幽鬼の源

2007-03-15

[]【−2】チョコレート

既存の創造物を援用して怪異の内容を表現することは勿論ご法度であるが、同じく既存の作品に依存するネタも余程慎重に掛からねばならない。

正直言うが、「黄金のチケット」とチョコレートの関係に気付くまで相当のタイムラグが生じている。

下手をすると誰かに指摘を受けるまで全くの謎の状態だったかもしれない。

これでは怪談以前に、ただの与太話で終わってしまう。

かといって、最初から原題を出して説明するほど大層なことが出来るほどの内容でもない。

結局、映画の夢オチチョコレートの匂いという不思議な事実とを結びつけてしまったために、却って胡散臭い話になってしまったという印象である。

夢オチの部分を全部カットしてしまい、チョコレートの匂いがする事実だけ書いていれば、それなりにインパクトのある話になっていたかもしれない。

怪異はあくまでも匂いであるにもかかわらず、それよりも印象的な夢(しかもそれが合理的な説明がついてしまう内容)を持ち出してきたために、誤解を招く結果となってしまったということである。

文章技術が高いことだけが救いであったが。

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