義兄の手術

    郡山に行く前日の夜に義姉から電話があった
    義兄が緊急手術を受けたという
    お見舞いかそれともお別れか・・・そのような事態であった
    実家に着くと義父が相変わらず元気に庭の手入れをしている
    義兄の事を言うと「お見舞いはなんぼ包んだ?」と訊くので
    「三万円」と答えた 「そうだわいな」と義父
    義姉に電話をしてみるとなんとICUから一般病棟に移ったという
    それではお見舞いである
    三人でタクシーで駆けつけた 郡山市の太田病院

   

面会を待つ義父の足元 お茶目な足袋ックス金魚柄

  
   

    義兄は義父を見ると泣き顔になった
    「敏雄、これではあべこべだわい」
    「じいちゃん 来てくっちゃのかい・・・」声がつまった


   

    これは最新医療器具 看護師さん方が使い方を知らない
    執刀した高橋皇基医師の手術第一号だということで
    血管外科医で有名なドクターだという
    義兄は検査入院しただけだったはずが
    異変を察知したドクターがカテーテルをしてみましょうと
    実施したところ三本の血管が詰まっており緊急開胸手術となった
    心臓の三分の一が壊死していたという
    義兄は一命をほんのちょっとのところで取り留めた


    
    義兄の息子と娘の言葉が奮っている
    息子は「お父さんって悪運が強いんだねぇ」
    娘は「あら お父さん生きちゃったの でもお大事に〜」
    
    http://d.hatena.ne.jp/EPOM/20110725
    ここで紹介した春子さんの夫と子供たちの話である
    生きるか死ぬかの手術後の夜 ドクターが「帰ってもいいよ」と
    義姉は「はい 帰ります!」病棟中のうわさになったそうである


    義兄は他に糖尿病もある高血圧もある
    どうか主治医の言うことを訊いて守って大事にしてほしい
    何しろ義姉は姉さん女房 義兄は若いのである



    お義兄さん 大事にしてね もっともっと身体を大事にして
    あと30年は生きなきゃね