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翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 RSSフィード

【09Dic10 00:45 更新】
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『翻訳』 とは、異なる言語間で文章を置き換えて表す技術です。 『ルス、闇を照らす者』 と云う翻訳書の背景およびそれに込められた普遍性のあるメッセージの考察をコアに、 「翻訳」 された米州を中心とする国際情勢に関する記事や話題、フラメンコ・一部フォルクローレ・ハンパな理系の話題など私の趣味の世界も紹介します。


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2010-08-30

翻訳家 山岡朋子さん その81  『ルス、闇を照らす者』 :  アルゼンチン 過去の清算は終わらない その8

少し動きがありましたのでまとめて紹介;


【Carla Graciela Rutila Artes さんのケース】


Carla, la joven de la prodigiosa memoria

Página12, 20 de agosto de 2010, ABUELAS DE PLAZA DE MAYO


−−−Uno de los testimonios más importantes en el juicio oral y público que se sigue a los responsables de los múltiples delitos de lesa humanidad cometidos en Automotores Orletti es el que ofreció el 12 de agosto Carla Artés Company, quien, junto con su madre, Graciela Rutila, permaneció en ese centro clandestino de detención hasta que el asesino y torturador Eduardo Ruffo se apropió de ella. "Debo suponer que la persona que me llevó debe ser la misma que asesinó a mi madre", dijo Carla en una parte de su preciso relato, clavando su mirada en Ruffo, pero el cobarde inclinó su cabeza hacia el piso. "No tenía dudas de que no aguantaría mi mirada", diría luego de prestar su testimonio. (以下略)


  • Después de 23 años Carla pudo volver a Argentina para declarar contra su apropiador Eduardo Ruffo
    Buenos Aires, 19 de agosto de 2010, ABUELAS DE PLAZA DE MAYO


    El caso de Carla Graciela Rutila Artes se enmarca, como el de otros niños apropiados durante la última dictadura militar Argentina, dentro del conocido Plan Cóndor. Luego de 23 años, Carla ha decidido visitar Argentina para testificar contra su apropiador y reconocido represor Eduardo Alfredo Ruffo, en el juicio por crímenes de lesa humanidad perpetrados en el centro clandestino de detención (CCD) de la Capital Federal Automotores Orletti, el destino de los detenidos-desaparecidos del Plan Cóndor. (以下略)

  • Hija de desaparecidos testifica en contra de su apropiador
    Jueves, 19 de agosto de 2010 02:38 p.m., Noticias de actualidad en MSN Latino


    −−− Carla, hija del uruguayo Enrique Luca López --asesinado en 1976-- y Graciela Rutila Artes --todavía desaparecida-- pudo identificar y enfrentarse en la sala del tribunal a quien la crió durante nueve años hasta que en 1985 ella conoció su verdadera identidad gracias a la asociación Abuelas de Plazo de Mayo. (以下略)




その他関連ニュースは;











Las Abuelas とクリスティーナ大統領の健闘に期待。悪名高き 『コンドル作戦』 については ラテンアメリカ:米政府は“コンドル作戦”を知っていた / JanJanニュース 等報道されていますが、当時の南米軍事独裁政権のアカ狩りはアメリカの政策に合致しており、「知っていた」 どころかもっと積極的な関与があった筈。たとえ裁けないにしろ、個々のケースの調査の積み重ねでそれが明らかになることを期待しています。

2010-08-29

大災害のモト: 氷河湖決壊の危険性、火山噴火

2010年3月22日付け アイスランドの特異な火山活動 - 翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 で紹介しましたアイスランドでの火山噴火による氷河湖決壊洪水の可能性に続いて今度はモンブランの氷河湖決壊の危険性について調べていましたら、更にスマトラ島北部での火山噴火のニュースも流れています;


仏モンブランの氷河下に巨大湖、決壊すれば900世帯に被害

2010年08月26日 13:00 発信地:サンジェルベ・レ・バン/フランス, AFPBB News


−−− テートルース(Tete Rousse)氷河の下の「湖」には推定6万5000立方メートルの水がたまっており、氷によって大きな圧力がかかっている。決壊した場合、水は1時間半で近くのサンジェルベ谷に流れ込むと見られ、地元の町サンジェルベ・レ・バン(Saint-Gervais-les-Bains)のジャンマルク・ペイエ(Jean-Marc Peillex)町長は約900世帯に被害が及ぶと懸念を表明している。


 同地では1982年、同じように氷河の下にできた「湖」が決壊して洪水となり、土石流がビオネ(Bionnay)村を飲み込み、175人が死亡している。(c)AFP/Estelle Emonet


65,000立米ってことは、各辺187メートルの立方体に相当。多いのか少ないのかピンと来ませんが、谷に勢いよく流れ込めば土石流を発生させるには十分そう。


  • 上掲地名を探して見ると;


    f:id:El_Payo_J:20100829194558j:image
    赤い風船が サンジェルベ・レ・バン町
    青い風船が ビオネ村
    出典: Google Earth
    座標: 45.873756,6.726723 付近鳥瞰

  • Tête Rousse Glacier - Wikipedia


    The Mont Blanc glacier flood was a damaging flood near Mont Blanc, France, which occurred in 1892. In the disaster, a subterranean glacial lake burst from beneath the Tête Rousse glacier on the mountain and flooded the Saint Gervais valley, killing 175 people.

  • 氷河融解 - Wikipedia


    経過と現状・将来予測 − 低緯度・中緯度


    世界氷河モニタリングサービス(WGMS)は5年ごとに氷河の状況をまとめた報告書 *1 を出している。それによれば、1995年〜2000年の間にアルプス山脈の氷河のうち、スイスの110個のうち103個、オーストリアの99個のうち95個、イタリアの69個の全て、フランスの6個の全てが後退した。


    影響


    氷河の融解により考えられる影響は、多岐にわたる。


    まず、洪水が発生することが考えられる(氷河湖決壊洪水)。好天によって融解が一時的にスピードを速めたり、雨によって大量の氷河が溶け出したり、氷河湖が崩壊したりすることで、下流に鉄砲水や土石流として大量の水が押し寄せるようなことが増加すると考えられる。実際に、スイスのアルプス山麓の村では数十年に一度という洪水が起きている。 (以下略)

インドネシア・スマトラ島で火山が噴火

8月29日17時12分配信 CNN.co.jp


(CNN) インドネシアの北スマトラにあるシナブン山が29日未明、噴火した。シナブン山が過去に噴火したのは400年以上前で、火山地質災害軽減センターは同山を休火山に分類していた。 (以下略)



    • f:id:El_Payo_J:20100829204707j:image
      出典: Google Map、座標: 3.171368,98.390808 付近鳥瞰


    • Mount Sinabung - Wikipedia


      Mount Sinabung (Indonesian:Gunung Sinabung) is a Pleistocene-to-Holocene stratovolcano of andesite and dacite in the Karo plateau of Karo Regency, North Sumatra, Indonesia. Many lava flows are on its flanks. Solfataric activities (cracks where steam, gas, and lava are emitted) were seen at the summit in 1912, but no historical eruptions had been recorded until the eruption in the early hours of 29 August 2010. (以下略)

災害は忘れた頃にやって来ると言いますから、地震と火山の巣である日本も安全ではなさそう。アメリカだって、 イエローストーン - Wikipedia の下にはほぼ公園全体の面積に等しい巨大なマグマ溜まりが確認されており、噴火の際には地球規模での気候変動を誘発すると言われています。気候変動については人類の活動が影響を及ぼしている可能性がありますが、地球の活動はちっぽけな人類などお構いなしに進みます。なのに戦争と云う破壊行為に血道を上げるのは、自殺行為ですね。

.

*1World Glacier Monitoring Service Hom 参照。なお中間データとして preliminary glacier mass balance data 2007/2008 も掲載されています。

2010-08-28

お仏蘭西のジプシー差別 その2、 ついでにフラメンコ と ベリーダンスのこと

2010年8月01日の 欧米のイスラム蔑視・危険視、 お上品なお仏蘭西の お下劣な 差別 −−− ついでにフラメンコ - 翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 で紹介した、猿居士によるロマ (ジプシー) 排除が始まり、 「国際的」 な批判を浴びています;


  • <フランス>ロマ国外送還に内外から批判強まる 右派も反発
    8月26日19時15分配信 毎日新聞


     仏政府報道官によると、サルコジ大統領は夏休み明けの閣議(25日)でロマなどの送還を継続する方針を表明した。ベッソン移民相は25日、AFP通信に対し、今年に入ってから同日までに8030人の不法滞在者をルーマニアとブルガリアに送還したと明らかにした。送還された者の大半はロマ。26日にはさらに283人が送還されるという。


     だが、送還への海外での反発拡大を受け、国内右派陣営からも批判の声が上がっている。12年の大統領選挙を視野に中道右派新党「共和国連帯」を旗揚げしたドビルパン前首相は仏紙ルモンドへの寄稿で「仏国旗の汚点」とサルコジ政権の対応を糾弾し、ラファラン元首相も「行き過ぎだ」と同調した。 (以下略)


    ユダヤはさっさと出て行け、と失言しただけで制裁を受けた某ベテラン女性ジャーナリストとはえらい違い。ユダヤとロマの扱いが何故こうも違うのか、理解に苦しみます。欧米先進国のレベルはこんなもの。本音・本性が現れる、と云う意味で、経済悪化も捨てたものではない。






f:id:El_Payo_J:20100828215151j:image

出典: Romani diaspora - Wikipedia

フランスにおけるロマ民族居住者は公式には50万人〜実際には120から130万人。これだけの人数を 『追い出す』 つもりの猿居士は気が狂っているとしか思えない。これって、明らかな人権侵害ですよ。フランス国民は某国民ほど政府の情報操作に騙されているとは思えませんから、さっさと猿のクビを飛ばして欲しいものです。


ERRC.org - European Roma Rights Centre



Mundo Gitano - Federación Maranatha



で、ロマ 〜 ジプシー 〜 スペイン と来ると、どうしてもフラメンコに目が行ってしまいます。上掲最後に紹介のサイトに掲載された記事をひとつ紹介; ⇒ AGUSTÍN VEGA CORTÉS El flamenco, patrimonio cultural de los gitanos


私の理解では、ロマ (ジプシー) は定着した各国の風土にあわせた独自の文化を醸成させて来ました。音楽で有名なのは、ハンガリーの ツィンバロム - Wikipediaチャールダーシュ - Wikipedia 、南スペインのアンダルシア地方起源のフラメンコですね。そうそう、トルコのベリーダンスの音楽もロマ起源。 ⇒ ロマ音楽 - Wikipedia


ベリーダンス - Wikipedia に以下記述があります;


トルコの様式 (中略)


−−−トルコのベリーダンスはオスマン帝国のスルタンの宮殿にあるハレムに深いルーツを持ってはいたが、今日のトルコのベリーダンスは、エジプトやシリア、レバノンと言った「姉妹」様式よりもロマ民族やローマ人の様式により強く影響を受けた、「オスマン帝国のラカス(rakkas)」から世界中に知られるオリエンタルダンスへと発展を遂げている。


トルコの法律は、エジプトのようにダンサーの踊りの様式や衣装に制限を課さなかった(エジプトでのダンサーたちは舞台活動と腰回りを用いた特定の振り付けを禁じられていた)ため、トルコのダンサーたちはエジプトのダンサーたちより表面上の表現手段がしばしば豊かである事も見受けられる。また、トルコ・ダンスがロマ人のルーツに近いままなのは、トルコ人のダンサーや音楽家たちがロマ民族の遺産をそのまま踏襲しているからである。しかしながら、ロマ人の遺産を引き継ぐ人々もまたターキッシュ・オリエンタル・スタイルとは違う独自のスタイルを確立した事も書き留めておかなければならない。 (以下略)


トルコのベリーダンサー・音楽家たちが、ロマの遺産 (別に滅びた訳ではないから、奇異な感じはしますが) を引き継ぐ一方で独自に進化させている点はフラメンコも同じ。


道草ついでに; 私はドバイで砂漠ツアー付属の観光客用ベリーダンスしか見たことがありませんが、トルコのものとして以下紹介。ただし音楽についてはわかりません;

D

Title: Sema Yildiz Bellydance Istanbul


D

Title: Sema Yildiz Bellydance Istanbul 2


このダンサーご本人のサイトにも多数ビデオがアップされています;

VIDEOS of SEMA YILDIZ 2007-2008

出典: SEMA YILDIZ BELLYDANCE TEACHER

この方は来日経験もおありの様です。参考とさせてもらったのは; トルコのベリーダンサー - (トルコ) All About


最後に、子供の歌うフラメンコ; 実に堂に入っています。フラメンコの世界では、 『ヒターノ (ジプシー) の血筋』 はひとつのステータスです。この 『血』 とは血液・DNAなど遺伝的な要素もあるのでしょうが、それよりむしろ生まれ育った環境が一番大きいのだと思います。この子の素性はわかりませんが、小さい頃から自然に、あるいは生活のために歌うことで引き継がれて行くのでしょう。 (勿論ジプシーではない "Payos" にも素晴らしいアーチストは多い。念のため)


D

Titulo: niño canta flamenco 191

もう時効でしょうし、私も吸いますから言えた義理ではありませんが、タバコはヤバいかな?

2010-08-27

スティーブン・ホーキング博士のこと: 日本語版ウェブサイト ・ ケータイサイトの紹介

2010年7月11日付け スティーブン・ホーキング博士は大好きなのだが−−− - 翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 で紹介しました、ホーキング博士と娘のルーシーさん共著の既刊2冊の "George's Secret Key To The Universe Books" シリーズ完結編が間もなく出版される様です。翻訳書出版の岩崎書店さんが洒落た特設サイトを開設しておられますので紹介;


  1. ホーキング博士のスペースアドベンチャー


  2. ホーキング博士のスペースアドベンチャー特設サイト『宇宙への秘密の鍵』『宇宙に秘められた謎』/岩崎書店


  3. ケータイ特設サイト: http://iwasaki-hawking.com
    (上掲サイト2に 2次元バーコードあり)

この3冊目については、博士のサイトでは2010年発売予定である旨予告アリ; ⇒ George’s Secret Key To The Universe Books


なお娘のルーシーさんはジャーナリスト・作家としてご活躍; ⇒ Lucy Hawking - Wikipedia


私は読んだことはありませんが、父である博士との共著に先立つ既発表2作品は;


  1. デビュー小説 "Jaded"
    Paperback: 208 pages, Publisher: Unknown (March 29, 2005)
    ISBN-10: 1615549145 / ISBN-13: 978-1615549146 /ASIN: B000H2MPZ4


  2. "Run for Your Life "
    Paperback: 320 pages, Publisher: Plume (July 25, 2006)
    ISBN-10: 9652291943 / ISBN-13: 978-9652291943 / ASIN: B000VYMWB0

"George's Secret Key To The Universe Books" シリーズは児童書として分類されていますが、難解な理論を誰にでもわかり易く・親しみ易く記述するのは本当のエキスパートにしか出来ない技です。英語を母国語としなくても宇宙に興味があるなら原書は辞書無しで読んでみる価値がありますし、翻訳書はお子さん用だけではなく自分の理解を確かめる上でも最高の教材と思います。

2010-08-26

山崎淑子さんのこと: 冤罪、不平等条約、国民不在のアメリカの司法

昨日の アフガニスタン情勢: オバマの侵略戦争がもたらしているもの 続報3 および 山崎淑子さんのこと - 翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 にて紹介の、米国の9−11報復による冤罪で投獄された山崎淑子さんに関するビデオを見直しています。ジャーナリスト岩上安身さんのページ、別のビデオおよび幾つかのキーとなる項目のリンクのみ紹介;


Web Iwakami - 岩上安身オフィシャルサイト

山崎淑子さんインタビュー 2010年8月10日







    • 日米安全保障条約
    • 砂川事件最高裁判決
    • 日米地位協定
    • 思いやり予算
    • 在日米軍
    • 自衛隊海外派遣
    • 在日米軍裁判権放棄密約事件
    • 日米核持ち込み問題
    • 年次改革要望書
    • 規制緩和
    • 日米構造協議
    • BSE牛肉輸入再開問題




私は主に 『アメリカの裏庭』 中南米を中心としてアメリカ政府の懲りない暴力的な外交手法を観ていますが、米国内の司法のあり方も大変疑問。特に9−11以降、定義のはっきりしない、従ってその認定が極めて恣意的である 「テロ容疑者」 の扱いはマトモな法治国家のそれではない。いかに世論操作に長けているか、と云うことでもありますが。アメリカの弁護士が 『胡散臭い商売No.1』 と考えられていることは、彼らが生きている法体制の下では当然そう有らざるを得ないからかも。


山崎さんは日本人個人として冤罪の犠牲になられた訳ですが、アフガニスタンやイラク *1 は国として冤罪の被害者になり苦しんでいる、と考えます。レベルは異なるものの、本質は同じ。 『不平等条約』 についても、これは日米間のみならずアメリカが世界中に当然のこととして要求しているものです。 「そのスジのかた」 と同じ。お断り申し上げると、何が起きるかは−−− それを取り締まることの出来る上部組織がないのが問題。


ビデオを観ていると腹が立つと同時に、手足を縛られたマスコミや日本のお役人さま達も可哀そうかな? と云う気が少しだけします。社会的使命なんて考えていたらイノチやクビが幾つあっても足りないのは事実かも知れませんが、その犠牲となっているひとがいることは忘れて欲しくない。同時に、アメリカが世界中に押し付け、それを賞賛する輩も多い 「自由」 だの 「人権」 だの 「民主主義」 なんて、この程度のものであることも。奴隷として生きることもそれなりに快適でしょうが、いつか放り出されることも。 (例えばキューバやベネズエラなど問題だらけであることは事実ですが、ではアメリカより 「劣って」 いると言い切れるのか?)


(多分 続く)


.

