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翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 RSSフィード

【09Dic10 00:45 更新】
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『翻訳』 とは、異なる言語間で文章を置き換えて表す技術です。 『ルス、闇を照らす者』 と云う翻訳書の背景およびそれに込められた普遍性のあるメッセージの考察をコアに、 「翻訳」 された米州を中心とする国際情勢に関する記事や話題、フラメンコ・一部フォルクローレ・ハンパな理系の話題など私の趣味の世界も紹介します。


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2010-01-31

ハイチ大震災: 子どもの人権 --- 商品化 その2

養子縁組の名を借りて裏で行われている人身売買、更には臓器売買のケースが表沙汰になりだしましたが、恐らく氷山の一角;

  • no title
    1月31日13時33分配信 CNN.co.jp


    ポルトープランス(CNN) 大地震で被害を受けたハイチと隣国ドミニカの国境で30日、子供33人を引き連れた米国人10人のグループを人身売買容疑で逮捕したと、ハイチ国家警察が明らかにした。 (中略)


    米アイダホ州メリディアンのセントラル・バレー・バプテスト教会はCNNの系列局に対し、同教会の支援者が不当に逮捕されたと主張。ハイチ当局と何らかの誤解が生じたと話している。


    「ハイチ当局との間に生じた誤解」 とは何でしょう? 「ハナシが違う」 ってこと以外では有り得ない。「当局」 とは政府ではなくカネで動く役人でしょう。教会も、どうも胡散臭い。この事件では子どもをいったん隣国ドミニカ共和国へ連れ出そうとしていましたから、複数の 「輸送」 ルートが存在していることになります。




  • CNN.co.jp
    2010.01.28 Web posted at: 18:40 JST Updated - CNN


    −−−ベルリブ首相は27日、被災で両親らを亡くした孤児の人身売買や臓器売買が横行していることを明らかにした。 (中略)


    −−−人身売買が最大の緊急問題になっている現状を明らかにし、米国などに連れて行かれていると述べた。この事態を防ぐため、駐ハイチの各国大使館と協力し、出国するハイチの子供は目的先の外国の大使館の確認が必要な制度確立に動いているという。


    震災後の混乱の中、ある子どもが孤児かどうかの判断は難しい筈。ただ単に家族とはぐれただけかも知れないし。人身売買だけでも人権に対する重大な犯罪であるのに、さらに臓器売買となると悪質極まりない。いのちを奪ってから 「バラ売り」 しているのか、生きた状態で摘出して、その後子どもを捨てているのか、どちらにしろ考えるだけでもおぞましい。その臓器の買主−顧客は、無きに等しい 「孤児のいのちのネダン」 + リスクの高い 「犯罪コスト」 + 仲買人や売人のおいしい利益まで払うことの出来る先進国の人間ですね。



  • Haiti's orphan adoption debate | News | Al Jazeera
    UPDATED ON: Friday, January 22, 2010 / 12:49 Mecca time, 09:49 GMT, Al Jazeera English


    The plight of orphaned children in earthquake-hit Haiti has led to calls for international adoption processes to be sped up.


    But it has also raised the question of whether taking children away from their homeland, even in extreme or impoverished conditions, is the right solution. (以下略)

人身や臓器の売買は、誰が考えても人権に対する重大な犯罪行為ではあるものの、残念なことに経済的に困窮した地域では広く行われているのでしょう。比較の対象が違い過ぎますが、麻薬同様需要があるから供給が成り立つ、と考えるなら、需要サイドである 「経済的強者」 に大きな責任がある。何としても養子が欲しい、臓器が欲しい、と望むひとたちには悪意は無いと思いたいが、その足元を見る仲介者の存在を許すことになってやしないか? 売り手もハッピー、買い手もハッピー、そんなビジネスでカネを儲けて何が悪い? と云う非常に醜悪な詭弁を成り立たせていないか? 需要側でドラスティックな対策講じない限りこの問題は解決しません。子どもに起こることは全て親・オトナ社会の責任ですから。



ワールドカップを開催出来るほどの 「国力」 のあると認められた国ですが、子どもの人権に関しては、別の事情から震災後のハイチとあまり変わらない。英語版アルジャジーラの南アフリカ特派員 (契約記者ですかね?) である Haru Mutasa さんは、記事があまりに否定的な面を見過ぎているのかもしれないが、と断ったうえで、ワ−ルドカップ景気 (による安価な労働力への需要増) を見込んで南アフリカに多くの他アフリカ人が流れ込んで来るが、あって無きに等しい国境を越えて親を亡くした、あるいは貧しい親に仕送りをしようと子どもたちも沢山来る。国境を超える際、待ち構える詐欺師どもに女性や子どもはレイプされたり、一人300ドルでセックス産業に売り飛ばされることも多く、警察は機能していないことを述べ、 "−−− maybe pulling of a fanstastic World Cup is more important than ensuring the safety of thousands of child migrants thought to be in South Africa right now!" と締めくくっています。

2010-01-30

マチュピチュ遺跡のこと・世界遺産との付き合い方のこと

ユネスコの 世界遺産 - Wikipedia に指定されたインカの マチュ・ピチュ - Wikipedia 遺跡での救出劇が報じられています;

  • no title
    (2010/01/30-07:24) 時事ドットコム


    −−−在ペルー日本大使館によると、最後まで残っていた日本人5人が同日、ヘリコプターで古都クスコに無事避難。これで、日本人旅行者77人全員が救出された。 (以下略)

  • ページが見つかりません - 毎日新聞
    毎日新聞 2010年1月26日 23時16分(最終更新 1月27日 0時51分)


    −−−豪雨が原因とみられる土砂崩れがあり、遺跡そばの村と近隣の町クスコを結ぶ鉄道が寸断。観光客約2000人が村で足止めされている。 (以下略)

結局ヘリで運ばれた約4000人のうち旅行者は約1300人、上掲は日本人観光客をメインとした報道ですが、実際には地元クスコ県で人的・物的に大きな被害が発生しています;

  • BBC News - Machu Picchu tourist airlift ends with 1,300 flown out
    Page last updated at 03:01 GMT, Saturday, 30 January 2010, BBC


    −−−Nearly 1,300 travellers were flown out by helicopters on Friday, a local policeman told the Associated Press.


    A total of nearly 4,000 tourists and local residents have now left the area following last Sunday's heavy flooding.  (以下略)






    • f:id:El_Payo_J:20100130222543j:image
      出典: 同記事


TV報道観ていて非常に気になったのが、旅行者の救出が後回しになっている・ロクな食い物しか供給されなかった・疲れたなどの馬鹿な苦情、アクセスの不便さを解消しない現地政府の怠慢の批判。大枚はたいて観光に来たのだから、家を失いいのちの危険にさらされた地元住民より先に助けろ、ってんでしょうか? 高い山の尾根にある遺跡へ観光客が安全に快適に行きやすいようにコンクリートで護岸工事をしろ、別ルートを造れ、高速道路でも通せ、と云うのか?? 一方で、TV報道ではなく記事を読んでいて感心したのが、残念ながら日本人では無い様ですが、地元の人たちの土嚢積みなど防災活動に参加された旅行者がいらっしゃったこと。


『空中都市』 として有名なマチュピチュを訪れる観光客は年間40万人程度ですから、日平均約1100人が訪問する勘定。観光収入は馬鹿にならない金額でしょう。それをアテにする以上、迎えるペルーにはそれなりの対応が求めらるのは当然ですが、世界遺産のある周りの環境を損ねないことは絶対条件である筈。恐らくインカは、太陽に出来るだけ近い宗教的な儀礼の場・観測所としてこんな山の上に都市を造ったのでしょう。ウィキペディアによるとユネスコがマチュピチュを複合遺産 (文化遺産 + 自然遺産) として登録したのは;

文化:(1) 人類の創造的才能を表現する傑作。


文化:(3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。


自然:(7) ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むもの。


自然:(9) 陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。

の基準を満たしているから。観光のために上掲 (7) と (9) を損ねるのは本末転倒。過度に観光収入に頼るのも問題なら、大勢が押し掛けるのも問題と思います。昨年も、確かモアイのあるイースター島で地元住民が数多くの観光客にたまりかねて空港を占拠したことがありましたし、ガラパゴス諸島では多くの観光客対応のために自然が破壊されていると云う事実があります。


また、遺跡の所在する場所・構造からして地滑りの危険性やら遺跡の損壊の問題も指摘され調査も行われている様です。以下、ネットで拾ったもの列挙しますと;



  • ペルーにおけるインカ道遺構の損壊に関する事例研究(PDF)


    −−−マチュピチュへ続くインカ道は、世界中から訪れるトレッキングツアーの観光客で賑わってもいる。だが注目を集め、保存や損壊について云々されるのは、4 万Kmとも言われる全体のほんの一部に過ぎない。エル・ニーニョによる豪雨での流出や地震による崩壊といった自然災害だけではなく、インカ道が文化遺産であるという認識を持ち合わせていない人々による悪意の無い損壊が目立って増えているように思える。 (以下略)

文化遺産の維持・保存と利用の共生バランスを保つことが必要なのでしょうが、まずアクセスを制限すべきでしょうね。カネさえ払えば当然行ける権利がある、好きに行動する自由がある、という現在の風潮はいかがなものか? 日本でもあちこちで世界遺産への登録に執念燃やしている様ですが、カネ目当てなら寂しいハナシです。


以下、参考資料;




2010-01-29

訃報: サリンジャーさん だけではない、 ハワード・ジンさんも−−−

ライ麦畑でつかまえて - Wikipedia』 を読んだのは随分昔 (前世紀後半!) のことになってしまいましたが、作者である J・D・サリンジャー - Wikipedia さんが27日逝去、さらに残念なのは、同日、サリンジャーさんほど(現在)日本では知られていない様ですが、歴史家である ハワード・ジン - Wikipedia さんも逝去されたこと;


  • ページが見つかりません - 毎日新聞
    毎日新聞 2010年1月29日 7時56分(最終更新 1月29日 15時15分)


     【ニューヨーク小倉孝保】小説「ライ麦畑でつかまえて」で知られる20世紀米文学を代表する作家、J・D・サリンジャーさんが27日、米北東部ニューハンプシャー州コーニッシュの自宅で死去した。91歳だった。 (以下略)

  • ページが見つかりません - 毎日新聞
    毎日新聞 2010年1月28日 19時47分


     ハワード・ジンさん87歳(米歴史家)AP通信によると、27日、心臓発作のため米ロサンゼルス郊外で死去。家族が明らかにした。 (以下略)

サリンジャーさんについてはこれから多くの追悼やら特集イベントが組まれるでしょうから、ハワード・ジンさんについて改めて紹介しておきます;


  • Howard Zinn - Wikipedia
    何と言っても著作の中で最も有名なのは "People's History of the United States: 1492 to Present" 、翻訳は 『民衆のアメリカ史 上・下巻 (世界歴史叢書)』 が出版されています。翻訳書は所有する価値があるものの安くはないので、図書館で借りるかペーパーバックの原書がおすすめ。(翻訳者さん、出版社さん、ごめんなさいっ!!)








政治的信条はチョムスキー教授と近いのでしょうか、私もこれから断片的な記事だけではなく著作を読んでみることとします。この二人のアメリカ人が同日に旅立たれたのは、もちろん偶然であるにしろ何か象徴的だなぁと感じます。

*1:『別館』 である以上 『本館』 もあります。


404 Not Found
404 Not Found
  翻訳に関する情報集
404 Not Found
  研究・教育のリンク集


など、有用な情報多し。

2010-01-28

一般教書 − 世界経済フォーラム − 世界社会フォーラム

オバマが1月27日行った 一般教書演説 - Wikipedia が注目を浴びていますが、ほぼ同時期に世界経済フォーラム・世界社会フォーラムも年次総会を開催しています。一般教書演説詳細についてはオバマ信者の多い日本では腐るほど紹介されるでしょうから、世界経済フォーラムおよびあまり注目されていない (あるいは意図的に無視されている感のある) 世界社会フォーラムも簡単に紹介します;


【アメリカ一般教書演説】


  • no title
    <一般教書演説>要旨
    1月28日14時8分配信 毎日新聞


    −−−三つ目は、我々はより多くの製品を輸出する必要がある。我々が生産し、他国に売れば売るほど、ここ米国でより多くの仕事を支援できる。今夜、次の5年間で輸出を2倍にし、米国で200万の雇用を支援する新たなゴールを定める。この目標達成を支援するため、輸出制度を改革する。 (中略)


    2011年から国家安全保障や社会保障、医療保険以外の政策的政府支出を3年間凍結する準備をしている。(必要事項のみに予算をつける)原則を通すため拒否権行使も辞さない。 (中略)


     これが、すべての人々に繁栄と安全をもたらすリーダーシップというものだ。我々は、G20(主要20カ国・地域)とともに世界経済の回復を持続させようとしている。我々は、科学や教育を発展させ、技術革新を進めるため世界中のイスラム教徒コミュニティーと協力する。我々は、気候変動との戦いで傍観者から先導者へと歩を進めた。そして、バイオテロや感染症への対応をより迅速かつ効果的に行えるようにする新たな取り組みを始めようとしている。


参考:


アメリカ国内はどうぞご勝手に。ただし他国との関係で気になるのは 「輸出倍増」 ・ 「軍事費聖域」 ・ 「世界のリーダー意識」 あたりでしょうか。「核のない世界」 とは言いながら結局 「抑止力を維持しつつ、世界の核物質を安全な管理下に置く」 という恫喝と核保有国既得権強化を再確認しているだけ。何らロクな 「チェンジ」 は無く、ますます反・嫌米(外交政策)がひどくなりそう。


【世界経済フォーラム】──政財界エリートのダボス会議


  • no title
    ダボス会議出席の金融機関トップ、米英の金融規制に警戒感
    1月28日14時45分配信 ロイター


     [ダボス(スイス) 27日 ロイター] スイスのダボスで開催されている世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席した大手金融機関の幹部は27日、オバマ政権の金融規制案や英国の銀行賞与課税に対して相次ぎ警戒感を示し、金融業界監督のためには世界共通の規制が必要との認識を示した。 (以下略)


既得権にしがみつく 「エリート」 気取りの餓鬼どもの最後の悪あがき。


【世界社会フォーラム】──もう一つの世界は可能だ


  • Morning Star | The People’s Daily
    Tuesday 26 January 2010, Morning Star (UK)


    The 10th World Social Forum opened on Tuesday in the Brazilian city of Porto Alegre with a call for activists across the world to "unite to change the world."


    More than 25,000 trade unionists and social, environmental and political activists from around the globe kicked off the first of almost 30 World Social Forum (WSF) events that will take place throughout the world this year.  (以下略)

      • no title
        • 2010年活動日程
          現在開催されているのは;
          6. Event: Greater Porto Alegre 10 Years Social Forum / 10 Years World Social Forum Seminar
          Location: Greater Porto Alegre, Brazil
          Date: January 25-29
          ただし案内されているサイトのurl無効。
          • 403 Forbidden
            ブラジルのサイト。ポル語以外のサイトの有無不明−−−

まだブラジル国内の、あるいは断片的な記事しか確認出来ません。

2010-01-27

ハイチ大地震に関する報道: その3

震災の二次被害


震災で混乱するハイチで大変痛ましい事件が発覚、 ガーディアン - Wikipedia 紙ではあえて写真を掲載したうえで報道しています。なおアメリカの大手メディアは一切報道していない様子;

Haiti earthquake: He had not picked her up since she was a toddler. Last week he carried her home | World news | The Guardian

Rory Carroll in Port-au-Prince / guardian.co.uk, Tuesday 26 January 2010 22.07 GMT

射殺された15歳の Fabienne Cherisma さんを担いで帰宅するお父様と、現場にうつ伏せに横たわる Fabienne Cherisma さんの写真2枚が掲載されています。写真なしの記事は、例えば 404 Not Found 参照。


−−−The one photo of her, in which she smiles, is lost. So is her birth certificate. The family thinks the hospital which recorded her birth was destroyed. There is no police investigation and the death is not registered. Officially, it is as if the teenager never was.


