妄想科學日報 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2006-08-30

[]Ring of Red

某所で難しいSRPGとして名の挙がっていたRing of Red(以下RoR)を入手。発売当時、ちょっと気になっていながらも微妙に食指を動かされず未購入のままだった作である。

購入に至らなかったのはグラフィックの悪さ*1と、メーカーがコナミという点が引っ掛かった所為であった。私はコナミをオリジナリティとデザインセンスに欠ける三流メーカー*2と見做しており、その名は購入を躊躇わせるに充分なものであった。特にSRPGでは、ヴァンダルハーツという汚点もあったことだし。

それが一転した理由はWikipediaでの解説を読んだことにあった。二発の原爆投下にも屈せず本土決戦を敢行し、米露に分割統治された日本を舞台とする架空戦記もの。大戦期の(主に日独の)軍装を基調としたデザイン。戦車のデザインパターンを踏襲した脚歩行兵器。雰囲気は悪くなさそうだ。


難しいという評価が何に対して与えられたものであるのか、良く知らない。まだ僅かに3シナリオ程度しか進めていないから、面白さについては評価しかねる。ただ、普通とちょっと違うということだけは言える。

RoRの戦闘は1手番が長い。基本は素早さに応じたユニット毎のウェイトカウント制のようだが、なにしろ時間単位が1カウント10分ぐらいある。○七:○○に行動を開始して、3マス移動したので次回の手番は○八:二○といった感じ。

その上、戦闘がリアルタイムである。1戦闘の時間が秒単位でカウントされ、その中で前進後退して距離を調整しつつ、装填完了したら射撃体勢に移行、命中率ゲージが高まるのを待って発砲。当初、このロボットを自分で操縦せねばならないのかと焦ったが、実際にやることは前進/停止/後退と射撃準備/発射、それに随伴歩兵への指示ぐらいで操作に困難はない。

ユニークなのは随伴歩兵の存在である。1小隊は歩行戦車(甲脚砲と呼称)1台+随伴歩兵3班で構成され、兵種によって装備=特殊能力が決まる。3班のうち1班は甲脚砲の背面甲板に搭乗して砲への装填と携行火器による援護射撃を担当。この班の能力によって次発装填までの時間が異なる。残り班は地上で応戦、指示に従って敵兵を狙撃したり誘導弾で敵甲脚砲を攻撃したりといった支援を行なう。


インターフェイスは決して褒められたものではない。情報が整理されておらず同一内容の表示が2種類あったり、不必要に演出が加えられていたりする部分が多い。戦闘開始時、砲撃時、特殊能力使用時などに動画による演出が挿入され、これらはスキップできない。また、盤上でのユニット移動はゆっくりで、これは×ボタンにより高速化が可能だが、移動を開始してからでないと×ボタンが認識されないから移動先選択→×ボタン押しっぱなし→ゆっくり移動、ということが頻繁に起こり苛つく。

また、この手のゲームでは序盤チュートリアル程度の段階で宿敵を登場させ動機付けを行なうのが一般的で、RoRでも例外ではないが、このとき表向きの勝利条件が宿敵の撃破であるため普通に攻撃しに行くと痛烈な反撃を喰らってゲームオーヴァーになる。こういうのは一撃しておいて演出的に強制終了、もしくは別の雑魚が出現して仕切り直しするのが筋ではあるまいか。事実上達成しようがない勝利条件を提示しておいてゲームオーヴァーを誘うというのは底意地が悪すぎる。


悪いゲームとは思わないが戦闘処理が全体にもっさりしているために多少フラストレーションが溜まる。あと3Dグラフィックの質は本当に酷くて、とてもPS2のゲームとは思えない。恐らくは元々PSで発売予定だったものが、新プラットフォームに移行して作り直されたものなのではないだろうか。

*1:常日頃から見栄えがゲームの本質でないと言い続けてはいるが、第一印象が見栄えで決まるのも確かではある。見栄えで劣る作品が勝ち残る為には、それ以上の何かを提供しなければならない

*2:そうでない作品も多数あることは認めるが、全体としてそういう印象を抱いていたということだ。主観の問題なのであまり突っ込まないで頂きたい