Yahoo!グルメボロクソ店 「クック・ドレ」

昨日の日記で、「Yahoo!グルメでたまらないことになってる飲食店を見つけて指さして笑いたい」ということを書いたところ、早速ツイッターでタレコミ情報をいただいたのだけれど、この店がもういきなり素晴らしくて狂喜してしまった。原宿の竹下通り口のマクドナルドの隣にある店ということだから、多分相当有名店だと思うのだけれど、クチコミ件数32件中、1つ星評価が28件。1.34点という平均得点を叩き出している。クチコミの内容にも怨嗟の声が溢れていて実に面白い。



Yahoo!グルメ クック・ドレ
http://restaurant.gourmet.yahoo.co.jp/0000916551/review/



以下、「こんな店がほんとにあるのか?」とすら思える被害報告の抜粋。



・娘がトイレに行きたいと言い出したので、オーダー前にトイレに向かったら、「オーダー先!!注文してからじゃないとトイレはダメ、オーダー先!」としつこく言われてトイレに行かせてもらえず、席に行こうとしたら 「うちはトイレ屋じゃないんだから!」と言われて、完璧に切れた私は不愉快だったので店を出ました。


・オムライスが2520円。一番安いランチメニューは1800円のパスタ。その価格設定を竹下通りに激安ファッションを買いにくる中高生に強いるのは「非人道的」だと思います。


・オーナーが私の隣にぴったりくっついてきて、芸能人がどうたらとかくだらない話を延々と。せっかく友達と一緒に行ったのに全然楽しい会話もできず。最後は「君は僕のタイプだ〜〜、よかったら電話ちょうだいよ」とナンパ。キメーーーんだよ!!って感じでした。


・ここのクチコミ拝見して納得。これ事前に見てたら絶対に入ってません!若干一名、「世界3大店」とか書いてる方がいらっしゃいますが、間違いなく内部者でしょう。


・呼び込みの若い調理見習い(バイトか?)が、歩行者に笑われたのか、「なに笑ってんだよ!」と威嚇


・今まで利用した飲食店で間違いなくワースト1です


・店長にクレームを告げても「警察呼ぶよ」が口癖です


・グラスワインを頼んだのですが、値段が1〜4に分かれていたので、どんな感じか聞いたら「あんたに味がわかるのか」と。「聞いてわかるなら説明するよ」と、なんとも感じの悪い返事。「そんな態度ないんじゃないですか?」と言ったら、「帰ってくれて結構」と言われました。


・値段が外に書いてないので高いかもとは思いましたが、メニューをちらっと見せてもらえればと思いドアを開けて、レジのおじさんにメニューについて聞いたら、「うまいものしかださないよ〜」「高いよ〜やめたほうがいいよ〜」と、門前払い! 汚い格好してなかったと思いますし、見た目で若いから金がないと思われたのでしょうか、最後には「もっと稼いでからおいで〜」と言われました。失笑です。


・帰り際に店主が私に向かって、「乞食、お前のようなやつは乞食だ」と言ってきた。



いやー、面白い。金払ってる客に対して「乞食」と言い放てるこの精神性は素晴らしいの一言。しびれる! とにかくオーナーの人間性空前絶後の店ということなので、機会と無駄なお金があれば是非この不愉快ぶりを堪能しに行きたい。これ以上の物件を見つけられるかわからないが、面白いことになってる店を見つけ次第、この場で報告していきたいと思います。

グルメサイトで最低の評価をされてる店を探したい

Yahoo!グルメ食べログなどのグルメ情報サイトでボロクソに書かれている店を探すにはどうしたらいいのか? 「東京都の中で今一番ボロクソに言われてる飲食店のクチコミを見て爆笑したい」という欲望を叶えるにはどうしたらいいのでしょうか?



