2007-03-26
■[超−1]【−1】窓の外から
画像であるが、あくまで実話怪談の括りとして評することにしたい。
つまりここに描かれている内容は、全て写実的に解釈されるに足る情報を持つものであり、事実を表現しているものであるとみなす。
イメージ画のような象徴的・隠喩的な表現ではないという前提に立っていくのが妥当であろう。
よって【絵解き】という手法を用いて評を進めることにする。
まず、窓枠の部分に黒い影がついていることから、時間的には夕刻から夜に掛けての出来事であるだろう。
現れている怪異は“一つ目”であり、丸いボール状の頭を持っている。
形状から考えると、妖怪の類であると見て良いだろう。
(ただし絵を見る限りでは、どの種類の妖怪であるかは特定できないように思う)
そのあやかしが窓の上から見下ろしていたというのが、怪異の肝である。
しかしあやかし自体は宙を浮いているのか、屋根から覗き込んでいるのか、そのあたりはどちらでも解釈できる。
左下にある腕は体験者のものであると推測するが、この体験者と怪異との関係はこの絵から見ることは不可能である。
偶然目が合ってしまったと解釈するのがベターかもしれない。
以上のことから、この絵は妖怪目撃談を表したものであると判断する。
そうなると、この妖怪の容姿に関する情報がかなり少ないために、かなり貧弱な内容であると言ってもおかしくないだろう。
妖怪のようなあやかしについて言えば、やはりその特異な容姿があってこそあやかしとしての価値を持つものという認識が強い。
その部分に不備があると感じてしまうと、どうしても評価を低くせざるを得なくなる。
特にディテールがしっかりと表現できていないように感じてしまうのは、視覚効果の高い画像作品にとってはかなり問題であるだろう。
さらなる創意工夫を要すると思う次第である。
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