*1:余談ですが、サダム・フセインによるクェート侵攻でさえ、WW2での真珠湾奇襲と似た様な状況で起こったもの、あるいはもっと過激には、アメリカに騙されて、と云う観方もあります

2010-08-25

アフガニスタン情勢: オバマの侵略戦争がもたらしているもの 続報3 および 山崎淑子さんのこと

『イラク撤退』 に際し、オバマが演説を行う予定であることが報道されています;

米大統領、31日にイラク演説

8月25日1時13分配信 時事通信


−−−イラクの米軍戦闘部隊の撤退完了という節目を迎えたのを機に、今後の対イラク政策やアフガニスタンでの対テロ戦争について戦略を示す。

内容によってはオバマの致命傷になるかな、と期待? しているのですが。


ところでアメリカがアフガニスタン (およびイラク) に侵略するきっかけとなった例の9−11 (同時多発テロ - Wikipedia) に関して、アメリカによる 『報復』 に巻き込まれた日本の方についてのビデオがYouTubeにアップされていますので紹介。日本にとってより身近に感じられるでしょう;


100810山崎淑子さんインタビュー01.flv

このページから、計21に分割されたインタビュービデオにアクセス可。以下、説明を引用しますと;


  • 2010年8月10日フリージャーナリストの岩上安身さんが、米国の報復によって投獄された山崎淑子さん(「サラ」は米国での通称)にインタビューを行っています。


    ○山崎淑子さんインタビュー(目次)


    1. アメリカで働きはじめた経緯
    2. 9・11が起こる前のニューヨーク。かすかな疑心
    3. 散歩中の視界に、立ちのぼる黒煙。「第二の真珠湾だ!神風だ!テロだ!」
    4. 真珠湾という言葉から透けて見えた米国の思惑。崩壊しないはずのビルが!?
    5. ラジオから消えてゆく『イマジン』
    6. グランド・ゼロへ。地下からあがる炎
    7. 被災後の日々
    8. 真実を語ることの危険性。日本人からの警告
    9. 涙を浮かべる父親の姿を見て
    10. 違和感の連鎖。FBI・CIAによる家宅捜索
    11. なだれ込んできた検察。共謀罪の恐ろしさ
    12. 殺処分された愛犬。血に染まってゆく畳
    13. 日米犯罪人引渡し条約
    14. 弁護士Aの偽証
    15. 米国に縛られた手足。司法取引詐欺
    16. 弁護をしないヤメ検弁護士。知的虐待
    17. 出獄した眼の前に立ちふさがる護送車
    18. 出獄への見えない力。囚人服のまま成田へ
    19. 生きる
    20. いま伝えなければならないこと
    21. 日本の真実

アフガニスタン情勢については;



現在アフガニスタンの治安を劇的に悪化させているのは間違いなくアメリカ/NATO軍ですが、アフガニスタン国内での問題勢力はタリバンだけではなく、麻薬取引などでも肥え太る Warlords (軍閥とでも訳されるのでしょうか、要は民兵およびその親玉) あるいは単なる犯罪者と化した一部の ムジャーヒディーン - Wikipedia 、いずれもマラライさんが命を賭して度々糾弾している輩です。そんな連中が議会で大手を振って闊歩する異常な状況が無くならない限り、ミンシュシュギだのヘイワだのジンケンだの、全ては絵に描いた餅。アフガニスタンでも、山岡朋子さん (横山朋子さん名) 翻訳の 『ルス、闇を照らす者』 に描かれたアルゼンチン軍政下の犯罪を不問とする恩赦法に相当する法律 (amnesty) が成立している様ですが、アルゼンチン同様にそれを違憲として彼らを過去に遡って裁くところまで行って初めてスタートラインでしょう。本来 「多国籍軍」 やら 「国際社会」 に期待されていたのはそこだった筈ですが、結果は全く逆。撤退が遅れれば遅れるほど事態は悪化することは明らか。





食料危機に関しては、戦場となっているアフガニスタンのリスクが高いのは当然としても、食料を浪費するスタイルが身に付いてしまった先進国にも必ずツケは回って来ます。気候変動リスク (最近のロシアなどいい例) のみならず、無責任な投機による価格変動、 「大量・安定生産」 される穀物や肉の安全性のリスクなど常につきまといますから、食料自給率の極端に低い (確か40%前後) 日本などひとたまりも無い。食料危機の際、輸入が安定して続く保証はどこにもありませんから。


アフガニスタンで起こっていることは、どうしても他人事にはおもえません。

2010-08-24

グアンタナモ収容所はどうなっている? オバマの公約無視

先日紹介の オバメーター によると 『進行中』 ですが、実質 Failed でしょう;


Guantanamo Bay detention camp

(日本語版ウィキペディアの記事はあまりにチャチ)


PolitiFact Close the Guantanamo Bay Detention Center - Obama promise No_ 177


  • 公約の元: BARACK OBAMA: THE WAR WE NEED TO WIN (pdf)


    以下抜粋;
    4. RESTORING OUR VALUES


    • Close the Guantanamo Bay Detention Center. Guantanamo has become a recruiting tool for our enemies. The legal framework behind Guantanamo has failed completely, resulting in only one conviction. President Bush’s own Secretary of Defense, Robert Gates, wants to close it. Former Secretary of State Colin Powell, wants to close it. The first step to reclaiming America’s standing in the world has to be closing this facility. As president, Barack Obama will close the detention facility at Guantanamo. He will reject the Military Commissions Act, which allowed the U.S. to circumvent Geneva Conventions in the handling of detainees. He will develop a fair and thorough process based on the Uniform Code of Military Justice to distinguish between those prisoners who should be prosecuted for their crimes, those who can’t be prosecuted but who can be held in a manner consistent with the laws of war, and those who should be released or transferred to their home countries.


    この様なタワゴトを、スペイン語では "pura paja" と呼びます。ベネズエラで頻繁に聞いたコトバ、権威ある? Real Academia のオンライン辞書 によると "7. f. Lo inútil y desechado en cualquier materia, a distinción de lo escogido de ella." あるいは "10. f. El Salv. tontería (‖ dicho o hecho tonto)." または "11. f. El Salv. fanfarronería (‖ dicho o hecho propio del fanfarrón)." だそうです。

最近の動向に関する報道は;

  • Guantanamo judge says sees no torture of Canadian
    Sat Aug 21, 1:46 pm ET, MIAMI (Reuters)


    A military judge has ruled there is no credible evidence that a Canadian prisoner on trial in Guantanamo on murder and terrorism conspiracy charges was tortured into confessing after his capture in Afghanistan. (以下略)

  • 米連邦地裁、グアンタナモ収容のイエメン人釈放を命令
    8月17日14時9分配信 CNN.co.jp


    −−−(CNN) 米コロンビア地区連邦地裁は16日、米政府に対し、キューバの米軍グアンタナモ基地に9年近く収容されていたイエメン国籍の容疑者の釈放を命じる判決を言い渡した。


    アドナン・ラティフ容疑者(34)は2001年にパキスタンの当局に拘束され、02年にグアンタナモに移送された。米政府側は、同容疑者が国際テロ組織アルカイダのメンバーだと主張していたが、ケネディ裁判官は判決で、「(米政府側は)拘束の合法性を証明できなかった」と結論付けた。 (以下略)



Close Gitmo & End Military Commissions / ACLU American Civil Liberties Union によると、2010年1月末現在 (サイトに掲載されている最新ニュースの日付から) まだ198人が拘束されていた勘定。大半は恐らくテロと無関係でしょう。自分の同胞や親兄弟を殺されて報復を考えるのは、何の解決にもならないと云うリクツは別にして、報復の念にかられることは止むを得ない。 「国際社会」 も 「国際法」 も加害者を裁いてくれませんから。アメリカ自身が9−11の報復 (本来真犯人がわからない以上、報復など有り得ませんが) に何をしたか考えればわかること。世界中に紛争と暴力の種を蒔き、戦争を煽ってあるいは起こして自国民・他国民のいのちの犠牲の上に自国の軍事産業に儲けさせ、報復の危険性を自国民に提示することで 『安全保障』 政策を正当化して軍備および国民監視に邁進し、ますます自国への憎悪を煽り−−−の悪循環。それこそがネライなのでしょうが。以下、幾つかのサイトを紹介;



戦争に関してオバマはブッシュの戦争を踏襲あるいはエスカレートさせていますから、拷問などに代表される人権侵害に関して全責任を負っています。幾らパーとは云え、コトの重大さを認識してるのかな? アメリカの有権者の良識に期待。

2010-08-23

オバマの言論統制、情報操作  その2: WikiLeaks をめぐるドタバタ

アメリカ政府にとって大変都合のよろしくない情報を暴露したウィキリークスに対する嫌がらせが露骨になって来ました。自国民および 「国際社会」 にひた隠しにしている侵略戦争の実態が明るみに出ますから、黙らせたいでしょう。もしこれが中国政府のことであったら、アメリカはそれこそ鬼の首でも獲ったかの様に 「弾圧」 として糾弾するのでしょうが、自分のこととなると屁理屈オンパレード、身勝手な政府です;


WikiLeaks Home

Afghan War Diary, 2004-2010


  • ウィキリークス創設者、指名手配取り下げ
    8月21日23時13分配信 読売新聞


    −−− 検察の広報担当者は21日、同氏から暴行されたとする2人の女性の告発を元に20日夜に逮捕状を出したと述べた。ところが21日夕になり、首席検察官が「強姦があったと考える理由はない」とする声明を出し、撤回した。 (以下略)


    全くお粗末極まりない検察、某国に圧力かけられた裏のドタバタが透けて見えます。



「米国は、米国とそのパートナーの国民の生命を危険にさらし、安全保障をおびやかす機密情報の公開を強く非難する」 と云うのが屁理屈ですが、自分達が被侵略国の国民の生命を危険にさらし、被侵略国および周辺地域の安全保障をおびやかしていることに対しては一切考慮していない、いやその必要さえ無いと公言しているに等しい。そんなことを、アメリカ国民は理解し許しているのか?


  • 不都合な真実:誰もこれを暴虐暴政と呼ばない / シェルドン・リッチマン
    益岡さん訳、最終更新:2010-08-20 09:59:26、みんなの翻訳


    Wikileaks、そして米軍の情報をリークした英雄的存在のおかげで、今や、これまで私たちが思っていたよりもはるかに多くの罪のないアフガニスタン人文民を米国政府が殺してきたことが明らかになった。さらに私たちは、米軍と諜報要員が、アフガニスタンをうろついて「悪党」とおぼしき者たちを暗殺していることも知った。彼らが殺した人々がのちにまったく「悪党」でなかったことがわかることもあった。「タリバン」といった「悪党」は、実際のところ暗黙裡に次のように定義されている。すなわち、米軍による占領そして米軍が権力の座に据えている腐敗した傀儡政権に抵抗する人々すべて


    我々の誤指導者と誤議員たちは、我々の名をつかって他にどんな残虐行為を犯しているだろうか? (以下略)

  • http://www.rawa.org/temp/runews/2010/08/19/why-wikileaks-must-be-protected.html
    Why WikiLeaks must be protected
    John Pilger, The New Statesman, August 19, 2010 (RAWA 掲載)


    −−− A duty to publish


    On 16 August, the Guardian, citing Daniel Ellsberg, described the great Israeli whistleblower Mordechai Vanunu as "the pre-eminent hero of the nuclear age". Vanunu, who alerted the world to Israel's secret nuclear weapons *1, was kidnapped by the Israelis and incarcerated for 18 years after he was left unprotected by the Sunday Times, which had published the documents he supplied. In 1983, another heroic whistleblower, Sarah Tisdall, a Foreign Office clerical officer, sent documents to the Guardian disclosing how the Thatcher government planned to spin the arrival of US cruise missiles in Britain. The Guardian complied with a court order to hand over the documents, and Tisdall went to prison.


    The WikiLeaks revelations shame the dominant section of journalism, devoted merely to taking down what cynical and malign power tells it. This is state stenography, not journalism. Look on the WikiLeaks site and read a Ministry of Defence document that describes the "threat" of real journalism. And so it should be a threat. Having skilfully published the WikiLeaks exposé of a fraudulent war, the Guardian should now give its most powerful and unreserved editorial support to the protection of Assange and his colleagues, whose truth-telling is as important as any in my lifetime. (以下略)

  • The Laureate and the Leaker: Swedish Warrant a Salvo in Team Obama’s War on Wikileaks
    Saturday, 21 August 2010 21:58, Chris Floyd's Empire Burlesque


    −−−We have the President of the United States -- who has already openly proclaimed his "right" to assassinate anyone on earth, including American citizens, without the slightest due process of law, simply at his arbitrary command -- now feverishly expanding the use of death squads, whose stealthy night raids on sleeping villages have already killed a vast number of innocent civilians in Afghanistan (as the Wikileaks documents show). This same administration is now running "black ops," secret armies, proxy wars and other covert activities in more than 75 countries around the world. That is to say, the Obama Administration is now murdering people in their beds, fomenting bloody ethnic conflict, supporting and/or carrying out acts of terrorism, spreading corruption, assisting dictators, arming warlords, spreading hate and suffering all over the world -- and doing it knowingly, proudly. ("Evil in broad daylight" indeed, as Arthur Silber details here.) (以下略)

    • The Accomodationists: Memo to Liberals on the White House Death Warrants
      Thursday, 08 April 2010 16:12, Chris Floyd's Empire Burlesque


      Let us hear no more excuses for Barack Obama. Let us hear no more defenses, no more special pleading, no more extenuations. Let us have no more reciting of the "pressures" he is under, of the "many obstacles" that balk him in his quest to do us good, of the "bad advisors" who are swaying him to unworthy acts against his will. Let us be done at last with all these wretched lies, these complicitous self-deceptions that are facilitating atrocity and tyranny on a monstrous scale. (中略)


      When you support him (注: Barack Obama を指す), when you defend him, when you excuse him, it is arbitrary murder that you are supporting. It is the absolute negation of every single principle of enlightenment and human rights professed by liberals, progressives -- indeed, by honorable people of every political stripe -- for centuries. (以下略)


にやけたオバマに全ての侵略から手を引かせることが出来れば万々歳ですが、それが出来ないなら、少なくともアメリカ政府がどんな理屈で、どんな手段で、どんな逃げ道を用意しながら自分達に不都合な人達や他国民を抹殺しているか 「国際社会」 が認識するだけでも意義があるとおもう。


.

2010-08-22

アフガニスタン情勢: オバマの侵略戦争がもたらしているもの 続報2

更に幾つかの記事を紹介;


【アメリカ三流雑誌による侵略戦争正当化関連】


  • “Time” exploits victim to promote war
    Green Left, August 15, 2010 (RAWAサイト掲載)


    −−−In return for allowing Time to publish her photo, Aisha was flown to the US for reconstructive surgery. However, although Time ensured her mutilated face was seen worldwide, they appear less keen for her voice to be heard.


    “I heard Aisha's story from her a few weeks before the image of her face was displayed all over the world”, Ann Jones, author of Kabul in Winter, wrote in the August 12 Nation. “She told me that her father-in-law caught up with her after she ran away, and took a knife to her on his own; village elders later approved, but the Taliban didn't figure at all in this account.


    “The Time story, however, attributes Aisha's mutilation to a husband under orders of a Talib commander, thereby transforming a personal story, similar to those of countless women in Afghanistan today, into a portent of things to come for all women if the Taliban return to power.” (以下略)


    この記事中にマラライさんコメントが記載されていますが、元の記事は以下の通り;

  • Abuse of women on the rise since start of war, claim critics
    Latest update: 01/08/2010, France24


    Afghan politican Malalai Joya "There is no doubt that the Taliban are misogynist barbarians but the US can be a good match for them for the war crimes that it has committed in these nine years, killing around 8,000 civilians in their military operations. They publish disturbing pictures such as that of Aisha but the heart-wrenching and depressing photos of innocent children, women and men killed in their air strikes gains less exposure and they do their best to hide it or, much worse, justify it by calling those innocent people insurgents and shamelessly decrease the death tolls."


    −−−Malalai Joya said she would be “very happy” to see foreign troops leave. “Currently, Afghan people especially women are squashed between three enemies: Taliban, fundamentalist warlords and (US/NATO) troops. If the foreign enemy leaves the Afghan grounds my people would face two internal enemies.


    “The US used the plight of Afghan women as an excuse to occupy Afghanistan in 2001 by filling television screens, Internet pages and newspapers with pictures of women being shot down or beaten up in public. Once again, it is moulding the oppression on women into a propaganda tool to gain support and staining their hands with ever-deepening treason against Afghan women,” Joya added. (以下略)


    記事中言及されている、WikiLeaksに暴露されたCIAレポートは以下の通り;


    • Bretigne’s Blog
      ※ 以下引用する関連記事は、いずれも秀逸と思います;⇒

    • Saving Women and Preventing Genocide: The Real Reasons We’re in Afghanistan Now
      by Bretigne Shaffer, August 10, 2010 / LewRockwell_com


      −−− As Qayoumi’s photo essay ( 下に掲載) demonstrates so clearly, Afghanistan is not a devastated nation because its people "have a 1200 AD mentality." It is devastated because it has been invaded and occupied by hostile foreign powers for years. Anyone who truly cares about the welfare of the Afghan people would do well to remember this fact before proposing more of what has caused that country’s problems as their solution.

    • Once Upon a Time in Afghanistan...
      副題: Record stores, Mad Men furniture, and pencil skirts -- when Kabul had rock 'n' roll, not rockets
      BY MOHAMMAD QAYOUMI | MAY 27, 2010, Foreign Policy


      −−− Many assume that's all Afghanistan has ever been -- an ungovernable land where chaos is carved into the hills. Given the images people see on TV and the headlines written about Afghanistan over the past three decades of war, many conclude the country never made it out of the Middle Ages.


      But that is not the Afghanistan I remember. (以下略)

    • Recalling Pol Pot’s Terror, But Forgetting His Backers
      by John Pilger, January 31, 2004 / LewRockwell_com


      −−− The genocide in Cambodia did not begin on April 17 1975, "Year Zero." It began more than five years earlier when American bombers killed an estimated 600,000 Cambodians. Phosphorous and cluster bombs, napalm and dump bombs that left vast craters were dropped on a neutral country of peasant people and straw huts. In one six-month period in 1973, more tons of American bombs were dropped on Cambodia than were dropped on Japan during the second world war: the equivalent of five Hiroshimas. The regime of Richard Nixon and Henry Kissinger did this, secretly and illegally.


      Unclassified CIA files leave little doubt that the bombing was the catalyst for Pol Pot's fanatics, who, before the inferno, had only minority support. Now, a stricken people rallied to them. In Panh's film, a torturer refers to the bombing as his reason for joining "the maquis": the Khmer Rouge. What Nixon and Kissinger began, Pol Pot completed. And having been driven out by the Vietnamese, who came from the wrong side of the cold war, the Khmer Rouge were restored in Thailand by the Reagan administration, assisted by the Thatcher government, who invented a "coalition" to provide the cover for America's continuing war against Vietnam. (以下略)

【アフガニスタン情勢】





「正義・自由」 の屁理屈の下、実際には自身の利益のためだけに他国に競って介入する 「西側大国」 とタリバン、その野蛮さと好戦性においてどちらが秀でているか? 昔は栄えていたアフガニスタンやイラクの国土を荒廃させ、国民を殺戮し、国を破壊した 「西側」 の責任は永遠に問われないのか? 実際の行動から判断するに 「西側大国」 、特にアメリカは、以下紹介する誰かのコトバに忠実に従っているみたい;

  • 我々が世論と言っているものは大半が絶え間無い啓蒙によって呼び起されたものである。世論は人為的に作られ、移ろい易く、絶えず啓蒙しておく必要がある。
  • 嘘にも正しい原則がある。大きい嘘は信じてもらえる一定要素がある。民衆は小さい嘘より大きい嘘の犠牲になり易い。
  • 責任は全て敵にある。戦争の責任について自国だけに責任があるのではない、と論じるのは間違いであって、例えそうだとしても、責任はすべて敵に負わせる事が正しいのである。重要なのは私の責任ではないと突っぱねるのではなく、あいつの責任だと突っ放すのである。単なる責任回避では卑怯者、腰抜けの誹りを免れない。人を相手に交渉する場合、弱み、手の内を見せたらやり込められる。責任を取るのが嫌で、相手に責任を擦りつけるのみでもいけない。あくまで、交渉のカードとしての責任を論じる事が、有効な攻撃の手段となり得る。

TIME紙には、同じ誰かさんの次の言葉を贈りましょう; 『マスコミは下衆である。この下衆が所謂世論の2/3を製造し、その泡から議会主義という神の愛が生まれたのだ。口当たりの良い言葉を用いるマスコミや人間は自己の利益のみに動くか、単なる馬鹿である。用心すべし。』

2010-08-21

オバマの欺瞞: イラクからの撤退の実態 続報

オバメーターなるものがあって、オバマの選挙公約 (総計525項目リストアップされていますが、評価対象は506項目。この差は−−−興味ないや) の実現度合いを公約毎に測っています;

PolitiFact / The Obameter Tracking Barack Obama’s Campaign Promises


一番最近の評価がイラクからの戦闘部隊撤退開始の公約について;


  • PolitiFact Begin removing combat brigades from Iraq - Obama promise No_ 126


    公約: "Barack Obama will work with military commanders on the ground in Iraq and in consultation with the Iraqi government to end the war safely and responsibly within 16 months."


    評価: Here, though, we're rating Obama's promise to remove combat troops within 16 months of taking office. Technically, he's a few months over the deadline, but he often said "about 16 months" on the campaign trail. In February 2009, shortly after taking office, he set a deadline of August 31, 2010, and he's making that goal. Given the scale and complexity of removing combat troops from Iraq, we think he is substantially meeting the terms of his promise. We rate it Promise Kept.

様々な逃げ道が周到に練り込んである政治家の公約の評価としてはこんなものでしょうが、 『戦闘部隊』 が本当に撤退するのかは大変疑問であるし、アメリカが戦争から手を引く訳ではなさそう。9月以降も依然として5万人も残留することになるし、傭兵も沢山職にありつける様だし (まさか失業対策じゃあないでしょうね)


  • Petraeus: We’re Not Leaving Iraq
    副題: Pentagon Surprised to Hear Reports that War Ended
    by Jason Ditz, August 19, 2010, ANTIWAR.COM


    −−− But it seems like the spin is even more surprising to the Pentagon leadership, as Gen. David Petraeus was pressed today on whether this was the right time to have left Iraq, and he said what he most likely wasn’t supposed to say.