The question is not whether Fabienne will be remembered as a victim of the earthquake but whether, outside her family, she will be remembered at all. (以下略)


震災で生前の写真も出生証明も無くなり事件としての調査も行われない状態では、 Fabienne Cherisma さんは公式には誕生も存在も、従って震災の(二次)犠牲者どころか死亡もしなかったに等しい。ガーディアン紙の紹介記事は誰を責めるでもなく、判明している事実とご家族の想い出とコメントを紹介することで Fabienne Cherisma さんを描き出し、短い時間ではあったが確かに存在したことを形として残したかったのかな、と私は読みます。事実を伝えるのみならず忘却への抵抗と云う意味で秀逸な記事であり、写真掲載の意図もわかる様な気がします。


一次災害を生き延びた被災者で一杯の被災地で武器を携帯して警戒に当たることの是非は議論されるべきでしょう。敵を殺す訓練を積んだ兵隊なら尚更のこと。皆生きることに必死であり、大半の 「相手」 は悪魔の様な敵でも犯罪者でもありません。まして今回犠牲となられた Fabienne Cherisma さんは略奪に参加していた訳ではありませんから、たとえ誤射であったにしろ取り返しが付きません。


追悼の意味で紹介する次第。


援助


大震災直後は、日本の様にある程度備えがあり訓練されている国であっても外からの援助は必要不可欠です。政府は何をやっているのか、との怒りも、現場の混乱も程度の差こそあれ今回のハイチ特有のものではありません。強いてハイチ特有の事情を挙げるなら、ハイチ国民や政府の責任とは言えない原因により経済的に豊かではない点のみ。世界中から善意の寄付など手が差し伸べられることは素晴らしいのですが、国の主権を侵してまで 『援助』 の押し売りをするのはいかがなものか。本来ハイチ国民と政府で対応し切れない部分のお手伝いをするのが 『互助』 ですね。まして 『援助』 の名を借りた軍事介入などもってのほか;


  • no title
    1月27日12時6分配信 毎日新聞


    【ポルトープランス庭田学】12日の大地震発生から2週間がたったハイチで、ハイチ人自身が被災者のためのボランティア活動に乗り出している。ボランティアの大半は自らも被災して路上で避難生活を送っているが「みんな被災者、助け合いたい」と支援物資の配布作業の手伝いや、被災者キャンプの清掃などに取り組んでいる。略奪や暴動などが報道されているハイチだが「共生」への希望も見え始めた。 (以下略)


    どんな報道がなされようが、そこに暮らす人たちにとって被災地は逃げ場のない生活の場です。阪神大震災の時だって皆助け合った筈、ハイチだって同じ。

  • no title
    IANS / Tuesday 26th January, 2010, Big News Network.com


    −−−'Haiti has no debt with Venezuela, just the opposite: Venezuela has a historical debt with that nation, with that people for whom we feel not pity but rather admiration, and we share their faith, their hope,' Chavez said after the extraordinary meeting of foreign ministers of the Bolivarian Alliance for the Americas, or ALBA. (以下略)


    支援の一環としての債務免除のハナシは出ておりますが、実際にどの国が免除宣言したのか未調査。(日本はまだのハズ)

  • Haiti can lead earthquake relief effort, Montreal conference told | World news | The Guardian

    guardian.co.uk, Monday 25 January 2010 18.41 GMT


    −−−"Haitians continue to work in precarious conditions but it is in the position to assume the leadership expected of it by its people in order to relaunch the country on the path to reconstruction," he said. However, Bellerive admitted the government was facing serious legitimacy issues as people question whether it exists at all. The destruction of key government buildings has hampered the work of what was already a weak and inefficient state. (以下略)

  • Journalist Kim Ives on How Western Domination Has Undermined Haiti’s Ability to Recover from Natural Devastation | Democracy Now!
    January 20, 2010, DEMOCRACY NOW !


    −−−We see throughout Haiti the population themselves organizing themselves into popular committees to clean up, to pull out the bodies from the rubble, to build refugee camps, to set up their security for the refugee camps. This is a population which is self-sufficient, and it has been self-sufficient for all these years.


    It’s not now that a bunch of Marines have to come in with big M-16s and start yelling at them. Watching the scene in front of the General Hospital yesterday said it all. Here were people who were going in and out of the hospital bringing food to their loved ones in there or needing to go to the hospital, and there were a bunch of Marine—of US 82nd Airborne soldiers in front yelling in English at this crowd. They didn’t know what they were doing. They were creating more chaos rather than diminishing it. It was a comedy, if it weren’t so tragic.  (以下略)


    このインタビューのゲストは "404 (Page Not Found) Error - Ever feel like you’re in the wrong place?" の記者である Kim Ives さん。上掲コメントは彼のもの。インタビュー中では、アメリカによる過去2回の軍事介入や内政干渉がいかにハイチのインフラを脆弱にしたかも糾弾したうえでのコメント。現在南アフリカに亡命中のアリスティード元大統領についても言及しています。

アメリカの軍派遣は、既に復興の妨げになっている可能性大。現在ハイチで武器弾薬が必要とは思えません、また戦争でも始めるつもりでしょうか? ポルトー・プランス空港の管制はまだアメリカが握っているのでしょうか? 下心がミエミエ、実に下品。 組織的な、かつ高度に訓練された大規模な災害復興であるなら、経験豊富な日本の自衛隊に武器携行無しで出動してもらった方がはるかに役に立てませんか? それこそ、 『−−−われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。/ われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。』 の具現化と言えませんか?


ハゲタカ


こう書いては本家の禿鷹に失礼ですね、自分達が必要とする以上には食べませんから−−−

  • El Ejército de EEUU ordena a los periodistas extranjeros que desalojen el aeropuerto de Puerto Príncipe-. Firma: EDU .
    MADRID, 21 Ene. (Reuters/EP)


    −−− "La pasada tarde los soldados nos comunicaron que en tres horas teníamos que irnos del campamento de la Agencia Española de Cooperación Internacional y Desarrollo (AECID). El plazo fue ampliado después hasta las ocho de la mañana de este jueves", añadió. Según Sevilla, "la gestión de la instalación por los militares de Estados Unidos ha levantado polémica después que la ONG francesa Médicos Sin Fronteras denunciara que impidieron aterrizar a varios de sus aviones". (以下略)


    この状況は改善したのか?

  • no title
    Written by Benjamin Dangl / Monday, 18 January 2010, Toward Freedom
    AlterNet に掲載されたもの


    US corporations, private mercenaries, Washington and the International Monetary Fund are using the crisis in Haiti to make a profit, promote unpopular neoliberal policies, and extend military and economic control over the Haitian people.  (以下略)

2010-01-26

アメリカに侵攻されたパナマ; そういや、 ノリエガ将軍ってどうなったのだろう? その2

昨年末12月29日に、ノリエガ将軍は刑期は終了したもののまだマイアミで服役中の様子であることについて書きましたが、ようやく米最高裁が結論を出し、ヒラリーの最終決済でフランスへ送還される見込みとなりました。パナマで胸を撫で下ろしている輩も多い様です;

  • no title
    1月26日18時18分配信 CNN.co.jp


    −−−米フロリダ州の刑務所で服役していたノリエガ元将軍は、2007年9月に刑期を終え仮釈放される予定だった。しかし、弁護団は元将軍が「戦争捕虜」であり、パナマへ送還されるべきだと主張、フロリダ州の刑務所にとどまっていた。


    一方で、フランスは資金洗浄の罪でノリエガ元将軍の身柄引き渡しを要求。この要求については、フロリダ州の地裁が07年に承認したため、弁護団が異議を申し立てていた。

  • 404 Not Found
    Noriega puede ser extraditado a Francia
    Panorama / Panamá, martes 26 de enero de 2010


    La Corte Suprema de Estados Unidos (EU) rechazó la apelación que, para Manuel Antonio Noriega, era la última esperanza de lograr que los tribunales estadounidenses ordenaran su regreso a Panamá, en vez de su extradición a Francia donde encara cargos penales (por lavado de dinero) que lo podrían exponer a 10 años más de prisión allá.


    Sin embargo, a Noriega le queda todavía la esperanza de que la secretaria de Estado de EU, Hillary Clinton, intervenga en el caso.


    Según el derecho estadounidense, el secretario de Estado es quien le pone firma final a una orden de extradición, después de que los tribunales hayan fallado que la extradición cumple con todos los requisitos jurídicos.


    Pero los abogados de Noriega no perciben posibilidad alguna de que Clinton bloquee la extradición a Francia. “En mi mente no hay duda” de que lo enviarán a Francia, dijo Frank Rubino ayer a Associated Press.


    Rubino culpó a los funcionarios panameños de la situación. Alegó que “ellos no lo quieren ver [a Noriega] de regreso en Panamá. Le tienen miedo. No sé por qué..., él solo quiere sentarse en su mecedora y gozar de sus nietos”.  (以下略)



この件に関するアメリカの法について興味はありませんが、以下法律関連の記事・米最高裁の書類など紹介;


    • no title
      Supreme Court declines to hear Noriega extradition appeal
      Monday, January 25, 2010, JURIST

      • PDF (ORDER LIST: 559 U.S.)


        ORDERS IN PENDING CASES
        09M65
        NORIEGA-QUIJANO, FRANCISCO V. POTTER, POSTMASTER GEN.


        The motion to direct the Clerk to file a petition for a writ of certiorari out of time is denied.


        このPDFファイル中14/28〜28/28の計15ページが相当。

フランスの下した有罪判決は欠席裁判でしたから、送還後改めて裁判が行われるのでしょう。引き続きWatchすることに。

2010-01-25

私の大好きなフラメンコのこと その16: Carlos Pardo さん

フラメンコの唄を探してYouTube巡回しておりましたら、昔日本でお会いしたギタリストの更に若いころのものではないかと思われる動画を見つけました。この方は確か現在日本在住の筈なので紹介します;


  • 動画
    D
    Titulo: gabriel moreno por tangos
    唄: no title
    伴奏: Carlos Pardo

伴奏のカルロス・パルドさんは、 講師プロフィール / スペイン料理文化アカデミー フラメンコ・クラス で紹介されている方と思います。


上掲 『スペイン料理文化アカデミー』 は、スペイン料理研究家で関連書籍も出版しておられる 渡辺万里 さんの主宰するアカデミーですが、記憶に間違いがなければ確か同じ場所 (東京都豊島区目白4丁目23−2 ) で 『マリス・デザートハウス』 と云うケーキ屋さんも経営しておられる筈;



なおカルロス・パルドさんのお父様 no title さんも名のある唄伴奏家です。商業ベースでの録音はそう多くはありませんが、私は no title を持っています。ネット上でもあまり情報がありませんが、多分;


f:id:El_Payo_J:20100125163239j:image

注:以下サイト中に貼られている動画の画像です。

出典: QUEJÍO FLAMENCO: FOLCLORE ANDALUZ II

が José María Pardo さんではないかと。上掲サイトのこの動画に関する部分を引用しますと;

Para poder comprobar la evolución que llevó a cabo la Niña de la Puebla en la interpretación de "sus campanilleros" podemos comparar la primera versión que grabó en 1.931, acompañada a la guitarra por Manolo el de Badajoz, con el vídeo que se grabó en la década de los ochenta con José María Pardo


LA ZAGALA. Niña Puebla.mp3 -  および 動画


懐かしい。

2010-01-24

ハイチ大震災: 陰謀説 〜 珍説 ではあるけれど −−−

ハイチ大地震に関して南米ベネズエラのウゴ・チャベス大統領が話題を提供してくれました。日本では馬鹿馬鹿しいせいか報道されていない様ですが;

  • The resource cannot be found.
    Thu, 21 Jan 2010 09:55:24 GMT, PRESS TV (イラン)


    Venezuelan leader Hugo Chavez Wednesday accused the United States of causing the destruction in Haiti by testing a 'tectonic weapon' to induce the catastrophic earthquake that hit the country last week.  (以下略)
    • no title
      NOELIA SASTRE | MADRID 20-1-2010 13:15:44, Abc.es


      El antiamericano Gobierno de Venezuela, en su habitual paranoia contra el imperio yanqui, asegura que el seísmo de Haití «es resultado de una prueba de la Marina estadounidense», y denuncia que lo que devastó el país caribeño fue «un terremoto experimental de EE.UU.». (以下略)


      スペイン紙は一般的に中南米、特に欧米に 「反抗的」 な国のことについては旧宗主国気取りで侮蔑的な論調のものが多いと感じていますが、今回は 「またチャベスの被害妄想が始まった」 との紹介。

  • The resource cannot be found.
    Sat, 23 Jan 2010 10:34:46 GMT, PRESS TV


    −−−United States Navy test of one of its 'earthquake weapons' which was to be used against Iran, went 'horribly wrong' and caused the catastrophic quake in the Caribbean, the website of Venezuela's ViVe TV recently reported, citing the Russian report.  (以下略)

アメリカが自然災害を人工的に起こせるなら、正に "playing God" です。上掲記事中に出てくる "HAARP, the High Frequency Active Auroral Research Program" はについては 高周波活性オーロラ調査プログラム - Wikipedia 参照、ただし日本語版より英語版 High Frequency Active Auroral Research Program - Wikipedia が詳しいですし、ネット上には陰謀説も含め様々な記事があります。例えば no title など読み応えアリ。最近たまたまTVで観ました2003年のSF映画 『ザ・コア - Wikipedia』 (公式HP ギャガ株式会社(GAGA Corporation)/Errors) もこの延長上にありそう。


チャベス大統領が今回この珍説を持ち出した真意がいまひとつわかりませんが、自身が何度か失脚・殺害されそうになったのは事実で、それを誰が画策しているかも明らかですから、コロンビア基地の問題やらハイチ地震に際しての大量のアメリカ軍派遣に神経を尖らせています。アメリカは軍事には糸目を付けずにカネをつぎ込みますから、あながち馬鹿なパラノイアとは言い切れないのかも。


以下、ベネズエラの no title での問題の番組の全文を紹介しておきます。


404 Not Found

"Terremoto experimental" de Estados Unidos devastó Haití

RNV (18 de enero de 2010)


La Flota del Norte ha estado monitoreando los movimientos y las actividades navales Estadounidenses en el Caribe desde 2008 cuando los Estadounidenses anunciaron su intención de restablecer la Cuarta Flota que había sido disuelta en 1950, a lo que Rusia respondió un año después con una flota Rusa encabezada por el crucero nuclear “Pedro el Grande”, comenzando sus primeros ejercicios en esta región desde finales de la Guerra Fría.


Desde finales de la década de 1970, los Estados Unidos han “avanzado enormemente” el estado de sus armas de terremotos y, según estos informes, ahora emplea dispositivos que usan una tecnología de Pulso, Plasma y Sónico Electromagnético Tesla junto con “bombas de ondas de choque”.


El informe compara además la experimentación de la Marina Estadounidense de dos de estas "armas de terremotos" la semana pasada, cuando la prueba en el Pacífico causó un terremoto de magnitud 6.5 azotando el área alrededor de la ciudad de Eureka, en California sin causar muertes, pero con su prueba en el Caribe que causó ya, la muerte de al menos 140.000 inocentes.


Según lo indica el reporte, es “probable” que la Marina Estadounidense haya tenido “conocimiento total” del catastrófico daño que esta prueba de terremoto podría tener potencialmente sobre Haití y que había pre-posicionado a su Comandante Delegado del Comando del Sur, el General P.K. Keen, en la isla para supervisar las labores de ayuda si fuesen necesarias.


En cuanto al resultado final de las pruebas de estas armas por parte de los Estados Unidos, advierte el reporte, está el plan de los Estados Unidos de la destrucción de Irán a través de una serie de terremotos diseñados para derrocar a su actual régimen Islámico.


Según el informe mencionado, el sistema experimentado por los Estados Unidos (proyecto HAARP) permitiría además crear anomalías climatológicas para provocar inundaciones, sequías y huracanes.


De acuerdo a otro informe coincidente, se tienen datos para establecer que el terremoto en Sichuan, China, el 12 de mayo de 2008 con una magnitud de 7.8 Richter, fue creado también por la radiofrecuencia del HAARP.


Al existir una correlación entre la actividad sísmica y la Ionosfera, mediante el control de la Radiofrecuencia inducida por Hipocampos, en el marco de HAARP, se concluye que:


1. Los terremotos en los que la profundidad es linealmente idéntica en la misma falla, se producen por proyección lineal de frecuencias inducidas.

2. La configuración de satélites permite generar proyecciones concentradas de frecuencias en puntos determinados (Hipocampos).

3- Se han elaborado un diagrama de sucesión lineal respecto de los terremotos denunciados en que casualmente se produjeron todos a la misma profundidad


Venezuela el 8 de Enero 2010. Profundidad 10 kms.

Honduras el 11 de Enero 2010. Profundidad 10 kms.

Haití el 12 de Enero 2010. Profundidad 10 kms.


El resto de las réplicas tuvieron profundidades de alrededor de 10 kms.


Luego del terremoto, el Pentágono dijo que el buque hospital USNS Comfort, que se encontraba anclado en Baltimore, comenzó a llamar a su tripulación para partir hacia Haití, aunque podrían transcurrir varios días hasta la llegada del buque. El almirante de la Armada Mike Mullen, jefe de Estado Mayor Conjunto, dijo que el Ejército de Estados Unidos trabajaba preparando la respuesta de emergencia a este desastre.


Fraser, del Comando Sur (SOUTHCOM), dijo que barcos cúter de la Guardia Costera de Estados Unidos y buques de la Armada en la región se enviaron también para ofrecer ayuda aunque tienen suministros de alivio y de helicópteros limitados. El super portaviones USS Carl Vinson será enviado de la base naval de Norfolk, Virginia, con una dotación completa de aviones y helicópteros llegó a Haití a primeras horas de la tarde del 14 de enero, añadió Fraser. Otros grupos adicionales de helicópteros se unirían al Vinson, declaró.


La Agencia de Estados Unidos para el Desarrollo Internacional (USAID), ya operaba en Haití antes del sismo.


El presidente Obama fue informado del terremoto a las 5:52 de la tarde del 12 de enero y solicitó a su personal que se asegure de que los empleados de la embajada estén a salvo y que comiencen los preparativos para proporcionar la ayuda humanitaria que sea necesaria.


De acuerdo al reporte ruso, el Departamento de Estado, USAID y el Comando Sur de los Estados Unidos comenzaron su trabajo de “invasión humanitaria” al enviar al menos 10.000 soldados y contratistas, para controlar, ahora en lugar de la ONU, el territorio haitiano luego del devastador “terremoto experimental”.

