シートン俗物記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2011-09-04 大豪雨

[][][]脱原子力はチャンスだよ その1(1/5)

ども。涼しく過ごすコツは、首筋、脇、鼠蹊部を冷やすこと。豆知識大好き、シートンです。


さて、今年の夏もどうやら山場は越したようです。自分の住む地域では、昨年よりはキツくなかったのですが、皆様はいかがお過ごしでしょう?


相変わらず、自称現実主義者、が「原発が止まると電気が足りない!」「企業が出ていく!」と騒いでいますね。新首相も、脱原子力を明言しないし、困ったモンです。


だいたい、今年の夏の節電騒ぎは、「脱原子力」とは関係がありません。もともと、震災で止まった原子炉(これは、事故機は論外、そうでないものも点検無しには使えない)と、安全審査の想定不足によって再稼働出来ない原子炉、が問題なのですから、「脱原子力」を進めるか否かに関係無く動かすことには問題があるのです。今後、停止中の原子炉を再稼働させるかどうか、では、従来「想定外」で済ませてきた事を「安全審査」でキチンと盛り込めるかどうか、が問われるわけで、その延長に、再稼働するか、廃炉にするか、の選択があります。いい加減、今年の夏の電力供給がせっぱ詰まっていたことを「脱原子力」に繋げるのは見苦しい行為です。


もし、このへんの、従来見逃してきた問題点をキチンと俎上に載せて審査するのではなく、お手盛り的に「電力が足りないと経済にダメージ」だとか、「企業海外に逃げる」などというヨタ話で再稼働を正当化しようというのなら、原発周辺地域住民の安全自分達の安寧のバーターであることに自覚的であるべきです。危険性を承知で再稼働に踏み切るわけですから。この危険性は確率論的な話ではありません。従来、無視してきた事が顕在化した状況での不作為は厳しく責任を問われる事になります。その覚悟はあるのか?ということです。


ですから、一番どうしようもないのが、消極的原発賛成派、という連中ですね。未だに、「代替案は?」で判断を済ませられると考える根性がイヤらしい。

原発危険だが、安定的な代替電源が無い状況では、原発はやむをえない」

危険性がある、と認識しているのなら、それを知りつつズルズル続ける事の責任を負う覚悟はあるのですか?「即時脱原発派」は“原発が無くてもなんとかなる”、と主張してますし、「漸次脱原発派」は“適切な過渡期を設ければ、代替手段に変えていける”と述べています。どちらも、論理整合は取れているのです。むしろ、消極的原発賛成派こそが、真剣に「代替案」を考えなくてはいけない。

消極的原発賛成派はそれをアウトソーシングし、思考停止し、他人の危険を見て見ぬふりをする。

そんな態度をとるくらいなら、積極的原発賛成派の方がマシなくらいです。彼らはそもそもこの期に及んでも原子力危険だと認めようとしない。倫理面では問題はありますが、彼らの主張が首尾一貫しているのは確かです。

いい加減、日和った態度を取って、どちらからも距離を置いていれば冷静で合理的な自分を演出できる、なんてくだらない事は止めるように。


さて、今回の原発事故で示された問題点は、すでに宇沢弘文先生が提示しています。原子力運用に伴う危険性(リスク)と利益ベネフィット)を比較して、後者が上回れば、原子力運用正当化出来る、こういう意見はよく見掛けます。これは、自動車に関しても同様の主張が為されてきました。しかし、宇沢先生は、リスクを負うもの利益を享受するもの、そしてその中身に著しい非対称性がある、と喝破します。さらに、公害問題*1にも同様の構造があると。


原発事故水俣病(と他の公害問題)には著しい共通点があることは、今までも多くの人たちが指摘してきました。

水俣漁村の人々に降り掛かった健康被害を、行政産業界も極力過小評価しようとしたこと

少数の良心的な人々を除いて、学会もそれに荷担したこと

地域住民の間で分断が起き、「風評被害」と差別に苦しんだこと

今なお、問題を直視せず、被害者厄介者扱いすること


水俣チッソ日本化学工業の大生産工場でした。ですから行政産業界も「止める」判断など絶対に下しませんでした。彼らの努力はひたすら隠蔽に向けられていました。危険性を早くから知りつつ、操業を続けたのです。その結果、多くの人が今なお苦しんでいる。

どうです?今、原発を動かす、という事は、水俣アルデヒド生産プラントを知らぬふりをしつつ動かす以上の問題を抱えているのですよ。

水俣工場を止めたら、経済が落ち込む」と主張する輩がいたら というか実際居たが その人物をどう見なします?

