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翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 RSSフィード

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『翻訳』 とは、異なる言語間で文章を置き換えて表す技術です。 『ルス、闇を照らす者』 と云う翻訳書の背景およびそれに込められた普遍性のあるメッセージの考察をコアに、 「翻訳」 された米州を中心とする国際情勢に関する記事や話題、フラメンコ・一部フォルクローレ・ハンパな理系の話題など私の趣味の世界も紹介します。


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2009-11-30

アメリカの明快な基準: 『アメリカの国益にプラスなら正義であり、マイナスなら叩き潰して構わない』

アフガニスタンでは散々選挙にケチをつけ新たな傀儡政権樹立しようとして失敗したアメリカが、ホンジュラスではクーデターの張本人を黙認しています。アメリカは二重・三重の基準を持っている訳ではなく、『アメリカの国益にプラスなら正義であり、マイナスなら叩き潰して構わない』 と云う極めて単純明快な唯一の基準を持っているだけのこと。進化論を否定する、神に選ばれた国ですから当然ですね。Obama malo (=チャベスのコトバを借りるなら、アメリカ合衆国大統領たるオバマ) もその例外では無く、やはり子ブッシュと何も変わらない;

  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091130-00000046-mai-int
    <ホンジュラス>大統領選 野党候補の当選確実
    11月30日12時31分配信 毎日新聞


     【メキシコ市・庭田学】6月のクーデターでセラヤ大統領が追放されて以来、政治混乱が続く中米ホンジュラスで29日、大統領選の投票が行われ、野党・国民党候補のポルフィリオ・ロボ氏(61)の勝利が確実となった。だが、選挙の正当性について米州諸国の意見は分かれており、ホンジュラス正常化の道筋は不透明だ。12月2日に国会がセラヤ氏の大統領復帰を認めるかどうかが大きな焦点になる。新大統領は10年1月27日に就任予定。任期は4年。 (以下略)


  • http://www.abn.info.ve/noticia.php?articulo=209569&lee=16
    Ilegítimas elecciones de Honduras registraron 65% de abstención
    ABN 08:35 pm 29/11/2009


    Caracas, 29 Nov. ABN.- El presidente constitucional de Honduras, Manuel Zelaya, informó este domingo que el ilegítimo y cuestionado proceso electoral que se llevó a cabo en esa nación centroamericana para elegir al próximo presidente registró 65% de abstención.


    Los golpistas están diciendo que la abstención alcanzó 30% cuando en realidad fue de 65%. Nosotros tenemos 1.400 centros electorales encuestados de los 5.000 que existen y además tenemos las actas, números de votación y de votantes, es decir, tenemos datos suficientes para demostrar que la dictadura está adulterando la verdad", precisó.

  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091129-00000040-san-int
    ホンジュラス きょう大統領選 米「融和」に周辺国失望
    11月29日7時56分配信 産経新聞


    −−− セラヤ氏に加えほとんどの中南米諸国は、選挙を認めれば、クーデターそのものを追認することになるとして、選挙の正当性を認めないとの立場を取っている。


     しかし、米国務省のケリー報道官はこのほど、「大統領選はクーデターによる危機を収束させるための重要な一歩だ」と、正当性を認める方針を打ち出した。


     6月のクーデター直後、オバマ政権は即座に非難の姿勢を打ち出し、ベネズエラのチャベス大統領ら反米陣営と一致してセラヤ氏復帰を求めた。米国の新たな中南米外交を示すとして注目されたその姿勢は、しかし、暫定政権が強硬姿勢を貫く中で具体的な成果を上げることができないままとなっている。


     こうした中で、米国が混乱収拾を優先する方向に路線転換したことは、中南米諸国の失望を招く結果につながってしまった。コスタリカのカサス元副大統領は米紙ニューヨーク・タイムズ (※ 下掲の元記事参照) に「中南米でのオバマ大統領の信用は顕著に低下している」と指摘しており、大統領選の行方次第ではさらに亀裂が深まる可能性を指摘する声もある。

元記事;

http://www.nytimes.com/2009/11/28/world/americas/28honduras.html?_r=1&scp=1&sq=Casas%20Costa%20Rica&st=cse

Region Finds U.S. Lacking on Honduras

Published: November 27, 2009 / NYTimes_com


ホンジュラスでセラヤ大統領に起こったことは、米軍も加担したクーデターによる追放であることは明らかなのにアメリカはいまだにそれを認めておらず、更に暫定政権の選挙を追認しています。上掲の日本での報道は 『米国が混乱収拾を優先する方向に路線転換』 したなどと云う寝ぼけた記事しか書けず、相変わらずアメリカのマスコミの翻訳屋さんから卒業出来ていない。アメリカは方向転換などしていませんよ、予定通りの行動。今回の醜態により、中南米では (Bush y Obama) son las mismas mierdas の評価が固まったでしょう。


オバマ政権が中南米に展開する限られたアメリカ軍を通じて過去の恥ずべき歴史を繰り返すことを許すほど、中南米はうぶではない。「国際社会」 は今のところ全くアテにはなりませんが;


  • http://trans-aid.jp/viewer/?id=7221&lang=ja
    ホンジュラス危機をめぐる米国とコロンビアの役割 / ギャリー・リーチ
    最終更新:2009-11-13 21:08:36 みんなの翻訳


    アナリストたちの多くや主流派メディアの一部では、ホンジュラスの危機を米国政府がうまく解決できないのは、超大国たる米国が米州に行使してきた影響力が衰えつつあることの証左であるかのようにことが論じられている。ブラジルが断固として、ホンジュラスのクーデター政権の退陣および民主的に選ばれたマヌエル・セラヤ大統領の復帰を求めていることから、米州地域の勢力関係が変容していることがわかるというのである。けれども、そうした結論を出すのは時期尚早かもしれない。結局のところ、ロベルト・ミチェレッティ率いるクーデター政権が強情に政権に居座っている状況を考えれば、ホンジュラスでは、米国、そして米国の同盟国コロンビアの意図こそが通っているのであって、ブラジルおよび同盟左派政権のベネズエラとボリビアの主張が通っているのではないと論ずることができるからである。 (以下略)

  • http://trans-aid.jp/viewer/?id=7411&lang=ja
    米軍文書はコロンビア基地協定が周辺地域にとって脅威となることを示している / ギャリー・リーチ
    最終更新:2009-11-30 21:31:21 みんなの翻訳


    南米の指導者たちは、米国とコロンビアが最近結んだ軍事協定に対して公式に憂慮を表明している。この協定のもとで米軍はラテンアメリカで最も親しい同盟国コロンビアの領土にある7カ所の基地に長期にわたりアクセスできることになる。とりわけベネズエラのウーゴ・チャベス大統領は、この合意は南米の左派寄り諸国にとって脅威となると述べている。最近公開された基地合意の文章とそれに関連する米軍の文書を見ると、チャベスをはじめとする南米の指導者たちが抱く恐れが単なるパラノイアではないことがわかる。これらの文書は、米国の軍事目的がコロンビア国内にとどまるものではないことを明言しており、パレンケロ空軍基地は「南米全土における全方位作戦を遂行する機会を提供する」と述べている。 (以下略)

明日12月1日 Obama malo がどこぞの基地で発表予定のアフガニスタン戦略も、子ブッシュのやったことを発展させるだけのものでしょう。馬鹿丸出しだった子ブッシュの方がまだ可愛らしく見えて来ました。いずれにせよその犠牲となる方々には、前もって心よりお悔やみ申し上げるしかありません。

2009-11-29

11月29日: パレスチナ人民連帯国際デー

本日11月29日はパレスチナ人民連帯国際デー、ただし日本政府はPLO (パレスチナ解放機構) を 「パレスチナ人を代表する組織」 として承認しているが独立国としては認めていないので、台湾や北朝鮮同様国交が無い状態です;

  • 国際デー/国際年|国連広報センター


    パレスチナ人民連帯国際デー(11月29日)


     1977年、国連総会において、11月29日を「パレスチナ人民連帯国際デー」として毎年記念するよう要請しました(決議32/40B)。パレスチナ分割に関する決議が総会で採択されたのが、1947年のこの日なのです(決議181(II))。


     2003年12月1日、総会は決議59/29を採択し、この国際デーを記念する行事に対して引き続き最大の支援と広報を与えるよう加盟国に要請しました。 総会は、記念行事の一環として、国連常駐パレスチナ・オブザーバー部との協力の下に、パレスチナ人民の権利に関する展示や文化的な行事を開催するようパレスチナ委員会や国連事務局パレスチナ人民権利部に要請しました。




2009年のイベント予定は見つけることが出来ませんでしたが、2008年11月25日国連大学本部ビルに於いて開催された、「パレスチナの人々への日本の貢献」に関するワークショップ 〜 パレスチナ人民連帯国際デーを記念して 〜 に関しての 内容まとめ 参照。また、国連開発計画 (UNDP) のプログラムのひとつである [PAPP: Programme of Assistance to the Palestinian People では、UNDP/PAPP Strategic Framework 2008 - 2011 (PDF) の詳細な計画書も見られますが、


スタンスは変わりつつあるにしろその後ろ盾としてアメリカを擁するイスラエルとの紛争に関して 「国際社会」 がまともな対応をしているとは言い難く、状況は改善も兆しさえ無い、と云う無力感で一杯です。最近の記事としては;

  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091126-00000602-san-int
    イスラエルがヨルダン川西岸への10カ月間の入植抑制を発表
    2009.11.26 19:50 msn産経ニュース


    −−−イスラエルは和平に向けた重要な一歩を踏み出した」と強調。「パレスチナも同じように動くべき時だ」と述べ、自治政府側に和平交渉の再開を促した。


     和平の仲介役であるクリントン米国務長官は、今回の決定についてワシントンで声明を出し、「対立の解決に向けて有益だ」と一定の評価を与えた。 (中略)


     東エルサレムを将来の首都と位置づける自治政府側はこれに反発。議長府報道官は同日、「和平交渉再開は入植の完全凍結に基づくべきだ」と従来の主張を改めて繰り返し、交渉再開拒否の姿勢を示した。

  • http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/091014/mds0910141540004-c.htm
    「石油じゃない、水がほしいんだ」
    2009.10.14 15:38 msn産経ニュース


     −−−中東のイスラエルとヨルダン、パレスチナ自治区をめぐる水の問題も、この地域の関係を複雑化している。国連開発計画(UNDP)がまとめた報告書によれば、ヨルダン川西側の占領地に入植したイスラエル人と比べ、パレスチナ人が1年間に使う水の量は約9分の1に過ぎないのだという。地下水に頼るパレスチナ人に対し、イスラエル人はヨルダン川の水を独占していることが、和平問題にも影を落としているのだ。 (以下略)

最後に記事を紹介した田中宇さんは2009年11月24日付けの記事 パレスチナ和平の終わり の中で 「パレスチナ人が一方的に抑圧される従来の状態の終わりが近づいている感じはする。」 と結んでおられます。その過程はどうあれ、人が殺されることに麻痺してしまっている状況を終わらせることが出来ない 「国際社会」 のあり方は見直されるべきですね。連帯国際デーの意味はそれ以外では有り得ないと思いますが。


参考:

駐日パレスチナ常駐総代表部 - 日本語 TOP

パレスチナ情報センター

2009-11-28

自動車会社が鉄道を潰した?

昔仕事で 「自動車王国」 アメリカ (加州) に出張した際、 『アメリカでは自動車会社が鉄道を潰してしまった』 と云うハナシを耳にしました。アムトラックやNYの地下鉄など有名な鉄道・地下鉄はあるものの、日常生活は何故こんなにクルマばかりなのか、日本で乗り慣れた近〜中距離鉄道網があれば便利なのに何故? と、誰かに訊ねた時のことであったと記憶します。(他にアメリカ国内のクルマ以外の交通に関して印象に残っているのは、アメリカの貨物列車がやたらと長いことと、例の9−11以前ですが国内線の飛行機に搭乗する際の手軽さでした。山手線の電車に駆け込むノリでしたね。)


そのハナシは尤もらしいこともありあまり深く考えずにおりましたが、最近アメリカ国内での鉄道に関する報道が目に付く様になって思い出した次第;

  • http://sankei.jp.msn.com/economy/business/091117/biz0911170821001-n1.htm
    米に輸出検討、新幹線330キロでPR JR東海
    2009.11.17 08:19 msn産経ニュース


    −−−米国で鉄道事業のマーケティングを手がける「USジャパンハイスピードレール」(ワシントン)と8月に提携したことを明らかにした。JR東海は新幹線による高速鉄道システムの輸出を検討している。JR東海はマーケティング会社を通じ、米連邦政府や州政府に“新幹線”を売り込む。 (以下略)

  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091106-00000067-san-bus_all
    大富豪、大ばくち 米鉄道2位に“賭け金”2.4兆円…ルーレットどう回る?
    11月6日7時56分配信 産経新聞


    【ワシントン=渡辺浩生】米国の著名投資家、ウォーレン・バフェット氏(79)が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイが4日までに、米大手鉄道会社バーリントン・ノーザン・サンタフェの買収を発表した。投資額は266億ドル(約2兆4千億円)。バフェット氏にとって人生最大の株式投資だ。米経済の回復や石油価格の上昇を追い風に、車社会の米国で衰退を続けた鉄道産業が再び成長軌道に乗る? その投資判断に多くの関心が集まっている。 (中略)


     経済活動が活発化すれば陸上輸送の需要は増す。石油価格の上昇や、地球温暖化対策の進展で、輸送の主役はトラックから鉄道へ回帰する可能性もある。しかも、バフェット氏が支持するオバマ大統領は4月、環境対策と雇用創出を兼ねて、米本土の主要都市を結ぶ高速鉄道整備に巨額の予算を投じる計画を発表。その追い風も無視できない。 (以下略)

  • http://www.jiji.com/jc/zc?k=200910/2009100500090
    米政府に4200億円助成申請=加州新幹線計画、シュワ知事が実現訴え
    (2009/10/05-09:56) 時事ドットコム


     【ロサンゼルス時事】米カリフォルニア州内を南北1300キロで縦断する加州版新幹線計画で、同州政府はこのほど、連邦政府に対し景気対策法の枠内から助成金47億ドル(約4230億円)の支出を求める申請を行った。 (以下略)

  • http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090913/trd0909132049007-c.htm
    17兆円鉄道市場に乗り遅れるな 鉄道総研に準備室
    2009.9.13 20:47 msn産経ニュース


    −−− オバマ政権が掲げる景気対策と環境対策を両立させる「グリーンニューディール政策」の一環として打ち出された高速鉄道計画で、米国各地の関係者が新幹線を視察するために、続々と来日している。 (以下略)

で、自動車会社がその利益のために本当に鉄道を 「潰した」 事実があるのかを調べて見ると、 「陰謀説」 レベルに留まる様です;

  • アメリカ路面電車スキャンダル (ウィキペディア) より抜粋;


    −−−1936年から1950年にかけて、NCL社は45都市で100以上の電気鉄道を買収した。これにはデトロイト、ニューヨーク、オークランド、フィラデルフィア、フェニックス、セントルイス、ソルトレイクシティ、タルサ、ボルチモア、ミネアポリス、シアトル、ロサンゼルスなどが含まれている。そしてNCL社はこれらの路面電車をGM製のバスへと置き換えた。 (中略)


    −−−この時期のアメリカではどこでも自動車保有率が上昇しており、これはゼネラルモーターズが路面電車網を買収した都市でも、しなかった都市でも同様であった。 (以下略)


当時サービスの低下に対応が出来なかった路面電車がクルマに駆逐されてしまった、と云うのが実際に起こったことであり、クルマ会社の政策はクルマの利便性をアピールする以上のものでは無かった、と考えてよさそうです。


個人の利便性よりも環境に焦点が当たっている今、単体では電車のほうがクルマより 「環境に優し」 く見えますが、実際には発電を考えなければなりません。風力にせよ火力にせよ原子力にせよ環境負荷の問題はゼロではないので。また電車、と云うより鉄道や地下鉄と云うシステムは、安全な運行のためにはハードもソフトも非常に広範囲で複雑なものとなる筈ですから、新たに導入するためには大きな資本が必要となります。単体のクルマも電車より 「環境に優し」 いものが開発され市場に投入されておりますから、必ずしも環境面でクルマが劣るとは言い切れません。


しかし私個人的には、公共交通網の整備された首都圏内に住んでおりますから、環境負荷が低減されかつ便利ではあってもまだ 「技術的には不完全な機械」 と云わざるを得ないクルマそのものを否定する、 「脱クルマ」 派です。(決して環境に優しく無く、無秩序な自転車はそれ以上に否定しますけど。)

2009-11-27

チョムスキー教授の記事 「戦争、平和、そしてオバマのノーベル賞受賞」 その2: イランのこと、アメリカの戦争のこと

先日紹介の 翻訳:チョムスキー091105 「戦争、平和、そしてオバマのノーベル賞受賞」 公開091118 (PDF) 、原文 War, Peace, and Obama’s Nobel 記事中、およそノーベル平和賞の賛美する 「平和」 とは程遠いオバマ政権の欺瞞をチョムスキー教授らしい観点から批判しており、特にイランを取り巻く情勢に相当の力点を置いています;


  • 「イランの二枚舌」に熱狂している最中に、IAEAは、イスラエルが核不拡散条約に加盟し、核施設の査察を認めるよう要求する決議を可決した。(中略) IAEAに詳しい関係者によると、米国はイスラエルの決議拒否を支持する旨、イスラエルに確約した。つまりイスラエルの核兵器備蓄の国際査察を許さないというイスラエルの姿勢に暗黙の了解を与えた (中略)


    7月の軍事演習で、イスラエルはドルフィン級の潜水艦を送り出した。核弾頭ミサイルが搭載可能で、スエズ運河を通過し、紅海に入り、ときには軍艦に伴走され、イランを攻撃可能な地点まで航行した。米国副大統領ジョー・バイデンによれば、イスラエルにはそうする「国家主権」がある、というのである。 (中略)

  • インド・パキスタン両国は、核兵器計画を拡張しつつある。この二国は2度もあわや核戦争というところまで至ったことがある。この大惨事を引き起こしそうになった問題は未だに現存したままである。 (中略)

  • −−−オバマが平和への公約を鼓舞したとしてノーベル賞を与えられたその前日に、ペンタゴンは兵器庫の中の最も破壊的な非核兵器の配備を加速するぞ、と発表していた。それはB-2とB-52のステルス爆撃機に搭載する13トン爆弾のことであり、1万ポンドの鉄筋コンクリートの防壁で保護され、地下深くに隠された地下施設(バンカー)ですら破壊するよう設計されたものだった。

    このバンカー・バスターが、イランを攻撃対象として配備された可能性があることは、誰でも知っていることだ。

    これらの「超強力貫通兵器」計画は、ブッシュ政権時代に始まったものだが、次第に先細りとなっていた。ところが、オバマは就任後に再び急速な開発要求をしたのだった。 (中略)

  • −−−満場一致で通過した決議1887号は、武力による脅威の終焉とすべての国がNPT核不拡散条約に加盟することを求めている。だが、これはイランがずっと以前から実行してきていることだった。他方、インド、イスラエル、パキスタンはNPTに署名せず、しかもそのすべてが米支援の下で、NPTに違反して核兵器開発をしてきた国であった。 (中略)

    しかもイランは数百年間、他国を侵略したことがない。これまでに他国を侵略してきた米国やイスラエルやインド(カシミールを残虐に占領している)とは異なるのだ。 (中略)

  • いつものことながら、沈黙で覆い隠されていることこそ、新聞第一面を飾るに相応しい。自由を重んじ、世界の運命に関わってきた社会[米国]ではなおさらのことである。 (中略)

  • もちろんノーベル平和賞は、最終的な核戦争の脅威を減らすことだけに関心があるわけではない。むしろ、戦争一般の脅威を、また戦争準備の脅威を減らしたいのである。この点に関していえば、オバマを選んだのは全くの驚きであった。 特にイランにとっては驚きだった。イランは米国占領軍に取り囲まれているだから。

    たとえば、イランと国境を接した隣のアフガニスタンとパキスタンで、オバマはブッシュの戦争をエスカレートさせてきた。それどころか、それをさらに継続させ、先鋭化させる可能性がある。

    さらにオバマは、中東で大規模な駐留軍を長期的に持すると明言している。世界の他の大使館と比べて桁外れに巨大な巨大都市にも匹敵する大使館(その名も「バグダッド大使館」)に、それは如実に現れている。 (中略)

  • 無党派の予算及び安全保障に関する監視委員は行政府ビルにおいて次のように報告した。「政府は2010年度の国防総省予算5340億ドルを要求し、今後数年間もそのような高水準の予算を維持したいと明言している。そんなことをすれば、第2次世界大戦以来の、どの大統領も任期一期で使ったことがないほど多くの予算を現なま金で使うことになる。しかもそれは、政府が要求しているイラクやアフガニスタンの戦争に要求している追加予算1300億ドルを含んでいない額だ。将来もっと戦費が嵩むこともあろう」と。 (以下略)

日本での主な報道もアメリカ同様、『善の代表アメリカ vs 悪の代表イラン』 の構図となっています。ここまで継続して徹底した情報操作によって西側に堅固な 「バカの壁」 を造ったと云う意味では、アメリカは偉大な国です。実際には逆ですが、『王様は裸だぞ!!』 の声は無視されていますから;

  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091126-00000115-mai-int
    <IAEA>イラン非難決議案を協議 定例理事会が開会
    11月26日21時45分配信 毎日新聞


    −−− ウィーンで25日、エルバラダイ事務局長と会談したウェスターウェレ独外相は決議案提出について「イランの核武装を認めるわけにはいかない」と強調した。また、イランのソルタニエIAEA大使は「建設的な雰囲気が損なわれる」と決議案の提出に猛反発している。



  • 掲載終了
    IAEA報告書、イランが核兵器製造情報を入手と 米紙報道
    10月5日16時39分配信 CNN.co.jp


教授が 『テヘラン・タイムズ』 紙によるインタビューを受けた際の2009年4月15日付け同紙掲載の記事も、寺島さんが訳されています。


冒頭紹介のチョムスキー教授記事中でも紹介されている膨大な戦費については、以下報道されています。なおこの戦争を支える軍事技術の研究開発 (シミュレーションでは多分スパコンが大活躍している筈) にかかるカネが戦費としてカウントされているかは不明;

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009112500672

アフガン増派にらみ戦争税案=国民全員が負担を−米有力議員

。(2009/11/25-15:58) 時事ドットコム


−−− 議会調査局によると、2001年以降の対テロ戦費の累計は10会計年度(09年10月〜10年9月)の予算要求分を含めると、約1兆800億ドル(約95兆円)。うち約7500億ドル(約66兆円)をイラク戦費が、約3000億ドル(約26兆円)をアフガン戦費が占めている。 (以下略)


これだけのカネを自国の国益のためだけの戦争と殺戮と環境破壊に使う Obama malo が、世界のリーダー?? 「ノーベル賞軍団」って、一体−−−


※ イラク関連の記事は ----英語を通して日本から「イラク」を見る。 あたりが充実していると思います。

2009-11-26

思い上がるな、xxx賞受賞の学者センセイたち

非常に腹立たしいニュースが流れているので以下紹介・糾弾します。各々のニュースに関する私のコメント・意見は米印 "※" に続く部分;


まず、問題となっているスパコンとは何か?

  • スーパーコンピュータ (ウィキペディア) より抜粋;


    −−−膨大な計算処理が目的であり、それを実現するための大規模なハードウェアやソフトウェアを備える。有限要素法や境界要素法などに基づく構造解析、気象予測、分子動力学、シミュレーション天文学、最適化問題、金融工学のような大規模数値解析に基づくシミュレーションに利用される。計算機による大規模シミュレーションを前提とした科学は特に計算科学と呼ばれ、スーパーコンピュータの設計に大きい影響を与えている。 そのような計算科学の成果を元に、工業製品の設計や評価を行うCAEの分野でも広く利用されている。 (中略)


    歴史


    スーパーコンピュータの歴史は、高性能コンピュータの軍事利用/軍事技術としての側面を切り離して語ることができない。現在もスーパーコンピュータはこういった政治的な影響から逃れることはできず、欧州でのスーパーコンピュータの採用などについては、性能や利便性という問題ではなく、その時のその国家の政治事情で採用ベンダが決定している。 (中略)


    市場


    現時点でのスーパーコンピュータベンダは、日本の3社(NEC/日立/富士通)とアメリカのIBM/HP/SGI/Cray/SUN及び、それらの派生品を扱う欧州ベンダである Bullと、市場規模に対して数が多すぎる過当競争の時代に突入している。

  • http://ascii.jp/elem/000/000/477/477851/ 1頁目
    http://ascii.jp/elem/000/000/477/477851/index-2.html 2頁目
    沈没した「スパコンの戦艦大和」は再浮上するか / 文● 池田信夫/経済学者
    2009年11月25日 12時00分更新 ASCII.jp


    −−− 科学の世界では「世界初」の発見には意味があるが、「世界最大のコンピュータ」には意味がない。欧州にはスパコンメーカーはほとんどないが、CERN(欧州原子核研究機関)などの研究施設は学術的に大きな成果をあげている。理研は研究の目的を明確にし、そのために必要最小限の性能のコンピュータを調達する国際入札をやり直すべきだ。科学者も、国民の税金を使っているという自覚をもってほしい。

  • http://www.nsc.riken.jp/project.html
    次世代スーパーコンピュータの開発と利用
    10月20日リニューアル 次世代スーパーコンピュータ開発実施本部 - NSC
    (下掲の野依はここの理事長)

以上を大まかな知識として認識したうえで;


  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091125-00001155-yom-sci
    「取り返しつかない」ノーベル賞受賞者が仕分け批判
    11月25日21時17分配信 読売新聞


    −−− 小林さんは「科学技術で世界をリードするという鳩山政権の政策とどう整合性があるのか、全く理解できない」と指摘。米国での研究歴が長い利根川さんは、経済が悪い時でも科学技術に投資し、将来を見据えて人材を育成していく、とするオバマ大統領の発言を紹介し、日本の現状を「別世界のこと」と皮肉った。 (以下略)

小林誠 (物理学者) (ウィキペディア) さんの言い分は尤もであり、「科学技術で世界をリードする」 などと云う訳のわからない美辞麗句は見直されるべきと思いますが、利根川進 (ウィキペディア) *1 の言うことには強い反感と不快感をおぼえます; アメリカが何故スパコンなど先端技術へ湯水の如くカネをつぎ込まざるを得ないのかを考慮せず日本と単純比較しているだけ。アメリカはその覇権を維持するため軍事力の圧倒的な優位性を保つことを全ての政策に優先させていること、その覇権を行使し世界中でドルを流通させる仕組みを持っていることを意図的に無視しているだけ。そもそもアメリカの国益のために働いているコイツなどに、発言の資格があるの??