2010-01-23

ハイチ大地震: 子どもの人権 --- 商品化

アメリカの大手メディアはどうも意図的に報道していない様ですが、震災復興で混乱するハイチで子どもの売買が行われている可能性があります。このニュースそのものが削除されるのはシャクなので、以下紹介します;

  • no title
    <ハイチ大地震>ユニセフ、子供700人を保護
    1月23日18時10分配信 毎日新聞


    −−− 【ポルトープランス吉富裕倫】国連児童基金(ユニセフ)は22日、ハイチ大地震で家族らとはぐれた17歳以下の子供をこれまでに約700人保護したことを明らかにした。


     ユニセフは親が亡くなるなど家族と別れた子供が犯罪に巻き込まれることを防ぐため、地震発生後3日目から地元の民間団体と協力して、保護者のいない子供がいないか調べている。 (以下略)

  • no title
    1月23日10時59分配信 読売新聞


    【ニューヨーク=吉形祐司】ハイチ大地震で親と死に別れるなどした子どもが国外に大勢連れ出されていることがわかり、国連児童基金(ユニセフ)は22日、人身売買の可能性もあるとして警告を発した。


     ユニセフによると、子どもと養子縁組を結んで国外へ連れ出す際は通常、司法手続きが必要だが、震災後のハイチでは司法が機能しておらず、何者かが旅券や査証だけで隣国ドミニカ共和国などに子どもを移しているとの情報が寄せられている。


     親を失った子どもの数は把握できていないが、ユニセフは被災した子どもを50万人規模と推定。クリス・ボノ報道官は「過去の経験から、災害などの緊急事態直後には人身売買が行われることが分かっている」と懸念を示し、ハイチ政府に国境での監視強化を求めたことを明らかにした。


     欧州では被災した子どもを養子に迎える動きもあるが、ハイチでは300の児童養護施設が確認されており、報道官は、正式な養子縁組でも国外に連れ出すのは「時期尚早」として、当面は国内で保護すべきだと訴えている。


    最終更新:1月23日10時59分 YOMIURI ONLINE

  • no title
    1月22日23時5分配信 時事通信


    −−−「地震の前から、ハイチでは子供を取引する問題が存在しており、同国内で子供を売買するネットワークの多くが国際的な『養子縁組市場』につながっている」と指摘。国連機関として、被災地での監視を強める姿勢を強調した。 

元となる報道を、以下カナダのサイトから全文紹介します;

Page Not Found | National Post

Agence France-Presse

Published: Friday, January 22, 2010, NATIONAL POST


GENEVA -- Children have gone missing from hospitals in Haiti since the devastating earthquake struck, raising fears of trafficking for adoption abroad, the UN Children's Fund (UNICEF) said Friday.


"We have documented let's say around 15 cases of children disappearing from hospitals and not with their own family at the time," said UNICEF adviser Jean Luc Legrand.


"UNICEF has been working in Haiti for many years and we knew the problem with the trade of children in Haiti which existed already beforehand, and unfortunately many of these trade networks have links with the international adoption ‘market'," Mr. Legrand explained.


The agency underlined that it had warned countries during the past week not to step up adoptions from Haiti in the immediate wake of the quake.


Several are fast-tracking adoption procedures already under way, including Belgium, Canada, France, Germany, the Netherlands, Spain and the United States.


Mr. Legrand said the situation was similar to the aftermath of the tsunami in Asia five years ago.


Trafficking networks were springing into action immediately after the disaster and taking advantage of the weakness of local authorities and relief coordination "to kidnap children and get them out of the country," Mr. Legrand told journalists.


Rupert Colville, a spokesman for the office of the UN High Commissioner for Human Rights, said that child enslavement and trafficking in Haiti was "an existing problem and could easily emerge as a serious issue over the coming weeks and months."


The UN mission in Haiti has stepped up surveillance of roads, UNICEF officials said.


Mr. Legrand said there was separate but only anecdotal evidence of people taking children by road to the neighbouring Dominican Republic and planes loading children before they left the airport.


"We have seen over the last years many children being taken out of the country without any legal procedure. This is going on, this is happening now, and we are starting to have the first evidence of that, this is unquestionable," he claimed.


He was unable to give details on the 15 missing children or their condition, or clearly connect the anecdotal observations in Haiti's chaos with trafficking.


The cases were documented by social workers and by partner non-governmental organisations working for UNICEF in hospitals.


アメリカ以外のサイトでの紹介例は;




  • no title
    22 Enero 2010, 12:22 PM, ElNacional.com.do (隣国ドミニカ共和国)



で、アメリカの中ではどの様な動きがあるのか?

  • no title
    By LISA ORKIN EMMANUEL, Associated Press Writer Lisa Orkin Emmanuel, Associated Press Writer – Wed Jan 20, 8:55 pm ET

  • no title
    Published: January 19, 2010, NYTimes.com

当たり障りのない部分しか報道されていませんが、病院から子どもが連れ去られており人身売買の可能性があると云う報道が規制されているらしいことから考えると、アメリカが関与しているのは間違いなさそう。ハイチ政府に圧力をかけているのは事実の様ですし。

2010-01-22

ハイチ大地震: 子どもの人権 --- 震災孤児の問題

戦災孤児 - Wikipedia と云う言葉は知られていますが、 『震災孤児』 はどうでしょうか。保護・擁護を失うきっかけが戦災(人災) か震災 (自然災害) かの違いだけですね。実際、過去の大地震 −−− ジャワ島、四川、インド、イラン、旧いところでは関東大震災 −−− などでもその都度話題に上った筈です。身近なところですと先日15周忌を迎えた阪神大震災に関しては、私は未読ですが例えば;


  • 黒い虹―阪神大震災遺児たちの一年 (単行本) / あしなが育英会 (編集)
    単行本: 318ページ / 出版社: 廣済堂出版 (1995/12)
    ISBN-10: 4331505170 / ISBN-13: 978-4331505175
    発売日: 1995/12

の様な貴重な証言集も出版されていますし、不完全でしょうが様々な対策が講じられたものと期待します。地域・歴史・文化などの背景は異なるにしても、今回のハイチ復興の過程で役に立つことは多い筈。震災孤児に関する各国での様々な報道を拾ってみますと;


  • no title
    1月22日18時51分配信 産経新聞


    −−−【ニューヨーク=松尾理也】多数の死者を生んだハイチ大地震で、親や家族を失った孤児たちを引き取る「養子縁組」を求める欧米先進諸国の動きが活発になっている。すでに子供たちがハイチを出て欧米に移る動きが具体化しており、斡旋(あっせん)団体などは、明日の生活がどうなるかもわからない孤児たちにとり先進国に引き取られるのは幸せ、と主張している。一方で、拙速な養子縁組は家族や地域のつながりを引き裂くだけとの批判も強い。 (以下略)

  • Las ONG piden que no se adopte a niños haitianos, aunque las peticiones han "aumentado enormemente"
    MADRID, 22 Ene. (EUROPA PRESS)


    Organizaciones en defensa de la infancia pidieron este jueves que se evite "por todos los medios" las adopciones internacionales de los niños que sufrieron el terremoto de Haití y se encuentran en situación de desamparo, a pesar de ello, aseguraron que en las últimas semanas se ha registrado un "enorme aumento" de las peticiones de adopción, que se cuentan por "miles", según informó el presidente de la Federación de Asociaciones de Adopción Internacional (ADECOP), Miguel Góngora.


    "Es el momento de cooperar. No de adoptar", continuó. Góngora dijo, en declaraciones a Europa Press, que "aunque pueda resultar contradictorio, lo mejor para los niños es permanecer en la isla". En esta afirmación también coincidió el director de la Plataforma de Infancia, Ángel Hernández, que cree que para los menores es "más traumático" sacarles del país, que mantenerlos en "zonas seguras dentro de su entorno".  (中略)


    Otro "peligro" al que se atienen los niños afectados son las mafias, que "aprovechan" este tipo de situaciones para reclutarles y utilizarles con fines sexuales, de explotación, etc. "Llevarse a niños, sin permiso, y más teniendo en cuenta que no se pueden tramitar adopciones en aquellos países de desastre natural o conflicto bélico, es un secuestro", concluyó Góngora. Por ello, pidió que se lleve un "control exhaustivo" de los niños para que no se desplacen, si no es "estrictamente necesario". (以下略)


    スペインのNGO2団体による、 「今求められているのは協力であって養子縁組ではない」 と云う主旨の、拙速な国際養子縁組に反対する声明。この中で、子どもが商品として取り引きされる危険性にも言及あり。2団体については;


  • no title
    (2010/01/21-14:20) 時事ドットコム


     【ブリュッセル時事】大地震に見舞われたハイチから、孤児を養子として受け入れる動きが欧米を中心に加速している。養子を迎え入れるには、数カ月から数年かかるとされるが、各国が「特別措置」で受け入れを前倒ししている。 (以下略)

  • ”Cada día vienen madres para dejar a sus hijos. Pero no puedo acogerlos”
    FRANCISCO PEREGIL | Puerto Príncipe 21/01/2010, ELPAÍS.com


    Una madre de 45 años llegó llorando el miércoles con una niña de tres años al orfanato de Le Coeur de Marie (El Corazón de María), en la capital de Haití. El terremoto mató a sus hijos de ocho y diez años, acabó también con su marido y destruyó su casa. Sólo le quedan unos parientes en la ciudad de Jacmel. Pero no dispone de dinero para el autobús, ni para comer ni para alimentar a la niña. Y sobre todo, no tiene ganas de seguir luchando. Sólo quería dejar allí a su hija.  (中略) La madre se fue llorando, tal como vino.  (以下略)


    昨日ちらっと紹介しましたこの母親のケースは表面的には育児放棄ですが、旦那さんと2人の子どもを失い家も倒壊、親類にも頼れず、残された3歳の女の子を養って行けないので憔悴し切った状態で置いていった訳ですから、現時点では実質孤児と同じでしょう。誰も責められない。孤児院でも子どもをひとり無くしており建物も損壊、水や食料も届かない状態であるために子どもを受け入れられないことを嘆いておられますし、母親だって立ち直ったら引き取れる可能性大ですから、まずこの孤児院を援助するのが先決。 「こんなハイチではダメだ、国際養子縁組で連れ出せ」 と考えるのは 「先進国」 の短絡的な思い上がりです。

  • ページが見つかりません - 毎日新聞
    1月20日23時36分配信 毎日新聞


    −−− ナオミさんも地震のため自宅の土地が地滑りを起こして家に帰れず、家族と公園で暮らす生活だ。「他に親族が分からなければ、学校にも行かせ、自分の子供と同じように育てていきたい」とナビアソンちゃん (ナオミさんの親友の子ども、親友は死亡) の幸せを願う。と同時に「自分たちの生活も将来どうなるか全く分からない」とため息をついた。


     市内の孤児院メゾン・ド・ルミエールのロバート・テイラーさん(44)によると、まだ市当局や援助機関からの震災孤児の受け入れ要請はないという。「孤児になった子供のほとんどは路上で生活しているだろう。ここではあと数人しか受け入れられない。震災孤児はこれからの大きな問題だ」と話した。


    これは震災孤児をご両親の親友が引き取ったケース。このご家族を援助すべきですね。

ユネスコの言う通り、国際養子縁組はそれ以外のどの選択肢も機能しない場合に限る、最後の手段であると思います。本当に子どもの幸せを第一に考えるなら、被災した保護者のケア、親戚・知人による養育の援助、孤児院 (差別用語でなければよいのですが) など保護施設の拡充・援助、国内での養子縁組などの順で優先度が高いのは当たり前。あっせん団体のやっていることは、その屁理屈と裏腹に、震災のどさくさに紛れてハイチの主権と法を軽視し、ハイチ国民を愚弄し、ハイチの子どもの人権を蹂躙するものだと言わざるを得ません。西半球で初めて自由黒人の共和国ハイチを建国した ハイチ革命 - Wikipedia は、アメリカを含むその後の黒人解放や南米の独立にも大きな影響を与えた輝かしい歴史があります。ハイチは欧米の植民地でもなければ未開の地でもありません。欧米の 「先進国」 気取りの野蛮人は、今まで散々ハイチを食い散らかしてきた上に、更に国の将来まで奪うつもりか?


で、最後の切り札『国際養子 - Wikipedia』 について。日本語ウィキペディアは、この件に関する日本のレベルに呼応するかの様に内容がプア過ぎるので英語版をベースに以下簡単な考察を;


  • International adoption - Wikipedia


    このサイトでは法律・体制・手続などの説明がまとめられていますが、国際養子縁組の否定的な面・肯定的な面も紹介されています。否定的な面として挙げられているのは;

    4.1.1 Child trafficking or child laundering (子どもの商品化ですね)

    4.1.2 Loss of culture, family or identity (文化・家族などアイデンティティに関わる部分)


    中核となるルールとして定められているのが、日本は批准していない 『ハーグ条約1993年:国際養子縁組に関する子の保護及び国際協力に関する条約』(下掲)
    • no title
      33: Convention of 29 May 1993 on Protection of Children and Co-operation in Respect of Intercountry Adoption
      Entry into force: 1-V-1995
      日本語訳されたものもどこかにある筈。


  • 国際養子縁組の闇 野放しになっている日本の養子斡旋業者(1/5) | JBpress(日本ビジネスプレス)
    野放しになっている日本の養子斡旋業者
    2009年11月12日(Thu) 佐川 光晴 / JBpress


     拙著『金色のゆりかご』(光文社)は、「望まない妊娠」と「海外養子斡旋問題」をテーマにした長篇小説である。
     「小説宝石」2007年6月号から2008年1月号まで連載し、2008年6月に単行本として上梓された。
     JBpressのサイト上で私の著者インタビューが公開されているが、ごく短いものでもあり、今回から数回をかけて、『金色のゆりかご』で扱った「望まない妊娠」と「海外養子斡旋問題」について、あらためて考えてみたいと思う。
     小説中には書き切れなかった情報も多くあるので、この機会に多くの皆さんに知っていただきたいと考えている。 (以下略)


    この記事中紹介されている書籍は以下の通り;
    • 金色のゆりかご (単行本) / 佐川光晴 (著)
      単行本: 312ページ / 出版社: 光文社 (2008/6/20)
      ISBN-10: 4334926126 / ISBN-13: 978-4334926120
      発売日: 2008/6/20
    • 赤ちゃんの値段 (単行本) / 高倉 正樹 (著)
      単行本: 254ページ / 出版社: 講談社 (2006/6/20)
      ISBN-10: 4062134845 / ISBN-13: 978-4062134842
      発売日: 2006/6/20
    • 闇の子供たち (幻冬舎文庫) (文庫) / 梁 石日 (著, 原著)
      文庫: 478ページ / 出版社: 幻冬舎 (2004/04)
      ISBN-10: 4344405145 / ISBN-13: 978-4344405141
      発売日: 2004/04

  • 404 Not Found
    2007.07.13, 野田聖子オフィシャルホームページ


    −−−皆さんはハーグ条約をご存知でしょうか。正式には「国際養子縁組に関する子の保護及び国際協力に関する条約」と言い、わが国はハーグ国際私法会議構成国の一つです。しかし、いまだに同条約を批准していません。という以前に、日本には国際養子縁組の法律すらありません。そういう条件の下で、日本人の子どもたちが欧米諸国に養子として斡旋されています。そこではどんなことが起こっているのでしょうか。


    欧米の養親希望者たちは日本から養子を迎える理由として、日本国内に法規制がないので、簡単に子どもを養子縁組できることをあげています。現在、わが国で最も懸念される問題点は、養子が海外の養親の元にいく場合、日本政府のチェックが全くと言っていいほど必要がないことであり、さらに、養子を斡旋するときに多額の金銭を養親候補者に請求する斡旋事業者が存在していること、この2点だといわれています。そして、これが、国連・子どもの権利委員会やNGOの間で、日本では国際養子縁組の名のもとに人身売買を行っているという、実に不名誉な評判の所以ともなっているのです。


    養子縁組に係る国際的なトレンドを調べると、先進諸国では通常、自国内で、しかも児童相談所のような施設ではなく、できれば新たに家庭を与える形で、親と一緒に暮らせない要保護児童を育てることが主流になっています。高倉さんも私も、わが国でも今後はこの潮流に従い、可能なかぎり、日本の子どもを海外に出すことなく、日本国内で養子縁組を組めるように従来のマッチングの不備を正していく必要性を痛感しています。少子化が国家的課題であるわが国において、子どもは社会の宝。その宝を一歩間違えば商品化するような形で海外へ斡旋していることを、私たちは見逃してはなりませんし、国・政府としてなんらかの基準を設けるなど措置を講ずることが緊要です。そのためにも、国内法の整備を前提としたハーグ条約の批准を、今後はもっと真剣に議論し、早急に実現することが不可欠です。  (以下略)


    私はこの議員さんの信条に賛同するものではないし、この記事全体に共感するものではありませんが、上に引用した部分は恐らく日本の現状を的確に表していると思います。

国際養子縁組に関して日本は明らかに遅れている様なので、この件に関して 「国際社会」 の中での発言力はゼロ。あっせん団体の行動やらそれにお墨付きを与える様な行為に対する非難は、どこかの先進国を通じて発言してもらうしかありません。それより、下手をすると実際にはハイチよりひどいことになっている様ですから、これを機にハーグ条約の批准を真剣に考えるべきかも。