    “First of all we are not leaving,” Petraues insisted, adding that “there are 50,000 US troops that are remaining in Iraq” and that they retain an “enormous capability.” It is a capability that is tough to reconcile with the official story that these are all just trainers. (以下略)

  • All Lies, All the Time / Your tax dollars at work
    by Justin Raimondo, August 20, 2010, ANTIWAR.COM


    −−− Everything that comes out of this administration, from its pronouncements on the overseas front to its own unemployment numbers, is a lie: it’s all lies, all the time. Even in small matters, the default is a fib, such as in the case of the Pentagon’s denial that it was ever in touch with WikiLeaks about minimizing the alleged damage done by the next Afghanistan document dump. (以下略)

    • US Announces Second Fake End to Iraq War
      by Jason Ditz, August 18, 2010, ANTIWAR.COM


      It was another of those great TV moments. Embedded reports filming as the “last” brigade of American troops in Iraq cross the border into Kuwait bringing over seven years of unhappy conflict to its final, conclusive end. America was, at last, at peace.


      But like so many other great TV moments, this one was a scripted fantasy, a fake exit done purely for political gain by an increasingly unpopular president trying to look like he is keeping at least one campaign promise. (以下略)


      この記事の見出しは最高!! アメリカの大手メディアは、よほど 「感動的な」 ショーを流した様ですね。さすがノー(ベル)平和賞オバマ!!

  • The Secret Killers
    Pratap Chatterjee and Tom Engelhardt, August 20, 2010 (ANTIWAR.COM 掲載)


    The 9/11 killers were mass assassins who gave up their own lives to murder thousands. It’s now clear that, in response, the U.S. went into the global assassination business.  (中略)


    It’s increasingly clear that the ground-war version of the Global War on Terror has featured its own growing assassination wing. Striking numbers of special operations forces have by now been assigned to what can only be termed assassination missions in Iraq, Afghanistan, and elsewhere. We don’t yet know the full scope of these activities, but it was no mistake that our last Afghan war commander, General Stanley McChrystal, emerged from a world of counterterrorism, not counterinsurgency. He made his reputation in the shadows as a "manhunter," overseeing the Pentagon’s super-secret Joint Special Operations Command which, among other things, ran what journalist Seymour Hersh has described as an "executive assassination wing" out of Vice President Dick Cheney’s office. (以下略)


    「テロとの戦い」 の実態は、アメリカ自らが世界中で公然とテロ行為を展開すること。それを支持する某国政府も同罪、更には彼らを議会に送り込んだ有権者はその最終責任を負うことになるのですが。

  • Don’t Call It Combat: US Troops Still Fighting Iraq War in Everything But Name
    by Jason Ditz, August 19, 2010, ANTIWAR.COM


    It was business as usual in Iraq today for 56,000 US troops, despite the canned “victory” celebration yesterday the troops, though by and large redefined as something, anything, other than “combat troops” were still out and about, doing the exact same things they were doing when they were still engaging in combat. (以下略)

アメリカがイラク同様に侵略戦争を続けるアフガニスタン関連の記事を見てましたら、実に戯けた発言を見つけました;

<アフガニスタン>戦況「底なし沼」…米戦闘部隊イラク撤退

8月19日18時50分配信 毎日新聞


−−−  軍事情勢に詳しいワリ・アフマザイ上院議員は、「テロが続発するイラクから米軍戦闘部隊が撤退できる理由は、『敵』が対米闘争から反政府闘争や宗派抗争に軸足を移したためだ。アフガンでも同じことが起きて米軍が撤退すれば、内戦が突発して国土は荒廃し、支援各国の復興努力も水泡に帰す」と警告。「国際社会は米国に対し、軍隊を撤退させる前に和平を実現するよう圧力をかけるべきだ」と訴えた。


この軍事マニアは、歴史上アメリカが国外に軍隊を派遣して和平を実現させたことなど無いことは認識していないらしい。アメリカが軍隊を派遣する動機は和平のためではないし、それ以前に人殺しのプロに和平など、笑わせる。アフガニスタンから撤退したら内戦により国土が荒廃する? ふざけてはいけない、アメリカがイラクやアフガニスタンの内戦を誘発し国土を後輩させている張本人。一体両国に計何発の爆弾を投下したのか、軍事情勢に少しでも詳しいなら認識してるだろ? コイツも戦争で肥え太るタイプ。

2010-08-20

オバマの欺瞞: イラクから撤退、あとは傭兵にまかせるつもり

イラク撤退? 馬鹿な自国民を欺くだけのこと;


  • 最後の米軍戦闘部隊、イラク撤退=月末に駐留規模5万人へ―大統領計画通り
    8月19日9時4分配信 時事通信


    −−− オバマ大統領は18日、イラク撤退に関する米国民向けのメッセージを出し「わたしは就任以来、イラク戦争を責任を持って終わらせる計画を進めてきた。われわれの戦闘任務は今月完了し、イラクは国の治安を守る責任を担う」とコメントした。また、「過去18カ月間で9万人以上をイラクから撤退させた」と強調した。 (以下略)


  • 民間警備員を7000人に倍増=イラク米軍撤退で―国務省
    8月20日9時42分配信 時事通信


    −−− 【ワシントン時事】クローリー米国務次官補(広報担当)は19日の記者会見で、イラク駐留米軍が来年末に完全撤退するのに合わせ、民間軍事会社の契約警備員を約7000人に倍増する計画であると確認した。契約警備員の倍増は、ニューヨーク・タイムズ紙が同日報じていた。

 (以下略)




『民間警備員』 などど云ったって、日本で良く見かける警備員とはワケが違う; 要するに米軍に劣らず悪名高き 傭兵 。イラクでもアフガニスタンでも散々民間人を殺害しています ⇒ アフガン、民間警備会社の活動停止へ あす (カルザイ) 大統領命令 / 8月17日13時33分配信 CNN.co.jp 。傭兵は捕虜になったとしてもジュネーブ条約における捕虜の規定が適用されずに処罰される可能性が高いものの、彼らのやったことに関してアメリカ政府は責任を取らなくて済むので便利ではあります。戦争で太る軍事産業の一部、何でもカネで動かすアメリカらしい発想。確か日本にも傭兵あがりの人間がいますね。傭兵経験が事実でかつそれを自慢しているなら、私は馬鹿なマチスモとしてこころから軽蔑します。なお今回アメリカ政府が契約した 「契約警備員を手配する民間軍事会社」 がどこであるのかは調べていませんが、最近最も有名なのは;


ブラックウォーターUSA - Wikipedia


Blackwater Worldwide - Wikipedia, the free encyclopedia



この傭兵企業に関する報道は数多い。例えば;






オバマの公約であるイラク (部分的) 撤退期限8月31日を記念?して、アメリカの19平和団体・個人が連名で発表したステートメント (イラク戦争の総括・撤退に際しての勧告) を紹介します;


The Iraq Debacle: The Legacy of Seven Years of War
Saturday, August 14, 2010, The War Crimes Times


  • 撤退に際しての勧告として挙げているのは;
    • Withdrawal of all U.S. troops and military contractors from Iraq and the closing of all U.S. bases;
    • Reparations to help the Iraqis repair their basic infrastructure and increased funds for the millions of internally and externally displaced Iraqis;
    • Full support for the U.S. troops who suffer from the internal and external wounds of war;
    • Prosecution of those officials responsible for dragging our country into this disaster;
    • Transfer of funds from war into resources to rebuild America, with a focus on green jobs.
    • The lessons of this disastrous intervention should also be an impetus for Congress and the administration to end the war in Afghanistan. It’s time to focus on creating real security here at home and rebuilding America.

このステートメント中のイラクをアフガニスタンに読み替えても、大同小異。担がれたパーなオバマは聴く耳を持たない (持つだけの cojones を持てない) でしょうが。

2010-08-19

ハイチはどうなっている? その7: 忘れ去られつつあるハイチ−−− 本当に何も出来ないのか?

ハイチでの震災からの復興について日本ではもう殆ど報道されることも無くなりました。一方パキスタンの洪水や中国での土石流などの被害も拡大しており、ハイチ援助の優先順位が下がりつつありますが−−−


  • France Urged to Pay $40 Billion to Haiti in Reparations for ”Independence Debt”
    August 17, 2010, DEMOCRACY NOW !


    According to the UN-sponsored Haiti Reconstruction Fund, only two countries—Brazil and Estonia—have fully paid the pledged amount. The United States, France, Canada and many others have failed to send their pledged aid. (中略)


    This week, a group of prominent academics and activists published an open letter calling on France to repay an "independence debt" it imposed nearly 200 years ago after Haiti successfully won independence from France. Haiti was forced to pay France around 90 million gold francs up until World War II, which after interest and inflation is valued today at up to $40 billion.  (以下略)


    ブラジルとエストニアを除き、口約束の支援金の支払いが大幅に遅れている事実−−−日本も支払い完了していない−−−および、過去フランスがハイチから取り立てた独立補償金の現在価値約400億ドルをハイチに返金するよう求めるアクションが起こされたことの報道。遅きに失した感はありますが、当然の請求と思います;



  • Thousands of Haitians Face Risk of Forcible Evictions from Temporary Camps
    August 17, 2010 DEMOCRACY NOW !


    The evictions come at a time when reports show a rising number of rapes and sexual abuse in the aftermath of the quake, especially in the camps for the internally displaced.  (以下略)


    追い出された被災者は、一体どこで激しくなる雨風やら犯罪者から身を守ればよいのか?

    • Remembering Haiti’s Women — Anniversary or Not
      Posted by Ms. Foundation for Women at 12:35 pm July 22, 2010 ( AlterNet 掲載)


      −−− As they rebuild their nation and seek to protect the voiceless from the violence that has plagued them for so long, we stand in solidarity with the women of Haiti — today, tomorrow, and on all the other days when the media and the rest of the world have forgotten they exist.


      アフガニスタンに関しても似た様なコトバは聞いていますが。自国の国益のためではなく本当にハイチの女性のことを慮るのであれば、ハイチの女性に何が緊急で必要かを聴いてまず目の前の問題を片付けないと。


  • Haitians and Brazilians protest UN occupation
    Submitted by Weekly News Update on Tue, 08/03/2010 - 09:34. World War 4 Report


    On July 28 Haitians protested in Port-au-Prince, Hinche, St-Marc and other cities to mark the 95th anniversary of the start of the 1915-1934 US military occupation of their country.  (以下略)


    アメリカ軍の駐留 (占領) で、良くなったことはひとつも無かった。なのにまた−−− (今回はなまじっか災害復興の美名の下の占領であるために、「国際社会」 は見ざる・聞かざる・言わざるを通していますが−−−)


Latest News Canada Haiti Action Network
最終更新は8月4日。


パキスタンでの被害は パキスタン北西部での洪水被害拡大、死者1200人超に(07/28〜) 参照、パキスタンの場合はアメリカが首を突っ込み収拾が付かなくなった戦争の上に起こった災害です。しかし同じことがハイチに起きる可能性も大きい; 震災で壊滅的な損害を蒙った上にハリケーンによる被害−−−優先順位を下げてよいものか?




日本の自衛隊あたりが、PKKなどを云う訳のわからない名目ではなく、未支払いの災害復興支援として資材・機材を空輸してでもシェルター造ろう、的な発想は出て来ないのだろうか? 先々本当に感謝されると思うのですが。

2010-08-18

"IDF – the best time of my life,": 楽しそうなところですね!!????

パレスチナを違法に封鎖・占拠するイスラエルの(元)女性兵士によるあからさまな人権侵害のケースが話題となっています;




  • Storm over Israeli ’abuse’ photos
    UPDATED ON:Tuesday, August 17, 2010 / 21:59 Mecca time, 18:59 GMT, Al Jazeera English


    −−−
    'What's wrong with that?'


    In an Israeli radio interview on Tuesday, Abergil said she could not understand the outrage over the photographs.


    "What's wrong with that? I don't understand," she told Israel's Army Radio. "There was no violence in the pictures, there was no disrespect."


    Abergil claimed that she was photographed "innocently," that the blindfolded and cuffed Palestinians were merely "in the background" of the photographs, and that the images had no "political significance." (以下略)


この馬鹿なねえちゃんの投稿した写真2枚 (Facebookからは既に削除済み) は以下の通り;


f:id:El_Payo_J:20100815103742j:image


f:id:El_Payo_J:20100815103943j:image



当然イスラエル軍 ( Israel Defense Forces (IDF) ) はこの行為を非難し、軍の内部では禁止していると表明 (YouTube投稿ビデオ 参照) していますが、この行為は今回限りのものではなくイスラエル兵士の間では日常茶飯事に行われている様です;





アブ・グレイブも今回の件も、軍隊と云う特殊な環境下では通常の感覚が麻痺してしまう、と云ういい例でしょう。このねえちゃんが将来自分の子供に自慢出来る様なことではない筈です。(そう思いたい。) 冒頭紹介の日本の記事中では 「パレスチナ人容疑者」 と記されていますが、イスラエルによる違法なパレスチナ封鎖・占拠の下でマトモな法が治めているとは思えませんから、実質は捕虜です。不審な点があれば問答無用で拘束し拷問したり射殺したり、軍の好き勝手。大日本帝国軍も、統治・占領していた地域でこの様な蛮行を行ったのでしょうか。


こころがこもっていない、下心ミエミエとはいえ一応日本の首相は、 「この植民地支配がもたらした多大の損害と苦痛に対し、ここに改めて痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明いたします。」 と発信しています。もちろんこれは日本の過去に関するものですが、現在別の地域で別の事情により起こっているが結果は同じ状況に対して何ら行動しないのであれば、過去から何も学んでいないことになりませんか? 日本は外面 『平和を希求する国』 だと思われたいのでしょうが、この状況に沈黙している事実がそれを台無しにしています。外交において、カッコだけの美辞麗句とご主人様の顔色をうかがう事なかれの態度は、日本や国連を破滅させるでしょう。


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2010-08-17

終戦記念日: 続報2

菅の 「心のこもっていない謝罪」 に対する韓国の李明博大統領の返答について;

≪解説≫李大統領、光復節祝辞で日本首相談話に「返答」

8月16日16時32分配信 聯合ニュース


−−− 李大統領は「超えるべき課題がまだ残っている。韓日両国は具体的な実践を通じ、新たな100年をつくっていかなければならない」と述べた。菅首相談話がそれなりに誠意を示したものの、それが強制併合の苦痛を経験した韓国国民の胸に響き渡るには、談話の内容を具体化させる後続措置を誠実に実践し履行するよう注文した形だ。これは特に、日本が依然として韓日強制併合の違法性を認めておらず、植民地時代の徴用被害者や慰安婦らに対する補償に背を向けている点を指摘したものとみることができる。


 結局、李大統領の祝辞は、菅首相の談話に対する返答のメッセージを送りながら、過去の歴史の未解決課題の整理を「行動」で示するよう注文し、再びボールを日本側に渡したという見方が可能だ。 (以下略)


上掲返答に関して中国の 『有識者』 のコメントとして報道されたものをひとつ紹介しますと;


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100817-00000015-scn-cn

中国人有識者、日本は「謝罪」を外交戦略に止めてはいけない

8月17日10時38分配信 サーチナ より抜粋


徐光裕氏 (中国軍控与裁軍協会(CACDA)の高級研究員) は「これは当然やるべきことで、しかもまだ不十分である」と主張し、「首相談話が日本国内外で多くの非難を引き起こしている原因として、以下の3点が挙げられる」と述べた。

    1. まず、日本国内で一種の「謝罪疲れ」の状態が広がり、日本国民らは理解に苦しんでいる。
    2. 36回も謝罪したのに、隣の被害国にいまだ理解されないのはなぜだろうか。
    3. 「罪滅ぼし」として、戦後数十年にわたって大金を支払ってきたが、問題を完全に解決することはできず、いまだに多くの国、多くの人びとが日本の行為を忘れることができていない。これには日本もひどく困惑している。

 韓国の李明博大統領は日本が抱える問題の答えが「賢明かつ誠実な態度」、「実践に移すこと」であることを指摘している。日本国民が欧州とドイツの経験をよく研究し、その後に日本と被害国の実情を結びつけ、「賢明と誠実」という戦略的選択を実践すれば、「謝罪疲れ」は自然になくなると提案している。


ドイツ人はこの点において誠意があり、徹底している。たとえばファシズムを宣揚したり、ナチスの罪を否定したりする行為は、違法とされている。これは、ドイツと第二次世界大戦での行為の完全な決裂と反省を全世界に示している。しかし日本はこれと比べるとまだまだ足りない。


「日本の困惑」 は、それが (恐らく) 国民の多数が感じていることとは異なる様な気がするものの、概ねその通りでしょう。ただ、敗戦後の処理に関して、同じ敗戦国であり同じ様に 『国際法を無視し、復讐と宣伝の欲望を満足させるため司法と立法を混合して法の不遡及まで犯した、一方的な軍事裁判』 によって断罪されたものの、状況も文化的背景も随分異なるドイツを見習えと云う主張には到底同意出来るものではない。中国でも 『有識者』 は、近視眼的に西洋だけを向いているらしい。


『かつてナチズムが支配したドイツでは第二次世界大戦後はナチズムを非合法化し、ナチズムの称賛は全面的に禁止された。ナチス時代の軍服や武器を一般市民が手に入れることは原則禁止であり、販売も許されない。また、ナチスのシンボルである鉤十字、あるいはそれを彷彿(ほうふつ)させるような図柄を公共の場に掲揚することも禁止されている。 (ネオナチ - Wikipedia より抜粋)』 と云う事実があることは確か。


『善きドイツ』 を戦争へと導き、非人道的な蛮行を繰り返したナチを断罪し、その後ナチズムおよびその賞賛を非合法化したことは当然。私の不勉強かも知れませんが、ドイツの戦争責任 = ナチズムだったのではないか。また、ドイツの 『善き人々』 にとっての第二次大戦終戦は、ナチス独裁からの解放と殆ど同義でしょう。参考となる資料として ドイツと日本における「終戦」「敗戦」「解放」の記憶 (pdf) (サーラ・スヴェン氏) を紹介しておきます。


では日本国民に求められる 『絶対的な誠意: 第二次世界大戦での行為の完全な決裂と反省』 とは何なのか? 研究せよ、お手本とせよと云う欧州やドイツでのナチズムに相当するものは何なのか? そのひとつの答えが、戦勝国に押し付けられたとは云え現在も有効な憲法が放棄・禁止する、 『国権の発動および国際紛争を解決する手段としての戦争』 の筈です。まあ、実際に韓国が求めているのは、 『韓日強制併合の違法性を、全日本国民の共通認識とすること』 およびそれに基づく徴用被害者や慰安婦らに対する補償でしょう。


多くの人間を殺した核兵器や多くの他国民を凌辱した植民地支配・帝国主義が、ナチズム同様に非合法化されその賞賛さえ全面的に禁止され、時効無しに被害国に損害賠償が認められるならば、私など大賛成。そうすることで困る国は多いでしょうけど。中国こそ欧米列強により散々な目に遭わされて来た筈ですが、 「お手本」 とせよと云う欧州が旧植民地での様々な蛮行に関してどの様な誠意を見せてくれたのか、是非知りたいものです。さすが人権先進地域、喜んで研究・参考かつお手本とさせて頂きたい。 *1


イヤミはさておき、中国の 『有識者』 の指摘にも耳を傾けるべき点があります。「謝罪」と「お詫び」を一種の外交戦略の方策としてはならない、と云う点。下心は完全に見透かされていますが、さて気軽に火を付けた菅はどう対応するつもりか。

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*1:『サンフランシスコ平和条約の締結時に、 ○○○○ (四カタカナ国名伏字) の植民地であった東インドに対する日本の侵攻に対して「被害者」の立場をとり、賠償責任の枠を超えて日本に個人賠償を請求した ○○○○ (四カタカナ国名伏字) に対して、インドネシア政府は、「インドネシアに対しての植民地支配には何の反省もしていない」と強く批判している。また、インドネシア大統領の ○○○○ (四カタカナ国名伏字) 訪問時にも、植民地支配に関しての謝罪を求めているが、 ○○○○ (四カタカナ国名伏字) からはインドネシアへの謝罪が出たことは無く、白人至上主義が全面的に出ている表れとなった。』 (太平洋戦争 - Wikipedia より抜粋。) これこそお手本とすべき、「毅然とした」 態度なの???