水俣病は終わっていない。教科書に載った「過去の話」などでは無いのです。今、我々の前に突き付けられた問題そのものなのです。


こうした、問題を指摘すると、今度は「社会的弱者」に転嫁する人々がいますね。「原発が止まるとオレ達はいいけど、社会的弱者が苦しむ(死ぬ)」と。

これはもうメチャクチャですね。まず、常に社会的弱者にツケ廻しするのが当然、と考えている(それも無自覚に)のがイヤらしい。そして、ここには主語が無い。社会的弱者は“苦しみを放置される”(見殺しにされる)のであって、勝手に苦しむ(死ぬ)わけではありません。


原発が止まって)経済が落ち込めば、(自然に)社会的弱者は苦境に立つ。これは、「トリクルダウン(おこぼれ)理論」を当然視し、その延長に福祉を考えている態度に過ぎない。経済低下と死亡数の相関は自然現象ではありません。政策不在による結果です。それを当然起こりうる事、と捉えるのは、現在社会のあり方を「事実から「真理」へ昇格させてしまった事による錯覚です。本来は社会的対応によって緩和できる話です。

電力が安定な例年も熱中症死はあったし、ワーキングプアは厳しい状態にありました。本当に社会的弱者心配なら、「原発」の再稼働ではなく、社会的対応を求めるのが筋というものでしょう。


もう一つ、ここには大きな問題があることも無視されています。つまり、原子力関連施設で実際に働く人々、の事です。末端レベルでの作業労働において人権無視状態にあったことが明らかになってきています。というか、実際にはその告発を皆が無視してきただけなのですが*2、少なくとも多くの人の意識において顕在化する程度には知られるようになったようです。

こうした劣悪な労働状態を見て見ぬふりをするつもりなのでしょうかね?消極的原発賛成派の方々は。原子力は、地域問題といい、労働問題といい、民主主義国家で維持出来るようなものではない、と私は考えます。それとも、こうした問題もアウトソーシング 文字通り にすればいい、と考えますか?


原子力というのは、我々が民主主義国家においての生活の営みにおいて、差別を当然視/不可視化しないためのものなのです。単純にエネルギーの問題ではない。

もし、こういった指摘を無視し、“(自称現実的”な手段とやらを看過するつもりなら、労働強化でも、リストラでも、ワーキングプア化でも、ブラック企業でも、同じ論理正当化されてしまうことは免れないはずです。

続きます。

原発労働記 (講談社文庫)

原発労働記 (講談社文庫)

これが原発だ―カメラがとらえた被曝者 (岩波ジュニア新書)

これが原発だ―カメラがとらえた被曝者 (岩波ジュニア新書)

原発崩壊

原発崩壊

闇に消される原発被曝者

闇に消される原発被曝者

「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか

「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか

*1:この本が書かれた頃は、公害問題が盛んであった

*2平井憲夫氏の「原発がどういうものか知ってほしい」の指摘する構造的問題を、些細な瑕疵をあげつらって矮小化する連中は、震災直後にも見受けられた

zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 2011/09/04 16:33 > 新首相も、脱原子力を明言しないし、困ったモンです。

そりゃあ民主党が脱原子力なんて本気で言うわけありませんよ。
たんまりとカネをもらってるんですから。


ttp://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-08-17/2011081701_01_1.html
原発を推進する電力会社の労組である電力総連(全国電力関連産業労働組合
総連合)の政治団体「電力総連政治活動委員会」と、その関連政治団体が、
2007〜09年の3年間で、献金やパーティー券購入、研修会費などで、
少なくとも9100万円を民主党側に提供していたことがわかりました。

政府が東電福島原発事故の後、中部電力の浜岡原発の運転中止を要請した際、
藤原参院議員は、「防潮堤のかさ上げが終了し、国の安全審査をパスした場合、
国は責任を持って再稼働を約束できるのか」と、みずからのホームページで
“懸念”を表明しています。

196万円の資金提供を受けていた民社協会メンバーの直嶋正行元経済産業相が
座長を務める同党の「成長戦略・経済対策プロジェクトチーム」は、7月28日、
エネルギー政策に関する提言を政府に提出。
安全性が確認された原発については「着実に再稼働」させるよう求めています。


増税第一で庶民の生活なんかどうでもいい野田さんが、
金持ちの企業を苦しめる脱原子力なんて進めるはずがありません。
というか民主党自体、もうすでに金持ち優遇政党ですから。

gingin1234gingin1234 2011/09/04 19:13 単純に、原発を無くした上での「代替案」を信用した人間、もしくはそもそも「代替案」などどうでもいい人間が「積極的脱原発」になり、「代替案」を信用しない人間が「消極的原発賛成派」になってるというのが現状だと思います。

> 消極的原発賛成派こそが、真剣に「代替案」を考えなくてはいけない。

と言っていますが、そもそも消極的原発賛成派にとっては原発を積極的に無くす理由が無いから消極的原発賛成派なのです。

そもそも「〜〜しなくてはいけない」と命令される筋合いは消極的原発賛成派にはありません。しかも、積極的原発賛成派に比べれば反原発派になりやすいであろう消極的原発賛成派に対して、この扱いは、将来的に脱原発になるかもしれない層を敵にまわすしか無い記事でしょう。
いきなり見ず知らずの他人から頭ごなしに命令されて、その相手に好意を抱く人間は、実に希少です。もし、貴方が原発推進派から「反原発派は原発に賛成しなければならない」と言われて、相手に好意を抱くでしょうか?

