳ございません。
先日実家に帰ってのんびりしているのだが、やはり風邪をひいてしまいうちでみかんばかり食べて暮らしている。せっかくの更新なので、はてな界隈でも行われている2007年ベストなんとかみたいなのを書こうかと思ったのだが、いまいちモチベーションがない。中高のときはあんなに張り切って作っていたのになぁ。スヌーザーのランキング見ても全然アガらなかったし。今年よく聴いたアルバムはビートルズのセカンドとジャクソンシスターズといったところだろうか。
それでも敢えて今年のものからベストアルバムをと言われればファーリーズだろうな。次に、!!!、Battles、Radioheadといった感じか。アークティックモンキーズとかハード・ファイとかホワイトストライプスとか悉く駄作だったなぁ。個人的にはソニックユースMEETSジャクソン5という形容から軽々しくも脱し、更にごった煮且つカオティックな展開を見せたゴー!チームのセカンドも推しておきたいところ。今年は該当作なしってことで。
映画はと、こちらも大声でジャック・ドゥミの「ローラ」と叫びたいところだ。今年はどう考えても、ドゥミとアルトマンの年というか、ニュープリントで見た「ロシュフォールの恋人達」はただただ美しく、2008年の正式公開が待ちきれない。あとはやはりアルトマンの「ナッシュビル」だろうな。次いで「(秘)色情めす市場」のニュープリントか。この数本を前にすると今年見た新作がどうにも霞んで見えるというか。もう栗山千明の美しさだけで園子温「エクステ」ということにしようと早くも投げやりな感じが出てしまう。それでも精一杯真面目に選ぶとすればクロード・シャブロル「石の微笑」。これは何だかんだ言いつつ劇場へ二度も足を運んだわけで、やはり「二度観たいか否か」という直感的指針を普遍化するしか、こういうものを決めるにはどうしようもない気がする。という感じで簡単に判別するに今年のベスト。
『石の微笑』(クロード・シャブロル)
『デス・プルーフinグラインドハウス』(クエンティン・タランティーノ)
『ラザロ』(井土紀州)
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』(庵野秀明)
『大日本人』(松本人志)
『ゾディアック』(デビッド・フィンチャー)
『叫』(黒沢清)
『夜顔』(マノエル・ド・オリヴェイラ)
『ブラックブック』(ポール・ヴァーホーヴェン)
『今宵、フィッツジェラルド劇場で』(ロバート・アルトマン)
日本映画専門チャンネルで市川崑の映画をばんばんかけてくれるのがよい。この文章は岩井俊二が市川崑に捧げた心温まる傑作ドキュメンタリー「市川崑物語」を観ながら書いている。この前は市川崑のデビュー作「花ひらく」をやっていて、これが物凄い傑作で、今度は6日にやるらしいので絶対録画だ!あー日本映画専門チャンネルありがとう、だけど年始の「踊る」+「海猿」特集はマジでやめてほしい。