Yahoo!グルメだと、高評価から順にソートする機能は当然備わっているのだが、下から順に表示するっていう機能がない。上から地道に辿っていこうと思っても、最大表示件数が1000件までなので辿れない。



一方食べログだと、総合評価の下から順にソートという機能があるものの、下のサイトはクチコミ件数が少なく、点数が反映されていない情報がほとんど。登録件数も東京だけで9万店舗もあり、これを辿っていくというのはいかにも効率が悪い。しかも食べログは「口コミ評価がある程度に達しないと1点や2点がつけられない」というシステムになっており、ボロクソぶりをせせら笑うというニーズとの食い合せは悪いと言える。実際、「食べログは告発の場ではございませんので、個人的なクレーム、トラブルに関する書き込みは禁止しております」との運営側の注意書きもされている。やはり炎上飲食店を探すには、1つ星、2つ星自由自在のYahoo!グルメで探すのが筋であろう。



グーグル先生で、「Yahoo!グルメ 最低評価」と検索して出てきた店がある。大分県別府の「グリルみつば」という店で、今までに16人が評価し、その15人までが最低評価である1点をつけているという注目株だ。


Yahoo!グルメ グリルみつばのページ
http://restaurant.gourmet.yahoo.co.jp/0007741451/M0044001324/



口コミの内容を抜粋するとこんなところ。



・味は悪くないのだが、最も年配の女性の接客が最低だった。このばばあがいなければ、☆の数はもっと上がったのだが

・この婆のような不快な輩が、別府の評価を下げているのです。

・レジのばばあの接客態度、いただけませんなあ。

・料理の味はさほど印象的ではなかったが、レジのばばあの接客態度の最低さだけは印象的だった

・店の名誉のためにいっておくと、ばばあ以外の店員の接客は悪くない、そして味はいい。ばばあが店の全てをスポイルしている、全く惜しい。



「誰かの私怨じゃないのか?」と勘ぐりたくなるほど、「レジのばばあ」に対する罵詈雑言が並んでおり、そんなに態度の悪いばばあならむしろ会ってみたいという欲望に駆られる。 ただ別の人間が書いているはずなのに、表記が「ばばあ」で統一されている所を踏まえると、ちょっと私怨の線を疑った方が良さそうだ。まぁ「一体なぜ鳥天屋のばばあは、誰かにそんなに恨まれているのか?」という人間模様それ自体も味わい深いのだが。



これだけでも中々面白いのだけど、Yahoo!グルメ内にはもっともっと香ばしい飲食店のページが隠されているはずなのだよなぁ。今まさに炎上の旬を迎えている飲食店などもあるはずで、何とかしてそういうのをほじくり返して笑いたい。こういう有益な店の情報が、「誰が食ってもまぁまぁうまい店」などのクソどうでもいい情報の中に埋もれ、誰にも検索することができないというのは大きな損失であると思う。


続けて検索していたら、「裏モノJAPAN」の別冊、「怪しい噂ぜんぶ体張って調べた」において、「Yahoo!グルメの最低評価はどんなメシを出す?」という素晴らしい特集が組まれているのを発見した。


鉄人社 online
https://tetsu692.securesites.com/xoops/html/modules/bulletin/


この記者が一体どういうリサーチをかけたのかが、今後の事業の大いなる指針となりそうである。早速Amazonで購入…と思ったら、この本Amazonに在庫がない! 書店で取り寄せできるだろうか。もし裏モノJAPANのこの号を買った方、Yahoo!グルメで最高に面白いことになってる店の情報を知ってる方がいればご一報願いたい。

ロフトプラスワン「ジャンクの花園」

16日の夜にロフトプラスワンで行われた「ジャンクの花園」に、シモダ編集長と一緒にオモコロ編集部として出演してきました。何となく軽い気持ちで「出ます!」とか言ったものの、いざ会場に行ってみるとかなり大勢のお客さんがいて、その時点でようやく「しまった!」という気持ちになりました。ほぼオモコロのことを知らないと思われるお客さん達の前で、わけのわからないことを喋らなければいけない恐怖。僕の口数は見る見る減っていき、酒量がすすみ、トイレには1時間で8回くらい行きました。緊張すると腎臓の働きがアップするスタンド能力の発現です。でも「ジャンクの花園」というイベント自体はめちゃくちゃ面白くて、イベントの名前はよく見るなーと思ってたんですが、実際目の当たりにして「こんな面白いことが行われていたのか!」という驚きと感動を味わいました。



