2012-03-03
納豆が骨粗鬆症を予防 金大グループが解明
納豆などに多く含まれる成分「ポリアミン」に骨量の減少を抑える効果があることを、金大医薬保健研究域薬学系の米田幸雄教授らの研究グループが1日までに、マウスなどによる実験で突き止めた。ポリアミンは老化抑制効果が注目されているが、骨への効果が判明したのは初めて。骨粗鬆(しょう)症などに対する副作用が少ない予防、治療法の開発につながるとみられる。
同研究グループは1日までに、英国薬理学雑誌(電子版)に発表し、特許を出願した。
生物の体内には骨を壊す「破骨細胞」と骨をつくる「骨芽(こつが)細胞」があり、両細胞がバランスよく働いて骨が生まれ変わっている。骨粗鬆症や関節リウマチは加齢や女性ホルモンの不足、免疫異常などで破骨細胞が活性化して発症する。いずれも現在、薬剤治療が中心だが、副作用もあり、有効性は確立されていない。
米田教授や檜井(ひのい)栄一准教授らのグループは、骨粗鬆症モデルのマウスと、関節リウマチモデルのラットにそれぞれ28日間、ポリアミンを混ぜた水を投与した。
骨粗鬆症モデルでは何も与えない場合、骨量が3〜4割減少したが、ポリアミンを投与したマウスはほとんど減少しなかった。関節リウマチモデルでは、何も与えない場合と比べ、骨や軟骨が破壊される量が3分の1程度に抑えられた。
さらに培養細胞実験で、破骨細胞にポリアミンを加えると、細胞の働きが抑制されることも確認した。
ポリアミンは納豆や豆腐、みそなど大豆食品全般に含まれている。米田教授によると、実験の結果を基にした試算では、人間でも毎日約100グラムの大豆を摂取すれば、効果が得られる可能性が大きいという。
米田教授は「ポリアミンは納豆など日本人になじみの深い食品で摂取でき、副作用も少ないとみられる。特定保健用食品や医薬品などの開発につながる」と話した。
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