子育ての記

今日は次男の誕生日だ いい大人に「おめでとう!」
神経質な そう実に過敏な子供だった
大きな声や音に怯えて真っ蒼な顔色になって泣く
だから私は叱らなかった 抱きしめてばかりいた

ある日 遺書のようなメールが届いて・・・
迎えに行くとアパートの部屋で衰弱して倒れていた
社会性も乏しくて 負けたのであった

以後 引きこもりになった
あらゆる手をつくしたけれど
彼は沈黙して 5年半も顔を見ることもなく時は過ぎた

私に出来ることといったらご飯をつくることと
一人の時間をプレゼントすることだけ
来る日も来る日も休みなく私は外を歩いた

あぁ まさか!
彼はドアを開けて顔をみせてくれ 話し出した
5年半経ってもふけてない
「引きこもりはね世間の風に吹かれないから若いままなのよ」
二人で笑った 話した 積もる話 息が切れた

いつまでも母で息子で幼子で・・・
棚から牡丹餅!プラスワン!

ちょっぴりありがちなお披露目




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