【この日の出し物】


●一芸アイドル紹介


米ドル 末永佳子
http://ameblo.jp/suenaga-yoshiko/

グラビア撮影中に死体を発見したことでもお馴染みのアイドル。米ドルが嫌になり現在休業中。



イラドル 山下若菜
【動画】http://www.youtube.com/watch?v=8GhbMwXo5Bk

イライラさせるアイドルらしいけど、「そこまででもない」。



焼き鳥アイドル 北見綾野
http://blog.kitamiayano.com/

「焼き鳥を目隠しで食べて、どの部位を焼いたか当てることができる」というどうでもいい能力の持ち主。



アイドル社会の荒廃した一面が垣間見れて非常に面白かった。



エレクチオン・ナウさん
アメリカ人が作ったバカなバースデイケーキの紹介など。「それ作っても絶対美味しそうには見えないだろ」って思うんだけど、ヨーダとかタートルズとかを作っちゃうアメリカ人の憎めなさ。チンポケーキを作って心底大喜びしてる感じなんかが面白かった。次回はハロウィン特集とのこと。



●ラ・サプリメント・ビバさん
ピンの芸人さんで、テレビでは絶対に放送できないテレビ番組の音声サンプリングネタをやるんだけれど、つまみ方つなげ方が絶妙でめちゃくちゃ面白かった。これがあまり知られていないのは勿体ない。ネットに動画すら上がっていない分、また見たいという飢餓感に襲われている。凄かったなー。



●オモコロ
僕達です。過去にオモコロがやった「知らないおっさん講座」、「なまはげシンポジウム」などのイベントの説明や、「清水という苗字に隠された不思議なパワー」のプレゼン。意味不明なまま終わったらどうしようと思っていたけど、結構感触よかったので心底ホッとした。これを機会にオモコロ見だす人とかがいてくれたらいいなぁ。プレゼン形式で笑いをとるというのは凄い快感なので、一度こういうイベントを主催してみたくなってきた。



●パンダ中学百年B組さん


星のおじさん
http://homepage3.nifty.com/humansexuality/


という、98年のインターネット黎明期から10年以上も青少年の性の相談に真摯に受け答えをしている人がいて、そのおじさんに送られてくる「バカじゃねーの」という性の疑問や、おじさんの揺れない対応を紹介するプレゼン。最初はバカバカしさに笑っていたけど、常に正しい受け答えをするおじさんと、読者達のネットを通した心の交流に最終的には感動すらあった。イベントとしての一体感もここが一番あった気がする。



というわけで「ジャンクの花園」、めちゃめちゃ面白いイベントでした。控え室で4杯ぐらい飲んでしまったけど、これよくよく考えたら主催持ちだったので「調子にのって頼みすぎた!」と反省しています。急行さんごめんなさい! オフ喜利やオモコロでも出演者の飲食が膨らみすぎてってことがあったのに! しもたー。その分を還元する意味も含めて、次回「ジャンクの花園」には絶対行こうと思いました。やっぱ面白いイベントってたくさんあるなー。3月13日のオフ喜利も頑張ろう!