2010-08-16

終戦記念日: 続報

終戦記念日関連のイベントや記事の紹介;


【謝罪バーゲン】


  • 菅内閣総理大臣記者会見 / 首相官邸
    平成22年8月10日(火)
    昨日紹介し忘れたもの


    −−−( 「戦略的な視点から、今回の談話をどのような政策課題や日韓関係あるいはアジア諸国に対して、こうした形で生かしていこうと、そういう戦略的なねらいがあれば、御説明をお願いします。」 との質問に対する菅総理の答えより抜粋)


     今、世界の大きな激動期とも言える状況にあります。アジアの経済は大変な勢いで伸びている中で、この地域についてのより安定した形が日韓を軸に、更にはアメリカを加えて、日韓米の3か国によって形成される。このことは極めて大きな意味があると思っております。そういったことも展望しながら、今回の談話を発表させていただいたわけであります。 (以下略)


    近視眼的と云うか、単なる馬鹿と云うか。日韓米が軸? ただのアメリカファンクラブに過ぎないし、肝心の中国を抜かして何が安定なのか? 韓国と共にアメリカ依存型の政策を継続・強化・連携しようと云うことなのだろうけれど、アメリカにとって日・韓の戦略的な重要性は極めて低く、そのうち見捨てられますよ。カネ (駐留思いやり予算など) の切れ目が縁の切れ目、その時は慰謝料でも請求するのでしょうか? また、そのために韓国だけに謝罪をしたのか? それ以外の国はメじゃない、とも聞こえますが。

  • Japón conmemora el 65 aniversario del fin de la II Guerra Mundial
    TOKIO, 15 Ago. (EUROPA PRESS)


    ※ 意図がよくわかりませんが、この記事に掲載されている写真は;


    f:id:El_Payo_J:20100816130551j:image 写真提供は "Foto: KIM KYUNG HOON / REUTERS"


    謝罪に関する部分は;


    La semana pasada, Kan presentó sus disculpas a Corea del Sur por el régimen colonial de principios del siglo pasado que perduró hasta el final de la guerra, y en los que miles de coreanos fueron obligados a alistarse para luchar en el frente. Gran parte de la población civil fue esclavizada por los soldados del Imperio japonés y, en particular, se obligó a decenas de miles de mujeres a trabajar como prostitutas en burdeles militares.  (以下続きますが省略)


もうひとつ別の観点から見ますと;


【語り継ぐ、と云うこと】


  • 終戦記念日:宇都宮で戦没者追悼式 栃木の増茂さん、戦友の死を伝えたい /栃木
    8月16日11時47分配信 毎日新聞


    −−−。「戦友がビルマ各地で悲惨な戦死をした。いつになっても忘れることはできない」。今は少しでも多くの人に伝えたいと思う。仲間たちの慰霊のため、ミャンマーやインドをこれまでに23回訪ね歩いた。


     「戦争は殺すか、殺されるかしかない。悲惨さを知ってほしい」。これからも体が動く限り慰霊の旅を続けたいと思っている。

  • の・ボール:取材を申し出たが、断られた… /愛媛
    8月13日15時29分配信 毎日新聞


    −−−▼この時期は例年、戦争に関する取材が多い。1945年夏より前のあの時代、日本人は何を経験し、考え、何が残されているのか。戦争体験者は、どれだけ時が過ぎようと消化しきれない「塊」を抱えている。取材する我々には、受け止める覚悟、文章にする覚悟が必要だ (以下略)

今までにも、 「体験を語り継ぐ」 と云う観点からあちこちで様々な活動がなされています。上掲リンクはそのうちのごく一部。これら分散している情報を一覧出来る仕組みがあれば、ある地域での活動が他地域でも参考になる、と云うこともあるだろうし、ある体験に繋がる別の体験を見付けられるかも知れないし、勇気付けられるかも知れない。ひとつの大変有益なデータベースが出来るのに−−−と常々思っています。大変な労力が必要だろうし、経済的にペイする作業では無いのですが。


また、最後に紹介した記事には特に注目しています。体験者が消え去る前に、是非体験を文章として残したり口述筆記・編集などの方法で残して欲しい。云うは易しですが、それを妨げる要因を取り除かなければなりません。特にその体験が体験者の所属部隊あるいは軍にとって、従って国にとって極めて不都合なものである場合、語る・書く方々の心配は、仲間に迷惑がかかるのではないか、嫌がらせをされるのではないか、年金を打ち切られるのではないか、裁かれるのではないか、など様々かと思います。しかし外に出さぬままあの世に持って行かれたのでは、残された者たちは永遠に知ることが出来ない。虐殺や組織的な暴行行為などネガティブなものであっても、それが戦争の現実であれば我々は知る必要があります。ここ何年かが勝負でしょう。記者の方には、懲りずに研鑽・努力を続けて欲しいですね。

2010-08-15

65回目の終戦記念日: 敗戦で失ったもの

本日は第65回目の終戦記念日 (正式名称は 「戦没者を追悼 *1 し平和を祈念する日」 ) 、恒例の 全国戦没者追悼式 が催されました;





上掲首相式辞はどうせココロにもないことの書かれた作文丸読みだろうから無視するとして、気になっているのが 『日韓併合100年を迎えての首相談話』 ;


内閣総理大臣談話 平成二十二年八月十日

首相官邸、菅総理の演説・記者会見等



    • 「日本は北朝鮮に賠償すべき」の声5割超=歴史問題、中国で
      8月13日15時56分配信 サーチナ


       北朝鮮の「日本軍従軍慰安婦の被害者問題対策委員会」は12日、日本政府への公開書状を発表し「日本は歴史を清算し、おかした罪を謝罪し、賠償をおこなう」よう、要求した。同報道に絡んでサーチナ総合研究所(上海サーチナ)のウェブサイト「新秦調査」に掲載されたアンケートでは、「日本は賠償すべきだ」との回答が半数を超えた。 (以下略)

    • 日本首相の「韓国だけへの謝罪」に神経を尖らせる中国
      2010年8月13日 15時21分、(サーチナ) - エキサイトニュース


      −−− 菅首相の韓国への「お詫び」のニュースは、中国のインターネットですぐに広まり、環球時報が実施したオンライン調査では、98%のネット利用者が、日本は中国の侵略で中国の国民に正式に謝罪して詫びるべきだと考えていることが分かった。

    • 元従軍慰安婦ら、日本政府に過去の清算促す
      8月9日17時56分配信 聯合ニュース


      −−− 元慰安婦らは9日に電子メールによる声明で、「日本の不当な圧力の下で締結された韓日強制併合は正当性の面でも国際法上でも認められないにもかかわらず、日本は違法条約であることを認めていない。100年前の強制併合は無効であることを宣言する」と表明した。 (以下略)

韓国では今日8月15日は大日本帝国からの解放を祝う 光復節 ですからタイミングとしては問題無いとしても、謝罪をすることの是非は疑問だし、何故韓国だけ? との不満が噴出することも想定されます。欧米の旧宗主国の様に何の反省も謝罪も補償も無いのも問題ではありますが。加えて、謝罪する以上、新たな補償要求に応じないのは、それでなくとも主体性が無く弱腰の日本にとっては無理では? 更に、日本の戦争賠償と戦後補償については、国交のないDPRKを除いて国際法上は全て決着済みの筈ですから、その事実との兼ね合いをどうするのか? 大日本帝国が統治・占領した範囲を自分の備忘のためにまとめてみましたら;


f:id:El_Payo_J:20100815103113p:image:w500


元の画像: 大日本帝国 (1889 〜 1947年) による統治・占領..PNG 直


元のExcelシート: 

 大日本帝国 (1889 〜 1947年) による統治・占領.xlsx 直

 大日本帝国 (1889 〜 1947年) による統治・占領.xls 直 (上と同じ)


抜け・漏れ・誤記などあったらご勘弁。


収拾がつかなくなりませんかね? また、対外的には非常に不可解な行動と映る筈ですが、どう説明するのか?


昨年の終戦記念日以来課した宿題である パール判事 の判決書・解説やら関連資料は、その量の膨大さのため引き続き宿題としますが、その発言から以下2つ紹介します。出典は 【パール博士「平和の宣言」】 *2


−−− 私はくり返して申しあげたい。戦争というものは平和への方法としては失敗であるということを。人類は長いあいだ”平和のための軍備””平和のための戦い”ということを口にしてきた。そしてそのことは一つとして成功しなかった。すべて失敗の連続であった。われわれはもはやふたたびこの失敗を重ねてはならない。 (1952年11月10日 立太子の日 法政大学における講演より抜粋)


この言葉は、発せられてから58年経った今でも色あせない。イラクしかり、アフガニスタンしかり。


−−− わたくしは1928年から45年までの18年間の歴史を2年8ヵ月かかってしらべた。とても普通では求められないような各方面の貴重な資料をあつめて研究した。この中には、おそらく日本人の知らなかった問題もある。それをわたくしは判決文の中につづった。このわたくしの歴史を読めば、欧米こそ憎むべきアジア侵略の調本人であるということがわかるはずだ。しかるに日本人の多くの知識人は、ほとんどそれを読んでいない。そして自分らの子弟に『日本は犯罪を犯したのだ』『日本は侵略の暴挙をあえてしたのだ』と教えている。満州事変から大東亜戦争勃発にいたる真実の歴史を、どうかわたくしの判決文をとおして充分研究していただきたい。日本の子弟がゆがめられた罪悪感を背負って、卑屈、頽廃にながれてゆくのを、わたくしは見すごして平然たるわけにはゆかない。 (1952年11月6日 広島高裁、弁護士会の歓迎会での挨拶より抜粋)


日本が戦争という手段を選んだことが誤りであることはパール博士も明言されていますし、それに反対する意見は稀でしょう。統治先住民やら戦争中の捕虜・非戦闘員への野蛮な行為は責められて然るべき、この点も異論は無いでしょう。一方で植民地支配の功罪については、これは議論がある。上掲図では大日本帝国消滅後の動きは当然記していませんが、その後のアジア独立への寄与と云う観点から好意的な意見があることも事実だし、民族としての屈辱を味わったと云う厳しい意見が多いのも事実。戦争責任に関しては、戦勝国による国際法を捻じ曲げた報復により断罪されましたが、では戦勝国の行ってきたこととの比較で著しく不公平ではないか? との疑問もある。被害だけを叫ぶ、と批判されるが、原爆投下はそのよい例。戦争の不条理さ。


でもその状況下日本は、国際法に則って戦争賠償と戦後補償を行いました。アフリカ・中南米・中近東・アジアなどを長年に渡って荒らし尽した欧米先進国などには理解すら出来ないでしょう。その原資は、 「天皇の臣民」 として戦争に駆り出され、家族を無くし、空襲を受け、かつ原爆投下を受けても生き残った敗戦国日本の国民の稼いだおカネであった筈です。勿論カネが全てではなく、今まで行ってきた公式の謝罪の上に今回更に謝罪と云う事ですから、これは理解しがたい。謝罪大安売り。 加えてその同じ政府が、原爆犠牲者の霊を慰める場で核兵器を肯定し、喜々として戦争に加担し、 「平和の誓い」 を英霊に捧げているのだから、これは救い様が無いとおもいますが。どこから狂ってしまったか?


日本は敗戦で多くを失いましたが、その後幸運なことに経済的繁栄は成し遂げました。しかし一方でそれは、アメリカ従属の報酬であった面もある。これから未曾有の不況に突入すると思われますが、アメリカと共倒れになるのがオチ。65年前の敗戦で、過去積み上げた全てを自ら考えることなく否定し捨て去り、国際社会の中で足元を見据え自己責任において行動することをして来なかったツケは必ず回って来ます。カネ以外でこの国が誇れるものは何か残ってますか??


.

*1:追悼の対象は第二次世界大戦で戦死した旧大日本帝国軍人・軍属約230万人と、空襲や原子爆弾投下等で死亡した一般市民約80万人 (ウィキペディアより)

*2:ラダビノード パール (著), 田中 正明 (著),
出版社: 小学館; 復刊版 (2008/02)
ISBN-10: 4093877718, ISBN-13: 978-4093877718, 発売日: 2008/02

2010-08-14

アフガニスタン情勢: オバマの侵略戦争がもたらしているもの 続報

【三流雑誌による侵略戦争正当化記事関連】


Women, the Taliban and That ’Time’ Cover

Robert Dreyfuss, August 9, 2010 @ The Nation


わざわざ紹介するほど価値のある記事ではないかも。唯一共感出来るのは、 "What's sad is the naked attempt by supporters of the war to put the women's issue out front so shamelessly." の部分だけ。



【アフガニスタン情勢】



    • 元記事;
      Jak się bawią na misji w Afganistanie
      Piotr Nisztor 13-08-2010, ostatnia aktualizacja 13-08-2010 03:12, Rzeczpospolita
      (全てポーランド語、オンライン翻訳が結構使えます。)

  • Bringing Freedom and Prosperity to Afghanistan
    by James Bovard, Posted August 12, 2010, The Future of Freedom Foundation


    −−− There will be no happy ending to the U.S. invasion and occupation of Afghanistan. By vesting himself in one of Bush’s greatest follies, Obama is destroying his credibility both with Americans and with the world. (以下略)

  • <赤十字>「捕虜の保護」徹底…武装勢力も説得
    8月14日2時33分配信 毎日新聞


     スイスのジュネーブにある赤十字国際委員会(ICRC)本部。昨年11月、アフガニスタンの人道支援担当者たちは、人知れず達成感をかみしめていた。イスラム武装勢力タリバンに捕らえられていたアフガン軍兵士3人との面会を実現させたからだ。 (以下略)


    出来ることから手を付けると云う意味では大変結構、ただしもっと大きな犯罪を意図的に見逃してやいませんか? (そういや、グアンタナモは一体どうなった??)


  • <赤十字>タリバン兵に人道救命訓練…中立確保狙い
    8月14日2時32分配信 毎日新聞


     【ジュネーブ伊藤智永】米軍が3万人を増派しイスラム武装勢力タリバンの大規模な掃討作戦を展開するアフガニスタンで、赤十字国際委員会(ICRC・本部ジュネーブ)が、タリバン兵士らを対象に人命救助の組織的な訓練を実施、今年4月にも行ったことがわかった。兵士は再び戦闘に復帰することもあるため、米欧の一部には「テロとの戦いの足を引っ張るな」との批判もあるが、赤十字は「政治的に正しいかどうかは問題でない。国際人道法(ジュネーブ諸条約)に基づく傷病者保護の任務のためだ」として紛争が続く限り続ける方針だ。 (以下略)


    「テロとの戦い」 などと云う古びたタワゴトはどうでもよいとして、訓練をする相手を間違えていないか? タリバン対国民の場合、加害者は間違いなく前者ですよ−−−

  • パキスタン水害:「人道救援妨害」の懸念高まる
    毎日新聞 2010年8月12日 19時27分(最終更新 8月13日 1時27分)


    −−− TTPが脅迫した背景には、米軍など外国軍が国内で活動することへの警戒心とともに、洪水が起きているインダス川流域が、アフガニスタンに駐留する北大西洋条約機構(NATO)軍の物資輸送路と重なっているためだ。TTPと共闘するアフガンの旧支配勢力タリバン幹部は11日、犠牲者への追悼と同時に「NATO輸送路が冠水したことを歓迎する」との声明を出した。 (中略)


     情報省によると、8万人以上が死亡した パキスタン大地震 の際は、米軍もアフガン国境地域で救援活動を行ったが、武装勢力が脅迫や攻撃に乗り出すことはなかった。インドがパキスタンと領有権を争うカシミール地方の国境を救援物資輸送のため開けるなど、周辺国との人道協調も目立った。 (以下略)


    本年初めのハイチ大震災などで、人道援助と称して米軍が大挙して押し寄せましたからね、そりゃあ警戒するでしょう。これも、間接的ではあるがアメリカが関与したがためのトラブル。

    • <アフガン>洪水被害 タリバンが米軍などの救援活動拒否
      8月13日10時25分配信 毎日新聞


       【ニューデリー栗田慎一】アフガニスタンなどで続く大雨洪水被害は12日、アフガン東部を中心に計114人の死亡が確認された。被害は拡大する見込みだが、旧支配勢力タリバン報道官は同日、電話取材に「アフガンで戦争をしている国の救援活動は認めない」と語り、米軍などとの「人道休戦」の可能性を否定した。 (以下略)


  • アフガンで医師ら10人殺害、NGOがタリバン犯行断定に疑問
    8月10日15時29分配信 ロイター


    −−− 同事件をめぐっては、クリントン米国務長官が9日、「卑劣で残忍な暴力行為」とタリバンを厳しく非難。一方でIAMのフランス事務局長は、医療チームの貴重品が盗まれていたことから当初は強盗の犯行とみられていたとして、タリバンの犯行との断定を避けた。 (以下略)


    何故タリバンの仕業、と決め付けられるのだろう? 『嘘つきヒラリー』 の面目躍如でしょうか。

アフガニスタンやパキスタンまで出かけてアメリカが戦争をして、得をするのは軍事産業のみ。撤退をぐずるほど被害は拡大−−−

2010-08-13

アフガニスタン情勢: オバマの侵略戦争がもたらしているもの

2010年7月31日日付け アフガニスタン: Malalai Joya マラライ・ジョヤさん関連記事の紹介 その9: TIME Magazine よ、恥を知れ! - 翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 および2010年5知己11日付け アフガニスタン: Malalai Joya マラライ・ジョヤさん関連記事の紹介 その5 - 翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 にて紹介しました、アメリカの三流雑誌による侵略戦争正当化およびアフガニスタン情勢に関する続報;


RAWA サイトから】


RAWA News

同組織の本来のHP Revolutionary Association of the Women of Afghanistan (RAWA) は更新が止まっています。


この記事リンク集中、配偶者による犯罪行為の被害者を侵略戦争の正当化に悪用した例のおぞましい記事に関する記事は以下の通り;


  • The real story behind Time’s Afghan woman cover: American complicity
    NiemanWatchdog, The Nieman Foundation for Journalism at Harvard University, August 12, 2010


    −−− The purported object lesson is clear: If we leave Afghanistan now, this is what will happen. The woman had tried to run away from her abusive husband, and this was her punishment. Despite the torrent of bad news about the war, Time would have us believe this is the choice we face. But that is a comic-book version of Afghanistan. (以下略)

  • “Liberating” the Women of Afghanistan
    Dissident Voice, August 9, 2010


    Time magazine must be experiencing a severe case of amnesia, judging by the cover of this week’s issue which asks, “What Happens If We Leave Afghanistan .” At best, this effort by Time is irresponsible slick journalism; at worst, it is one of the most blatant pieces of pro-war propaganda seen in years. The world owes Afghanistan’s women an honest answer as to why we apathetically allow their condition to deteriorate from horrible to simply unspeakable. Instead, Time is willingly deceiving readers into thinking that the condition of Aisha – the woman pictured on the cover – is a product of the Taliban 10 years ago. It is not. Aisha’s scarred face is a heart-wrenching reflection of the state of Afghan women today in the year 2010, and under the absurd assertion of democracy and the presence of thousands of US and NATO troops in the country. (以下略)

  • Between the Bomb and the Burqa
    t r u t h o u t, August 8, 2010


    −−− According to Pozner, the continual uncritical coverage of American war efforts in Afghanistan by the corporate media does a disservice to Afghan women and everyone involved in the conflict.


    "Afghan women deserve far more than to be used as pawns in US war games, and journalists need to do their jobs," said Pozner, decrying a media that "is far more willing to act as stenographers than watch dogs."