  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091125-00000739-yom-sci
    「歴史の法廷に立てるか」野依さん仕分け批判
    11月25日14時39分配信 読売新聞


    −−− 政府の行政刷新会議による「事業仕分け」で、次世代スーパーコンピューター(スパコン)の開発が「事実上の凍結」となるなど科学技術への厳しい判定が相次ぐ中、ノーベル賞受賞者の一人で理化学研究所理事長の野依良治さん(71)が25日午前、自民党本部での会合で判定の再考を訴えた。ほかの同賞受賞者らも同日夜、野依さんと緊急声明を発表する。若手の研究者グループもこの日、仕分けの現場を見学に訪れ、「このままでは日本の将来は危うい」と強調した。 (中略)


     これについて、25日朝、自民党文部科学部会などの合同会議に講師として招かれた野依さんは「先進各国がオリンピックと同じように国の威信をかけてスパコンの開発にしのぎを削っている。いったん凍結すれば瞬く間に他国に追い抜かれる」と説明した上で、「凍結を主張する方々は、将来、歴史という法廷に立つ覚悟ができているのか」と痛烈な批判を展開した。


     若手研究者の育成や地域科学振興などの事業でも、予算縮減や廃止の方針が次々に打ち出されており、野依さんは、「科学技術は我が国の生命線。短期的な費用対効果ではなく、将来への投資と考えるべきだ」と指摘。「科学にムダはつきものか?」という自民党議員の質問には「うまく行かないこともたくさんあるが、先進国の平均寿命も、科学技術がなければこんなに伸びなかった」と強調した。 (以下略)

  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091125-00000529-san-pol
    「歴史の法廷に立つ覚悟あるのか」野依氏が事業仕分けを批判
    11月25日12時52分配信 産経新聞


    −−− 野依氏は「科学技術振興や教育はコストではなく投資。コストと投資を一緒くたに仕分けするのはあまりに見識を欠く」と強調。「仕分け人」が「(スパコンは)世界一でなくともいい」と発言したことに関しても「中国やアメリカから買えばいいというのは不見識だ。科学技術の頭脳にあたる部分を外国から買えば、その国への隷属を意味することになる」と糾弾した。 (以下略)

※ この 野依良治 (ウィキペディア) *2 も、利根川同様にアタマはよいのだろうが、自分のコトバに酔っているだけの単なるアホとしか私には見えない。意味を理解して喋っているのかな?それともボケが始まったのか?順不同に言わせてもらうと;


●『歴史という法廷に立つ覚悟』 のコトバはそのままコイツに返したい;その法廷では一体何が裁かれるの? 「オリンピックと同じように国の威信をかけたスパコン開発に関して他国に追い抜かれる」 こと? 実にくだらない。では問うが、コイツの受賞したノーベル賞の名前の元となった アルフレッド・ノーベル (ウィキペディア) こそ法廷に立たせたら? 罪状は何かわかるよね?


また、原爆・水爆をはじめとする核兵器は誰が開発したの?「科学者」 たちだよね? 「歴史という法廷」 でどう言い訳するつもりなの?


●『その国への隷属を意味することになる』 なんて、スパコンごときで馬鹿馬鹿しい。それよりあなたが訪れた某野党が戦後ずぅっと取って来た政策の方がよっぽど隷属的じゃあねえの?


●科学技術の脳に当たるのはスパコン(=ハードウエア)なの? それともそれを設計する・運用する能力を備えた人間なの? 不況だし供給過多みたいだから当面ハードウエアはコスト競争力とパフォーマンス考えて他国から調達するのは間違いではない。無い袖は振れないのよ。


 最近、自動車ギョーカイトップのT社が (それより早く決断した某社に続いて) F1レースから撤退しましたね? それに参戦していた理由はわかりますか? 宣伝効果も少しくらい (目玉が飛び出るほどのカネがかかるので) はあるがそれより重要なのは、世界の自動車レースのトップに位置するF1でもがき苦しむことで技術者のレベルを飛躍的に上げること。F1マシンやエンジンはそのための手段ですよ。ハードウエアは簡単にぶっ壊れますが、参戦を通じて培った技術や鍛えた技術者は将来を支えるかけがえのない資産。でも不況で売れなくなって資金繰りが厳しくなったから一時的に参戦を取り止めただけ。野依はそんなことも理解出来ない馬鹿だね。


●スパコンは膨大なシミュレーションを行うことが主な用途と解します。でも温暖化などのシミュレーションなんてもう十分。それより、対策にカネかけるべきだよね。アメリカのスパコンは、その軍事力同様恐らく現時点で世界のトップ。でも温暖化対策を最も軽視しているのもアメリカだよ。何のためのシミュレーションなの? 学者センセイ達の趣味の世界におカネが出せる財布は今無いのだけど。


●研究開発には、回収出来ないコストにあたる部分もあるのでは? 研究開発が純粋に投資だと云うなら、1年以内の短期とはいわないが、せめて3年位で回収しないと。学者センセイごときが 「投資」 と云うコトバを振り回すのなら、少なくとも預金金利よりは高い配当してね、そうでないと株主から首飛ばされるよ、知らないと思うけど。 民間企業での勤務経験からいえば、研究開発費が出せる限りは削ってはならないが、それも出せなくなって来たら、即ち研究開発の効果がなく 「投資」 が回収出来なくなって資金がひっ迫したら、当然研究開発といえど聖域では無いのよ。少しは無駄を削ってよ、もっとカネになる研究開発してね、お客様のわからないところに余計なカネかけるのよしてね、と言われるだけ。


●「先進国の平均寿命も、科学技術がなければこんなに伸びなかった」 だって?? 世界の科学技術のトップを走るアメリカの平均寿命って世界最長だっけ? これ明らかに、苦し紛れの屁理屈。


『ノーベル賞あるいはそれに該当する賞の受賞者』 達が雁首を揃えて自分達の研究だけを守りたいのか、何を勘違いなさっているのですか、おじいちゃん? 老害って言葉、ご存知?  ノーベル賞は葵の御紋のつもり? 思い上がりも甚だしい。毎年当然の様に通っていた予算がカットされ慌てたベンダーさんから泣きが入って動いているの? それともアンタ (野依) が主宰する 「次世代スーパーコンピュータ 開発実施本部」 が頓挫しそうだから、他の 「葵の御紋」 所持者を巻き込んで騒いでいるの? アンタらに日本の将来を託そう、なんて殆ど誰も思ってないよ。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091125-00001169-yom-pol

ノーベル賞受賞者の批判に首相「会って話聞きたい」

11月25日21時34分配信 読売新聞

新政権は、にぎにぎが得意の役人だけではなく、放っておくとどこまでも暴走しかねない科学者のやることまで掌握しなければならないから大変ですね。 国民の意見を代表する政治家として責任を持つと標榜している以上、勘違いしたセレブたちのハナシを聞くのは構わないが、ポリシーは曲げないでね。国家の威信をかけてスパコン開発レースに勝つべきだ、なんて望む国民はそんなに多く無い筈ですから−−− ひとのいのちを救うためのカネや本当に人の教育にかかるカネついては、日本が飢えでもしない限り削ってはイケませんけど。


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*1:国外での経歴について上掲ウィキペディアによると;


--現在、マサチューセッツ工科大学教授(生物学科、脳・認知科学科、元・学習と記憶ピカウアセンタ所長)を勤める他、ハワードヒューズ医学研究所研究員、RIKEN-MIT神経科学研究センタ所長兼研究員等も兼任。


--1963年:京都大学理学部化学科卒業。同年四月、同大学院理学研究科に進学し、同大学ウイルス研究所の渡辺格に師事するものの、渡辺の薦めもあり、分子生物学を研究するため、設立されたばかりのカリフォルニア大学サンディエゴ校へ留学。
--1968年:カリフォルニア大学サンディエゴ校博士課程修了。Ph.D. in molecular biology
--1969年:米ソーク研究所・ダルベッコ研究室でポスドク研究員
--1971年:バーゼル免疫研究所(スイス)の主任研究員
--1981年:マサチューセッツ工科大学生物学部およびがん研究所教授。

*2:国外での経歴について上掲ウィキペディアによると;


1969年1月、アメリカ合衆国にわたり、ハーバード大学博士研究員としてイライアス・コーリー(1990年ノーベル化学賞受賞)の下、1970年3月まで研究を行った。この時期、後のノーベル化学賞共同受賞者となるバリー・シャープレスとの交流が始まる。

通りすがり通りすがり 2009/11/26 11:03 もうちょっと勉強したほうがいいですよ

El_Payo_JEl_Payo_J 2009/11/27 21:46 通りすがりさんコメントに対して:



コメントおよびご鞭撻ありがとうございます。



どこも売上が落ち込んで青息吐息みたいですから、たとえお荷物でも

仕事は欲しいかな、と考えましたが、そうとは限らないのですね。



私がアタマに来た点は、権威をカサにきて恫喝する様な言動です。

歴史の審判だのアメリカと大違いだの。勿論基礎研究となる様な

部分やら人を育てる領域のものは削減してはならない点は賛成。

私自身企業で勤務していた頃、予算削減で同じ様な思いは散々

しておりますので。



本日の報道観てましたら実に常識的な話し合いがなされた様なので

少しほっとしておりますが。

2009-11-25

11月25日: 女性に対する暴力撤廃の国際デー、性差別による暴力廃絶活動の16日間の始まり

2009年3月14日付け 【翻訳家 山岡朋子さん その31  『フリア・アルバレスと闇の時代』 その2: Mirabal 姉妹のこと】 にて紹介の通り、国連では本日11月25日を 女性に対する暴力撤廃の国際デー、 本日より12月10日の世界人権デーまでを 性差別による暴力廃絶活動の16日間 と定めており、世界中でイベントが開催されますが;

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091125-00000133-jij-soci

東京タワーを紫にライトアップ=女性への暴力根絶訴え

11月25日18時59分配信 時事通信


 女性に対する暴力をなくす運動のシンボル 「パープルリボン」 にちなみ、東京タワーを紫色にライトアップするイベントが25日、開かれた。 (以下略)


日本での報道はYahooニュースで観る限りこの程度、あまり認識されていないのか? ちなみにこの 「パープルリボン」 について、ウィキペディアで見付けられたのは以下の通り;

  • アウェアネス・リボン のひとつとして;


    ・パープルリボン;レイプや虐待のサバイバーによっておこなわれている暴力根絶運動 (以下略)

  • Purple ribbon (Wikipedia EN)


    A purple ribbon is worn to raise awareness for various causes, including: のひとつとして
    ・Domestic violence

なので、どうもちょっと違うのでは?との違和感があります。レイプや虐待の被害者ですから結果として大半は女性なのでしょうが−−− 国際連合などの国際機関によって定められた国際デーについては以下参照;



日本では、 内閣府男女共同参画局 が呼びかけて毎年11月12日〜25日に実施されている 女性に対する暴力をなくす運動(毎年11月12日〜25日) がメインなのかも知れません。その最終日である本日11月25日の東京タワーライトアップなのでしょう。参考まで;


一方国連と連携した運動としては、ユニフェム (国連女性開発基金) の出先が日本にありませんから、同基金の普及と募金活動を行っているNGOである ユニフェムよこはま などが活動していらっしゃる様ですね。ただし 「女性に対する暴力撤廃」 に関しては 2010年3月6日(土)に国際女性デー DV根絶企画を予定しておられる様子。確かに3月8日は 「国際婦人デー International Women's Day」 ですが、それと併せて暴力撤廃のイベントを実施する理由がよくわかりませんが;

  • ユニフェムとは


    理念


    世界の人口65億人のうち16億の人々が貧困に苦しんでいます。


    そのうち、実に70%は女性です。約9億人と言われる非識字者の3分の2も女性です。


    いまなお、「女性」と「貧困」の二重差別に苦しむ途上国の女性を、ユニフェム(国連女性開発基金)は次の4つの観点から支援しています。

  • ユニフェムよこはまとは


    UNIFEM(国連女性開発基金)と承認協定を結ぶNPO法人、ユニフェム日本国内委員会の全国8つある地域委員会のひとつとして、1994年に設立されました。


    現在約130名の会員を擁し、主に横浜を中心にユニフェムの普及と募金活動を行っております。地域に根ざした自主的・多角的な活動から、日本国内委員会を通して国連ユニフェムへ毎年拠出金を送っております。

国連女性開発基金(UNIFEM、ユニフェム)日本事務所の開設について (PDF) も参照


UNIFEM - United Nations Development Fund for Women で呼びかけているイベントなど以下紹介;



  • ※ UNIFEMにも親善大使がいらっしゃいます。その4人のお名前は?
    f:id:El_Payo_J:20091125205313j:image
    ヒント?:このうちお二人には "HRH" の称号が付きます。なお並び順は同機関HPに従いました。
    出典: GOODWILL AMBASSADORS / UNIFEM

以下、アフリカでの活動を紹介;

GBV Prevention Network

"Activists and Practioners Comitted to Preventing Gender-Based Violence in the Horn, Eastern Sothern Africa"

本部: Kampala, Uganda




女性に対する暴力は、進展国だけの問題か? いわゆる先進国の場合、主に経済的・社会的な理由からその表れ方や性質は異なるとしても、多分本質は同じです。 「暴力」 に限ったとしても、上掲 "Fact Sheet: Violence against Women Worldwide" を見るまでもなく身近なことですし、女性から男性の暴力も増えている様な気はします。ただ、「性差別」 に拡げて見ると、特に日本は世界の中で評判がよろしくない。給与・昇進の格差やらxxハラ等も一種の暴力ですね。


http://www.jiji.com/jc/zc?k=200910/2009102701015

女性の社会進出、日本は75位=トップはアイスランド−世界経済フォーラム

(2009/10/27-21:54) 時事ドットコム


−−− 日本の評価を項目別に見ると、「女性国会議員の数」が105位にとどまるなど、政治への参加度について評価が低かった。また、「高等教育への進学率」が98位と、教育面での不平等が指摘されたほか、経済面でも「賃金格差」が99位、「就業率格差」が83位と低位だった。ただ、「女性幹部の登用」は6位にランクされた。

2009-11-24

チョムスキー教授の記事 「戦争、平和、そしてオバマのノーベル賞受賞」 その1: マラライ・ジョヤさんのこと

寺島研究室「別館」へようこそHP に、 翻訳:チョムスキー091105 「戦争、平和、そしてオバマのノーベル賞受賞」 公開091118 (PDF) が紹介されています。原文は War, Peace, and Obama’s Nobel。 この記事では、およそノーベル平和賞の賛美する 「平和」 とは程遠いオバマ政権の欺瞞をチョムスキー教授らしい観点から批判しており、特にイランを取り巻く情勢に相当の力点を置いています。その点は後日改めて採り上げるとして、以下、教授が記事中でオバマなどよりはるかにノーベル平和賞にふさわしいとして紹介している、ある女性の紹介をすることに;


−−−ノーベル平和賞委員会は、もっと価値ある選択をしてもよかったはずだ。たとえば、あの有名なアフガン人女性活動家マラライ・ジョヤを選んでもよかったはずだ。


この勇敢な女性はロシアのアフガン侵攻を生き延び、その後、急進的イスラム主義を生き延びた。その残虐ぶりはあまりに非道かったので、タリバンのほうがまだましだと思ったほどだ。ジョヤはそのタリバン政権を耐え忍び、今ではカルザイ政権下の軍閥(急進的イスラム主義)の再来にも耐えている。


これまでずっと、ジョヤは人権のため、特に女性にために献身的に活動した。彼女は議員に選ばれ、軍閥の残虐性を非難し続け、そのため議会を追われた。彼女は今みんなに手厚く守られつつ、地下活動をしている。彼女は言葉だけでなく行動においても闘い続けているのだ。そのような行動によってはじめて、平和への見込みと平和への希望は、一歩一歩その距離を縮めていくのである。


(以下、原文)

−−−The Nobel Peace Prize committee might well have made truly worthy choices, prominent among them the remarkable Afghan activist Malalai Joya.


This brave woman survived the Russians, and then the radical Islamists whose brutality was so extreme that the population welcomed the Taliban. Joya has withstood the Taliban and now the return of the warlords under the Karzai government.


Throughout, Joya worked effectively for human rights, particularly for women; she was elected to parliament and then expelled when she continued to denounce warlord atrocities. She now lives underground under heavy protection, but she continues the struggle, in word and deed. By such actions, repeated everywhere as best we can, the prospects for peace edge closer to hopes.


マラライ・ジョヤさん (Malalai Joya (Wikipedia EN) 参照) の自伝は独版・英豪版および米加版の3種出版されていますが、日本語翻訳は未出版の様です (誰か準備中と思いますが);

  • 独版
    Ich erhebe meine Stimme
    出版社: Piper Verlag Gmbh (2009/06)
    ISBN-10: 3492052770 / ISBN-13: 978-3492052771
  • 英豪版
    Raising My Voice: The Extraordinary Story of the Afghan Woman Who Dares to Speak Out
    出版社: Rider & Co; Trade Paperback.版 (2009/7/16)
    ISBN-10: 184604149X / ISBN-13: 978-1846041495
  • 米加版
    A Woman Among Warlords: The Extraordinary Story of an Afghan Who Dared to Raise Her Voice
    出版社: Scribner; 1版 (2009/10/20)
    ISBN-10: 143910946X / ISBN-13: 978-1439109465

この書籍のキャンペーンに際してチョムスキー教授は以下推薦されています;

http://www.rabble.ca/malalai_joya_tour

A Woman Among Warlords: Malalai Joya in Canada for book tour Nov. 13 - 27 より抜粋


"Perhaps the most remarkable feature of this inspiring memoir is that despite the horrors she relates, Malalai Joya leaves us with hope that the tormented people of Afghanistan can take their fate into their own hands if they are released from the grip of foreign powers, and that they can reconstruct a decent society from the wreckage left by decades of intervention and the merciless rule of the Taliban and the warlords who the invaders have imposed upon them." - Noam Chomsky


マラライさんご本人は、教授の記事にある様に潜伏して活動されている様ですが、そのサポーター達 "Defense Committee for Malalai Joya (DCMJ) " がマラライさんのウェブサイトを運営しています;

Defense Committee for Malalai Joya کمیته دفاع از ملالی جویا Home

※ このサイトは英語とパシュトー語あるいはダリー語(ペルシャ語)との併記ですが、現地語の部分では文字入力時カーソルは右から左に動くのですね。感激!??


  • Our Statement の中で、 "Defense Committee for Malalai Joya (DCMJ) has been set up by a group of Joya supporters to publicize her great cause and to promote Joya as a true voice of Afghan people. Keeping in mind the danger she faces from the fundamentalists side, we ask all well-wishers of Afghan people to come forward and support Joya who has rose to fight injustices with praiseworthy courage and determination." と説明されています。



  • D
    Title = The brave and historical speech of Malalai Joya in the LJ
    ※上掲演説のハイライト
    罵声も多いのでしょうが、拍手も負けずに多い様な気がします。

私がマラライさんの存在を知ったのは冒頭紹介のチョムスキー教授の記事が初めてなので、その著作や活動をよく存じません。ただ、あのチョムスキー教授が誉めていること、西洋に憧れ賞賛するだけの反イスラムではなく、イスラム (に基づく社会) を内側から改革出来る数少ない (女性) 活動家となり得ることから、時間をかけてその活動と言動を注視する価値がありそう。命を賭して平和を希求する勇気は賞賛に値しますし。


ところで、ネットでマラライさんのことを調べていましたら、19世紀末の第二次アフガン戦争 *1 で戦死した実在の女性 『マイワンドの マラライ ( ملالی)』 さんが英雄として崇敬されているのですね;


f:id:El_Payo_J:20091124162230j:image

出典: Malalai / Afghan heroine of Maiwand

※ このサイト及び上掲日本語訳PDFの元ネタは Malalai of Maiwand です。


マラライ・ジョヤさんはその名前を継ぐにふさわしいのでしょう。ついでに云うと、苗字の Joya は、スペイン語では 「宝石」 を意味します。

.

*1アフガン戦争 中の 「第二次アフガン戦争」 の項を参照


「ーーーイギリス軍は1880年にカンダハール郊外のマイワンドの戦いでヤアクーブの兄弟アイユーブ・ハーンに大敗を喫するなど、大きな損害を受けながらも」 の記述があります。

2009-11-23

翻訳家 山岡朋子さん その66: アルゼンチン軍政時代の行方不明者 (犠牲者) の子どもの調査

山岡朋子 (横山朋子さん名) 翻訳の 『ルス、闇を照らす者』 *1 作品の最後、エピローグ・1998年に以下記述があります;

 1998年8月3日、ノラ・メンディラルス・デ・オルティスは不安げな面もちで、祖母たちの本部へと足を踏み入れた。どうやって話を始めよう。 (中略)


「ごめんなさいね。とても感動してしまったもので。今は組織適合性の検査を受ける様申しあげるだけで充分でした。ルスの検査結果はもう研究所に置いてあります。」


 デリアは話しながら机の引き出しのなかを探っていた。ああ、あった。一枚の写真をノラに渡す。これがルスで、この子が息子のフアンです。すばらしいですわ、そんなにお若くてひいあばあちゃんになられて。もしよろしければ、お年を教えていただけません?


「65です」


「ルスは検査を受けましたが、遺伝子情報センターに、ご親族の方の血液の資料は何もありませんでした。あなたにお聞きしたいことが山ほどありますけど、検査をお受けになるのが先決でしょうね。ルスが知ったらどんなに喜ぶでしょう。」


 ノラは一言も言わず、食い入るように写真を見つめている。


 いいえ。やっと口をついて出た声は感動に押しつぶされ、聞き取れないほどだった。ノラには検査など必要なく思われた。写真をじっと見つめ、指でルスの顔をなぞっていく。この写真。リリアーナだ。同じ目をしている。立ち方までそっくりだ。


 ノラはやっと写真から目を離し、デリアを見てはっきりと言った。思いがけない知らせに、胸が一杯です。検査は必要ありません。ルスは私の孫だと思います。間違いありません。でも、もしルスにとって必要であれば、もちろん検査を受けましょう。 (以下略)


  • 原文 (祖母サイトよりダウンロードの PDF より抜粋)


    EPÍLOGO
    1998


    El 3 de agosto de 1998 Nora Mendilarzu de Ortiz entró, con paso inseguro, a la sede de las Abuelas. No sabía cómo encarar el tema. (中略)


    −−Discúlpeme, es que estoy tan conmovida. Lo adecuado en esta situación es que usted se haga el análisis de histocompatibilidad, los datos de Luz ya los tienen en el laboratorio.


    Mientras hablaba Delia buscaba algo en el cajón de su escritorio. Sí, ahí estaba. Le extendió la foto a Nora. Esta es Luz, y su hijo, Juan. Qué maravilla, tan joven, y bisabuela. ¿Cuántos años tiene, si no es indiscreción?


    −−Sesenta y cinco.


    −−Luz se hizo el análisis pero claro, no había ningún dato de su sangre en el Banco de Datos Genéticos. Me gustaría preguntarle tantas cosas juntas. Pero sería mejor que se haga primero el análisis. Para Luz sería una enorme alegría.


    Nora miraba la foto sin pronunciar un solo sonido.


    No, dijo por fin, las palabras casi inaudibles, ahogadas por la emoción, a Nora no le parecía necesario, los ojos fijos en la foto, con lo que ella le había dicho, el dedo que tocaba el rostro de Luz en la foto, y esta foto: es Liliana, los mismos ojos, la misma manera de pararse.


    Al fin Nora pudo desprenderse de la foto y miró a Delia, la voz más firme: Esta noticia, tan inesperada, me llena de alegría. No necesito pruebas. Yo creo que Luz es mi nieta. No tengo ninguna duda. Pero si le parece que para ella es importante, no tengo inconveniente en hacerme el análisis.

上に引用した中に 「祖母たちの本部」 とあるのは、実在の組織 Abuelas de Plaza de Mayo (Wikipedia ES) を指します。この組織およびその姉妹組織 Madres de Plaza de Mayo (Wikipedia ES) については、 アルゼンチン緊急行動 / 2001年6月12日(火) 午後3時29分 / アムネスティひろしま に、「説明文は毎日新聞記者の横山とも子さんの文章をお借りして、少し手を加えました」 として以下案内されています;

−−−「五月広場の母たち」と「祖母たち」はアルゼンチンの軍独裁期(1976年〜1983年)に行方不明となった家族を捜索している女性たちです。当時反体制派とみなされ、行方知れずとなった人々は三万人ともいわれ、そのうち乳幼児は五百人に上っています。両親と共に拉致された子どもや、強制収容所で生まれた赤ん坊の中には、軍関係者の家庭に奪われた子も大勢いました。「母たち」と「祖母たち」は、行方不明者の消息を尋ねる新聞広告を掲載し、行方不明者が出産したと言われる病院を調査し、血液学を利用して親子関係を確認するなど、さまざまな方法で捜索を続ける一方で、国際的にも人権擁護諸団体に軍部の人権弾圧を訴えてきました。 (以下略)


中国残留孤児の方々の調査にあたってもDNA鑑定は最後の切り札となるものですが、11月19日、政府が 汚い戦争 (ウィキペディア) の間に行方不明となった方々の子どもたちのDNAを採取することを認める法案が可決された、と云う報道がなされました;

  • http://www.ww4report.com/node/7971
    Argentina moves to compel DNA from suspected "dirty war" children
    Submitted by WW4 Report on Sat, 11/21/2009 - 14:00. WW4 Report's blog


    −−−Among the supporters of the law is the association Abuelas de Plaza de Mayo, a group dedicated to obtaining restitution for the relatives of persons disappeared during the dictatorship. Among the vocal opponents to the law is Ernestina Herrera de Noble, owner of the influential media group El Clarin, who has two adopted children born during the years of the Dirty War. (以下略)

  • http://www.clarin.com/diario/2009/11/19/elpais/p-02043967.htm
    El Senado aprobó la ley que autoriza la obtención de ADN
    Jueves 19, Noviembre 2009 Clarín.com


    La Cámara de Senadores aprobó por 58 votos a favor y 1 en contra (el salteño Juan Pérez Alsina) la ley que autoriza la recolección de material genético: "Para tales fines -dice la norma-, serán admisibles mínimas extracciones de sangre, saliva, piel, cabello u otras muestras biológicas". (以下略)

冒頭に引用した 『ルス、闇を照らす者』 は当事者が血液・DNAなどの生体情報提供に合意している例ですが、上掲最初の記事中のエルネスティナ・エレラさんの様に、対象期間に生まれた子どもを養子にしたケースでは提供したくないと云うケースも有り得るため、この様な修正法が議論されたのでしょう。制限付きながら行方不明者の権利が個人のプライバシーに優先される云うことですね。これで調査が加速されるとよいのですが。


「5月広場のおばあちゃんたち」 の活動は続いています。最近判明したケースを以下紹介。HP冒頭ページ の記事;

http://www.abuelas.org.ar/comunicados/restituciones/c39.htm

Se resolvió el caso N° 99, se trata de Mónica Graciela Santucho

Buenos Aires, 10 de noviembre de 2009 | ABUELAS DE PLAZA DE MAYO


f:id:El_Payo_J:20091123201206j:image

Mónica Graciela Santucho さんの写真、同記事より


※このケースNo.99については、行方不明当時14歳であった Mónica Graciela Santucho さんの死亡が確認されたと云う残念な結果に終わりました。1976年12月3日モニカさんのご両親は自宅で射殺され、モニカさんは兄弟 (多分妹さんと弟さん) 二人を自宅そばのゴミのコンテナに隠したものの自分は拉致され、証言によると翌1977年まで監禁された後殺害された様子。もっと小さければ養子などに出されて生き残ることが出来たでしょう。(それはまた別の地獄ですが) ご親族は本年10月14日、死後32年経ってやっと遺骨を再埋葬出来たことになります。3人のご冥福を祈ります。残されたご家族にとっては一区切りなのでしょうが、気持ちの整理など付かないでしょう。


何故こんなむごいことが出来るのだろう、と誰でも思う筈です。手を汚した者にも家族があった筈ですから。命令されたから、と云うこともあるでしょうが、以前チリの独裁者ピノシェの言葉として紹介した 「−−−あんた方(聖職者)は、哀れみ深く情け深いという贅沢を自分に許すことができる。しかし、私は軍人だ。国家元首として、チリ国民全体に責任を負っている。共産主義の疫病が国民の中に入り込んだのだ。だから、私は共産主義を根絶しなければならない。(中略)彼らは拷問にかけられなければならない。そうしない限り、彼らは自白しない。解ってもらえるかな。拷問は共産主義を根絶するために必要なのだ。祖国の幸福のために必要なのだ。」 の 『大義』 が全てを麻痺させたのでしょう。実際当時の軍事政権は弾圧行為を 「国家再編成プロセス」 (National Reorganization Process) と呼んだそうですから。


今イラクやアフガニスタンで起こっていることも本質的に同じ;『大義』 の名の下、殺戮・暴力行為が 「国際社会の合意により」 「合法的に」 進行中です −−−


.

