崩壊の予兆


医療崩壊の暴風が吹き荒れる北海道を脱出して現在定住している当地ですが,基幹病院があるためか地域内に危機感はあまり感じられません。しかしよく話を聞いてみると,肝心の基幹病院で産科医が退職したり,研修医が研修終了後に残留しなくなってきたりと悪性化を示唆する徴候が出現しているようです。放置しておけば基幹病院崩壊→ドミノ→焼け野原というコースは見えています。病院サイドでどのくらい対策を立てているのかは分かりませんが,個人的には当院を受診する患者さんを啓蒙したり医師会の先生方に北海道の惨状を解説したりという程度で,ほとんど影響力もありません。なにか方法はないか...と心配してしまうのはまだ受容段階がstage3位ということなんでしょうか...。