  • Don’t exploit women to justify war, says Afghan activist
    RFI, August 6, 2010


    −−− “Obviously, this is a political issue,” she comments. “With the WikiLeaks documents we know there is a lot of push by the US government, saying that we need to promote the women’s issues so that we can gain support in the West, particularly in the US.” (中略)“Women’s issues always have been taken advantage [of],” she says. “… whether there was in the Soviet invasion, now the US invasion and even during the civil war, women have been used drastically, unfortunately.” (以下略)

上掲サイトには女性関連のみならず、アメリカ・NATOにとって大変不都合な、従って大手御用メディアの伝えない記事が紹介されています。以下、他サイト記事の紹介;




  • 駐留軍が民家誤爆、52人死亡=大統領、再発防止要求―アフガン
    7月27日1時0分配信 時事通信


     【ニューデリー時事】アフガニスタンのカルザイ大統領は26日、声明を発表し、南部ヘルマンド州の村で23日、米軍主導の国際治安支援部隊(ISAF)が誤って民家にロケット弾を撃ち込み、民間人52人が死亡したことを明らかにした。 (以下略)






正義とは何ぞや、などアメリカ国内でどんな議論をしようと勝手だが、自分達が背景や事情をよく把握していない他国との関係においては、それが正しいとは限らない。更に、自国政府がその正義とは全く関係無くアフガニスタンやイラクで行っている侵略戦争の本質も見抜けないなら、やっぱりアメリカ人は馬鹿です。 <米国>イラク戦闘部隊撤退へ アフガン戦争継続へ理解求め / 8月4日20時22分配信 毎日新聞 など呆れるばかり。イラクでの最近のテロ増加は、アメリカ好戦派により仕組まれた自作自演とも思えてしまう。パワーゲームはアメリカタイプのエリートの楽しみなのだろうが、彼らには人間が見えていないのでしょう。

2010-08-12

翻訳家 山岡朋子さん その80  『ルス、闇を照らす者』 :  ★★ 「五月広場の祖母たち」へのノーベル平和賞授与を求める署名のアピール ★★ 続報 2

本年のノーベル平和賞と直接関係はありませんが、Abuelas の最新の活動およびノーベル平和賞に関する記事を紹介;


ABUELAS DE PLAZA DE MAYO / TOP page


Sileoni y Carlotto presentaron materiales sobre Identidad y Memoria


Se trata del material "¿Quién soy yo?", que consta de un documental de la directora Estela Bravo que reúne material de archivo sobre la apropiación de menores y sobre procesos de recuperación de la identidad; y de un cuadernillo dirigido a docentes y alumnos de escuelas secundarias y de institutos de formación docente.


También se anunció la reedición de la colección para nivel primario "Las Abuelas nos cuentan", compuesta por seis libros con cuentos de autores argentinos, un DVD interactivo y un cuadernillo de actividades para docentes...


Las Abuelas が行ってきた活動に基づく、(軍政時代の行方不明者の) 子どもたちの本当の親捜しに関する新しい啓蒙(・教育)資料および過去出版された資料のアップデートが発表されたことの紹介です。前者は中学生および教育者用、後者は小学生および教育者用ですから、スペイン語の格好の教材にもなると思います;




      • D
        Titulo: ¿Quién soy yo? / TVPublicaArgentina、1時間17分

以下記事は、別の調べ物をしていて偶然プラウダ紙で見付けたもの;


Nobel Peace Prize Loses Nobility

(印刷用単一ページ、印刷コマンドは無視)

05.08.2010 Source: Pravda.Ru

露語頁: Скандал в Осло, или Как трактовать Нобеля


Another scandal broke out in Oslo, Norway, regarding the objectivity of the Nobel Committee's while choosing candidates for the prestigious Nobel Peace Prize. The initiator was Fredrik Heffermehl, an honorary member of the Norwegian Peace Committee, a famous lawyer and fighter for peace. He accused the Nobel Committee of abusing the trust.  (以下略)


お気付きの様に記事の題名は、ノーベルの名前 "Nobel" と、"Noble (高貴な)" をひっかけています。


要は、 アルフレッド・ノーベル が設けた授賞基準にあくまで忠実であるべきだ、と云う批判意見と、ノーベル自身が変化に柔軟に対応する人間であったのだから、時代にあわせて基準を拡げることは遺志の冒涜にはあたらない、と云う選考メンバーの意見の対立があると云うことの様です。


ちなみにノーベル本人の遺志は同記事によれば;


“The whole of my remaining realizable estate shall be dealt with in the following way: the capital, invested in safe securities by my executors, shall constitute a fund, the interest on which shall be annually distributed in the form of prizes to those who, during the preceding year, shall have conferred the greatest benefit on mankind.


The said interest shall be divided into five equal parts, which shall be apportioned as follows: one part to the person who shall have made the most important discovery or invention within the field of physics; one part to the person who shall have made the most important chemical discovery or improvement; one part to the person who shall have made the most important discovery within the domain of physiology or medicine; one part to the person who shall have produced in the field of literature the most outstanding work in an ideal direction; and one part to the person who shall have done the most or the best work for fraternity between nations, for the abolition or reduction of standing armies and for the holding and promotion of peace congresses.


最後の強調文字部分が平和賞に相当。


一方、現在の授賞基準は ノーベル平和賞 - Wikipedia によれば、 『国際平和、軍備縮減、平和交渉、保健衛生、慈善事業、環境保全などの分野に多大な貢献または影響がある発言を行った人物や団体に対して授与される。』 と、拡大されている様です。プラウダ記事中の批判者によれば、 「平和のために尽力」 したと云う観点からは、例えば貧者救済に生涯を捧げたマザー・テレサでさえ受賞の資格があるかは疑問と云うことになるとのこと。


昨年の受賞者を筆頭とする、戦争に積極的に加担した・している特に某国政府の要人たちが平和賞を受賞することは、現在の基準に照らしたって到底納得できるものではありません。"Nobility" を失ったどころか、ミスコンと同じレベルの賞ですね、残念ながら。

2010-08-11

今週のお題「生まれ変わったらもういちど私になりたい!」

お題の趣旨は 『楽しい妄想が広がるテーマ』 ですから、実際には有り得ないことが前提ですね。また、 「生まれ変わる」 前の記憶を保持していることもきっと前提でしょう。かつ、 「生まれ変わる」 と云うことは、 「ココロを入れ替えて生まれ変わる」 のではなく、一度この人生が終わることも前提ですね。であるならば、私はまた私に生まれ変わりたい。そりゃそうです、映画 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 の何作目かにあった様に、スポーツの試合やら競馬などの結果一覧を持って過去へトリップする様なものですから。


生まれ変わり願望は、中には 「大変充実しているからこの続きを生きたい・何度でも再生したい」 と云う羨ましいひともいるでしょうが、大半は現状否定型の無いものねだりでしょう。現在 (の自分の置かれた状況) をどう認識するかは考え方次第でどうにでもなりますが、過去には消し去りたい・なかったことにしたい・やり直したいデキゴトが数多くあるのも事実。私にも思い出すだけで顔から火の出る様な失敗や、相手にとんでもない誤解を生じさせた軽率な行動、ああすればよかったと云う後悔等々、数や馬鹿さ加減では誰にも負けません。手に入らなかったものへの憧れや、失ったものへの未連だってある。


例えばオトコなら、若いかーちゃんをもらい直した? 石○純○さんに憧れるかも。でもあれだけ甲斐性がありかつ女性に対してマメになるのは、きっと並大抵のことではないでしょう。憧れる人に 「生まれ変わって」 みたら当然他人からは決して見えない実像を生きる訳ですから、間違いなく後悔するでしょうね。また何かを失いはしたが、それに代わる別のものを手に入れたと云うことだってある。全てを否定する意味も、世間の物差しと比較する意味も無い。


−−− 先日、 「生き物」 への虐待か? −−− スペインの闘牛のこと - 翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 の最後に勝田保世さんの著書から 『輪廻の六道』 と云うコトバを引用しました。少しだけ抹香臭いハナシをするなら、これは仏教用語で 『自らの意のままにならない、天・人・修羅・畜生・餓鬼・地獄』 を指すそうです。その後大乗仏教が成立して輪廻思想はより一層発展し、 『自らの意思で転生先を支配できる、縁覚・声聞・菩薩・如来』 としての境遇を想定し、六道とあわせて十界を立てるようになったとか。 (ウィキペディア 「輪廻」 より)


私の 「もういちど私になりたい」 願望は、冒頭に記した様な 「楽しい」 妄想とは限りません。「輪廻」 なり 「転生」 があるとしても、私は 「前の生」 がどの様なものであったのか全く記憶にありません。犬だったかも知れないし、しぶとく生きるチャバネゴキブリだったかも知れないし、オトコを手玉に取る眉目麗しい人間の女性だったかも。ってことは、 「次の生」 でも同じだろうから、結局御破算で願いまして 「その時の私」 を生きるしかない。従って願望ではなくて、選択肢の無い現実でもあります。


ただ、結構ミジメで辛いことの多い人生の中で、いっとき 「あの時こうしていればこんなことがあったかも / もし私がこうだったら」 と楽しく妄想にふけることは、ココロの安全弁であったり芸術の原動力となるのかも知れませんね。また無駄かも知れないが何かを求めて奮闘するのも、生きる源泉になる。 「次の生」 だけに期待して今を捨てることは、愚の骨頂とおもいます。人間の細胞は何日間かで全て入れ替わる様ですし、別に性転換やら整形手術などに頼らず考え方を変えるだけでも、この生の中でだっていつでも 「生まれ変わる」 ことは出来るのですから。

2010-08-10

『核抑止力に依存せざるを得ない国際社会の現状』 と云う認識の矛盾

【長崎原爆の日に関する報道】



    • f:id:El_Payo_J:20100810110054j:imagef:id:El_Payo_J:20100810110114j:image
      各々、


      "First Into Nagasaki: The Censored Eyewitness Dispatches on Post-Atomic Japan and Its Prisoners of War [Paperback]"
      Publisher: Three Rivers Press (December 31, 2007)
      Language: English
      ISBN-10: 0307342026
      ISBN-13: 978-0307342027


      『ナガサキ昭和20年夏―GHQが封印した幻の潜入ルポ [単行本] 』
      出版社: 毎日新聞社 (2007/07) (絶版−−−まったくもう)
      ISBN-10: 4620318221
      ISBN-13: 978-4620318226

      • 書籍に関する、上掲 Wikipedia からの抜粋;


        In the foreword to his Weller's final book, First Into Nagasaki: The Censored Eyewitness Dispatches on Post-Atomic Japan and Its Prisoners of War, Walter Cronkite wrote:


        "This is an important book—important and gripping. For the first time in print we can read the details of the nuclear bombardment of Nagasaki, Japan, as written by the first American reporter on the terrible scene ... [George Weller's] reports, so long delayed but now salvaged by his son, at last have saved our history from the military censorship that would have preferred to have time to sanitize the ghastly details ... Also delayed by MacArthur's censorship were Weller's dispatches from his visits to American prison camps [w]here he uncovered the Japanese military's savage treatment of their American prisoners ... There is so much in this volume that we never knew or have long forgotten. This volume of the last generation's history is an important reminder, a warning to inspire civilian vigilance."—Walter Cronkite


    • Japan’s apology for Hiroshima survivors
      Mon, 06 Aug 2007 06:24:05 GMT


      ん、ん??と思いましたら、最後の記事は2007年のもの。"Japanese Prime Minister Shinzo Abe has apologized over a former defense minister's suggestion that the 1945 US nuclear attacks were justified. " −−−

菅が広島原爆の日式典の後行った発言が非難されています。その認識もさることながら、よりによって慰霊の日に核兵器を肯定したその無神経さは政治家としての資質を疑うに十分。加えて演説の中身や核の傘発言の中身も、昨年とほぼ同じ。マスコミからこのタイミングでその質問が出ることはわかり切っていた訳で、麻生と同じ答えをした菅の所属政党ってどこでしたっけ? 結局何も考えず、外務官僚の作文丸読みしただけ?


菅首相:核巡りジレンマ 埋まらぬ被爆地との溝

2010年8月9日 21時27分 更新:8月10日 1時35分、毎日jp(毎日新聞)


−−− 9日昼過ぎ、長崎市での被爆者団体との意見交換では、長崎原爆遺族会の正林克記会長が「慰霊の日に核兵器を肯定し、みんなが泣いている」と非難の口火を切った。長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長は、広島で昨夏、麻生太郎首相(当時)が「核の傘」の必要性に言及したことを引き合いに「麻生さんの発言と全く同じだ」と憤った。首相は「核の抑止力が必要ない社会をつくっていこうという意味で受け止めてほしい」「核兵器がこの地球上から一切なくなると、抑止とか考える必要がなくなる」などと釈明を繰り返すしかなかった。


 ただ、その後の記者会見で首相は「北朝鮮の核開発を含めて、残念ながら、まだ核抑止に頼らないで済むに至っていない。将来なくしていきたいが、現在はそう考えざるを得ない」と、核抑止力に依存せざるを得ない国際社会の現状に理解を求めた。


 土山秀夫・元長崎大学長は「旧来の自民党政権と何ら変わらない発言だ。外務官僚の作文をそのまま述べたのではないか」と批判。非核三原則法制化の「検討」についても「本当であれば、被爆地として歓迎する。だが、単なるリップサービスと分かれば、被爆地は許さないだろう」とくぎを刺した。


 政府と被爆地の溝は埋まらない。



  • 麻生の広島での記者会見:昨年2009年8月6日
    (昨年の記録より。ニュースソースは多分Yahoo?)


    −−−この中で麻生総理大臣は、記者団が「日本はアメリカの『核の傘』に守られているなかで、どう核軍縮に取り組むのか」と質問したのに対し、「核が世界で一斉に、ある日突然なくなるならいいが、通常では考えにくい。誰かがやめたら、相手もやめてくれるという世界ではないと思っている」と述べました。そのうえで、麻生総理大臣は「核で他国を攻撃しようという国が隣にある。北朝鮮の核ミサイルは日本にとって明白な脅威だ。それに対して、日本は、核で抑止する力を持つアメリカと同盟関係を結んでいるという現実を踏まえる必要がある」と述べ、北朝鮮の核の脅威に対抗するためにはアメリカの「核の傘」が必要だという認識を示しました。

国防に関する考えは様々あるでしょう。現在、まことしやかに? 話題にのぼる 「核の傘」 とは、 核抑止 - Wikipedia によれば、 『同盟国や第三国に対する核攻撃を抑止すること』 を意味します。英語版ウィキペディア Deterrence theory - Wikipedia では、 "Deterrence theory is a military strategy developed during the Cold War. It is especially relevant with regard to the use of nuclear weapons, and figures prominently in current United States foreign policy regarding the development of nuclear technology in North Korea and Iran." と説明されています。元々 「抑止」 は通常兵器による勢力均衡を意味していた筈ですが。


日本が他国と決定的に違うところは、 (外交無策であること以外には) 抑止力の手段として随分気軽に扱われる核兵器の実際の被害国であること。毎年何故広島・長崎の慰霊祭を行っていますか?おかしな言い方とは思うが、被爆国としての 「道義的責任」 とは何ですか? 『安らかに眠って下さい、過ちは、繰り返しませぬから』 の碑文は何を意味しますか? 極端な言い方をしますよ、あってはならないことですが、もしまた被爆することになったとしても、その仕返しに戦争あるいは核兵器と云った手段に頼りません、たとえ敵であっても人間に対する広島・長崎の惨劇は決して繰り返しません、との誓いと私は解します。そこまで徹底する覚悟で行動して初めて被爆国としての発言力が認められるのであって、そのためには戦争・紛争の芽をあらゆる方法で摘むことが必要でしょう。


米韓による濡れ衣の可能性の高い哨戒艦沈没事件 *1 に加えて合同訓練などのあからさまな挑発行為に対し、DPRKは衝突を避ける様考慮はしたものの砲撃し返した様ですし、中国も反発しています。 「朝鮮半島緊張」 などと報道されていますが、日本が米韓の挑発行為の尻馬に喜々として乗ることが正常とはとても思えない。DPRKによる核が脅威だ、と認識していながら挑発するのは、自殺行為ではありませんか? DPRKとの間には拉致問題・戦後補償など未解決の問題がありますが、互いに不信感・嫌悪感を抱くのは仕方が無いとしても、日本の場合はアメリカと違って、 「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」 との縛りがあることを忘れてはならない。だから他国に戦争をしてもらおう、核兵器で敵をせん滅してもらおうなどもってのほか。アジアの中でも世界の中でも、そのずるさはとっくに見抜かれています。


結局 「核の傘」 など、アメリカがその軍事的優位性を正当化するための詭弁に過ぎません。「核兵器による抑止力」 など認めている限り、核兵器は廃絶される訳がない。単純に考えてご覧なさい、最後の一発 (あるいはロット) は誰が持って廃棄するのですか? おまけにそのタワゴトは、核未保有国が開発を行う十分過ぎる程の動機。


科学は進歩していますし人間は強欲ですから、核兵器以上に破壊力のある兵器もそのうちできるでしょう。そう考えると核兵器のみならずその様な 「大量破壊兵器」 の研究開発そのものにも歯止めをかけないと、原爆同様きっと誰かがその最初の犠牲者になる。加害国は言うまでもありませんね。


『核抑止力に依存せざるを得ない国際社会の現状』 がもし本当にあるのだとしたら、それは他ならぬ被爆国日本が自ら作りだしていると認識すべきでしょう。核武装するにしても徹底して反核・反戦の方向へ行くにしても、余程の覚悟とエネルギーが無いと出来ない。間もなく終戦記念日を迎えますが、国内で徹底的に議論しない限り被爆者・戦没者の霊は慰められないだろうし、イベントも日本国憲法も風化・形骸化するだけ。さて、どっちへ行きましょうか? それとも不況だからまた先延ばしにしましょうか?


.

*1:田中宇さん http://tanakanews.com/ 有料記事 『米軍はいつまで日韓に駐留するか』 が参考になります。

2010-08-09

長崎市への原子爆弾投下: 1945年(昭和20年)8月9日、午前11時02分 〜 「核兵器のない世界」への努力を踏みにじらないで

アメリカによる人類に対する2発目にして最後の原爆使用から65年、犠牲となられた方々のご冥福を祈ると共に、日本国内外でいまだに後遺症に苦しまれる方々には同情申し上げます。


平成22年長崎平和宣言 / 2010年(平成22年)8月9日 長崎市長 田上 富久

平和宣言(日本語含む10ヶ国語) PDF文書リンク集


核保有国の指導者の皆さん、「核兵器のない世界」への努力を踏みにじらないでください。』、英語では 【We call upon the leaders of the nuclear weapons states never to trample on humanity's efforts for "a world without nuclear weapons"】 と云う言葉に凝縮される被爆地の強い想いが核保有国のみならず、保有を考えている国々・行動しない国連および何よりふがいない日本国政府に伝わったでしょうか? いつもながら、美辞麗句ではない、被爆地ならではの本音の発信にはチカラが感じられます。


一方、何のために出席しているのかよくわからない菅首相の挨拶は; 長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典あいさつ / 平成二十二年八月九日 内閣総理大臣 菅直人、馬鹿馬鹿しくて読む気にもなりませんが、一応紹介。


原爆により亡くなられ、原爆死没者名簿に登録された方々の総数をまとめて見ますと;


【長崎】



    • ※ 昨年の同資料 (下掲) と104人計算があいませんが、事情は未調査。


      f:id:El_Payo_J:20090907235531j:image

【広島】


※ 本年追記・追加奉納された分は本日時点で未公開。



被爆者へのケアについて;


【国】




【長崎市】



    • 海外からのアクセスの多いと思われる、在外被爆者のためのページは;
      在外被爆者

  • 長崎市の関連HPはページ当たりの長さは長いが階層が浅く (=関連情報概要の一覧性があり、見たい中身にたどり着くためにクリックする回数が少なくて済む) 、一方広島市のHPはページ当たりの長さは短いが階層が深い (=関連情報のタイトルのみ一覧性があり、中身にたどり着くまでクリックする回数が多い) 様です。長崎市のページでは全体としてイラストなど効果的に使用されており、在外被爆者のページには広島の連絡先まで記載されていたり、私などよりお歳を召された方々にも優しいかなぁ、と云う気がします。 (広島・長崎どちらが良いと云うことでは無く、各々土地柄・方針・アクセス数に応じた特徴があるな、と云うことに過ぎません。)

【広島市】



    • 海外からのアクセスの多いと思われる、在外被爆者のためのページは;
      在外被爆者の援護

来日して裏付けの無いヨタを飛ばしている潘基文国連事務総長は 田上市長「禁止条約」支持=長崎原爆忌 / 8月9日12時22分配信 時事通信 の言葉の重さを理解しているのか、大変疑問。何もしない落第事務総長と身内からも烙印押されていますし、同様にYESマンに率いられるIAEAと共に期待薄と思います。肩書きと口先で世界を動かせる時代ではありません。

2010-08-08

原爆投下は本当に必要であったのか?