*1:株式会社ソニー・マガジンズ 2001年6月30日発行 初版第1刷 447〜449ページより抜粋

2009-11-22

アンデスの悪魔 『 ピシュタコ / Pishtaco 』 の名を借りた犯罪行為: ペルー

南米 ペルー (ウィキペディア) でのおぞましい犯罪が摘発されました。スクワランならぬ人間の脂肪採取の犠牲になったのは 「上質の脂肪を持つ」 先住民の方々;

  • http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=int_30&k=2009112000188
    殺害後の脂肪で化粧品?=「悪魔の再来」、被害者200人とも−ペルー
    (2009/11/20-11:17) 時事ドットコム


     【サンパウロ時事】南米ペルーの報道によると、同国警察当局は19日までに、先住民らをだまして無差別に殺害後、遺体から脂肪を取り出して外国業者に売り渡していたとして、密売組織メンバー4人を逮捕した。摘出された脂肪は欧州で化粧品製造などに使われたとされ、警察は関与が疑われるイタリア人2人の行方も追っている。 (以下略)

  • http://www.asahi.com/international/update/1121/TKY200911210160.html?ref=rss
    遺体から脂肪取り出し化粧品に? ペルーで大量殺人か
    2009年11月21日11時27分 asahi.com


    −−− 事件が起きたのは、首都リマから北東に約250キロのワヌコ県。警察当局は19日、4人を殺人容疑で逮捕したと発表。容疑者は旅人などを誘拐して殺害し、胴体から脂肪を取っていたと自供しているという。メンバーの自宅からは約17リットルの人間の脂肪が発見された。被害者は60人にのぼるとみられている。 (以下略)


    • この記事を掲載している World War 4 Report とは;
      http://www.ww4report.com/mission より抜粋;


      Mission Statement


      World War 4 Report has been monitoring the Global War on Terrorism and its implications for human rights, democracy and ecology since the immediate aftermath of 9-11. (中略)


       Why World War 4?


      The "World War III" envisioned in the Cold War was a devastating conflict between two monolithic superpowers. The Cold War, thankfully, never reached this climax. But now we are faced with its chilling sequel: the age of "asymmetrical" or "molecularized" warfare, in which a single globalized superpower faces an invisible, hydra-headed enemy which is everywhere and nowhere; in which the expansion of "free markets" is an explicit aim of military campaigns; and in which indigenous peoples, stateless ethnicities and localist/autonomist poltical models—the "Fourth World"—are increasingly targeted and conflated with the "terrorist" threat. The leaders of this new global crusade acknowledge openly that it will last generations. To emphasize that this new world situation requires a new kind of thinking, we have joined with those on the left and right alike that call this global conflict World War 4.



    • http://www.andina.com.pe/espanol/Noticia.aspx?id=xDD97aIb/Mo=
      Ministerio Público denuncia a integrantes de banda de "pishtacos" que comercializaba grasa humana
      (AND265084) Fecha: 19/11/2009 12:44 andina / agencia peruana de noticias


      Lima, nov. 19 (ANDINA).- Cuatro integrantes de una banda dedicada a la comercialización de grasa humana, conocidos como "pishtacos", y que habrían provocado la desaparición de al menos 60 personas en los departamentos de Pasco y Huánuco,  (以下略)

記事中紹介されている、判明しているだけでも60人 (=両州で届け出済みの行方不明者数) が犠牲となったと思われる犯罪の現場は以下の通り;

f:id:El_Payo_J:20091120111928j:image

出典: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Peru_Topography.png

および http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Peru_Blue_Administrative_Map.png


この 『Pishtaco (Wikipedia ES) : ピシュタコ』 については様々な資料が確認出来ます。よくまとまっている研究資料としては例えば;

http://www.intcul.tohoku.ac.jp/~syoshida/LACS/Vol15/15suzuki.pdf

新世界の悪魔―植民地ペルーにおける「偶像崇拝」の宗教学的考察―

『新世界の悪魔―カトリック・ミッションとアンデス先住民宗教―』

ISBN-10: 4887308043

ISBN-13: 978-4887308046

発売日: 2007/12/20

(大学教育出版、2007年)愛知県立大学・谷口智子さん


目次より;

第三節 ピシュタコ─植民地主義批判の神話的象徴としての悪魔─..........125

1.「ピシュタコ」前史...............................................125

2.神話的イメージとしての「ピシュタコ」.............................126

3.供犠の象徴的意味.................................................130

4.脂肪と脂肪をとることの意味.......................................133

5.異人、すなわちコスモスを破壊する者...............................135

6.問われる研究者の位置づけ.........................................138

小結.................................................................142


以下、PDF126ページからの抜粋


−−−ピシュタコは、人の首を斬り、その血や脂肪をとって殺すと考えられているアンデス特有の悪魔である。地域によってさまざまな名称で呼ばれる (以下略)

人類学者加藤隆弘の分類によれば、

  1. ナカク(Nakaq)とは南方ケチュア語の動詞、ナカイ(nakay=首を斬る)に由来し、ペルー南部で主に使われている名称である。
  2. ピシュタコ(Pishtaco)とは北部ケチュア語の動詞、ピシュタイ(pishtay=首を斬る)に由来し、ペルー北中部で使われる。
  3. カリシリ(Carisiri)、カリカリ(Kjari-kari)は、ボリビアのアイマラ語圏で使われるが、アイマラ語の動詞カリシニャ(carisiña=切る)に由来する。カリシリ(Carisiri)はカリシリ(Kharisiri)と表記されることもある。また、アイマラ語圏ではリキチリ(Likíchiri)と呼ばれることもある。リキチリ(Likíchiri)の語源になる動詞リキチャニャ(likíchaña)は脂肪を取り出すもの、肉をバラバラに切るものという意味がある。

加藤隆浩「ピシュタコ─アンデス世界における村落と都市の媒介者─」、杉本良男編、『伝統宗教と知識』、南山大学人類学研究室叢書第鹸、1991年、121頁。


歴史的・文化的にどんな意味があるにせよ、今回の事件は、容疑者によると1リッターあたり US$15,000 ! のカネ目当ての犯罪の様です。ただしまだ不明な点が多い --- 欧州に販売した形跡が確認出来ない、そもそも人間の脂肪の 「闇市場」 の存在の有無は?、もう20年以上に渡って行われているとの情報がある、最近同地域で増えている誘拐との関係など --- ので、調査の結果を待たないと全容は見えません。お肌のすべすべしっとりを保つのに良いと言われているスクワランを作る原料となる深海鮫の肝油 (鮫も可哀そう) より更に希少価値が高い、などと云う馬鹿な迷信のためだとしたら、やりきれないハナシですね。そうだとしたら麻薬同様、需要を断たないと。

2009-11-21

Yoani さんブログ "Generación Y ヘネラシオン・イーグリエガ (Y世代)" その1: オバマ大統領からの寄稿

先日紹介のキューバ人ブロガー Yoani Sánchez さん関連は、 「キューバの素晴らしい (と私が感じる) ところをぼちぼちと紹介」 することが目的の 【キューバ f:id:El_Payo_J:20091014191506p:image を毛嫌い・食わず嫌いする前に】 から切り離して独立させることに。Yoani さんの真意が未確認であるし、またご本人の考えるところとは異なった方向へ発展する可能性がありそうなので;

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091120-00001074-yom-int

キューバ女性のブログ、オバマ大統領が寄稿

11月20日18時55分配信 読売新聞


−−− オバマ大統領は寄稿で、「キューバ市民が(周辺地域の)他の国々の市民と同じ権利を享受できるようになれば、キューバを訪れたい」と述べ、キューバとの関係改善には、キューバ政府が人権問題などで改革を進めることが先決との立場を示した。


アメリカに人権を語る権利はない。 件のブログ記事は;

http://www.desdecuba.com/generaciony/

  • オバマ回答: Respuesta de Barack Obama a Yoani Sánchez
    Noviembre 19th, 2009


    Presidente Barack Obama: Agradezco esta oportunidad que me brindas para compartir impresiones contigo y con tus lectores en Cuba y en el mundo, y aprovecho para felicitarte por el premio María Moore Cabot de la Escuela Graduada de Periodismo de la Universidad de Columbia que recibiste por promover el entendimiento mutuo en las Américas mediante tus reportajes. Me decepcionó que se te impidiera viajar para recibir el premio en persona.


    Tu blog ofrece al mundo una ventana particular a las realidades de la vida cotidiana en Cuba. Es revelador que el internet les haya ofrecido a ti y a otros valientes blogueros cubanos con un medio tan libre de expresión, y aplaudo estos esfuerzos colectivos para apoderar a sus compatriotas para expresarse a través de la tecnología. El gobierno y el pueblo estadounidense nos unimos a todos ustedes en anticipación del día que todos los cubanos puedan expresarse libre y públicamente sin miedo ni represalias. (以下略)
    • オバマからの英語の回答オリジナル


      一部だけ抜粋しますと;
      QUESTION 3: HAS THE U.S. GOVERNMENT RENOUNCED THE USE OF MILITARY FORCE AS THE W AY TO END THE DISPUTE?


      The United States has no intention of using military force in Cuba. The United States supports increased respect for human rights and for political and economic freedoms in Cuba, and hopes that the Cuban government will respond to the desire of the Cuban people to enjoy the benefits of democracy and be able to freely determine Cuba' s future. Only the Cuban people can bring about positive change in Cuba and it is our hope that they will soon be able to exercise their full potential.


      ※3つめの質問およびそれに対する回答ですが、いつものことながら手前味噌に香りだけはよいダシをぶち込んで調理した、まずい味噌汁といったところ。中南米や中近東で過去何をやって来たか、・現在何をやっているかは、事実を見れば明らかなのに。

  • Yoani さんよりキューバ政府・アメリカ政府への各々7つの質問: Siete preguntas
    Noviembre 18th, 2009
    Preguntas a Raúl Castro, presidente de Cuba:
    Preguntas a Barack Obama, presidente de Estados Unidos:

  • なお このブログの日本語訳 での翻訳は間もなくアップされるでしょう。皆手弁当での翻訳作業で大変でしょうから、楽しみに待つことに。

オバマ陣営は人も設備もふんだんに揃えているでしょうし、回答にも特に目新しいことはなく従前の屁理屈を繰り返しているだけですから、回答するのも簡単。キューバ政府は一方的に不利ですね。ネットいじめのレベルを超えて、先日紹介しました旧ソ連圏での 『色革命』 のキューバ版が展開しそうな雰囲気あり−−− と思うのは杞憂か?


色革命には直接/間接にアメリカが関与していた筈ですが、最も露骨であったのはウクライナのオレンジ革命と認識しています。ウィキペディアを確認すると、先日紹介の 『この運動を支援した「ORANGE REVOLUTION」は、“民主化促進”を口実に体制の親米化工作を行なっているアメリカのNGOであることが確認されている(ジョン・マケインは元代表で、現在も中枢にいる大物である)』 の記載が11月13日時点で削除されていました。誰かにとって 「不都合な真実」 であったのでしょう。Yoani さんの目指すものが何であるのかとは関係無く、アメリカ政府は自国の利益のために Yoani さんのブログを最大限利用するでしょうね。たとえそれがキューバ国民の総意を表すものでは無くても。Yoani さんと異なる意見をお持ちであるがブログなどでの発信の手段を持たず発信出来ない人も少なくは無い筈ですから。


f:id:El_Payo_J:20091120221913j:image

出典: このブログの日本語訳


上掲の漫画は Yoani さん2009年11月12日付けブログに掲載されたものです。「殴らないで、私はただのブロガーよ。」 の吹き出しが付いた、よく考えられた絵ですが、ジャーナリストでありかつこれだけキューバ外からのアクセスが増え評価もされる様になると、「ただのブロガ−」 では済まない立場に置かれていることは認識しているのかな? 先日紹介の拉致・暴行事件 (Yoani さん11月7日付け 「暗黒街のような誘拐事件」 参照) について、それが誰にとって何のメリットがあるか考えると、よくわからなくなります。 Yoani さんのブログ記事全体を読み返す時間的な余裕はないのでネット上の記事を信用すると、反政府的なコメントも少なくない様ですから睨まれていることは確か。11月12日付け 『影のなかの生き物』 で暴露・逆襲している様に、 「チクリ」 の対象になっているのも事実でしょう。でもブログが検閲されたり閉鎖されたりはしていないから、今のところその程度の自由は認められていることになる。政府は当然ブログの内容も国外での関連記事も見ているでしょうから、その影響力も認識している筈。なのに、黒塗りの公用車で乗り付けてブログで糾弾されることは火を見るより明らかな暴行を加えるものだろうか? むしろ Yoani さんの発信を快く思っていない狂信者による馬鹿な恐喝行為か、その逆に自作自演 (Yoani さん本人とは限らない) か。その判断はネット上では出来ません。応援するにしろ反対するにしろ、その限界を認識する必要がありますね。当面ブログを見守りながら、Yoani さんへの質問を早くまとめないと。

2009-11-20

翻訳家 山岡朋子さん その65: 11月20日は  世界の子どもの日 "Universal Children's Day"

本日11月20日は 世界こどもの日 (ウィキペディア) です。1954年に国連が子どもたちの相互理解と福祉を増進させることを目的として制定した記念日で、 「児童の権利に関する宣言」 (1959年) と 「児童の権利に関する条約」 (「宣言」 採択30周年記念日に当たる1989年の11月20日に第44回国連総会において採択され1990年に発効、日本は1994年に批准) が採択された日であり、1954年12月4日の国連総会での勧告に基づき日本では「こどもの日」の5月5日をそれに当てています。


ちなみに日本が批准 (ウィキペディア) した主なこども関連の条約は、外務省HP−児童の権利条約 によると;



※関連して、国際連合児童基金 ユニセフ (ウィキペディア) *1 が 「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」の普及活動にも努めています。更についでに、私にとっては今でも憧れの? アグネス・チャン (ウィキペディア) さんは、日本ユニセフ協会 (ウィキペディア) のパートナーかつ大使です。 ⇒ AGNES CHAN OFFICIAL SITE 〜アグネス・チャン オフィシャルサイト


立派な法律やら条約やら権利憲章やらを制定することでそれなりの満足感はあるのでしょうが、カネにならない限りそれを実現する仕組みを作ったり維持改廃することの優先順位を下げてしまうのが、現在 「正しい」 と思われている体制の構造的な欠点です。加えて、 「不況」 と云うコトバはそれを切り捨てる格好の免罪符の様に使われていますし (引用中、米印 "※" の部分は私のコメントです);

  • http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009111000563
    犠牲者は子供=経済危機で途上国に三重苦−ユニセフ
    (2009/11/10-14:30) 時事ドットコム


    −−−リベリアやコンゴ民主共和国(旧ザイール)などアフリカを中心に途上国の財政は、ここ2〜3年の食料価格の高騰と燃料価格の上昇で既に弱り切っていた。そこに米国発の金融危機が加わり「まさに今は三重苦」の状況にある。


     貧しい家庭がさらに困窮すると、食費、教育費、医療費を削る。その結果「最も影響を受けるのは子供」(同部長)。学校に通えなくなり、路上での物売り、建設現場や農場での重労働、さらに売春まで強いられる。


     カーン部長は「まともな食事を取れず病気になっても医者に行けない」子供が増えたと指摘。「子供の死因の1位と2位は肺炎と下痢だが、肺炎は薬さえあれば治るし、きれいな水があれば下痢は防げる」と訴え、 (以下略)

  • http://www.unicef.or.jp/library/pres_bn2007/pres_07_44.html
    イラク:「国際社会は責任を持った対応を」
    【2007年4月18日 ジュネーブ発】 unicef


    −−−今月12日(現地時間)には議会で、18日(同)には、バグダッド市内のマーケットでと、テロによる犠牲者が後を絶たないイラク。 一向に改善しない治安。 蔓延する栄養不良と感染症・・・最大の犠牲者は、子どもたち。  (以下略)


    ※UNICEFは国連の補助機関ですから、国連の方針と異なることは出来ない筈。国連がある一国の国益のためにイラクで戦争を行っていることが治安悪化の最大の原因ですから、UNICEFの出来ることには自ずから限界がありますね。治安維持を求めてはいますが、その答えが戦争でしょうか?? アメリカが行っている戦争を止めさせれば、それだけで問題の半分以上は解決するのにね。サダム・フセインは悪魔の様に扱われて抹殺されましたが、民族浄化とは言わないまでも特定民族や勢力を抑圧していたのは事実にしても、他方、戦争前のイラクは教育水準の非常に高い豊かな国であった、と聞き及んでいます。 *2 そこに全く異なる価値観を押し付けに来た国がイラクを破壊したのでは? 国連に対してまず戦争を止める様勧告するのでもない限り、UNICEFの言動ははっきり言って無意味です。『引き続き責任を持った行動を取るよう訴え』 るだけでは、馬鹿なアメリカは理解出来ません。

  • http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009111700254
    全米15%世帯が食料不足=不況直撃、子供の飢えも急増
    (2009/11/17-10:21) 時事ドットコム


    −−− 報告は、子供の食事まで制限せざるを得ない世帯が50万6000世帯に達し、前年比56.7%も増加していると指摘。「通常は保護されるはずの子供まで、食料を確保できないケースが増えている」と警告した。


    ※アメリカでさえこの有様。株屋やら金融屋の給料や報酬の多寡は議論されても、アメリカに 「飢え」 が存在することは問題にもされない、と云うより信じたく無いのでしょう。ところで日本は? 子どもの飢えは無いと思いたいが、むしろ別の弱者 --- 私も仲間入りをしつつあるお年寄り、ホームレスの方々 --- はどうだろう?

  • http://www.unic.or.jp/recent/orara.htm
    児童と武力紛争に関する国連特別代表、総会に第1回報告書を提出


    (児童と武力紛争に関するオララ・A・オトゥヌ国連特別代表は1998年10月12日、第1回報告書(A/53/482)を第53回総会に提出し、戦時中の子ども虐待を止める国際的行動を要請した。以下は、同報告書の要旨である。) (以下略)


    ※「戦時中の子ども虐待を止める国際的行動を要請」 の優等生的な作文の意味も意図も理解出来ない。戦争を止めさせろ、ならわかるが。これも国連ですから、政治的な発言とならざるを得ないのでしょうが。

以下は参考まで紹介。内容は別として実際に活動されて実績もあがっている筈なので、批判は差し控えます;

児童 人権 世界の医療団(メドゥサン・デュ・モンド) 証言 子供の権利宣言

母子 福祉 世界の医療団(メドゥサン・デュ・モンド) 証言  国際社会の使命

紛争 犠牲 援助 世界の医療団(メドゥサン・デュ・モンド) 見捨てられた危機


なお子どもに限らず 「社会的弱者 (女性であるだけで弱者、とは私は考えませんが)」 と云う観点からすると、似たような問題が山積み;


http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091119-OYT1T00005.htm

世界人口68億、女性貧困層の問題警告…国連白書

(2009年11月19日00時14分 読売新聞)


−−− 特に女性貧困層が気候変動の影響を最も受けるとして、温室効果ガス削減の数値目標だけでなく、人的側面への配慮を求めた。


 白書は、気候変動による洪水や干ばつなどが、貧困層の生活環境をさらに悪化させると指摘した。中でも、農業や家事を担う女性は「食料や水、燃料を確保するため一層の労働を強いられる」うえ、少女の教育機会も奪われると警告した。(以下略)

本来 「資本」 には、個々の人間が食料や飲料水をいちいち確保しに行かなくともよい --- オレンジを食べるためにスペインの農家まで行かなくてもよい、有名な湧き水を飲みにおフランスまで出かけなくともよい、今年の冬の灯油 (私は道産子です、ご参考) をアラビア半島まで汲みにいかなくてもよい、など --- 複雑な仕組みを効率よく提供する役割がありますが、このケースではそれが全く機能していない、と云うことですね。何故でしょう? 援助は必要不可欠なのですが、何故か?


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091117-00000067-san-int

孤児虐待の歴史に謝罪 英国から豪州へ 養護施設で強制労働

11月17日7時57分配信 産経新聞


−−−豪州の調査によると、20世紀中に英国やマルタから送られてきた子供は6000人から3万人に上る。彼らはほとんど孤児とされたが、実際は家庭が貧しかったために親に捨てられたり、「より良い生活があるから」などと誘われたりしたほか、中には「旅行させるから」と言ってだまされて連れてこられたケースもあったという。


 これら英国からの子供だけでなく、豪州国内で、家庭崩壊や母子家庭であることを理由に養護施設や孤児院に送られた子供も同様に強制的に働かされ、虐待を受けた。これらの子供たちは、特に「忘れられたオーストラリア人」と呼ばれ、約50万人に上るという。


 豪政府は先住民のアボリジニと白人の間に生まれた子供に対しても、19世紀後半から1世紀にわたり、アボリジニの親から引き離して育てる「隔離政策」をとった。アボリジニを白人社会に同化させるためだ。ラッド首相は昨年2月、これについても公式に謝罪している。対象とされた子供は約10万人に上り、こちらは「盗まれた世代」と呼ばれている


最後の紹介となりましたが、山岡朋子さん (横山朋子さん名) 翻訳の 『ルス、闇を照らす者』 に描かれた主人公ルスは上掲記事の様に強制労働や飢えや虐待を経験した訳ではありませんが、「本当の親を奪われた、家族から引き離された」 と云う共通点があります。現在寄り道が過ぎてなかなかまとまらないコロンビアのケースでは、子ども兵士の問題もあります。ストリート・チルドレンも含め問題の種類や背景は様々ですが、社会の歪に最も痛めつけられるのが子ども、その母親 (父子家庭もありますが)、家族、地域の順でしょうか。子どもをはじめとする 「弱者」 が飢えている様な社会は、どんなに高邁なxx精神を掲げようがお題目を唱えようが落第と思います。最低限守るべきものは何か、犠牲にして構わないものは何かを忘れて平和だの景気だのに大騒ぎしている世の中って、居心地がわるいですね。


.

