シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

深夜の電力事情

少々古いネタではあります。気になっていたので取り上げます。

asahi.com:テレビの深夜放送自粛しては? 自民、環境対策で検討へ - 政治

「午前0時以降はテレビの深夜放送を自粛したらどうか」。4日の自民党総務会で、環境対策を話し合ったところこんな案が飛び出した。70年代のオイルショックや90年の湾岸危機で、省エネ対策として政府が深夜放送の自粛を呼びかけた例があるため、最近の原油高対策にならないか――との発想だ。今後、党内で是非を検討するという。

 会合では、森山真弓元法相が「オイルショック時のように、テレビを自粛するぐらいのことはやるべきだ」と提案。加藤紘一元幹事長も「京都議定書を国民に理解してもらうためにも検討すべきだ」と同調。中には「深夜までテレビを放送する必要性があるのか」との意見も出た。

 これに対し、谷垣禎一政調会長が「法律でしばることはできず、マスコミの協力も必要だ。国民運動のような形で対応できるのか勉強してみたい」と引き取った。

http://www.asahi.com/politics/update/0304/TKY200803040351.html

この自民党の“延髄反射”のような提案に対して、id:buyobuyoさんのような意見は当然なのだが、ちょっと問題が。
それは、深夜電力消費が急速に伸びているという事。これは「オール電化住宅」の着工件数の伸びによる。


・TEPCO : Switch !(東京電力
http://www.tepco-switch.com/


中部電力 | オール電化情報
http://www.chuden.co.jp/electrify/


・【関西電力 オール電化情報サイト 電化ライフ.com】
http://www.denka-life.com/


東北電力 | オール電化
http://www.tohoku-epco.co.jp/suggestion2/


・2006年度の新築オール電化住宅は15%増の25万戸、採用率は21%に

富士経済(本社:東京都中央区)は2006年7月18日、2006年度のオール電化住宅の新築戸数が前年度比15%増の25万3000戸になるという予測を発表した。2015年度まで年平均2%で成長し、年間で29万5000戸に達すると見込んでいる。

2006年度の新規住宅着工件数は同2%減の121万8000戸で、総人口減に伴って減少している。そうしたなか、電力会社はオール電化攻勢をかけており、住宅のエネルギー需要獲得競争は、電力対ガスの構造へ大きく様変わりしているという。

http://www.nikkeibp.co.jp/news/sumai06q3/508708/


オール電化住宅では「エコキュート」など割安に設定された深夜電力を消費する。原子力による電力は確かに深夜の余り物だったが、深夜電力消費の伸びと共に火力発電の占める割合が増えつつある。政策による問題ではあるが、深夜電力も減らす必要がありそうである。
もちろん、深夜放送の問題では無いのだが。