つぐなうということ


毎日帰宅して楽しみなのは7チャンネルの映画だ


過日 とても心惹かれて夢中にさせる物語を観た


それは「7つの贈り物」


主人公は航空会社のエンジニアでエリートだ


美しいフィアンセと二人


彼女はもらったばかりの大きなダイヤのリングに見惚れている


「そんなに見ると輝きがなくなるぞ」軽口で幸せをかみしめる


そこに仕事の電話が入る


彼女は止めるが 彼はこれだけ読んだら仕事は終わりだと応え・・・


そこに対向車のライトが!


正面衝突!!!   見知らぬバンの6人は死亡


そしてフィアンセは路上にたたきつめられ死亡


半年後彼は肺癌の弟に移植を申し出る


その後 肝臓移植 腎臓移植 骨髄移植


骨髄液をとる時は麻酔をせずにと注文する すごい痛み


DVで苦しむ母親と子供たちには豪邸を差し出す「逃げろ」と


きみの美しい子供たちをきみが強く守るのだと励まして


そしてラスト


目の不自由なピアニストに


特殊な血液型の女性に


角膜と心臓を差し出すべく彼の計画は実行される


「ここに自殺者がいます 救急車をお願いします」


それは 誰ですか?


「僕です」






事故ではない 罪なのだろう 彼はこうして罪をつぐなった


心臓を移植され元気になった彼女は


目が見えるようになったピアニストを訪ねる


「エミリー?」   「そうよ」


お互いの体の中に生きている罪の犯者を彼等は深く愛していた






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