*1:1946年12月11日に設立された当初は国際連合国際児童緊急基金(United Nations International Children's Emergency Fund、頭文字をとった略称が UNICEF)、その後1953年に正式名称が現在のもの 国際連合児童基金 (United Nations Children's Fund) に変更されたが略称はUNICEFのまま。なお日本は、戦後の緊急援助として1949年から1964年にかけ、主に脱脂粉乳や医薬品・原綿などの援助を受けた主要な被援助国の一つであったことは忘れてはならないでしょうね。

*2:昔から読んでいます田中宇さんの記事から以下抜粋;


−−−▼アラブ発展のモデルだったサダム・フセインの富国強兵策

 アメリカの味方から敵へと転換させられた2番目の例は、サダム・フセインのイラクである。1973年の石油危機を皮切りとした石油価格の高騰によって短期間にばく大な資金を手にしたアラブ産油国の多くは、王室が贅沢な暮らしをするなど、せっかくの儲けを浪費してしまう傾向が強かったが、例外もあった。その一つがフセインのイラクだった。

 イラクでは石油危機前年の1972年に、それまで石油産業を支配していた外資系企業を追い出して石油を国有化した。それを実行したのは、副大統領だったサダム・フセインだった。フセインは1968年のバース党クーデターの黒幕で、副大統領として実権を握ったが、党内の内紛が激しかったため、大統領には名士で党内各派に顔が利くが狡猾でない老人のアーマドハッサン・バクルになってもらっていた。

 石油を国有化した翌年に石油危機が起こり、世界有数の産油量を持つイラク政府は、一気に金持ちになった。サダム・フセインはこの金を使い、それまでシーア派・スンニ派・クルド人がバラバラに争い、地縁血縁もひどく分裂気味だったイラクを、バース党の傘下に統合していった。全国の道路や発電所を作り、農村の近代化や農地の土壌改良などを進めるとともに、全国の医療や教育を無償化した。これにより、イラク国内の多くの勢力が、フセインのバース党政権を支持するようになった。

 社会主義のバース党は、男女平等も推進し、それまでの男尊女卑を乗り越え、女性の職場進出が進んだ。石油以外の産業育成も行い、イラクは石油危機から数年間で、中東で最も社会制度の整った先進的な国となった。同時にフセインは、軍とは別の治安部隊を作り、反政府的な態度をとる勢力を弾圧するとともに、軍内や党内の分裂行動を取り締まるという強権的な政治も併用し、急速にイラクを統一させ、富国強兵した。

 石油収入を使った開発独裁政策を展開して成功したフセインのやり方は、他の中東諸国のモデルとなりうるものだった。石油を使ってアラブを強くしようとするイラクのフセインの戦略は、イスラエルにとって大きな脅威だった。  石油の国際政治 / 2007年3月13日  田中 宇 より


−−− よく言われることだが、イラクの人々は、教育水準の高さではアラブ随一である。湾岸戦争まで、イラクは石油収入を教育に回し、しかも社会主義だったので男女平等に高等教育をほどこし、海外留学経験者も非常に多かった。湾岸戦争後、世界から敵視されて海外留学も行けなくなったが、私が会った医学生たちは、自分たちの教育水準には自信を持っており、教授が「医者は足りている」と誇りを持って語るだけのことはありそうだった。  戦争を乗り切ったバグダッドの病院 / 2003年5月10日 田中 宇 より


−−− イラクは、1980年にイラン・イラク戦争を始めるまで、石油収入によって中東で最も豊かな国の一つで、教育水準が高い中産階級が育っていた。彼らは、イラクの民主化を担うはずの人々だった。

 しかし、8年間のイランとの戦争に加え、90年の湾岸戦争でイラク経済は壊滅し、その後も経済制裁が続いて復興できなかった。国民の1割にあたる200万人が欧米や周辺のアラブ諸国に逃げ出し、国内に残った人々は貧乏になって、中産階級は消滅した。そのためアメリカが経済制裁によってフセイン政権を窮地に陥れ、イラク国内の反政府運動を高めたいと考えても、経済制裁が民主化運動の担い手を消してしまった以上、それは無理な話だった。  アメリカとイラク・対立の行方 / 2001年2月19日 田中 宇 より

2009-11-19

新たな茶番劇

オバマ起死回生のパフォーマンスでしょうか、人権を考慮する必要のないグアンタナモに収容されている9−11 「主犯格 (マスターマインド)」 容疑者をニューヨークに連れてきてアメリカ国内法で合法的に 「吊るす」 と云う、東京裁判・サダム・フセイン裁判以上の茶番劇を演じようとしています;



  • http://sankei.jp.msn.com/world/america/091118/amr0911181940013-c.htm
    9・11テロ主犯格公判で緊張走る NY厳戒へ
    2009.11.18 19:38 msn産経ニュース


     【ニューヨーク=松尾理也】国際テロ組織アルカーイダ幹部で、米中枢同時テロ(9・11)の起案者とされるハリド・シェイク・モハメド容疑者ら主犯格5人の裁判が開かれるニューヨークに、緊張が走っている。公判の舞台は、悲劇の象徴となった世界貿易センター(WTC)のツインタワーの跡地から、わずか数ブロックのところにある連邦地裁。テロリストにとり最も宣伝効果が高い環境といえ、テロも予想され厳重な警備態勢敷がかれる。それだけに「ニューヨークにとり不必要なリスク」との批判が根強い。 (以下略)

  • http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200911170019.html
    同時テロ主犯格のNY裁判に3分の2反対、国内実施の支持6割
    2009.11.17 Web posted at: 17:03 JST Updated - CNN


    ワシントン(CNN) オバマ米政権が2001年の米同時多発テロの主犯格とされる国際テロ組織アルカイダの幹部ハリド・シェイク・モハメド容疑者を含む5人を、キューバ・グアンタナモ米海軍基地に併設するテロ収容施設からニューヨークに移送し、一般公判で裁くことを決めた問題で、米国民の3分の2がこの案に反対していることが最新世論調査で16日分かった。CNNとオピニオン・リサーチ社が共同実施した。


    しかし、約60%が、第3国での米国関連施設より、同容疑者を米国内で裁くことには賛成した。64%がモハメド容疑者は軍事法廷に出廷すべきと回答、34%は一般的な公判を支持した。


    また、約80%が死刑判決を支持。5人のうちの1人は、通常なら死刑判決には反対するが、同容疑者の場合のみは賛成すると応じた。 (以下略)

公判 (ウィキペディア) とは、、日本の法律では、刑事訴訟において、裁判所、検察官、被告人(弁護人)が訴訟行為を行うために法廷で行われる手続のこと。ただしあくまでこの 「公判」 と云うコトバは翻訳ですから原文を見ると "trial in a civilian federal court" ですね;

  • http://cbs4denver.com/national/911.mastermind.trial.2.1309927.html
    U.S. To Seek Death For 9/11 Conspirators
    Nov 13, 2009 4:52 pm US/Mountain / cbs4denver_com


    WASHINGTON (CBS News) ― Self-proclaimed Sept. 11 mastermind Khalid Sheikh Mohammed and four other Guantanamo Bay detainees will be sent to New York to face trial in a civilian federal court, the Justice Department said today. (以下略)

  • http://www.justice.gov/opa/pr/2009/November/09-ag-1224.html
    Departments of Justice and Defense Announce Forum Decisions for Ten Guantanamo Bay Detainees
    Friday, November 13, 2009


    −−− The Attorney General, in consultation with the Secretary of Defense, has determined that the United States government will pursue a prosecution in federal court against five detainees who are currently charged in military commissions with conspiring to commit the Sept. 11, 2001 terror attacks, which killed nearly 3,000 individuals. (以下略)

アメリカの法制度など馬鹿馬鹿しくて興味もありませんが、興味のある向きは アメリカ合衆国の司法制度 (ウィキペディア) とか アメリカ合衆国連邦裁判所 (ウィキペディア) あたりが目次としてはよさそう。現代版西部劇の裁判で 「吊るされる」 予定の5人は;


※ 容疑については Pentagon charges six in Sept. 11 terror attacks / Death penalty will be sought against alleged mastermind, others / Ap Associated Press, updated 12:21 p.m. ET Feb. 11, 2008 より引用。公判時は変わっているかも。


下手な西部劇よりはるかにおもしろそうです。5人の容疑者は、アメリカ国内法の適用されないグアンタナモで一体何年に渡って虐待され 「自白」 させられたのか知る由もありませんが、今回の茶番劇の中ではそれが全て有効な証拠として使われるのでしょう。現代法の下では、拷問は勿論のこと脅迫により違法に獲得したものに証拠能力は無い筈ですが。また、乗っ取った飛行機での自爆と云う性格上実行犯が全て乗客と共に一瞬にして蒸発した事件ですから、裁かれるのはそれを指揮したマスターマインド (立案・指導を行った者、の意味でしょう) たるハリド・シェイク・モハメド容疑者とその部下・親族。実行犯死亡の犯罪を裁く通常の裁判であれば、手を下していない者に死刑宣告するのはウルトラCだろうと思いますが、今回のは茶番劇ですから楽勝でしょう。まして陪審員裁判であるなら、「愛国的でない」 意見を述べることさえ実質不可能でしょうし。


9−11は自作自演の疑いも完全には晴れてはいない、未だに不明な部分が多い事件です。冒頭で 「起死回生の」 と言いましたが、この茶番劇がどの様な形で終わるにしろ、オバマにとっては国内・国外問わずマイナス評価にしかならない様な気がします。


他の裁判や 「茶番劇」 との比較を考えるなら、ドイツの戦犯を裁いたニュルンベルク裁判は連合国の管轄下にあったが、日本の戦犯を 「裁いた」 東京裁判はマッカーサー司令官の指揮下、極東国際軍事裁判所即ちアメリカ単独での 「裁判」 でした。いずれも連合国側の戦争犯罪は裁かれていない。最近のものでは サッダーム・フセイン (ウィキペディア) を 「裁いた」 茶番劇。形のうえではイラク自身の良心による判決・ サッダーム・フセインの死刑執行 (ウィキペディア) と言われていますが、実際アメリカの圧力が無かったなどと思っている馬鹿はいない。従って今回のものは、サダム・フセイン裁判に最も近そう;



オバマになっても、アメリカは変わらない。今回の茶番劇を首尾良く片付けることで達成出来るものは何も無い。誰が本当ののマスターマインドであったのか、そしてもしそれが広く信じさせられている様にアメリカ国外の過激派によるものだったとしても、何故銃口がアメリカに向けられたか考えない限り、何も解決しない −−− いや、むしろ解決するつもりが無いのでしょう。世界が平和になると、大量破壊兵器・核兵器の所有・行使能力とも世界一を誇るアメリカ軍と軍事産業が喰って行けなくなりますし、するとアメリカの優位性が無くなりますから。今回の茶番劇は息抜きかな?

2009-11-18

青々としたゴルフ場は環境に優しいか?

何年か前、ゴルフ場 (ウィキペディア) は環境破壊の元凶なのかそうではないのかの議論が沸き起こったことがありましたが、それも下火になりました。私は自分がやらない (やれない?) せいか、どちらかといえばアンチゴルフ派ですが、アイドル的なゴルファーが増えた?せいか、ゴルフ (ウィキペディア) の話題が新聞の紙面を賑わわせている様な気がします。2016年のリオ・オリンピックから7人制ラグビーとともにゴルフの正式競技への採用が決まった様でもあり、海外でも幾つか話題が;


  • http://www.cnn.co.jp/science/CNN200911150013.html
    小さなボールが環境への大きな脅威に ゴルファーに警鐘
    2009.11.15 Web posted at: 19:56 JST Updated - CNN


    ロンドン(CNN) ゴルフ場などでなくなったり捨てられたりしたボールは、自然に分解されるまでに100―1000年もかかり、その過程で大量の有害物質を放出するとの研究結果が、デンマークでこのほど発表された。ゴルフボールによる環境汚染については、英国などでも懸念が強まっている。 (以下略)

  • http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-11799420091005
    世界最長のゴルフ場、ウォンバット遭遇のチャンスも
    2009年 10月 5日 17:30 JST 世界のこぼれ話 Reuters


    −−− 2005年に建設が始まったこのゴルフ場は、やりがいがあるだけでなく、オーストラリアの野生動物をじかに見ることができるところも魅力。4番ホールがあるNundrooは、ミナミケバナウォンバットがオーストラリアで最も多く生息している地域で、ゴルフ場建設のプロジェクト責任者は「カンガルーやエミュー、ラクダなど、ワニ以外のあらゆる野生動物を目撃できるだろう」と話した。 


     コースを回るためには、ガソリン代が200オーストラリアドル(約1万6000円)ほどかかり、5番ホールではボールがいくつかカラスに盗まれることも覚悟しなくてはならないという。

  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090917-00000014-rcdc-cn
    ゴルフはもう「緑の阿片」ではない!急速に普及、世界で5番目にゴルフ場の多い国に―英紙
    9月17日11時28分配信 Record China


    2009年9月14日、英紙インディペンデンスは中国でゴルフがブームになっていると報じた。中国ではゴルフはこれまで「緑色阿片」と呼ばれ、資本主義の象徴的な存在だったが、今ではスポーツとして徐々に認知されてきているという。環球時報が伝えた。 (以下略)

    • Record China紙 関連記事 (※題名見ているだけで楽しい)
      • 大量の農地がゴルフ場と別荘に…!違法転用が拡大―中国
      • 巨大な需要見込める中国のゴルフ・マーケット、課題はコース整備に―米誌
      • ゴルフが必修、富豪子弟の学ぶ貴族小学校―広東省恵州市
      • 誰だ、成金を「新貴族」などと呼んだのは?灰色の金を得ただけ、礼儀・教養なし―中国紙

私はゴルフがスポーツとは認識しておりませんから、オリンピックの種目に再度加えられたことには大きな違和感感じます。まあそれは私の勘違いだろうから構わないとして、オリンピックに向けてゴルフがさかんになった場合に問題となるだろうなぁと思われる点を列挙すると;


  1. インフラ整備、特に新たなゴルフ場建設に当たっての環境負荷 (昔散々議論された筈ですが、芝維持のための農薬による汚染とか、森林の伐採による自然災害のリスク増加とか。上掲記事中で問題提起されたゴルフボール程度なら分解性の高いものは幾らでも作れるでしょうけど。)


  2. 同、自然の中に暮らす動物の領域侵害 (本来人間を恐れる野生動物が人間の住む世界に降りて来ざるを得なくなる。)


  3. 同、土地活用の問題 (儲からない農地をツブすケースも多いでしょうね。)

ゴルフ場の芝は青々として写真を見るとキレイではありますが、自然とは本質的に異なります。ゴルフのためだけに人工的に作られたまがいものの自然です。野生動物と触れあえるなんて聞こえはよいが、要は彼らの領域を人間が奪っているだけのこと。オーストラリアの場合は人間の方が動物より少ないから問題無いのかも知れませんが、誰でもがゴルフ場に入れる訳でもありませんし。


いつも考えることですが、そこに人が暮らしている以上、その生活を守ることが第一義に考えられるべきゆえその範囲で自然を利用するのは止むを得ないが、それを超えて --- 外部の人たちや会社の利益のため、あるいは周辺に影響を及ぼす場合 --- の利用は許されないと思う。その意味で、日本や荒らすべき自然の残っていない国ではコースに出ての練習の機会が絶対的に少ないと考えられますから、そんなものがオリンピックの種目に採用されること自体疑問。ある意図を感じます。雪の降らない国の選手が冬季オリンピックで活躍、のサクセス?ストーリーを否定はしませんけど。ゴルフが環境に与える影響は再度検証されるべきと思いますが、プラスにだけはならないのは確か。「緑の阿片」 とは言い得て妙ですね。

2009-11-17

日本の米国債保有 その2

少し?旧いため現状にそぐわないところがあるかも知れませんが、以前から疑問と云うより引っかかっていることについて言及している記事をまず紹介します;

http://homepage2.nifty.com/motoyama/bond.htm#bond

むしられ続ける日本

(2001年1月14日)


    • 超帝国主義国家アメリカの内幕
      マイケル ハドソン (著), Michael Hudson (原著), 広津 倫子 (翻訳)
      出版社: 徳間書店 (2002/05)
      ISBN-10: 4198615209 / ISBN-13: 978-4198615208 *1

  • 禁じられた金保有 日本政府
    ※昨日紹介の財務省資料では、保有する金の割合は2.4%ですね。

  • 日本企業が所有する米国債の実体


    −−− 読者は、それだったらその溜まりに溜まった中長期の米国債を市場で売ればいいと思うかもしれない。もちろんそんなことは米国は日本に許可していない。その国債が満期になるまで売らないと日銀は約束させられているというジャーナリストもいる。『日本国破産』の著者、森木亮(あきら)氏は、途中で売るようなことを日本が強行しようとすれば、アメリカは日本の所有するアメリカの資産の凍結を行うとまで言っている。これは戦争に近い状態を意味している。 (以上、引用終わり)


    ※このハナシは相当以前、ある金融屋さんからも聞いたことがあります。

  • 橋本元首相のブラフ


    −−−  1997年6月、当時の橋本首相が、「米国債を売りに出したいという誘惑にかられたことがある」と発言したとたん、NYダウが暴落した。もちろん橋本元首相は米国債を売ることなどアメリカが許さないことは百も承知である。ブラフをかけたのである。日本ではその潜在的なパワーが認識されていないが、日本が本気で米国債を売り始めたら、米国経済はあっという間に破滅である。アメリカの市場関係者はそれをよく知っているから、こんなブラフにも過剰反応を示したのである。


     石原慎太郎氏によると中国の米国債保有は500億ドルだという。それをアメリカは非常に警戒しているというのだ。日本の保有額1兆8770億ドルに比べたら微々たるものだが、日本なら完全にアメリカの支配下だからいいが、中国はなにをするかわからない。もし市場で売り浴びせられたらたちまちアメリカ経済に大打撃を与えてしまうと警戒しているというのだ。もしそうだとしたら日本も随分なめられたものだと思う


     橋本発言でおもしろい論評をしたジャーナリストがいた。橋本発言に対しクリントン大統領は、それを容認する発言をした。本来なら家来であるはずの日本が主人のアメリカにたてついた発言をしたのだから、アメリカ政府は怒っていいはずだが、あえてそうしなかった。それは、この件で騒いで日本国民が米国債の実体を知ってしまうのはまずいと思って黙ってほこを収めたというのである。ほんとかどうか知らないが、おもしろい意見である。 (以上、この項は全文引用)

  • 米国債購入による金額の目減りは親方(アメリカ)に渡す上納金!?

外貨準備は日本国民の資産であるにもかかわらず、おかしな制約が付いているのはどう考えてもおかしいですよね? 中国に対してこんな馬鹿な約束はさせていないのだろうから 「脅威」 である、と云うのが昨日紹介したNYTの記事のベースと思います。こんな 『思いやり』 で日本はアメリカと心中するつもりか??? 続けて幾つか紹介します;



  • http://www.tkfd.or.jp/eurasia/china/report.php?id=94
    2008年11月:中国が日本を抜いて世界最大の米国債保有国に ------日米同盟から米中G2への分水嶺か------(田代 秀敏 研究員)
    更新日:2008/12/17 分析レポートユーラシア情報ネットワーク[東京財団]


    このサイトから以下グラフを引用します;


    f:id:El_Payo_J:20091117234822j:image

  • http://www.jlp.net/syasetu/040315c.html
    急増する米国債購入 / 国民の富を絞り、米のぜいたくを支える売国政府
    労働新聞 2004年3月15日号 3面


    ※かなりキツイ論調ですが、事実ですね。


まだまだ隷属は終わりそうにありません。(多分その3が必要)

.

*1f:id:El_Payo_J:20091118001133j:image 出典: Amazon

2009-11-16

日本の米国債保有 その1

昨年9月末時点で米国債の最大保有(債権)国は日本から中国となりましたが、NYTが今回のオバマ中国訪問に際して以下記事を掲載した様です;

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091116-00000575-san-int

NYタイムズが米中の力関係変質に警告

11月16日18時43分配信 産経新聞


 【ワシントン=山本秀也】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は15日、北京での米中首脳会談に臨むオバマ米大統領が、「銀行家に敬意を払いにやって来た浪費家の役回り」を演じることになると論じた。中国が世界最大の米国債保有国となったことで、中国が人権問題で対米配慮を拒むなど、米中の力関係が変質し始めたことに同紙は警鐘を鳴らしている。 (以下略)


  • http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=1119&f=business_1119_038.shtml
    中国が日本を抜いて米国債保有国1位に
    【経済ニュース】 Y! 2008/11/19(水) 17:27 / Searchina


     米国財務省が発表した最新の国際資本流動報告(TIC)によると、9月末までに中国の米国債保有額は5850億ドルに達し、中国は日本に取って代わって米国債の最大保有国になった。 (以下略)

ここでイヤらしいのは、過去米国債の最大のお得意先であった日本に関しては、少なくとも私の知る限りは (日本がどこかを抜いて最大の保有国になったのはいつか今認識していませんから、その時には言われたのかも) このテの 「警鐘」 なんか鳴っていなかった点。NYTのコトバを借りるなら、今回オバマは 「浪費家代表として第2位の銀行家に敬意を払いに来た」 と言えますね。でもそうでは無いところが日本がアメリカにとって最高のカネづるであった所以。そりゃぁそうです、いくらでもカネを貸してくれ、返済だのうるさいことは一切言わない、いや実際には言わせてもらえなかったのですけど。鳩山政権になってこの点はどうなるのか大変興味がありますが、巷に溢れるアメリカよいしょのガキ共や自称投資アドバイザなどではなく本当のプロの意見を読んでみたいものです。この件について私の認識は虫食い的ですから、幾つかの参考記事を2回に分けて紹介することに。



  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091109-00000014-mai-bus_all
    <外貨準備高>10月また過去最高に 95兆円に膨らむ
    11月9日11時15分配信 毎日新聞


    −−−1兆567億6900万ドル(約95.1兆円)と、4カ月連続で増加し、8月末から3カ月連続で過去最高を記録した。金価格の上昇やユーロ高・ドル安で、金やユーロ建て資産のドル換算額が増えた。【斉藤望】

話題となっている 外貨準備 (ウィキペディア) の大まかな内訳は、2000年度以降開示されるようになった (外貨準備等の状況(財務省) を参照)。またその運用は、実質的に米国債、預貯金、金などに限定される方針が財務省から出されている(外国為替資金特別会計が保有する外貨資産に関する運用について(財務省) を参照)。


f:id:El_Payo_J:20091116232931j:image


ご覧の様に米国債の保有残高は財務省からは開示されていませんが、米財務省の公表資料から類推可;

http://www.business-i.jp/print/article/200908310005o.nwc

■日本の外貨準備 多様化の可能性

金融ジャーナリスト・森岡英樹2009/8/31


−−− 日本の外貨準備の運用については、「外貨証券」の総額が開示されているだけで、その内訳は市場への影響を考慮して非公表になっている。しかし、米国債の保有状況については、米財務省の公表資料からトレースでき、その残高は6月末で7118億ドルに及ぶ。外貨準備の約70%強が米国債にくぎ付けにされている状況である。一方、いまや世界最大の外貨準備(6月末で2兆1316億ドル)を持つ中国は、その運用の多様化を模索し始めている。これまでのドル資産一辺倒の運用から、ユーロやその他の通貨建て資産を組み入れた分散化を志向し始めている。この中には、IMF(国際通貨基金)のSDR(特別引出権)を念頭に置いた運用も含まれている。巨額な外貨準備を背景に中国が通貨覇権に物申しはじめたことは間違いのない事実だ。


 日本はどういうスタンスで臨むのか、いまだ明確な意思表示はなされていないが、民主党の金融対策チームの幹部議員は「外交上の配慮もあり総合的に判断されなければならないが、外貨準備は国民の資産である以上、国富の観点から再考の余地はあると思われる」と言う。仮に、日本の外貨準備の分散化が実現されれば、為替、債券など市場への影響は非常に大きいものが予想される。


(以下、その2に続く)

2009-11-15

何が大切なの?? 当たり前のことを当たり前に行った会社と それが理解出来ない馬鹿な取引先、セコイ財界人−−−

整形手術を繰り返して? 逃げ回っていた殺人の容疑者が逮捕された際、自社内によく似ている容疑者と思われる従業員がいることを通報した会社もあれば、屁理屈をこねてその行為を否定するかの様な馬鹿な顧客 (取引先) もあるのですね;

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20091114k0000m040121000c.html

市橋容疑者逮捕:勤務通報した建設会社、契約解除の被害

毎日新聞 2009年11月13日 22時47分(最終更新 11月14日 0時23分)


−−−一部の取引先から「市橋容疑者のような男が勤務している会社と取引できない」と契約解除を通告されたことが分かった。 (中略)


 同社は今月5日、公開された市橋容疑者の整形後の写真を見て、警察に通報。社内では会社への影響を懸念する声も出たが、「社会人の義務」と判断したといい、「勇気を持って通報したが、こんなことになるとは」と困惑している。


取り引き中止の理由は、「社員の身元もきちんと調べない会社とは取引できない」 、あるいは 「人殺しの働いていた会社と取り引きしたくない」 などに集約されるのだろうが、裏返すと自分達の馬鹿さ加減を正当化する 「屁理屈」 でしかないことに気付いていない;


社員なりアルバイトの身元についても、通常提出された履歴書なり職歴なりを疑ってかかり、いちいち裏を取ることは 「採用の常識」 ですか? よほど社員が余っていてそれ専門にやれるのは大会社のみ。特に人の入れ替わりの激しい会社など、そんなことやっていたら仕事にならんでしょう。それに、犯した犯罪は別としても、整形なり変装などで相当顔が変わっており、かつ仕事は熱心にやっていた様ですし。馬鹿な 「取り引き先」 は、性悪説に基づき社員の学歴やら職歴・家族関係、病歴に至るまで全て裏を取っているのでしょうか??? 大臣クラスの人間の 「経歴詐欺」 にだって皆引っかかったではないか?


それを問題にするなら、逃走当時の顔から整形手術行った整形科医の方が問題では? 患者のプライバシーを守る義務は当然あるでしょうが、犯罪者についてそれをそのままあてはめることには抵抗があります。それこそ施術前に身元を確認すべき。逃走は整形手術の大きな動機ですから。本来、最初の整形科医から通報があって然るべきだったでしょ? ナントカ真理教の信者がいまだにつかまらないのはそのせいかも。


通報した会社が公開された整形後の顔写真を見るまで気付かなかったのはどう考えても無理はありません。取り引きを打ち切った馬鹿な顧客は、自分達がその様な立場に置かれた時は、きっと当たり障りの無い理由でこっそり解雇して社内に緘口令しくのでしょうね。(最終的に逮捕されればそれも表に出ますけど、その場合後述の如く事態は更に悪化します。)


百歩譲って、世間並みで可と考えた身元調査が甘かったことが過失だとしても、この建設会社はそのミスに気付いた時点で速やかに公開した訳ですから尚更責められるいわれは無い。そのおかげで逮捕出来たのだから。


何年か前、某自動車メーカーが 「リコール隠し」 を繰り返し会社ぐるみで行っていたことがバレましたね。クルマの場合のリコールとは 「道路運送車両法に基づく、自動車やオートバイに設計・製造段階による不具合が発見された場合に、メーカーや輸入業者が無料で修理をする制度 リコール (自動車) (ウィキペディア) 参照」 です。言い方を変えますと、 「手前どものミスにより重大なトラブルを引き起こす可能性のある製品を販売してしまいましたので無償で対応させて頂きます」 と云うこと。自動車に限らず不祥事をおこす企業も後を絶ちません。でもその経緯をよく観ていますと、ミスや一部社員の不正はある意味ゼロには出来ないが、本当の問題の根は、それを覆い隠そうとして更にミスを積み重ねること。企業のトップが雁首揃えてマイクの前でお詫びしている様な大変見苦しいケースの殆どは、ミスそのものではなくそれを隠そうとしたことが原因ですよ。リコールを出すことは恥ずかしいハナシではあっても、それを隠して被害を拡大させないためには必要なことです。「正直」 が一番です。経営の基本ですね。


その様に考えて行くと、建設会社の 「取り引き先」 が末端のお客様ならばある程度致し方ないものの、それが法人の場合は 「馬鹿」 と呼んで差し支えないでしょう。この会社は多くの 「馬鹿」 のせいで短期的には大きな損失を出すのかもしれませんが、それを恥じることは何もない。このご時世に当たり前のことをきっちり行うことのできる、そこで働くことを誇れる会社と思います。それに願わくは、一方で応援してくれる取引先もきっと多いでしょうし。(私にカネと機会があれば是非取り引きさせてもらいたい)


で、更に情けなくなるハナシ;

  • http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/091113/fnc0911132117020-c.htm
    日本軽視か? 日米財界人会議で日本側に不満 米側出席者の格下げ顕著
    2009.11.13 21:16 msn産経ニュース


     【ワシントン=渡辺浩生】今月、ワシントンで開催された日米財界人会議をめぐり、日本側から「日本軽視の表れではないか」との声が上がっている。日本の出席者が大手企業会長だったのに対し、米国側は副社長や日本支社長などが大半だったためだ。日米貿易摩擦が終わって10年以上が過ぎ、米経済界の関心が中国に移ったことも背景にあり、「日米財界人会議は役割を終えた」という指摘もある。 (中略)


     関係者によると1990年代前半までの日米貿易摩擦が激しかった時代の会議ではトップ同士が激しい議論を展開し、政府間交渉を補う役割も演じた。しかし、日米自動車協議が決着した95年以降、「米側の出席者の役職の格下げが始まり、2001年の米中枢同時テロ以降、顕著になった」(同行筋)という。参加企業も急減した。 (以下略)

  • http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091107/plc0911072303020-n1.htm
    やっぱり日本軽視? ずれ込んだオバマ米大統領訪日 平静装う日本政府
    2009.11.7 23:01 msn産経ニュース


     「銃乱射事件があったので大変だと思います。その思いは理解しないといけない。会談に影響がないように努力します」 (中略)


     これでは米政府内で「日本軽視」の風潮が広がっても仕方ないだろう。 (馬鹿馬鹿しいので以下略)

「日本」 はアメリカには 「軽視」 されたく無いらしい。そりゃあ誰でも相手から軽視されたくは無いが、財界人の反応は、ひとことセコイ。日本ではまともな株主総会であればそこでしか怒られることの無い、いつもは黒塗りの車でしか移動しないお偉いさん達が重視するのは、相手の「格 (=肩書き)」 でしかないんですね。こんな化石が前政権を動かしていた訳で。それに 「日米財界人会議は役割を終えた」 あるいは 「911以降アメリカ側出席者の格下げが始まった」 こと認識していたなら、何故今まで対応しないのか? その程度の 「賢人会議」 なら交渉ではなくお祭りでしょ、自惚れるのもいい加減にしたら? と言いたくなるほど財界人の質は下がりました。こんな 「変化に対応出来ない」 トップを抱く財界って、結構アブないのでは?