何というか、感情に任せた意見しか言えない人間は「無能な働き者」になる可能性があるのですが、貴方もそうなっている可能性が多分にあります。

臣民臣民 2011/09/05 08:24 あほみたいな記事がニュースとしてlivedoorニュースに上がっているので顔を見に来ました。
 賛成派は自分のビジョンに沿った未来を描いて計画を推進するために、当然賛成するでしょう。
 しかし反対派には大きく二つあると思います
一つは噂や伝聞から危険と感じる「不安」から感情的に反対する。(これは論外)
もう一つは、自分の仮定に基づき安全性を検討した結果、反対する。
(共産党は問題外ですが)
問題をミクロで見るかマクロ的に捉えるか・・・
あなたはどちらでもなくタダの批判家のようですね。

臣民とか ップ臣民とか ップ 2011/09/05 11:10 :問題をミクロで見るかマクロ的に捉えるか

このレベルの事故をミクロと捉えられるっていう鈍感さはすごいね。軽微な事故だと思うなら溶けて沈んでいる放射能物質を素手でかき集めてくれないか。

福島を返せ福島を返せ 2011/09/05 11:43 臣民は福島を人が住める土地にして早く返せよ。10Bq以下の安全な食料を妊婦に早く配れよ。これから生まれてこれない、未来の子供たちに謝れよ。

菜々氏菜々氏 2011/09/05 16:31 >>一つは噂や伝聞から危険と感じる「不安」から感情的に反対する。(これは論外)

・危険性を指摘する報告があっても「そんなことがやたらに起こるはずがない」「自分が当事者になるとは思えない」と「不安を否定したい気持ち」から、リスクを過小評価する賛成派も多いと思いますが。事故のときは、恐怖からパニックになるより、「正常性バイアス」で逃げ遅れることのほうが深刻だそうです。

Dr-SetonDr-Seton 2011/09/05 21:44 ギンちゃん
>そもそも消極的原発賛成派にとっては原発を積極的に無くす理由が無いから

臣民さん
>問題をミクロで見るかマクロ的に捉えるか・・・

なかなか興味深いサンプルをありがとうございます。消極的原発賛成派がどういう輩かの例証が増えました。今後も遠慮無く裸踊りをお願いいたします。

toorisugaritoorisugari 2011/09/05 21:44 コメント欄に、いつも先陣切って、引用文ばかりで、要は批判コメントのzzzzzzzzzzって、カード、ゲームオタでしょ。そんなのにどうのこうの言ってほしくない。

ZuoTengZuoTeng 2011/09/06 12:12 あの2chでも、ちょっと以前、
158: 名無しさんのお腹いっぱい   
この人はO経最強の学者らしいが、経済学の発展としてこの人の業績について…
159: 名無しさんの冒険  
置塩先生はやはり凄かったということで。 
160: 名無しさんの冒険  
置塩先生は偉大だったが、他は碌な奴がおらんというのが、マル経の結論か?

と評価された置塩信雄元神戸大学経済学部教授の言葉に、

「大学を卒業して以来、35年の間経済学を研究し教育してきた。その間、筆者の頭脳には、いつも人間の存続の可能性という問題が見えかくれしてきている。これからさき、人間がどのように振舞おうとも、人間は無限に存続してゆける筈だと確信することができなかった。(『現代資本主義と経済学』はしがき、1986年岩波書店)」

という言葉が有ります。

生活を縮小すること、これから日本も欧米も中国も大変。
なんでも湯水のように使う…身の回り便利何でも有り…では子孫世代は生存不可能、日本民族=東電そのもの?

こちらでは、冷蔵庫もレンジも掃除機も車も必要ない生活。昨日あたり外35度夜30度、湿度80パーセント、超厳しいけど、扇風機だけで十分慣れた。
夕方ニュースのあとはTVも切って、20Wの節約灯1本で過ごせる。
生活は縮小する様に、贅沢とこころの生活幸福度はちがうようだ(^_^)

※ 置塩信雄先生の業績については、WikipanionでもWikipediaにも詳しい。また、神戸大学の

http://www.lib.kobe-u.ac.jp/infolib/meta_pub/G0000003kernelssearch-jp

から、一連の論文がPDFで読めるようになった(2010/08から(^_^)

時々拝見時々拝見 2011/09/10 10:20 自称臣民さん、原発の門に車で突っ込んだ右翼の方々の前で同じ事を言って来たらどうです?
その前に、酷い日本語を何とかして下さい。

kussan01kussan01 2011/09/11 09:23 全く理解できません。
なぜ、戦勝国米英仏露中が原発推進で
敗戦国日独伊が原発反対なのか
また負け組みですか・・・・

酷すぎる酷すぎる 2011/09/18 13:00 久しぶりに酷い内容のコメントを見ました。

人の意見ですからどうでも、いいですけど浅はかな貴方の内容を大手企業の首脳陣に話してみるといいです。

失笑しかないですよ。

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