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2012-02-22
■[映画]老いと死と
最近見た映画2本。
ポーランド映画「木漏れ日の家で」
木立に囲まれた古い木造の家に暮らす91歳のアニェラ(ダスタ・シャフラルスカ)。夫はすでに亡くなり、一人暮らしの友は愛犬のフィラ。双眼鏡で近所の家を覗くのが密かな楽しみ。
独立した息子は、たまに孫娘を連れて訪ねてくるが、昔のかわいらしかった頃の面影はなく、家を買いたがっている隣人にこっそり売ることすら考えている。孫娘も、こんな家は燃やしてしまったらいいと言い放ち、家よりも指輪がほしいというような子。同居を拒んだ息子の妻が、むしろ、息子よりも自分の理解者であったことを知る。彼女の静かな暮らしに飛び込んでくる隣人、柵を越えてきた悪ガキ、電話。昔の服を取り出して思い出にふけるひととき。
この家をどうすべきが考えた彼女は、公証人を呼び、近所で子ども向けの音楽教室を開いている若い2人に家を譲ることにする。家を改造せず、二階に彼女が住み続けるという条件で。そして、孫娘が欲しがっていた指輪は息子の妻へ。すべてのことをし終えた彼女は静かに窓際の椅子の上で息を引き取る。実年齢もこの役と同じ90代のダスタ・シャフラルスカの毅然とした美しさ。静かなモノクロームの映像。
もう一つ、期せずしてやはり死と向き合い、死後を考え尽くして亡くなった人の話。
「エンディング・ノート」。
熱血サラリーマンとして67歳まで働き続け、ようやく第二の人生と思った矢先に末期ガンの宣告を受けた砂田知昭氏。その娘の砂田麻美監督が撮った父の最後の日々。
映画は葬儀の場面から始まる。ガン宣告を受け死を覚悟して「エンディング・ノート」を作成。教会を訪れ、孫と遊び、90代の母と旅行をし、政権交代の年の選挙に行き、年賀状と喪中葉書の両方を用意して年賀状の方を出した後の年末に亡くなる。私も両親をガンでなくしているので、どうしてもその時のことと重ねて見てしまうシーンがたくさんありました。