シートン俗物記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-03-22 晴れ

[][][][]自滅する地方 静岡編 その5

どこにおいても自治体当局者は、商店街の(再)活性化として、道路拡幅を打ち出します。古くからの商店は奥行きの深い町屋づくりが多いですから、新築しようとすれば今までのようなファサードを維持することが難しくなります。結果、櫛の歯が抜けるように空洞化したりするのですが、その時間経過が見られる場所があります。静岡市の北街道です。

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これは、水落交番を過ぎたあたり、人車分離のための歩道設置はされていますが、道幅は広くなく、アーケードも旧来のものです。あまり、賑わっているとは言い難いですね。もちろん、古い味のある店舗は多いので

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自転車や徒歩の通行者はそこそこ見掛けます。

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ここは、北街道を拡幅した地域。銭座町と呼ばれる地域です。立ち退きや立て替えが進んだため、自動車交通量は増えました。しかし、商店街としての魅力は無く、店舗もどんどん減っていってます。徒歩の往来はほとんどありません。

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さらに先(東)に進むと北街道の新道に出ます。道幅は広く、そして「くら寿司」が出店するロードサイド。ほんの数年前は

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田んぼだったのです。

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さらに進めば、さらなるロードショップが軒を並べます。その周辺は

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のような田園地帯。このようなところを潰してロードショップが進出しました。

道を通した結果、農地を維持する事が出来ず分譲地とロードショップに姿を変えたのです。道路事情が良くなってますから、この通りにそってストロー効果が起こり、中心市街から人を郊外ロードショップへ引き出してしまいます。

行政の請け合ったのと、逆の結果が起こるのです。

ですが、大概の場合行政商店街の「自己責任」「努力不足」に責任を押しつけ、イベントの類を実施させたりします。根本が判ってないんですね。


この北街道と交差して、静岡中央卸売市場から駅南へと続く街道が「流通通り」です。流通通りは、静岡でも有数の「ファスト風土」です。

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写真歩道橋から通りを撮したもの。ロードショップだらけですね。

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一歩裏に入ると、昔のスーパー跡があります。

こうした郊外化による衰退に対して、中心市街地活性化事業、というのが行われます。しかしながら、その方向性は明らかに間違っています。次回は、中心市街地活性化事業の外し具合について述べていきます。

trivialtrivial 2010/03/27 23:59 >ストロー効果が起こり、中心市街から人を郊外ロードショップへ引き出してしまいます。
こういうのも「ストロー効果」と呼ぶものなんでしょうか?

Dr-SetonDr-Seton 2010/04/02 21:57 trivialさん
商業ポテンシャルの差があるところを交通が便利になることで起こる効果、と考えればそれほど大きく定義からずれては無いと思います。
真に深刻なのは、大都市圏との関係性より地方都市内の方な気がします。

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