500日のサマー


大好きな子とうまくいったその日は宙を舞うような気持ちになるし、少しつれなくされただけで世界が終わったような気持ちになる。男がそういう気持ちになって恋愛に振り回されてしまうのって、結局経験が少ないからなんだろうな〜。観ていてほんと身につまされる映画でしたよ。


「これ最高なんだ!君も好きなはず!」とか言って自分の趣味のCDや本をゴリ押ししてみたり、「愛してる!って言いたいけど、言っちゃうとなんか重くなって嫌がられる気がする…」と悩んでみたり、「別にあいつなんていなくたって平気だ!」と強がってはみたものの、いざ向こうから押してかかられるとまた夢中になってしまったり。恋愛弱者の男子なら「あぁ…あるなぁこういうこと…」と、主人公のトム君が他人とは思えなくなること請け合い。「俺はこんなに好きなのに!」とか思っちゃった経験のある、「恋愛は本気で惚れた方が負け」という穴に受身なしでストーンと落ちちゃうタイプの男子には是非観て欲しい。


まぁほんと、僕含めて恋愛弱者の男は理屈で言われてもわからないので、結果として傷ついたところから這い上がって学んでいくしかないんですよ。この映画のトムもズタボロになったけど、最終的には一周り上の精神性を身につけられたわけだし、「恋愛こえ〜!人を好きになるのこえ〜!」と思うと同時に、「でもせっかく生きてるんなら、誰か素敵な女の子を好きにならけりゃ嘘だよね!」って思う映画でもあります。その結果あるものが「ボーイズ・オン・ザ・ラン」の田西の姿だとしても、やっぱり人は人のことを好きになるべきだと思うんです。絶対に。儚い夢から覚めて血まみれの屍を晒したとしても、その事すらいつかは笑って話せる日がくるさ!




って、頭ではわかってるんだよな〜。

ボーイズ・オン・ザ・ラン



これはやばい。


上映中、映画館の肘掛けを思い切り叩きたくなる衝動をずっと堪え続け、血が滲むほど指を噛んでしまった。好きな映画は数あれど、これほど魂が揺さぶられる映画を観たのは初めてかもしれない。好きになったあの子も、大嫌いなあいつも、不甲斐ない自分も、全ての奴を殴りに行きたくなるし、YOU演じる風俗嬢とほのかに煙草の味がするキスをしたくなる。一言で言えばそんな映画だ。もしこの世に「破壊していい映画館」というのがあったとしたら、自分は何のためらいもなくメチャクチャにしただろう。この映画を見るのはマジで辛すぎる。でも辛すぎるがゆえに傑作だとも思う。



※以下ネタバレあり


主人公の田西にヒロインのちはるがしたことは本当に許されることじゃないし、「そんな女殴っちまえ!」って誰でも思う。当然だ。でもそこで「殴っちまえ!俺なら殴る!」って言えるような人間なら、この映画にそこまで魂を揺さぶられることはないんだろう。好きになった女の子がどんなに性悪で愚かだったとしても、その子のために何かできることを探してしまうような、そんなどうしようもない人間のためにこの映画はあるんじゃないか。別にそれが美しいとか立派だとか言いたいんじゃなくて、気持ち悪いことにどうしてもそうなってしまう、そういう悲哀の部分を誰かにわかって欲しいっていう、最後に別れの駅で田西がちはるに言いたかったことはそういうことなんだ。それが台詞的には「何で俺とはセックスしてくれないんだよ!」ってなっちゃうんだから、もうほんと、あまりの激痛に大声で叫びだしそうになりましたよ。精神状態次第(フラれた直後とか)では、発狂していてもおかしくない場面だったと思う。


カップルで観に来ていた人たちもいたけど、もし観終わった後に彼女が「田西君みたいな人って素敵」、「ちはるみたいな女ってサイテー」とか言ったらと考えると恐ろしい。それはマジで何にもわかってない発言だと思う。そういう上っ面の話をしてんじゃねぇんだよこっちは! でもその感想が間違ってるわけではないし、何に対してそんなに腹が立つのかはわからない。ただただ何か大切なものを汚された気がするだけだ。だからこの映画に共感できちゃう人間っていうのは、ほんと生きてて損ばっかりする奴等だと思うし、この映画の感想を女の子に求めるべきじゃない。特に好きな女の子には金輪際、その存在すら知らせない方がいい映画だと思う。


