シートン俗物記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2009-05-07

[][]旅をするとは歩くこと その2

このエントリー


旅をするとは歩くこと その1

http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20090506/1241618888


の続きです。


突っ込まれた土産物屋は日本の土産物屋と大差ありません。商品が過不足無く陳列されています。店内にいた軽薄そうなオッサンが

「どうぞどうぞ。ようこそお越し頂けました。お茶でもいかがです?」

といった具合に席を勧めます。酔っぱらっているせいもあって腰掛けると席の前、横をガッチリ固められます。お前らデート商法かよ。

オッサン、ジャパネット高田社長の倍速ぐらいのテンポでみやげの紹介をしていきます。品がいかに優れているか、を説明してくれるのですが、正直、脳が煮えているため、さっぱり理解出来ません。適当に相槌打っていたら目の前にサクサクと品が積まれていきます。適当なところで止めておかないとどうなるか見当も付きません。

「ま、そんなもので」

と、韓国海苔、ふりかけ、高麗人参、海苔チョコ、とジャパネット高田が示すのを適当に間引いて交渉していきます。結果、140,000ウォン。やられました。海苔やなんやで1万円越え。しかし、今更抵抗する気にもなれません。泣く泣く払います。Aさんニッコニコ。調子づいたAさん、続いて

「これから、どこ行かれます?そうですか、疲れたならマッサージオススメですよ。」

もう、大概ホテルに帰って寝たい…。しかし、強引なAさんに、さあさあ、と促されると付いていかないと、という気になってしまう。


ミョンドンの裏道をダラダラ歩くと、至る処に日本語看板が並びます。客引きまで日本語で話しかけてきますし、聞こえてくる声も日本語。どうやら周辺の通行人の大半は日本人観光客のようです。

その間もAさんと会話します。

日本人お酒に弱いですね。」

「…そうですね。オレはあまり強い方じゃないですね。」

韓国では女性もよく飲みますよ。」

「じゃあ、飲みつぶしてやれ、なんて考えても、返り討ちに遭っちゃうかな。」

「あなたじゃ、勝負にならないですね。」

あっさり、邪な野望を潰されます。

「あと、韓国では食事は一人ではしません。必ず複数でします。一人で食事をすると変わり者扱いです。」

「そ、それはなかなかに居心地悪いですね。」

Aさん、こちらをジロジロ見ると

「あなた一人で食事しますか?」

「まぁ、一人で外食は珍しくないですね。」

「奥さん、いないですか?」

「…まぁ」

「なぜ結婚しないですか?仕事も持っているんでしょ?」

えー、それは“女性”の側に尋ねてください。


「じ、じゃあ、食事をするのには誰か誘うんですか?」

「そうです。誘い合って食事するのが普通ですね。」

ようやく気づいたことがあった。映画オールドボーイ」の中で主人公オ・デスが海鮮料理店で食事をするシーンがあるのだが、なんか意図がよく読めなかったのだ。あのシーンは、韓国ではオ・デスの孤独さを示すシーンになっていたのだな。


しかし、韓国は独り者には居心地が悪いようだ。一人旅しなくてよかったかも。


しばらく歩くと雑居ビルに到着。上階へ上がると、Aさん、なにやらフロアの店員と話をしています。交渉が終わるとこちらへ向き直る。

「それでは、私は帰ります。」

!…。

「帰りは店が車を出してくれます。ホテルも説明しておきました。それでは、よい御旅行を。」

…そんな。幾ら何でもカモを土産物屋とマッサージに突っ込んだからって、それは無いでしょ。

ちょっとごちゃついた感じの待合室に取り残されます。


狭く入り組んだ部屋割り、趣味の悪いインテリア、人相の悪い店員、フロアに漂うセッケンの香り、…まったくこれじゃ、ソープランドじゃないか。そしたら、「あちらで着替えてください。」と、店員(これは英語)。


財布とパスポートを身に付けたままバスローブみたいなものに着替えると、簡易ベッドに案内されます。どうやらここでマッサージされるらしい。綺麗どころがマッサージしてくれるのかしら、などと期待していたら、その案内してきた人相の悪いニイチャンが、そのままマッサージに取りかかります。


つ、つまんねぇの。


それでも、さすがにマッサージは巧みです。気持ちよさに眠りこけてしまう。揺さぶられて起こされると、手足を何か湯のようなものに浸けられます。白く固まるパラフィンらしい。そのまま袋にくるまれて再び放置。体がホカホカとしてきますけど、考えればそんな事は希望していなかったんですけどね。

ラフィンを取り去ると、「ほら、手足がツルツルになるでしょ」

いや、それもどうでもいいですけど…。


料金は70,000ウォン。まぁ、値段的には高くも安くも無い感じか。でも、これなら日本マッサージ受けるのと変わらないなぁ。


再び待合室に案内されて帰りの車を待っていると、韓国美女が入ってきます。仕事帰りの人かな、話しかけてみようか、なんて考えていると、やはり待合室の関西弁を喋るオッサン達に話しかけています。


