2009-02-06
■[超−1]【−1】アカハダ カミアカ
幼い頃に見たあやしいものの目撃談、しかも本当に目撃したままの状況を言葉に起こしただけという内容である。
あやかしの容姿についてはインパクトがあると言うべきであるが、如何せん見たままという印象が強く、描写は出来ているものの何か情報に欠けるところがあるように思えてならない(とにかく容姿が異様なのは理解できるが、行動は“天井を這い回る”以外なく、何か物足りない感じで終わってしまっている)。
また表記の上でも“その人(?)”というようなかなり雑な言い回しを平気で書いており、きちんとした推敲が成されていないという印象である。
幼少時の記憶を元にして構成される場合、異常に鮮明である記憶部分がある反面、どうしても曖昧な記憶の部分が存在することは間違いない。
その部分をどのように処理すべきなのかが、この種の話では一番問題視されるところであり、結局この作品ではそれを上手く片付けられなかったという感じである。
無難な方法であれば“投げっぱなし怪談”のように記憶された事実だけを転がしておいて、曖昧な後の部分は切り捨てて書かないようにすることも可能であるだろう。
中途半端なまま何となく書き連ねてしまったために、却って鮮明な記憶として残されたインパクトの強さまで失ってしまったような気がする。
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