Comments by Dr Marks

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ユダヤ人墓地「ベイト・ハイム」のブチ猫


野良猫ではないらしい。管理人室の猫。遠くから余を見つけずっと付いてきた。少しだっこして遊んでやった。しかし、帰りはゲートを開けて出ると、淋しそうに見送るだけで付いてはこなかった。柵から簡単に出られるのだが(猫の習性で)出ない。彼(雄猫)が乗っているのは墓石だ。17世紀のポルトガル系音楽家David Da Rochaの墓。立派なものだ。


ここはアムステルダム郊外にある六つのユダヤ人墓地のうち一番古いところ。これより新しいのに荒廃したところもあるのに、ここは意外にもよく保存されている。下の写真はふだんは閉まったままの門(猫のいる門の反対側)から撮ったもの。広大なのがわかるだろう。バスしか通らない郊外の小さな町Ouderkerk aan de AmstelにあるBeth Haim(命の家)という名の墓地だ。町は瀟洒で、住人は皆、この古いユダヤ人墓地が誇りのようだった。