それにしても no title の報道を見てると、いかにも役人らしいコトバだなぁと思います。単に 「御近所に比べて見劣りがしますから何とかしてぇな」 、ってレベル。もっと必死に考えた要請をしろよな、高給取りだろ???役人が無能なら、新政権が標榜する様に政治家が主導してプラン作れば? この混乱した中で、尻馬に乗って援助を声高に叫び、現地で消化不良になり兼ねない量のモノを緊急で送り込む必要は無いと思います。復興段階でお手伝い出来ることは沢山ある筈ですから、ハードウエアの建設と云った土建屋さん的な発想だけではなく、それこそ市民レベルで積み重ねてきたノウハウを提供した方が感謝される筈ですね。阪神大震災の教訓も活きてきますし、犠牲者にとって何よりの弔いになるとおもうのですが。まず率直にハイチ政府に尋ねるのが一番確実かも知れません、カネなんていつでも送れますから。

2010-01-21

ハイチ大地震に関する報道: その2

ハイチで続いている余震については、上記ヘッダーに記載のサイト (no title) で逐一確認可。参考まで、同サイト情報に基づき地震発生から今日までの本震・余震の一覧をまとめたものは;


USGS EQ list.xls 直 転記ミスはご勘弁、ハイチのみ表示。


幾つか注意を惹かれた記事がありましたので以下紹介;

  • ハイチの子ども、国際養子縁組は「最後の手段」=国連
    2010年 01月 20日 12:24 JST, REUTERS


     [ジュネーブ 19日 ロイター] 国連児童基金(ユニセフ)は19日、ハイチの大地震で身寄りを失った子どもたちや孤児について、国際養子縁組は最後の手段であるべきとの立場を表明した。 (以下略)

    • 元記事は;
      Press Centre | UNICEF
      NEW YORK, 19 January 2010, UNICEF


      −−−Every effort will be made to reunite children with their families. Only if that proves impossible, and after proper screening has been carried out, should permanent alternatives like adoption be considered by the relevant authorities.  (以下略)

一方では;


  • no title
    1月21日7時56分配信 産経新聞


    【ワシントン=犬塚陽介】ハイチ大地震で壊滅的被害を受けた首都ポルトープランスから、食糧があって治安もましな農村部へ住民の大脱出が始まった。そうした国内状況に絶望した住民が米国などに海路、押し寄せる可能性も浮上、米政府は難民発生を食い止めようと躍起になっている。 (以下略)

養子縁組の手続を簡素化・加速しよう、と云う安易な動きにUNICEFが警告を鳴らすのは当たり前。不法滞在難民はお断り、ただし養子縁組なら (=子どもなら) 大歓迎、と云う政策は、自分の子どもを 「売る」 行為、「買う」 行為を助長しかねません。実際、震災で今後の生活を悲観して子どもを孤児院に連れて来る親もある様です。とても責める気にはなれませんが、やり切れないハナシです;


  • no title
    1月21日21時6分配信 毎日新聞


    −−− 【欧州総局】ハイチ大地震で懸命の救援活動が続くなか、被災地の首都ポルトープランスから約100キロ離れた同国北部のリゾート地の海岸に、米国のクルーズ船3隻が相次いで寄港し、下船した観光客数千人がジェットスキーなどを楽しんでいる。被災者感情に配慮して下船しない客もいるが、運航会社は「復興の手助けとなる」と正当化し、議論を呼んでいる。英ガーディアン紙が報じた。 (以下略)


      • 客船を運行する 「ロイヤル・カリビアン・インターナショナル」 のHP内でのアピールは; no title

  • アメリカ国内での報道例は;
    no title

このクルーズに関してはアメリカ国内でも賛否両論ある様です。確かに、クルーズでハイチ観光をアピール出来る、援助物資も積んでいくし寄付もする、と云うのは事実でしょう。ハイチの地震はアメリカの 「お客様」 の責任ではない、楽しんで何が悪い、自由ではないか、ってリクツも成り立つのでしょう。しかし、恐らく欧州などでは軽蔑される行為と思います。大多数の 「アメリカのお客様」 に満足を与え、ハイチの観光に貢献し、被災された方々に援助も出来る、自社も注目浴びる、等々、商業的な観点からは Win - Win - Win の関係なのでしょうが、問題なのはカネで全てが測れ正当化出来るとしか考えられないこと。上掲ハイチの子どもの養子縁組もしかり;子どもは当然幸せな筈、実の親が生きているなら彼らも助かる筈、養子の欲しくてたまらなかったアメリカ人もハッピー、それでおカネを稼いで何が悪い? ってのがあっせん業者の言い分でしょう。


しかし、何万人が犠牲になり、生き延びても飢えと渇きと家族を失った痛みに正に今苦しんでいるひとたちがいる島でバカンス、と云う神経は、私などには到底理解不能。たとえ経済・商業的に正しくても、タイミングは間違いです。 危篤の病人がいる家の庭でパーティーやる様なもの。自分に置き換えて見ればわかることではないか、何故今なのか?

2010-01-20

中米・カリブ海での地震: カリブプレートでの群発

このところ、比較的大きな地震が立て続けにカリブプレートの端で起きています。19日には、ケイマン諸島でも発生;

  • CNN.co.jp
    2010.01.20 Web posted at: 09:33 JST Updated - CNN


    震源はケイマン諸島の政庁所在地である大ケイマン島ジョージタウンの東南東70キロ、ジャマイカのモンテゴベイの西北西305キロ、キューバのシエンフエーゴスの南345キロ。震源の深さは10キロだった。

  • Earthquake Jolts Cayman
    Cayman Islands Government


    −−−Public Works' Deputy Director, Operations & Works Stephen Brown said "the potential for significant structural or system damages as a result of a 5.8 magnitude seismic event is not considered a severe threat to well-constructed government buildings."


    However, he added that people should give buildings a careful walk-through to inspect for new or expanded cracks in walls, cracked glass in doors and windows, or any changes in appearances of ceilings. (以下略)


    この島 (英領) では地震に対するある程度の備えがある様です。

    • no title
      Tuesday, January 19, 2010, Jamaica Information Service


      この国も備えあり。


直近7日間に発生したカリブプレート周辺での比較的大きな地震 (+ハイチ本震) を地図上にプロットしますと;

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出典: Earthquake Map of N America Region + Google Map

赤い線はカリブプレートの境界と看做して構わないと思います。


9年ほど間が空きますが、1990年〜2000年この地域で発生の地震は;

f:id:El_Payo_J:20100120165639j:image

出典: no title

丸で埋め尽くされていますね。


この カリブプレート - Wikipedia と周辺 プレート - Wikipedia の関係が図示されたものが;

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出典: Caribbean Plate - Wikipedia

  • 線の色 :
    • =衝突型境界(沈み込み帯を除く)=収束型境界−衝突型=convergent boundary
    • =拡張型境界=発散型境界=地溝・海嶺(下掲図)=spreading ridge
    • 黄緑=トランスフォーム断層=トランスフォーム型境界=transform fault
    • +突起=沈み込み帯=収束型境界−沈み込み型=海溝(下掲図)=subduction zone
    • 灰色の領域=プレートの衝突による造山運動がプレート内部まで及んで隆起が盛んな地域。構造線や断層帯が多数ある。=orogeny
    • 矢印・数字=アフリカプレート基準の、各プレートの移動方向と速度(mm/年)

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出典: no title


日本はカリブ海に劣らない地震の巣です。日本に関して上記の考察の真似ごと行うだけでも恐ろしくなりますね。阪神大震災だって、発生時刻が通勤時間帯であったらもっと被害は拡大していたかも知れません。血管や神経系統の様に張り巡らされたライフラインの切れた東京なんて、瓦礫の山と化したポルトープランス以上にやっかいです。飢えたら略奪や暴動だって起きますよ。東海大地震やら東京直下型の地震は、いつ来てもおかしくないことはリクツとしてはわかっているつもりでも、来ないことに慣れ切っています。日本だってハイチ復興の力になれると思いますが、その活動を通じて今後の日本の地震対策を見直す良い機会でもありますね。他人事ではありません。


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出典: An updated digital model of plate boundaries: PB2002

日本4島は、北緯30〜45°、東経130〜145°の間に埋もれています。

2010-01-19

グアテマラの地震: 深刻な被害の報告は無いものの−−−

ハイチに続いて、中米グアテマラでもM6の地震発生のニュースが流れました。同地震は東の隣国エルサルバドルおよび更に東のニカラグアでも感じられたそうですが、このあたりは地震の巣でもあるせいか大きな被害は発生していない様子;

  • no title
    (2010/01/19-01:09)時事ドットコム


    −−−中米グアテマラ沖で18日午前(日本時間19日未明)、マグニチュード(M)6.0の地震があった。 (以下略)

  • Sismo de 6 grados Richter sacude el país
    Lunes, 18 de Enero de 2010, La Hora (グアテマラ紙)


    SAN SALVADOR, (AFP)


    Un fuerte y prolongado temblor de 6.0 grados en la escala de Richter y con epicentro en el Pacífico sacudió hoy parte del territorio centroamericano, provocando alarma en Guatemala y El Salvador, pero no víctimas, informaron los servicios geológicos y de socorro. (以下略)

  • ERROR: The request could not be satisfied
    Lunes, 18 de Enero de 2010, elsalvador.com (エルサルバドル紙)


    El movimiento afectó territorio local y guatemalteco. De momento, no se reportan emergencias (以下略)

  • no title
    2010 January 18 15:40:27 UTC
    U.S. Geological Survey


    発生時刻はUTC (協定世界時 - Wikipedia) で表されています。私は今回初めて気付いたのですが、1972年より グリニッジ標準時 - Wikipedia は協定世界時 (UTC) による国際的時刻基準に置き換えられたのですね。なおグアテマラは UTC-6 - Wikipedia ですから、現地での発生時刻は09:40:27と云うことになります。参考まで、上掲グアテマラ紙で紹介されているSNET (Servicio Nacional de Estudios Territoriales) による発生時刻は09:40:00 (秒は切り捨ての様です)、M6。 ⇒ MARN - Monitoreo

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出典: no title

上掲図は、1990年以降発生したM7以上の地震の震源 (丸の大きさがMを、色が深さを表す) をプロットしたものですが、断層 (先日紹介のハイチ同様、紫色・緑色) に沿って相当数発生しているのがわかります。同じページ最上部の図はMにかかわらず全ての地震の震源をプロットしてありますが、丸で埋め尽くされていますね。なお先日のハイチに関しての図は no title で見られます。1990年以降大きな地震は起きておらず、そこにいきなりM7クラスが人口密度の高いポルトープランスを直撃した訳ですから、ひとたまりもなかった。


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出典: Google Map

上掲図 "A" の吹き出しが今回の震源ですが、この写真でカリブプレート (下掲図参照) の形がハッキリわかりますね。ハイチもグアテマラも同じプレート上に 「乗っかって」 いることになります。

カリブプレート - Wikipedia によると、


  • エルサルバドルからコスタリカにかけての太平洋岸は中央アメリカ海溝の一部で、カリブプレートの下にココスプレートが沈み込んでいる。パナマ南岸はナスカプレートとの境界、パナマ・コロンビア国境地帯は南アメリカプレートとの境界で、衝突型境界やトランスフォーム断層などと推定されているが不明瞭である。


    コロンビア北岸では、カリブプレートが南アメリカプレートの下に沈み込む海溝となっている。アルバ近海 - カラカス近海 - トリニダード・トバゴ東方沖までは拡大型境界やトランスフォーム断層で、ここでも南アメリカプレートと接している。小アンティル諸島の東岸は海溝となっており、南アメリカプレートがカリブプレートの下に沈み込んでいる。この海溝では、プレートの沈み込みの影響で小アンティル諸島の諸火山が活動している。


    アンティグア・バーブーダ付近からは北アメリカプレートとの境界となる。この付近では、大アンティル諸島北岸のプエルトリコ海溝と南岸の海溝のどちらがプレートの境界であるか議論があり、定まっていない。キューバ南岸より西側はケイマン海溝(トランスフォーム断層)が境界をなしていることがわかっている。ケイマン海溝はグアテマラに達すると拡大型境界に変わり、中央アメリカ海溝まで続いている。

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出典: ファイル:Tectonic plates-ja.png - Wikipedia

上掲は先日も紹介しましたが、中米・カリブ海は、 カリブプレート - Wikipedia を中心として ココスプレート - Wikipedia北アメリカプレート - Wikipedia南アメリカプレート - Wikipediaナスカプレート - Wikipedia が集まっていますので、火山活動やら地震が多い訳です。


今回の地震でグアテマラは被害を蒙っておりませんが、この国は以前紹介した様に干ばつの影響をモロに受けています; no title (2009年9月28日)。しかし グアテマラ - Wikipedia サイトによると;

治安


1960年から36年間続いた内戦によって25万人が犠牲になったグアテマラでは、一般の犯罪や暴力団による殺人で、2008年には6,232人が死亡している。また、誘拐では400人以上が誘拐された。


グアテマラの抱える最大の問題は、治安問題、麻薬密輸、司法権の機能不全、政府の無策、腐敗、社会的不平等、人権侵害である。治安問題は、コロン政権になっても全く無策であり、毎日、テレビ・ニュースで殺人事件が報道されている。


人権面では、政治犯はいないが、未だに地方都市ではリンチが行われているほか、婦女子に対する暴力が多く、また裁判を受ける権利も保証されておらず、人権侵害は著しく、人権意識が希薄である。


上記記載が今日時点でも全て正しいかは未検証ですが、リンチ (私刑) に関しては2009年中少なくとも40人が犠牲となり、特に先住民地域では住民が警察や司法システムに信頼を置いていないため、自身の手で裁くことが常態化しているとの情報あり。経済的には中米の中位グループとはいえ、まだ内戦の傷跡に苦しんでいるのでしょうか−−−

2010-01-18

ハイチ大地震: 覇権争い?

埋葬済みの犠牲者だけで7万人、援助が届かないための治安悪化も受けて非常事態が宣言された様です。世界中が注視する中、やはりアメリカによる大量の軍隊派遣に対する懸念が伝えられています。ヒラリーなど鳴り物入りでハイチ訪問、ダンナも訪問する様ですが、混乱の中彼らを受け入れる側の迷惑は考えていないでしょうね。 CNN.co.jp なんて報道がなされていますが、欲ボケした政治屋とその取り巻き (SP) 御一行様が離着陸することで援助物資が後回しにされるのですよ。



  • no title
    1月18日20時20分配信 毎日新聞


     来日中のマルガレータ・ワルストロム国連事務総長特別代表(防災担当)が18日、東京都内で毎日新聞の単独インタビューに応じ、ハイチ大地震について、(中略)日本に期待する貢献策として、▽耐震技術▽資金▽災害復興の経験−−の提供を挙げた。


    その通りと思います。この様な目的で使うカネなら、だれも文句は言わないでしょう。先日阪神大震災の15周忌終えたばかりですし−−−

  • Nicaragua's Ortega raises specter of US occupation in Haiti | CounterVortex
    Submitted by WW4 Report on Mon, 01/18/2010 - 00:16.