いつもニュース引用でお世話になっている産経の論調も、アメリカ様に 「軽視」 されるのが怖いのか? 何を今更、カネの無い・カネ以外の日本など昔っから世界中で 「軽視」 されてますって。それでもオバマが来たのは、世界の中で孤立しつつあるアメリカには相当の危機感があって、言う事を聞かなくなったがちょっと脅せばまだカネづるの日本と、アメリカより先がありそうなアジアとの関係を確保したいがため。オバマの演説中 「アメリカ初の太平洋大統領 "America's first Pacific President" 」 なんて訳のわからないコトバを使ったことによく表れています。本当に世界から軽視されたくないのであれば、カネやアメリカの僕であること以外でのプレゼンスを高めるしか道は無いのよ。財界人並みだね、全く情けない。

2009-11-14

西側に中国を批判する資格はない: アフリカの場合

中国が名実ともにスーパーパワーとなるに従って、欧米による 『中国脅威論』 やお決まりの 『内政干渉』 、いいがかりとしか思えない 『非難』 が目立つようになって来ました。黄禍論 (ウィキペディア) の部分は、過去日本が海外に展開していった過程でも通った道ですね;


  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091111-00000013-rcdc-cn
    西側に中国を批判する資格はない!「中国の接近を警戒すべき」論にアフリカ各紙が反論―中国紙
    11月11日14時37分配信 Record China


    2009年11月10日、中国紙・環球時報は、第4回「中国・アフリカ協力フォーラム」の開催を受け、西側諸国がアフリカに「中国による植民地化」を警戒するよう求めたことに対し、アフリカ各紙が「西側国家にそのようなことを言う資格はない」と反論したと報じた。 (中略)


    ナイジェリア紙「Daily Trust」は8日、アフリカと中国の協力関係に嫉妬した西側の記者や政治家たちが嫌がらせをしていると報道。かつてアフリカを植民地化した西側諸国に中国を警戒するよう求める資格はない、たとえ日本が説得しに来ても、南京大虐殺を認めず、教科書の記述も変えないような国の言うことなど聞けない、と報じたという。


    ※ この記事中で引用されているナイジェリア紙の記事は末尾に抜粋して掲載します。読んでご覧なさい、なるほど、と思えますから。


    ※ なお 『中国・アフリカ協力フォーラム』 はウィキペディアに記事が無いので以下参照;
    Forum on China–Africa Cooperation (Wikipedia EN)
    Official Website of FOCAC

  • http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=36974
    「それはアフリカ人の考えなのか?」中国首相が新植民主義論に反論―エジプト
    2009-11-10 10:23:16 配信 RecordChina


    −−−、「中国とアフリカの関係は半世紀以上に及ぶ。中国はアフリカ支援に際し、政治的な条件を付けたことは一切ない」と反論。アフリカとの協力関係は多方面にわたり、エネルギー分野はそのうちの1つに過ぎない、中国は決してエネルギーのためだけにアフリカを支援している訳ではない、と強調した。


    また、温首相は「なぜ中国だけが名指しで非難されるのか?これはアフリカ人の考えなのか、それとも欧米人の考えなのか?」と強い口調で反問した。

  • http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=33572
    中国のアフリカ征服は近い!既に75万の中国人が現地在住―米紙
    2009-07-21 03:06:38 配信 RecordChina


    2009年7月18日、米紙ニューヨークタイムズは「アフリカで影響力を拡大し続ける中国」と題した記事で、欧米諸国が中国とアフリカの密接な経済協力関係を重視していないことに懸念を示した。19日付で環球時報が伝えた。 (中略)


    中国が巨額の資金を投じてインフラ整備を進めたことで、アフリカ諸国に大量の雇用機会を生んだ。アフリカはその見返りとして中国企業を優先的に資源事業に進出させている。アフリカ人は中国の「条件を付けない謙虚さ」をフランスや英国などの「植民地主義者の傲慢さ」と違い、とても新鮮だと感じているという。


    本は最後に「何の目的も持っていなかったアフリカにとって中国は神の恵みのような存在だ」と強調。中国とアフリカの密接な関係はアフリカ進出をもくろむ他国にとって頭痛のタネになると指摘した。


    ※ この記事中の 「何の目的も持っていなかったアフリカ」 などと云うのが身勝手・傲慢さですね。正しくは 「何の目的も希望も持てなかったアフリカ」でしょ?


    ※ 75万人もアフリカに住んでおられる、素晴らしいことです。現地に行かなくて何がわかりますか?決して環境が良いとは思えません。誰もまともに取引先として顧みることの無かった、かつ大して儲かりそうにないアフリカに進出出来るのは、国として明確な目標があるから。無策な 「西側」 は参入が難しくなって当然でしょ? 自分達の理論に首を絞められているのだから世話ないよね。


  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091025-00000014-rcdc-cn
    <米中>ペンタゴンが中国での戦争を研究、核兵器など高い応戦能力明らかに―米誌
    10月25日18時2分配信 Record China


    ※ なるほど、でもアメリカはそれ以上の能力を持っているんだよね? 核兵器を対人で使用した加害国アメリカの大統領が被爆国日本に来て 「日米2カ国以外に、この(核)兵器が何をもたらすか知っている国はない」 などたわけたことを堂々とぬかす様な国が核兵器を保有していることこそ本当の脅威とは思いませんか???

  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091018-00000553-san-int
    米専門家、アフガンでの中国資源開発に警鐘 米軍犠牲の中、経済権益を着々確保
    10月18日19時41分配信 産経新聞


    ※ 資源開発のほうが人殺しよりマシでしょ? 「米軍犠牲」 ?? 現地の軍人・民間人の犠牲はどこへ行ったの???

  • http://mainichi.jp/select/world/news/20091020k0000m030117000c.html
    米国:スーダン新政策を発表…「圧力と見返り」が基本
    毎日新聞 2009年10月19日 23時43分(最終更新 10月20日 0時47分)


    ※ アメリカの外交政策はアメリカの国益しか考えない。とにかく品は無いわ、暴力的であるわ、ロクなものではない。中国スタイルはそりゃぁ新鮮でしょうね。

以前紹介しました田中宇さん記事 アフリカの統合 / 2009年7月7日 / 田中 宇 から再度同じ部分を引用します;

−−− アフリカには、中国の進出に対して批判的な人もいるが、その一方で、中国のような非欧米勢力がアフリカに援助や経済関係を拡大することで、アフリカは欧州による100年の支配から脱するきっかけをつかめると歓迎している人も多い。中国は、アフリカ各地で港湾や鉄道、道路などのインフラ整備事業を手がけている。「民主化」よりも、経済発展によって社会が安定する方が国民の幸福につながるという中国の改革開放の考え方が、アフリカでも実践されている。


 かつては、日本も非欧米勢力として、欧米の詭弁的な支配構造を破壊してくれると発展途上国から期待されたが、戦後の日本は対米従属以外の政治目標のない国であり、今や途上国は日本ではなく中国に期待している。日本人は、それをねたんで中国を嫌悪する本末転倒の状況にある。日本が、欧米の偽善的な世界支配をきちんと指摘する国になれば、世界は日本を見直すだろうが、そのこと自体、今の日本人は理解していない。中国は、アフリカで中国型の経済発展モデルを成功させたいという世界戦略があるが、日本のアフリカ外交には戦略が欠如している。 (以下略)


また、もう8年前の記事ですから現状にそぐわないところはありますが、 米英で復活する植民地主義 / 2001年11月12日 /田中 宇 も読んでみるとおもしろい。欧米のメンタリティーは今でもまだこのレベルです。さて日本は (も) 完全に出遅れていますが、どっちへ行くのでしょうね。それともアフリカなんて眼中に無い?


最後に、冒頭に紹介の記事中で引用されているナイジェリア紙の記事は以下の通り;

http://www.news.dailytrust.com/index.php?option=com_content&view=article&id=9207:giant-buys-a-lamb&catid=47:daily-columns&Itemid=31

Giant buys a lamb / Written by Mahmud Jega

Sunday, 08 November 2009 21:47 Daily Trust - The online edition


--- That much is evident from the Forum on China-Africa Cooperation meeting that opened yesterday at the Egyptian Red Sea resort of Sham-el-Sheikh.


In his opening speech at the Forum, Chinese Prime Minister Wen Jiabao pledged to give African countries 10 billion dollars in concessional loans, on top of the 5 billion dollars in assistance that the Chinese pledged to Africa at the Forum’s last meeting held in Beijing in 2006. In addition, Mr. Wen pledged to cancel the debts of 31 African countries and to build 100 clean energy projects across Africa.

All should stand up and listen, because this matter of China-Africa “cooperation” is going to be heard more and more often. It has already caused considerable unease among the Europeans and the Americans, people who have become accustomed in the past 500 years of seeing Africa as their natural dustbin.


But now the Chinese are coming. Since 1995, when President Jiang Zemin ordered them to “Go abroad!”, Chinese firms have been pouring investments into oil and other raw materials in Africa in order to fuel their own country’s roaring economy. In the last five years alone, Chinese direct investment in Africa soared from 491 million dollars in 2003 to 7.8 billion dollars in 2008. Total trade between China and Africa surpassed 100 billion dollars in 2008, a tenfold increase in eight years. The Chinese dragons have also built schools, hospitals and clinics to fight malaria and have offered scholarships for Africans to study in China.


However, envious Western journalists, academics and politicians are pouring sand into the Sino-African garri by alleging that the Chinese assist repressive African regimes in return for lucrative business deals and that they do not demand good governance or respect for human rights before they jump into bed with an African regime.


Very good. Who is complaining about Africa’s romance with the Chinese? Who was it in the 1960s who invented the word realpolitik? China is projected to be the next superpower, with an economy projected to overtake Germany’s this year, overtake Japan’s in a few years’ time and overtake the US’ Goliath economy anytime between 2035 and 2040. We Africans want to grab the short Chinese coat-tails and ride on it into what is expected to be the Chinese Century.


All those people who are saying that the Chinese are a dangerous partner to Africa, what did they themselves do when they lorded it over this continent in the last 1,000 years? Beginning with the Romans; when Alexander the Great came charging into Egypt --- (中略)


All the Arabs who brought --- (中略) The Portuguese too should shut their mouths --- (中略)


Even the French, what can they tell us about being wary of the Chinese? --- (中略)


The Brits should also keep quiet on this matter. --- (中略)


Let’s not talk about the Germans. --- (中略)


Even the Russians, we won’t listen to their admonitions --- (中略)


Even the Japanese, if they come here warning us to be wary of the Chinese, we will drive them away, because we hear that they are yet to atone for the Rape of Nanking in 1937, or even to update their school textbooks and mention what their troops did in China in 1937-45. Apart from inundating Africa with Sony TVs, Honda cars, Suzuki motorcycles and Yashica cameras, what else have they done?


The Taiwanese too, we Africans want to advise them to go and reconcile with their elder brothers --- (中略)


Or the biggest one of them all, the Americans. We Africans have followed them sheepishly all through the American Century, and all we got was an Africom military command based in Stuttgart. Now they do not want us to follow another strongman. Who said? Today, this Mandarin Chinese music sounds sweeter in African ears than American jazz. Look, the Chinese Giant is here to buy a lamb, and we will ensure that he buys a goat, a Gudale bull and a bag of Bambara nuts as well...

2009-11-13

踊り姫 そして 猫 (を主とする生き物) を愛する 長嶺ヤス子 さんのこと

私がまだ学生の頃 『裸足の踊り姫』 として活躍されていた長嶺ヤス子 (ウィキペディア) さんが来月踊りの公演を予定されていることをたまたま知りましたので、長嶺さんご本人についても併せて紹介します;


⇒ 経歴・活動などの紹介は Dancer 長嶺ヤス子 Official Site 参照。


2009年12月8日(火) 午後7時開演 五反田 ゆうぽうと

f:id:El_Payo_J:20091113204558p:image

写真および詳細の出典は: 〜じょんがら〜 いま蘇える津軽の唄・・・


<梗概>


今回の『じょんがら』は皆さんもご存知の津軽地方の民謡です。

ある津軽三味線の曲を私が聞いた時、何百年にも渡って、貧しさや自然の厳しさと闘い続けてきた北国の人々の生命力の強さを感じました。

その音色には、北国の人々の優しさ、悲しさ、力強さ、逞しさがありました。私はその音色をかりて、そこに生き続けてきた人々の生命力を、踊りで私なりに表現してみたいと思いました。

長嶺ヤス子北国の貧しい農家に生まれた女は、生活の為に門付けを生業としている一座に預けられ、毎日、毎日、西へ東への旅暮し。

裕福な生活に憧れていた娘も、やがて、年頃になり、門付けで毎年訪れるある裕福な家のご主人に見初められ、妾として囲われる事になる。

・・・・・・・・・

しかし女は、裕福な生活よりも自由を求めて、また、門付けの旅生活に戻っていく。

<使用予定曲目>

●津軽よされ節

●津軽じょんがら節

●十三の砂山

●秋の笛

 他

  • なお上掲長嶺さん公演内容といずれも直接の関係はありませんが、ベースとなる音楽 『じょんがら (あるいは濁らず じょんから)』 については 津軽じょんがら節 あるいはじょんから節について 参照。ついでに 『門付け (かどづけ)』 とは家々の前で三味線を弾いたり唄ったりしてお金や食べ物を貰ったりする芸を指します。津軽ではありませんが、越後瞽女の主流のひとつである 「高田瞽女」 のサイト 瞽女トップページ 内の 門付けの旅 あたりがイメージが湧くかも。で、越後と津軽がどう繋がるかと云うと、「新潟に、ゴゼという盲目の女性達が門付けをしながら津軽に流れてゆき、津軽では盲目の男性がゴゼから三味線を習い弾き、そして、門付けをして各地を放浪して廻った。その後、単独の放浪芸から唄や踊りを取り入れた民謡の一座を組むようになり、各地で興行するが、そこでは三味線は、伴奏楽器でしかなかった。やがて、前弾き(唄に入る前の三味線によるアドリブ演奏)が次第に聴衆の心を掴み、前弾きの部分がどんどん長くなっていき、ソロ楽器として認められるようになった。 (津軽三味線ライブスポット 郷土料理と津軽三味線の店「杏」(あんず) より引用)」 ってことだそうです。

私が観たのは昭和52年 (1977年) 公演の 「サロメ」 および昭和55年 (1980年) 上演の 「道成寺」。ゴールデン・アロー賞 (芸能賞) 受賞の 「サロメ」 公演本体だったかその前後で開催の踊りのコンサートだったかは定かではありませんが、確か当時渋谷山手教会の地下にあったジアンジアンでの開催だったと記憶します。(最近ボケてきましたから違うかも) 私は共演のスペイン人歌手と友達になったので、スペイン語を使ってみたいこともあってかなり足繁く楽屋と宿泊先に通った想い出があります。


それから20数年経ったある日、福島県でハンパではない数の猫に囲まれてお住まいであった長嶺さんとその宗教観・遺骨の供養の様子などが紹介されているのを偶然テレビでお見かけしました。まだ踊っていらっしゃるとは (失礼!) 先日まで存じ上げなかった。猫に関しては元々お好きであったのだろうと思っておりましたが、そうではなかったのですね;


f:id:El_Payo_J:20091113211432j:image

絵および以下引用の出典: 画家としての長嶺ヤス子 (HPより)


1995年から、彼女は毎年プロの画家として10月に油彩展を開いている。 絵によって彼女は生活の糧を得ている。

また、彼女は猫の絵でもよく知られています。

1980年に、彼女は偶然、迷い猫を車で轢いてしまいました。

その時から、彼女は多くの迷い猫や犬を飼い始めました。

現在、彼女は160匹の猫と20匹の犬の面倒をみています。

長嶺は、我が国ではフランスのブリジット・バルドーのように、動物愛護の先駆者です。


BBとの比較はおもしろい。確かにそうですね。長嶺さんの生き物に対する思いは、色々なサイトで紹介されています。例えば;

http://f61.aaa.livedoor.jp/~yasuko/top.html

小さな命を抱きしめて (長嶺さんの応援サイト)

※ 「猫との出会い」 に、1980年の野良猫プチとの出会いから今に至る経緯が、長嶺さんのことばで語られています。


http://www.teinenjidai.com/tokyo/h20/11_2/index.html

動物と出会って“命の強さ”得る  舞踊家/長嶺ヤス子さん

定年時代 東京版 平成20年11月下旬号


http://www.asu-ch.net/num_search.php?channel_no=10102

ペット情報誌 犬吉猫吉 九州版> 炎の舞姫 長嶺ヤス子さんに聞く

(10102) 炎の舞姫 長嶺ヤス子さんに聞く  (ペット情報誌 犬吉猫吉 九州版)


元々踊りを観る目など無い私が長嶺さんに対して抱いていたイメージは 「激しい気性の踊り手」 程度でしかなかったのですが、上に紹介したものも含めた長嶺さんの猫 (および犬) の絵は皆優しい、穏やかな顔です。私は1980年、つまり長嶺さんと猫の最初の出会いの前後から長嶺さんの舞台を観ておりませんが、12月の公演はきっと長嶺さんの生きていらっしゃったことどもの集大成の様な舞台かなぁ、と楽しみです。相当ご高齢なのにまだ舞台を務められるのは素晴らしいことですし。

http://www.chugainippoh.co.jp/NEWWEB/n-interviews/Nint/n-d030215.htm

大地の上で“お経と踊る”幸せ  舞踊家  長嶺 ヤス子さん

(平成15年2月15日の中外日報紙面から)


−−− 私は生と死を両方見ながら、 細い糸の上を歩いているような気がするんです。 両方から支えられているというか。 今までに亡くなった動物たちに会えると思うから死に対する恐怖も全くないの。 けれど、 今生きているものたちがいるから、 死ぬわけにはいかない。

 私はね、 いつも幸せなんです。 お金がなくて明日どうしようか、 と思うときでも幸せなの。 それなりにすごく何か溢れるものがあって、 困ったら困ったで、 悲しみも溢れれば素晴らしいものだし。 無感動でいるよりはね。

2009-11-12

教会やシナゴーグって、犯罪者や 「テロリスト」 の社交場なの?

アメリカ国内には、昔からの情報操作による賜物だろうが、イスラム=テロリストの図式がしみ込んでいる様ですね。

  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091112-00000060-san-int
    基地銃乱射、容疑者が出入り 米国内モスク、集まる関心
    11月12日7時56分配信 産経新聞


     【ニューヨーク=松尾理也】米陸軍フォートフッド基地(テキサス州)での銃乱射事件で、容疑者がバージニア州のモスク(イスラム教礼拝所)に出入りしていたことが明らかになり、米国ではイスラム教が事件に果たした役割に関心が高まっている。モスクは、9月に発覚したニューヨークのテロ未遂事件でも重要な舞台として注目を浴びた。イスラムへの偏見を戒める声がある一方、テロとの結びつきに対する根強い懸念も再び表面化している。


  • http://sankei.jp.msn.com/world/america/091111/amr0911111825009-c.htm
    乱射事件、イスラムが果たした役割は… テロに懸念、偏見戒める声も
    2009.11.11 18:24 msn産経ニュース


    −−− モスクは礼拝の場である一方、テロリストにとっては情報交換や恰好のリクルートの場でもある。今回、内通者の存在が判明したことは図らずも、当局がモスクに寄せる関心の高さをも浮き彫りにした。


     米メディアによると乱射事件のニダル・マリク・ハサン容疑者(39)は過去、9・11のハイジャック犯2人が出入りしていたことが確認されているバージニア州のモスクにたびたび立ち寄っていた。 (以下略)

モスクは、キリスト教徒にとっての教会、ユダヤ教徒にとってのシナゴーグに相当する神聖な祈りの場、と理解します。またイスラムの場合、六信五行 (信ずるべき6つの対象と日々実践すべき5つの行為、当記事末尾参照) の両方の厳格な実行が求められます。 ユダヤ教については不勉強なので除外しますが、キリスト教徒の場合信仰は当然あるのでしょうが、では必ず教会へ行くか? 毎週行く信者もいるだろうが、大半は月1回とか滅多に行かないとか、体で表すべき 「行為」 についてはいい加減ですね。別にどの宗教を批判するのでもなく、その様な違いがある、ということを忘れてはならない。


ではアメリカ国内のいたるところにモスクはあるか? ムスリムは同国内では少数派でしょうから、教会ほど沢山は無い筈です。加えて、日本人だってそうですが、同じ宗教あるいは出身地である程度固まって暮らしておられるだろうから、沢山の信者が同じモスクを頻繁に訪れる確率は高い筈です。それを無視して、モスクがテロリストのたまり場の様に看做すのは 「無知による短絡思想に縛られたアメリカらしい」 偏見ですし冒涜ですね。キリスト教徒の中にもユダヤ教徒の中にも仏教徒の中にもxx教徒の中にも残念ながら犯罪者は存在しますが、では彼らの行く教会・シナゴーグ・お寺・xxxはテロや犯罪者の巣窟ですか? (ナントカ真理教のサティアンはそうだったな)


またxxx容疑者やxxx支持者と接触があったとかxxxのシンパである、と云った報道が繰り返しなされています。これ、考えてみると、何の証拠も無い相当強引な推測によるものではありませんか? (外見からはまず判断出来ない) 凶悪犯罪者とたまたま学校や住んでいる団地や職場が同じであっただけで、「凶悪犯罪者と接触があった」 と言われることは正当ですか? 「xx様のご学友」 であればそれは名誉なことかも知れませんが。 このテの報道見ていると、明らかな世論誘導と判断せざるを得ない。ムスリムが対象の場合、疑わしきは全て超法規で裁いて構わないという風潮を助長しているだけ。アメリカのやることを批判する者は全て敵と看做す、と世界中に公言した子ブッシュの狂気復活ですね。


オバマの演説も、好意的に見れば立場上止むを得ずなのかも知れないが、子ブッシュ並みに低レベル;

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091112-00000067-san-int

怒りと悲しみ深く 米乱射追悼式

11月12日7時56分配信 産経新聞


大統領は「いかなる信仰も、人を殺すような卑劣な行為を正当化することはできない」と述べ、イスラム原理主義の影響を受けたとみられる銃撃犯、ニダル・マリキ・ハサン容疑者を厳しく非難した。


銃撃犯を非難・断罪することも、「いかなる信仰も、人を殺すような卑劣な行為を正当化することはできない」 ことも諸手をあげて賛成。でもそのコトバの意味をアメリカ合衆国大統領は理解しているのか? アメリカが国外ではるかに大規模に展開する民間人殺害だって 「正当化」 されませんよ。 「激しく非難」 されるべきなのは、それを止められないオバマ本人。マトモなアメリカ国民がうすうすながらでもそれを認識してくれていればまだ救われますが。この (日本語に翻訳された) 言い方では、イスラムは卑劣だと言っているに等しい。


最近の正確な統計は見たことがないが何年か前、アメリカでは年間1万1千人強が銃の犠牲になっている、と読んだ記憶があります。いわゆる銃乱射事件に関しては、過去にもっと死亡者の多かった事件 (例えば33名が犠牲となった バージニア工科大学銃乱射事件 (ウィキペディア) など) も少なくない筈ですが、何故今回は信仰を持ち出すのか??? 報道されている範囲では、その様な殺戮を命ずる ファトワー (ウィキペディア) は発行されていませんし、される訳もありません。アメリカじゃあるまいし。


これだけの犠牲者が出ましたからいかなる理由でも正当化はされませんが、今回の凶行は宗教的な背景によるものと云うより、鬱積した感情が爆発して起こったものではないか、と思われます。こんな問題を起こすために志願して入隊したとは思えない。どうせまともな調査も報告も報道も行われないでしょうが、問題の根を正しく把握しない限りまた起きますよ。


なお イスラム原理主義 (ウィキペディア) の部分はオバマの演説中にもあるのかメディアが勝手に付加したのから知りませんが、では自分達の 原理主義 (ウィキペディア) はどうなの? このコトバも単に、「イスラム教=殺しや暴力を正当化する邪教」 の歪んだ図式に乗っ取ったものとしか思えない。


宗教内の宗派やら何やらはよくわからないところがありますし、翻訳された日本語については独特の意味を持つ可能性がありますので、以下参考までウィキペディアから引用します;

  • 日本における「原理主義」のイメージと評価


    キリスト教文化を共有していないにもかかわらず、「原理主義」の語が取り入れられた日本では、とりわけマスコミで「イスラム原理主義者のテロリズム」という報道が行われたために、この語が「政府の転覆を図る狂信者」「宗教テロ」のイメージと繋がりやすく、極論すれば「イスラム信者=テロリスト」「イスラム教=殺しや暴力を正当化する邪教」という偏見のステレオタイプで見られる傾向まである。これは、キリスト教原理主義の起こす北米の社会問題に比して、イスラム原理主義者に帰された国際テロ事件のほうが大きく、頻繁に報道されることによる。

  • 原理主義(げんりしゅぎ)は、ファンダメンタリズム (Fundamentalism) の訳語であり、キリスト教根本主義をさす語である。

    • キリスト教根本主義


      日本での語法


      −−−従来、キリスト教根本主義は、キリスト教の運動である狭義のファンダメンタリズム(Fundamentalism)を表す植村正久の訳語であったが、イスラム原理主義の登場以降、日本でも神学的意味合いを超えて、政治的意味合いを持って、キリスト教原理主義(キリストきょうげんりしゅぎ)と呼ばれることもある。

結局悪循環に入っているとしか思えません。イスラムへの偏見が疎外感を産み、極少数 (一体何人ですか?) ではあるが今回の様な銃撃事件を引き起こす者が現れ、更に偏見が加速・強化されて報復が行われ、世界中のムスリムの反感を買い、アメリカ国内外でアメリカおよびアメリカ人を標的とする 「本物のテロリスト」 を産み、アメリカ国内での過剰反応を引き起こし、偏見が更に−−− 正に世界規模での陰湿なイジメですね。イジメられっ子がいつか反撃するのは当たり前ですよ。喧嘩レベルならまだしも殺し合いですから、真剣にどうやって止めるか考えないと。合衆国大統領たる Obama malo には出来そうにありませんけどね。



以前紹介したことのある、 『イスラム教の本』 (株式会社学習研究社 1995年12月20日発行 第一刷) より以下引用します;

<巻末特集 コーラン(クルアーン)の世界>より


日常の規定 (219ページ) から


−−− もっと具体的にいえば、 「六信五行」 を実践していくことである。六信五行とは、信じるものとして神・諸天使・諸啓典・預言者 (注:予言者ではない、神の言葉を預かる者)・来世・天命の6つの信 (イーマーン)、そして、実践するものとして信仰告白(シャハーダ)・礼拝(サラート)・断食(サウム)・喜捨(ザカート)・巡礼(ハッジ)の5つの行 (イバーダート) である。つまり、心の中の信仰と具体的な信仰行為のどちらも欠けることなく、共存させることが本当の信仰なのである。


聖戦 (ジハード) (214〜218ページ) のうち218ページから


−−− 殺傷行為は、邪悪なものを消し去る最後の強硬手段である。その行為は最小限にとどめなければならず、敵が戦うのをやめたらそれ以上戦ってはならない。正義の戦いは、正義によって抑止されねばならないと 『コーラン』 はいうのである。

※ 聖戦については相当誤解されている様です。私がその意味を理解しているかと言えば答えは当然 No ですし、上に引用した部分だけでは輪郭さえわからない。しかし、このジハードと云うコトバだけをを引き合いに出して好戦的だと断ずるのは、欧米人あるいはイスラムに偏見を持つ非ムスリムのよくやる詭弁です。

一体、何様なの? アメリカ様?