それにしても凄い作品が生まれてしまったものだ。劇中に出てくる「タクシードライバー」も童貞映画の金字塔だが、舞台が現代だけにこちらの方がより胸に迫ってくる。もうほんとに、ほんとにほんとに観ていて辛い映画だが、何故か「ロッキー」を観た後のような高揚感、全能感もあった。やってやらなきゃ、いけ好かない奴等に一発食わえてやらなきゃって感じがした。


レイトショーの終わった映画館を出て、思わずボーイズオンザランニングしたくなったけど、一緒に出てきた人たちに「あ、あいつ(笑)」って思われるのが嫌でできませんでした。

ロフトプラスワン「消耗戦2」

1月22日の深夜から、23日の朝にかけてロフトプラスワンで行われた「消耗戦2」に行ってきました。南海キャンディーズの山ちゃん司会で、作家のせきしろさん、「サマータイムマシン・ブルース」などで知られるヨーロッパ企画上田誠さん、ピースの又吉さん、バッファロー吾郎の木村さんという面々が5時間に渡って一つのテーマに沿った大喜利をやり続けるという、演者も観客も消耗し尽くす狂ったイベント。第一回のテーマは「トランプマン」だったようですが、今回のテーマは浜崎あゆみでした。非常に面白くて刺激になるいいイベントだったので、覚えてるところ、メモしたところを中心につらつらとレポートを書いてみます。


オープニングアクト

R藤本さんによるベジータ漫談。このメンツでのイベントでは割と恒例のアクトらしい。あのベジータっぽい喋り方を聞くだけで笑うし、何だか暖かい気持ちになる。めちゃくちゃいい人そう。


出演者入場

始めて生で見る山ちゃんに感動する。GAPで買ったらしいニット姿で、「トヨエツのオフみたいな格好ですいません」。ピース又吉さんを呼び込む時に「心に闇を抱えすぎてる美大生」、上田誠さんの時に「浪人生がもっとも好むざっくり感」と、早くもフレーズファンタジスタぶりを発揮してくれてすっごい興奮する。山ちゃん面白い! バッファロー木村さんのつかみはテレビでもお馴染みの「絶好調!中畑清です!」。その後「本当の幸せ教えてよ! 徳永英明です!」と叫んでいて笑った。木村さんが言うと、どうしようもないことでも笑っちゃう空気になる。


浜崎あゆみ大喜利浜崎あゆみに言葉を足してかっこ悪くしてください」

早速ベーシックな大喜利お題から開始。出演者敬称略で、面白かった解答を書いてみます。


上田「浜崎あゆみふりかけ」
山里「永谷園和田アキ子みたいな絵のタッチでね」

木村「まだ浜崎あゆみが食べてる途中でしょうが!」

上田「浜崎あゆみのだいじょうだぁ」

又吉「浜崎あゆみと同じ誕生日なんだぞ」
山里「ちなみに僕の誕生日はタイタニックが沈んだ日です」

浜崎あゆみ大喜利浜崎あゆみが物凄い剣幕で怒っています。なぜ?」

木村「誰?私のダルマの目にスミを入れたの」
山里「ライブの後に自分が入れようと思ってたんでしょうね。あゆマークがついてるダルマに」

せきしろ文化放送が入らない」

木村「大島渚が紹介の順番間違えて」
山里「まさかその後大島渚を!?」

せきしろスペシャルウィークにゲスト呼ばれて、ハガキコーナー全部カットされた」
山里「ゲストにジャニーズとか呼ばれると最悪なんですよね」

浜崎あゆみ大喜利浜崎あゆみの2020年10大事件第1位とは?」

上田「愛犬が今年も元気」
山里「多分とっぴな名前つけられた犬がいるんでしょうね」

又吉「現役のカズの試合観戦」
山里「カズもう50ぐらいですよ」

ここで一旦大喜利コーナーはおしまい。大喜利の解答もすごい面白いんだけど、山ちゃんの回しの面白さがほんと尋常じゃない。解答の転がし方、毒の吐き方、客席のいじり方、チョイスするフレーズ一つ一つが輝いて見える。バランス感覚や空気を読む力も傑出してる。山ちゃん面白すぎるー。


