恩田陸『ネクロポリス』

ネクロポリス 上

ネクロポリス 上

ネクロポリス 下

ネクロポリス 下

ヤバい。これは徹夜小説だ。ほんの数十ページで引き込まれる。
徹夜するわけにもいかないので触りだけで止めておく。


ヴィクトリアン・ファーイーストと呼ばれる地。ヴィクトリア期英国と日本を混在させた奇妙な文化をもつ地には、「アナザー・ヒル」と呼ばれる特殊地域が存在する。即ち、彼岸。
ここには年に一度、ヒガンの時期しか滞在できない。滞在を許されるのは、今年親族を亡くした者のみ。何故なら、ここには死者の霊が訪れるからだ。
特に今年は、切り裂きジャックを彷彿とさせる連続殺人事件、通称「血塗れジャック」により5人が殺害されているので、みな非常に注目している-----死者は嘘を吐かないので、その証言は法定で証拠として取り上げられるからだ。
そして彼岸入りの日、入口に聳える大鳥居に、血塗れの死体がぶら下がる。この巨大で緩やかな密室で繰り拡げられる殺人の犯人は?


なんと異様なミステリ(多分)だろうか。少しづつしか読めないのがもどかしいような、一気に読むのが勿体ないような。

出版社が儲からない文学賞 - nobodyの日記 - gammaグループ

出版社などが絡まぬ形で文学賞を決めるに手っ取り早い方法は、全文をダウンロード可能とし、読者に投票して貰うことだろう。
登録ユーザーのみダウンロード可能、ダウンロードしていない作品については投票できないようにすることで明らかな工作などは防ぐことができる。


無料故に評価を落とすのではないかという点はあまり心配していない。多くの読者が図書館を経由して無料で読んでいるが、それが評価に影響を与えることはないだろう。むしろ「既に読んだが所有しておきたい」本が購入されるのではないか。つまり順序が逆だ。
それを考えると、ここで高い評価を得た本が別途出版されて、作者に利益が還元されるという構図も期待できる。賞には与り知らぬことだが。


問題は、「多数の読者による投票」で賞を決めてしまって良いのかどうか。過去の例を見るまでもなく、文学的に評価の高い作品と良く売れる(≒多くの読者に支持される)作品は必ずしも一致しない。ただまあ、これは「そういう賞だ」という認識でどうにでもなる話とも思えるが。

フォトライフの容量アップ

はてなフォトライフにアップロードできるファイル容量を拡張しました - はてなフォトライフ日記 - 機能変更、お知らせなど
随分気前の良い容量拡大というか、私の場合無料の3MB/ケータイコースの10MBで足りずデジカメコースの30MBを利用していたのだが、一気に無料コースで足りるようになってしまった。
それはそれで歓迎するところだが、はてな的には明らかに収入減となるはずで、どうせなら皆がつい沢山容量を食い潰すような新機能が欲しいところだ。例えば-----動画アップロード、とか。