2010-07-26 百合バトルものはつまらない法則
とかそういうものがあるんだろうか
それとも単なる俺の百合嫌いでしょうか
B★RSがクソつまらん
山も谷もない感じだった
舞乙も見ててアレだったがこっちはそれ以上だ
カッコイイ絵もないから本当に見るべき所がない
■[実験SS]B★RS Double Mind #01
1/星に願いを
黒衣マト。それがあたしの名前。
変な名前だと自分でも思う。黒い衣、なんてなかなか不吉な感じがするし、女の子の名前でマト、なんて自分以外に聞いたこともない。
嫌い、っていうわけじゃない。でも変だ。他と違う。他と違うということは特別だと言うことだ、と納得することにしたのはけっこう最近のことだ。
名前の持ち主でさえ変だと思うのだから、他人は尚更だ。「変な名前」とか「面白い名前」なんて言葉は聞き慣れた。
「良い名前だと思う」
だから笑顔でそう言った彼女のことが気になったのは、多分正常だと思う。
小鳥遊ヨミ。
入学式の日に一人だけ、高そうな車で通学してきた姿を見て感激して、偶然同じになったクラスの席順名簿を見てさらに感激した。
凄い名字だ。白状するが、最初はまったく読めなかった。お陰で第一声は「背、高いね」という、とても間抜けなセリフだった。
あたしとヨミはすぐに仲良くなった。近所だった事もあって良く一緒に遊んだ。
あたし達はお互い性格も趣味も、とにかくなにもかもが違うから、お互いを知るために話が絶えなかった。
あたしは元気が取り柄な性格。ヨミはちょっと引っ込み思案。
あたしは弟が居る。ヨミは一人っ子。
同じ所なんか一つもないんじゃないかってくらい違っていて、だから互いのことを知るのが互いに好きだった。
同じ道を歩いて、同じ教室で話して、同じ時間を過ごそうとして、だから二人はずっと一緒のはずだった。
春も夏も秋も冬も一緒に過ごしてきたがら、きっとこれからもずっと一緒だなんて理由もなく信じていた。
……中学二年になって、同じだったものが一つ減った。
今年からは違うクラスになる。張り出されたクラス分け表は、そんな事実を突きつけてきた。
同じ気持ちが、一つだけ残った。
もちろん、そんなことであたしはへこたれなかった。
反対にヨミはけっこう沈んでいた。あたし達はここでも違っていた。
「一緒にいられる時間は減っちゃうけど、なくなるわけじゃないよ」
始業式の帰り道、私はそんなことをヨミに言ったと思う。
「それは、そうだけど……」
ヨミはまだ落ち込んだままで、伏し目がちにそんなことを言った。
「じゃあ考え方を変えよう! お互いにお互いのクラスのこと、話題に出来るよ!」
あたしはとにかく、ヨミと一緒に笑いたかったから。だからもう、とにかく言葉を尽くして、行動しようとした。約束しようとした。
そのときはまだ、ヨミは笑ってくれなかった。
あたし達は夜も使って話すことにした。提案したのはあたし。お陰でよく寝不足になる。そんなあたしを気遣ってくれるヨミが嬉しくて、あたしはますますおしゃべりになった。
時々、家を抜け出して話すこともある。家の近くの高台が、あたし達の喋り場だった。
その日も、夜空には星が一杯で、あたし達しかいなくって、街を見下ろして、空を見上げて、お互いを見つめる。そんな、いつもの夜。
話すのはだいたいあたしのほう。ヨミはあたし以外とはあんまり関わろうとしていない。
それはヨミにとって、あたしが特別だと言うこと。嬉しいけど、ちょっと心配。
「……マトは凄いね。いつか置いてかれちゃいそう」
不意に、ヨミは寂しそうにそう言った。
少しだけ、考える。あたしは今更、ヨミを置いて何処かへ行けるだろうか。
「……ううん、無理だよ。もしそうなりそうだったら、あたしはヨミを無理矢理でも引っ張っていくよ!」
同じものを見て、違うことを思って、そしてそれを分かち合いたいから。
「絶対、見つけて、手を繋ぎに行く」
「……うん、わかった。約束ね?」
ヨミはやっと笑ってくれた。
「やっと、笑ったね」
「……そうね、久しぶり」
「よかった、笑ってくれて」
心底からそう思った。そして笑ってくれたら、今度はもっと喜ぶ顔が見たくなった。
「じゃあ、笑顔を見せてくれたお礼!」
取り出したのは、何の変哲もない携帯のストラップ。星の形の小さな飾りが、少しだけ光る。
「お礼って……言うならわたしの方よ、マト?」
「良いから良いから! あたしは嬉しくなったらお礼するの! 今は特に!」
「意味わかんないよ、マト……でもありがとう」
ヨミの携帯は、ストラップもチェーンもデコも、何もついていなかった。あんまり飾らない、ある意味ヨミらしい感じ。
「携帯も寂しいんじゃないかなー、って」
「なあに、それ」
ヨミは戸惑いながらも、嬉しそうだった。
「それに、じゃーん! あたしのとお揃い!」
「え、ええ!? それはなんか、恥ずかしいなぁ」
あたしも、自分で言っててくすぐったい気持ちが湧いてくる。
でも嫌な感じじゃなくて。嬉しくて、楽しくて、時々くすぐったくって、そんなことがこれからも続けばいいと、改めて祈った。
「あ、流れ星」
ヨミが声を上げた。
「本当!?」
「う……一瞬だったから、ちょっと自信ないな」
あたしが反応すると、ヨミはすぐに自信をなくしてしまう。
「うーん、時間まで待って、もう一回来るのを祈ろうかな」
「願い事でもするの?」
ヨミはあたしのしたいことをすぐに見抜く。あたしが子供っぽくって単純ってことかもしれない。
「今のあたしはワラにも縋りたい気分なの!」
「変なマト、ふふ……でも、ちょっとわかるかも」
「じゃあヨミもちょっと変だね」
「そうね。わたしも変」
夜空を見上げて二人で笑う。
そして、あたし達の瞳に、同じ光が飛び込む。
交差するように流れた、二つの流れ星。
ずっと一緒に歩いて行けますように。短く、それだけを願った。
ヨミは、何を願っただろう。
そして、その時が来る。
途中で力尽きた
02切り離し
自分の嫌いな百合展開まであったのでがっかりでした