浜崎あゆみの本棚を考えよう

浜崎あゆみの部屋の本棚に入っていそうな実際の本を考えるコーナー。「ありそう!絶対ある!」、「ねーよ!」、「古今東西懐かしい漫画になってませんか?」みたいな所で面白がる。せきしろさんの「シドニィ・シェルダン『ゲームの達人』」で笑ったけど、この辺りは「本棚にある読まない本あるある」みたいな部分か。最終的に選んだ本をブクログを使って視覚的に見せるというまとめ方。こういうすでにあるツール、話題になってるツールを大喜利的に使うという見せ方は面白い。常に「これ大喜利に使えるかな?」っていう視点を持って、新しいものに接してるんだろうなー。自分も大喜利に使えそうなツールを探してみよう。


浜崎あゆみ第二検索ワード

「検索ちゃん」とかでやってたやつ。インターネットで「浜崎あゆみ」と、指定のキーワードをくっつけた検索をして、検索結果件数がより少ない人の方が勝ちみたいなルール。各人の検索ワードの選び方も面白いけど、検索後の画面を見ながら「こいつ何書いてんだ?」っていう楽しみ方もできるのが凄くいいゲーム。


浜崎あゆみの漫画を考えよう

浜崎あゆみがもし漫画家デビューしたらという設定で、1巻完結漫画の全6章のタイトルを考えるというもの。漫画のタイトルが「あゆちゃん」なので、主人公も浜崎あゆみっぽい存在にしつつ、どういう突飛な展開をさせていくかっていう部分が面白い。個人的にはこのコーナーが一番好みだった。


1章

木村「avex あゆ=魚?」

せきしろ「第一小節 歌を忘れたカナリアは…」

又吉「第一メロディ 狼と歌に育てられた少女」

上田「♯1 あゆが歌えば」


第1章とか、タイトル以前の部分をこねくり回す様子も面白かった。「bvex、cvexと続けようとしたのに!」という木村さんを尻目に、章の区切り方は上田さんの「♯1」、タイトルは又吉さんの「狼と歌に育てられた少女」が採用。


♯2

上田「ほら穴のエコー」

木村「遠吠えのクレッシェンド」

又吉「シマウマの線に音符を」

せきしろ「密猟者とデュエット」

♯1の狼少女的設定を踏まえた解答に。この辺りの展開力はさすが。「6章完結だと早めに文明と合わなきゃいけない」という理由で、せきしろさんのが採用。


♯3

上田「飛行機から落ちてきたマイク」

又吉「ジープで聞いたホイットニー・ヒューストン

木村「(大きいあゆマークを書いて)見たことのない山」

せきしろ「これが歌? 激突スキャット勝負!」

木村さんのあゆマークを山に見立てた解答に爆笑した。バトル漫画路線に行きたいという判断で、せきしろさんのが採用。


♯4

木村「敵か味方か! 鼻の穴のでかい演歌猿(北島三郎)」

又吉「井出方式?」

上田「ヒューマンビートボックス4兄弟の影」

せきしろ「背後から声。『村田だ』」


この辺りから出演者陣がご飯ものを注文しだしたんだけれど、「解答した人から食べていいルール」みたいなのを山ちゃんが作って、いちいち「食べたい!唐揚げが食べたい!」みたいな実況を挟むのが面白かった。木村さんの酷い中傷解答が採用。