2010年7月9日付け 「原爆の功績」 問う論争 ?? 速報 - 翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 および7月24日付け ドイツ ポツダムの 「ヒロシマ広場」 に被爆者追悼碑: 明日2010年7月25日除幕式 - 翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 にて紹介しました、当時のトルーマン大統領による原爆投下決断の是非について幾つかの考察記事を紹介。アメリカを筆頭に日本まで含めた 「国際社会」 のなかでそれが 「止むを得ないものだった」 として認識されている限り、核廃絶なんて達成出来ないと考えるので;


ハリー・S・トルーマン - Wikipedia


  • −−−1945年4月の時点で原子爆弾の完成予定を知っていたトルーマンは、核の力でソ連を抑止できるという考えがあった。日本への原爆投下命令はポツダム宣言発表の一日前、7月25日に行われていた。共和党の大物の面々が日本への原爆使用に反対していたこともあって、トルーマンは投下決定を共和党側には伏せたまま、先にスターリンに知らせた。共和党や共和党系と見なされていた将軍たちに原爆投下決定が伝えられたのは投下の二日前であり、これは「反対を怖れるあまり自国の議員よりも先にソ連に知らせた」と共和党側をさらに激怒させた。この原爆の日本への使用については、後に共和党大統領となるアイゼンハワーなどが猛反対しており、共和党支持者の米陸海軍の将軍たち(マッカーサーも含む)は全員が反対意見を具申している。アイゼンハワーに至ってはスティムソン陸軍長官に対し「米国が世界で最初にそんなにも恐ろしく破壊的な新兵器を使用する国になるのを、私は見たくない」(1963年の回想録)と何度も激しく抗議していた。


    トルーマンが原爆投下を決定した背景として、アメリカ軍の損失を最小限に止めること、実戦での評価、戦後の覇権争いでソ連に対して優位に立つという目的があったとするほか、人種的偏見があったとする説もある。トルーマンは二発目の長崎投下後「さらに10万人も抹殺するのは、あまりにも恐ろしい」として、3発目以降の使用停止命令を出した。


    トルーマンは公式的な場でも原爆投下を正当化し続けていた。またトルーマンが日本へ計18発もの原爆投下を承認していた事実がワシントン.ポスト紙にスクープされている。陸軍の完全な機密保持下に行われた原爆開発は戦後見直しを計られ、トルーマンは1945年10月に議会に対し原子力に関する教書を送った。それは原子力開発に関する管理体制についての物であった。翌年の8月には原子力法案が成立し、原子力委員会(AEC, United States Atomic Energy Commission)が作られた。1953年1月7日にトルーマンは、水素爆弾の開発を発表した。こうしてトルーマン自身は生涯、原爆投下を正当化してみせたが、この行為は人類史上、ヒトラーによるアウシュヴィッツのユダヤ人大虐殺に匹敵する人類史上最大の犯罪として記憶されるが、アメリカでは未だに「戦争を早期終結に導き兵士の命を救った大統領」という評価が定着している。 トルーマンは原爆投下について1958年のCBSのインタビューで「まったく心が痛まなかった」と語っている。 (以下略)

Hiroshima & Nagasaki: The inside story — again
L. Reichard White, August 06, 2010, ANTIWAR.BLOG


  • −−−Its leaders had to justify the $2 billion ($26 billion in today’s dollars) expense to Congress and the public. (中略) "One bomb justified Oak Ridge, the second justified Hanford." Hiroshima was hit with the uranium bomb, nicknamed "Little Boy"; the plutonium bomb, "Fat Man," was used against Nagasaki. ("Why We Dropped The Bomb" By William Lanouette, CIVILIZATION, The Magazine of the Library of Congress, January/February 1995 からの抜粋)

    • 補足説明:引用中の "Oak Ridge" および "Hanford" は各々、マンハッタン計画 におけるウラニウムの分離施設と計画の司令部であったテネシー州・オークリッジ(サイト X、後のオークリッジ国立研究所)、プルトニウムの抽出を行ったワシントン州・リッチランド北西郊外(サイト W、後のハンフォード・サイトで米国で最大級の核廃棄物問題の箇所) を指します。

  • −−−Here’s what Vietnam era U.S. Defense Secretary Robert S. McNamara – who was part of Gen. Curtis LeMay’s command when the bombs were dropped – thought about it:


    McNamara: "He, and I’d say I, were behaving as war criminals."

    • 補足説明:2009年7月11日付け オバマ新政権の軍事政策 Watch: その11  ロバート・マクナマラさん死去 - 翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 で紹介した、故マクナマラ元国防長官のビデオは:


      D


      これは多分、 Was Jane Right? - Antiwar.com Original に記載されているビデオクリップ6番と殆ど同じ、字幕が付いていますからこれを紹介。マクナマラさんは結局 「ベトナム戦争の泥沼化」 をもたらしたとの汚名をそそぐことは出来ませんでしたし、自己弁護に過ぎないとの批判もありますが、過去の過ちを認められたと云う意味で私は評価します。ただこのビデオで原爆投下が必要無かったと云う理由は、それまでに東京や横浜などへの空襲で国土の相当部分を焼き尽くし市民何十万人も殺したのだから、 propotion (つり合いとか規模の意味) からして無意味、と云うこと。原爆の非人道性と云った観点ではなく、戦略的に考えたとしても更なる殺戮は不要であった、と云う意味ですね。また記事中引用されているコトバ "He, and I’d say I, were behaving as war criminals." の部分は前提があって、それは 「もしこの戦争に負ける様な事があれば」 と云うこと。当時その可能性はゼロだった訳ですから、勝てば戦争犯罪にはならないと云う認識があった訳です。

他記事


  • 65 Years After Hiroshima: Truman’s Choices
    By Stanley Kutler, Posted on Aug 6, 2010 / Truthdig


    −−− , it is common wisdom that Truman had only two simple, stark choices: to use the (atomic) bomb or invade and suffer a “million” casualties. The options of naval blockade and “conventional” bombing quickly dissolved, and over time they have disappeared. (以下略)


    トルーマンはこの2つの選択肢しか無いと思い込んでいた訳で、それなら、いずれにせよ敵国 (日本) 側の犠牲のことは眼中に無かった訳ですから原爆投下を選んで当然。では問題は、何故もうひとつの選択肢 −−− 恐らく軍のエキスパートの主張は、今まで通り兵糧攻めと通常兵器での爆撃を続ければ日本の降伏は時間の問題、と云うものだった筈 −−− が除外されたのか、と云うことでしょう。ロシアへの威嚇とか、核開発続行の予算を正当化するために兵器の威力を実証したかったから、など様々考えられます。



以上は過去の事実に関する考察ですが、以下現在進行中であり、私が大変気にしていることを扱った記事を紹介;


Nuke U / How the University of California is helping to blow up the world
by Norman Solomon, August 07, 2010, ANTIWAR.COM


  • −−−Since the early 1940s, UC has managed the nation’s top laboratories for designing nuclear bombs. Today, California’s public university system is still immersed in the nuclear weapons business.


    Sixty-five years after the atomic bombings of Hiroshima and Nagasaki on Aug. 6 and 9, 1945, the University of California imprimatur is an air freshener for the stench of preparations for global annihilation. Nuclear war planners have been pleased to exploit UC’s vast technical expertise and its image of high-minded academic purpose.


    During most of WWII, scientists labored in strict secrecy at the isolated Los Alamos lab in the New Mexico desert, making possible the first nuclear weaponry. After the atomic bombings of Japan, UC continued to manage Los Alamos. And in 1952, when the government opened a second nuclear bomb generator, the Lawrence Livermore National Laboratory east of San Francisco, UC won the prize to manage operations there, too. (中略)


    −−−For sure, there’s plenty of money sloshing around to reward the masters — and academic servants — of the nuclear weapons industry. But should the University of California be managing laboratories that design the latest technologies for nuclear holocaust?


      • Lawrence Livermore National Laboratory uses advance science and technology to ensure that the US’s nuclear weapons remain reliable.

      • Los Alamos National Laboratory focuses most of its work on ensuring the reliability of the US's nuclear weapons.

官民一体とか産学共同とか産学官連携と云う言葉がありますが、このUC (カリフォルニア大学) のケースは産学官連携に当たるのでしょうか。『官』 は国防機関、 『産』 は軍事産業でしょう。すると 『学』 の役割は、兵器製造に当たっての基礎研究を専門に扱う部門と見ることが出来ます。それを構成するのは教授やら研究員と云った、いわゆる 「科学者」 ですね。私の偏見でしょうが、いわゆる 「象牙の塔」 に閉じこもった方々は、その能力はずば抜けてはいるものの、自分のやりたい研究が出来ればそれでよい、浮世離れした世間知らずのタイプが多いのでは。上掲 『マンハッタン計画』 が現在は国策としておおっぴらに行われている訳で、それに大学が関わることの是非は議論されるべきでしょう。国防機関および軍事産業の言いなりに使われている様な気がします。海千山千の彼らに対して、自らの信条に基づき賛同出来ないことに関して抵抗出来るだけの cojones *1 のある人間がいればまだしも、 「正義」 だの 「愛国」 だのレトリックを振り回され札束で横っ面を叩かれれば喜んで従うのが多いのが趨勢ですから。


マンハッタン計画で原爆開発を行っていたシカゴ大学冶金研究所 (メト・ラボ、Metallurgical Laboratory) の科学者が提出したが拒絶された、日本に対する原子爆弾の無警告での使用に反対する報告書 『フランクレポート - Wikipedia』 (和訳版) を紹介します。日米問わず、勘違いした科学者のセンセイ達にも良く読んで欲しいものです;


政治的,社会的問題についての委員会報告 / マンハッタン計画「冶金研究所」(フランク報告)
June 11, 1945


−−− 科学者は,互いの平和を増進するのではなく,国どうしの相互破壊のために新しい兵器を作ってきたとしばしばこれまで非難されてきた.たとえば,飛行機の発明は,楽しみや人間の利益よりも悲惨をより多くもたらしたことは疑いない真実である.しかしながら,過去において科学者は,かれらの純粋な発明に対して人類が見つけた利用方法については,直接的な責任を否認することが出来た.我々は今日おなじ姿勢を取ることはできない.なぜなら原子力において我々が成し遂げたものは,過去のすべての発明よりも限りなく大きな危険に満ちているからである.核科学の現状について知っている我々は皆,我々の目の前で突然の破壊がわが国を襲うという悪夢,真珠湾攻撃の千倍の規模の破壊がこの国のすべての大都市で繰り返されるという悪夢とともに生きている. (中略)


III. 合意の見通し (※ この項で、日本への原爆投下について述べられています。以下、その一部抜粋)


−−− したがって,核戦争防止での国際協定を期待しているという「楽観的な」観点からの,日本に対する原子爆弾の突然の使用によって達成される軍事的利点やアメリカ人の生命が救われるという利点よりも,結果として起こる,他国を覆い尽くすであろう信用の失墜と恐怖と反発の方が重大かも知れず,また恐らく自国の世論さえ二分するだろう.この観点から,新しい兵器のデモンストレーションは,砂漠か無人島で,すべての連合国の代表の目の前で行うのが最善であろう.アメリカが世界に向かって次のように言うことができるなら,国際協定を達成するための最も良く受け入れられる社会的雰囲気を達成することができるだろう.「あなた方は,私達がどんな武器を持っているかを,そしてそれを使わなかったことを知るであろう.我々は,将来,その使用を放棄し,他の諸国と協力してこの原子兵器の使用についての適切な監視体制をつくり上げる用意がある.」


 これは空想的に聞こえるかもしれないが,しかし原子兵器においては,破壊力のスケールにおいて全く何か新しいものがある.そして,それを所有しているという我々に与えられた利点を完全に利用したいのならば,我々は新しくかつ想像的な方法を用いなければならない.そのようなデモンストレーションの後に,連合国(そして自国の世論)の承認が得られ,そしておそらく降伏勧告の,または少なくとも目標の全面破壊を避けるためにある地域から避難させるための事前の最後通告の後に,日本に対してこの兵器が使用され得るであろう. (以下略)


マンハッタン計画に実際に関与していた委員会としての制約の中で可能であった、恐らく最善の発信であろう、と私は評価します。


結果としてトルーマンは、軍事エキスパート・科学者の意見を無視して原爆投下を決定したことになり、文民統制 -シビリアン・コントロール- において、文民の政治家が暴走した例だろうと思います。現在のアメリカの状況は更に危機的: 政治家と軍隊が揃って暴走し、選挙により選出された代表を通じて国民が軍事に対して最終的判断・決定権を持つと云う民主主義の基本原則が機能していないと思われますから−−−

.

*1:スペインの隠語、意味は○○玉(2文字伏字)ですが、要は「気骨」

2010-08-07

ヒロシマ ・ ナガサキ原爆記念日に関する報道: 被爆者の想いは−−−

『核兵器』 に関してオバマのタワゴトが役に立ったことがあるとすれば、世界中の本音を引き出せたことかも知れません;


【加害国での報道】



  • 大統領の被爆地訪問焦点に=「核なき世界」へまた一歩―米
    8月6日8時34分配信 時事通信


     【ワシントン時事】原爆を投下した米国は65回目の広島の「原爆の日」である6日、平和記念式典に初めて政府代表としてルース駐日大使を派遣した。「核なき世界」の推進に懸ける真摯(しんし)な決意を示す新たな一歩。オバマ大統領自身の被爆地訪問が実現するかどうかが今後の焦点となる。 (以下略)


    ワシントン在住のオバマジョリティーの意見ですか、アホか。

  • 大使の平和式典出席、一部で批判=米
    8月6日18時28分配信 時事通信


    −−− ウォール・ストリート・ジャーナル紙(電子版)は、初の政府代表派遣は「オバマ政権にとって政治的なリスクを伴う」と指摘。ただ、オバマ大統領ではなく、ルース大使が出席したことで、日本の要求に応えつつ、米国内でも大統領による「謝罪行脚」との批判をかわせたと分析した。



    • 発言;
      D
      Title: 'I'd drop atomic bomb on Hiroshima again if needed' - Enola Gay last living member


【日米以外での報道例】


  • Remembering Hiroshima
    UPDATED ON:Thursday, August 05, 2010 12:20 Mecca time, 09:20 GMT, Al Jazeera English

  • 「原爆の日」日本は自国の反省なしに、被害者の立場を強調−韓国
    8月7日10時58分配信 サーチナ


     −−− 韓国メディアはこの式典の模様を伝えるとともに、日本では8月になると戦争勃発や展開の過程などを無視したまま、被害者の立場を強調する雰囲気が高まると報じている。br>

     また日本の侵略戦争を否認する田母神俊雄・元自衛隊航空幕僚長が同日、日本の核武装を主張する講演を、昨年に引き続いて広島で行ったと伝えている。


     65年前に落とされた原子爆弾で、広島と長崎では約16万人余りが亡くなった反面、日本が起こした太平洋戦争の間、アジアでは約1700万人以上が亡くなり、行方不明となっている。また韓国人の被爆者は、強制徴用者を含め計7万人であり、原爆犠牲者の約10%に当たると指摘。


     また、当時の強制徴用者や慰安婦などの被害に対する補償問題は、相変らず進展していないとし、日本は原爆の被害者ではあるが、同時に加害者でもあるにもかかわらず、自分たちが犯した過ちへの反省はいまだに行っていないとの見方を示す、韓国のメデイアもみられた


    ※注 この記事はサーチナでの編集を経由していますから、実際の韓国での報道がどうであったかはわかりません。

式典に参加した無能者2人については各々 イラン核問題で「役割果たす」=広島訪問のIAEA事務局長 / 8月6日18時29分配信 時事通信 および 広島平和式典 国連事務総長が核廃絶を訴える / 8月6日11時57分配信 CNN.co.jp とのことでほっておけばよいとして、大問題だと思うのは;


菅首相、平和記念式典出席のために訪れた広島市で会見 「日本に核抑止力は引き続き必要」

(フジテレビ系) - Yahoo!ニュース、最終更新:8月6日18時37分


−−−「核軍縮に向けた強い思いは共通するが、国際社会では、核兵器を含む大量破壊兵器の拡散という現実もある」としたうえで、「引き続き、核抑止力は必要だ」という認識を示した。 (以下略)



よりによって原爆投下65回忌の今回の平和記念式典にはとんでもない馬鹿が出席したもので、これが日本の首相の言葉とは思えない。コイツは、長崎の式典・終戦記念式典でも空虚な嘘を 「御霊」 に対して捧げるつもりか? 『核抑止力』 の意味がわかっての発言か? 「こがあな いびせえ」 ことを、アメリカが他国に対して行うことを日本国としてお願いするのが国民の総意だなんて知らなかったが。これではイスラエル同様、大きな被害をもって別の加害行為を覆い隠そうとしている、と言われても反論出来ません。情けない、申し訳ない。


一方で 大江健三郎 - Wikipedia さんがNYTに以下記事を寄稿されたことが報じられています;


  • 反核、現実との矛盾に憤り=大江健三郎氏が米紙に寄稿
    8月6日17時3分配信 時事通信


    −−− また、米英仏代表が広島の原爆の平和記念式典に出席したことは「核なき世界に向けた小さな象徴的ステップに見えるかもしれない」としつつ、「反核の美辞麗句から一体どんな行動が生まれるのか」と疑問を呈した。


     その上で、「唯一の被爆国の国民として、核の傘の保護下で暮らすのが道義的責任であり、その傘を捨てるのは責任放棄だと言われたら、被爆者は怒りを覚えるのではないか」と訴えた。

NYTに寄稿された原文は以下の通り;


Hiroshima and the Art of Outrage -1/2

Hiroshima and the Art of Outrage -2/2
A version of this op-ed appeared in print on August 6, 2010, on page A23 of the New York edition.


文中、オバマのプラハスピーチ以外に紹介されている記事は;





大江さんの寄稿文は;

In Edward W. Said’s last book, “On Late Style,” he gives many examples of artists (composers, musicians, poets, writers) whose work as they grew older contained a peculiar sort of concentrated tension, hovering on the brink of catastrophe, and who, in their later years, used that tension to express their epochs, their worlds, their societies, themselves.


As for me, on the day last week when I learned about the revival of the nuclear-umbrella ideology, I looked at myself sitting alone in my study in the dead of night . . . . . . and what I saw was an aged, powerless human being, motionless under the weight of this great outrage, just feeling the peculiarly concentrated tension, as if doing so (while doing nothing) were an art form in itself. And for that old Japanese man, perhaps sitting there alone in silent protest will be his own “late work."