    −−− Nicaragua's President Daniel Ortega raised fears about a new Yankee occupation of the Caribbean nation. "What is happening in Haiti seriously concerns me," Ortega said Jan. 17. "It seems that the bases [in Latin America] are not sufficient." He added: "There is no logic that US troops [have] landed in Haiti. Haiti seeks humanitarian aid, not troops. It would be madness we all began to send troops to Haiti."  (以下略)


    コロンビアに続いてハイチにも陣を構えることが目的かも知れません。歴史を振り返っていい加減懲りてくれ、と言いたいのですが。

  • 米国は地震を口実にハイチを占領=ベネズエラ大統領
    2010年 01月 18日 12:19 JST REUTERS


    −−− チャベス大統領は毎週行っているテレビ演説で「3000人の兵士が到着したという記事を読んだ。戦争に行くような装備の海兵隊員だ。銃はもう十分。米国が送るべきなのは医師や医薬品、燃料、野戦病院だ」などと述べた。 (以下略)


    チャベスは元々軍人ですから、言っていることは正しいと思います。

  • Ashton: ”Haití necesita más coordinación que ayuda militar”
    ELPAÍS.com / AGENCIAS - Madrid / Puerto Príncipe - 18/01/2010


    −−−Francia, que ha pedido precisar a la ONU el papel de EE UU en Haití. Así lo ha asegurado el secretario de Estado de Cooperación francés, Alain Joyandet, que ha protestado ante EE UU por las dificultades que tuvo para que aterrizara un avión francés que transportaba un hospital móvil en el aeropuerto de Puerto Príncipe, controlado por los estadounidenses. (以下略)


    フランスも加害国のひとつ、お得意の口先だけではなく行動しろ、と言いたいですね。なおポルトープランス空港は米軍の指揮下にある様で、確かブラジルも同じ様な苦情 (ブラジルの飛行機も着陸させてくれ) を言ってました。混み合っているから仕方がないのかも知れませんが、なにしろアメリカのやることなので−−−

  • Haití pone a prueba el espíritu de cooperación | Cubadebate
    17 Enero 2010, Reflexiones de Fidel


    −−−En Haití se pondrá a prueba cuánto puede durar el espíritu de cooperación, antes de que el egoísmo, el chovinismo, los intereses mezquinos y el desprecio por otras naciones prevalezcan. (以下略)


    フィデルの最新のブログより。キューバの実績もアピールしていますが、非常にまともな問題提起と思います。

  • no title
    1月18日20時51分配信 毎日新聞


     ハイチ大地震を巡り、米国や中国などが熱い「支援外交」を展開している。中南米諸国との関係改善などを目指すオバマ米政権は、空母や病院船に加え1万人規模の軍部隊の派遣に乗り出すなど、内外に存在感を誇示。中国も、ハイチと外交関係を持つ台湾に対抗するかのように、援助の規模を積み増している。震災支援の舞台裏を探った。 (以下略)


    今更何を馬鹿な報道しているのか? 薄笑いの陰にあるオバマの本質は、中南米からはとっくに見抜かれています。今回の大規模な軍隊派遣は更なる関係悪化、 「裏庭」 中南米での覇権拡大を目指しているとしか思えない;

    • ページが見つかりません - 毎日新聞
      毎日新聞 2010年1月9日 18時23分


      −−− オバマ大統領は昨年4月の米州サミットで中南米外交にデビュー。ブッシュ前政権時代に悪化した対中南米関係の改善に努め、各国首脳の期待感を集めた。


       しかし、今、ベネズエラの急進左派、チャベス大統領は師と仰ぐカストロ前議長のオバマ大統領批判に同調する立場だ。ボリビアの左派政権も「オバマ政権誕生で帝国主義的な考え方が変わると思ったが、好戦的な政治だ」と批判する。


       オバマ政権1年の中南米外交の最大の失策は、ホンジュラスのクーデターの仲介に失敗したことだ。 (以下略)


      この報道中の誤りは、 「オバマがホンジュラスのクーデターの仲介に失敗したこと」 と云う点。アメリカはクーデターを手助けしたのであり、その中での失策はそれがバレたこと。

  • CNN.co.jp
    2010.01.18 Web posted at: 16:11 JST Updated - CNN


    ポルトープランス(CNN) 米国とオランダの両国当局は18日までに、大地震で壊滅的打撃を受けたカリブ海のハイチから養子を迎えるために必要な手続きを迅速化し、ハイチ人の子どもがすみやかに出国できるようにする方針を決めた。 (中略)


    オランダの養父母への紹介が行われたものの、ハイチの判事が養子縁組の承認を保留している子どもは約44人いる。オランダ当局はこうした子どもたちについて、ハイチ側の早期承認を求めていくという。 (以下略)


    一見美談に見えますが、体(てい)のいい誘拐あるいは人身売買に当たる危険性は無いのか、大変疑問。孤児は貧しいハイチより先進国で育てられた方が幸せなんて思い上がりによるものだとしたら、とんでもないことでもあるし。

アメリカの政治屋は、お見舞いはそこそこにパフォーマンスと同時に援助の押し売りと見返りの露骨な要求をしかねない連中です。ハイチなんて自分達の 「裏庭」 としか考えていないでしょうから、たとえ災害支援であってもアメリカの国益しか考えない 「外交」 を展開するのでしょう。たとえまだアメリカの属国根性から抜け出せないとしても、日本はそうあって欲しくはありません。

2010-01-17

私の大好きなフラメンコのこと その15: Tocaores

今までに実際に聴いた・レコードなどの録音を通じて聴いた中で、唄の伴奏に関して私が多分一番好きな Tocaor (弾き手) は "MANOLO DE BADAJOZ" こと MANUEL ÁLVAREZ SORUVE (Sorubet と記しているのもアリ、1889 あるいは 1892 〜 1962、結構いい加減ですね) です;

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左: Manolo de Badajoz

中: カディスの唄い手 Pericón de Cádiz

右: フラメンコギター界の大御所 Don Ramón Montoya

撮影年不明、マドリード

出典: LAS MIL Y UNA HISTORIAS DE PERICON DE CADIZ

Por Jose Luis Ortiz Nuevo y Juan Martínez Vílchez (=Pericón)

EDICIONES DEMOFILO, S.A., 1975

I.S.B.N. 84-85175-03-6


長男の Manolo、二男の Pepe、三男の Ernesto とも全員、父親である "el Maestro Paco" に仕込まれた床屋さん兼ギター弾きであり、マノロおよびぺぺの二人は特に唄伴奏の名手として有名、偉大な唄い手達の伴奏の録音が残っています。


マノロについて、手元にある濱田滋郎さんの 『フラメンコの歴史』 には; 「−−−20世紀前半、まだおもに旧派ないし伝統派のテクニックによっていた奏者の中では、とび抜けたヴィルトゥオーソの一人であった。1927年頃からマドリードへ出てレガール(Regal)・レコードの専属伴奏者となり’50年頃までおびただしい数のSP盤を吹込んだ。 (以下略)」 と紹介されています。この時代ですから弦はナイロンではなくガット (羊腸線) 、その暖かい響きは勿論のこと、マノロのハッキリして歯切れが良く、ノリのよい伴奏が私は大好き;


D

Titulo: ¡Ay, mi Rocío!

伴奏: MANOLO DE BADAJOZ

唄:  Canalejas de Puerto Real


マノロ本人が弾いている動画は見たことがありませんが、偶然彼の息子 JUSTO DE BADAJOZ こと Justo Álvarez Fernández さん (1921年生、引退され年金暮らし) の動画を見つけました;

D

2 Justo de Badajoz discipulo de Ramón Montoya

ポルトガル人あるいはブラジル人が2001年9月5日、マドリードのフストさん自宅で撮影したもの。計11動画あるうちの2番目。この中で父マノロのこと、ラモン・モントジャのことなど話されています。


折角名前が出ましたから、マノロと同年代の巨人をふたり紹介;


まず大御所 Don Ramón Montoya (1880〜1949)。クラシックギターからも新しい技法を取り入れながらフラメンコの中に溶けあわせ、現代フラメンコギターのスタイルの礎を築き、かつソロ (唄や踊りを伴わない独奏) を確立した天才です;

D

Titulo: Don Antonio Chacón - Me Mandaste a Decir (唄伴奏)


D

Titulo: Soleares en Mi, por Ramón Montoya (ソロ)


最後に、同じマノロですが "Manolo de Huelva" こと Manuel Gómez Vélez (1892〜1976)。自分の芸を盗まれたくないため他の弾き手の前では弾きたがらず、商業ベースでの録音も殆ど残さなかったと云うエピソードを持つ 「幻の巨匠」 。変人ですが、上掲フストさんの動画中で紹介されている様に 「ドン・ラモンが他の弾き手とは別格として考えていた」 ほどの技量の持ち主であったことは間違いなさそう;


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出典: 相当昔ダウンロードしたもので不明。


Download

Titulo: Canalejas de Puerto Real por Bulerias Santa Cruz.mp3

出典: 同上

2010-01-16

ハイチ大地震: ハイチの歴史についての考察

徐々に現地の状況が明らかになってきました。世界中からの援助は実行されてもインフラの崩壊がひどく物流が機能しない -- 届けられない、受け入れ空港は既に一杯 -- こと、政府機能が麻痺しており復興活動全体の音頭取りが出来ないことにより、生存者の救出・被災者の救護などに大きな支障が出ている様子。被災直後は仕方が無いとしても、これからの被害拡大をどう食い止めるか、「国際社会」 の責任ですね。MSN 天気 によると現地の気温は30度近いですからご遺体の処理、し尿の処理および生存には欠かせない飲料水の確保など衛生面でのケアの優先度も高そう。伝染病など発生すると更に収拾がつかなくなる。医療などは、距離・レベル (モノが無い状態での活動にも慣れている筈) を考えるとキューバから派遣するのがよさそうですが。


救援活動の指揮を、機能していないハイチ政府に代わってアメリカを含む近隣国が取ることは当面やむを得ないのかも知れませんし、実際に行動されている機関や団体などの批判は差し控えるべきであることは認識したうえで、何故ハイチが米州の最貧国となったのか、災害復興後の体制はどうなるのか、について、日本ではあまり大きく報道されない幾つかの記事を紹介し簡単な考察を試みることに;


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出典: Google Map

ハイチ - Wikipedia 特に歴史の項目参照。

ハイチ革命 - Wikipedia

ハイチ地震 (2010年) - Wikipedia


  • Haiti Didn’t Become a Poor Nation All on Its Own -- The U.S’s Hidden Role in the Disaster | Alternet
    By Carl Lindskoog, AlterNet. Posted January 15, 2010


    【今回の震災についてUS大手メディアは 「ポルトーフランスは人口過密であるうえに安普請の家を安易に建てたことで被害が拡大した。長年に渡る開発の停滞と政治的混乱が原因である」 と云う論調で報道しているが、これは片手落ち。ハイチは57年〜71年の間反共産主義者としてアメリカに支援されたパパ・ドクの圧政下におかれ、続くベビードク時代 -- 60年代〜70年代 -- にはアメリカ政府・産業界と組んでハイチおよびポルトーフランスを今の様にしてしまったことを忘れてはならない。伝統的な農業を破壊して 「市場経済に沿った輸出志向」 へ変換させ、一方 「援助」 の名の下アメリカの過剰農産物の処理場にしてしまった。職を求めて首都に流れ込む人口は増え続けたが、アメリカおよびハイチのエリートはその政策をいとも簡単に捨ててしまった結果が今のハイチではないか】、と云う記事。(私のいい加減な抄訳ですから、記事を読んでみて下さい。以下同じ)

    • La lección de Haití
      (Tomado de CubaDebate)


      これはフィデルのブログ *1 最新記事。【今回の震災は世界中のひとたちの善意を誘うが、何故ハイチはこんなに貧しいのか考える人は少ないのではないか。ハイチは、ヨーロッパ人によって拉致・売買され連れて来られたた40万人の黒人奴隷たちが3万人の砂糖黍・コーヒー白人農園主達を相手に蜂起し、あのナポレオンを打ち負かした最初の輝かしい革命国家であるが、1世紀以上に渡る重労働や軍事介入・富の略奪など、植民地主義・帝国主義の産物以外の何物でもなく、それは現代の恥と言わざるを得ない。】 との歴史認識の上で、ハイチとの医療交流の実績とキューバから出動済みの医療応援についてもアピールしています。


    • no title
      By TRACY KIDDER / Published: January 13, 2010, NYT

    • Naomi Klein 公式サイト。対談中紹介されたのは;
        • no title
          Posted January 13th, 2010 at 3:32pm in American Leadership


          当初掲載された記事は、 DEMOCRACY NOW! 対談中紹介されたナオミ・クレインさんコメントによると、 "Amidst the Suffering, Crisis in Haiti Offers Opportunities to the U.S. In addition to providing immediate humanitarian assistance, the U.S. response to the tragic earthquake in Haiti earthquake offers opportunities to re-shape Haiti’s long-dysfunctional government and economy as well as to improve the image of the United States in the region." と云う様な論調だったのがソフトに変更されて現在の題名になったとのこと。品の無い火事場泥棒ですね、私は嫌悪感しか感じません。

  • La cruel historia de un país olvidado
    JUAN JESÚS AZNÁREZ - Madrid - 14/01/2010 ELPAÍS.com


    何を意図して書かれたものかよく理解出来ませんが、軽蔑と悪意に満ちた、思い上がったスペイン人の書きそうな中傷記事に過ぎないと感じます。私の読み間違いかも知れませんが、あまりにレベルが低過ぎやしないか?


なおハイチの惨劇を亡命先南アフリカで知った元ハイチ大統領である ジャン=ベルトラン・アリスティド - Wikipedia さんのインタビューが報道されています;

Exiled in South Africa, Arisitide Says He Wants to Return to Haiti to “Help Rebuild the Country, Moving from Misery to Poverty with Dignity” | Democracy Now!
January 15, 2010, DEMOCRACY NOW!


動画は以下YouTubeでも公開されていますが、DEMOCRACY NOW! サイトにはアリスティード元大統領のコメントのトランスクリプトあり。


  • D
    Title: Exiled President Jean-Bertrand Aristide, DN 1/15/2010

CNNは早速次の様な提灯記事を掲載しています。;

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100116-00000005-cnn-int

ハイチのアリスティド前大統領、帰国の用意と 祖国再建で

1月16日15時3分配信 CNN.co.jp


−−−前大統領は2004年、元軍人らが各地で蜂起する政変に伴い辞任して出国、南アに逃れていた。 (中略)


帰国した場合、過去の経緯から政治的混乱がさらに深まるとの見方が根強い。


確かに今アリスティードさんが帰国しても出来ることは殆ど無いだろうし、かえって緊急援助の妨げにもなりかねないかも知れませんが、アメリカ軍は出来るだけ早い機会にその機能を (アメリカや特定の国に私物化されていない) 国連などの機関に引き継ぐべきですね。居座り続けると内政干渉となり、ハイチはまたババをひかされそうなので。

*1:最近まであった Reflexiones de Fidel にアクセスしようととしましたら 「検索したブログは見つかりませんでした。」 の表示が。Googleの提供するブログサイトですから、現在中国でモメている関係から削除されたか削除したのかも。

2010-01-15

メキシコ: 麻薬戦争の激化、軍による人権侵害、女性・先住民への暴力 など

昨年12月頃よりWatchしておりましたメキシコでの麻薬・人権関連の動きについて、幾つかの記事を紹介;

◆麻薬戦争


  • no title
    martes 12 de enero de 2010 21:52 CET, Reuters



  • CNN.co.jp
    2010.01.01 Web posted at: 18:40 JST Updated - CNN


    (CNN) 麻薬カルテル間の抗争が絶えないメキシコで2009年、麻薬絡みの殺人事件などによる犠牲者が7600人に達したと、地元メディアが伝えた。政府による公式統計は未発表だが、2008年の死者6500人を大きく超えることは確実となっている。  (以下略)

  • CNN.co.jp
    2009.12.24 Web posted at: 16:58 JST Updated - CNN


    メキシコ市(CNN) メキシコで今月22日、有力な麻薬カルテル首領摘発に伴う襲撃戦で殉職した海軍兵士の家族が22日、何者かに襲われ4人が死亡した事件で、南部タバスコ州の検察当局は23日、容疑者の麻薬カルテル構成員4人を逮捕したと発表した。 (以下略)
    • CNN.co.jp
      2009.12.17 Web posted at: 16:59 JST Updated - CNN


      メキシコ市(CNN) メキシコ海軍当局者は16日、同国の有力な麻薬カルテルの1つである「ベルトラン・レイバ・カルテル」の首領であるアルトゥロ・ベルトラン・レイバ容疑者を同日夜、中南部クエルナバカの住宅で起きた銃撃戦で殺害したと述べた。  (以下略)

◆軍による人権侵害


  • メキシコ軍、民間人殺害、拉致や拷問もと 麻薬カルテル掃討で
    (掲載終了:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091209-00000017-cnn-int)
    12月9日19時18分配信 CNN.co.jp


    メキシコ政府が内政の重要課題とする麻薬カルテルの掃討作戦で、国際人権擁護団体のアムネスティ・インターナショナルは8日、治安維持のため大量投入されている軍兵士が任務遂行で多数の民間人を殺害、拉致、拷問、虐待や任意拘束など多数の人権侵害行為を犯しているとの報告書を発表した。  (以下略)

    • no title
      8 December 2009, Amnesty International

◆女性・先住民への暴力


  • 「労働奴隷」の先住民ら多数解放、被害者数千人か メキシコ
    (掲載終了:http://www.cnn.co.jp/business/CNN200912050010.html)
    2009.12.05 Web posted at: 19:41 JST Updated - CNN


    メキシコの捜査当局は4日までに、首都メキシコ市で麻薬中毒矯正施設を装った工場で監禁され、奴隷として働かされていた先住民107人を解放したと発表した。また、同施設の運営者など計25人を、誘拐・監禁などの容疑で逮捕した。  (以下略)


    • no title
      By Diana Washington Valdez and Aileen B. Flores / El Paso Times
      Posted: 12/12/2009 12:00:00 AM MST

アメリカと国境を接し、アメリカとの相互補完的な取引の多さからスペイン語圏ではあるもののビジネス上は北米に分類されることの多い 「北側」 メキシコですが、その陰で犠牲になっているひとたちが増えている様な気がします。麻薬に関してはコロンビア同様、メキシコは供給サイドですから、アメリカが自分の責任で需要を取り締まらない限り問題は解決しません。軍隊を投入すると結局民間人まで巻き込んで暴力が暴力を呼び人権侵害が常態化するだけ。 「奴隷制度」 はおそらくカネ儲けの方策でしょうし、女性に対する暴力とそれをうやむやにしようとする姿勢は、昔ながらのマチスモにその原因がありそう。経済指標の向上は国民の生活の向上を意味しない、お手本の様なケースです。アメリカ同様、ごく一握りの層だけが恩恵に浴するだけのこと。

2010-01-14

ハイチ大地震に関する報道

政府そのものが機能しなくなっている様で、被害の実態は明らかになるに連れて想像を絶する規模になりそう。そんな中、国際機関・各国からの援助が開始されていますので、行方不明の生存者の救出・被災者の保護・インフラ復興などが進むことを祈るばかり。


ただし今回の災害に関する報道を見ていて幾つか気になる点があるので下記してみたく;

  • ページが見つかりません - 毎日新聞
    毎日新聞 2010年1月13日 20時03分(最終更新 1月14日 2時19分)


    −−−20世紀後半以降、独裁政権が相次いだハイチでは、民政移管とクーデターが繰り返されるなど、今も独裁の後遺症を引きずっている。米ソ冷戦時代に軍事独裁政権を経験した他の中南米諸国が90年代以降、民主主義を定着させたのとは対照的に、ハイチ国民はいまだにその恩恵を受けていない。 (中略)


     米国の研究者、ジャレド・ダイアモンド氏は著書「文明崩壊」の中で、ハイチ荒廃の原因について、1957年から86年まで続いたデュバリエ父子による独裁政治を挙げる。独裁者が私腹を肥やすことに終始したため、インフラ整備は放置された。この無策によって自然災害に脆弱な社会構造になってしまったというわけだ。ドミニカ共和国にも独裁政権時代があったが、インフラ整備は進められ、ハイチだけが中南米カリブ海諸国で取り残された。

  • ページが見つかりません - 毎日新聞
    毎日新聞 2010年1月13日 20時07分(最終更新 1月13日 23時36分)


     今回の大規模地震を起こした断層が震源となった地震は18世紀半ばまでさかのぼる。カリブ海では、複数のプレート(岩板)が複雑にせめぎあう場所に位置するため、マグニチュード(M)6〜7規模の地震が繰り返し起きているが、ハイチは地震発生の空白域になっていた。また、地震のタイプは阪神大震災と似ていることが分かった。 (中略)


     しかし米地質調査所によると、ハイチ周辺では最近の数十年間には大きな地震は起きていない。東京大地震研究所が文献を調べたところ、今回と同じ震源地での地震は1751年だった。同研究所の大木聖子助教(地震学)は「ハイチはしばらく地震が発生していない。いわば地震の空白域だった」と話し、地殻に地震を起こすひずみが蓄積していたとみられる。 (以下略)

  • no title
    1月14日20時8分配信 毎日新聞


    −−−米州の最貧国は機能停止に陥り、首都ポルトープランスでは被災2日目の13日夜になっても満足な収容施設はなく、飲み水さえ手に入りにくい状態が続いている。「誰か、早く助けてくれ」。飲まず食わずで援助を待ち望む人々の悲痛な声が満ちている。 (以下略)

記事そのものに間違いは無いとは思いますが、 「独裁のせいでハイチは米州の最貧国となり、災害に脆弱な体制となったことで被害が拡大し、被災者が悲惨な状況にある」 と云う論調はいかがなものか? 災害復興の過程では問題となるが、災害の大きさそのものに関して国の体制はあまり関係ないのでは?