なんだ、同じ観光客ガイドか。でも、どうせならこういう美人ガイドがよかったな、などとつまらない事を考えてしまいました。オッサン達は、ガイドさんに「次は○○に行きたいンやけど…」などと交渉しています。げ、元気だ。携帯で次の予約を取り始めるガイドさん。どうも、こういう光景は苦手だ。その間も続々と日本人観光客が入ってきます。どうやら、ここも定番のお店らしい。


ホテルへ戻ったのは深夜1時頃。疲れからか、そのまま眠りこけてしまいました。

結局、韓国最初の夜は「定番観光コース」を案内されたのでございます。


つづく。

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[][]カジュアル核武装・お手軽ファシズム


毎回素晴らしいコラムを載せてくれる日下公人センセー。今回紹介するのは極めつけですよ。産経あたりのコラム勘違いしそうですわよ、ホント。よく日経BP編集部も掲載するモンだ。


日本核武装へのステップ(前編) | 時評コラム | nikkei BPnet

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090417/147375/


日本核武装へのステップ(後編)

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090501/150469/


文章のリズムも素晴らしいので是非本文をお読み頂く事を薦めるとして、このコラムの「核武装へのステップ16」を抜き出してみますね。

1.麻生首相には靖国神社4月例大祭に参拝していただく そのときに首相だけではなく、国民も参拝すればいい


2.非核三原則の廃止 ただ「もうやめた」と言えばいい


3.集団的自衛権の行使を肯定する 集団的自衛権の行使については、国会内閣法制局長官の回答があるだけだから、肯定することは簡単


4.武器輸出を認める 輸出先の国の軍事力日本依存することになる。だから、「日本のいうことを聞かないのなら、もう部品を送ってやらない」といった軍事的支配力につながる


5.村山談話を否定すること 首相が変わったとき、新聞記者が「村山談話踏襲しますか」と聞いたら「よく知らないから、今から勉強します」と答えればいい


6.法制局長官憲法解釈を、どんどん変えればいい 法制局長官に対して「そんな解釈をするのなら任命しない」といえば、今までの憲法解釈を変えることができる


7.情報機関を新設すること どうせ世界では悪巧みがぶつかり合っているのだから、自分だけ無邪気にしているのはおかしい


8.北朝鮮テロ国に指定すること 米国に頼らず、日本が自ら指定すればいい


9.京都議定書を脱退すること


10.6カ国協議を脱退すること 6カ国協議は進展がないが、日本が動かなければ進展がなくて当たり前


11.核拡散防止条約の脱退 「改定する」とか「破棄する」とか、そういうどぎついことは言わずに「もっとよいものができましたから、こちらにしましょう」


12.国連に「歴史認識問題には時効を設ける」という提案 殺人事件でも時効があるのだから、歴史認識問題にも時効を設けようではないか


13.サブプライムローン問題については、それぞれの国がそれぞれ自分責任で処理するということを提案


14.日本が引き受ける米国債を円建てにするという条件を要求 不足だが担保として原爆を200発とか、原潜を20隻など


15.国連からの脱退 まずはいろいろな条件をつけて、分担金を払い渋る


16.「日本の道」を宣言 日本日本の道を行くから、「賛成した国はともに歩こう」と言えばいい


言っておきますけど、これは、よーめん氏とか瀬戸弘幸氏の主張じゃありませんよ?一応は、社会的肩書きを備えた人物の主張なんです。ちょっと驚きですよね。核武装へのステップと成り得ているのかさえさっぱり判りませんけど、(9の京都議定書脱退って関係あるの? 13のサブプライムローンだとか12の歴史認識もだけど)、外交の意義やプロセスってものも根本的に理解していない気がします。

正直、文に突っ込み入れる気にはなりません。なにからなにまでイカれた文章ってのは、突っ込みを入れる気さえ湧かなくします。


ただし、まだまだかく乱分子は残っているだろう。そういう国を抑えるために、睨みをきかせる力が必要となる。それは日本だ。だから、「日本はぜひ核武装して、世界の警察となってください」と、外国から言われるだろう。世界秩序を保つ警察の役割は、日本人なら信用できるということになるはずだ。

なぜそうなるのか理解出来ません。どうみても、日本が「かく乱分子」扱いされる事は火を見るよりも明らかです。この人のプロフィールですけど、以前紹介した「愛国心経済学」の磯前秀二氏に匹敵する華麗なる経歴なんですよね。

経済評論家1930年兵庫県生まれ。1955年日本長期信用銀行入行。1960年経済企画庁総合開発局へ出向。1983年取締役業務開発部担当1984年ウイルソン大統領記念研究所客員研究員ワシントンDC.)、社団法人ソフト経済センター専務理事。1989年多摩大学教授1993年多摩大学大学院教授1993年社団法人ソフト経済センター理事長1997年東京財団会長1999年多摩大学大学院研究科長。2007年社会貢献支援財団会長現在に至る。この間、東京大学国際基督教大学武蔵大学東京女子大学立教大学東京工業大学玉川大学非常勤講師


長銀が潰れたのは当然な気がしますが、旧経企庁や多摩大学、って大丈夫か?こんな人雇ってて。あと、華麗なる非常勤講師歴ですけど、この人の講義ってどんなものだったんでしょう?聴講した人感想プリーズ。