粗食は高齢者には良くない

<粗食は高齢者には良くない>
 
 今、カロリー制限をする方が非常に多くなっています。
 確かに肥満を防ぐのにはカロリー制限食は有用なのですが、高齢者の健康維持を考えると必ずしも粗食やカロリー制限は良いとは言えないようです。

 丈夫な体を作るには栄養バランスのとれた食事が欠かせません。
 しかし、若々しい体型に戻りたいとの思いから、高齢者の間にも炭水化物抜きダイエットや糖質制限を実践する人が増えています。
 ご存知のように、炭水化物はたんぱく質、脂質と並んで、体に必要な三大栄養素のひとつで、血中で糖質に変わります。
 この糖が脳や内臓全般、筋肉を動かすエネルギー源となる訳ですが、必要な糖質が不足すれば、高齢者の場合には免疫力が落ちて感染症にかかったり、筋力が落ちて寝たきりの状態になる危険性もあるそうです。
 実際、1日1〜2食だと栄養バランスに偏りが生じやすくなり、また1回で食べる量が増える傾向もあり、高齢者の胃腸には大きな負担となります。
 従って、どうしてもカロリー制限をする場合は、3食をそれぞれ半分にするのが良いそうです。

 という事ですので、粗食は若い人に任せて、我々高齢者は一杯食べて、元気に過ごしましょう。