読んで呆れてしまう記事を見つけました;

http://www.jiji.com/jc/v?p=foresight_1201&rel=y&g=phl

(このコンテンツは10月17日発売のフォーサイト11月号に掲載されたものです)

米国はいつまでも鳩山政権にやさしくはない

米戦略国際問題研究所(CSIS)日本部長  マイケル・グリーン


−−−米国のオバマ政権も敬意と寛容をもって支持する姿勢を示し、あからさまな衝突は避けるよう努めつつ、日本の民主党政権がより現実的な方向へと着実に舵を切っていくことを期待してきた。


 だが、ワシントンの高官たちの間には懸念が湧き上がりつつある…。


 米国の示す寛容と忍耐を日本の新政権は弱腰あるいは柔軟性の印だと誤認しているのではないか? 海上自衛隊のインド洋への派遣や沖縄の米軍基地移転といった問題では、オバマ政権の立ち位置はブッシュ時代とほとんど変わっていないにもかかわらず…。 (中略)


−−−新政権が対テロ戦争から撤退するということになれば、日本の国際的な名声にも傷がつく


 オバマ政権は、インド洋派遣という単一の問題が米日の同盟関係全体を揺るがす事態は望んでおらず、日本の民主党が海自に対して、たとえ現在とは別の任務になるとしても、意義ある役割を割り当てることを期待している。そのため、今は“ガイアツ”の行使を避けているものの、社会民主党の唱える「平和主義」に民主党が屈するといった、易きに流れる展開は求めていない。


これは恐らくワシントンの中枢で国家とオバマを動かす一握りの権力者たちの本音でしょう、アメリカ外交の暴力的な本質がよく表れていますね。 『米国はいつまでも鳩山政権にやさしくはない』 は、 「そのうちガイアツをかけるぞ」 の意味ですから、主権国家に対する恫喝行為。これに屈せず抵抗しているのがイランでありキューバでありベネズエラです。 『新政権が対テロ戦争から撤退するということになれば、日本の国際的な名声にも傷がつく』 のコトバには、子ブッシュが 「対テロ戦争」 の名の下始めたアメリカの侵略行為への支持がアメリカ国内外で低下していることに対する苛立ちとあせりが表れている、と私は解します。 それとも 「日本の国際的な名声」 とは、アメリカの忠実な僕としての名声を指しているのかな? こんな暴力国家の 「国益」 のために日本は一緒に心中するのでしょうか??


『社会民主党の唱える「平和主義」に民主党が屈するといった、易きに流れる展開』 と云うが、アメリカが世界中で直接・間接に展開している戦争に世界中が引っかき回されている現状下、 「平和主義」 を唱えて行動するのは 「易い」 ことなの? 第9条を含めた 「平和憲法」 を日本に押し付けたのは誰でしたっけ? 「オバマジョリティー」 なんてコトバを唱えて言いなりになることこそ 「易きに流れる展開」 でしょ???


フォーサイトにこの記事を掲載した新潮社は日本有数の出版社であることは認めますが、社長が創業時から代々世襲によって引き継がれている化石の様なカイシャらしく? 保守的な論調で知られている様ですね。要するに変化を恐れるタイプ。この記事で何が言いたいのだろう? アメリカ様に怒られるぞ、早くジミントーがやって来た通りに戻せ、ってことなのでしょうネ。まあ佐藤一族経営の株式会社ですから自分達が儲かれば何でもよいのでしょう。日本には言論の自由も一応ありますしね。こんな考えもある、ってことであまりアタマには来ませんし、同社の月刊誌も読まないからどうでもよいのですけど。

2009-11-11

ボリビアでのリチウム争奪戦: ポトシ銀山の轍を踏まぬ様に−−−

2009年10月18日、フィデルのコメント紹介の末尾で紹介しました南米ボリビアの資源が脚光を浴びています;

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20091108-OYT1T00053.htm

ボリビアでリチウム争奪戦…主要国、塩湖に群がる

(2009年11月8日01時44分 読売新聞)


 南米の最貧国ボリビアで、日本も含む主要国が、次世代環境技術のカギを握る天然資源・リチウムの争奪戦を繰り広げている。


 電気自動車などに使われる充電池の原料がアンデス山脈の秘境「ウユニ塩湖」に未開のまま眠っているのだ。その量は世界の埋蔵量の半分とも言われている。 (中略)


 ただ、労働組合出身の大統領は、同時にリチウムの国家所有を掲げてもいる。各国が欲しい利権(採掘権)は渡さず、資金と技術だけを引き出す戦略だ。今年1月に採択した憲法改正では、リチウムを含む天然資源の国家所有を決めた。


 ボリビアには、16世紀以降のスペイン植民地時代、世界最大のポトシ銀山を擁しながら、貧困にあえぎ続けた苦い歴史がある。リチウムを「ボリビア固有の宝」と呼ぶ大統領は、資源の国家管理こそ繁栄のカギと信じている。


 ◆両にらみ◆


 投資を検討する側からは、「利権が得られず、工場の共同運営程度では利益が薄い。思い切った投資に踏み切りにくい」(日本の商社首脳)との声も漏れる。各国とも同じ悩みを抱え、ライバル国とボリビア政府の出方を両にらみしながらの神経戦が続く。 (以下略)

上掲記事中の銀山である ポトシ (ウィキペディア) は、奴隷制度の象徴として負の世界遺産にも数えられているそうです。なお リチウム (ウィキペディア) に関しては;

生産


埋蔵量は推定で1100–1300万トンと見積もられている。主な生産国は、チリ、オーストラリア、中国、ロシア、アルゼンチン。


リチウムの産地は偏在しており、南米に多く埋蔵する。南米の多くの国は政情が不安定であり、また政権が欧米諸国に対し友好的ではない、資源開発企業の国有化の危険があるなどから、開発にはリスクが伴い開発が行われない地域がある


埋蔵量の少なさと偏在性、ハイブリッドカーへの採用などリチウムイオン蓄電池の人気の高まりによっては、石油以上に厳しい制約資源となる可能性がある

と紹介されている通り、2007年時点のボリビアでの確認埋蔵量は540万トンですから、後に紹介するメキシコで新たに発見された鉱脈を除けばボリビアでの埋蔵は全世界の約50% ⇒ 世界の国別リチウム鉱生産・確認埋蔵量(2007年)(PDF) 。核融合発電および水素爆弾において、核融合反応の材料である三重水素を生成するために使用される (ウィキペディア) ことはある様ですが、現在電子機器 (ケータイやノート型パソコンではおなじみですね) や電気自動車用のバッテリ (当記事末尾参照) としての需要がメインの レアメタル (ウィキペディア) ですね。今までにも何度か報道されています;

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-06-13/2009061306_01_1.html

エコカー開発の成否握るリチウムの宝庫 ボリビア

資源主権掲げ社会変革

先住民の権利・自然との共生明記

2009年6月13日(土)「しんぶん赤旗」


http://blog.livedoor.jp/cheelend/archives/51575463.html

次世代自動車の動力源・リチウムが世界の約半分埋蔵されている国、ボリビア

ラテンCheel(チ−ル)史:菊地隆男 2009年02月03日


http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20080407/152450/?P=1

次世代電気自動車のアキレス腱「リチウム」

中国が本格生産開始、原油より厳しい制約資源に 1/2ページ

2008年4月15日(火) 日経ビジネスオンライン


http://resource.ashigaru.jp/country_bolivia_2.html

中南米・ボリビアの主な産物について。

資源について


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出典: http://resource.ashigaru.jp/lithium.html


リチウム / 主要生産国 / 資源についてHP によると、リチウムの生産方法は ● 塩湖から塩水を汲み上げて濃縮させた後に炭酸リチウム精製を行う方法と、● 鉱床から鉱石を採掘する方法、即ち塩湖・鉱山の2種の埋蔵形態があり、ボリビアを含む南米は3ヶ所とも塩湖;

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出典? Google Map


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出典: http://www.evaporiticosbolivia.org/index.php?Modulo=Mundo&Opcion=Salares


ボリビアで実施されるであろう製造 (抽出・精製) 方法については、以下紹介のチリのアタカマ塩原のものが参考になりそう。冒頭で紹介の記事中にも、地元のひとのコトバとして 「地元ではリチウムで潤う期待と、開発でこの貴重な自然が変わらないか不安な声で揺れている」 とのことですから;

http://iii-estate.blogspot.com/2009/09/blog-post_05.html

アタカマ塩原におけるリチウムの製造方法

2009/09/05 株式会社イーステートの日々カイゼンのお知らせ


ボリビアの目論見は2013年にリチウムの商業生産を開始して2018年には自動車用リチウムの生産工場を国内に建設することの様ですが、時間をかけ過ぎの様な気はします。メキシコでも相当量の埋蔵 (塩湖ではなく鉱脈?) が確認された様ですし、そもそも塩湖よりは濃度が薄いが潤沢な海水からも抽出・精製は可能 (「EV時代」のキーマテリアル リチウム資源の将来を探る 3頁 / コラム鳥井弘之の『ニュースの深層』 / ECOマネジメント 2009年8月6日(木)公開 参照) ですからその研究次第ではボリビアの優位性は絶対的なものでは無くなるし、その希少性と安全性のデリケートさから代替材料が見つかれば需要は一気にしぼむ可能性だってある。「利権が得られないのでは利幅が薄い」 ことを理由に民間企業が投資を渋るのであれば、中国や産油国ベネズエラなどの助けを借りてでも前倒ししないと、またババをひかされる可能性あり、と思います。なおメキシコの 「新鉱脈発見」 については;

http://www.la-razon.com/versiones/20091009_006875/nota_248_892328.htm

En México descubren un enorme yacimiento de litio

Edición Digital - Viernes , Octubre 9 de 2009 La Razón 紙


Una empresa mexicana ha descubierto el que sería uno de los mayores yacimientos de litio y potasio del mundo. El hallazgo ocurrió en una zona salina de los estados de Zacatecas y San Luis Potosí, en el centro de México. (以下略)


http://www.zacatecashoy.com/eufrat/2009/10/minera-mexicana-halla-yacimiento-de-litio/

Minera Mexicana Halla Yacimiento de Litio

Publicado por: ZacatecasHoy.com | Viernes, 09 de Octubre de 2009


−−−La minera Piero Sutti S.A. de C.V. halló la presencia de litio y potasio en un área entre los estados norteños de Zacatecas y San Luis Potosí (以下略)


※ 場所は特定されていませんが、見つかったのはリチウムとカリウムですね。リチウムは塩水から硝酸塩カリウムと一緒に産出される副産物とのことですが、下掲 Google Map で該当地域を見てもめぼしい塩湖は見当たりませんが−−−

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座標 22.487182,-101.727905 周辺



リチウム電池関連の幾つかの紛らわしいコトバ (出典は全てウィキペディア) を整理しますと−−−


  • 一次電池
    直流電力の放電のみができる電池(化学電池)であり、二次電池(蓄電池)に対するそれ以外の電池のこと
    • リチウム電池
      負極に金属リチウムを使った電池(化学電池)。二次電池は安全性の問題があり実用化されていないので、一次電池のみ。コイン型、円筒型など。

  • 二次電池
    蓄電池(ちくでんち)、充電式電池ともいい、充電を行うことにより電気を蓄えて電池として使用できる様になり、繰り返し使用することが出来る電池(化学電池)のこと
    • リチウムイオン二次電池
      電解質中のリチウムイオンが電気伝導を担う二次電池、すなわち蓄電池。単にリチウムイオン電池、リチウムイオンバッテリー、Li-ion電池ともいう。自動車用はこれ。

なおこれも脚光を浴びているエコカー (乗用車) 関連では;

  • 電池自動車
    行中に外部からのエネルギー供給を受けない電気自動車。定義があいまい。


    • 電池式電気自動車
      蓄電池に充電して電動機を駆動するタイプ。近年になりバッテリーとモーターの技術革新が起きるまで普及は福祉やレジャー分野のほか工場や市場内の運搬用など限定的であった。
    • プラグインハイブリッドカー
      直接充電できるタイプのハイブリッドカーである。プラグインでないハイブリッドカーに比べ電池を多く搭載しているため電気のみでより長距離を走行できる特徴がある。ガソリン車の長距離航続性能を残しながら電気自動車により近づいたタイプのハイブリッドカー
    • 水素燃料電池自動車
      水素燃料電池で発電して電動機を駆動するタイプ。水素を直接燃焼に利用する水素自動車とはエネルギーを取り出す方法が異なる。
    • アルコール燃料電池自動車
      アルコールから取り出した水素を使い燃料電池で発電して走る電気自動車。

2009-11-10

平野官房長官の非常識: 死亡ひき逃げは殺人と同じじゃあねぇの???

たまたまTVを観ていましたら、平野官房長官がとんでもないコメントを口走りました;

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091110-00000095-jij-pol

起訴前引き渡しの対象に入らず=沖縄ひき逃げ事件で官房長官

11月10日12時57分配信 時事通信


 平野博文官房長官は10日午前の記者会見で、沖縄県読谷村で発生した米軍関係者によるとみられるひき逃げ事件について、「(容疑者の身柄)引き渡しの概念には入ってこない気はしている」と述べ、殺人などの凶悪犯罪に限り米兵容疑者の起訴前引き渡しを可能とした日米両政府の合意は適用されないとの認識を示した。 (以下略)


たとえ人身事故であっても、日本の道路交通法72条に定められたごく当たり前の義務のうち負傷者の救護だけでも現場で行ったのであれば、感情論は別にしても犯罪には当たらないと言えるのかも知れません。交通事故の大半は運転者の過失あるいは運転者・歩行者双方の過失によるものですから。


しかし人をはねてフロントガラスが割れたのですから、被害者が軽くはない怪我をされていると考えるのは当然で、重傷・重体だったにしても速やかに病院へ搬送していれば助かったかも知れません。現場に倒れた被害者が死亡しているかどうかは運転者には判断出来ない筈ですし、マトモな人間なら即119番しますね? 事故そのものは避けられなかったとしても、その結果としてケガをされた方あるいは亡くなられた方を放置して逃げるのは、私から見ると極めて悪質な未必の故意による殺人、すなわち凶悪犯罪です。運転者がヤンキーであろうが日本人であろうが同じ。さらに素知らぬ顔をして車を修理工場へ入庫した訳ですから、証拠隠滅 (実際にはそこからアシが付くのですが) の意図もある。


クルマの運転者も犯罪者も、甘やかされていますね。でもそれ以上に、官房長官の発言が 『思いやり』 によるものだとしたらとんでもないハナシです。単に平野がアホなのだろうとは思うけれど。

ベルリンの壁崩壊20周年記念 続報: ドミノ倒し など

以下紹介しました2つ目の動画に関し、追加で報道がありましたので紹介;

  • http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009111800065&j1
    ワレサ氏、ドミノ倒しで負傷=「ベルリンの壁」崩壊式典−ポーランド
    (2009/11/18-11:48) 時事ドットコム


    −−− ワレサ氏は最初のドミノを押した後、前方の倒れる様子を見るため、一歩下がった。そこに、倒れるドミノを並走しながら撮影しようとしたカメラマンの立ち乗り電動二輪車「セグウェイ」が突っ込み、2人とも転んだ。 (以下略)

動画中 1:08 あたりで、一歩下がったワレサ議長がポール様のもの (セグウェイだったのですね) にぶつかりよろけたものの、倒れたドミノに手をついて辛うじて転ばなかったみたいに見えますが。


以上、2009年11月19日追記。




一連のイベントの目玉であった巨大ドミノ倒しも無事終了した様で。ただし突然開始されたものだから、一部TV局はスタートを放映出来なかった様子;

http://www.news24.jp/articles/2009/11/10/10147518.html

ベルリンの壁崩壊20年 東西の格差問題も

< 2009年11月10日 11:36 > 日テレNews24


※サイト内で動画が見られます。



  • D
    Title: Berlin wall falls again (domino edition)


なお 在日ドイツ大使館HP もベルリンの壁崩壊20周年を前面に出しています。まだ続くイベントもアリ; ベルリンの壁崩壊 記念写真展 (ドイツ大使館建物の外壁に展示の様です) とか。

2009-11-09

分離壁のこと: 東西ベルリン および ヨルダン川西岸、 南北朝鮮 など

ベルリンの壁崩壊から20年を記念した様々なイベントが行われている様です。例えば;

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091109-00000552-reu-int

ベルリンの壁崩壊20年、イベント目玉に「巨大ドミノ倒し」

11月9日13時5分配信 ロイター


−−−記念行事のハイライトとなるのは、壁崩壊をイメージさせる巨大なドミノ倒し。


 発泡スチロール製ドミノは高さ2.5メートルで重さは20キロ。子どもたちの手で色とりどりに塗られた1000個のドミノが1.5メートルおきに並んでおり、ポツダム広場からブランデンブルク門に向けて倒される予定。


 壁崩壊記念ドミノを最初に突くのは、東欧の民主化で重要な役割を果たしたポーランドのワレサ元大統領だという。


1989年11月9日に実際には何が起こったか ベルリンの壁崩壊 (ウィキペディア) に概要が説明されています。この日、

  • 11月10日から ベルリンの壁をのぞく国境通過点 から出国のビザが大幅に緩和される」

と云う政令が政府首脳部の審議を通過したものの、大混乱の中、東独政府スポークスマンが内容をよく把握しないまま (意図的だった、と思いたいが) 現地時間19時頃から記者会見を始めてしまい、

  • 「東ドイツ国民は ベルリンの壁を含めて、すべての国境通過点から 出国が認められる」

と発表、席上で記者からの 「(この政令は)いつから発効されるのか」 との質問に対し

  • 「私の認識では 直ちに です」

と答えててしまったために国境ゲート付近にゲートを越えようとする市民が殺到。同日21時頃には東ベルリン側でゲートに詰めかける群衆が数万人にふくれあがったものの国境警備隊は責任者が逃げてしまったため、日付が変わる直前の0時前、現場の警備隊がゲートを開放して東西ベルリンの国境が実質開放された、と伝えられています。この時の様子は私はベネズエラで観ていましたが、確かTVで世界中に放映された筈;


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出典: Post Cold War Intelligence FAQ

参照: ベルリンの壁 (ウィキペディア)

    Berliner Mauer (Wikipedia DE)

    ブランデンブルク門 (ウィキペディア)

    Brandenburger Tor (Wikipedia DE)


しかし11月9日はベルリンを東西に分ける壁の崩壊が始まった記念すべき日ではあるものの、その後1年弱を経た翌1990年10月3日、西ドイツ基本法23条に基づき、東ドイツの州を併合する形で東西ドイツが一体化した経緯があります;

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出典: ドイツ再統一 (ウィキペディア) 中の

    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:BRD-DDR.PNG 改

しかし当然全てがバラ色では無い訳で、上掲ウィキペディアおよび散発的な報道によると;

再統一後の問題点


ドイツは40年に亘って分断されていたため、旧西ドイツと旧東ドイツでは大きな経済格差がある。その比率は専門家によると3:1だったと言われる。その影響は現在に至るまで続き、再統一後のドイツはアメリカ一極体制の席巻も重なって深刻な不況に襲われている。


コール首相は、整理解雇請負会社「ドイツ信託公社」に依頼し、東ドイツの国営企業の民営化や大規模な整理解雇を行った。


旧西ドイツでは経済混乱に足をすくわれ、統一の際1:1での通貨交換をしてしまったため、5000億マルク(当時の日本円にして約3兆5000億円)が吹き飛び、赤字転落してしまった。また、旧東ドイツでは民営化された国営企業が相次いで倒産し、失業者が増加している。そのあおりで極右政党が移民排斥を掲げると競合してしまう国民の共感を得る傾向があり、東西ドイツ時代には封じられていたネオナチ思想も、格差の残る旧東ドイツを中心に息を吹きかえしているといわれる。再統一後も旧東ドイツへの援助コスト増大などによって、旧西ドイツの経済はかなり圧迫されたが、2006年以降は景気回復の兆しが見えている。 (以下略)


以下紹介の記事は、ある調査会社 (アメリカのシンクタンクである Pew Research Center 社 *1 ) が旧東欧圏内で行ったアンケート End of Communism Cheered But Now With More Reservations / Two Decades After the Wall’s Fall / November 2, 2009 の結果を伝えるもの;

http://www.europapress.es/internacional/noticia-paso-democracia-europa-pierde-apoyo-20-anos-despues-caida-muro-20091108124722.html

20 años después de la caída del Muro

El paso a la democracia en Europa del Este pierde apoyo

Lunes, 9 de noviembre 2009 ep europa press


2つの体制を経験された方々の旧体制へのノスタルジー? は過渡的なもの、と片付けることは難しそう。


なおこのベルリンの壁崩壊では、額のシミのゴルビーこと ミハイル・ゴルバチョフ (ウィキペディア) のお株が上がりました。この人、ロシア内での評価はあまり芳しくは無いものの 「自由主義圏」 では今でも大スターですね;

  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091107-00000577-san-int
    「独統一」阻む英仏、民主化止められず 旧ソ連秘密文書が語る壁崩壊
    11月7日21時52分配信 産経新聞


     【ロンドン=木村正人】「いっそ壁をわれわれの手で壊したらどうだ」「西側はドイツ再統一を望んでいない。ソ連を動かして阻止しようとしている」。東西ドイツを分断していたベルリンの壁が1989年11月9日に崩壊する直前、ゴルバチョフ氏ら当時のソ連指導部が東独で高まる民主化要求に圧倒される様子が旧ソ連機密文書で明らかになった。英仏首脳は再統一を阻むため極秘裏にゴルバチョフ氏に働きかけたが、“ドイツ国民”の自由と再統一への希求を封じ込めることはできなかった。(肩書きなどは当時) (以下略)

  • http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/europe/321497/
    欧州に「新たな壁」つくるな ゴルバチョフ氏訴え
    2009/11/06 23:13更新 産経新聞−イザ!


     ゴルバチョフ元ソ連大統領は6日付のロシア新聞への寄稿で、欧州はロシアを含む東西全体として発展すべきだと述べ、欧州に相互不信と敵対を生む「新たな壁」をつくってはならないと訴えた。 (以下略)



さてお祭り騒ぎは欧州に任せておくとして、11月9日を祝うのであれば、今日現在ベルリン同様に壊すべき 『壁』 はまだまだ残っています。今回、我々にとっては最も身近な南北朝鮮については準備不足のため、全く別の事情から建設されたヨルダン川西岸の分離壁についてひとこと;

http://mainichi.jp/select/world/news/20091108k0000m030035000c.html

イスラエル:「分離壁」一部破る パレスチナ人の若者が

毎日新聞 2009年11月7日 19時37分(最終更新 11月7日 22時19分)


 【エルサレム前田英司】ロイター通信によると、イスラエルの占領地ヨルダン川西岸中部の村ニリンで6日、イスラエルが建設した「分離壁」の一部をパレスチナ人の若者らが破った。現地では壁に抗議するデモがあり、参加者は89年11月の「ベルリンの壁」崩壊にちなんで「どんなに高い壁も必ず倒れる」と訴えた。 (以下略)


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出典: 上掲記事


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出典: 分離壁 (ウィキペディア) 中の

    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Israeli_West_Bank_Barrier.jpg


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出典: 分離壁 (ウィキペディア) 中の

    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:BarrierMay2005.png


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出典: Google Map による、分離壁最北端の航空写真

   座標: 32.551986,35.224539 付近


この分離壁 (堀 + 有刺鉄線 + 電気フェンス + 幅60〜100mの警備道路 + コンクリート壁 で構成) はイスラエルが勝手に建設したもの、 「自爆テロ防止」 は表向きで実際にはパレスチナ人の封じ込めであり、パレスチナ人の生活を妨げていることは世界中で周知の事実。国連も非難決議行っていますがアメリカの後ろ盾があり無視。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=11418&Cr=middle&Cr1=east&Kw1=West+Bank&Kw2=Barrier&Kw3=

UN Assembly votes overwhelmingly to demand Israel comply with ICJ ruling

20 July 2004 The United Nations General Assembly


20 July 2004 – The United Nations General Assembly today voted overwhelmingly to demand that Israel comply with an advisory opinion issued earlier this month by the World Court, which declared the construction of a separation barrier in and around the West Bank to be illegal. (以下略)


ユダヤ人に個人的な恨みなどありませんが、イスラエルおよびアメリカの姿勢には嫌悪感しか感じません。私は出来る限りイスラエル支援企業の提供する製品・サービスをボイコットする様心がけています。屁の突っ張りにしかならないでしょうが−−− ⇒ イスラエル支援企業リスト / スターバックスなど / パレスチナ情報センター


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2009-11-08

丸腰の新兵らを虐殺した軍医の凶行と云うが、何の罪も無い民間人の虐殺を許すオバマは何なの?

自国の軍隊が他国に出かけて行って、無人爆撃機でゲーム感覚で罪のない民間人を殺戮することは平気でも、自国の基地内でのはるかに小規模の殺戮に 「激しい衝撃」 を受けるアメリカ人って、一体何様なのでしょう? 銃が野放しの世界ですから、基地の外でだって乱射事件は高頻度で起きているでしょ? まして基地内で、人殺しのプロである軍人が軍人を射殺しただけのことでしょ???