と締めくくられています。親交の深かった エドワード・サイード 氏の定義に基づく「後期の仕事(レイトワーク)」 のことですね。


批判されることも多い大江さんですが、私はこの寄稿文には賛同しますね。

2010-08-06

広島市への原子爆弾投下: 1945年(昭和20年)8月6日午前8時15分 〜 イラクでの被害

アメリカによる人類に対する最初の核兵器使用から65年、犠牲となられた方々のご冥福を祈ると共に、日本国内外でいまだに後遺症に苦しまれる方々には同情申し上げます。


広島市-平和宣言 / 2010年(平成22年)8月6日 広島市長 秋葉 忠利

同平和宣言(英語)(76KB)(PDF文書)


同時に、毎年のことですが 「こがあな いびせえ (恐い *1) こたあ、ほかの誰(だれ)にも あっちゃあいけん」 との被爆者の思いを理解出来ない日本国の行動、結果として 「国際社会」 での発言力・行動力の無さには恥じ入るばかり。


核廃絶、一日も早く実現を=米国大使らも出席―65回目原爆の日・広島

8月6日5時9分配信 時事通信


ーーー原爆を投下した米国からも、ルース駐日大使が初めて出席するほか、国連の潘基文事務総長や国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長、核保有国の英仏の代表も初めて参列する。 (中略) 事務総長はあいさつで、被爆者が存命中に核廃絶を実現できるように努めようと呼び掛ける。


この面々は何のために参加するの? 参加する資格はあるのか? 今日ほど、彼等が参加するにふさわしく無い日は無いと思うが。私はその厚顔無恥さに嫌悪感しか感じないが−−−


その被害規模の大きさから、真意は理解されないまでも世界的に注目されるイベントですが、その一方で世に知られず苦しまれている方々を改めて紹介します。歴史に学ぶつもりのない、同じ加害国による被害;


ファルージャ包囲攻撃が残した毒の遺産:広島よりもひどいのだろうか? / パトリック・コックバーン


益岡さん訳、最終更新:2010-08-03 18:07:27、みんなの翻訳


  • 2004年に米軍海兵隊による爆撃を受けたイラクの都市ファルージャで乳児死亡率と癌、白血病が劇的に増加している。新たな研究によると、これは、1945年に広島と長崎に原子爆弾が落とされたあとの生存者について報じられた状況を上回るという。  (中略)


    報告書によると、癌のタイプは「広島の生存者で原爆の放射線とフォールアウト中のウラニウムに晒された人々のものと似ている」という。


    調査団は、大人の間で白血病が38倍、女性の乳がんが10倍、リンパ腫と脳腫瘍のかなりの増加が見られるとしている。広島の原爆を生き延びた人々の中では白血病が17倍に増えたが、ファルージャで驚くべき事態は癌が広島での増加よりも大きいことだけではなく、発病のスピードにもあるとバスビー博士は言う。


    特に重要な点の一つは、新生児の男女比率が変化したことである。通常は、女児1000人に対して男児1050人だが、2005年以来生まれた子どもでは男児の出生が18パーセント減少し、女児1000人に対して男児850人になったという。男女比は女児よりも男児に影響を与える遺伝子損傷の指標である。広島に原爆が落とされたあとも、同様の男女比変化が見られた。 (以下略)



  • 関連記事;
    Scott Horton Interviews Chris Busby
    Scott Horton, August 04, 2010, ANTIWAR.COM


    Chris Busby, co-author of the epidemiological study “Cancer, Infant Mortality and Birth Sex-Ratio in Fallujah, Iraq 2005–2009,” discusses the difficulties of carrying out a door-to-door survey of skeptical and hostile Fallujah residents, the severe birth deformities in regions where depleted uranium munitions were used, the study’s focus on infant mortality rates, the military’s outdated risk modeling for battlefield uranium exposure and why a dramatically lower male birth rate is a telling sign of regional genetic damage. (以下略)

因果関係の立証の難しさから誰からも何の補償も受けられず、一生被爆者同様に苦しまれる子どもとその親御さんたちの存在は、「こがあな いびせえこたあ、ほかの誰(だれ)にも あっちゃあいけん」 との願いを愚弄する様な犯罪行為と思いませんか? これでは犠牲者の霊も慰められないでしょう。


.

*1no title によると、広島・中国圏特有の言葉ですが、もう滅多に使われない言葉の様です。

2010-08-05

「生き物」 への虐待か? −−− スペインの闘牛のこと

2010年8月3日付け 閑話 (むだばなし) : 動物との関わり - 翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 に続いて、スペインのカタルーニャ州で2012年から禁止されることになった闘牛について、それが動物虐待にあたるのか? と云う観点から考えてみます;


  • スペイン 「動物虐待」と闘牛を禁止 カタルーニャ州
    7月29日11時1分配信 毎日新聞


     【パリ福原直樹】スペイン北東部のカタルーニャ州(州都バルセロナ)議会は28日、同州での闘牛を12年から禁止する法案を可決した。同国では一部の島部が闘牛を禁止していたが、本土での禁止は初めて。動物愛護の高まりのほか、同州に分離・独立志向が強い事情も背景にある。 (以下略)

  • Cataluña prohíbe los toros por 68 votos a 55
    日付が明示されていませんが、urlから判断すると7月28日の記事, ADN.es


    El Parlament de Cataluña ha decidido hoy prohibir las corridas de toros en esta comunidad autónoma con 68 votos a favor, 55 en contra y nueve abstenciones.


    La Cámara catalana tiene previsto debatir y votar, a partir de las 10.00, la Iniciativa Legislativa Popular (ILP) presentada gracias a las 180.000 firmas de apoyo recogidas por la plataforma antitaurina Prou! ( ¡Basta!), que lucha contra el maltrato a los animales.

  • El veto catalán a los toros agita España
    7月29日


    引退した闘牛士 Manuel Benítez 'El Cordobés' のコメントが掲載されています; «Siento ganas de llorar, es una pena que destruyan lo que funciona»


    • D
      Titulo: Homenaje a Manuel Benítez 'el cordobés'
      彼はフラメンコのギターも (確か唄も) うまい、とあるアーチストから聞いたことがあります。

  • La prohibición de los toros
    ABEL MAS FERRER - Barcelona - 29/07/2010
    ELPAÍS_com


    Hoy me siento mucho mejor, es un gran día para todos aquellos que creemos en la justicia, la ética, la moral, el progreso humano, y la Libertad con mayúsculas que no se usa para torturar, matar, ni infringir sufrimiento a los animales. La tauromaquia muere por el mismo motivo por el cual se suprimió la tortura en las cárceles, la Inquisición, la explotación infantil y tantas lacras más del pasado por ser prácticas indignas, crueles y anacrónicas.


    アホかいな、と思いますが、禁止の原動力となった意見でしょうから紹介。

  • 闘牛禁止、57%「同意できず」=スペイン
    8月2日18時51分配信 時事通信


     −−−今回の闘牛禁止が単なる動物愛護ではなく、スペインの「国民的娯楽」の拒絶を意味するとの意見も58%を占めた。ただ、闘牛が好きであるとの回答は37%にとどまり、「好きではない」の60%を大きく下回った。


    確かに、日本人全てがカラテやジュードーをたしなむ訳ではないし、スペイン人全てがフラメンコをたしなむ訳でもありませんからね、興味の無いひとも多いでしょう。

  • ’The Economist’ llama a Catalunya ”tierra de la prohibición”
    MADRID, 30 Jul. (EUROPA PRESS)


    El semanario británico 'The Economist' dedica en su próximo número un breve comentario a la situación de Cataluña, a la que se refiere como "Tierra de la prohibición", y se pregunta "qué será lo próximo" que se ilegalizará, tras el 'burka' y las corridas de toros.


    "Los catalanes le están cogiendo el gusto a prohibir cualquier cosa que les fastidie", afirma la publicación, para quien prohibir las corridas en España es "un poco como si un Estado alemán prohibiese las salchichas o una región francesa condenase esas latosas boinas". (以下略)

闘牛はスペインのみならず、メキシコを含む中南米でも開催されます。私自身、スペインの Puerto de Santa María では今は亡き パキーリ - Wikipedia の正に美の極致と言える闘牛を観ることができましたが、一方で南米ベネズエラでは Caracas および Valencia で残酷で見るに耐えない 「闘牛もどき」 も見せられました。後者の名誉のために? 申し添えますと、これは闘牛士の問題ではなく牛の問題。全く戦意? が無く、何度も柵の外に飛び出してしまう始末ですからまともな闘牛にならず、従って止めが刺せず、口から血を吐いて倒れたり、最後は小脳をナイフで刺し痙攣しながら死ぬのを見せられました。さすがに嫌になって、それから観に行かなくなりましたね。どう見ても闘牛用に育てられた牛とは思えず、本当に可哀そうでした。私は両極端の闘牛を見たことになります。


今回バルセロナで禁止の理由となったのは、上記の様な闘牛の残酷さのためでしょう。しかし闘牛は、よってたかって牛をイジメ殺して熱狂するイベントではありません。その歴史については Corrida de toros - Wikipedia, la enciclopedia libre (日本語版はあまりにチャチ) など参照、スペインを代表する文化のひとつと言えるでしょう。闘牛の角にかかって亡くなった闘牛士も少なくはなく、ロルカなどの詩にも歌われフラメンコと大いに関係がある、芸術や美学でもあります。この点は別途フラメンコ関連で扱えれば。


全世界で毎年何頭の牛が闘牛で 「殺される」 かの統計は手元にありませんが、食肉用として屠られる数に比べればはるかに少ない筈です。牛を闘牛場で殺すことが 「残酷」 だと云うのであれば、では自分達は牛肉を食べないのか? 屠殺 - Wikipedia と云う、肉を食べるには避けられない、しかし決して楽しくはない仕事は、多分どの国でも被差別民の仕事となっていることが多いと思いますが、牛は 「幸せに」 あるいは 「尊厳をもって」 屠殺されていると思っているのか? 私もその現場は見たことがありませんが、映像では恐怖に目がひきつる牛を見たことがあります。自分が殺されるのがわかるのでしょう。それが嫌なら、肉食を止めるべき。(肉を食べなくとも生きていけますよ。モルモットなんて完全な草食ですし、ベジタリアンだって存在するし、古いハナシですが巨大な草食恐竜だって存在した訳ですから。特に牛を育てるためには大量の穀物を費消しますから、食料の無駄遣いとも云えますよね。) 要するに 「私から見えないところで殺せ」、と云うのが本音でしょう、何が動物愛護だ、と言いたいですね。「人権」 についても同じですが。


勝田保世さんの 『砂上のいのち: フラメンコと闘牛』 、1978年11月20日 音楽之友社 発行第1刷より以下抜粋します;


260ページより;


  •  −−− ところで、その闘牛反対に反対の連中はこうやりかえす。 「そんなら牛肉を食うな。闘牛の数は屠殺場で殺される牛にくらべてはるかに少数だ、殺される時の苦痛も大差はない。それに闘牛は人間や馬を攻撃して、獣性の本能を満足させて死ぬのだ、もって瞑すべしである」

268〜269ページより;


  • −−− 闘牛は残念ながらわが国では見られない。スペイン、中南米では春から秋まで催される。はじめてごらんになると血が流れてイヤになるが、二度見ると平気になり、三度目には面白くなる。もしだれか野蛮残酷という人には、次の話をきかせたい。


    闘牛や、フラメンコの国の南スペインは、気候も人々のこころもあたたかい土地柄である。あの猛牛をそだてる牛飼いたちは、自分の子牛に名前をつけてやり、牛小屋に寝泊まりして話しかけたり頬ずりしたり、まるでわが子のように可愛がってそだてあげる。どうか勇敢な高潔(ノブレ)な、いささかも残忍だったり狡猾でない、りっぱな牛になってくれるようにと、日夜こころをくだいている。闘牛士もまたわざをはげみ、勇気と高潔な精神をもって牛に立ち向かう、そしてこれを屠り己のつとめを全うするのである。


    牛は次から次に死んでいく、そして人もまたときには死の訪れを拒むことはできない。あの円形劇場のレドンデル(丸い砂場)こそは輪廻の六道であって、そこに神の摂理をまざまざとみる感がする。

2010-08-04

「生き物」 への虐待 −−−

昨日の 閑話 (むだばなし) : 動物との関わり - 翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 に続いて、スペインのカタルーニャ州で2012年から禁止されることになった闘牛について考察するつもりでしたが、その前にホモ・サピエンスへの虐待2件について紹介しておいた方がよさそうです;


【インドネシア パプア州】


ニューギニア島 は以下の様に3つに分かれています;


f:id:El_Payo_J:20100804105901p:image

ニューギニア島の行政区分。西から、

出典: ウィキペディア


先日の 『死の商人』 アメリカ その1: 東ティモール - 翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 中紹介の東ティモールの東にある島の一部であるパプア州が舞台、同じくインドネシアの特殊部隊 Kopassus による蛮行が指摘されていました。今回の事件も公式には存在しないことになっているのでしょうが、ケータイ動画がネット上に流出;


  • Activist’s killing angers Papuans
    UPDATED ON:Wednesday, August 04, 2010 00:43 Mecca time, 21:43 GMT / Al Jazeera English


    −−−It shows Indonesian police officers taunting him as he lies dying from the gunshot wounds they had inflicted upon him.

    • 記事中掲載されている動画は YouTube でも見られます;
      D
      Title: Activist's death angers Papuans
      この方の死が無駄にならないことを祈りつつ掲載します。

さて先日紹介の様にアメリカはインドネシア陸軍の特殊部隊に対する訓練支援を再開することになりましたが、どうするつもりか。益岡さんサイトで紹介されている記事は東ティモール中心ですが、パプアについても随所で言及されています。例えば;


  • ニュース速報:インドネシア軍特殊部隊コパススが新たな暗殺に連座:2009年に活動家の殺害に関わった特殊部隊に対する支援をオバマは更新
    アラン・ネアン, 2010年3月21日


    −−−2009年のPAメンバー殺害はアチェ全土で起きた。関係者によると、ビレウエンでのアブ・カリム殺害は、スナルコ将軍のもとで、TNIの地方軍司令官R・スハルト中佐が指令したもので、兵士の他に支援要員として以前から軍が支援していた FORKAB民兵とPETA民兵の民間人を利用していた。


    スハルト中佐はTNIのBAIS諜報部隊に長いこといた。BAIS諜報部隊は今回の暗殺および全国各地での様々な暗殺に関与している他、かつてインドネシアが占領下に置いていた東ティモールや現在実質上占領しているパプアで殺害や拷問を実行していることで名を馳せている。 (以下略)

  • 模範的殺人者スハルトと、権威筋の友人たち
    ジョン・ピルジャー, 2008年1月28日


    −−−サダム・フセインとは違い、スハルトが絞首台でではなく、何十億ドルもの秘密資金を注ぎ込んで買うことのできる最上の医療チームに囲まれて死んでいった理由はここにある。1960年代にCIAの上級作戦士官だったラルフ・マクギーは、スハルトによるインドネシア政権奪取から数年後にチリのサルバドール・アジェンデ政権を転覆した米国支援下のクーデターにとって、スハルトの政権奪取テロは「作戦の模範」となったと述べている。「CIAは、チリの軍指導者たちを左派が殺そうとしていることを暴露するような文書を捏造した」と彼は書いている。「1965年にインドネシアで起きたのと[同様である]」、と。ジャカルタの米国大使館は、スハルトにインドネシア共産党(PKI)メンバーの「除去リスト」を提供し、名簿に載っている人物が殺されるか逮捕されるたびに、名前を消していった。当時BBCの南亜細亜特派員だったローランド・チャリスは私に、英国政府も水面下でこの虐殺に関与していたと教えてくれた。「英軍の選管がインドネシア軍兵士を満載してマラッカ海峡に運び、運ばれたインドネシア軍兵士たちはこの恐ろしいホロコーストに参加した」と彼は言った。「当時、私も他の特派員もそれに気付かなかった。取引があったんだ」。


    その取引とは、スハルト支配下のiインドネシアが、リチャード・ニクソンが「天然資源の最も豊富な蓄え、東南アジア最大の獲物」と呼んだものを西洋に提供することだった。「最大の獲物」は、1967年11月、タイム・ライフ社の主催でジュネーブで開催された3日間の驚くべき会議で手渡された。デヴィッド・ロックフェラーを中心に、大企業の代表が勢揃いした。主な石油企業と銀行、ゼネラルモーターズ、インペリアル・ケミカル産業、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ、シーメンス、USスチールなどなど、多数である。彼らの向かいには、米国で訓練を受けたスハルトの経済顧問が座り、一部門また一部門とインドネシアを企業に手渡していった。フリーポート社は西パプアの銅山を手に入れた。巨大企業アルコア社はインドネシアのボーキサイトの多くを手にした。スマトラの熱帯雨林は、米国と日本、フランスの企業が手に入れた。略奪が完了したとき、リンドン・ジョンソン米大統領は「巨大な機会と約束をめぐる物語」wを祝福した。30年後、東ティモールでのジェノサイドが完了したとき、世界銀行はスハルトの独裁を「模範生」と呼んだ。 (以下略)


【ニジェール】


Niger children condemned to hunger
UPDATED ON:Tuesday, August 03, 2010, 16:55 Mecca time, 13:55 GMT / Al Jazeera English


動画あり。このケースは、アフリカの貧困の1例に過ぎない筈です。干ばつなど自然現象やら内戦・クーデターなど人為的な原因は様々あるにしろ、問題の根は欧米列強による植民地支配まで遡るでしょう。しわ寄せが子どもに来ている状況はどうにもたまらない。全く機能していない 「国際社会」 による虐待と言えませんか?


  • ニジェール - Wikipedia


    −−−ニジェール (Niger) とナイジェリア(Nigeria) は本来は同じ地域を指しているが、旧宗主国 (注: 各々仏、英) を異にする両地域が別々に独立した際に、現在のように別の国を指すこととなった。 (以下略)

f:id:El_Payo_J:20100804115526j:image

出典: ニジェール共和国周辺の地図 - Yahoo!地図


上掲記事 模範的殺人者スハルトと、権威筋の友人たち の最後に以下記述があります;


−−−スハルトが死ぬ直前、私はアラン・クラークにインタビューした。彼はサッチャー政権時代にスハルトに武器を与える任務を担当していた大臣だった。「これほどの暴力と苦しみを引き起こしたことについて個人的に悩まなかったのでしょうか?」


「まったく、少しも」と彼は答えた。「頭に浮かんだことさえなかった」


「これをお聞きしたのは、あなたはベジタリアンで、動物の殺されかたについて真剣に憂慮していると書いているのを読んだからです」


「それで?」


「その憂慮は、人間には及ばないのでしょうか?」


「奇妙だが、まるで及ばないね」


今回紹介した被害者は、動物や人間未満の存在でしょうか???

2010-08-03

閑話 (むだばなし) : 動物との関わり

少し息抜きのハナシを。私は 「ペット=愛玩用の動物 (大辞泉によると、年下の愛人の意味もあるみたい。いずれにせよ縁が無いので関係ありませんが)」 と云うコトバも、従って 「飼う・飼育する」 と云うコトバもあまり好きではなく、生活を共にする動物の場合はむしろパートナーと呼びます。実際、パートナーによっては子ども一人いるのと大して変わらないし。自分が責任を持って育てたかどうかは別として今まで生活を共にした、ホモ・サピエンスを除く主なパートナーは、犬・シマリス・エゾモモンガ・猫・モルモット。


ネットの世界では、いわゆる動物の癒し系の動画が数多く公開されています。例えば最近の犬の例では;


D

Title: Ava and Her Buddy

幼児に何をされてもシッポをふる犬|動画|Yahoo!映像トピックス にて紹介


犬だって人間同様に個体差 ーーーと言ってはいけませんね、個性がありますし、体格も違いますから全ての犬がこれだけおおらかであることを期待するのは間違いですが、私の場合、産まれた時生活を共にしていた雌のアイヌ犬 (親父が趣味でやっていた狩猟用に訓練された犬) は、室内犬ではなかったがこの犬に非常に近かった様です。柴犬と同じ大きさですが、私が背中に乗ろうがシッポを引っ張ろうが引っ叩こうが決して怒らなかったらしい。


そのせいもあってか近所の犬にも可愛がってもらい、私 (就学前ですよ、当然) が隣の犬と遊び疲れて犬小屋で寝ている間に、近所で私が行方不明となったと大騒ぎになったことが語り草となっていました。(隣のおじさんが、いつもなら犬小屋に入っている筈の犬が困った様な顔でうろうろしていたので発見された。)犬と共に育った様なものですから、今でもどんな犬でも無条件に好きですし、犬もそれがわかるみたい。


小学校3年まで北海道の山の中でのびのび育てられましたから、犬に限らず生き物全般が大好き。子供の頃は、パートナーの死に繰り返し接しなければならないのが辛かったのを憶えています。皆タオルにくるんで泣きながら庭に埋めましたっけ。親がそれを意識していたかどうかはわかりませんが、結果としては最高の情操教育であったのかも知れません。上掲ビデオの子どもも、この犬のことは生涯忘れられないでしょう。まだ小さいから意識の上からは忘れ去られたとしても、潜在意識の中にはくっきり刻み込まれている筈ですから、色々な場面でその影響が現れる筈です。


猫は学生時代、大家さんの飼い猫が自由に部屋に出入りするのを条件に破格の値段で下宿をさせて頂いたので、2年程 「同居」 しました。部屋の入り口の下隅に切り欠きがあって、文字通り出入り自由。朝、枕の上で丸くなる猫と共に目覚める経験もしましたね。犬とは随分異なりますが、楽しい想い出です。蛇足ながら、私は昔 「犬型」 の性格だ、と言われたことがあります。このxx型と云う分類は血液型同様に私は参考程度にしか認めていませんが、試しに 『猫型人間の説明書』 なる本で現在の自分を 「診断」 してみましたら、8割程度当てはまりましたね。どんなものでしょうか。


いままで生活を共にして一番不思議なパートナーであったのはモルモット。本来天敵である筈ですがよい友達であった老犬の後を追うように亡くなって自宅でお通夜をした時に家族と話しましたが、一言で言えば 「安らぎを与えてくれた」 パートナーだった、と云う点で一致。手間のかかるお嬢さんでしたが、どんなに疲れていてもどんなに気持ちが荒れていても、部屋の中をちょこまかと動き回る、あるいは好物の野菜を入れた冷蔵庫を開ける音だけで大騒ぎするのを見ていると、気持ちがすぅ〜っと静まりました。あんなに可愛い生き物だとは知らなかった。


−−− そんな接し方をして来ましたから、「ペット」 を捨てるだの虐待するだの、とても信じられない --- と云うより許せない。生き物はたとえネットで 「購入」 出来る 「商品」 であっても、 「動くぬいぐるみ」 ではない。虐待されて施設に保護された犬が、虐待を加えた 「飼い主」 に再会して尻尾を振って嬉しそうに駆け寄るシーンをTVで見たことがあります。私はこの犬の気持ちがわかりますが、裏切った 「飼い主」 は何とも思わないのかな?