  • 今回の 「米州の最貧国ハイチ」 での大震災に限らず、過去の 「民主的な先進国・他中南米諸国」 での災害 -- 阪神大震災、アメリカ南部での水害、ベネズエラでの鉄砲水など -- だって、発生直後は同じ様な悲惨な状況でした。 「政府は何をやっているのか」 の怒りの声は常にありましたよね?

  • 万全の体制が整っている筈の世界の地震国日本でさえ、阪神大震災ではそのぜい弱さが露呈しましたよね?ましてハイチは長いこと大地震に見舞われていなかった様ですから、地震を想定したまちづくりを考えていなかったとしても仕方が無いのでは?カネだってかかりますし。ただし、国の中枢機能を擁する建物が無防備だったのは確かに問題。

  • 災害を全く想定していない建物やまちは、私が知る限りの中南米だけ見ても沢山ありますよ。大雨が降れば地盤が崩れることは誰の目にも明らかな危険な場所への違法建築やら、有り合わせのレンガを積んだだけの積み木の様な建物など、特に所謂 「貧民街」 と呼ばれる、経済的弱者が寄り集まった場所は概ねそんな状況でしょう。日本だって、無理やり山を切り開いて建てた建物は沢山あるし、最近高速道路も崩れましたよね?別にハイチだけの問題ではありません。

  • 上掲報道中イチバン腹が立つのは、独裁こそがハイチを荒廃させた元凶であるかのごとき、馬鹿なアメリカ人の 「研究」 。中南米を中心に言うなら、 「アカの台頭を何より恐れた」 アメリカの直接・間接の援助を受けた軍事独裁政権時代の暗部 (暗部だけでは無いのですが) を、いまだに後遺症を引きずりながら乗り越えて来たのは事実。でもハイチが乗り遅れた原因の大きなものについては、過去このブログに記した *1 様に;
    • 旧宗主国フランスが厚かましくも請求した、フランス植民者の失った農園や財産などの賠償金支払。
    • 度重なる介入や援助により、アメリカがハイチの民主化を 「許さなかった」 こと。

自国の歴史を正しく認識することの出来ない、あるいはその必要を理解しないアメリカらしい手前味噌な屁理屈に過ぎません。そんな国をヨイショする様なイヤらしい記事もあります;

no title
1月14日20時12分配信 産経新聞


 【ワシントン=犬塚陽介】死者10万人を超す可能性が懸念されるハイチ大地震を受け、国際社会の被災者支援も加速している。オバマ米大統領は13日、「人命救助のための迅速かつ組織化された積極的な努力」を関係機関に指示し、クリントン国務長官もアジア・オセアニア歴訪を中止して支援の陣頭指揮に当たる方針を表明。欧州連合(EU)や中国も救助隊派遣を決めるなど、各国の足並みがそろい始めている。 (以下略)


地理的要因とその軍事力からアメリカ主導はいたしかたないし、それを支えるアメリカ国民の大半は善意に満ちたひとたちであることを祈りますが、アメリカ政府のやることなので恐らく災害復興にとどまらないだろう、との懸念があります。御破算で願いましては、でアメリカに都合のよいシステムを導入するには絶好のチャンスですからね。鳴り物入りで大盤振る舞いをする政治家はどこにでも転がっていますが、その陰ではしっかり覇権の確保を考えている国です。まあ、今回は助かる人が多いので当面は許せますが。

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2010-01-13

ハイチの地震

ハイチの大地震での被害が拡大あるいは明らかになりつつあります。とりあえず被災された方々にはお見舞い申し上げ、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。


  • no title
    1月13日7時23分配信 時事通信


     【サンパウロ時事】米地質調査所によると、カリブ海のハイチで12日午後4時53分(日本時間13日午前6時53分)、マグニチュード(M)7.0の強い地震が起きた。その後もM4以上の余震が20回観測された。首都ポルトープランスでは多くの建造物が倒壊、死者が数千人規模に達する恐れが出ている。 (以下略)

ハイチに限らずカリブ海の島国は、要は山のてっぺんが海の上に突き出た結果ですし、プレートテクトニクス - Wikipedia 理論によれば、 北アメリカプレート - Wikipediaカリブプレート - Wikipedia および 南アメリカプレート - Wikipedia の3大プレートおよび アフリカプレート - Wikipedia の西端が集まる地域ですから、本来火山や地震が多い筈です;


f:id:El_Payo_J:20100113154337j:image:w500

出典: カリブプレート - Wikipedia


ハイチは、北アメリカプレートと接するカリブプレートの北端に乗っかっていることになります;

f:id:El_Payo_J:20100113154311j:image:w500

出典: no title


今回の震源は上掲図で行けば緑の線 --- Transform Faults, トランスフォーム断層 - Wikipedia 、要は横ずれ断層 --- 上にありますが、ハイチにはこれとは別に紫色 (上掲図では紫に見えます) の線 --- Subduction Zones, 多分沈み込み型 --- も通っているし、北岸には別の緑線も通っているのが見えますね。


f:id:El_Payo_J:20100113154423j:image:w500

出典: no title

1000万年前の姿 (中新世 - Wikipedia


上掲は気の遠くなる昔のものですが、地球の歴史からみればどうってことのない昔? こうして見るとハイチは特に断層密度?が高そうです。過去の歴史から今でも経済的には大変苦しい国ですから、耐震構造考えた建物など建設する余裕は無いのが現実なのかも知れません。人的被害は拡大すると云うより確認が進むにつれ明らかになって来るでしょうし、まだ余震の可能性だってある。対症療法たる災害復興は世界中からの援助で乗り切るとして、地震国日本として恒久的な対策の援助など出来ないものか?


注:今回の地震が断層の活動と関係あるのか、私はエキスパートではないので自信はありません。


他参考リンク;


高校時代に地学を選択しましたが、名物先生の授業は大学レベルまで一部くいこんでおりましたっけ。そんな楽しい思い出もあり、不謹慎ではありますが今回のニュースを聞いて真っ先に頭に浮かんだのがプレート理論です。


no title :冒頭紹介記事中の 「米地質調査所」 HP

404 Not Found

no title

no title

no title 上記USGSサイト内

2010-01-12

オバマの戦争 Watch その21: 何故アフガニスタンの子どもたちを殺した???? 続報

調査中ならよいのですが、欧米の (従ってそれに追従する日本の) 大手メディアはこの件についての報道を一切更新していない様子。規模が違うとはいえ、子ども心にも鮮明に覚えている ソンミ村虐殺事件 - Wikipedia (ベトナム戦争中の1968年3月16日、アメリカ軍兵士が非武装のベトナム民間人を虐殺した事件。ソンミの虐殺はベトナム反戦運動のシンボルとなり、また国外でも大きな批判の声が起こってアメリカ軍が支持を失うきっかけとなった。−−−ウィキペディアより) を想い出させる悲惨な事件です。


事件の全容が明らかにはなっていないものの、他方戦争中のことですから事実関係が100%明らかになることもないでしょうから、昨日の紹介に続いて今日時点でなされている報道およびキーとなる記事を紹介します。うやむやにさせてはならない;



Dave Lindorff - Wikipedia さんの記事





David Swanson - Wikipedia さんの記事





Military News
30 December, 2009 01:41:00


−−−According to the presidential statement, local US forces were “unaware of the incident”.


Investigators spoke to the local headmaster who confirmed that all the children – aged 11 to 17 – were students at his school.


A spokesman for the US-led ISAF force was not immediately available for comment on the allegations.


A senior Western military official said US Special Forces have been conducting operations in the area, separately from ISAF



Attack Puts Afghan Leader and NATO at Odds
By ALISSA J. RUBIN and ABDUL WAHEED WAFA
Published: December 28, 2009, NYTimes.com



no title に掲載の記事


  • no title
    Afghan official: 10 civilians killed in coalition operation
    December 28, 2009

  • no title
    Karzai sends team to probe Afghan civilian deaths
    By Amir Shah, Associated Press Writer – Tue Dec 29, 10:41 am ET

  • no title
    NATO disputes Afghan govt report on civilian casualties
    by Lynne O'donnell – Wed Dec 30, 2:06 pm ET

  • no title
    Reality of civilian deaths despite Hamid Karzai's finger-pointing at Nato
    The Times By Tom Coghlan 12/29/2009

  • no title
    Kabul demands foreign 'killers' handed over
    by Sardar Ahmad – Thu Dec 31, 8:30 am ET

  • no title
    Protesters condemn killing of civilians in E Afghanistan
    KABUL, Jan. 7 (Xinhua)


Revolutionary Association of the Women of Afghanistan (RAWA) に掲載の記事


この組織はマラライさんの書籍でも紹介されております。詳細は Revolutionary Association of the Women of Afghanistan - Wikipedia 参照。




神輿に乗っているオバマには捻じ曲げられた報告しか届いていないのでしょうね。(そういや、担ぐなら軽くて馬鹿がいい、ってどこかで聞いたことがありますね)


★記事も相当分量がありますので、とりあえずリンクだけですが公開します。後程コメントなど追加するかも知れませんが。(1月12日;午前11時半)

2010-01-11

オバマの戦争 Watch その20: 何故アフガニスタンの子どもたちを殺した????

オバマの唱える 「正義の戦争」 は更に泥沼化していますが;



大問題なのは、年末にアフガニスタンで行われた明らかな戦争犯罪です。報道規制されているか、あるいはそれを隠ぺいするために 「テロ未遂」 やら 「アフガンCIA基地自爆攻撃」 を大きく取り上げて騒いでいる様な気がします。


DEMOCRACY NOW! より:





World War 4 Report より;


  • 2009 worst year for Afghan children: rights watchdog
    01/07/2010 - 16:02.


    Armed conflict killed hundreds of children and adversely affected many others in 2009—the deadliest year for Afghan children since 2001—an Afghan human rights group reports. About 1,050 children died in suicide attacks, roadside blasts, air strikes and in the cross-fire between Taliban insurgents and pro-government Afghan and foreign forces from January to December 2009, the Afghanistan Rights Monitor (ARM) said in a statement Jan. 6.  (以下略)

AlterNet より;


  • Did U.S. Forces Execute Kids in Afghanistan?
    By Dave Lindorff, OpEdNews.com. Posted January 6, 2010.


    −−−But the apparent mass murder of Afghan school children, including one as young as 11 years old, by U.S.-led troops, was pretty much blacked out in the American media. Especially blacked out was the claim by UN investigators that the students had not just been killed but executed, many of them after having first been rousted from their bedrooms and handcuffed. (以下略)
    • 元記事:
      Western troops accused of executing 10 Afghan civilians, including children
      The Times, December 31, 2009


      −−−American-led troops were accused yesterday of dragging innocent children from their beds and shooting them during a night raid that left ten people dead.


      Afghan government investigators said that eight schoolchildren were killed, all but one of them from the same family. Locals said that some victims were handcuffed before being killed.  (以下略)

元アメリカの傀儡で現大統領であり駐留軍には頭の上がらない筈のカルザイでさえ、さすがに自国の子どもが虐殺されたことは隠しておけないでしょう、以下彼の公式サイトから引用します;

no title

News / December 30, 2009

Islamic Republic of Afganistan, OFFICE OF THE PRSIDENT

全文掲載します;


President Karzai in a telephone contact expressed condolences and shared grief with the families of the victims of the recent attack in Kunar province.


The President spoke with the father and uncle of those killed in the incident and said he was deeply grieved at the loss of civilians and assured the mourning families of his every effort for a serious and thorough investigation and said perpetrators would be legally dealt with.


The family members thanked the President for his sympathy and feelings and demanded punishment for those behind the attack and those who provided misinformation.


Following the attack, President Karzai tasked a delegation on Monday led by the Chief of Complaints Commission and composed of representatives from the ministries of Defense, Interior, National Directorate of Security and the Office of Administrative Affairs for an immediate investigation of the incident.


The local administration officials and the international forces based in Kunar province told the team of investigators they were unaware of the incident.

The findings by the delegation concluded that a unit of international forces descended from a plane Sunday night into Ghazi Khan Village in Narang district of the eastern province of Kunar and took 10 people from three homes, eight of them school students in grades six, nine and 10, one of them a guest, the rest from the same family, and shot them dead.


Eight of those shot dead were confirmed as school students by the village school principle.


たとえひとりであってもアメリカのクソガキが同じ様に殺されたらそれこそ国が引っくり返る程の大騒ぎになるでしょうが、アフガニスタンの子どもだから殺され損、「正義の戦争に伴う、不可避のコスト」 で済ますつもりでしょうか?

2010-01-10

何の進歩も見られないアメリカの対イラン外交政策、結局アメリカべったりの 「新事務局長」 率いるIAEAの無能

現在田中宇さんの新刊 『日本が「対米従属」を脱する日』 を読み返しています。この本は、誤解無き様申し添えますと、アメリカべったりをヤメろ、と推奨するものではなく、同氏のWebサイト 田中宇の国際ニュース解説 に掲載された記事を以下タイトルに沿う様にまとめたもの;

  • まえがき: 多極化する新世界秩序の中で
  • 第1章:  多極化に対応し始めた日本
  • 第2章:  核廃絶と新世界秩序
  • 第3章:  多極化の中で台頭する中国
  • 第4章:  ドル崩壊と新たな基軸通貨の登場
  • 第5章:  「対米従属」から脱却する世界の国々
  • 第6章:  日本が「対米従属」を脱する日

「ネットジャーナリズム」 なるコトバが存在するのかはよく存じないが、あるとすれば田中宇さんは間違いなくその先駆け的存在です。田中宇さんの記事をネットで読み始めてもう10年以上になる勘定、様々な公開情報を丹念に読んで仮説を立て、それを現実と比較検証して修正して行く手法に学ぶところが多いのですが、それ以上に、自分が海外で経験したことも含めた様々な事象が、提示された 「仮説」 でなら説明が付くと云う実績の積み重ねがあります。勿論読み違えもある筈ですが。金融も含めた国際情勢を理解するに当たって、 「権威」 のあるメディアの報道やら、まして (いまだに) それら欧米メディアの翻訳に過ぎない日本の新聞記事など殆どアテになりません。スポンサーの利益のために動いているだけですし、後者についてはまともな取材活動さえしていないのが大半ですが、横文字より一覧性に優れる私の母国語である日本語で書いてあるので目次としては重宝しています。


詳細な論点の紹介は控えますが、世界が冒頭紹介の書籍題名が示す 『多極化』 に向かう大きな流れの中にあることに異論はないものの、幾つかの現実を見る限り、それに逆らう、即ち英米中心の世界へ引き戻そうとするチカラがまだ相当大きいのではないか、と私には思えます。イランのケースはそのひとつ;

引用中 "" は私のコメント


  • イラン核問題で米国が「緊急対応手段」を作成、米軍司令官
    1月10日17時9分配信 CNN.co.jp


    フロリダ州タンパ(CNN) 核開発問題で欧米と対立するイラン情勢で、中東を管轄する米中央軍のペトレイアス司令官は10日、米国は外交手段、経済制裁に加え、イラン核問題に対処する「緊急対応手段」も作成したことを明らかにした。CNNとの会見で述べた。 (中略)


    イラン核問題ではイスラエル内で核施設への先制空爆論がくすぶっている。ペトレイアス司令官は、イスラエルの空爆能力についての質問には直接答えなかったが、イラン核施設の防御性については同国が地下トンネル網を築くなど防衛能力の向上に努めている事実を指摘。その上で、使用する兵器の種類によるとしながらも、「空爆は可能」との考えを示した。  (以下略)


    これは好戦国アメリカの軍事シミュレーションのハナシですから目くじら立てることではありませんが、イスラエルの核については何らお咎め無しなのは相変わらず。

  • 国連総長と初会談=多国間での問題解決で一致−IAEA事務局長
    1月9日5時53分配信 時事通信


    【ニューヨーク時事】国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は8日、ニューヨークの国連本部を訪れ、潘基文事務総長と初めて会談した。両者は、北朝鮮やイランの核開発を含む国際的な問題を解決するには多国間での取り組みが重要だとの見解で一致した。 (以下略)


    天野がこんな建前論を確認しただけのことが何故ニュースになるのか?はっきり言って、 NO PLAY, NO ERROR を信条とする二人の役人が話しただけでしょ? 想定済みではあるが、国連もIAEAも結局何も変わっていないことは確認出来るが。


  • 米国:対イラン圧力強化 経済制裁を協議
    毎日新聞 2010年1月4日 11時52分(最終更新 1月4日 12時12分)


     【ワシントン草野和彦】国際社会の懸念を無視して核開発を進めるイランに対し、オバマ米政権が圧力路線の強化に向け、関係国との協議に乗り出した。反政府運動に参加するイラン市民への影響を避けるため、革命防衛隊などに対象を絞った経済制裁を目指す見通しだ。国連安全保障理事会での追加制裁決議のほか、有志国、米単独の3種類の制裁が検討されるとみられる。 (以下略)


    「国際社会」 などと云うコトバを安易に使って欲しくはない。結局国連では基本的に1票の権利しかない筈のアメリカの言い分だけではないか?