  • http://sankei.jp.msn.com/world/america/091108/amr0911080107000-c.htm
    米軍基地乱射 9年越し対テロ戦争の米国社会に激震
    2009.11.8 01:05 MSN産経ニュース


    −−− 米CNNテレビは、5日の事件発生からほぼすべての番組で事件を報道。「現場に到着したときには、まさに修羅場だった」という現場警察官のコメントなどを伝えた。被害者の多くが10代の新兵だったことで、多くの主要紙があどけなさの残る生前の写真を掲載し、「19歳になったばかりなのに」といった遺族のコメントを報じた。 (以下略)

  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091107-00000590-san-int
    米軍基地乱射、全米に強い衝撃 オバマ大統領「最も痛ましく、忌まわしい」
    11月7日23時17分配信 産経新聞


     【ワシントン=山本秀也】オバマ米大統領は7日、フォートフッド陸軍基地(テキサス州)で米兵13人が死亡した銃乱射事件について、「最も痛ましく、忌まわしい事態だ」と週末演説で訴えた。大統領は東アジア歴訪の直前に同基地での追悼式に臨むが、わずか4分で丸腰の新兵らを虐殺した軍医の凶行は、8年越しの対テロ戦争を支えてきた米国社会に激しい衝撃を広げている。

アメリカ軍によって殺された民間人には赤ん坊・その母親・お年寄りも多数含まれるし、「あどけなさの残る19歳前後の」 兵士なんてそれこそ沢山いる筈。都合の悪いことは国民に知らしめない政府、その意向を受けて世論誘導する大手マスコミ、それを疑おうともしないノーテンキな国民、と三拍子揃っています。その総責任は、大統領にあるのですよ。


また今回の 「凶行」 の加害者が中東系移民であったため、アメリカ国内でのイスラム系住民およびイスラムに対する偏見が増大しそう。この件に限らずマスコミはあることないこと書きますのでね。またこの加害者には通常の国内法は適用されない --- 軍法会議あるいはテロリストとして超法規 --- でしょうから、アメリカ国内で西部劇も真っ青のリンチに遭うでしょう;

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091108-00000053-san-int

「アラーは偉大」4分間の惨劇 基地内で銃乱射 全米激震

11月8日7時56分配信 産経新聞


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091108-00000140-yom-int

米兵射殺は計画的少佐、犯行前に家具処分

11月8日1時10分配信 読売新聞


http://mainichi.jp/select/today/news/20091108k0000m030034000c.html?link_id=RTH05

<米基地銃乱射>容疑者、イスラム教徒で嫌がらせ 除隊希望

2009年11月7日 19時35分 毎日jp


−−− 米メディアによると、ハサン容疑者は幼いころからのイスラム教徒で、両親はパレスチナ自治区からの移民。事件の前日から当日にかけ、1人暮らしのアパートの荷物を撤去していた。隣人に家具や新品のイスラム教の聖典コーランを譲っており、「決意の犯行」と報じられている。


 今年8月、自家用車のバンパーに張っていた「アラー・イズ・ラブ(神は愛)」と書かれたステッカーがはがされ、車も破壊された。同僚のイラク帰還兵が警察に逮捕され、イスラム教徒であるハサン容疑者への反感が理由だと分かったという。


 AP通信によると、ハサン容疑者は職場でもイラクやアフガニスタンでの米国の戦争を批判し、同僚の兵士と言い争ったこともある。オバマ大統領が米軍を早期撤退させることを期待していたが、戦場への従軍を命じられ、不安を募らせていた。除隊を希望していたとの証言もある。


http://sankei.jp.msn.com/world/america/091107/amr0911070951006-n1.htm

軍基地乱射犯「アラーは偉大なり」 「自爆テロ」まねる

2009.11.7 09:51 MSN産経ニュース


http://sankei.jp.msn.com/world/america/091106/amr0911062041011-c.htm

米軍基地乱射、謎呼ぶ軍医の凶行 戦地への派遣嫌気?自爆テロに強い関心

2009.11.6 20:40 MSN産経ニュース


「主よ、許したまえ」 と心の中でつぶやいて殺す、あるいは事後にキョーカイで懺悔するのが正しく、「アッラーハ・アクバル」 と叫んで殺すのはテロリストとでも言いたいのか? アラーを英語に訳すと "The God" 、つまり 「主」 なのですが。アメリカに思想や宗教の自由なんてないことは、今に始まったことではないが、多分これから再び浮き彫りになって来る筈。イスラムがテロリストの宗教であるかの如き偏見しかアメリカには無い様です。歴史を振り返ると、他教徒の殺戮数が群を抜いて高いのはキリスト教徒の筈なんですけどね。この軍医は散々侮辱を受け、絶望した挙句に切れちゃったのでしょう。事情はどうあれ、殺人と云う結果責任は取らないと。


で、オバマは他国での戦争犯罪に関してどう責任を取るのかな? 公明正大な、 「神に選ばれし」 国の大統領だよね????

  • 生きようとする者は戦わなければならない。この永遠の格闘の世界で、争うことを望まない者は生きるに値しない。
  • 自由は戦いによって得られる。泣き言は通用しない。自分の意見を他人に認めさせるか、屈服させるかである。自らの力で自らを守れない者は、強い者に従属させられるものだ。例え弱くても、拳で自分を守るだけの意気地をもつべし。
  • 嘘にも正しい原則がある。大きい嘘は信じてもらえる一定要素がある。民衆は小さい嘘より大きい嘘の犠牲になり易い。
  • 我々が世論と言っているものは大半が絶え間無い啓蒙によって呼び起されたものである。世論は人為的に作られ、移ろい易く、絶えず啓蒙しておく必要がある。
  • マスコミは下衆である。この下衆が所謂世論の2/3を製造し、その泡から議会主義という神の愛が生まれたのだ。口当たりの良い言葉を用いるマスコミや人間は自己の利益のみに動くか、単なる馬鹿である。用心すべし。
  • 責任を負うから権威は自ら生じる。民主主義の仕組みは指導者の卑怯な特性にぴたりと当てはまる。大多数というスカートの陰に隠れる事が出来るからである。

誰の言葉だっけなぁ〜〜〜? これだけアメリカの行動原理にぴったり当てはまるのも珍しいのですが。


アメリカ軍やらCIAは世界中で 「招かれざる客」 と化していることを認識していない。またアメリカのやることを承認・黙認・追認する 「国際社会」 の外交政策は、その大半がアメリカの 「国益」 を守るための内政干渉になりかねない危険性があることを考える時期ですね;

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091108-OYT1T00151.htm

「国際社会の内政干渉」アフガン外務省が非難

(2009年11月8日01時20分 読売新聞)


 【カブール=酒井圭吾】アフガニスタン外務省報道官は7日、「我が国新政権への国際社会による関与は、内政干渉の域に達している」と国連や欧米を非難する異例の声明を発表した。 (以下略)


アメリカ国内で何をやろうがやるまいが構いませんが、外国での直接・間接の戦争と人殺しだけは即刻止めて欲しいですね。単純明快な決断なのですが。別に今日本に来なくとも構いませんよ、日本もその決断が出来ていないのですから−−−

2009-11-07

キューバ f:id:El_Payo_J:20091014191506p:image を毛嫌い・食わず嫌いする前に:その3  ストリートチルドレン

先日紹介のキューバの人気ブロガーである Yoani Sánchez さんが、一時身柄を拘束され暴行を受けた、との報道があります。このテの記事には飛び付くCNNはまだ報道していませんけど;


元となったブログ記事は;


「黄色ナンバーの黒塗り中国製の車に乗った体格のよい3人組」 と云うだけで誰が犯人かは特定されていないものの、反政府的な言動を繰り返すジャーナリストでありブログの主宰者である Yoani Sánchez さんとその仲間を脅すのは、当然政府であろうとの前提ですね。(多分そうなのでしょうが) Yoani さんが求めるのは、当然ながら;

10月19日付けブログ Las notas del nuevo himno より抜粋

  • Libertad de opinión (表現の自由)
  • Libertad de acceso a Internet (インターネットへのアクセスの自由)
  • Libertad para entrar y salir de Cuba (キューバ出入国の自由)
  • Libertad de asociación (結社の自由)
  • Libertad para los presos de consciencia (政治犯・思想犯の解放)
  • Libertad para Cuba (キューバの自由)

自由を束縛する政府は悪であるとは言っていないものの、ネットを介して自由を求める声の輪を大きくしようと呼びかけていますね。こんな自由も無いキューバは、では地獄なのか?


昨日のブログで工藤律子さん(文)+篠田有史さん(写真)のコンビで出版された幾つかの書籍を紹介したうち、 『子どもは未来の開拓者(ピオネーロ)』 *1 では、副題 『ストリートチルドレンのいない国 キューバ』 として教育制度のコンパクトな紹介がなされています。この分野での参考書籍としては、吉田太郎さん著のシリーズもの 『世界がキューバの高学力に注目するわけ』 *2 あたりがよさそう。


『子どもは未来の開拓者(ピオネーロ)』 では、以下項目が紹介されています;

以下目次ページより抜粋;

  1. 子供らしく生きられない今
  2. 「キューバ革命」がもたらしたもの
  3. 保育園から大学まで --- 無料の保育と教育
  4. 子どもだって、社会の一員
  5. キューバが抱える「不自由」
  6. 私たちはクバーノス(キューバ人)!
  7. 子どもらしく生きられるために

あとがき


上掲第5章が示す通り、皮肉なことに、障害をお持ちの子どもも含めて現実を分析・批判する力を身に付けたがゆえに様々な不自由がよく見える、と云うことが起こる。 Yoani さんの様に、出国が許されないので他国をご存じ無いもののジャーナリストとしての経験が更に加われば尚更のこと。


革命後半世紀に渡ってキューバがその独自性を保ってこられたのは、その地理的要因 -- 日本同様、国境が全て海 -- を活かして鎖国に近いことが出来たため、と私は考えています。 Yoani さんが、隣国アメリカの特に中南米での外交の歴史と政策をどの程度認識されているかは近々ご本人にメールで問い合わせてみようと考えていますが、キューバが出入国・結社の自由を認めれば何が起こるかは火を見るより明らかです。キューバ政府が喜んで自由を束縛しているとは思えません。(これもいつも言いますが、自分の首を絞めるだけですから)


我々は皆、無いものネダリをしますね。例えば、日本で現在許されている程度の自由があって、収入も少なくとも現状維持で、かつキューバの教育・医療・リサイクルの仕組みもあればそれは最高でしょう。よくある笑い話 「アメリカの家に住み、日本人の妻を持ち、フランスの食事をするのが最高の生活。日本の家に住み、イギリスの食事を取り、アメリカ人の妻を持つのが最悪の生活」 とか、 「アメリカの給料をもらい、イギリスの邸宅に住み、中国人のコックを雇い、日本人を妻にするのが最高の生活。中国の給料をもらい、日本の住宅に住み、イギリス人のコックを雇い、アメリカ人を妻にするのが最悪の生活」 同様、本質的にその実現は無理だろうと思います。


無料での国民皆教育や医療の仕組みは、キューバの現体制下でのみ存在可能ではないか?


そりゃあ、馬鹿高い税金を払えば日本でだって実現可能でしょう。でも払えますか? あるいはあなたや私は別に困っていないのに、払ってでもその社会正義を実現したいですか? キューバや江戸の先進的なリサイクルの仕組みだって、モノが無いと云う現実に対応する為にどうしても必要だから出来るでのあって、今の日本やアメリカの様にモノを浪費するパラダイムから抜け出さない限り、絶対に実現不可能です。例えば 「エコ商品」 なんて大して環境改善には役立ちません。その商品そのものはなるほどエコかも知れません。でも大型耐久財の場合、そのエコ商品を購入するためには、手持ちのエコではない製品を処分しなければならないのですよ。皆そんなに広ぉ〜〜〜いおうちに住んではいませんから。その処分のコストや環境負荷は考慮されてませんよね??? またメーカーが製品を開発・生産・販売するためには、採算がとれることが絶対条件。企業努力で吸収出来るところも勿論ありますが、最終的には価格に転嫁されます。高くてもそのカネを払う覚悟はありますか?また、メーカーは買い替え需要に期待します。ひとつの商品が (昔の様に) 20年も30年ももったのでは商売になりません。何か、少し旧くなった電化製品の修理の見積取ってご覧なさい。私などお店から、 「お客さん、買い替えたほうが安上がりですよ」 と呆れた様に言われたことが何回あったか。本当に環境を考慮しなければ、などと云う切迫感は、先進国にはありません。自分の胸に手を当てて考えてみればわかること。


キューバの全てが悪では無い、と思います。国際社会 (特にアメリカ) が直接・間接の内政干渉を行わない、国家の主権を尊重すると云う当たり前のことが確保されるなら、 Yoani さんの要求は吞まれるべきです。でも現状それは有り得ないハナシですね。何をそれこそ命がけで守らなければならないのか、がキーでしょう。とにかく私は自由が欲しい、そのためには社会正義は多少犠牲になっても構わない、と云うことなら、ストリートチルドレンの問題は永遠に無くなりません。キューバ国民はある意味、「自由と民主主義を守る」 と云う美名の下でのアメリカのスマートな暴力に対して免疫がありません。免疫細胞の役目を果たしている? フィデルやラウル亡き後、キューバは恐らく他中南米・カリブ並みの国になるでしょう。その時、現在キューバが真に世界に誇れるシステムがどうなるのか、見ものです。


最近、東西ドイツ統一20周年を控え、様々な報道がなされています。例えば;

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091105-00000602-san-int

「壁」崩壊から20年、埋まらない東西格差

11月5日19時52分配信 産経新聞


■旧東独への「オスタルジー」も


 東西ドイツ分断の象徴だった「ベルリンの壁」崩壊から9日で20年を迎える。この間、旧東独地域の生活水準は上昇したが、失業率は旧西独地域の2倍以上という東西格差は解消できないまま。表向きの平等が保たれていた東独時代を懐かしむ「オスタルジー」現象も広がっているが、壁崩壊の導火線となった旧東独地域ライプチヒの「月曜デモ」を主導した市民は「自由のために良心を貫く大切さを次世代に伝えたい」と訴えている。(ライプチヒ 木村正人) (以下略)


この記事は、旧体制では 「表向きの平等が保たれていただけ」 として自由の尊さを賛美する論調です。それを否定するつもりも旧体制を賛美するつもりも私にはありません。ただし実際に、旧ソ連や東独を懐かしむ声も少なくないことは忘れてはならない。恐らくその大半は、「当時は貧しくて不自由であったが、飢え死にすることはなかったのに」 に集約される筈です。まさに 「西側」 の 「自由市場の原理」 が置き去りにしている領域。日本も第二次大戦後に大戦前の全てを否定してしまいました。その弊害も素直に見直すべきですね。現在の我々の仕組みが最終形の善であるから振り返ることは無意味と考えるのは、硬直化した証拠です。


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*1:A5 単行本: 72ページ / 出版社: JULA出版局 (2005/08)
ISBN-10: 488284124X / ISBN-13: 978-4882841241
発売日: 2005/08
f:id:El_Payo_J:20091107204425j:image

*2:単行本: 339ページ / 出版社: 築地書館 (2008/10/9)
ISBN-10: 4806713740 / ISBN-13: 978-4806713746
発売日: 2008/10/9

2009-11-06

居場所をなくした子どもたち: メキシコシティーのストリートチルドレン 他

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 と命名したこのブログを08年9月に立ち上げてから1年余が経ちました。プロフィールにその目的など少し記載していますが、現在の形に至る経緯は09年9月24・25日の1周年記念に記した通り。09年7月に自由業 (実際には不自由業) になった後のある時点から可能な限り毎日更新することにしましたが、書くことの主な原動力となっているのは小説 『ルス、闇を照らす者』 の原作・翻訳。私は大変気に入った小説ですが、文学作品としてどうなのかは門外漢ゆえあまり語れません。しかし現在を理解するための基礎であり将来を考える上での鏡である 「歴史の俯瞰」 の観点からなら、自分の実体験に基づいて展開可能と思っています。


以前にも紹介しました、翻訳書 『ルス、闇を照らす者』 の訳者あとがきに山岡朋子さん (翻訳は横山朋子さん名) が書かれている、「−−−メキシコの女性や社会運動に関心を持つようになった。 (中略) 国も状況もちがいこそすれ、社会問題を正面から見据え、さまざまな階層の女性を描いたこの本は、是非とも訳してみたいと思った。」*1 と云う点、私の場合は28年間公私に渡って関わって来た中南米および中近東・アフリカの貧困のみならず、社会不正義そのものに関心がある。在職中にはあまり深く考える余裕も、従って行動することも出来なかった負い目の様なものがあります。


本日の標題は、工藤律子さん(文)+篠田有史さん(写真)のコンビで出版された書籍 (と云うか小冊子) のもの。これ以外にも同じコンビの 『子どもは未来の開拓者(ピオネーロ)』 、 『子どもたちに寄り添う ◎カンボジア−−薬物・HIV・人身売買との闘い』 および小林茂さん編著の 『チョコラ! アフリカの路上に生きる子どもたち』 を最近まとめて読みました。全て 「ストリートチルドレン (内容がかなりプアですが、ウィキペディア) を扱ったものですが、最後に紹介のものだけはドキュメンタリー映画監督編著のもので、同名の映画の宣伝が腰巻 (=帯) に記されていますので出版の性格は少し異なるかも。メキシコを出発点とされて活動中の工藤さんの著作のほうが、私には馴染みやすい。


ストリートチルドレンの問題は基本的には進展国の都市固有のものかも知れませんが、ホームレス・家出・HIV・育児放棄・いじめなどの社会現象、あるいは差別・DV・虐待・人身売買・薬物中毒・売春・買春などの犯罪を考えるなら性別・年齢を問わず世界中に存在します。他人に責任のない完全に自発的なものを除くと、子ども・女性 (こう書くと差別かな?) ・お年寄り・障害あるいは病気をお持ちの方など、一般的に 「社会的・経済的弱者」 と考えられるひとたちが取り残されるのは、恐らく現在世界中で 「正しい」 と繰り返し宣伝されている、弱肉強食 (数の論理・市場経済の論理はその最たるもの) を常に善と考える仕組み・体制の構造的な欠陥でしょう。キューバの事情が他国とは随分違うのは主にそのため。(実際にはそれ以上に為政者の強い理念に依るところが大きいのですが)


例えば私の住まいの近所のスーパーで展開されているKYキャンペーン (空気が−−−では無く、Kakaku Yasui) に代表される価格破壊だけを見ても、それは企業内での努力や流通経路見直しによるものも勿論あるでしょうが、多くの場合、 「コスト競争力のある地域」 、平たく言うなら労賃の安い地域で生産なり調達して輸入することが多い。その生産地では雇用が生まれますから双方ハッピーに見えますが、いつまでも優位性が保たれるとは限らない。労賃だって上昇する (いつまでも安い給料で働きますか?) し、ライバルが現れることもある。一方消費側では、生活費は安くなったが、価格破壊に伴うリストラで一家の大黒柱が職を失うこともある。終わりの無い 「競争」 が続きます。それは様々な意味で善かも知れませんが、疲れ果てますよね。とにかく余裕が無い。モノに囲まれているから欲望にキリは無いし。(分をわきまえた生活をする、倹約に努める、なんてハナシは今どきはやらない様で。「借金は悪ではない、紙幣をばんばん刷ってデフレから脱却しろ」 など堂々とホザく馬鹿もいるご時世。)


社会的・経済的弱者でなくともこのザマですから、どうしても置き去りになりますよね。


自助努力の範囲を超えた、ストリートチルドレンを含む社会的・経済的弱者の救済を考えるに当たっては、特に進展国の場合その国だけで出来る対応には限界がある。上掲KYの例で紹介した様に今は世界中が様々な形で繋がっていますから、一国だけの利害や仕組みを考えたのでは置き去りのまま。たとえ覇権国が力に任せて強行しても、結局最終的には自分達に返って来ることを認識すべき。解決の方法も様々でしょうし、国としての誇りも体制も主権も自決権もありますから、身勝手な善の押し付けも戒めるべきですね。


悩みながら目の前にある問題の解決に奔走されている組織の方々には本当に頭が下がります。その努力を無駄にしないためにも、何が解決の阻害要因なのか、参考事例は無いのかなど、経験に基づいて私なりに調査・考察出来れば、と考えています。


ただし先日の記事中紹介しました、『スーダンの飢えた少女』 のケースは更に悲惨なものです。このレベルの問題はもっと優先順位が高いはず。今生きるか死ぬかですからね。



ところで本日11月06日は、戦争と武力紛争による環境搾取防止のための国際デー "International Day for Preventing the Exploitation of the Environment in War and Armed Conflict [declared by A/RES/56/4] です。 ⇒ 国際デー (ウィキペディア) 参照。

  • http://www.un.org/depts/dhl/environment_war/index.html
    International Day for Preventing the Exploitation of the Environment in War and Armed Conflict
    6 November / Dag Hammarskjöld Library


    On 5 November 2001, the General Assembly declared 6 November of each year as the International Day for Preventing the Exploitation of the Environment in War and Armed Conflict (resolution 56/4). In taking this action, it considered that damage to the environment in times of armed conflict impairs ecosystems and natural resources long after the period of conflict, often extending beyond the limits of national territories and the present generation. The Assembly also recalled the United Nations Millennium Declaration, which emphasized the necessity of working to protect our common environment.


戦争は最大の環境破壊、即ち人の生存を直接脅かすものです。屁理屈はいらない、即刻やめる/やめさせるべきです。


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*1: (株式会社ソニー・マガジンズ 2001年6月30日発行 初版第1刷 451ページより)

2009-11-05

オバマ政権、外交面での成果ゼロ (あるいはマイナス)

アフガニスタンでの失策 (アフガニスタンにとっては幸いなことに、予定していた傀儡政権がおジャンに。対立候補であったアブドラが、勝つ見込み無しと判断しアメリカを見限って決選投票不参加を決めてしまったためカルザイ再選、選挙でのカルザイ陣営の不正を宣伝してきたことが大きなネガとなってしまった) 、CIA要員に対する有罪判決 (無視していますが) 、貿易交渉での国益最優先と云う開き直り、温暖化対策の遅れなど、オバマ政権の外交政策は今のところ悉く失敗続きですね。国内での支持率も低下気味の様ですから、上げてしまった華やかなアドバルーンが落ちるかも;



  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091105-00000001-cnn-int
    CIA要員ら23人に禁固刑、聖職者拉致事件で伊裁判所
    11月5日10時6分配信 CNN.co.jp


    ローマ(CNN) イタリアの裁判所は4日、テロ容疑者の疑いをかけられていたイスラム教聖職者 (アブ・オマル師) が同国で2003年に拉致された事件に関連して、米国人23人に禁固5―8年の判決を言い渡した。検察側が明らかにした。


    被告人はほとんどが米中央情報局(CIA)の要員とみられるが、身柄を拘束されているわけではなく、公判にも出廷しなかった。しかし今回の判決によって、実質的に国際指名手配されることになる。 (中略)


    判決を受けた被告人には米空軍のジョセフ・ロマノ中佐も含まれており、米国防総省の広報は「判決に失望している。われわれの見解では、イタリアの裁判所にロマノ中佐を裁く権限はない」とコメントした。


    ※ 先日紹介の、エジプト人聖職者ハッサン・ナスル氏が被害者であった 「イタリア:CIA工作員に拉致事件で求刑…ミラノ地裁公判: 毎日新聞 2009年10月1日付け」 とは別件? 

  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091105-00000050-jij-int
    「損な取引、しない方がまし」=貿易交渉でUSTR次席候補
    11月5日9時51分配信 時事通信


     【ワシントン時事】米上院財政委員会は4日、オバマ米大統領が米通商代表部(USTR)の世界貿易機関(WTO)担当の次席代表に指名したマイケル・パンク氏らの公聴会を開催した。同氏は難航する新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)について「損な取引であれば、しない方がましだ」と述べ、国益に合致しない取り決めには同意しない強い姿勢で臨む考えを示した。 (以下略)

  • http://mainichi.jp/select/world/news/20091105ddm007030077000c.html
    米国:中間選挙へ、駆け引き開始 共和・民主、2知事選受け
    毎日新聞 2009年11月5日 東京朝刊


    −−−民主党が今回の選挙により警戒を強めているのが、党内保守派の動向だ。「ブルードッグ」とも呼ばれる保守派のグループは、下院を中心に約50人余り。保守層の多い地盤から選出され、選挙では、共和党の穏健派と競合する。


     財政規律を重んじ、8000億ドル(約72兆円)以上の財政出動を伴う医療保険制度改革に懐疑的な立場を取るなど、もともとオバマ政権の「頭痛の種」だった。「今回の選挙で経済対策批判を強めた共和党候補が勝利したのを見て、政権や党内リベラル派とさらに距離を置こうとする保守派が増える」(キャンベル教授)との見方が有力だ。 (以下略)

  • http://mainichi.jp/select/world/news/20091104k0000e030036000c.html?inb=yt
    ドイツ首相:米国は真剣に温暖化対策を 上下両院で演説
    毎日新聞 2009年11月4日 11時11分


     【ワシントン草野和彦】9日に「ベルリンの壁」崩壊から20周年となるのを前に、ドイツのメルケル首相が3日、米上下両院の合同会議で演説した。首相は「21世紀の壁」の一つとして気候変動問題を挙げ、「我々は一刻の猶予もないことを知っている」と強調、温暖化対策法案の成立が遅れる米国に真剣な取り組みを求めた。 (中略)


     オバマ大統領は3日、首脳会談前に「気候変動問題での特別な指導者」と首相をたたえた。この日は、上院の委員会で民主党提出の温暖化対策法案の審議開始が予定されていたが、共和党議員がボイコットした。

アメリカ国内では何をやろうがやるまいが勝手にどうぞ。しかし 「国際社会でのアメリカのリーダーシップ」 やら 「世界におけるアメリカの任務と歴史的目的」 やら 「アメリカは神によって託された理想国家であり、その理想を世界に広げることはアメリカの使命である」 などと言う身勝手なタワゴトに基づく外交政策は今更通用しない。いつまでも 『裸の王様』 では新型インフルエンザにかかって隔離されますよ。


f:id:El_Payo_J:20091105204315j:image

出典: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091105-00000055-san-int.view-000

2009-11-04

アメリカの保守主義: 世界中に紛争を撒き散らす癌

アメリカの外交政策を理解する (注:賛同する、の意味では無い) に当たってキーとなるのは、民主党と共和党の違いを超えた、アメリカと云う巨大なシステムの根底に流れる保守主義だろう、と考えています。伝統的にオバマ大統領の 民主党 (ウィキペディア)リベラル共和党 (ウィキペディア)保守のイメージがありますが、外交政策を観ていると必ずしも当てはまらない様なので;


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091103-00000061-san-int

オバマ“失政”で保守復活 草の根保守組織 キーンACU会長 *1

11月3日7時56分配信 産経新聞 より抜粋


−−− 「米国の保守主義の内容自体は1970年代、80年代から変わっていない。源流にさかのぼれば、まず第一に経済保守主義として政府のパワーや役割をできるだけ制限し、税金を減らし、政府支出を減らすことがよいという思考だ。経済活動も官より民に重点をおくべきだとする。第二に国防保守主義がある。その基盤にはソ連共産党支配のような非民主主義の全体主義体制に強く反発し、米国らしい自由と民主主義を堅固に守るべきだとする。第三に伝統・社会保守主義がある。米国の建国や憲法の成り立ちをみても個人の自由や権利を強調し、政府の権限を制約している。 (以下略)


この 「保守主義」 なるものは、経済的には平均以上の白人のキリスト教徒の考えの様に思えます。それがどの様に機能しようがしまいがアメリカ国民の決めることですから知ったことではありませんが、こと外交となるとそうは行かない。国家と国民の関わりを規定する 「保守」 の考えを外交にも当て嵌めてくれさえすれば、世界中の紛争の大半は解決するのですが−−−


