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Dr.ハセの健康情報

2005-08-10 ピル:肥満女性には効き目が悪くなる

ピル肥満女性には効き目が悪くなる

 国内では経口避妊薬低用量ビルが、医師の処方が必要な「要処方せん薬」と

して認可されており、女性が自らの意思で避妊する道が開けています。

 実際にピルを服用される方も多くなっていますが、今回避妊希望をする人で

体重オーバー肥満の人では、避妊効果が弱くなっている事がわかったとい

ニュースです。

 これはシアトルにあるFred Hutchinson癌研究センター(Fred Hutchinson

Cancer Research Centre)のVictoria Holt博士らが、Obstetrics and Gynaecology

誌に報告したものです。

 研究者等は、248名のピル使用中に妊娠した女性、及び533名の同様のピル使

用で妊娠しなかった人とについて、BMIBody Mass Index)を比較しました。

 ご存知のようにBMIは、体重(kg)を身長(m)の2乗したもので割った数値で、

一般に体重オーバーの人はBMIが25、肥満は30以上とされています。

 その結果、体重オーバーの人ではピルの効き目が悪くなって、妊娠する率が

高く、BMIが27.3以上ではその傾向がさらに顕著な事がわかりました。 実際、

体重女性ではピルの効果が悪く、妊娠率が60%以上高くなっており、肥満

人では70%以上だということです。

 避妊ピルは通常99%の有効率をもち、妊娠を100人中1人以下にまで抑える事

が出来るとされていますが、過体重の人では100人あたりに2-4名にまで増加し

ていたそうです。

 理由として、体重が多くなるに連れて相対的に血中のピル成分量が低下して

効き目が悪くなったか、あるいはピルによる分泌されるホルモンのレベルが肥

満のために十分量にはならないなどの可能性があるそうです。

 また、肥満した人では肝臓にある薬物代謝酵素が多いために、ピル成分が分

解されやすくなっていることも考えられるということです。

 薬の量は、通常の体格の人を対象として決められていますので、体重が多い

人では当然薬の効き目が悪くなる場合も考えられます。

 しかし今のところ、個人個人の体重などを勘案して薬が処方される事はまれ

です。

 このようなパーソナルメデシン(オーダーメイド医療)が完成するまでは、

自分で体重などを適正にしておいた方が何かとよさそうですね。

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