  • イラン外相、核開発めぐり西側諸国に逆提案
    2010.01.03 Web posted at: 16:57 JST Updated - CNN


    −−−イラン政府系プレスTVは、原子炉の燃料が近く不足すると伝えた。外務省スポークスマンによると、イランがIAEAの提案を依然受け入れていないのは、低濃縮ウランが戻されるとの「具体的な保証」を求めているためという。


    上掲記事で 「国際社会の懸念を無視して核開発を進める」 と書かれていますが、むしろ交渉に当たって相手のことを意図的に無視しているのは英米ではないか? 英米、特にオバマが言うことは全て真実でイランの言うことは全てウソ、と云うマスコミのプロパガンダには辟易します。
    • Iran mulls over producing research reactor fuel
      Tue, 29 Dec 2009 12:41:47 GMT, PRESS TV


      −−−His remarks echoed those of Parliament Speaker Ali Larijani who recently said that the country would start enriching uranium to the level of 20 percent if the Western side keeps refusing to sell the country's needed fuel.


      The development comes as the research reactor in Tehran, which produces radiomedicine for cancer patients, is soon expected to run out of fuel. Iran has demanded the International Atomic Energy Agency (IAEA) to arrange the fuel to be provided to the country.


      Iran, a signatory to the nuclear Non-Proliferation Treaty (NPT) and member of the IAEA, insists its nuclear program is solely for civilian purposes and rejects Western claims that it intends to pursue a military agenda.


      The nuclear dispute came close to an end in August when Tehran and the West discussed a deal about the fuel, but the West refused to address Iran's concerns over details of the proposal.


      Tehran sought "concrete guarantees" that it would receive the promised fuel in exchange for the low-grade uranium, based on fears that rose from past sabotage in nuclear deals between Iran and the West.


      The draft proposal required Iran to send most of its domestically-enriched low-grade uranium out of the country for further refinement of up to 20 percent.


      これもいつも思うことですが、「国際機関」 に加盟して 「ルール」 に乗っ取って活動しているイランが制裁の対象となって、それを英米公認の下無視し続けるイスラエルを放っておく 「国際社会」 や IAEA って、一体ナンボのものか?

田中宇さんの書籍など読んでいると、パワーゲームと云う観点からはなるほどと思えることも多く 「面白い」 のですが、私が戒めていることは、かならずその陰で犠牲になる多数のひとがいる事実を忘れないこと。『傷つけるな、殺すな』 の大原則からすると何をどう変えるべきなのか明確な答えはまだ持っていませんが、戦争をさせないことがそのひとつでしょうね。アメリカ、イスラエルが殺戮数では際立っていると思います。私やあなたには、その大原則から離れることなく出来ることは何もないのでしょうか?

2010-01-09

ガザ・フリーダム・マーチ、 ガザ空爆

2009年末のパレスチナ・ガザ関係の記事中でも案内されていた 『ガザ・フリーダム・マーチ』 が、障害を乗り越えて年末〜年始にかけ実行された様です。一方でイスラエルは7〜8日にかけ、 『密輸地下トンネル』 破壊を口実とする殺戮行為を行いました;

  • イスラエル軍空爆で3人死亡=ガザ
    (2010/01/08-18:28) 時事ドットコム


     【エルサレム時事】イスラエル軍は7日深夜から8日未明にかけ、パレスチナ自治区ガザ南部ラファの対エジプト境界にある密輸地下トンネルなどに空爆を加え、パレスチナ人少なくとも3人が死亡、1人が負傷した。 (以下略)

  • エジプト:ガザとの境界で緊迫 密輸トンネル封鎖巡り
    毎日新聞 2010年1月7日 11時32分(最終更新 1月7日 14時12分)


     【カイロ和田浩明】封鎖下のパレスチナ自治区ガザ地区とエジプトの境界にあるラファ検問所付近で6日、ガザ住民とエジプト治安部隊が衝突し、エジプト人警官1人が死亡、ガザ住民10人が負傷した。ラファ近郊では5日夜から6日未明にも、エジプト側からガザへ援助物資を運び込もうとした国際市民団体がエジプト治安部隊と衝突し、55人が負傷するなど緊張が高まっている。 (中略)


     一方、ラファの西にあるエジプトの港湾都市エル・アリッシュでは、英国を拠点とする国際的な市民団体「ビバ・パレスタイン」と機動隊が衝突。同団体によると55人が負傷した。エジプト当局者は毎日新聞の取材に対し、「5日夜に大型車両約60台のラファ通過を拒否した。交渉は一時決裂し、衝突に発展した」と話した。


     この団体には英下院議員ジョージ・ギャロウェイ氏も参加。救急車など約200台で医療物資などをガザに運搬するため、エル・アリッシュで待機中だった。団体側は結局、許可を得た約150台でガザ入りし、08年末のイスラエル軍のガザ攻撃以降最大規模の援助物資を運び込んだ。 (以下略)


    ※紹介されております団体のHP ”Viva Palestina - Breaking the Siege of Gaza” Top page によると、物資運びこみは1月6日無事完了した様子;
    • 3rd International convoy departed on December 6th 2009 and arrived in Gaza January 6th 2010


      MISSION ACCOMPLISHED!


      One month, thousands of miles, ten countries, one ship and a four flights later, Viva Palestina has entered the besieged Gaza Strip. (以下略)



『密輸地下トンネル』 とは言いながら、実質 「閉じ込められた」 パレスチナのひとたちの生活を支えている現実があります;

  • パレスチナ:ガザ・地下トンネル エジプト側、手配師の豪邸 「密輸は人助け」
    毎日新聞 2010年1月6日 東京朝刊


     【ラファ(エジプト北東部)和田浩明】封鎖下にあるパレスチナ自治区ガザ地区とエジプトをつなぐ唯一の検問所があるラファ。両地を結ぶ地下トンネルでの密輸が盛んで、エジプト政府は地下に遮断壁を埋め込むなど対応を急いでいる。だが、エジプト側の手配師の一人は4日、毎日新聞の取材に「正当な商取引だ」と主張。ガザ住民の生活用品などを扱う密輸ビジネスは莫大(ばくだい)な利益をもたらしており、近所には新築の豪邸もみられた。 (中略)


     自分の商売が「密輸」と呼ばれることには抵抗がある。地元住民の間には、仕事を創出できない政府への不満もある。アブ・ムハンマドさんは「隣人であり親族もいるガザの人を助けている。最大の問題は、ガザ封鎖じゃないのか」と語った。 (以下略)

  • ガザ境界上での壁建設に抗議するエジプト大使館への要請文
    2010年 01月 06日 ミーダーン〈パレスチナ・対話のための広場〉


    −−−ガザの地下トンネルにおける密輸の防止と国境の管理権を口実に、エジプトがガザとの境界に遮断壁の建設を開始しました。「在英アラブ人権組織(Arab Organisation for Human Rights in UK)」が2009年12月21日に発表したレポートによれば、その壁は厚さ50センチ、高さ18メートルの鋼鉄の板で出来ており、ガザ地区とシナイ半島の軍事境界線となっている「フィラデルフィア・ロード(アラビア語の呼称はサラーフ=ッディーン)」に沿って、地下20〜30mの深さまで埋め込まれます。全長10キロに及ぶ計画のうち、5.4キロの区間について、すでに工事が着工されました。同報告によれば、この壁はアメリカ製であり、建設工事は米軍とフランス軍将兵の完全な監視のもとで進められているとのことです。


    この壁が完成すれば、これまでトンネルを経由した物資の搬入により、かろうじて生き延びてきたガザの人びとの状況は、絶望的なものとなります。ガザではこの壁の建設に対する連日の抗議デモの一方で、人びとがなけなしの現金をかき集め、今のうちに何とか生活必要物資を手に入れておこうとする動きがあることが報じられています(12月23日付「アル=ジャジーラ」)。 (以下略)

正に "Why does Israel have a right to exist, but Palestine doesn't ?" としか言い様の無い状況。 「国際社会」 は見て見ぬふり、共犯です。何故こんなことがまかり通るのか、全く理解出来ない、情けない。


以下参考資料;


f:id:El_Payo_J:20100109215441p:image

url: http://en.wikipedia.org/wiki/File:Gaza_Strip_map2.svg

出典: Rafah (Wikipedia EN)


Google Map での表示


ガザ地区に関する資料集:パレスチナ情報センター

パレスチナ・アーカイブス

2010-01-08

勘違いした無法者: エコテロリスト、カルト集団

シーシェパード (ウィキペディア) のカゲキな行為が報道されていますが、 『エコテロリズム (ウィキペディア)』 によると、沢山ある類似団体と異なり 『エコテロリスト団体』 と分類され、グリーンピース (NGO) (ウィキペディア) などにとっては距離を置きたい団体ではないか?

  • シー・シェパード船衝突、反日世論高まる豪
    1月7日21時56分配信 読売新聞


    −−− 【シンガポール=岡崎哲】米反捕鯨団体「シー・シェパード」の事実上の「出撃基地」となっている豪州で、日本の調査捕鯨船団の監視船と抗議船との衝突を機に、反捕鯨や反日の世論が高まりつつある。 (中略)


     ラッド政権は衝突の事実確認に努めるなど、現時点で外交上は慎重な姿勢を示している。ただ、野党側は日本への対応が不十分として、「無法な日本の捕鯨をやめさせるために船舶を派遣すべきだ」(緑の党党首)などと政府への突き上げを強めている。

  • ハリウッド大物らが支援、資金提供=調査捕鯨妨害のシー・シェパード
    1月7日21時15分配信 時事通信


    −−−(ブリジット・)バルドーさんは(ショーン・)ペンさんやマーティン・シーンさん、ピアース・ブロスナンさんとともにシー・シェパードのアドバイザー会議メンバー。シーンさん、女優のダリル・ハンナさんらはシー・シェパードの抗議行動に同行もしている。このほか後援者には伝説的ロックシンガーのミック・ジャガーさん、ロックバンド「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」のボーカル、アンソニー・キーディスさんらが名を連ねる。 米クイズ番組の司会者だったボブ・バーカー氏は、シー・シェパードが今年の調査捕鯨妨害活動に使う元捕鯨船の購入・改装のために500万ドル(約4億6000万円)を寄付。ハリウッドのビジネスマンであるアディ・ギル氏は、日本の調査捕鯨船と衝突して大破した高速船「アディ・ギル号」の製作に資金提供した。同船の製作費は200万ドル(約1億8000万円)とされている。 (以下略)

「ハリウッド大物ら」 とは、概ね下半身と言動に節操のない欲ボケした 「セレブ」 のことらしいですね。会の主旨に賛同するのは何ら問題ではないと思いますが、その 「会」 がテロ団体あるいはそれに準ずる団体とみなされていた場合どうでしょう。「アルカイダ」「タリバン」「赤い旅団 (まだあるのかな?)」など、恐らく何らかの形で連絡を取った形跡さえあれば立派なテロリスト支援者と看做されますよね。であるならば、上に名前の挙がった 「セレブ」 はエコテロリスト支援者ですね。じゃあ、ハリウッドはエコテロシンパの巣窟ってことになりますか。虚構と現実の世界の識別が出来ないのが多く、カルト的な集団にハマり易いのでしょう。


鯨やイルカやパンダを守れ、と云う意見には賛成。サイズは別として皆可愛い生き物ですから、虐待なんて普通の神経では出来ません。しかしべこだってめんこいですよ。国によっては聖なる生き物でもある牛をつぶして食べることは残酷ではないのですか? 憎たらしいのも沢山いるけれど同じホモ・サピエンスであるにもかかわらず有色人種を差別・虐待することは何とも思わないのですかね? 自分達の価値観だけが 「正しい」 のでしょうか? 自分達の言い分が通らないのは相手が野蛮だからと考え、暴力止む無しと考えるこいつら (アングロサクソン諸国の一部の国民と言っていいのかな?) の発想こそ、正にテロリストそのもの。今回の経緯の正確なところは把握出来ていませんが、暴走行為の果てに自損事故や他人を巻き込む事故を起こして、社会や警察を非難する暴走族と何ら変わらない。


捕鯨あるいは調査捕鯨が動物虐待だと云うなら、ワシントン条約なり国際法規で禁止すべき。その議論の中で捕鯨は文化だ、必要不可欠な海の食物だ、と云うならそう主張すればよいし、力及ばず? 禁止されたらそれに従う。鯨が増えすぎて海の生態系が崩れたら、手遅れかも知れないが見直されるだろうし。日本がそんなに賢い国とは思いませんが、国際法で禁じられた行為を国外へ出かけて行うほど馬鹿な国では無い筈です。テロ国家ごときから「テロ支援国家」と呼ばれてイヤがらせをされるイランやキューバの様な国々の気持ち、わかりますか?


豪州与党はエコテロリストを本気で取り締まるつもりは無さそう。裏でカネが動いているのでしょう。一方で野党は 『無法な日本の捕鯨』 など、確認もせず堂々とホザいている様ですから、やはりこれもロクな国では無い、と再認識した次第。

2010-01-07

乗客荷物に無断で爆発物=回収し忘れ搭乗−スロバキア

麻薬所持で逮捕された日本人に関する昨年11月2日付け日記の中で、 「本人の気付かない間に (麻薬が) 荷物に放り込まれた可能性」 について記しましたが、可能性ではなく実際に行われていることが発覚;


  • 乗客荷物に無断で爆発物=回収し忘れ搭乗−スロバキア
    (2010/01/07-07:05) 時事ドットコム


    −−−【ベルリン時事】スロバキア北東部ポプラトの空港で先週末、警察が爆発物探知犬の訓練のため、搭乗客のかばんに無断で爆発物をしのばせたところ、1個が回収されず、旅客機でアイルランドに運び込まれる不祥事があった。 (以下略)


このケースではミスを犯したスロバキア警察が事実を開示して謝罪しましたが、この様なことが実際に行われていると云うことは、 『xx密輸犯』 は簡単にデッチあげられることを意味します。航空会社預けの荷物にカギをかけないこと、あるいは係官なら開けられる規格のカギ付きのスーツケースの使用が薦められている某国の場合尚更のこと。ご禁制の品なら密輸犯、爆発物なら自爆未遂犯、麻薬なら運び屋さんの一丁上がり。放り込まれるものと通関地によっては極刑となりますし、陥れることが目的なら裏付けとなる証拠のねつ造を併せて行うこともそんなに難しくはないでしょうから、たまったものではありません。自衛の手段は一切荷物を預けない、あるいは旅行しないことしか無いことになりますよね。




  • TSA list eyes fliers from 14 countries
    USATODAY.com


    −−−people flying from or through 10 "countries of interest" as well as the four nations that are considered sponsors of terrorism.


    The countries of interest are: Afghanistan, Algeria, Iraq, Lebanon, Libya, Nigeria, Pakistan, Saudi Arabia, Somalia and Yemen,


    −−−four countries that sponsor terrorism: Cuba, Iran, Sudan and Syria

こんな馬鹿なことをいつまで続けるつもりなのでしょう。 「テロ支援国家」 などと云ういいがかりの裏付けはどこにあるのか? あったとしてもデッチあげじゃあないの???