(8月4日加筆訂正しました。)

2010-08-02

オバマの言論統制、情報操作 −−− それに比べれば中国の検閲なんてちょろいもの

自由の国アメリカ? 有り体に云えば、当局に不都合が無き限り言論の自由は保証されているものの、そうでない場合は監視を受け、サイトを停止され、空港で身柄を拘束され、挙句の果てには 「テロリスト」 のレッテルを貼られるのが実態。国家安全を脅かす 「テロリスト」 と認定されれば国内法の外で好きに処分が出来る訳ですから、中国など比較にならない程 「組織立った」 警察国家。恐らく殆どの 「テロリスト」 の実態は思想犯ですよ、証拠も無く何年も投獄 *1 される−−−;



    • 流出サイトに道徳的責任=軍事機密公表で米国防長官
      8月1日23時39分配信 時事通信


      −−− さらに、ウィキリークスは法的責任と道徳的責任を追及されると指摘。法的には司法省が判断するが、道徳的には「評決は有罪だ」と語った。国防総省は連邦捜査局(FBI)と合同で、流出問題を捜査している。


      人殺しが 「道徳」 を説く? 極め付けのアメリカンジョーク。



    • FBI Admits Investigating Howard Zinn for Criticizing Bureau
      July 30, 2010, Raw Story / By Daniel Tencer, AlterNet


      これは公開された過去の資料から、FBIが、2010年1月27日に亡くなった歴史家 ハワード・ジン さんを 「危険思想の持ち主」 として監視していた事実が明らかになったもの。8月と云う時期のせいか、 特高 を想起させますね。生前のジンさんコメントが記事の終わりに紹介されています;


      −−−The FBI notes that its investigations of Zinn -- three in total, over 25 years -- "ended in 1974, and no further investigation into Zinn or his activities was made by the FBI."


      Zinn had harsh words for the FBI during his academic career. In a paper published not long before his death, Zinn said the best thing the public could do to curb the FBI's powers was to "continue exposing them."


      Of the FBI, he said, "They don’t like social movements. They work for the establishment and the corporations and the politicos to keep things as they are. And they want to frighten and chill the people who are trying to change things. So the best defense against them and resistance against them is simply to keep on fighting back, to keep on exposing them."



  • メディアの買収 エバ・ゴリンジャー ZNet 原文情報源:Chavez Code
    2010年7月16日金曜日 (益岡賢のページ 掲載)
    メディアの買収 - みんなの翻訳 にも掲載)


    文書記録からベネズエラのジャーナリストとメディアに数百万ドルが提供されていたことが明らかになった。


    情報公開法(FOIA)のもとで機密解除された米国国務省の文書から、過去3年間に米国はベネズエラのジャーナリストとメディアに400万ドル以上の資金を提供していたことが明らかになった。この資金は、ベネズエラの体制変更を引き起こそうという試みの一環として、様々な国際機関がベネズエラの反チャベス派グループに投資している年間4000万ドル以上の資金の一部である。


    この資金は、米国国務省が3つの組織を通して直接送り込んでいるもので、3つの組織とは、米州開発基金(Panamerican Development Foundation: PADF)、フリーダムハウス、そして米国国際開発庁(USAID)である。


    こうした活動の実態をあからさまに隠すため、国務省は数百万ドルの資金を受け取った組織とジャーナリストの名前を資料から削除した。しかしながら、2008年 7月付けの一文書では、資金を受け取っているベネズエラの主要グループの名前が誤ってそのまま残っていた:エスパシオ・プブリコ(公共空間)と報道・社会機構(IPYS)である。 (以下略)


    チャベスが神経尖らす理由がわかりますか?



  • US bars acclaimed Colombian journalist
    By Gabriel Elizondo in Americas on July 13th, 2010, Al Jazeera Blogs


    現場に実際にアシを運んで自分で事実を確かめる、と云う基本に忠実なジャーナリスト。現コロンビア・アメリカ両政権にとって一番嫌なタイプでしょう。暴露されては困ることが相当あることを意味します。で、このジャーナリストは 「テロリスト」 ってことに。

中国以上にえげつない、しかしスマートな 「思想統制」 、上っ面の自由。

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*1イエメン人収容者を送還=8年拘束、証拠なし―グアンタナモ米基地, 7月14日14時13分配信 時事通信 (リンク切れ。書き出しは;
 【ワシントン時事】米国防総省は13日、キューバ・グアンタナモ米軍基地の収容所に約8年間拘束されていたモハメド・オダイニ収容者を母国のイエメンに送還したと発表した。連邦地裁が同収容者と国際テロ組織アルカイダを結び付ける証拠はないとして、釈放命令を出していた。 (以下略))

2010-08-01

馬鹿なアメリカ人のイスラム蔑視・危険視; それを報道するCNNのココロは?

本日付け 前の記事 をアップした直後に呆れてしまう記事が目に付きましたので、馬鹿馬鹿しいが紹介;


9月11日にコーラン焼却集会を計画 フロリダの教会

8月1日11時0分配信 CNN.co.jp


−−−同センターのテリー・ジョーンズ牧師は、著書などでイスラム教を「悪魔の宗教」と批判してきた。最近のCNNとのインタビューでは、イスラム教は「何十億もの人々を地獄へ送り込む」欺瞞(ぎまん)的で暴力的な宗教だと主張。動画投稿サイト「ユーチューブ」でも「本当に幸福なイスラム教徒を見たことがあるか」「喜びの宗教に見えるか」などと問い掛けている。


これに対し、イスラム教徒や他のキリスト教徒らから非難が集中している。米イスラム関係評議会(CAIR)は、今月から始まる断食月(ラマダン)の間に「コーランを分かち合おう」と題した食事会を開催し、コーラン10万冊を配布するキャンペーンを実施する。 (中略)


同センターの前庭には、イスラム教を悪魔の宗教と断じる3枚のプラカードが掲げられている。このうち1本が最近破壊されたことを受け、センター側はブログ上で「器物損壊は犯罪。イスラム教の教えでは多くの犯罪行為が奨励、容認される。コーランを焼却するもうひとつの理由がこれだ」と訴えた。



  • 教会の代表者 "Dr Terry Jones " の挨拶;
    D
    Title: The Church Must Stand Up!
    教会のHP 冒頭にも掲載されています。

  • 教会の代表者 "Dr Terry Jones " のCNNインタビュー;
    D
    Title: Church Will Burn Koran On 9/11, TheYoungTurks
    no title では全編が見られます。


多分多くのアメリカ人が無知とプロパガンダにより埋め込まれたイスラムに対する漠然とした恐怖をうまく商売に結び付けているのでしょう。宗教やカルトは、儲かるビジネス (●●丸儲け?) の様ですから。その意味では 『市場至上主義』 の体制下では素晴らしいマーケティングかも知れませんが、私にはカルト集団を代表する狂人としか映りません。歯止めの無い自由とは、正にこのことです。 『イスラム教の教えでは多くの犯罪行為が奨励、容認される』 のマトモな根拠を示してもらいたいものです。私個人にとって紙の集合体である本 (書籍) なんて単なる情報の媒体に過ぎませんが、ムスリムの方々にとってクルアーンは恐らく命の次に、あるいはそれ以上に大切なものの筈。 『焚書』 なんて時代錯誤も甚だしい行為の目的は、従ってジハードを挑発するに等しい。ムスリムはこのくだらない卑劣な誘いに乗ってはなりません。


なおCNNは最近以下記事も掲載しています;


グラウンド・ゼロ付近のモスク建設計画に反対意見続出

2010.07.15 Web posted at: 11:07 JST Updated - CNN


−−−モスク建設に反対する組織を率いるパメラ・ゲラー氏は14日、CNNの番組で、テロ犠牲者を追悼する墓地であるこの場所に巨大モスクを建てることはあまりに無神経だと主張した。


団体側はイスラム教徒と西洋世界の関係改善を目指すとしており、イスラム教徒向けのプログラムのほかにも異教徒間で成立する内容や、宗教とは関係のないプログラムを提供するコミュニティーセンターを建設したいとホームページ上で主張している。  (以下略)




  • no title
    以下ブログにリンクが貼られています;

    • About Pamela Geller


      Pamela "Atlas" Geller is the founder, editor and publisher of Atlas Shrugs.com, bringing you the news you will not hear from the mainstream media, providing original reportage, covering little-reported events of great import, and giving an unblinkingly honest examination of global affairs. She is also the executive director of Stop Islamization of America (SIOA) and of the Freedom Defense Initiative (FDI), and is a regular columnist for Andrew Breitbart's Big Government and Big Journalism, the American Thinker, and other publications.


      Pamela Geller is the author of the book The Post-American Presidency: The Obama Administration's War on America with Robert Spencer (foreword by Ambassador John Bolton) (to be published July 27, 2010 by Simon & Schuster). (以下略)


      アンチ・イスラムあるいはイスラモフォビアの活動家の様です。記事中にやたらとシャリーアだのクルアーンだの引用されている様ですが、このけばそうなやり手のおばちゃんがどの程度正確な知識を持っているのかは未検証。

      • Pamela Geller さんイメージと云うかアイコン;
        f:id:El_Payo_J:20100801145901j:image
        出典: 上掲ブログ

なお、イランで姦通罪により死刑を宣告された女性に関し、ブラジルのルラ大統領が亡命受け入れをイランに提案している様です。こんな方法も確かにアリですね;



さてCNNの報道の目的は何か? この御用メディアが公平に事実を伝えているだけ、とは考えにくい。

欧米のイスラム蔑視・危険視、 お上品なお仏蘭西の お下劣な 差別 −−− ついでにフラメンコ

このところ宗教や人権に関する 「欧米西側先進国」 の胡散臭さがやけに目や鼻につきます。情報が瞬時に世界 (とは言ってもITの恩恵に浴することが出来る層だけですが) を駆け巡る様になったこともその原因のひとつでしょうが、今まで正しいと教えられ疑う余地の無かった 「強者の論理」 が破たんしつつあると云うことかな? と私は感じています。最近の幾つかの代表的な報道から考察すると;


【宗教に関する無知・差別/不寛容】



  • 姦通罪女性に「石打ち」死刑判決、イランに批判
    7月31日10時44分配信 読売新聞


    −−− イラン当局は今月、刑執行を見合わせると発表したが、イランの司法制度をめぐる国際的批判が広がっている。 (以下略)


    「国際的」 と云う胡散臭さでは群を抜くコトバは横に置き、この 「石打の刑」 に関するあるイスラムの観方を紹介します。なおこれは私が適切であると判断して私の責任において紹介しますので、出典は示しません;

    • 引用開始


      「かつて預言者(サッラッラーフアライヒワサッラム)に啓示されたものの中に石打ちの刑の節があった。我々はそれを読誦し記憶し理解した。」(日訳ムスリム2巻733頁、牧野訳「ハディース」下巻211頁参照)


      これは第2代カリフ・ウマルの言葉です。ナワウィー師の注釈によれば、「石打の刑の節」とは「既婚の男女が姦通したならば必ず二人を石打にせよ。アッラーフからの見せしめとして。アッラーフは威力並びなく英明におわします。」という啓示だったとのことです。この節の読誦は取り消されましたが、姦通者を一定の条件(下記注)のもとで石打の刑に処するという法的判断は現在でも有効です。

      • 注: 姦通の罪が成立する条件は、

      1. 正常な精神状態にある、
      2. 成人した、
      3. ムスリム(マ)が、
      4. 自分の意志で、
      5. 正式な婚姻関係にない異性と性的な交渉を行い、
      6. 4人の証人がいるか自ら姦通を認めること

      • である。石打の刑が科されるのは前述の条件に加え既婚者である場合だけである。さらに、証人については、証人の一般的な条件を満たしている男性4人が性器が結合しているところを目撃したと同時に証言しなければならない。それゆえ姦通の罪は特殊な場合を除き、本人が姦通を認める以外成立は難しい。

    • 解説;
      死刑、手の切断、鞭打ちなど、イスラームの刑法は厳しく残酷だと言われるが、いずれの場合も厳格な執行の条件があり、それは裁判官や陪審員の心証や時代の雰囲気で変化するものではない。この点が故意に無視され、刑の厳しさだけが取り上げられる傾向があるように思う。しかし、死ぬまで様々な権利や自由を奪う無期懲役という刑罰が死刑よりも残酷でないと言えるだろうか。人間によって制定された罪の概念とそれに対する刑罰が常に為政者によって恣意的に運用されてきたことを考えれば、アッラーフによって制定された万人に平等に普遍的に適用されるイスラームの刑罰の方が人間の幸福と平等、社会の平和に資するのではないだろうか。何よりも重要で、また、人定法と大きく異なる点は、これらの刑罰はいわゆる現世限りのものであり、本当の審判は最後の日に下るということである。現世で無実の罪を受けた人も受けるべき罰を逃れた人も最後の審判ですべてが清算される。最後の審判によってのみ人間の平等と正義は実現されるのである。


      引用終了

  • これがイスラム世界の中で正しい観方であるならば、女性が否認している今回のケースではその厳格な条件が本当に満たされたのか? は確かに疑問。しかし、「石打ち刑」 だけを取り上げてザンコクだ、ヤバンだ、イランの司法はおかしい、と批判するのは正しいことか? 上掲報道の中に 「(イランは) 執行法の変更も検討しているとの報道もある」 とありますが、外部からの問題提起はおおいに結構だがイスラム世界の中で解決されるべき問題です。聖書をてんでばらばらに勝手に解釈出来る某宗教と異なり、「神の言葉」 を勝手に解釈することが許されない、従って西側が正しいと考える政教分離が難しい (と私は解する) イスラムの生き方だって尊重されるべきでしょう。尤も、大統領でさえ国によってはおおっぴらに 「不都合あるいは不適切な関係」 を持てる 「下半身の自由?」 を謳歌する国々から観ると理解しがたいかも知れませんが。

【マイノリティーに対する無知・差別/不寛容】


  • http://mainichi.jp/select/world/news/20100731k0000m030105000c.html?inb=yt
    フランス:サルコジ政権が「ロマ」規制強化 人権団体反発]
    毎日新聞 2010年7月30日 21時35分


     【パリ福原直樹】フランスのサルコジ政権が、国内を放浪する民族ロマや「非定住者」への圧力を強めている。一部の非定住者が今月、暴動を起こしたのがきっかけで、仏政府は28日、ロマらの違法キャンプを撤去するなどの方針を決めた。だが長い間、差別されてきた人々への強権発動は、国際社会や人権団体から大きな反発を招いている。 (以下略)

  • フランス:「ブルカ」着用禁止法案を可決 下院
    毎日新聞 2010年7月14日 19時09分


    【パリ福原直樹】フランス下院は13日、イスラム教徒の女性が使う、顔や全身を覆う衣服「ブルカ」の着用を全面的に禁止する法案を賛成335票、反対1票で可決した。9月に上院で審議予定だが、その後、法律の違憲審査を行う憲法会議が違憲とする可能性もあり、法案の成立は微妙な状況だ。下院の判断には、人権団体などから「宗教・表現の自由への侵害だ」などの批判が出ている。 (以下略)

その強烈な個性から芸術では多分秀でているのだろうが、それ以外では親米・新保守主義路線の猿居士も仏蘭西も犬のxx (カタカナ2文字伏字) まみれと呼ばれ私は無邪気にそう思い込む巴里もロクなものではない。過去アフリカやハイチをはじめとする植民地を荒らし尽して知らん顔と云う許し難い前歴はあるものの、幸いにして現在国際社会でのプレゼンスは低いので、国内で勝手にやってくれ、フラメンコの唄の中で "Fanfarrones" と呼ばれる連中のことは知ったことか、と思いますが。


ところで上掲記事中、その昔学生時代に調べたことのある懐かしい 「ロマ」 と云う言葉が出て来ました。ウィキペディアで改めて調べてみましたら、フラメンコと云う観点から観て面白い記述がありました;

ロマ - Wikipedia


  • ロマ(roma, 次節も参照。語尾の異なるものあり)はジプシーと呼ばれてきた集団のうちの主に北インドのロマニ系に由来し中東欧に居住する移動型民族である。 (中略)

「ロマ」という自称


  • (中略)1971年の第1回世界ロマ会議以降は、よりポリティカリー・コレクトな名称として、多くの集団の自称である roma 「ロマ」を呼称とすることが提唱された。EU はじめ各国の行政などもこの名称を採用している。ただし、この名は本来彼ら全体を代表するものではなく、この名を使わないグループも多数存在し、彼らの中には「ロマ」とは異なるアイデンティティをもち、「自分たちはロマではない」と主張する者もいる。以下に例を挙げる。 (中略)


    エジプシャン


    アレキサンダー大王に従って移民したエジプト人の末裔であると自認する人々。


    スペイン語の "gitano" は英語同様にエジプト人 "Egiptano" が語源のハズ。フラメンコの唄の中で彼らは 「ファラオの末裔」 との誇りを示しています。


    ロマと同根のロマニ系の集団としてはヨーロッパでは中欧のドイツ語圏を中心にシンティ、イギリスにロマニチャル (romanichal) , 仏語圏にマヌーシュ (manouche) , 北欧やイベリアなどのカーレ(kale) などが知られている。


    スペインジプシーの言葉 "Caló" は現在、恐らくフラメンコの唄のなかで一部の語彙が使われるのみの死語でしょう。語彙集は Lexico Caló / Universidades de Andalucía 参照。左カラムのメニューを選ぶとコンテンツが表示されます。

歴史


  • 彼等は西暦1000年頃に、インドのラージャスターン地方から放浪の旅に出て、北部アフリカ、ヨーロッパなどへとたどり着いた。旅に出た理由は分かっていないが、西に理想郷を求めた、などの説がある。彼らがヨーロッパに史料上の存在として確認できるようになるのは15世紀に入ってからで、ユダヤ人と並んで少数民族として迫害や偏見を受けることとなる。ただしユダヤ人ほどこの事実は強調されていない。 (中略)

ロマの有名人(異説や遠祖を含む)


  • 西欧

    • カルメン・アマヤ (Carmen Amaya, 1913年11月2日 - 1963年11月19日)- フラメンコダンサー、歌手
    • ラモン・モントヤ Ramón Montoya - ギタリスト。 (以下略)


      欧州・北中南米でも興行実績のあるカルメン・アマヤはまだしも、ラモン・モントヤは相当 「通」 でなければ有名とは言い難い? 彼を挙げるなら、じゃあ何故パストーラやマヌエル・トーレは挙がらないのか? など少々不満ですが。