♯5

上田「ブチ壊せ! コンピュータールームのボイスチェンジャー

せきしろ「北島さん!それはヘリウムガスです!」

又吉「鼻の穴に吸い込まれたあゆ。そこにメカひばりが」

木村「あゆよ! 北島ファミリーとともに砕け! 違法コピーという名の悪を!」

上田さんのが採用。次が最終話なので、また章の題名をこねくり回す現象が見られる。


最終話

木村「アンコール あゆよ歩め! 未知なる芸能界という名の山を!」

せきしろ「ラストギグ あゆの歌声は子供たちに引き継がれ…」

上田「ラストナンバー アー・ユー・シンギングNOW?」

又吉「ファイナルビッグロックフェスティバル 青山に住めたよ……狼(かあさん)…」

上田さんのが採用。「窓から入ってきた風がカーテンを揺らして、机の上のノートをパラパラめくるみたいなタッチばりの最終回になりそうですね」という妄想が面白かった。章のタイトルは又吉さんの「ファイナルビッグロックフェスティバル」に。この言葉の頭の悪さは面白い。


作者コメント

コミックスの表紙の裏にある著者近影みたいな部分も作りましょうということに。ちょっと長かったので全部覚えてないけど、せきしろさんの「ファンの人からヒートテックもらいました。これオススメ!」にめちゃめちゃ笑った。各章のタイトルと、作者コメントが決まったところで、元から作ってあったコミックス風装丁の画像にタイトルとコメントを差し込んでスクリーンに表示。大喜利の結果が視覚的に提示されると、なんか「おおー」っていう感じがある。1回目のトランプマンの時は12章立てで2時間半ずーっとやってたらしい。そっちも見たかった!



この後も酷さと斬新さが衝撃的だった「浜崎あゆみあみだくじ」とか色々あったんですが、ちょっとテキストでは面白さが表現しづらいのでこの辺に。山ちゃん参加のイベントはもう全部観に行きたいと思えるぐらい、自分の中で南海キャンディーズ山里亮太という存在が大きくなったイベントでした。山ちゃんすげぇよ!

アバターの大佐が最高過ぎる件


アバター」は何が良かったかって、スティーヴン・ラング演じる、えーっと、クオリッチ?大佐? 名前が今ひとつ覚えづらいんで、「アバターの大佐」とだけ呼ぶことになるんでしょうけど、このキャラクターがとにかく良かった。いかにも修羅場をくぐってきた歴戦の武官という雰囲気で、顔にはざっくりやられた向こう傷。「重力が軽いと体がなまる」と言ってブフーッとバーベルを上げながら、


ベネズエラではかすり傷一つ負わなかったこの俺が、この惑星にきた途端このザマさ」


この時点で新兵のキンタマキューン!ですよ。その後、「だがこの傷がいい。この傷が俺をたぎらせる」、「お前も俺の命令に従えば、悪いようにはしないぜ?」ですからね。ガチムチボディで喧嘩も強そうだし、もうこいつの命令に逆らえるわけがねぇなっていう、待ったなしの統率力が登場シーンから滲み出てる。


そして悪役ながら誰もが「大佐やべぇ!」と思うのが、軍を裏切った主人公達がヘリで脱走を図るシーン。舞台となる惑星パンドラの外気は人間には有害で、酸素マスクなしだと何分間かで死ぬっていう設定なんですが、主人公達の動きに気づくや否や、「総員マスク着用!」とだけ叫び、自分は何も着けずにハッチを蹴破って、飛び立つヘリに向かってマシンガンをズダダダダ! 腰の拳銃も撃ち尽くし、部下が慌てて差し出したマスクを「うむ」と受け取ってスハー。何じゃこのかっこよさは! まさに悪・即・斬。悪役とは言え、己の正義を一瞬の迷いもなく行動に移すというこの意志の強さに濡れた人も多いはず。台詞で語るのではなく、アクションでそのキャラクターの人間性までわかってしまうシーンというのは、やっぱ映画ならではの醍醐味だなぁと思う。大層な御託を並べ立てるよりも、僕等はこういうシーンのことをもっと考えるべきなんですよ!