2010-01-06

イスラムに対する偏見・差別のこと

昨年スイスが ミナレット (ウィキペディア) (モスクに付随する、元々は礼拝告知の塔) の新規建設の禁止を国民投票で可決したことに始まり、年末の 「テロ未遂」 騒ぎからアメリカが実質イスラム圏諸国をターゲットにした保安強化策を打ち出したことで、イスラムの疎外感が強まっている様です。イスラムとのつきあいも長く人権先進地域と見られることの多い欧州ですが、ある報道によればEU内在住のムスリムの55%が、特にここ数年で宗教的な差別がひどくなっていると感じているとのこと。 (" 55% de los musulmanes que viven en la UE afirma que la discriminación religiosa ha aumentado en los últimoscinco años, segúnun estudio del Open Society Institute " UNIÓN EUROPEA, スペインの LA VANGUARDIA 紙) トルコ程の国がいまだにEUに加盟出来ない本当の理由は、政教分離原則に基づく共和国体制ではあるが国民の大半がムスリムだからでしょうね。EUの中核をなす旧西欧は、なんだかんだエラそうなことを言ったってまだ中世的な偏狭なキリスト教圏のままだなぁ、と私は勝手に考えています。 『欧米』 って先進的なイメージはありますが、何でもかんでも我々がお手本とすべき地域ではない;

  • 米機テロ未遂 14カ国への空港検査強化、米内外から反発
    1月6日12時34分配信 毎日新聞


    −−− 米イスラム関係評議会(本部・ワシントン)の代表、アミナ・ルビン氏は毎日新聞の取材に「この新しい方針で、大半のイスラム系米国人は米国とイスラム諸国を行き来するたびに、特別な検査を強いられることになる。信仰や国籍で区別することになり、差別を助長することになる」と指摘。警察犬を増やすなど、あくまで「所持品」に焦点を置いた対策をすべきだと訴えた。


     同評議会は、米国に住むイスラム系移民らで作る非営利法人としては全米最大。イラク戦争が始まった03年以降、イスラム系であることを理由に差別を受けたとする苦情が増え続けているという。ルビン氏は「今回の新方針で、米国が安全になるとは思えない」と話している。

  • ムハンマド風刺の漫画家襲撃 表現の自由…テロの脅威 欧州警戒
    1月5日7時56分配信 産経新聞


    −−− 【ロンドン=木村正人】イスラム教預言者ムハンマドの風刺画を描いたデンマークの漫画家、クルト・ベスタゴー氏(74)がソマリア系イスラム過激派に襲撃された事件について、欧州の主要紙は一斉に「表現の自由」の擁護を主張し、テロ行為を非難した。欧州ではイスラム系移民の急増とともに移民排斥を唱える極右政党が台頭しており、「表現の自由」と「信仰の自由」の調和を訴える論調もみられた。 (以下略)


  • スイス、モスク尖塔の建設禁止可決へ 政府は困惑
    2009年11月30日1時8分 asahi.com


    −−− 【パリ=国末憲人】スイスで29日、イスラム教モスクのミナレット(尖塔=せんとう)建設を国内で禁止する憲法改正案の是非を問う国民投票があり、大方の予想を覆して禁止賛成が多数を占めて可決された。「イスラム化」の不安をあおった右翼勢力の運動が功を奏した形で、政府には大きな痛手。イスラム諸国の反発が予想される。  (中略)


    スイス・イスラム教組織調整会のアフシャール代表はTSRテレビで失望を表明。「ミナレットが建設できないのが問題ではない。スイスはイスラム教社会を受け入れない、というサインを突きつけられたことが悲しい」と述べた。 (以下略)

  • Casi el 80% de los musulmanes de Europa ha sido discriminado
    Actualizado jueves 28/05/2009 20:52 horas, elmundo.es


    −−−Malta, Italia, Finlandia, Dinamarca y España son los países más discriminatorios. En España, además, el 65% de los musulmanes desconoce que la ley prohibe el racismo. Es más, al ser preguntados, el 60% siquiera entendió de qué les estaban hablando. El 80% de los musulmanes encuestados en Europa desconocía que hay organismos, oficiales y privados, a los que pueden acudir para denunciar la discriminación. (以下略)

私は幸か不幸か、無神論者ではないものの特定の宗教を信ずるものでもありませんが、 「言論・表現の自由」 が他宗教 *1 の侮蔑まで含むのか? については否定しますね。自分の信ずる宗教を否定されたり侮蔑されるのは、誰だって嫌でしょう。例のアメリカ9−11以降、イスラム=テロリストと云う構図が巧妙に様々な形でインプットされ、それに反発する行為を挑発し、それ見ろ、だからイスラムは−−−と云う悪循環に陥っている様な気がしてなりません。2005年の預言者ムハンマド風刺画のコピーはネットからダウンロードして持っていますが、そんなものを描いた意図がよく理解出来ません。 *2 だからと言って画家を襲撃することは法治国家で許される行為ではないが、でももし誰かがキリスト教徒であれば激怒する様な侮蔑的な風刺画を描いて発表したらどうなるか? 多分同じかもっとヒドい目に遭う筈です。勿論報道されず闇に葬られるでしょうが。


フランスでもサルコジ自身が、ブルカ (ウィキペディア) は宗教的な伝統ではなく女性隷属のシンボルだとして嫌悪感を表明しています。フランス的な感覚からすればそうでしょう、嫌がるムスリム女性もいるでしょう、海でも大変そうですよね、でも一国の為政者が軽々しく口にすべきコトバではないだろうに。誰かに迷惑がかかっているのならまだしも、フランス国内では個人の信条に任せるべきと私は思いますがね。法律で着用禁止を強制する様なことなのか?

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*1:信じない者は抹殺せよ、とか皆で自殺しよう、などと云うカルトはさすがに除外すべきとは思いますが。

*2:ウィキペディアの記事がよくまとまっていますので敢えて紹介; ムハンマド風刺漫画掲載問題

2010-01-05

貧困とは、格差とは −−−

私はもう20年海外で働いていませんが、いわゆる経済的途上国で仕事をしていた頃、日本人はカネ持ちと思われておりました。日本人の給与と現地従業員の給与の差がどれ程のものか正確に把握しておりましたからその意味では正しいのですが、実際の現地の方々の生活 *1 を見るにつけ、色々な意味でいかに日本人が日本で貧しい暮らしをしているか思い知らされましたね。それを知らない人が新聞で見た日本の平均給料だか最低賃金だかの金額に惹かれて日本へ行きたい、と憧れるのは無理はありません、生活コストは報道されませんでしたから。 「日本と云う国はアメリカより豊かだが、日本国民の生活はあなた方と比べたら mierda だよ」 などと訳のわからない説得?をしたって無駄、無理してデカセギに行って初めてわかること。


ワーキングプア (ウィキペディア)」 と云う、曖昧ではあるがミョーに説得力のあるコトバに代表される日本の貧困や、アメリカの貧困・格差については、報道され続けてはいるものの改善の兆しは見えません;

  • 日本の貧困率は15.7% 厚労省が初公表
    2009年10月20日14時4分 / asahi.com


     長妻昭厚生労働相は20日、低所得者の占める割合を示す「貧困率」について、07年は15.7%だったと明らかにした。 (中略) 


     経済協力開発機構(OECD)の08年報告書では、04年の日本の貧困率は14.9%で、加盟30カ国のうちメキシコ、トルコ、米国に次いで4番目に高かった。30カ国の平均値は10.6%。日本は働いている1人親家庭の子ども(18歳未満)が58%と、圧倒的に高かった。厚労省は今回、1人親家庭を含む18歳未満の子どもの貧困率は14.2%(07年)と公表した。  (以下略)

  • 貧困と格差が拡大=食料補助受給8人に1人−金融機関の高額賞与は復活・米
    (2009/12/26-16:31) 時事ドットコム


    −−− 【ワシントン時事】米政府の「フードスタンプ」と呼ばれる低所得者向け食料購入補助制度の受給者数が長引く不況で最高記録を更新、3700万人に達したことが26日までに、分かった。巨額の公的資金を注入された大手金融機関が息を吹き返し、数千万円の高額賞与を復活させる中で、米国人の8人に1人が空腹と闘う格差がある。 (以下略)

格差については、例えば;

f:id:El_Payo_J:20100105234220j:image

出典: 図録▽世界各国の貧富の格差(所得水準との相関)


先進国・進展国と経済的途上国での 「貧困」 は、相当意味が違いそうですから、掘り下げてみる価値アリですね。例えば上掲表で、中所得国のトップに位置するコロンビアの格差が激しいことには特に興味を惹かれます。以前、 「コロンビアの長引く紛争なり内戦の原因は、文民政権が軍政を許さないため妥協を繰り返した結果選挙不正やら買収工作やら暗殺などにより腐敗が進み、人口の大部分を周辺化してしまったため」 と書きましたが、経済的にもそれが現れているのかな? とも思えます。


引き続きWatchする話題としますが、ひとつおもしろいサイトを見つけましたので紹介しておきます;


.

*1:ただし現地と云っても産油国でしたから、周辺国から見たら相当良かったかも

2010-01-04

アフガニスタン: Malalai Joya マラライ・ジョヤさん関連記事の紹介

現在、年末に入手した " A Woman Among Warlords " Malalai Joya with Derrick O'Keefe (カナダ人作家・平和活動家) , Scribner; 1版 (2009/10/20) を読んでいます。購入後気付いたのですが、Eブックでも発行されているのですね;



参考まで目次は;

f:id:El_Payo_J:20100104230824j:image

非常に読み易い文章です。読了後コメントして見たいと思いますが、年末〜年始にかけて DCMJ (Defense Committee for Malalai Joya) サイトなどで新たな記事が掲載されていますので以下紹介;



    • 元記事は;
      http://www.irishtimes.com/newspaper/ireland/2009/1231/1224261478042.html
      'Bravest' Afghan woman MP in live link at Galway peace party
      The Irish Times - Thursday, December 31, 2009


      −−−She is due to speak by telephone link to the Galway Alliance Against War gathering in Galway Rowing Club at 7pm tomorrow.  (以下略)


      ゴールウェイ州 (ウィキペディア) はアイルランドの州の名前ですから、「ゴールウェイ反戦同盟」 という活動家たちの集まりでしょう。 no title はボートレースクラブですから、平和活動家達が地元の (多分由緒正しい) クラブで新年を祝うに当たって、マラライさんに電話回線を通じてでゲスト参加してもらう、と云う主旨の様です。会合にふさわしい趣向、このセンスは素晴らしいですね。なお結果については今のところ情報無し;
      • http://irishantiwar.org/node/681
        “The Bravest Woman in Afghanistan” to Speak to Galway on New Year’s Day
        Submitted by Dette_McLoughli... on Sat, 26/12/2009 - 21:54., The Irish Anti-War Movement


        −−−The Galway Alliance Against War is holding a New Year’s Day Peace Party in the Rowing Club, Woodquay, Galway on January 1st starting at 7pm and admission is FREE.

        The Guest of Honour will be Malalai Joya, a female member of the Afghan parliament, who has survived 4 assassination attempts – she is hated by both the Karzai regime that banned her from parliament and the Taliban. (以下略)

今年最も注目したい女性です。

2010-01-03

全国紙5紙の元日社説が語る 2010年テーマ: 日米関係だそうです。

カミの新聞を購読しなくなって久しいのですが、それで不便に感じるのは近隣商店のバーゲン情報が無くなったことくらい。そのかわり国内の複数のメディアサイト、海外の異なる文化圏の複数のメディアサイト (西語・英語で相当カバー出来る) で情報を入手して、興味のあるものをさらに検索し必要に応じて書籍などで掘り下げることとしています。

特に海外の動きに関しては、日本の新聞の報道は殆ど欧米大手メディアに追従している・翻訳しているだけなので見出し程度にしか考えておりませんが、元日の社説に関して全国紙5紙の比較記事を見つけましたので紹介します。各紙の大体の傾向が掴めます;

http://www.j-cast.com/2010/01/01057190.html
新聞社説が語る 2010年テーマは「日米関係」
2010/1/ 1 19:48 J-CASTニュース より抜粋

1月1日、元日。1年の始まりの新聞紙面には各社の特徴が色濃くにじみ出る。2008年は環境問題、2009年は経済・雇用問題に焦点が当てられた。2010年の新聞社説は「日米関係」に注目するが、その書き方には各社の特徴が出ている。 (中略)


  • 朝日、読売は「日米同盟」を焦点あてる

    朝日新聞は今年50周年を迎える「日米安保体制」に焦点を絞った。「いざというときに日本を一緒に守る安保と、憲法9条とを巧みに組み合わせる選択は、国民に安心感を与え続けてきた」と日米同盟が果たしてきた役割を評価 (中略)

    対照的なのが、読売新聞 (中略) 、「民主主義、人権尊重、思想・信条の自由という普遍的価値を共有するアメリカとの関係強化を、アジア・太平洋の平和と安定の基礎に置く視点が不可欠である」
  • 「経済政策」語る日経と「愛国心」訴える産経
    日経新聞や産経新聞、毎日新聞は日米関係に少し触れながらも、他のテーマに字数を割き、それぞれの特色を出した社説を掲載した。 (中略)

    日経は「未来への責任 繁栄と平和と地球環境を子や孫にも」と見出しを打って、財政や社会保障、環境問題で「将来世代」にツケを回すなと主張した。 (中略) 規制緩和による産業振興を求めた。

    「愛国心」の重要性を訴えたのが産経新聞だ。 (中略) いまの国家指導部や国民には「国を思う力」が欠けていると嘆いている。
    昨夏の総選挙で民主党政権を誕生させた国民に対しては、「優しいスローガンやばらまきを歓迎」して、「危機を呼び込んだ」と批判。鳩山政権にも「他者依存や甘えの方向に人心を駆り立てていないか」と疑問を呈し、「『友愛』より『国思う心』で難局を乗り越えてほしい」と注文をつけた。
  • 一方、毎日新聞はどこかのんびりムードだ。今年は平城遷都1300年ということで、奈良・平城京に都を建設した710年のころの日本に注目。内憂外患の大きな危機を克服して、国を再建したという歴史を紹介した。 (中略) 現在の日本でも「発信力を高めることが日本の再建にもつながる」と提言した。

どの新聞の元記事も読んではおりませんが上掲記事を信用するなら、個人的に評価出来るのは1紙の主張のみ;それだけでは不足ですが、まず 「発信力を高める」 ことが今まで以上に必要でしょうね。政権交代はしたものの、まだ 「某国の小判鮫」 程度の評価は変わっていません。例えば、被爆国であることが国際社会での核問題に関する発言力を何ら保証するものではないことは長ぁ〜〜い年月に渡って経験済みですよね? 正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求するなんて、憲法にそう書いてあるだけで行動が伴っていませんね? そんなものが存在するのか/機能させる気があるのか/機能するのか甚だ疑問ながら某国の 「核の傘」 をアテにする様な国である限り、核廃絶なんて某国新指導者のコトバ以上に空しい。 「発信」 以前の問題です。


今更の感はありますが、上掲記事で取り上げられた新聞社 (いわゆる全国紙5紙) についてウィキペディアの記事は;

読売新聞

朝日新聞

毎日新聞

日本経済新聞

産経新聞

おまけ? ですが、引用記事を掲載したJ−CASTは新聞ではありません;

2010-01-02

Amid dark times, meet the most inspiring people of 2009

地下活動を余儀なくされているマラライ・ジョヤさんを支援する Defense Committee for Malalai Joya サイトのトップページに紹介されております記事を紹介;

http://www.malalaijoya.com/dcmj/joya-in-media/410-amid-dark-times-meet-the-most-inspiring-people-of-2009.html1
Amid dark times, meet the most inspiring people of 2009 (The Independent)
Thursday, 31 December 2009

f:id:El_Payo_J:20100102220747j:image

出典: 下掲 THE INDEPENDENT 紙記事
Change we can believe in: clockwise from bottom left, Evo Morales, Malalai Joya, Peter Tatchell, Liu Xiaobo, Amy Goodman, and Denis Mukwege
※ おもしろい紹介の仕方です;左下から時計回り。私が顔と名前がわかったのは3人 (エボ、マラライ、エイミー) 、名前は存じ上げていたのがひとり (劉暁波) 、あとお二人は不勉強で顔も名前もわかりませんでした (汗−−−)

この元記事は、イギリス第三の政党自由民主党寄りの新聞と云われる THE INDEPENDENT (インデペンデント (ウィキペディア)) の "Opinion" に12月30日付け掲載されたもの;

Johann Hari: Amid dark times, meet the most inspiring people of 2009
Wednesday, 30 December 2009, The Independent

−−−The left-wing newsman Wes Nisker said in his final broadcast: "If you don't like the news, go out and make some of your own." I want – in the final moments of 2009 – to celebrate the people who, this year, did just that: the men and women who didn't slump, but realised that the worse the world gets, the harder people of goodwill have to work to put it right. (以下略)

当サイトでも紹介していますマラライさんと、2009年10月18日付け記事でフィデルのブログ経由紹介しましたエボ・モラレス大統領のお二人については "Inspiration Three: Evo Morales and Malalai Joya." と、一緒に紹介されています。以下、それ以外の方々の簡単な紹介です;

  • "Inspiration Five: Peter Tatchell."
    活動分野が大変広いのですが、記事中ではゲイ (ヘテロに対するホモセクシュアルの意味での) の人権擁護のパイオニアであることを中心に紹介されています。

2010-01-01

2010年明けましておめでとうございます。

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※ デザインは、無料素材倶楽部 さんのものを利用させて頂きました。


記事DBメンテナンスのため、1月1日から3日の間に半日〜1日当ブログを非公開とします。