2008-04-29
■[超−1]【+2】おみそれしました
何気ない日常の中で繰り広げられる怪異としては、なかなかいい味を出している内容だと思う。
特に怪異への入り口のさりげなさは、非常に好印象である。
最初はもしかすると体験者の思い込みではないかと思わせるような不思議(単なる偶然ではないかと感じる程度)から始まり、次は高速でモップが倒れてくる、さらに特定の者だけに高速モップの洗礼が浴びせられ、ついには用具箱の扉が勝手に開いてモップを倒す白い手まで目撃されてしまう。
過激な怪異ではないものの、怪異そのものはエスカレートしていく一方なのである。
まさに怪談の王道を行く作品であると言えるだろう。
用具箱が撤去された後、結局怪異は収まってしまうのであるが、この部分も何かこの手のパターンとしては常套的なものを感じた。
また少々アクが強いが、キャラクター作りもそこそこ成功しており、結構笑わせながらの展開も冴えていたように思う。
むしろこのキャラクターの存在によって、陳腐な展開の怪異譚が良い意味で賑々しくなったのではないだろうか。
タイトルの軽い雰囲気も内容に合っており、全体的に作者が上手くリードしているという印象を持った。
作品集レベルで言えば、やはり欠かせないアクセントとなる存在として重宝されるレベルであるだろう。
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