私は主に中南米からアメリカと云う国を観ています --- つまりアメリカ外交政策のアウトプットを観ている --- から、アメリカ保守については虫食い程度にしか知識がありません。以下幾つか興味を惹いた記事を紹介;


中岡望の目からウロコのアメリカ » アメリカの保守主義をどう理解すべきか より抜粋

2004/12/4 Saturday  の記事より抜粋


−−−ところが、「保守主義」が主張する「小さな政府」「自己責任」「自由競争」「私的財産の尊重」は、そうした経済効率性の議論の中から生まれたものではないのです。保守主義の主張は、彼らの「個人と国家との関係」から出てきているのです。それは、保守主義者の世界観、国家間、人間観から出てきた主張なのです。 (中略)


−−−では、国家に対してどういう形で自分たちのアイデンティティーを守っていくかといったとき、小さい国家論や個人の自己責任の議論が出てくるのです。また、私有財産を強調するのも、国家権力の市民生活や市場への介入を排除するために主張されるのです。実はこれは古い話ではなくて、減税などの政策に今でも大きな影響を与えているのです。保守主義者が減税を主張するのは、単に税負担を軽減するというのではなく、税金そのものが私有権の侵害であると考えるのです。アメリカでは相続税は廃止する方向にありますが、それも国家の財産権の侵害だという考えがベースにあるのです。草創期の保守主義者の考え方は、今でもずっと続いているわけです。 (中略)


−−−ハイエクは『隷属への道』という有名な本を書いていますが、国家に依存することは最終的に個人が国家に従属することになると主張しています。その考え方が、大きな政府や福祉国家論への批判と結びついていくのです。国家権力が増大ずると、最終的に人々は国家に隷属することになり、自由を失ってしまう。だから、国家に対して自分たちは自己責任を持たなければいけないというのが、その基本的なメッセージです。これは経済的自由主義者であるリベルタリアンの考え方です。 (中略)


−−−ブッシュ大統領は裁判所によって選ばれた大統領でした。大統領選挙でフロリダ州の投票を巡る問題で最高裁が下した判決によってやっと大統領になれたわけです。だから、政権発足当時、ブッシュ大統領の人気は非常に低かった。レーガン減税に匹敵する大幅減税などを実施しているのですが、人気は盛り上がってこなかった。しかし、9月11日の連続テロ事件以降、ブッシュ大統領は“強い大統領”になったのです。アメリカ人は、強い大統領を尊敬します。大統領は、強くなければいけないんですね。ある評論家は、「9月11日の連続テロ事件によってブッシュは初めて本当の大統領になった」と書いています。それまでは、多くのアメリカ人はブッシュを胡散臭い人物と見ていたのです。対テロ政策でブッシュ大統領は極めて強硬な政策を取り、非常に強い大統領になっていくのですね。 (中略)


−−−だから、イラク問題を巡る議論は、50年代、60年代の保守主義者が繰り返し主張してきたことが、現実的な現象となって現われたのです。たとえば、保守主義者は50年代から国際機関は信用できないし、発展途上国でも同じ一票を持つ国際機関にアメリカの命運を委ねるべきではないと主張していました。そういう保守主義者のロジックからいけば、ブッシュ政権がイラク問題で国連決議を無視するというのは当然だったのです。何も今始まったわけではないし、ブッシュ政権だけの特徴でもないわけです。 (中略)


−−−彼らの持っている「十字軍的な情熱」、アメリカは「グレート・エクスペリメント(偉大なる実験)」を行なっている国であり、アメリカは神によって託された理想国家であり、その理想を世界に広げることはアメリカの使命であるという考えは、おそらく微動だにしていないのではないでしょうか。イラク戦争の失敗で、世界観を変えるとは考えられません。繰り返しですけれども、彼らの持つ世界観、人間観、宇宙観、神に対する考え、そういったものを全部が、彼らの政策の背景にあるのです。イラクで頓挫したからとか、世論の支持を失ったとか、人気が下がったらという観点からだけでは、アメリカの保守主義者の行動を理解することはできないでしょう。 (中略)


−−−もう1つ繰り返しますけれども、選挙の結果はどうあれ、かりブッシュが負けたとしても、50年代後半から続いている大きな保守化の流れは変わらないと思います。民主党政権になっても、その保守化の大きな流れの中からは新しい政策は出てこないと思います。ということは、ある意味では、どちらが勝っても政策的には五十歩百歩ということになるでしょう。外交政策でも、大きな変化は多分ないでしょう


上掲中、 「アメリカは神によって託された理想国家であり、その理想を世界に広げることはアメリカの使命であると云う考えは微動だにしていない」 と云う点、芝居がかっていますが意外と本質を突いているのかも知れません。何しろ;

http://www.jiji.com/jc/zc?k=200909/2009091300077

ダーウィン映画、米で上映見送り=根強い進化論への批判

(2009/09/13-14:49) 時事ドットコム


−−−米配給会社は「米国民にとって矛盾が多過ぎる」と配給を拒否した。米国人の多くが「神が人間を創造した」とするキリスト教の教義を固く信じている。ある調査では、米国で進化論を信じるのは39%にすぎず、ダーウィンにも「人種差別主義者」との批判があるという。 (以下略)


ダーウィンの進化論は崩せない様な気がしますが、ひょっとすると、宇宙は地球ならぬアメリカを中心に回っている、と云う 「天動説」 を信ずるアメリカ人も多いのでは? 冗談は別として、 「アメリカは神によって託された理想国家であり、その理想を世界に広げることはアメリカの使命である」 なんてのは、タチの悪い、あのカルト集団の考えと同じとしか思えない。 「国家権力が増大ずると、最終的に人々は国家に隷属することになり、自由を失ってしまう。だから、国家に対して自分たちは自己責任を持たなければいけないというのが、その基本」 ならば、外交にもそのままあてはめてくれれば問題は無いのに; 「アメリカ一国の権力が増大ずると、最終的に他国はアメリカに隷属することになり、自由を失ってしまう。だから、世界に対して各々の国が自己責任を持たなければいけない」 なら何ら問題は無い。自分だって、たとえ大きな政府による福祉を享受出来るとしても隷属はイヤなんでしょ? ならば他国だって同じ;


アメリカの保守主義はどうなるか――リベラル派オバマ氏の当選で より抜粋

2008/11/08 05:40 ステージ風発

国際政治の中心・ワシントンなどでの長年にわたる取材・報道活動で培った目を通じ、米国や中国の動向をはじめとした、日々動き続ける世界情勢を読み解く。


  • 保守主義とは
    • 政府の民間への介入を最小限に抑える「小さな政府」を推し、減税とともに自由競争や自助努力を重視する。
    • 対外的には軍事力による抑止や自由民主主義に基づく外交を重んじる。
    • 社会的には個人の自由、伝統的な価値観の保持を唱える。
    • 実際の政治の場では共和党の政策や思想とほぼ合致する。

  • いまの保守主義の後退はブッシュ政権が政府の民間への介入や支出を拡大して『大きな政府』を実行し、保守の原則から逸脱したことにも大きな原因があるため、保守全体としてはブッシュ政権の退陣後にはまた息を吹き返せる


     草の根保守運動のゴッドファーザーと呼ばれる長老活動家のリチャード・ビグリー氏 *2 が米紙に語っていた。


     同氏は保守派が疎外され、孤立していた1960年代半ばから草の根保守運動の組織づくりに努めた伝説的な人物である。

  • アイヤーズ氏らが保守派、共和党の明るい展望を強調するのは、大統領選挙で全体票の46%強の5680万票がマケイン候補に投じられたことや、投票時の全米出口調査では自分を保守主義者とみなすと答えた人が全体の34%と、リベラル派だと答えた22%を大きく上回ったことも理由のようだった。


     だから保守の思想や政策自体が米国民多数派から完全に拒否されたわけではない、というのである。


     だが、その行方は野党に回る共和党側がオバマ政権にどこまで効果的に挑めるのかに一重にかかっている。

参考まで、オバマが民主党予備選大統領候補であった時の論文が公開されています。もう2年以上前のものですが;


アメリカのリーダーシップを刷新する / Renewing American Leadership

バラク・オバマ/米民主党予備選大統領候補

フォーリン・アフェアーズ日本語版2007年7月号 より抜粋


−−−アメリカの使命は、『世界が安全保障と人間性を共有している』という理解に根ざしたグローバルなリーダーシップを提供することにほかならない。アメリカの時代はまだ終わっていない。だが、新たなパワーを確立しなければならない。アメリカのパワーが衰退に向けて低下しているとみなすのは、世界におけるアメリカの任務と歴史的目的を無視することになる。私が大統領になれば、就任した当日からそうした任務と目的の刷新に取り組んでいく (中略)


小見出し

  アメリカの新しいリーダーシップ

  イラクからの撤退を

  パレスチナ、イラン問題への路線

  米軍の再活性化を

  核拡散をいかに阻止するか

  グローバルなテロとの戦い

  国際的パートナーシップの再構築

  公正、安全、民主的な社会構築を

  アメリカを再生するには


引用の冒頭に示した部分は、正にアメリカ保守主義の外交の考え方そのもの。大統領に就任して何を言っている・やっている (やっていない) にしろ、オバマの考える外交の本質は子ブッシュと大差無し。(この フォーリン・アフェアーズ (ウィキペディア) と云う論文雑誌はアメリカの外交政策決定の「奥の院」ともいうべき 外交問題評議会: CFR (ウィキペディア) の発行するもので、 「世界を動かす、今後のアメリカの外交政策が読み取れる」 とさえ評されるものですから、どこぞのまにふぇすとレベルの論文では有り得ないのでね。)


想像ですが、女性やマイノリティーや社会的弱者の意見は必ずしもこの 「保守主義」 の形成の過程で反映されていないのでは? 現在そこそこの地位と収入があり、それを失うことを何より恐れる小心の白人男の身勝手としか私には映りません。経済的に力を持つ一握りの勢力がアメとムチによって大多数の国民を騙して民主主義を演じているだけの国、と言うと言い過ぎでしょうか? そんな 「癌」 が世界を征服した時、宿主である世界とともにアメリカも崩壊するのですが。キリスト教徒なら (でなくとも)、 『黄金律』 は知ってるよね?


「他人にしてもらいたいと思うような行為をせよ」


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2009-11-03

自然保護、特に絶滅危惧種の保護に対する疑問の投げかけ

自然保護、特に絶滅危惧種の保護活動は絶対的に善であると云う風潮の中、ある専門家が相当思い切った発言を行いました。報道のされかたも含めて覚悟はしていたでしょうが、非難の嵐の様です。日本語への翻訳については、更に報道者の悪意が感じられます;

(以上2つは参考の目的だけで紹介)


2009年 09月 24日 14:50 JST REUTERS ロイター


−−− パッカム氏は、ジャイアントパンダについて「不運なことに、大きくてかわいいし、WWF(世界自然保護基金)のシンボルでもある。われわれはパンダの保護に何百万ポンドも(何億円も)つぎ込んできた」とした上で、「支援を断つべきだと思う。一定の尊厳をもって絶えるのを放っておこう」などと述べた。 (以下略)


この最後の報道だけ読むと、カネ食いパンダは絶滅させて構わない、との暴言にしか聞こえませんが、実際はどうだったのか?


問題の発言は、英BBC放送の司会者であり動物学者・写真家でもあるクリス・パッカム氏がラジオ・タイムズのインタビューで行ったもの。件のインタビューの全文が見当たりませんので、報道から拾ってみますと;

  • http://www.timesonline.co.uk/tol/news/environment/article6844303.ece?print=yes&randnum=1257227970265
    Let the panda die out 'with dignity', says BBC expert Chris Packham
    From Times Online September 22, 2009


    The BBC wildlife expert Chris Packham has questioned the millions spent trying to save the giant panda from extinction and suggested that the bamboo-eating bear should be allowed to die out "with a degree of dignity". (中略)


    In his Radio Times interview, Packham, a noted wildlife photographer, was especially outspoken about agricultural policy in the UK.


    "Farming policy has trashed this countryside more than any other part of Western Europe," he said. "Go into the Department for Environment, Food and Rural Affairs with a flamethrower and torch all of the stupid bureaucracy that dogs our farmers. Let's start organising fair pricing for UK farmers."


    It's not only pandas that need worry, however. Asked which animal he would not mind becoming extinct, he replied: "Human beings. No question. That's the only one."

この方はその世界では知識も経験もある有数のエキスパートですから、単に 『xxを救え』 レベルの市民活動とは別次元であえて発言されたものと思います。非難を覚悟の上での問題提起ですから、私はその勇気と見識を高く評価します。マスコミは話題性のあるところだけ取り出してセンセーショナルに書き立てますから、発言の真意はなかなか伝わりませんけどね。


上掲 Times Online 紙記事の最後の発言にクリスさんの苛立ちと無力感がよく表れています。クリスさんが本心から絶滅して構わないと考えていらっしゃる唯一の種は人間です。愛くるしいパンダについては、1種だけで保護にあまりに資金がかかり過ぎるので、残念ながら尊厳と共に絶滅するに任せる選択肢もあるのではないか、と云うのが発言の主旨と私には読めます。パンダを殺せ、なんて言っていない。過去数多くの種を絶滅させ現在も自然環境を荒廃させ続ける人間にこそ生存の権利は無い、と云う意味でしょうね。


動物園で保護・繁殖の対象になっているパンダは除くと、パンダが自然界で生息するのは中国だけですね? そのパンダの絶滅を防ぐために膨大なエネルギーと資金をつぎ込んでいる一方で、ご自分のお膝元であるUKはその稚拙な農業政策によって西欧で最も荒廃してしまった、と云う現実がある。私が更に補足するなら、それはUKに限らず、西側 『先進国』 は多かれ少なかれ同じ状況にあると思います。日本もその例外ではありませんね。ですから、優先順位を考えざるを得ないのは当然。


以上、クリスさんの問題提起から少し発展させますと;


以前バーミャンの大仏破壊に関して文化遺産と云う名の偶像を守るためにエネルギーとカネをつぎ込む一方でそこに暮らす人が飢えていることには無関心であること、アマゾンのジャングルを守れ、と声高に叫ぶ一方でそこに暮らす人の生活には無頓着であること、また環境保護をヒステリックに進展国に押し付ける先進国こそ環境破壊の張本人であることにふれましたが、結局自然保護や、優先順位は落ちますが文化財保護も、そこに暮らす人間の生活を確保するための 「利用」 とのバランスの上にしか成り立たないことを再認識すべきですね。


他方、現在地球上に何百万種の生命が存在するのかよく存じませんが、人間は、白であろうが黒であろうが黄色であろうがアカであろうが、そのうちの一つでしかないのは事実。皆等しく生存の権利があるとするなら人間の権利は何百万分の一でしかありません。しかし我々が生きているこの社会では、何百万分の一の権利しか持たない人間の生存のみが最優先のルールがあります。良い悪いではありません、その前提の上に世界が成り立っているだけのこと。1993年、スーダンの飢えた女の子の横でハゲタカが待ち構えている構図の写真を撮って公開したカメラマンが批判され、自殺しました *1 よね?


f:id:El_Payo_J:20091103195645j:image

題名: スーダンの飢えた少女 / Starving Sudanese Child

出典: http://flatrock.org.nz/topics/odds_and_oddities/ultimate_in_unfair.htm


自然界では当たり前の構図ですが、我々の世界ではそれは通用しません。この写真が掲載された後、 「撮影より先に少女を助けるべきだった」 を代表とする批判の嵐が巻き起こりましたが、でも実際には状況は更に悪化している筈です。スーダンに限らず、アメリカの大好きな戦争による直接的な殺戮のみならず、破壊による間接的な餓死、砂漠化による飢えなど。


戦争やら文化財の保護やら絶滅危惧種を救うために惜しみなく使っているエネルギーとカネを、まず 「絶滅するのは自業自得であるが、ルール上そうさせてはならない人間」 に振り向ける必要がありそうです。優先順位が間違っているとしか思えません。特に子供には何の罪もありませんから。


.

*1:このカメラマン Kevin Carter さんの名誉のために補足します;
国際ジャーナリズム論 / 第12回 / 報道か人命か?ピュリツァ写真論争 より抜粋;


3. 報道か人命か?ピュリツアー写真論争
ニューヨークタイムズは異例のエディターズノートで「この写真を撮影したカメラマンはハゲタカを追い払った。少女はハゲタカが追われた後、ゆっくり歩く力は十分あったと伝えている。「彼女が食料センターに着いたかどうかはわからない」とケヴィン・カーターは語っている。 (中略)



−−− スーダンの人口は73万、政権にあるイスラム教徒と少数民族のキリスト教徒の間で内戦が起きている。ケヴィン・カーターは内戦のスーダンで飢餓の現実を眼にした。一日多くの子供たちが飢餓の中で死んでいくのが現実だった。子供たちはただ泣き続け、次々に死んでいく地獄のような光景がそこにあった。そのような状況の中で撮影されたハゲタカと少女だった。 (以上、引用終わり)


従ってカーターさんは決して功名心や野次馬根性でこの写真を撮影した訳では無く、自分の観た地獄を伝えなければ、と云う一心であった筈です。ただしこの写真を新聞で公開すれば何が起こるかは容易に予見出来た筈ですから、この写真の掲載を安易に判断したNYT編集者に全責任がありますね。

2009-11-02

麻薬所持によりマレーシアで身柄拘束された邦人女性のこと、『人権』 のこと

大量の麻薬所持により、アレーシア当局に逮捕された邦人女性のことが報道されています;

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091102-00000206-jij-int

覚せい剤所持容疑で邦人女拘束=死刑になる可能性も−マレーシア

11月2日21時52分配信 時事通信


−−− 発見された覚せい剤の末端価格は120万リンギ(約3150万円)相当。マレーシアの薬物取締法に基づいて捜査が進められており、有罪となった場合には死刑となる可能性がある。


本人の気付かない間に荷物に放り込まれた可能性 --- 例えば航空会社に預けた後、運び屋が適当な荷物に麻薬を入れ、到着空港で仲間が通関前にそこから抜き取る筈が手違いでそのまま通関された、とか。最近は荷物にカギをかけるな、とか、空港によっては係官のモラルの低いところがあります (○ース○ー空港なんか有名ですよね) から、このテの密輸は難しくはない筈 --- は否定出来ないでしょうから、冤罪の可能性の有無および覚せい剤入手の経緯、本人の認識など事実関係がきちんと確認されるなら、その国の法によって裁かれるのは当然ですね。日本国政府は身柄引き渡しやら減刑を要請可能でしょうが、強制は出来ないしすべきでもありません。

  • http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kambara/nikki-20010725.htm
    2001年7月25日(Wed) タイの裁判で19人が麻薬で死刑判決
    ※ 出典を示しますが、この内容については引用者である私が全責任を持ちます。


    −−− またマレーシア、シンガポールでは麻薬所持では必ず死刑です。旅行するときは人から頼まれて荷物を運んだりしないようにしないといけませんね。紙袋の口などはしっかりガムテープで留めて変な物を放り込まれないように防御しましょうね。

  • http://www.mumbai.in.emb-japan.go.jp/jp/archives/2008/04/entry_190.html
    在ムンバイ日本国総領事館 - CGJ in Mumbai
    麻薬所持事件に対する注意喚起
    Posted on 2008年04月25日 by Consul


    −−−4.軽い気持ちで麻薬に手を出したがために自己を破滅させたり、日本にいる家族に多   大な精神的、経済的負担をかけることになります。インドは麻薬犯罪に対して決して寛容な国ではありません。麻薬には絶対に手を出さないで下さい。

会社員時代、アメリカ9−11以前のある時期、かなり頻繁にドバイを中心とした中近東へ出張へ行きましたが、同地域某国のビザ取得時、ビザのハンコとともに 「当国の法律では、麻薬所持だけで死刑になる可能性があります」 と日本語で印刷されたメモのはさまれたパスポートが返却されて驚いたことがあります。まさか私のヒゲのせいではないでしょう、中近東ではヒゲを生やしていない男はあまりいない筈ですから。ドバイ (アラブ首長国連邦) はどうだったかな?確かあの国は、中央アジアと他地域の中継点にもなっていたと記憶しますから、麻薬の出所は推して知るべしですが。確信犯なら極刑止む無しでしょうね。


この種の問題は過去何度も目にしました。比較的最近のものだと;

  • http://excite.co.jp/News/china/20090316/Recordchina_20090316022.html
    中国への麻薬運び屋になるな!外務省が自国民に厳重警告―フィリピン
    2009年3月16日 19時24分 RecordChina


    −−−さらに、中国では過去2年間で22人のフィリピン人が死刑判決を受け、12人が無期懲役、11人が15〜16年の懲役に処されていることを挙げ、麻薬犯罪は厳罰に処されると警告し、麻薬の密輸に加担しないよう注意を喚起している。

  • http://www.news.janjan.jp/world/0610/0610082395/1.php
    シンガポール:麻薬所持で死刑に直面するナイジェリア人
    IPSJapan2006/10/09  JanJanニュース


    イウチュクゥ・アマラ・トチさんは727.03グラムのヘロインをシンガポールに持ち込もうとしたとの罪で3月に有罪とり、死刑が宣告されている。命を救うためには国際的圧力を高める必要がある。(全訳記事) (中略)


    −−− たとえば、2002年にシンガポールで麻薬密輸により死刑宣告されたドイツ市民のユリア・ボールさんの場合、2005年に刑務所から釈放され、亡命することができた。 (以下略)

  • http://blog.livedoor.jp/kiasu926/archives/50236745.html
    シンガポール、豪州人死刑執行
    December 03, 2005 しゃべるマーライオン
    ※ 出典を示しますが、この内容については引用者である私が全責任を持ちます。


    シンガポール外務省は1日、ヘロイン密輸の罪で死刑判決を受けたベトナム系オーストラリア人、グエン・トゥオン・バン死刑囚に対し、2日の刑執行前に母親らと直接、面会するのを認めると発表した。これはオーストラリア首相ジョン・ハワードの個人的な嘆願から、シンガポール政府が特例として認めたものだと報道されている。しかしながら、オーストラリア政府の再三にわたる死刑中止の要請は拒否され、2日午前6時、このオーストラリア人の刑は予定どうり執行された。 (以下略)

犯罪者に優しい社会を目指す 『人権団体』 が喜んで飛び付く格好のネタですが、本当に麻薬を撲滅したいなら厳罰止む無しと私は考えます。何度も言いますが、麻薬消費に関しては寛大である一方、麻薬供給には厳しくて構わない、あるいは意図的に目をつぶる彼らの姿勢は卑怯です。麻薬組織の構成員あるいはそう疑われる者は、裁判もクソも無しで射殺されるのですよ。栽培地には薬剤をまいて環境そのものを壊滅させる。そこに暮らすひとたちの生活はどうなるのですか? 需要があるから供給がある、と云う市場の大原則? を無視し続けるのでは、 『麻薬撲滅』 など何の意味も無いことに早く気付くべき。それならいっそのこと世界中で麻薬を合法化させれば? おネダンが下がり、タバコ同様に減るかもよ。


パブロ・エスコバル (ウィキペディア) は、 『史上最も凶悪非情な野心に満ちた麻薬王の一人』 だったそうです。この怪物を誰が作ったのか?


f:id:El_Payo_J:20091102234454j:image

出典: http://www.flickr.com/photos/andyz/97665845/

    談笑するようなことなのか??? 彼の 『人権』はどうなったの?

2009-11-01

国連総会、18年連続で アメリカのキューバ制裁非難決議を採択

国連の非難決議を18年に渡って無視し続けると云うことは、アメリカが Rogue States (ならず者国家) であることの勲章であり、かつ国連を私物化していることの何よりの証明ですね;


  • http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=32772&Cr=cuba&Cr1=
    General Assembly again calls for lifting of United States embargo against Cuba
    UN News Centre


    29 October 2009; The General Assembly has voted for the 18th consecutive year to condemn the economic, commercial and financial embargo imposed by the United States against Cuba for the past half century and called for it to be lifted. (中略)


    There were 187 votes in favour of the resolution, three votes against (the United States, Israel, Palau) and two abstentions (Federated States of Micronesia, the Marshall Islands).

非難決議など屁とも思われていない程度の 「国際機関」 ですから、16年連続で採択され続けている核兵器廃絶決議など、12月に採択されたって守られやしない。


http://www.granma.cu/espanol/2009/octubre/vier30/vocero-clinton-bloqueo.html

¿Quién diablos vota a favor del bloqueo? Hasta el vocero de Hillary Clinton se hace la pregunta

La Habana, 30 de Octubre de 2009  granma_cu

キューバ共産党の機関紙であるGranma紙に掲載された記事です。ヒラリー(現国務長官)のスポークスマンの無知をからかった記事。


http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-12139020091027

カストロ氏の妹が回顧録、CIAへの協力明かす

2009年 10月 27日 17:27 JST REUTERS ロイター


 [マイアミ 26日 ロイター] キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長とラウル・カストロ現議長の妹で、現在米国のマイアミに住むフアナさん(76)が、26日に出版された回顧録で、1960年代にキューバ国内で米中央情報局(CIA)に協力していたことを明かした。 (以下略)

アメリカへの亡命者は、亡命受け入れの絶対条件としてアメリカに忠誠を誓わされている筈ですから、CIAの都合の良い様に行動させられている筈。たとえそれが嘘であったとしても。


http://jp.reuters.com/article/usPresidentialElections/idJPJAPAN-12113020091026?rpc=122

米大統領、キューバに改革の必要性伝えるようスペインに要請

2009年 10月 26日 13:39 JST REUTERS ロイター


−−− 同紙は外交筋の話として、オバマ大統領はサパテロ首相に対し「(モラティノス外相がキューバに対し)変革は一朝一夕にではなく徐々に行われるものであることをわれわれは承知しているが、過去を振り返れば現在がその変革の始まりとなっていることは明白であると伝えてほしい。われわれは行動しているが、キューバの側でも行動してくれなければ、われわれが行動を続けることは極めて困難になる」と語った、と伝えた。

改革の推進と人権状況の改善」 を行うべきなのは、世界中のどこよりもまずアメリカですね。アメリカに人権を語る資格は無い。特に中南米では。オバマは外交音痴の様ですね。


http://www.nationalgeographic.co.jp/places/places_countryprofile.php?COUNTRY_ID=150

国と人: キューバ

ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト より抜粋


−−− 政治的には、政府はいまだ国民の自由を制限している。しかし一方で、1998年には12月25日のクリスマスを国民の祝日として復活させるなど、信仰の自由に関してはわずかながら進展が見られた。キューバ南東部のグアンタナモ湾には、アメリカの海軍基地が存在する。1903年にキューバとアメリカが締結した条約により、アメリカがグアンタナモ湾の永久租借権を手に入れたのだ。条約によるとこの基地は、双方の合意が得られない限り、もしくはアメリカが放棄しない限り存続する。

これは蛇足ですが、こんなことをしゃあしゃあと書いているこの組織 ナショナルジオグラフィック協会 (ウィキペディア) を、私は昔から胡散臭く見ています。所詮アメリカの国益を第一に考える組織ですから。その意味では、ヒストリー・チャンネル (ウィキペディア) も misma mierda ですね。