幽鬼の源

2009-03-07

[]【0】咳

作品自体は特別問題もなく、可もなく不可もなくまとまっていると言えるだろう。

ただ気になるのは、背中をさすってくれる手の性別である。

状況から判断すると手の性別はある程度分かっているのではないかと思うのであるが、それが書かれていないために、怪異の発端である男の声とのつながりが判然とせず、何かモヤモヤとした印象を受ける(もしかすると女性の手であると感じているために、声とのつながりが切れることを考慮して故意に性別を外したとも受け取れるわけだが、果たして真相はどんなものなのだろうか)。

微妙な解釈が可能なので、敢えて情報不足というように悪くは取らず、減点の対象とはしなかった。

“あったること”としての事実関係だけが書かれているため、あくまで体験談という形で評価させていただいた。

体験者の怪異に対する心情といったものを付加させれば、また違う観点から評価できたかもしれないが、現状としてはこの程度の評価に落ち着くであろう。

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